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元スレ春香「プロデューサーさんのいじわるっ♪」
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アイマスのssです。
AC版か箱マスの春香endと、アニマス23~25話をご存じないと余計に訳が分からないssです。
ご注意ください。
AC版か箱マスの春香endと、アニマス23~25話をご存じないと余計に訳が分からないssです。
ご注意ください。
撮影スタジオ。
カメラマン「目線こっちに下さ~い」
春香「あ、はい」
パシャッ!パシャッ!
カメラマン「OKで~す」
春香「ありがとうございました!」ペコリ
スタッフ「天海さん、この後時間ある?次回の打ち合わせしたいんだけど」
春香「ごめんなさい。この後はすぐに移動しないといけなくて……」
カメラマン「目線こっちに下さ~い」
春香「あ、はい」
パシャッ!パシャッ!
カメラマン「OKで~す」
春香「ありがとうございました!」ペコリ
スタッフ「天海さん、この後時間ある?次回の打ち合わせしたいんだけど」
春香「ごめんなさい。この後はすぐに移動しないといけなくて……」
スタッフ「ありゃ、そうなんだ」
春香「すみません……」
スタッフ「いやいや、こっちの都合で言っただけだから。それにしても忙しいよねぇ」
カメラマン「お疲れ様、天海さん」
春香「あ、お疲れさまです」
カメラマン「今の話だけど、本当にちょっと前まで皆で選材写真撮りに来てたのにね」
スタッフ「あっという間に人気アイドルだもんなぁ~」
春香「い、いえいえっ、みんなはともかく、私なんかまだまだです」
春香「すみません……」
スタッフ「いやいや、こっちの都合で言っただけだから。それにしても忙しいよねぇ」
カメラマン「お疲れ様、天海さん」
春香「あ、お疲れさまです」
カメラマン「今の話だけど、本当にちょっと前まで皆で選材写真撮りに来てたのにね」
スタッフ「あっという間に人気アイドルだもんなぁ~」
春香「い、いえいえっ、みんなはともかく、私なんかまだまだです」
スタッフ「ははっ、何言ってるの。今年の好感度調査でも1位だったじゃない」
カメラマン「ああ、そうでしたよね。2位に大差を付けて、文句無しの1位だもんなぁ」
春香「あはは……」
スタッフ「あれ、どうしたの?」
春香「えっと、その1位ってピンと来なくって……」
スタッフ「あははは! 案外本人はそんなもんなのかな」
カメラマン「あれ、天海さん、時間は大丈夫なの?」
春香「え……あああっ!そっ、それじゃあ私っ――!」
カメラマン「ああ、そうでしたよね。2位に大差を付けて、文句無しの1位だもんなぁ」
春香「あはは……」
スタッフ「あれ、どうしたの?」
春香「えっと、その1位ってピンと来なくって……」
スタッフ「あははは! 案外本人はそんなもんなのかな」
カメラマン「あれ、天海さん、時間は大丈夫なの?」
春香「え……あああっ!そっ、それじゃあ私っ――!」
スタッフ「ああ、引き止めちゃって悪かったね」
カメラマン「次回もよろしく頼むよ、天海さん」
春香「はいっ!次回もよろしくお願いします!失礼しまーす!」タッタッタッ!
――バタン。
カメラマン「………どう思います?」
スタッフ「良い子なんだけど、アイドルとしては今一つかな」
カメラマン「ですよねぇ。ランキングとかにも、あんまり興味なさそうですし」
スタッフ「案外きっかけさえあれば、あっさり引退しちゃうかもしれないなぁ」
カメラマン「次回もよろしく頼むよ、天海さん」
春香「はいっ!次回もよろしくお願いします!失礼しまーす!」タッタッタッ!
