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    元スレ妹「お兄ちゃん、いっしょに寝よっ」兄「え……?」

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    51 = 1 :

    「ヨーグルト」ゴゴゴ…

    児童C「へ……!?」

    「ヨーグルトをよこせ」ゴゴゴ…

    児童C「くっ、組長それだけは!」

    児童C「カッターナイフで小指を切り落としますから、それだけはっ!」

    「ダメだ」ゴゴゴ…



    栄養を第一に考えられた給食、それはまさに規律と節制の象徴である。

    給食のヨーグルトとは──

    そんな給食の中にあって唯一のデザート。

    いわば、完璧なる規律と節制の中に潜む、ほんのわずかな遊び心。

    例えるなら砂漠にあるオアシス。

    小学校児童にとって、これを没収されることは死よりも重い罰(ペナルティ)である。

    52 :

    小学生とは思えない世界だな

    53 = 1 :

    「組長……こええ」 「容赦ねぇな」 「恐ろしい人だわ……」

    「…………」ゴゴゴ…

    「フタだけは返してあげる。思う存分なめなよ」ピラッ

    児童C「ははーっ!」

    児童C「ありがたき幸せ!」ペチャペチャ…



    これは慈悲である。

    荒波の如く厳しい人間が不意に見せる優しさこそが、部下たちの心を掴むのだ。

    強くて怖いだけでは、組長は到底務まらない。




    「なんて優しいんだ!」 「かっこいい……」 「やだ、濡れてきた!」

    児童A「さ、さすが組長……アメとムチを使い分けてやがる」

    児童B「さすが天性のリーダーですぜ」

    54 = 22 :

    楽しそうだな

    55 = 1 :

    昼休み──

    「ようし、みんな外でドッジボールやろう!」

    児童A「いいねえ!」

    児童B「あ、組長」

    「なんだよ?」

    児童B「気をつけて下さいよ」

    児童B「2組と3組が組長の首を狙ってるってウワサ、知ってますよね?」

    児童B「だとしたら……昼休みに仕掛けてくる可能性が高いですぜ!」

    「ふん、ケンカならいつだって買ってやるよ!」

    57 = 17 :

    書いてて楽しそうだな

    58 = 1 :

    <校庭>

    ドゴォンッ!

    児童D「ぐべばっ!」ドサッ

    児童A「オイオイ組長、また保健室送りじゃねえかよ~」

    児童B「もっと加減して下さいよ~」

    「ごめんごめん、これでも加減してるつもりなんだけど」



    兄の放つボールの速度は時速200kmを軽く超えていた。

    一介の小学生では捕ることはおろか、避けることすら不可能である。

    当たれば保健室直行なのはいうまでもない。

    ──ところが。

    59 = 1 :

    バシィッ!

    ガキ大将「へっへっへ、ぬるい球投げるじゃねえか」

    「お前は──」

    児童A「ガキ大将!」



    ガキ大将──

    6年2組組長。粗暴で傲慢な、典型的な暴君である。

    態度の大きさに比例して体も大きく、学年一の巨体を誇る。



    ガキ大将「おらよぉっ!」ブオンッ



    ガキ大将の放ったボールの球速は音速を超え──

    生じた衝撃波(ソニックブーム)によって、

    校庭にいた全女子のスカートがめくり上がった。

    61 = 1 :

    ズドンッ!

    「いい球じゃんか」シュウウ…

    ガキ大将「ふへへへ、びびったか」

    「だったらボクは──こうだっ!」ブワオンッ



    兄の投げたボールは一直線にガキ大将に向かうと思いきや、

    途中で下向きに軌道を変え、そのまま地面に突入してしまった。

    ズドォンッ!



    ガキ大将「フォーク……!?」

    「あのボールが今どこにあるか教えてあげようか」

    ガキ大将「地面の中……だろ!?」

    「ブラジルさ」

    ガキ大将「!?」

    63 = 34 :

    燃え尽きるかすり減るかで消滅するだろボールwww

    64 :

    なんか アレだね
    すごいね

    65 = 1 :

    ガキ大将「ウ、ウソだ……! ウソつくんじゃねえ!」ワナワナ…

    手下「いえ本当です、大将! 今ブラジルの実家に電話してみたら──」

    手下「地面からボールが飛び出してきたそうです!」

    ガキ大将「…………!」ギリッ…



    音速を突き破ったガキ大将のボールと──

    地殻、マントル、核を突き破った兄のボール──

    勝敗は明確だった。



    ガキ大将「や、やるじゃねえか……へへへ……」ワナワナ…

    ガキ大将「だけどよ、ケンカってのはすごいボールを投げる奴が勝つんじゃねえ!」

    ガキ大将「ためらいなくバットを相手に振り下ろせる奴が勝つんだ!」サッ

    66 = 1 :

    ガキ大将の最終兵器(リーサルウェポン)──金属バット。

    ガキ大将は金属バットを、兄の脳天めがけ全身全霊をかけて振り下ろした。

    ズガァンッ!



    「いたた……」

    ガキ大将(直撃したのに……!?)

    「ちょっとちがうよ、ガキ大将」

    「ケンカってのは、バットを使う必要もない奴が勝つんだ!」ブンッ



    ドズゥッ……!

