元スレP「平和だったはずの1日」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
151 = 2 :
* * *
[少し時間は遡って、17:15]
<大倉山駅、徒歩10分>
<響のマンション>
いぬ美「くぅーん」
ハム蔵「ジュ!」
響「いぬ美、ハム蔵……皆……。」
響「大分暗くなってきたぞ……3月とはいえ今日は寒いぞ……。」
響「停電は復旧しないし、暖房はつかない……。」
響「うぅ……寒いぞ……寂しいぞ……。」
響「春香は連絡くれるけど、貴音からは連絡がないし……。」
響「貴音……大丈夫かな……もしかして……。」
153 = 57 :
あの寒さ思い出してちょっと震えた
154 :
ゴンドラ乗ってビルの窓掃除するバイトやってる時に地震来て、
10階位の高さでぐわんぐわん揺れてる時は笑った
死ぬと思ったから狂うくらいに笑った
155 :
俺も親父と電話がやっと繋がったのに親父が「…無事…か…」しか言わないで切れたのはマジで泣くくらい心配した
156 = 2 :
ごめん、>>2だけど猿さんくらった
157 = 71 :
あいやー
158 = 2 :
ハム蔵「ジュジュ!!」
響「そ、そうだなハム蔵!自分、変なこと考えちゃったぞ……。」
響(……でも心配だな……。今日はラーメンロケって言って貴音はずっと楽しみにしてたぞ。)
響(そうだ、貴音はいっつも食レポの時は、Facebookに写真を挙げてるぞ。)
響(もしかしたら今日も……。)ポパピプペ
響「やっぱりだぞ!」
響「えーと、今日の投稿は……。」
響「……!午前からロケしてるのか。1軒目……2軒目……3軒目はラーメン二十郎か……。」
159 = 2 :
あれ、と思ったけど試しに打ったら行けましたわ。続けます。
160 = 67 :
しえんぬ
161 = 2 :
響「4軒目……貴音、毎回2杯か3杯くらい食べてるぞ。しかも全部完食……。」
響「5軒目……6軒目……が最後か。ラーメン桜、中目黒だな。」
響「ん? ”う……苦しいです……”って貴音の最後のコメントがあるぞ!」
響「こ……これは何かあったのか!?」
響「……助けにいかなきゃ……でも……。」
響(……………)
響「……ハム蔵、いぬ美、皆、聞いてくれ。」
響「……ごめん!皆も大事だけど、自分、同じくらい大事な人を放ってはおけないぞ!」
響「だから……自分は助けに行く!……皆が許してくれればだけど……。」
ハム蔵「ジュジュ!!ジュジュジュ!」
響「そうか、わかってくれたか……?」
いぬ美「わんわん!!」
響「みんな……みんな……ありがとう!!」
162 = 155 :
さるよけ
164 = 2 :
~ ~ ~
響「とりあえず、皆の餌はここに置いておくぞ!」
響「寒くなったら皆で寄り添って、この毛布を使うんだぞ。」
響「ブレーカーは落として行くから、もう明るくはならないけど、大丈夫だよな!」
いぬ美「わん!」
響「そうか、ありがとういぬ美!ハム蔵は皆を頼んだぞ!」
ハム蔵「ジュジュ!」
響「ん、これ懐中電灯か?……そうか、暗くなるからな。ありがとう!」
165 = 2 :
ハム蔵「ジュジュジュ!!」
響「心配してくれてるんだな!ありがとう!自分、大丈夫だぞ!」
響「そうだ!」パカッ
響「一応携帯電話、置いて行くぞ!無事になったら電話するから!!自分も、皆のこと心配だし、皆の声も聞きたいぞ!」
響「繋がるかわからないけど……きっとだぞ!」
ハム蔵「ジュ!」
響「それじゃ、行ってくるから!皆元気にしてるんだぞー!」バタン
いぬ美「わん!!」
166 = 2 :
* * *
[同時刻、17:20]
<お台場、レインボーブリッジ>
やよい「うわあー、レインボーブリッジを歩いてますぅ!」
千早「そうね、普段は車で通っちゃうから、不思議な感じね。」
やよい「でも電気が付いてないですぅ。いつもだと綺麗な感じなんですけどね!」
千早「停電だから仕方ないね。……スタジオから懐中電灯を借りてきて正解だったわ。」
やよい「あのディレクターさんとっても良い人でした!無事に付いたら連絡しましょうね!」
千早「ええ。それにしても歩いてる人、多いわね。」
やよい「そうですねー。皆さんお家に帰るんですねー!」
千早「高槻さん……。」
167 = 67 :
ハム蔵さんスゲー
168 = 2 :
やよい「千早さん、何ですかー?」
千早「は、はぐれないように……、手、繋いでもいいかしら……。」
やよい「うっうー!良いアイデアですね!繋ぎましょう!」ギュッ
千早「あっ……。」
千早(暖かい……私も寂しかったのね。……こんな日だけど高槻さんと一緒で良かったわ。)
千早(一人暮らしの家でこんなことになってたら……辛いわね。)
169 = 2 :
* * *
[大分時間が過ぎて、18:20]