――バタン。
カメラマン「………どう思います?」
スタッフ「良い子なんだけど、アイドルとしては今一つかな」
カメラマン「ですよねぇ。ランキングとかにも、あんまり興味なさそうですし」
スタッフ「案外きっかけさえあれば、あっさり引退しちゃうかもしれないなぁ」
「えっと、次はCM撮影で、その後はTV収録……」
765プロ初のライブが成功して。
ファンからも覚えてもらえるようになって。
やりたかった仕事にも、少しずつ挑戦できるようになって。
みんな、すごく充実しています。
――でも、そんな中、私は……。
「今週も、ずっと一人のお仕事かぁ……」
ライブの惰性でお仕事をしているような、そんな感覚を引きずっていました。
765プロ初のライブが成功して。
ファンからも覚えてもらえるようになって。
やりたかった仕事にも、少しずつ挑戦できるようになって。
みんな、すごく充実しています。
――でも、そんな中、私は……。
「今週も、ずっと一人のお仕事かぁ……」
ライブの惰性でお仕事をしているような、そんな感覚を引きずっていました。
「なんでこんなに、力が入らないんだろ……?」
少し前までは、あんなに張り切っていたのに。
せっかく、目指していたアイドルになれたのに。
「ううん。今年は年越しライブもあるんだし」
思い出すのは前回のライブ。
竜宮小町が到着するまで、みんなで必死に場を繋いで……。
「そうだよ。また、みんなで頑張らないと」
そう思うと、少しだけ力が湧いてくるような気がしました。
少し前までは、あんなに張り切っていたのに。
せっかく、目指していたアイドルになれたのに。
「ううん。今年は年越しライブもあるんだし」
思い出すのは前回のライブ。
竜宮小町が到着するまで、みんなで必死に場を繋いで……。
「そうだよ。また、みんなで頑張らないと」
そう思うと、少しだけ力が湧いてくるような気がしました。
From:春香
『年越しライブの練習来れそう?よかったら来てね(^^)/』
雪歩「うぅ、今日も行けそうにないよぉ~」
真「どうしたの?」
雪歩「あ、真ちゃん。年越しライブの練習なんだけど……」
真「あ~……今日もちょっと、参加するの難しそうだよね?」
雪歩「わ、私っ!このお仕事ずっとやってみたくて、それでっ!」
真「雪歩。自分のやりたい仕事があるのは、みんな一緒だからさ」
雪歩「うん……ごめんね、変なこと言い出して……」
『年越しライブの練習来れそう?よかったら来てね(^^)/』
雪歩「うぅ、今日も行けそうにないよぉ~」
真「どうしたの?」
雪歩「あ、真ちゃん。年越しライブの練習なんだけど……」
真「あ~……今日もちょっと、参加するの難しそうだよね?」
雪歩「わ、私っ!このお仕事ずっとやってみたくて、それでっ!」
真「雪歩。自分のやりたい仕事があるのは、みんな一緒だからさ」
雪歩「うん……ごめんね、変なこと言い出して……」
From:春香
『午後からライブの練習します!来れそうですか?』
あずさ「あらあら、年越しライブの練習ですって、どうしようかしら~」
伊織「ちょっ!これから歌番組の収録なのよ!?」
あずさ「えっと~、時間は午後からみたいだけど……」
亜美「無理だYO! ここの収録って、いっつも長引くじゃんかぁ!」
伊織「今日は私達がメインなんだし、目の前の仕事に集中すんのよ!」
あずさ「それもそうよね。今日のところは仕方ないかしら~」
『午後からライブの練習します!来れそうですか?』
あずさ「あらあら、年越しライブの練習ですって、どうしようかしら~」
伊織「ちょっ!これから歌番組の収録なのよ!?」
あずさ「えっと~、時間は午後からみたいだけど……」
亜美「無理だYO! ここの収録って、いっつも長引くじゃんかぁ!」
伊織「今日は私達がメインなんだし、目の前の仕事に集中すんのよ!」
あずさ「それもそうよね。今日のところは仕方ないかしら~」
From:春香
『今日はみんなお仕事早く終わるし、ちょっとだけ合わせてみない?』
やよい「あぅ~、今日は早く帰って夕ご飯を作らないと……」
真美「あー、それなら仕方ないっしょ」
やよい「で、でもぉ……」
真美「亜美からのメールで、竜宮小町も欠席だって言ってたし」
