元スレ京太郎「おもちぶらり旅?」玄「そのとーり!」
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1 :
京太郎「え? 今日、居ないんですか?」
『どうしても外せない私用でして。とは言え、居なくなると言っても一日空けるだけですよ。明日の午後には帰ります』
京太郎「そんな……久々にご指導いただけると思ってたのに……」
『なに、私から京太郎君に教えられることなんてもう殆どありませんでしょうに』
京太郎「でも……」
『……では、一つ頼まれてくれますか?』
京太郎「?」
『私の居ない間、皆様と共に仕事に勤しむこと。これだけです』
京太郎「えっ、そんな普通のことでいいんですか?」
『当たり前の事を当たり前に。執事の教えの基本でしょう?』
京太郎「あっ……」
『できますね? 京太郎くん』
京太郎「……はいっ! 任せてください!」
京太郎「ハギヨシさんの分まで俺、頑張ります!!」
ハギヨシ『ええ、良い返事です』
2 :
お
3 :
待ってた
4 = 1 :
ハギヨシ『仕事の内容について、大方のことは国広君に言ってあります』
ハギヨシ『ですので、京太郎君にはお嬢様達が危険に晒されないよう注意して仕事に取り掛かっていただければ結構です』
京太郎「わかりましたっ」
ハギヨシ『……今日一日はあなたが私の代わりです。一人の執事として、気を引き締めてくださいね』
京太郎「……俺なんかがハギヨシさんの代わりになるだなんて思っちゃいませんけど……」
京太郎「俺なりに精一杯、ハギヨシさんに教えられたことを忠実に守っていくつもりです!」
ハギヨシ『ふふっ、それは心強い限りですね』
ハギヨシ『では京太郎君。お嬢様方のこと、頼みましたよ』
京太郎「はいッ!!」
ピッ
京太郎「ふぅ」
京太郎「…………」
京太郎「……はぁぁぁ~……」ガクリ
5 :
久しぶり
6 = 1 :
―8:00 旅館庭先
パチッ...パチッ....
京太郎「……長電話してすいませんでした、玄さん」
玄「そんなに待ってないから大丈夫だよ~。 ……ん~、そろそろかな~」スッ
京太郎「……」
玄「……どうかしたの? なんか目に見えて落ち込んでるようだけど」
京太郎「ん……。今日行く予定の龍門渕なんですけど……会いたかった人が居ないようでして……」
玄「電話で喋ってた、ハギヨシさんって人?」
京太郎「はい。龍門渕専属のお手伝いさん。炊事、洗濯、掃除、その他何から何まで出来てしまう超万能な人でして」
玄「ほぉ」
京太郎「俺の雑用スキルもハギヨシさんから教わったものなんですよ。一時期龍門渕でバイトしてましてね」
玄「ほほぉ~」
京太郎「俺が一番尊敬する人なんです。 あの人程素晴らしい人、見たことがない」
京太郎「それだけに……はぁぁ……」ガクリ
7 :
待ってた
8 = 1 :
玄「………」スッ
玄(……龍門渕高校。 その名前は、私でもよく知っている)ススッ
玄(県大会団体戦優勝の最有力候補と目されていた強豪私立校。前年度はメンバー全員が一年生でありながら優勝した実績を持つ)スッ
玄(今年度は惜しくも京太郎くんの所属する清澄高校に敗退。しかし、その実力はプロですら慄く程と聞く)ハムッ
玄(……それにしても……)モグッ
京太郎「はぁぁぁ……」
玄(……京太郎くんがこんなに落ち込む程会いたかったお手伝いさん……)モッキュモッキュ
玄(ハギヨシさん……かぁ……)モッキュモッキュ
玄( ……萩原ヨシエ? 萩原ヨシコさんかな?)モッキュモッキュ
玄(まぁなんにせよ……)
ゴクンッ
玄「ふぅ」
玄(凄い【メイドさん】なんだろうなぁ……)
9 :
待っていた
10 = 1 :
京太郎「……切り餅、一つ貰ってもいいですか?」
玄「あ、いいよいいよー。はいっ」スッ
京太郎「……しかしまぁ、よく七輪なんて持ってましたね玄さん」モグモグ
京太郎(泊まり先の庭で餅焼いてるかはこの際置いといて)
玄「えへへ。七輪はね、いっつも持ってるんだ」
京太郎「はぁ……。 何故に?」
玄「おねーちゃんが極度の寒がりだからねぇ~。出かけ先で凍えないようにしなきゃでしょ?」
京太郎「ですか」
京太郎「……カイロじゃダメなんですか?」
玄「カイロだと1パック使わなきゃでしょ?」
京太郎「はあ。ですか」
玄「ですッ」ドヤッ
京太郎「……最初七輪と一緒に練炭取り出したの見た時は死ぬ気なのかと思いましたよ」
玄「ちなみに、隙間風対策にガムテープも常備してるよっ」ドヤヤッ
京太郎「マジで死ぬ気かよ」
11 = 1 :
京太郎(さて、いつまでもクヨクヨしていられない。今日のことを考えなきゃな)
京太郎「というわけで玄さん。なんと今日のお仕事は龍門渕に泊まり込みです」
玄「えッ! ホントッ!?」
京太郎「そんで、仕事先がなんと龍門渕本邸だそうで」
玄「本邸……って、お家!?」
京太郎「龍門渕の部長さん……お嬢さんの祖父が龍門渕高校の理事長なんです。麻雀を打つ時は本邸で打っているんだとか」
玄「ほぇぇ……お嬢様だねぇ……」
京太郎「しかも宿泊費は全額あちらで負担してくれるそうです。ありがたい事この上ないですね」
玄「至れり尽くせり、ってやつだねっ」
京太郎「ちなみに、卓球台は無いそうです」
玄「……ウッ」ジワ...