<品川、765プロ事務所>
<事務室>
ガチャ
真「こんばんはー!着きましたー!」
雪歩「こんばんは!」
小鳥「おー、真ちゃん、雪歩ちゃん、いらっしゃい!」
春香「お疲れさまです!大丈夫でした!?」
真「なんとか、でも流石のボクも疲れちゃいました……!」
小鳥「今お茶、煎れてきますね!」
170 = 2 :
雪歩「あ、私も手伝いますぅ!!」
小鳥「良いのよ雪歩ちゃん、疲れてるでしょうから座ってて!」
春香「それより話聞かせてよー!」
真「あー、エレベータ止まっちゃって大変だったよ!」
春香「そうじゃなくてー。休日に2人で居るなんて仲いいね!何してたのー?」
雪歩・真「!」
171 = 4 :
さるよけ
172 :
あの日を思い出す…津波で親戚が壊滅したな。
目に映るものことごとく灰色で心身共にかなり落ち込んでたけど
携帯で見た(youtube)アイマスの歌に救われたんだ。励ましてもらった
前向きで元気な良い歌ばかりだった アイマスに嵌ったのはそれがきっかけ。
765アイドル達が前向きに頑張る姿はいいな。
173 = 57 :
そういやあの日は自転車がかなり売れてたみたいだったなぁ……
174 = 2 :
猿アゲインです。モバイルからテスト。
175 = 67 :
支援するよーーーー!!!
176 = 2 :
* * *
[同時刻、18:20]
<田園調布駅付近>
タッタッタッタッタッタッタッタ
響「貴音……無事でいてくれ!」
177 = 67 :
ひびたかわっほい
178 = 2 :
* * *
[しばらく過ぎて、18:40]
<品川、765プロ事務所>
<事務室>
ガチャ
美希「ただいまなのー!」
真美「事務所、とうちゃーく!!」
小鳥「真美ちゃん!美希ちゃん!元気そうでよかった!」
P「途中で真美と社長を見つけて、一緒に来たんだ。ふう、疲れた……。」
社長「やっとついた……初老には流石に堪える距離だったな。」
雪歩「今度は私がお茶煎れてきますね!」
P「おお、雪歩たちも居たか……無事でよかった!」
真「プロデューサー!お疲れさまです!」
小鳥「社長、ご無事で何よりです。」ペコリ
179 :
追いついたしえん
180 = 67 :
ピヨ
181 = 2 :
社長「ありがとう音無君。……そうだ、食料と水、買ってきたぞ!」
春香「本当ですか!私もうお腹ぺこぺこで……。」
真美「真美は、お菓子沢山買ってきたよー!」
社長「もう少ししたら皆で分けて食べようか。」
小鳥「そうですね。あとやよいちゃんと千早ちゃんが事務所に戻ってきますから。」
小鳥「……連絡が取れてないのは貴音ちゃんだけですね……。」
社長「……そうか。」
183 :
どうやってお湯を沸かしたんだね小鳥くん
184 :
大阪にいても結構揺れたけど
震源が東北沖だと知った時は、なんて言うか、まず絶望感を覚えたな
それからの1週間は、画面向こうの風景が現実離れしていて、とにかく見ていて辛かったことしか覚えてないわ
185 = 2 :
P「あ、小鳥さん……、自分はコレ買ってきました。」
小鳥「え、なんですか……あ、耐震用の突っ張り棒ですね。」
P「ああ、一応、皆で事務所に居るなら、さっきのようなことが無いようにと思ってね。」
P「駅前の工務店で買ってきました。……大分片付きましたね、事務所も。」
小鳥「ええ、殆ど電話もかかってこなくなりましたから、春香ちゃんと二人で頑張りました。」
P「それじゃあ、早速取り付けようか。」
186 = 2 :
* * *
[ちょっと時は過ぎて、18:45]
<学芸大学駅付近>
タッタッタッタッタッタッタッタ
響「はぁ……はぁ……もう少しだぞ!」
187 = 71 :
>>183
ガスボンベちゃん
188 = 2 :
* * *
[同時刻、18:45]
<品川、765プロ事務所>
<事務室>
P「まだ停電は復旧しないか……。」
P「春香、ニュースを見せてくれ。」
春香「はい、どうぞ、プロデューサーさん。あ……でももうすぐ電池が……。」
P「それなら大丈夫だ、さっきミナセ電気が路上販売しててな、充電器と電池を確保してきたよ。」
美希「凄いの、電気屋さん、店内が使えないから駐車場のスペースで販売してたの!」
189 = 2 :
~ ~ ~
P「神保町の九段会館で崩落事故……。」
小鳥「怖いですね……自分たちのライブ会場かもしれなかったと考えると。」
P「ああ。あそこは古くて趣きのある場所だったからな……。結構人気のあるところだった。」
ガチャ
やよい「戻りましたー!」
千早「ふう、ようやく着いたわね。」
春香「千早ちゃん!お帰りなさい!無事で良かったー!」
千早「ちょ、春香!?いきなり抱きつかないでよ!」
やよい「うっうー!こんな時でなんですけど、ちょっとワクワクしちゃいました!」
190 = 71 :
やよいは不謹慎だなあ!