やよい「え、伊織ちゃん達も欠席なんだ~」
真美「うん。だから、行ってもみんなでは合わせらんないっしょ」
『今日はみんなお仕事早く終わるし、ちょっとだけ合わせてみない?』
やよい「あぅ~、今日は早く帰って夕ご飯を作らないと……」
真美「あー、それなら仕方ないっしょ」
やよい「で、でもぉ……」
真美「亜美からのメールで、竜宮小町も欠席だって言ってたし」
やよい「え、伊織ちゃん達も欠席なんだ~」
真美「うん。だから、行ってもみんなでは合わせらんないっしょ」
From:春香
『美希と真と練習してます!これたら来てね^^』
響「うあぁん!今日も無理だぞぉ~!」
貴音「年越しライブの練習、如何ともし難いですね」
響「自分、このあと取材が入っちゃって、それはどうしても受けたいんだ」
貴音「わたくしも、急遽こまーしゃるそんぐの収録が前倒しになったので」
響「仕方、ないよね……」
貴音「致し方ないでしょう……」
『美希と真と練習してます!これたら来てね^^』
響「うあぁん!今日も無理だぞぉ~!」
貴音「年越しライブの練習、如何ともし難いですね」
響「自分、このあと取材が入っちゃって、それはどうしても受けたいんだ」
貴音「わたくしも、急遽こまーしゃるそんぐの収録が前倒しになったので」
響「仕方、ないよね……」
貴音「致し方ないでしょう……」
数日後、ダンススタジオ。
春香「おはようございまーす!」
シーン……。
春香「わ、私ったら、恥ずかし……」カァ~
――priri!piriri!
春香「あれ、美希からだ……もしもーし?」
美希『もしもし春香ぁ? 今日ね、舞台の練習あるんだけど、一緒に行かない?』
春香「え? 今日の舞台練習はスケジュールに入ってないよね?」
春香「おはようございまーす!」
シーン……。
春香「わ、私ったら、恥ずかし……」カァ~
――priri!piriri!
春香「あれ、美希からだ……もしもーし?」
美希『もしもし春香ぁ? 今日ね、舞台の練習あるんだけど、一緒に行かない?』
春香「え? 今日の舞台練習はスケジュールに入ってないよね?」
美希『うん。だから自主参加なの!』
春香「え! でもっ、今日は年越しライブの練習が……」
美希『そうだっけ? でも、ハニーからはOK出たよ?』
春香「ええっ!そんなぁっ!?」
美希『あとね、律子…さんが、今日もでこちゃん達来れない~って』
春香「え……そうなんだ……」
美希『うん。そのうちメールも回って来るんじゃないかな?』
春香「だっ、だったら!私達だけでも練習しようよ!」
春香「え! でもっ、今日は年越しライブの練習が……」
美希『そうだっけ? でも、ハニーからはOK出たよ?』
春香「ええっ!そんなぁっ!?」
美希『あとね、律子…さんが、今日もでこちゃん達来れない~って』
春香「え……そうなんだ……」
美希『うん。そのうちメールも回って来るんじゃないかな?』
春香「だっ、だったら!私達だけでも練習しようよ!」
美希『ん~……ミキ的には、春香はもうライブの練習しなくても大丈夫って思うな』
春香「そんなことないよぉ!」
美希『そんなことあるの。ミキ、みんなの練習見たけど春香が一番上手だよ?』
春香「そんなっ……それに、みんなで合わせなきゃ意味ないよ!」
美希『んーん、春香はもう曲に合わせて動けるから、あとはミキ達が合わせれば良いの』
春香「でもっ!」
美希『それにミキね、今度の舞台の主役、絶対にやりたいんだ』
春香「そんなことないよぉ!」
美希『そんなことあるの。ミキ、みんなの練習見たけど春香が一番上手だよ?』
春香「そんなっ……それに、みんなで合わせなきゃ意味ないよ!」
美希『んーん、春香はもう曲に合わせて動けるから、あとはミキ達が合わせれば良いの』
春香「でもっ!」
美希『それにミキね、今度の舞台の主役、絶対にやりたいんだ』
美希『これは、ハニーがくれたチャンスだって思うから』
春香「美希……」
美希『主役のミキを、ハニーに見てもらいたいの!』
春香(そっか……今度の舞台は、美希にとってのチャンスなんだ……)
美希『だからね、今は舞台の方に集中したいんだ』
春香「うん、そっか………ごめん美希……私は、行けないや……ごめん」ピ!
