元スレ春香「プロデューサーさんのいじわるっ♪」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
1 :
アイマスのssです。
AC版か箱マスの春香endと、アニマス23~25話をご存じないと余計に訳が分からないssです。
ご注意ください。
3 :
なんだ黄瀬か
4 = 1 :
撮影スタジオ。
カメラマン「目線こっちに下さ~い」
春香「あ、はい」
パシャッ!パシャッ!
カメラマン「OKで~す」
春香「ありがとうございました!」ペコリ
スタッフ「天海さん、この後時間ある?次回の打ち合わせしたいんだけど」
春香「ごめんなさい。この後はすぐに移動しないといけなくて……」
5 :
6 = 1 :
スタッフ「ありゃ、そうなんだ」
春香「すみません……」
スタッフ「いやいや、こっちの都合で言っただけだから。それにしても忙しいよねぇ」
カメラマン「お疲れ様、天海さん」
春香「あ、お疲れさまです」
カメラマン「今の話だけど、本当にちょっと前まで皆で選材写真撮りに来てたのにね」
スタッフ「あっという間に人気アイドルだもんなぁ~」
春香「い、いえいえっ、みんなはともかく、私なんかまだまだです」
7 :
腹パンかと思ったらSSか
8 = 1 :
スタッフ「ははっ、何言ってるの。今年の好感度調査でも1位だったじゃない」
カメラマン「ああ、そうでしたよね。2位に大差を付けて、文句無しの1位だもんなぁ」
春香「あはは……」
スタッフ「あれ、どうしたの?」
春香「えっと、その1位ってピンと来なくって……」
スタッフ「あははは! 案外本人はそんなもんなのかな」
カメラマン「あれ、天海さん、時間は大丈夫なの?」
春香「え……あああっ!そっ、それじゃあ私っ――!」
9 = 1 :
スタッフ「ああ、引き止めちゃって悪かったね」
カメラマン「次回もよろしく頼むよ、天海さん」
春香「はいっ!次回もよろしくお願いします!失礼しまーす!」タッタッタッ!
――バタン。
カメラマン「………どう思います?」
スタッフ「良い子なんだけど、アイドルとしては今一つかな」
カメラマン「ですよねぇ。ランキングとかにも、あんまり興味なさそうですし」
スタッフ「案外きっかけさえあれば、あっさり引退しちゃうかもしれないなぁ」
10 = 5 :
11 = 1 :
「えっと、次はCM撮影で、その後はTV収録……」
765プロ初のライブが成功して。
ファンからも覚えてもらえるようになって。
やりたかった仕事にも、少しずつ挑戦できるようになって。
みんな、すごく充実しています。
――でも、そんな中、私は……。
「今週も、ずっと一人のお仕事かぁ……」
ライブの惰性でお仕事をしているような、そんな感覚を引きずっていました。
12 = 1 :
「なんでこんなに、力が入らないんだろ……?」
少し前までは、あんなに張り切っていたのに。
せっかく、目指していたアイドルになれたのに。
「ううん。今年は年越しライブもあるんだし」
思い出すのは前回のライブ。
竜宮小町が到着するまで、みんなで必死に場を繋いで……。
「そうだよ。また、みんなで頑張らないと」
そう思うと、少しだけ力が湧いてくるような気がしました。
13 = 1 :
From:春香
『年越しライブの練習来れそう?よかったら来てね(^^)/』
雪歩「うぅ、今日も行けそうにないよぉ~」
真「どうしたの?」
雪歩「あ、真ちゃん。年越しライブの練習なんだけど……」
真「あ~……今日もちょっと、参加するの難しそうだよね?」
雪歩「わ、私っ!このお仕事ずっとやってみたくて、それでっ!」
真「雪歩。自分のやりたい仕事があるのは、みんな一緒だからさ」
雪歩「うん……ごめんね、変なこと言い出して……」
14 = 1 :
From:春香
『午後からライブの練習します!来れそうですか?』
あずさ「あらあら、年越しライブの練習ですって、どうしようかしら~」
伊織「ちょっ!これから歌番組の収録なのよ!?」
あずさ「えっと~、時間は午後からみたいだけど……」
亜美「無理だYO! ここの収録って、いっつも長引くじゃんかぁ!」
伊織「今日は私達がメインなんだし、目の前の仕事に集中すんのよ!」
あずさ「それもそうよね。今日のところは仕方ないかしら~」
15 = 1 :
From:春香
『今日はみんなお仕事早く終わるし、ちょっとだけ合わせてみない?』
やよい「あぅ~、今日は早く帰って夕ご飯を作らないと……」
真美「あー、それなら仕方ないっしょ」
やよい「で、でもぉ……」
真美「亜美からのメールで、竜宮小町も欠席だって言ってたし」
やよい「え、伊織ちゃん達も欠席なんだ~」
真美「うん。だから、行ってもみんなでは合わせらんないっしょ」
16 :
あ
17 = 1 :
From:春香
『美希と真と練習してます!これたら来てね^^』
響「うあぁん!今日も無理だぞぉ~!」
貴音「年越しライブの練習、如何ともし難いですね」
響「自分、このあと取材が入っちゃって、それはどうしても受けたいんだ」
貴音「わたくしも、急遽こまーしゃるそんぐの収録が前倒しになったので」
響「仕方、ないよね……」
貴音「致し方ないでしょう……」
18 = 1 :
数日後、ダンススタジオ。
春香「おはようございまーす!」
シーン……。
春香「わ、私ったら、恥ずかし……」カァ~
――priri!piriri!