191 = 2 :
小鳥「お帰りなさい、少し休んだら、ご飯にしましょうか!」
やよい「お腹ぺこぺこですぅ……。」
P「とりあえずこれで事務所に向かってた皆は揃ったか……後は貴音だけだが……。」
小鳥「ラーメンのお店の場所がわかれば連絡するんですけど……。」
P「制作会社の人に聞きたいけど、さっきから電話は繋がらないしな……。」
やよい「あ、電話と言えばちょっとお借りしていいですかー?長介たちにも連絡したいです!」
雪歩「そうしたら私も……家に連絡しないと。」
P「そうだな、よし使って良いぞ。他の皆ももし連絡が取りたい人が居たら言ってくれ。」
193 = 2 :
* * *
[少し時間は過ぎて、19:00]
<中目黒駅付近>
<ラーメン桜、中目黒本店>
ズズッズズズズズ
ガチャ、バタン!
響「貴音!!!!!」
貴音「!!!」
194 = 184 :
友達や仲間が心配なのは分かるけど
こういう時は、まず自分の身の安全の確保をして欲しいと本気で思うわ
体力自慢の男ならともかく、かわいい女の子だったら本当にやめて欲しい
195 = 2 :
貴音「ひ、ひぶいき……」モグモグ
響「無事だった……か?」
貴音「モグモグ」
店長「いやあ、良い食いっぷりだねえ嬢ちゃん!」
響「貴音……何やってるんだ……?」
貴音「何って……ラーメンを食べておりますが……響も食べますか?」
響「………う、うぅぅ……」
貴音「……響?」
196 = 67 :
ブレないお姫ちん
197 = 2 :
響「じ、自分心配したんだぞ!!!連絡が無いから!!!」
響「それに……、貴音がFacebookで苦しいって……、貴音に何かあったんじゃないかと思って……。」
貴音「……響、それは勘違いです。」
響「え?」
貴音「良く見てください、その投稿時間、地震より前のものです。」
響「ええっ?じゃあ何で……。」
貴音「少々今日は食べ過ぎたようで……珍しいこともあるものです……。」
響「そ、そういうことだったのか……。っていうか食べ過ぎだぞ。」
響「確かこれ、5分番組じゃなかったか?……1日にいったい何本撮りしてるんだ……。」
198 = 2 :
貴音「まあ、何はともあれ、響が助けに来てくれたことは代わりありません。……響、感謝致します。」
響「あ……そうだぞ!心配だったからな……。」
ぐーーー
貴音「あらあら、響も食べていきましょう。中々おいしいですよ!店長、ラーメン1つ!」
店長「あいよ!ガスが動いてるから問題ないぜ、まあ冷蔵庫に入ってるやつあちょっと心配だけどな!」
響「へへっ、貴音、ありがとう!」
199 = 2 :
* * *
[同時刻、19:10]
<品川、765プロ事務所>
<事務室>
春香「あ、貴音さんから連絡ありましたよ!」
P「本当か!!」
春香「はい、こちらです。」
ーーーTwitter Direct Messageーーーーーーーーー
To @Kakka_Harukakka
四条貴音です。連絡できず申し訳ございません。大変美味ならあめんを頂いておりました。
嬉しいことに響が迎えに来てくださいました。響がらあめんを食べ終わりましたら、
二人で事務所に向かいたいと思います。
皆さんは無事でしょうか……?
from @MenyouRamen
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
200 :
支援は紳士のつとめ
みんなの評価 : ★
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