京太郎「あっ……つ、次! 次行く所で必ず見つけますから!」
玄「グスッ……約束……だからね……?」
京太郎「は、はいッ」
12 = 1 :
京太郎「そういえば玄さん。和と知り合いでしたっけか」
玄「うんっ。 随分むか~しのことだけどね。……懐かしいなぁ」
京太郎「……清澄、寄ってきます? 寄るほどの時間はありますよ?」
玄「むっ。……む~……」
京太郎「和も昔と比べ随分成長してるでしょうし」
玄「むむっ」
京太郎「おもちも大きくなってますし」
玄「むむむむむっ!!!」
京太郎「ちなみに、これが今の和の写メです」ピッ
玄「ふぉ、ふぉおおおおおおおおお!!!!すっごぉおおおおおおおおお!!!」
玄「おおぉ……こんなに……素晴らしく実られて……オオオォ……」
京太郎「どうします?」
玄「むぅ……むむむむむむむむむむむ~~~~!!!」
玄「…………い……いいいい……」
玄「……行か……ない…………!」
13 :
どんだけ卓球したいんだよwwww
14 = 1 :
京太郎「おぉ」
玄「全国大会で必ず会うって約束だもん……!」グッ
玄「そのために皆頑張ってきてるんだもん……!!ググッ
玄「今破るわけには……いけないもん……!!!」グググッ
京太郎「玄さん……」
京太郎「……」チラッ
玄「ふぉおおおおおおおおおお」
京太郎「……」サッ
玄「い……行かない……!」
京太郎「……」チラッ
玄「ふぁああああああああああ」
京太郎「……」サッ
玄「いい、行かないもん!」
京太郎(…………)
16 :
「VIPからきますた」
17 = 13 :
意志強いのかそうでないのか分からんなww
18 = 1 :
チラッ
ハウッ!
サッ
チラッ
ウヒィ!
