元スレ佐天「無能力を感染させる能力かぁ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
101 = 38 :
美琴「黒子、今、なにした?」
黒子「アンチスキルに連絡をしましたわ」
美琴「アンチスキルに引き渡そうっての!?」
黒子「お姉様、ここで佐天さんを匿っても何にもなりませんわ、それに引き渡すんじゃありませんの、保護を」
美琴「同じことでしょうがあ!」バリッ
佐天「え、ちょ…あの」
固法「佐天さん」
佐天「はい!」
固法「知られてしまった以上もう隠すつもりはないから言うけれど、今回の事件、あなたの能力が原因らしい」
美琴「…」
102 = 38 :
佐天「私の……能力? ってあの私の能力って」
固法「そう、あなたの能力はエアロハンド、だけど今回の事件、明らかにあなたから発生した能力が影響している」
佐天「どういう……ことですか」
固法「簡単に説明すると、初春さんと白井さんのAIM拡散力場が、何らかの力で相殺されている」
固法「AIM拡散力場は無意識の能力から発生する微小な能力の場、それが相殺されたところで何故能力自体が使えなくなるのかは現状では分かっていない」
固法「それも問題だけど、一番の問題は」
佐天「それを引き起こしているのが、私……」
固法「その何らかの力は、佐天さん、あなたから発生しているとしか考えられない」
固法「アンチスキルが到着次第、あなたは確保され、厳重な検査を受ける事になるでしょう、もう隠して検査する必要もない」
固法「御坂さんはあなたをここから逃げ出させてくれるでしょう」
御坂「!!」
103 = 38 :
固法「あなたは、どうしたい?」
佐天「私は……」
――アンチスキル本部
黄泉川「ターゲット確保? あーよかった、ジャッジメントから連絡なかったら、第一級警報出てもおかしくなかったじゃんよ」
鉄装「第一級って、そんなに大変なターゲットだったんですか」
黄泉川「大変も大変、レベル4と3と1が無能力者にされちまったじゃんよ、近くにはレベル5もいる、というか原因不明で誰がレベル0になってもおかしくない状況じゃん」
黄泉川「こんなに恐ろしい能力は、今まで聞いた事ないじゃん、レベルダウナ、になるのかねえ」
鉄装「わ、笑いごとじゃないんですよね」
黄泉川「私ら無能力者には何とも思えないけれど、能力者たちには、恐怖でしかないんじゃん?」
黄泉川(あの真っ直ぐそうな子が原因だなんて、それこそ恐怖でしか、ないじゃん)
104 = 38 :
――警備員の本部の一部屋、外が見えない昼過ぎ
佐天(私が、原因……)
佐天(白井さんがテレポートできなくって、初春のカップが冷たかった)
佐天(能力?)
佐天(エアロハンドじゃなかった)
佐天(そうだと思って、講習受けて、ちょっとでも、ほんの少しだけど、希望、みたいのがあって)
佐天(誰かの、初春の、白井さんの能力を)
佐天(無くす、能力?)
佐天(自分がレベル0だからって、誰かに嫉妬なんて、しなかった、し、誰かの能力が無くなれば良いなんて、思わなかった、はず、だ)
105 :
封印系能力か
106 = 38 :
――ジャッジメント本部、同刻
美琴「佐天さんは、どうなったの」
黒子「アンチスキルの本部で拘留、専門家に検査を受けさせる、との事ですわ、今、初春が」
初春 カタカタカタカタ
美琴「こっちで預かることはできなかったの?」
黒子「ジャッジメントにそんな権限はありませんの、それに、ジャッジメントでは」
固法「これ以上無能力者を増やすことは出来ない」
黒子「ですの」
固法「せめて私の能力が使えたら、事前に佐天さんを見つけられたかも知れないのに」
美琴「……固法先輩のせいじゃないです、私が、あんなこと大声で言わなければ」
黒子「そんなことおっしゃるのならばわたくしだって同じですわ」
107 = 38 :
初春「皆さん! 止めてください…」
美琴「初春……」
初春「そうやって、もしなんとかだったらって後ろむくことが佐天さんのためですか? 私たちは今無能力者だけど、何もできませんか!? 無能力者って、何もできないんですか!? 佐天さんは、佐天さんは、何をしていましたか!」
初春「できることをするしかないじゃないですか! 私たちは今! 佐天さんのために何ができるんですか!」
108 = 38 :
黒子「……何故、固法先輩の能力が消えたのでしょう」
美琴「えっ?」
固法「私もそれを考えた、白井さんや初春さんはともかく、私が佐天さんと話したのは、このドアの外で五分くらい、三回」
美琴「それだけの接触で相手を無能力者にする能力?」
固法「それは考えられない、それならもっと無能力者が増える」
美琴「知り合いに限られる、とか?」
固法「それも有り得ない、なぜなら」
固法「御坂さん、何故あなたは無能力者になっていないの?」
109 = 98 :
アニメも漫画も小説もノータッチでSSでしかとある知らない口