春香「あれ、美希からだ……もしもーし?」
美希『もしもし春香ぁ? 今日ね、舞台の練習あるんだけど、一緒に行かない?』
春香「え? 今日の舞台練習はスケジュールに入ってないよね?」
19 = 1 :
美希『うん。だから自主参加なの!』
春香「え! でもっ、今日は年越しライブの練習が……」
美希『そうだっけ? でも、ハニーからはOK出たよ?』
春香「ええっ!そんなぁっ!?」
美希『あとね、律子…さんが、今日もでこちゃん達来れない~って』
春香「え……そうなんだ……」
美希『うん。そのうちメールも回って来るんじゃないかな?』
春香「だっ、だったら!私達だけでも練習しようよ!」
20 = 1 :
美希『ん~……ミキ的には、春香はもうライブの練習しなくても大丈夫って思うな』
春香「そんなことないよぉ!」
美希『そんなことあるの。ミキ、みんなの練習見たけど春香が一番上手だよ?』
春香「そんなっ……それに、みんなで合わせなきゃ意味ないよ!」
美希『んーん、春香はもう曲に合わせて動けるから、あとはミキ達が合わせれば良いの』
春香「でもっ!」
美希『それにミキね、今度の舞台の主役、絶対にやりたいんだ』
21 = 1 :
美希『これは、ハニーがくれたチャンスだって思うから』
春香「美希……」
美希『主役のミキを、ハニーに見てもらいたいの!』
春香(そっか……今度の舞台は、美希にとってのチャンスなんだ……)
美希『だからね、今は舞台の方に集中したいんだ』
春香「うん、そっか………ごめん美希……私は、行けないや……ごめん」ピ!
ブツッ…ツーツー…。
春香「やっぱり、みんなの邪魔しちゃってるのかな……」
22 = 1 :
ガチャ!
千早「おはようございます!」
春香「ッ!! ち、千早ちゃん………おはよう!」
千早「ごめんなさい春香」ペコリ
春香「いきなりどうしたの!?」
千早「今日の練習だけど、急に海外レコーディングの打合せが入ってしまって」
春香「えっ!こんなところに居て大丈夫なの?」
千早「タクシーを拾えればなんとか……」
24 = 1 :
春香「それなら早く!っていうか何で来ちゃったの!?」
千早「私、昨日の練習もドタキャンしちゃったから……」
春香「嬉しいけど、メールで大丈夫だよ?」
千早(本当は春香が心配で……なんて、余計に気を遣わせちゃうわよね)
春香「とにかく急がなきゃ!せっかくのチャンス――なん、だから……」
千早「は、春香?」
春香「……ううん、なんでもない。ほら、急がないと!」
千早「ええ。本当にごめんなさい。それじゃあ――」タタッ…
25 = 1 :
――バタン。
春香「…………えへへ、そうだよね」カチカチ…
From:雪歩
『ごめんね。練習行けそうにないよ…>_<。このお仕事は納得行くまでやりたくて…』
From:あずさ
『ごめんなさいね。今日は竜宮小町がメインだし、収録が長引いちゃいそうだから』
From:やよい
『ごめんなさい~;_; 今日は早く帰って晩ご飯を作らないといけないんです…』
From:響
『ごめん!このあと取材が入っちゃって、地元の情報誌に載る記事だし受けたいんだ』
春香(みんな、アイドルになった目的があって、目標があって、夢があって……)
26 = 1 :
春香「そうだよ。いつだったか、美希や千早ちゃんだって……」
――アイドルって何かしら。
春香「私は……」
――ミキ的には、キラキラ輝いてる人だと思うな!見た人みんながドキドキしちゃう感じ!
