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    元スレ男「ヤンデレは怖いな」幼「え?」

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    102 = 1 :

    「冗談だ。お前にそんな度胸があるとは思えん」

    「それは馬鹿にしてるのか?」

    「信頼しているのだ」

    「ああ……そうかい」

    「で?」

    「あー、いやその」

    「昨夜、泣き出して……」

    「なるほど。殴っていいか」

    「聞く気があるなら、最後まで聞いてくれ……」

    103 = 1 :

    「泣き出したのは突然なんだよ、本当に」

    「心当たりは?」

    「ないです」

    「ないわけないだろ」

    「それが、これっぽっちも」

    「お前の鈍感が人を傷つけたわけだ」

    「つまり結論は変わらず、ぶん殴らせろ」

    「お、落ち着け! まて、今考えるから!」

    105 = 1 :

    「(えーっと)」

    「なんか、いつもと様子が違った」

    「ほうほう」

    「妙にそわそわしてて、視線が合うと逸らされた」

    「それで?」

    「風呂入ると言ったら、過剰な反応をした」

    「……」

    「言い忘れたことがあったから、居間に戻ったら、」

    「幼のやつ、めっちゃ慌ててるんだよ」

    106 = 94 :

    士園

    107 = 1 :

    「なんか用意してたみたいなんだけど……」

    「最初はそれ、幼なりの冗談かと思ったんだ」

    「んで、笑いながら言ったら、」

    「驚愕っていうのかな、そんな表情してたんだ」

    「そしたら、いきなり表情を暗くするから」

    「何か悩み事があると判断したわけ」

    「それを聞きただしたら、泣いた」

    「よし、殴る」

    「どうして!?」

    109 = 1 :

    「……お前の鈍感さは、底なしだな」

    「頼む説明してくれ」

    「(……考えが正しければ)」

    「(その日は、幼ちゃんにとって大事な日で)」

    「(ついに男に想いを伝えるぞ! といった気持ちで、男に挑んだら)」

    「(男は幼ちゃんが冗談言ってると勘違いし、)」

    「(落ち込んだ……)」

    「(だが男と長い付き合いの幼ちゃんは、男の性格を把握しているはず)」

    「(しかたねーと幼ちゃんはあきらめたのだが、)」

    「(男のやつ、悩み事があるなら相談に乗るぞ? なんて、トドメを)」

    「?」

    110 = 1 :

    「(さて、それは俺が言っていいべきことなのだろうか……)」

    「(いや、幼ちゃんのためにもここは黙っていよう)」

    「(それにこの大馬鹿野郎は一回くらい、痛い目を見た方が良い)」

    「おい、友~?」

    「すまんが俺もわからんわ」

    「マジか」

    111 = 1 :

    「まあでも、これだけは分かる」

    「お前の責任だ」

    「……うん、それは分かってる」

    「ああ、俺はさっぱりわからんがそれだけは分かる」

    「なんでさっきから棒読みなんだ?」

    「ちょっと風邪気味でな」

    「そうか。体調には気をつけろよ?」

    「お前の頭も大丈夫だよな」

    「少なくともお前よりは成績が良い」

    「(反論できないのが悔しいぜ……)」

    113 = 1 :

    「っと、そろそろ昼休み終わりだな」

    「ああ、まじか。お前の相談に乗ったせいだぞ!」

    「貸ね」

    「わーったよ……」

    「ジュース一本、パン一個」

    「分かったから、席戻って」

    「オーケー」

    114 = 1 :

    放課後


    「(とうとう幼は、来なかった)」

    「(友にも言われたことだし、幼の家に行くとしよう)」

    「(さてと……)」

    後輩「あっ、先輩」

    「ああ、後輩か。どうした?」

    後輩「いえいえ、顔を見たので話しかけただけですよ」

    「退屈なんだなぁ、このこのっ」

    後輩「あぅーっ! ほっぺたつまむのはやめてくださいっ!」

    116 = 1 :

    顔を見たので ×

    先輩を見かけたので ○

    脳内変換よろしくお願いします。ミスりました。

    117 = 1 :

    「部活は?」

    後輩「これからですっ」

    「おう。がんばれよ」

    後輩「先輩は?」

    「んーっと、家に帰る」

    後輩「そうですか。んー、先輩の家に一度遊びに行ってみたいですねぇ」

    「機会があったらな。うち、親が仕事で帰りが夜遅くなんだ」

    「流石に女の子二人っきりってのは……」

    「(……まあ、幼は例外として)」

    後輩「私は……、別に気にしませんけど」

    119 = 1 :

    「気にしないって、俺が気にするからさ」

    後輩「どうしてですかー?」

    「そりゃ……、な」

    「まあ、いろいろ事情があるんだ」

    後輩「ふぅーん。ま、いいですけど」

    後輩「休日とかならいいですよね?」

    「ああ、それなら」

    後輩「えへへ、やった」

    120 = 1 :

    後輩「それじゃあ……」

    「あっ、後輩」

    後輩「なんです?」

    「頬っぺた。なんか、埃みたいのがついてるよ」

    後輩「ええっ!?」

    「ほら、ハンカチ」

    後輩「あっ、ちょっ、自分でできますって!!」

    「まあまあ、すぐすむから」

    後輩「~~~っ!!」

    「よし、とれた」

    122 = 1 :