サッ
―――
――
―
玄「エグッ……グスッ……い゛、い゛がないも゛ん……グスッ」
京太郎「ご、ごめんなさい……どうか泣き止んで……」
玄「うぅ……うぁあああああん…………いかないったら行かないもぉぉぉぁぁああああんッ!」グスグス
京太郎「……やり過ぎた…………」
19 = 1 :
― 9:00
玄「なんて泣いてたらもう時間」
京太郎「……すいませんでした」
玄「そんな謝らないで! むしろ泣いたおかげで吹っ切れた気がするし!」グッ
京太郎「おお、流石」
玄「炭捨てて七輪片付けてー。 これで綺麗サッパリ! 龍門渕に夢を持っていける!」
京太郎「………」
玄「頑張るぞー!!」オー
京太郎「……」
京太郎(玄さん……ペタンコばっかってこと知ったら悲しむかなぁ……)
京太郎「…………」
京太郎「龍門渕、ペタンコさんばっかなんですけどね」
玄「ゴハァッ」
20 = 13 :
ここで追い討ちとか鬼かww
21 = 1 :
玄「(´・ω・`)……」
京太郎「……そんなしょぼくれないでくださいよ……」
京太郎「…………あ、そうだ。 昨日淡にイタズラで送られてきたんですけど……これっ」スッ
玄「……?」
京太郎「弘世さんと渋谷さんの貴重なブルマシーンの写メ……」
玄「……」
京太郎「首筋見てくださいよ。汗で濡れててポイント高いですよね」
玄「…………」
京太郎「この二人が馬跳びしてるとこってのがまた最高ですよね。おもちがより強調されてますし」
玄「………………………」
玄「京太郎くん」
京太郎「はい」
京太郎「こちら、淡のメアドになります」スッ
玄「(`・ω・´)」シャキーン
22 = 1 :
―道中
ミーンミンミン
玄「……んあー……」
京太郎「……あー……」
玄「……あっついねぇ……」
京太郎「気温30度ですって……」
玄「うへぇ…………」
京太郎「しかしまぁ……こうも暑いと……」
玄「脱ぎたくなる」
京太郎「冷たい物が欲しい」
玄「利害が一致したね」キリッ
京太郎「どこがだ」
玄「んふふ……別に恥ずかしがらなくても……」グイッ
京太郎「おいこら脱ごうとするな」
24 = 1 :
玄「あーうー……」フラフラ
京太郎「……龍門渕までもうちょっとだから頑張ってください」
玄「大丈夫大丈夫……玄さんは滅多なことじゃへこたれないから……」
玄「……なんか……見る人みんな脱いでるように見えるけどぉ……」
京太郎「重症じゃないですか……」
玄「ホラ……あそこの人なんてハダカと一緒……」
京太郎「暑さでやられすぎですよ……そんなわけ……」チラッ
「~♪」
京太郎「……あれ?」
「あっ」
京太郎「おお!」
京太郎「国広さん!」
一「須賀くん! 久しぶりだねー!」
25 = 13 :
なんだ痴女か
26 :
玄ちゃんが一ちゃんと同じ格好したらヤバそう
27 :
おもちつけて出直せ!
28 :
ち、痴女だああああああああああああああああ
29 :
ああ、咲界の名誉痴女だ
30 = 28 :
下げてもーた
31 = 1 :
一「やだなぁ国広なんて。ハジメでいいってば!」
京太郎「そうですか? まぁ、お変わりないようでなによりです」
一「前会ってから3週間ちょっとだよ? そう変わんないってー」
京太郎「いや、そっちじゃなくて……(服装……前より薄着になってる……)」
一「あ、そういえば今日ウチにバイトしに来るんだっけ? 萩原さんから聞いたよ」
京太郎「ああ、そうでした。ちょうどいいですし、紹介しますね」
京太郎「こちら同じバイト仲間の松実玄さ……」クルッ
玄「すごいよぉ……おもちがお空にたくさぁんあるぅうぅぅ……」フラフラ
一「………」
京太郎「………」
玄「えっ……今日はおもち、食べてイイの……?」
一「……ウチ、行こうか」
京太郎「……お願いします」
玄「うえへへ……おかわりもいいんだぁ……」
32 = 29 :
壊れとる
33 = 13 :
おもち欠乏症だな
ともきー呼ばないと
34 = 1 :
―龍門渕邸
一「ハイ、お水」スッ
京太郎「頂きます」
玄「ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク」
一「態々ここまでご苦労様。ゆっくり休んでてよ」
玄「ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク」
京太郎「どうも、恩に着ます」
玄「ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク」
一「とりあえず、ボクは皆を呼んでくるね。冷房寒かったら言ってねー」スッ
玄「ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク」
京太郎「はい、ありがとうございますッ」
玄「ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク」
玄「ブっはぁああ!!」
35 = 1 :
玄「あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁ……」グッタリ
京太郎「玄さん。グダってる所悪いですけど、仕事はこれからですよ?」
玄「でもこの暑さじゃ誰でも弱るよぉ……」
京太郎「東京の満員電車の時はそうでもなかったじゃないですか」
玄「あーあれねー。 ……えへへへ……」
京太郎「?」
玄「……後ろから押される度にお姉さん達のおもちが当たってて……」ニヤニヤ
京太郎「……」
玄「あれは良かったなぁ……うえへへ……へへへへへ」ニヤニヤリ
京太郎「……今朝だって餅焼いてたじゃないですか」
玄「おもちの為ならしねる」キリッ
京太郎「 」
玄「る~る、る~る、るるるるる~♪」
京太郎(……案外この人すごいのかもしれない)
玄「ラヴィ!」
36 = 28 :
ね、ネタが古い……!