春香「私の……」
――人の心に、幸せを届けることができる人のことなのかもしれない。私はそれを歌でしたい。
春香「私の、夢は……」
――。
27 = 1 :
事務所。
春香「お疲れさまです……」
小鳥「あら、春香ちゃん。お疲れ様~」
春香「あの、プロデューサーさんは……?」
小鳥「今あっちで電話中なの。ほら、聞こえるでしょ?」
『はい。そこはお客さんの反応を見て……』
『そうです!それが皆で作り上げる765プロのライブなんですよ!』
春香(みんなで、作り上げる――)
28 = 1 :
小鳥「年越しライブの打ち合わせだから、少し長くなっちゃうと思うけど」
春香「………」
小鳥「春香ちゃん?」
春香「あ、いえ、今日はもう帰りますね」
小鳥「え、でも、何か用事があったんじゃ……」
春香「えへへ、もう大丈夫になりました!お疲れさまでしたー!」タッタッタッ!
バタン。
春香(そうだよ。やっぱり“みんなで”やらなくちゃ!)
――。
29 = 1 :
翌日、ダンススタジオ。
真「今日も全員では集まれなかったね」
響「仕方ないさー。自分も一時間後には出ないといけないし」
雪歩「私も、次のお仕事があるから長くいられないよぉ」
千早「こんな調子で大丈夫なのかしら……」
春香「………」
千早「春香?」
春香「これじゃ、ダメだよ……」
30 = 1 :
真「え……」
春香「このままじゃ、みんなバラバラで、ライブもダメになっちゃうよ!」
雪歩「で、でもぉ、みんなお仕事があるし……」
春香「今は、今だけは、年越しライブに集中できないかな!?」
貴音「春香……それはわがままというものです」
響「そっ、そうだぞ! 自分だってもっと練習したいけど、仕事が……」
春香「でも!前みたいにみんなで頑張らないと!」
真「今と前とじゃ状況が違うよ……」
31 = 1 :
春香「でも……それでもっ!」
律子「そこまでよ」
春香「ッ――律子、さん?」
律子「はぁ、プロデューサーに頼まれて迎えに来てみれば……春香、行くわよ」
春香「え……どこにですか?」
律子「舞台の練習よ。美希はちゃんと自主参加してるわよ」
春香「そんな!今日は年越しライブの練習をみんなでって!」
律子「分ってる。でも、これは春香にとってチャンスなの」
32 = 1 :
律子「それに、プロデューサーの意向でもあるわ」
春香「ッ!! そんなっ………だって、プロデューサーさんは……」
千早「は、春香……」
律子「良い?さっき春香は、今だけはライブの練習をって言ったけど」
春香「はい……」
律子「お願いだから、今だけは舞台の方に集中して」
春香(――私、ほんと何やってるんだろ………)
――。
33 = 1 :
数日後、舞台練習。
美希「ねぇ、春香。最近はライブ練習のお知らせメールしてないの?」
春香「うん……しばらくは控えるように言われちゃって……えへへ」
美希「そーなんだ……」
春香「あ、えっと、話は変わるけど、この舞台、美希と一緒で良かったよ」
美希「そうなの?」
春香「うん。私一人だったら心細くて……一緒に頑張ろうね!」
34 = 1 :
美希「うーん、それはやなの」
春香「え……」
美希「前にも言ったよね。ミキ、絶対に主役をやりたいんだ」
春香「う、うん、でもさ……」
美希「だから、一緒に頑張るっていうのは違うんじゃないかな」
春香「み、美希……」
美希「だからね春香――」
スタッフ「すみませーん。次、星井さんからでお願いしまーす!」
36 :
アニメの内容書いてるだけだよね
37 :
読む気が起きん
38 = 1 :
春香「…………」トボトボ…
――だからね春香、ミキ、負けないよ。
春香(私だけ、そういう覚悟ができてないのかな……)トボトボ…
「おーい、美希~、春香~」
「ハニッ……プロデューサー♪」
春香「プロデューサーさん……そうだ、プロデューサーさんに相談すればっ」クルッ
グラッ――。
春香「あれ?」フラッ…
「ッ!! 春香ぁあっ!!」バッ!