    後輩「……バカ」

    「馬鹿で結構」

    後輩「うそっ、聞こえてました!?」

    「まあな」

    「先輩を馬鹿呼ばわりするのはよくないぞ」

    「それじゃ、急ぎの用があるから帰る」

    後輩「……は、はぁい」

    124 = 1 :

    どうしよう。本格的に眠くなってきました。
    ストックないので、寝ぼけ頭で書くのが厳しい。

    125 :

    かまってちゃんは嫌われるぞ 支援

    126 = 1 :

    幼の家



    「……」ピンポーン

    「……」

    「……」ピンポーン

    ガチャ


    「っ、男……っ!?」

    「おう」

    「ご、ごめん。調子、悪いから……」

    「まあ、待てって」

    128 = 1 :

    「…………」

    「少しくらい、いいだろ」

    「……強引」

    「なんとでも言え。おじゃましまーす」

    「……男」

    「んー?」

    「怒ってないの……?」

    「(何が?)」

    「(とはさすがに聞き返せなかった……)」

    130 :

    ストックないのに早いな

    131 = 1 :

    「(まあ怒ってないのは事実だし……)」

    「別に」

    「……どうして」

    「あーもう! 幼らしくないっ!」

    「ひゃっ」

    「ほらシャキッと。いつものクールさはどこへ行った」

    「……だって」

    「ん?」

    133 = 1 :

    「……ううん、なんでもない」

    「……そっか。ところで、腹減ったか?」

    「別に、減ってない」

    「そうかそうか。じゃあ、ゲームでもするか?」

    「……いい」

    「うん。じゃあ、適当にゴロゴロ」

    「しない」

    「(な、なんかいきなり冷たくなったぞこいつ……!?)」

    134 = 1 :

    >>130
    告白すると、>>32でストック切れてた。

    135 = 1 :

    「……まあいいか」

    「……ねえ、男」

    「うん?」

    「……男は、好きな人、いる?」

    「…………」

    「いるけど」

    「……っ」

    「そっか、そうだよね」

    136 = 1 :

    「……なあ、幼。俺、お前に何か悪いことしたかな」

    「……え」

    「いや、お前……。やっぱ、辛そうな顔してるから」

    「…………」

    「別に、なんでもない」

    「………」

    「そうか」

    「(嫌われたな、俺)」

    「(……はあ。しつこい男は嫌いってことか)」

    139 = 1 :

    「(……ここで好きな人は幼でした、といえたらどれほど楽なことか)」

    「(ま、そういうわけにもいかないか)」

    「(……長い間ずっと一緒にいたから、信用されているとは思っていたんだけど)」

    「(……そうか)」

    「勘違いか」

    「え?」

    「いや、幼はいつも通りだった、と思って」

    「俺が勝手に勘違いしてただけだ。悪い」

    「別に……」

    140 = 1 :

    「うん。身体は大切にな」

    「言われなくてもわかってるよ…」

    「おう。じゃあ、元気で」

    「もう、帰るの……?」

    「あんまり長居したら悪いだろ」

    「俺の家と違って、お前の家は親がいるんだから」

    「そうよね……、うん。バイバイ」

    「ああ」


    ガチャ

    141 = 1 :

    「……失恋かな」

    「(早計だとは思うけど……、)」

    「(いっそそうとってしまった方が、楽かもしれない)」

    「(はぁ……)」

    ピリリリ、

    「っと、マナーモードにし忘れてた」

    「はいもしもし」

    後輩『あっ、せ、先輩ですかっ?』

    「はい。先輩です」

    143 = 1 :

    先輩『そのう……、明日。話があるのでっ!』

    先輩『放課後、屋上に、よろしいですか?』

    「話? うん、まあ構わないよ」

    「にしても、屋上?」

    先輩『は、はい』

    「何か、相談? 人に聞かれたらまずいこと?」

    先輩『おおむね、その通り、です』

    「はは、信頼されてるなぁ俺」

    「……わかった」

    「また、明日」

    先輩『はっ、はい』

    プチ

    144 = 1 :

    次の日



    「だるそうな顔してるな、どうした?」

    「んー。当たって砕けた」

    「へ?」

    「ほら、幼のこと」

    「昨日、家にお邪魔したんだけど」

    「砕けたとは」

    「まあ、振られたんだよ」

    「直には言われてないが、信用はないようだ」

    「そんな馬鹿な」

    145 = 1 :

    「…………」

    「まあ、元気出せ」

    「まだ完全に振られたわけじゃないんだろ?」

    「……まあ、そうだけど」

    「(確かに今日の幼ちゃんと男、ギクシャクしてたな)」

    「(まさか、その原因がこんなことだとは)」

    「(……鈍感な男の勘違いだといいのだが」

    「はあ」

    147 = 1 :

    放課後


    「(そういえば、後輩に相談があるから屋上に来てと言われてたっけ)」

    「……行くか」

    「……」

    「(……ん)」

    「……?」

    「(今、視線を感じた気が……)」

    「気のせいか……」



    「……男」

    149 :

    >>143
    ×先輩→○後輩
    という認識でおk?

    150 = 1 :

    屋上


    後輩「せ、先輩っ」

    「悪い。待たせた」

    後輩「いえ、そんなに待ってはいませんよ」

    「……ん。それで、話って」

    後輩「あ、あのっ、そのう……」

    「うん」

    後輩「な、なんと言ったら……」

    「落ち着いて。ゆっくり聞くから」


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