ブツッ…ツーツー…。
春香「やっぱり、みんなの邪魔しちゃってるのかな……」
春香「美希……」
美希『主役のミキを、ハニーに見てもらいたいの!』
春香(そっか……今度の舞台は、美希にとってのチャンスなんだ……)
美希『だからね、今は舞台の方に集中したいんだ』
春香「うん、そっか………ごめん美希……私は、行けないや……ごめん」ピ!
ブツッ…ツーツー…。
春香「やっぱり、みんなの邪魔しちゃってるのかな……」
ガチャ!
千早「おはようございます!」
春香「ッ!! ち、千早ちゃん………おはよう!」
千早「ごめんなさい春香」ペコリ
春香「いきなりどうしたの!?」
千早「今日の練習だけど、急に海外レコーディングの打合せが入ってしまって」
春香「えっ!こんなところに居て大丈夫なの?」
千早「タクシーを拾えればなんとか……」
千早「おはようございます!」
春香「ッ!! ち、千早ちゃん………おはよう!」
千早「ごめんなさい春香」ペコリ
春香「いきなりどうしたの!?」
千早「今日の練習だけど、急に海外レコーディングの打合せが入ってしまって」
春香「えっ!こんなところに居て大丈夫なの?」
千早「タクシーを拾えればなんとか……」
春香「それなら早く!っていうか何で来ちゃったの!?」
千早「私、昨日の練習もドタキャンしちゃったから……」
春香「嬉しいけど、メールで大丈夫だよ?」
千早(本当は春香が心配で……なんて、余計に気を遣わせちゃうわよね)
春香「とにかく急がなきゃ!せっかくのチャンス――なん、だから……」
千早「は、春香?」
春香「……ううん、なんでもない。ほら、急がないと!」
千早「ええ。本当にごめんなさい。それじゃあ――」タタッ…
千早「私、昨日の練習もドタキャンしちゃったから……」
春香「嬉しいけど、メールで大丈夫だよ?」
千早(本当は春香が心配で……なんて、余計に気を遣わせちゃうわよね)
春香「とにかく急がなきゃ!せっかくのチャンス――なん、だから……」
千早「は、春香?」
春香「……ううん、なんでもない。ほら、急がないと!」
千早「ええ。本当にごめんなさい。それじゃあ――」タタッ…
――バタン。
春香「…………えへへ、そうだよね」カチカチ…
From:雪歩
『ごめんね。練習行けそうにないよ…>_<。このお仕事は納得行くまでやりたくて…』
From:あずさ
『ごめんなさいね。今日は竜宮小町がメインだし、収録が長引いちゃいそうだから』
From:やよい
『ごめんなさい~;_; 今日は早く帰って晩ご飯を作らないといけないんです…』
From:響
『ごめん!このあと取材が入っちゃって、地元の情報誌に載る記事だし受けたいんだ』
春香(みんな、アイドルになった目的があって、目標があって、夢があって……)
春香「…………えへへ、そうだよね」カチカチ…
From:雪歩
『ごめんね。練習行けそうにないよ…>_<。このお仕事は納得行くまでやりたくて…』
From:あずさ
『ごめんなさいね。今日は竜宮小町がメインだし、収録が長引いちゃいそうだから』
From:やよい
『ごめんなさい~;_; 今日は早く帰って晩ご飯を作らないといけないんです…』
From:響
『ごめん!このあと取材が入っちゃって、地元の情報誌に載る記事だし受けたいんだ』
春香(みんな、アイドルになった目的があって、目標があって、夢があって……)
春香「そうだよ。いつだったか、美希や千早ちゃんだって……」
――アイドルって何かしら。
春香「私は……」
――ミキ的には、キラキラ輝いてる人だと思うな!見た人みんながドキドキしちゃう感じ!