39 = 1 :
――ドォンッ!!
スタッフ「オ、オイッ!誰か落ちたぞ!!」
スタッフ「なんでセリが下がってるんだよ!?」
美希「はっ、ハ――~ッ!!」ドタドタ
スタッフ「星井さんっ!危ないですから下がって!」
監督「救急車だ!早くしろ!」
春香(ぷろ、でゅーさ……さん……?)
――
―
40 = 1 :
病院。
亜美・真美「「りっちゃん!」」ドタドタ!
千早「律子!」タッタッタッ!
律子「しーっ…!気持ちは分かるけど、静かに……!」
雪歩「あのねっ、さっきお医者さんが来て、治療は終わったって!」
千早「そう……なら、もう大丈夫なのね?」
貴音「それが、頭を打っているようで……」
響「お医者さんは、いつ意識が戻るか分からないって言ってたぞ……」
伊織「もし目を覚まさなかったら、この病院潰してやるんだから……」
41 = 36 :
伊織はそんな事言わない
42 = 1 :
真「い、伊織ぃ……って、あれ、そういえば美希は?」
小鳥「美希ちゃんは、現場からずっと付き添っていたから……」
律子「ずっと気を張ってたし、今は受付のところで休ませてるわ」
あずさ「一人で大丈夫でしょうか?」
小鳥「いえ、一応一人ではないんですけど……」
律子「でも、もう一人もあの様子じゃ……」
小鳥「私、ちょっと見てきますね」
千早(春香……)
――。
43 = 1 :
後日、事務所。
ガチャ。
律子「お疲れ様です」
小鳥「あ、お帰りなさい律子さん」
律子「ふぅ、伊織達は現場から直帰させました」
小鳥「みんなは大丈夫そうですか?」
律子「あの子達の方がよっぽど強いです。私なんか、力が抜けちゃって……」
小鳥「そうですね、私も同じです……」
44 = 1 :
小鳥「今日は病院には?」
律子「朝行って来ました」
小鳥「じゃあ、プロデューサーさんもまだ……?」
律子「はい……」
小鳥「そうですか……」
律子「そのプロデューサーの担当の子達はどうですか?」
小鳥「社長が頑張ってくれてます。ふふっ、現役の頃を思い出すって」
律子「それなら安心ですね」
45 = 1 :
律子「それと、年越しライブの練習はどんな感じでしょう?」
小鳥「えっと、私も直接は知らないんですけど……」
律子「あ、そうですよね。私ったら……すみません」
小鳥「い、いえいえっ、今日は真ちゃんと響ちゃんが来てたみたいですよ?」
律子「二人だけ……やっぱり、出席率が悪いですね」
小鳥「春香ちゃんも心配してましたけど、全体練習がなくて大丈夫でしょうか」
律子「みんな、今は自分達の仕事を一生懸命やってますから、仕方ないですよ」
――。
46 = 1 :
病室。
春香「ごめんなさい…グスッ…ごめんなさい……っ」
P「春香が謝ることなんて、何にもないんだぞ?」
春香「ひッ、ぅ……ふぇぇ…ぶろ゛でゅーざッ…ざ、ん」ポロポロ…
P「おいおい……ほら、こっちおいで」
春香「うっ…っ…ぅわあぁあぁああぁあん!!」
P「よしよし」ナデナデ
春香(ぷろでゅーさーさん、ぷろでゅーさーさんっ……!)
47 :
振られる春香がいると聞いて
48 = 1 :
春香「ひっ…うぅ……ぐすっ……」
P「少しは落ち着いたか?」
春香「あ゛ぃ…ごぇん、なざぃ……」
P「あはは、何謝ってるんだよ」
春香「わた…ひっ、の……せぇ、で……」
P「ほら、アイドルが泣いて良いのは、ライブの終わりと引退のときだぞ?」
春香「ふぁい……」
P「とにかく、今は春香もゆっくり休むんだ」ポムポム
――
―
50 = 1 :
翌日、ダンススタジオ。
千早「やっぱり、人数が集まらないわね」
貴音「致し方ないでしょう。皆、それぞれの仕事があります」
真「それにさ、今日はまだ来てる方だよ」
雪歩「そうだよね。春香ちゃんがいたら、喜んだかな……」
真美「はるるん……」
全員「「「「…………」」」」
みんなの評価 : ○
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