私的良スレ書庫
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元スレ男「ヤンデレは怖いな」幼「え?」
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後輩「あの……、先輩」
後輩「私たちの出会いって、覚えてますか?」
男「……ああ、確か春だったな」
男「つっても、お前が落としたハンカチを拾ってあげただけど?」
後輩「ん……、ほかにもありますよ」
後輩「殆ど友達のいなかった当時は、結構不安だったんですからね?」
男「まあ、分かる。アウェー感あるからな」
後輩「はい。そこで先輩の存在は結構、私の中で大きかったですよ?」
後輩「私たちの出会いって、覚えてますか?」
男「……ああ、確か春だったな」
男「つっても、お前が落としたハンカチを拾ってあげただけど?」
後輩「ん……、ほかにもありますよ」
後輩「殆ど友達のいなかった当時は、結構不安だったんですからね?」
男「まあ、分かる。アウェー感あるからな」
後輩「はい。そこで先輩の存在は結構、私の中で大きかったですよ?」
男「部活に入部したいからって、いちいち俺を呼んだこともあったな」
後輩「ありましたね」
後輩「なんだかんだいって、先輩付き合ってくれますから」
後輩「この前のクレープのことも」
男「尻にひかれるタイプかな、俺って」
後輩「そうなんじゃないんですか?」クスクス
男「そこは否定してほしかった」
後輩「ありましたね」
後輩「なんだかんだいって、先輩付き合ってくれますから」
後輩「この前のクレープのことも」
男「尻にひかれるタイプかな、俺って」
後輩「そうなんじゃないんですか?」クスクス
男「そこは否定してほしかった」
後輩「でも、先輩は優しいですから」
後輩「いろんな人に、好かれてるんでしょうね」
男「……ん?」
後輩「えへへ。私知ってますから、先輩がもう、」
後輩「とびっきり優しいのは!」
男「……いや、俺は優しくなんかないさ」
男「鈍感で馬鹿だ」
後輩「鈍感で何が悪いんですか。それも、先輩の良いところですし」
後輩「鈍感な先輩だからこそ、優しいと私は思ったんですよ」
後輩「いろんな人に、好かれてるんでしょうね」
男「……ん?」
後輩「えへへ。私知ってますから、先輩がもう、」
後輩「とびっきり優しいのは!」
男「……いや、俺は優しくなんかないさ」
男「鈍感で馬鹿だ」
後輩「鈍感で何が悪いんですか。それも、先輩の良いところですし」
後輩「鈍感な先輩だからこそ、優しいと私は思ったんですよ」
後輩「……ですから、先輩」ズイ
男「こ、後輩……?」
後輩「……私は、ですね」
後輩「先輩のこと……」
後輩「…………」
後輩「…………」
男「……後輩?」
男「こ、後輩……?」
後輩「……私は、ですね」
後輩「先輩のこと……」
後輩「…………」
後輩「…………」
男「……後輩?」
>>15
かなーしみーのー
かなーしみーのー
後輩「――応援、してますから」
男「は……?」
後輩「この前の先輩を見て、薄々感づいていたんです」
後輩「先輩……、幼先輩のことが好きなんでしょう?」
男「なっ!? いや、そんなわけでは」
後輩「もう隠せませんよ」クスクス
男「はめたなっ!?!」
後輩「だって、先輩。ずっと幼先輩のこと、見てるんですから」
男「は……?」
後輩「この前の先輩を見て、薄々感づいていたんです」
後輩「先輩……、幼先輩のことが好きなんでしょう?」
男「なっ!? いや、そんなわけでは」
後輩「もう隠せませんよ」クスクス
男「はめたなっ!?!」
後輩「だって、先輩。ずっと幼先輩のこと、見てるんですから」
男「……く」
男「そうだよ。俺は、幼が好きだ」
後輩「―――っ」
後輩「です、よね。やっぱり、そうでした」
男「……けど、振られたよ」
後輩「そんなはず、ないじゃないですか」
男「え?」
後輩「先輩は、幼先輩にはっきり断られたのですか?」
男「そうだよ。俺は、幼が好きだ」
後輩「―――っ」
後輩「です、よね。やっぱり、そうでした」
男「……けど、振られたよ」
後輩「そんなはず、ないじゃないですか」
男「え?」
後輩「先輩は、幼先輩にはっきり断られたのですか?」
男「……違う」
後輩「……ならどうして」
男「信用、されてなかったんだ」
男「俺は、あいつの相談にも乗ってあげられないほど、無力で……」
後輩「…………」
後輩「ねえ、先輩」
男「……何?」
後輩「先輩は、馬鹿ですか」
男「は?」
後輩「……ならどうして」
男「信用、されてなかったんだ」