春香「私の……」
――人の心に、幸せを届けることができる人のことなのかもしれない。私はそれを歌でしたい。
春香「私の、夢は……」
――。
――アイドルって何かしら。
春香「私は……」
――ミキ的には、キラキラ輝いてる人だと思うな!見た人みんながドキドキしちゃう感じ!
春香「私の……」
――人の心に、幸せを届けることができる人のことなのかもしれない。私はそれを歌でしたい。
春香「私の、夢は……」
――。
事務所。
春香「お疲れさまです……」
小鳥「あら、春香ちゃん。お疲れ様~」
春香「あの、プロデューサーさんは……?」
小鳥「今あっちで電話中なの。ほら、聞こえるでしょ?」
『はい。そこはお客さんの反応を見て……』
『そうです!それが皆で作り上げる765プロのライブなんですよ!』
春香(みんなで、作り上げる――)
春香「お疲れさまです……」
小鳥「あら、春香ちゃん。お疲れ様~」
春香「あの、プロデューサーさんは……?」
小鳥「今あっちで電話中なの。ほら、聞こえるでしょ?」
『はい。そこはお客さんの反応を見て……』
『そうです!それが皆で作り上げる765プロのライブなんですよ!』
春香(みんなで、作り上げる――)
小鳥「年越しライブの打ち合わせだから、少し長くなっちゃうと思うけど」
春香「………」
小鳥「春香ちゃん?」
春香「あ、いえ、今日はもう帰りますね」
小鳥「え、でも、何か用事があったんじゃ……」
春香「えへへ、もう大丈夫になりました!お疲れさまでしたー!」タッタッタッ!
バタン。
春香(そうだよ。やっぱり“みんなで”やらなくちゃ!)
――。
春香「………」
小鳥「春香ちゃん?」
春香「あ、いえ、今日はもう帰りますね」
小鳥「え、でも、何か用事があったんじゃ……」
春香「えへへ、もう大丈夫になりました!お疲れさまでしたー!」タッタッタッ!
バタン。
春香(そうだよ。やっぱり“みんなで”やらなくちゃ!)
――。
翌日、ダンススタジオ。
真「今日も全員では集まれなかったね」
響「仕方ないさー。自分も一時間後には出ないといけないし」
雪歩「私も、次のお仕事があるから長くいられないよぉ」
千早「こんな調子で大丈夫なのかしら……」
春香「………」
千早「春香?」
春香「これじゃ、ダメだよ……」
真「今日も全員では集まれなかったね」
響「仕方ないさー。自分も一時間後には出ないといけないし」
雪歩「私も、次のお仕事があるから長くいられないよぉ」
千早「こんな調子で大丈夫なのかしら……」
春香「………」
千早「春香?」
春香「これじゃ、ダメだよ……」
真「え……」
春香「このままじゃ、みんなバラバラで、ライブもダメになっちゃうよ!」
雪歩「で、でもぉ、みんなお仕事があるし……」
春香「今は、今だけは、年越しライブに集中できないかな!?」
貴音「春香……それはわがままというものです」
響「そっ、そうだぞ! 自分だってもっと練習したいけど、仕事が……」
春香「でも!前みたいにみんなで頑張らないと!」
真「今と前とじゃ状況が違うよ……」
春香「このままじゃ、みんなバラバラで、ライブもダメになっちゃうよ!」
雪歩「で、でもぉ、みんなお仕事があるし……」
春香「今は、今だけは、年越しライブに集中できないかな!?」
貴音「春香……それはわがままというものです」
響「そっ、そうだぞ! 自分だってもっと練習したいけど、仕事が……」