110 = 38 :
黒子「わたくしは、その線で探ってみますの、お姉様、ここ最近に佐天さんに会ったときのレポートなど頂けませんか」
固法「私は別件の指示を出さなきゃならない、あまりこちらの事件は手伝えないかも知れないが、何かあったら呼んでほしい」
美琴「私は……」
初春「御坂さん」
美琴「え? 何、初春」
初春「AIM拡散力場の専門家とアポイントメントを取りました、それに学園都市からの外出許可もどうにか…行けますか?」
美琴「専門家?」
初春「御坂さんのお知り合いですよ」
111 = 38 :
――学園外、某所
木山「やあ、第三位、久しぶりだ」
美琴「見ないと思ったら、こんなところで暮らしていたのね」
木山「さすがに学園都市の中ではいろいろとやりづらくなってな」
美琴「やりづらく、って、何かやってるわけじゃないでしょうね」
木山「ふ、科学者としては何もやっていないよ、やりたいことはあるけどね、隠居さ」
美琴「そう、あの子たちのために?」
木山「そうだ」
木山「そんな話をしに来たわけじゃないんだろう、第三位。初春くんからはキミが来るとしか聞いていない」
美琴「うん……ちょっと、長くなるけれど――」
112 = 38 :
木山「レベルダウナ、ね」
美琴「そんな能力が本当にあるの?」
木山「少なくとも私は聞いた事がないな、ただ」
美琴「た、ただ?」
木山「AIM拡散力場の発生……抑制……逆位……うん…」
美琴「何?」
木山「そういう研究をしていた人間が、いた、というか」
美琴「誰!?」
木山「急いで調べる、学園都市に戻っていてくれ」
113 = 38 :
美琴「誰だ!」
木山「報告は初春くんを通してする、今こうしている時間すらロスじゃないのかい? 第一メールで十分な内容だったじゃないか」
美琴「くっ! 絶対に報告してよ!」ガタッ
木山「第三位、超電磁砲か、ふふ、或いはレールガンより気が早い」
木山「また会えて、ちょっとだけ嬉しかったかな」
114 = 38 :
――ジャッジメント本部、夜
初春「!! 第三次検査でのレベルダウナの被害者が…! 100人を越えた、と」
黒子「ひゃ、百人! 本当ですの!」
初春「アンチスキル本部にある検査結果を覗いているんですから確かでしょう」
黒子「第二次では10人程度だったはず」
初春「私たちを含め12人でした。たった一週間ほどで、十倍に」
黒子「まずいですわね…下手をすると…」
黒子「被害者の共通点は?」
初春「被害者同士の親交が多い……ですね、とても」
115 = 38 :
黒子「何ですの? 病気やウイルスみたいな能力だとでも言うんですの?」
初春「…ウイルスの感染経路とは、少し似ています」
黒子「アンチスキル……学園側はそれを把握していますの?」
初春「おそらく、しています」
黒子(最悪、佐天さんは……)
初春「白井さん…グスッ…これじゃあ…佐天さん……」
黒子「初春、このあいだ自分で言ったことを忘れましたの? ただちにその百人分のデータを寄こしますの」
初春「はいっ」グッ
116 = 38 :
――アンチスキル本部の一部屋
黄泉川「佐天涙子の処分が…それは、ああ、分かった」
鉄装「黄泉川さん、どうしたんですか?」
黄泉川「佐天の処分が決まったじゃんよ」
鉄装「処分…って、犯罪者じゃないんですよ!」
黄泉川「学園からの追放、だそうだ、だけど」
鉄装「追放って、生徒を…そんな…」
黄泉川「いや、今回の事件の損失を考えたら、やむをえない、結論じゃんよ」
黄泉川(胸糞悪いじゃん…いや、それだけでも胸糞悪いのに、もっと嫌な予感がするじゃんよ)
117 = 38 :
――ジャッジメント本部
初春「500人を…突破」
黒子「全員寄こすんですの」
初春「それと、佐天さんの処分、決定したみたいです」
ガチャッ
固法「私も聞くわ」
黒子「固法先輩、それに、あ、お姉様!?」
御坂「ただいま」
118 :
さてん強いなおい
120 = 38 :
初春「御坂さん! …木山さんのところは、片道二日はかかる筈じゃあ」
御坂「すごい山の中だったわ、行きがあんまり遅い旧型の電車ばっかりだったから、ほら、昔の鉄線、何ていうのかな、使って、リニアモーターカーみたいに」
黒子「はしたない…」
御坂「いいじゃない、何か、重要な話をするところだったんでしょ」
初春「そう、佐天さん、学園外に…グス……追放って…」
御坂「追放! 何で!」
固法「いや、おかしい」
御坂「おかしいですよ、佐天さんは何も悪くないです!」
黒子「違いますわ、お姉様」
121 = 38 :
御坂「ちがうって?」
固法「生ぬるい」
黒子「お姉様がいない間に、被害者は500人を突破しました、これは、異例の大事件です」
御坂「それで?」
黒子「佐天さんは、もっと」
初春「まさか、殺される……?」
固法「違うわね、いいたくはないけど」
固法「人体実験の被験者にされても、おかしくはない」
122 :