男「俺は、あいつの相談にも乗ってあげられないほど、無力で……」
後輩「…………」
後輩「ねえ、先輩」
男「……何?」
後輩「先輩は、馬鹿ですか」
男「は?」
後輩「友先輩も言ってましたけど、本当に鈍感なんですね」
後輩「まあ、私はそんなところが好きなんですけど」
後輩「話し戻しますが、」
後輩「先輩はもう一度、幼先輩と話をするべきです」
男「話って、何を」
後輩「話は話です。それまで私に聞いてどうするんですか」ズッ
男「こ、後輩っ、近い近い」
後輩「とにかく、想っていることを伝えて、それで木端微塵に砕けたら」
後輩「私が………」
後輩「いえ」
後輩「まあ、私はそんなところが好きなんですけど」
後輩「話し戻しますが、」
後輩「先輩はもう一度、幼先輩と話をするべきです」
男「話って、何を」
後輩「話は話です。それまで私に聞いてどうするんですか」ズッ
男「こ、後輩っ、近い近い」
後輩「とにかく、想っていることを伝えて、それで木端微塵に砕けたら」
後輩「私が………」
後輩「いえ」
後輩「……?」
キィィ
後輩「(ドアが、勝手に開いて……?)」
男「後輩?」
後輩「(……風?)」
後輩「……っ!」
後輩「せんぱーいっ!!!」
男「わっ、な、なんだよっ!?」
キィィ
後輩「(ドアが、勝手に開いて……?)」
男「後輩?」
後輩「(……風?)」
後輩「……っ!」
後輩「せんぱーいっ!!!」
男「わっ、な、なんだよっ!?」
後輩「いいから早くっ! 幼先輩の後を追ってください!」
男「追うって……、まさか幼がここにっ!?」
後輩「そのまさかですよ、見られました」
男「……」
後輩「まあ、先輩が良いっていうなら、私は誤解されたままで構いませんが」
男「誤解って」
後輩「私たちの姿を見て逃げ出したんですから、誤解は誤解ですよ」
後輩「とにかく。追うんですか? 追わないんですか?」
男「追うに決まってるだろ……っ!」ダッ
後輩「……ん。先輩ならそういうと思っていました」
シーン……
男「追うって……、まさか幼がここにっ!?」
後輩「そのまさかですよ、見られました」
男「……」
後輩「まあ、先輩が良いっていうなら、私は誤解されたままで構いませんが」
男「誤解って」
後輩「私たちの姿を見て逃げ出したんですから、誤解は誤解ですよ」
後輩「とにかく。追うんですか? 追わないんですか?」
男「追うに決まってるだろ……っ!」ダッ
後輩「……ん。先輩ならそういうと思っていました」
シーン……
後輩「先輩が優しいから、かな」
後輩「……幼先輩なんて気にしなければよかったのに」
後輩「あーあ……、私馬鹿だ」
後輩「人のこと言えないなぁー……」
後輩「…………」
後輩「……今夜は、」グスッ
後輩「……思いっきり泣けそう」
後輩「……幼先輩なんて気にしなければよかったのに」
後輩「あーあ……、私馬鹿だ」
後輩「人のこと言えないなぁー……」
後輩「…………」
後輩「……今夜は、」グスッ
後輩「……思いっきり泣けそう」
幼「(やっぱり、男は……っ!)」
幼「(後輩と、付き合ってたんだ)」
幼「(……あんな、近くまで寄って)」
幼「(……後輩と、男。仲良さそうだった)」
幼「っ…」ジワ
幼「……どうすれば、いいんだろう」
幼「(後輩と、付き合ってたんだ)」
幼「(……あんな、近くまで寄って)」
幼「(……後輩と、男。仲良さそうだった)」
幼「っ…」ジワ
幼「……どうすれば、いいんだろう」
幼「おとこがいないと、やだ」
幼「おとこ……」
幼「やなのに、嫌なのに……っ!」
幼「(でも、男を傷つけてまで、男を手に入れようとはしたくない)」
幼「(その間違いを男が気づかせてくれたから、)」
幼「(それがただの自己満足だと教えてくれたから、)」
幼「(……でも)」
幼「諦め、きれない、の……っ」
幼「おとこ……」
幼「やなのに、嫌なのに……っ!」
幼「(でも、男を傷つけてまで、男を手に入れようとはしたくない)」
幼「(その間違いを男が気づかせてくれたから、)」
幼「(それがただの自己満足だと教えてくれたから、)」
幼「(……でも)」
幼「諦め、きれない、の……っ」
幼「……男が、私を見てくれないなら」
幼「私は――」
幼「……もう」
幼「(もうこれ以上、仲良くなれない)」
幼「(前のように、二人っきりで何かするわけでもなく、)」
幼「(部屋で一緒にいることもできない)」
幼「……なら、いい。もう、こんな……」
幼「私は――」
幼「……もう」
幼「(もうこれ以上、仲良くなれない)」
幼「(前のように、二人っきりで何かするわけでもなく、)」