春香「でも!前みたいにみんなで頑張らないと!」
真「今と前とじゃ状況が違うよ……」
春香「でも……それでもっ!」
律子「そこまでよ」
春香「ッ――律子、さん?」
律子「はぁ、プロデューサーに頼まれて迎えに来てみれば……春香、行くわよ」
春香「え……どこにですか?」
律子「舞台の練習よ。美希はちゃんと自主参加してるわよ」
春香「そんな!今日は年越しライブの練習をみんなでって!」
律子「分ってる。でも、これは春香にとってチャンスなの」
律子「そこまでよ」
春香「ッ――律子、さん?」
律子「はぁ、プロデューサーに頼まれて迎えに来てみれば……春香、行くわよ」
春香「え……どこにですか?」
律子「舞台の練習よ。美希はちゃんと自主参加してるわよ」
春香「そんな!今日は年越しライブの練習をみんなでって!」
律子「分ってる。でも、これは春香にとってチャンスなの」
律子「それに、プロデューサーの意向でもあるわ」
春香「ッ!! そんなっ………だって、プロデューサーさんは……」
千早「は、春香……」
律子「良い?さっき春香は、今だけはライブの練習をって言ったけど」
春香「はい……」
律子「お願いだから、今だけは舞台の方に集中して」
春香(――私、ほんと何やってるんだろ………)
――。
春香「ッ!! そんなっ………だって、プロデューサーさんは……」
千早「は、春香……」
律子「良い?さっき春香は、今だけはライブの練習をって言ったけど」
春香「はい……」
律子「お願いだから、今だけは舞台の方に集中して」
春香(――私、ほんと何やってるんだろ………)
――。
数日後、舞台練習。
美希「ねぇ、春香。最近はライブ練習のお知らせメールしてないの?」
春香「うん……しばらくは控えるように言われちゃって……えへへ」
美希「そーなんだ……」
春香「あ、えっと、話は変わるけど、この舞台、美希と一緒で良かったよ」
美希「そうなの?」
春香「うん。私一人だったら心細くて……一緒に頑張ろうね!」
美希「ねぇ、春香。最近はライブ練習のお知らせメールしてないの?」
春香「うん……しばらくは控えるように言われちゃって……えへへ」
美希「そーなんだ……」
春香「あ、えっと、話は変わるけど、この舞台、美希と一緒で良かったよ」
美希「そうなの?」
春香「うん。私一人だったら心細くて……一緒に頑張ろうね!」
美希「うーん、それはやなの」
春香「え……」
美希「前にも言ったよね。ミキ、絶対に主役をやりたいんだ」
春香「う、うん、でもさ……」
美希「だから、一緒に頑張るっていうのは違うんじゃないかな」
春香「み、美希……」
美希「だからね春香――」
スタッフ「すみませーん。次、星井さんからでお願いしまーす!」
春香「え……」
美希「前にも言ったよね。ミキ、絶対に主役をやりたいんだ」
春香「う、うん、でもさ……」
美希「だから、一緒に頑張るっていうのは違うんじゃないかな」
春香「み、美希……」
美希「だからね春香――」
スタッフ「すみませーん。次、星井さんからでお願いしまーす!」
春香「…………」トボトボ…
――だからね春香、ミキ、負けないよ。
春香(私だけ、そういう覚悟ができてないのかな……)トボトボ…
「おーい、美希~、春香~」
「ハニッ……プロデューサー♪」
春香「プロデューサーさん……そうだ、プロデューサーさんに相談すればっ」クルッ
グラッ――。
春香「あれ?」フラッ…
「ッ!! 春香ぁあっ!!」バッ!