38 = 1 :
一「お待たせっ」
純「おーっ、久しぶりだな須賀ー」
智紀「……お久しぶり……」
京太郎「井上さんと沢村さん! お久しぶりですッ」
純「おうおう。 そんで、そっちがお連れさんね」
玄「奈良の阿知賀女子学院から来ました、松実玄ですっ。 よろしくお願いします!」
純「おう。龍門渕専属メイド、井上純。 よろしくッ」
智紀「同じく、沢村智紀」
玄「どーもどーもっ」
京太郎「天江さんと龍門渕さんは?」
一「衣はお昼寝中。透華は多分そろそろ……」
...タッタッタッダッダッ!
バンッ!
透華「お久しぶりですわ!同志須賀!!」
39 :
なんかの続き?
前スレとかあんの?
40 = 1 :
玄「えっ?」
京太郎「お久しぶりです。龍門渕さんも相変わらず、お変わりないそうで」
透華「世間話は結構! 積もる話もあることですし、さあこちらへ!」グイッ
京太郎「うおっ」
一「ちょ、ちょっと透華!」
透華「ハジメ! 後のことはお任せしましたわー! さあさあさあ!!」グイイ
京太郎「うおぉっ」
ホーホホホホッ ウォォォォォ
一「……全く……」
玄「……」
一「ごめんね松実さん。あんなんでも一応ボクらのリーダーなんだ。……もうちょっとシャキっとして欲しいけどさ……」
玄「…………」
玄(い、今あの人……京太郎くんのこと……『同志』って……)
42 = 1 :
一「……さて、透華から任されたもんだし。とりあえず軽く始めよっか」
純「なぁおいハジメ、いいのか? 須賀の奴あのまんまで」
一「大丈夫でしょ。透華のアレは今に始まったことじゃないし」
一「気の済むまでさせりゃいいでしょ。須賀くんも付き合える仲らしいし」
純「……イマイチオレには理解出来ねェわ……」
一「そんなのボクもだよ。それよりホラ、ジュン君は倉庫整理。行った行った」
純「あいあい。……あーめんどくせェー」
一「トモキーは階段の方お願い。キリいい所で休憩してね」
智紀「了解……」
一「さて、松実さん。松実さんはボクと……」
一「? 松実さん?」
玄「え? ……あ、すいません!聞いてませんでした!」
一「ううん、気にしないで。 松実さんはボクに着いて来てよ。邸内をグルっと案内してあげる」
玄「は、はい……」
玄(………)
44 = 1 :
―――
――
―
ガチャッ
一「んで、ここがボクら龍門渕麻雀部部員の麻雀部室っ」
玄「ふぉぉ……広いですねぇ……」
一「まぁ、広さくらいしか取り柄が無いんだけどね」テヘヘ
玄「……」
一「………」
一「そんなに気になる? 須賀くんのこと」
玄「うぇっ!? そ、そんなこと……!」
一「わかりやすいなぁ。 案内中もダンマリだったし」
玄「う、うぅ~……」
46 :
クロチャー嫉妬してるのか?
47 = 1 :
玄「あの……国広さん。龍門渕……お嬢さん? と京太郎くんはいったいどんな……」
一「あー……、そのー……。……退かないでもらえるといいんだけどさ……」
玄「?」
一「透華……好きなんだよ。 ……その……」
一「……女の子の胸が」
玄「!?」
玄(まさか……本当に同志!? 旅行先で!? こ、こんなことって……!)
玄(す、すばら……っ!)キラキラ
一「特に小さい胸が」
玄「じゃなああああい!!!」バンッ
一「」ビクッ
49 = 45 :
京太郎がダークサイドに引き込まれてるのか
50 = 1 :
一「きゅ、急にどうしたのさ松実さん……」
玄「なんで選りに選ってペタンコさんなんですか!! 大っきいおもちの方がいいに決まってるじゃないですかぁ!」
一「……え。まさか松実さんもそっちの人……」
玄「ええ!好きですとも! 私も女の子の胸!大好きですとも!」
玄「でも私が好きなのは大きな胸です! おもちな胸です!ペタンコなんて邪道ですよ邪道!」
一「……」
玄「いいですか!? そもそもおもちというのは―――」
―――
――
―
―20分後。
玄「――以上。 全日本おもち同盟代表、松実玄」
玄「っと……いやぁ、すいません。少し熱くなっちゃいましたね……」テヘヘ
一「うん……まぁ、夏だもんね……」
玄「そうですね!夏ですもんね! あはははー!」
一「………」
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