幼「(部屋で一緒にいることもできない)」
幼「……なら、いい。もう、こんな……」
男「(くっ! どこいきやがった、幼……!)」
男「(……中庭? 教室? 体育館裏?)」
男「(あいつが行きそうな場所……)」
男「(まずは近くから探そう)」
男「(教室にも中庭にもいなかった)」
男「(……そして、体育館裏にも行ったが、)」
男「(幼の姿はない)」
男「(……中庭? 教室? 体育館裏?)」
男「(あいつが行きそうな場所……)」
男「(まずは近くから探そう)」
男「(教室にも中庭にもいなかった)」
男「(……そして、体育館裏にも行ったが、)」
男「(幼の姿はない)」
男「(……なら、あとは)」
男「…く、」タッタッタ
男「(思い当たる節は、ひとつしかない)」
男「幼……っ!」
幼「……おとこ?」
幼「……なんで、ここ、に」
男「やっぱり、裏庭にいたんだな、お前……」
男「この、ばっかやろう。探したぞ」
幼「……なんで」
男「…く、」タッタッタ
男「(思い当たる節は、ひとつしかない)」
男「幼……っ!」
幼「……おとこ?」
幼「……なんで、ここ、に」
男「やっぱり、裏庭にいたんだな、お前……」
男「この、ばっかやろう。探したぞ」
幼「……なんで」
幼「………」
男「やっぱ、普通じゃない」
男「幼。俺の勘違いじゃないんだ」
男「お前は、あの夜からずっと様子がおかしいぞ」
男「……俺なら相談に乗る。何か、話してくれないか」
幼「…………」
幼「…………」
男「(この無言は、この沈黙は、)」
男「(言いたくないのではなく、言いづらいのか……?)」
男「やっぱ、普通じゃない」
男「幼。俺の勘違いじゃないんだ」
男「お前は、あの夜からずっと様子がおかしいぞ」
男「……俺なら相談に乗る。何か、話してくれないか」
幼「…………」
幼「…………」
男「(この無言は、この沈黙は、)」
男「(言いたくないのではなく、言いづらいのか……?)」
幼「おとこは、後輩と付き合ってるんでしょ……?」
幼「わたしなんかに、構ってていいの?」
男「付き合ってないよ、後輩とは」
幼「……うそ」
男「嘘じゃない」
幼「そんな優しさ、いらないから」
幼「わたしなんかに、構ってていいの?」
男「付き合ってないよ、後輩とは」
幼「……うそ」
男「嘘じゃない」
幼「そんな優しさ、いらないから」
男「……だから」
幼「ききたくない!ききたくない!ききたくない!」
幼「もうやめてよっ!!!」
幼「なんなのっ!?」
幼「そんなに、私を苦しめて楽しいのっ!?」
幼「後輩のことが好きなくせに、なんで私に構うのよ……っ!!」
幼「もう、どっかいってよ……!」
男「嘘は言ってないから」
幼「……もういい」
幼「ききたくない!ききたくない!ききたくない!」
幼「もうやめてよっ!!!」
幼「なんなのっ!?」
幼「そんなに、私を苦しめて楽しいのっ!?」
幼「後輩のことが好きなくせに、なんで私に構うのよ……っ!!」
幼「もう、どっかいってよ……!」
男「嘘は言ってないから」
幼「……もういい」
幼「私、ずっと誤解してた」
幼「大切なモノは隠すんじゃないの」
幼「奪われる前に、私のモノを奪おうとするソイツを……消しちゃえばいいの……」
幼「たとえ奪われた後でも……、消して、奪い返せば……」
男「幼っ!!!」
幼「……っ!?」ビクッ
男「俺、馬鹿で鈍感だから」
男「良い言葉なんて見つからない。気の利いたことなんて言えない」
男「だから思ったまま言うからな」
幼「大切なモノは隠すんじゃないの」
幼「奪われる前に、私のモノを奪おうとするソイツを……消しちゃえばいいの……」
幼「たとえ奪われた後でも……、消して、奪い返せば……」
男「幼っ!!!」
幼「……っ!?」ビクッ
男「俺、馬鹿で鈍感だから」
男「良い言葉なんて見つからない。気の利いたことなんて言えない」
男「だから思ったまま言うからな」
男「幼」
幼「……やめ、てよ」
男「こっち向け」
幼「やだっ」
男「このわがままめ」
男「……幼っ」
幼「……」
男「俺さ……、お前のことが好きなんだ」
男「それはもう、ずっと前から。大好きだった」
幼「………え」
男「ああもう。ハッキリ言ったからな」
幼「……やめ、てよ」
男「こっち向け」
幼「やだっ」
男「このわがままめ」
男「……幼っ」
幼「……」
男「俺さ……、お前のことが好きなんだ」
男「それはもう、ずっと前から。大好きだった」
幼「………え」
男「ああもう。ハッキリ言ったからな」
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