――だからね春香、ミキ、負けないよ。
春香(私だけ、そういう覚悟ができてないのかな……)トボトボ…
「おーい、美希~、春香~」
「ハニッ……プロデューサー♪」
春香「プロデューサーさん……そうだ、プロデューサーさんに相談すればっ」クルッ
グラッ――。
春香「あれ?」フラッ…
「ッ!! 春香ぁあっ!!」バッ!
――ドォンッ!!
スタッフ「オ、オイッ!誰か落ちたぞ!!」
スタッフ「なんでセリが下がってるんだよ!?」
美希「はっ、ハ――~ッ!!」ドタドタ
スタッフ「星井さんっ!危ないですから下がって!」
監督「救急車だ!早くしろ!」
春香(ぷろ、でゅーさ……さん……?)
――
―
スタッフ「オ、オイッ!誰か落ちたぞ!!」
スタッフ「なんでセリが下がってるんだよ!?」
美希「はっ、ハ――~ッ!!」ドタドタ
スタッフ「星井さんっ!危ないですから下がって!」
監督「救急車だ!早くしろ!」
春香(ぷろ、でゅーさ……さん……?)
――
―
病院。
亜美・真美「「りっちゃん!」」ドタドタ!
千早「律子!」タッタッタッ!
律子「しーっ…!気持ちは分かるけど、静かに……!」
雪歩「あのねっ、さっきお医者さんが来て、治療は終わったって!」
千早「そう……なら、もう大丈夫なのね?」
貴音「それが、頭を打っているようで……」
響「お医者さんは、いつ意識が戻るか分からないって言ってたぞ……」
伊織「もし目を覚まさなかったら、この病院潰してやるんだから……」
亜美・真美「「りっちゃん!」」ドタドタ!
千早「律子!」タッタッタッ!
律子「しーっ…!気持ちは分かるけど、静かに……!」
雪歩「あのねっ、さっきお医者さんが来て、治療は終わったって!」
千早「そう……なら、もう大丈夫なのね?」
貴音「それが、頭を打っているようで……」
響「お医者さんは、いつ意識が戻るか分からないって言ってたぞ……」
伊織「もし目を覚まさなかったら、この病院潰してやるんだから……」
真「い、伊織ぃ……って、あれ、そういえば美希は?」
小鳥「美希ちゃんは、現場からずっと付き添っていたから……」
律子「ずっと気を張ってたし、今は受付のところで休ませてるわ」
あずさ「一人で大丈夫でしょうか?」
小鳥「いえ、一応一人ではないんですけど……」
律子「でも、もう一人もあの様子じゃ……」
小鳥「私、ちょっと見てきますね」
千早(春香……)
――。
小鳥「美希ちゃんは、現場からずっと付き添っていたから……」
律子「ずっと気を張ってたし、今は受付のところで休ませてるわ」
あずさ「一人で大丈夫でしょうか?」
小鳥「いえ、一応一人ではないんですけど……」
律子「でも、もう一人もあの様子じゃ……」
小鳥「私、ちょっと見てきますね」
千早(春香……)
――。
後日、事務所。
ガチャ。
律子「お疲れ様です」
小鳥「あ、お帰りなさい律子さん」
律子「ふぅ、伊織達は現場から直帰させました」
小鳥「みんなは大丈夫そうですか?」
律子「あの子達の方がよっぽど強いです。私なんか、力が抜けちゃって……」
小鳥「そうですね、私も同じです……」
ガチャ。
律子「お疲れ様です」
小鳥「あ、お帰りなさい律子さん」
律子「ふぅ、伊織達は現場から直帰させました」
小鳥「みんなは大丈夫そうですか?」
律子「あの子達の方がよっぽど強いです。私なんか、力が抜けちゃって……」
小鳥「そうですね、私も同じです……」
小鳥「今日は病院には?」
律子「朝行って来ました」
小鳥「じゃあ、プロデューサーさんもまだ……?」
律子「はい……」
小鳥「そうですか……」
律子「そのプロデューサーの担当の子達はどうですか?」