佐天さんって無能力な点以外はスペック完璧に近いからまたタチが悪いよな
123 = 38 :
――アンチスキルの本部の一部屋、月明かりの届かない夜
(……)
(夜は、ダメだなあ、色んな事を考えちゃう、暗いし…)
(昼か、夜かも、よく分からなくなってきたけど)
(起きたら、検査して、薬飲んで、寝て)
(薬…怖くてひとつも飲んでないけど、大丈夫だよね)
(だけど、もし、これが私の能力を消す薬だったら)
(飲んだほうがいいのかなあ)
(怖い、初春…)
124 = 38 :
(明日のお昼になったら、移動だって…お医者さんが言ってたな)
(誰とも喋ってない……水飲んでも喉がからからだ)
(移動ってどこに行くんだろ…)
(暗い…)
125 = 38 :
――ジャッジメント本部
美琴「時間は?」
初春「明日の、午前11時だと…」
美琴「オッケー」
黒子「早すぎますの! …五百人が効いたのでしょうか」
固法「移送先は?」
初春「今、調べています、だんだんプロテクトが厳重になっています、けどやはり、学園外かと」
黒子「学園から出られては手の出しようもありませんの」
固法「佐天さんを助け出すなら、移送中しかないわね」
126 = 38 :
初春「私たちのほうが、本当に犯罪者になっちゃいますね」
黒子「無能力ではずっと学園都市にいてもしかたないですの」
固法「私は、やだなあ、犯罪者」
黒子「固法先輩、きっと似合いますわよ」
初春「ふふ」
固法「やめなさい、初春、学園外の研究所の交信データを調べて、白井さんはデータの洗い出しの続き、って、あれ、御坂さんは?」
黒子「お姉様?」
初春「…学園内、アンチスキル本部近くで、妨害電波を確認!」
127 :
ついにさるったわ
128 = 127 :
このままセルフしえんしつつかきためを落としていくか、寝るか、悩む
129 = 98 :
>>127
なんで超電磁砲見たことないのにSS書こうと思ったの?
130 = 127 :
>>129
>>1がはよって言った
だれも書かなかった
てかよくわかったな見てないって
131 :
【速報】 ボストン爆弾テロ容疑者兄弟の“彼女がカワイイ”と話題に!
http://www.2ty.in/picture-20130422_image_01_jpg ←弟の彼女「ステファニーちゃん」
http://www.2tv.in/picture-20130422_image_02_jpg
132 = 98 :
>>130
にわか臭いんだもん
呼び方とか違うし
そしてつまらない
知識も技量もないけどチヤホヤされたいんなら、まどほむかアイマス書いたらいいと思うよ
133 = 127 :
>>132
うーん、ま、その通りだなあ
134 = 98 :
>>133
素直な人好き
135 :
まあでも即興でここまで書けるのはすごいと思うよ
136 = 127 :
かきため終わったしかしさる中
あとおよそ20レス
これは終わらぬ左様なら
>>134
実際インデックスもレールガンもアニメしか見てないもん
ずっとウィキペディア見てた
>>135
いやまじありがとう
137 = 98 :
アニメしか見てない奴が大半だと思う
138 :
エロ同人しか見てない
140 :
【速報】 ボストン爆弾テロ容疑者兄弟の“彼女がカワイイ”と話題に!
http://www.2ty.in/picture-20130422_image_01_jpg ←弟の彼女「ステファニーちゃん」
http://www.2tv.in/picture-20130422_image_02_jpg
みんなの評価 : ☆
類似してるかもしれないスレッド
- 佐天「他人の能力を吸収できる能力かぁ」 (219) - [68%] - 2013/4/24 17:00 ★
- 佐天「確率を変動させる能力かー」 (179) - [67%] - 2013/6/3 19:45 ★
- 佐天「パンツを湿らせる能力かあ」 (124) - [67%] - 2012/9/7 6:00 ☆
- 佐天「無かったことにできる能力かぁ」 (143) - [63%] - 2012/12/29 10:30 ★
- 佐天「写輪眼を開眼する能力かぁ」 (113) - [63%] - 2013/4/17 12:30 ☆
- 佐天「写輪眼を開眼する能力かぁ」 (266) - [63%] - 2013/6/8 9:00 ☆
- 佐天「精神的な性別を逆転させる能力かぁ」 (150) - [62%] - 2012/11/11 23:45 ★
- 佐天「モノの死が視える能力かぁ」 (510) - [61%] - 2011/6/18 1:00 ★
- 佐天「吸血鬼を召喚し使役する能力かぁ」 (154) - [59%] - 2013/9/4 19:00 ☆
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について