小鳥「社長が頑張ってくれてます。ふふっ、現役の頃を思い出すって」
律子「それなら安心ですね」
律子「朝行って来ました」
小鳥「じゃあ、プロデューサーさんもまだ……?」
律子「はい……」
小鳥「そうですか……」
律子「そのプロデューサーの担当の子達はどうですか?」
小鳥「社長が頑張ってくれてます。ふふっ、現役の頃を思い出すって」
律子「それなら安心ですね」
律子「それと、年越しライブの練習はどんな感じでしょう?」
小鳥「えっと、私も直接は知らないんですけど……」
律子「あ、そうですよね。私ったら……すみません」
小鳥「い、いえいえっ、今日は真ちゃんと響ちゃんが来てたみたいですよ?」
律子「二人だけ……やっぱり、出席率が悪いですね」
小鳥「春香ちゃんも心配してましたけど、全体練習がなくて大丈夫でしょうか」
律子「みんな、今は自分達の仕事を一生懸命やってますから、仕方ないですよ」
――。
小鳥「えっと、私も直接は知らないんですけど……」
律子「あ、そうですよね。私ったら……すみません」
小鳥「い、いえいえっ、今日は真ちゃんと響ちゃんが来てたみたいですよ?」
律子「二人だけ……やっぱり、出席率が悪いですね」
小鳥「春香ちゃんも心配してましたけど、全体練習がなくて大丈夫でしょうか」
律子「みんな、今は自分達の仕事を一生懸命やってますから、仕方ないですよ」
――。
病室。
春香「ごめんなさい…グスッ…ごめんなさい……っ」
P「春香が謝ることなんて、何にもないんだぞ?」
春香「ひッ、ぅ……ふぇぇ…ぶろ゛でゅーざッ…ざ、ん」ポロポロ…
P「おいおい……ほら、こっちおいで」
春香「うっ…っ…ぅわあぁあぁああぁあん!!」
P「よしよし」ナデナデ
春香(ぷろでゅーさーさん、ぷろでゅーさーさんっ……!)
春香「ごめんなさい…グスッ…ごめんなさい……っ」
P「春香が謝ることなんて、何にもないんだぞ?」
春香「ひッ、ぅ……ふぇぇ…ぶろ゛でゅーざッ…ざ、ん」ポロポロ…
P「おいおい……ほら、こっちおいで」
春香「うっ…っ…ぅわあぁあぁああぁあん!!」
P「よしよし」ナデナデ
春香(ぷろでゅーさーさん、ぷろでゅーさーさんっ……!)
春香「ひっ…うぅ……ぐすっ……」
P「少しは落ち着いたか?」
春香「あ゛ぃ…ごぇん、なざぃ……」
P「あはは、何謝ってるんだよ」
春香「わた…ひっ、の……せぇ、で……」
P「ほら、アイドルが泣いて良いのは、ライブの終わりと引退のときだぞ?」
春香「ふぁい……」
P「とにかく、今は春香もゆっくり休むんだ」ポムポム
――
―
P「少しは落ち着いたか?」
春香「あ゛ぃ…ごぇん、なざぃ……」
P「あはは、何謝ってるんだよ」
春香「わた…ひっ、の……せぇ、で……」
P「ほら、アイドルが泣いて良いのは、ライブの終わりと引退のときだぞ?」
春香「ふぁい……」
P「とにかく、今は春香もゆっくり休むんだ」ポムポム
――
―
翌日、ダンススタジオ。
千早「やっぱり、人数が集まらないわね」
貴音「致し方ないでしょう。皆、それぞれの仕事があります」
真「それにさ、今日はまだ来てる方だよ」
雪歩「そうだよね。春香ちゃんがいたら、喜んだかな……」
真美「はるるん……」
全員「「「「…………」」」」
千早「やっぱり、人数が集まらないわね」
貴音「致し方ないでしょう。皆、それぞれの仕事があります」
真「それにさ、今日はまだ来てる方だよ」
雪歩「そうだよね。春香ちゃんがいたら、喜んだかな……」
真美「はるるん……」
全員「「「「…………」」」」
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