    兄の拳がガキ大将の腹にめり込んだ。

    ガキ大将の口から、つい数十分前に胃に入れたばかりの給食が噴水のように飛び出した。



    ガキ大将「うげえぇぇぇ……っ!」ブバァァァ…

    68 = 1 :

    ガキ大将は己がぶちまけた給食の残骸を目の当たりにして、涙を流した。

    彼にとって最もショックだったのは、

    兄に敗北したことではなく、“学校最大の楽しみ”給食を粗末にしたことだった。



    ガキ大将「も、もったいないィ~~~~~! 俺の給食がァ~~~~~ッ!」ササッ

    手下「俺たちも拾います!」ササッ



    ガキ大将を撃破し、教室に戻ろうとする6年1組の児童たち。

    しかし、戦いはまだ終わってはいなかった。

    キュルキュルキュル……

    重々しくも甲高いキャタピラ音が校庭中に響く。

    戦車の登場である。



    児童A「あ、あれはまさか3組の──」

    69 = 56 :

    おっ(^ω^)

    71 :

    なにこのグラップラー

    72 = 1 :

    児童A「御曹司!」

    御曹司「今度はボクが相手だ!」キュルキュル…



    戦車に乗って現れたのは6年3組組長、御曹司であった。

    御曹司の生まれは財閥の家系で、財力でクラスメイトを買収し、組長の座を手にしたのだ。

    彼が買収に費やした金額は、数億円ともいわれている。

    今彼が乗っている戦車も、もちろん彼がポケットマネーで購入したものだ。




    御曹司「ガキ大将君、君はまちがってはいない」キュルキュル…

    御曹司「ただし武器のランクが低すぎたね」キュルキュル…

    御曹司「ケンカってのは、ためらいなく戦車を動かせる奴が勝つんだ!」キュルキュル…

    「いや、それもちがうよ」

    御曹司「ほざくなよ、この戦車で君をこっぱみじんにして6年最強の座は頂く!」ウイーン…

    73 :

    たまに擬音とか挟んで馬鹿っぽいのに、微妙に地の文上手いのが腹立つ

    74 :

    ところで俺には高2と小六の二人の妹がいる
    その上震災の時には一緒の布団に寝て腕枕までした
    お前ら、存分に羨ましがれ

    75 = 1 :

    「だからちがうってのに」ガシッ

    「ケンカってのは戦車に乗る必要もない奴が勝つんだ!」グイッ

    御曹司「えっ」



    兄は重量50トンの戦車を軽々と持ち上げると、

    ブレーンバスターで砲身から地面に叩きつけた。

    ドガシャァンッ!



    御曹司「ぐおあああっ!」ガクガクガク

    御曹司「ち、ちくしょう……ボクとガキ大将のタッグでもかなわないだなんて……」

    「昼休み終わっちゃうし、そろそろ行くね」

    76 = 17 :

    この世界の大人はどれほどの戦闘力なんだろうか

    77 = 56 :

    ぼく「だからちがうってのに」ガシッ

    ぼく「ケンカってのは戦車に乗る必要もない奴が勝つんだ!」グイッ

    おまえら「えっ」



    ぼくは重量50トンの戦車を軽々と持ち上げると、

    ブレーンバスターで砲身から地面に叩きつけた。

    ドガシャァンッ!



    おまえら「ぐおあああっ!」ガクガクガク

    おまえら「ち、ちくしょう……ボクとガキ大将のタッグでもかなわないだなんて……」

    ぼく「昼休み終わっちゃうし、そろそろ行くね」

    78 = 7 :

    妹ちゃんの活躍も見たいしえん

    79 = 1 :

    兄が教室に戻ろうとすると、6年4組を率いた幼馴染がちょうどやってきていた。



    幼馴染「あら、もう終わってたの?」

    「まあね、こんな奴らには負けないよ」

    幼馴染「なぁ~んだ、せっかく応援に来たのに必要なかったのね」

    幼馴染「ま、今やアンタに勝てる小学生なんて存在しないわよね」

    「いや……一人だけ」

    「隣の小学校にいる“悪童”……ボクはアイツに幼稚園時代一度負けている」

    「あれ以来、会ってないけど──」

    「アイツ、近頃急速に勢力を拡大してるみたいでさ」

    「近いうちアイツと戦わなきゃならない……そんな気がするんだ」

    幼馴染「悪童……か」

    幼馴染(直接会ったことはないけれど、とんでもないワルって聞くわね……)

    81 = 1 :

    <隣の小学校>

    日本一の不良小学生、悪童が支配するこの小学校。

    今や警察の力すら及ばない魔窟と化していた。



    パァンッ! パァンッ! ガガガガガ……! ズガァンッ!

    校舎内には血と硝煙の匂いが絶えず充満し──

    授業中、児童は当たり前のように煙草を吸い──

    アサガオの代わりにケシやコカを育て──

    図工の時間は拳銃の密造──

    飼育箱にはワシントン条約で指定されている珍獣が捕えられている。



    悪童「今日も俺様は絶好調だぜ!」

    悪童「クゥ~ックックックックック!」

    82 = 34 :

    クルルじゃねえかwww

    83 = 1 :

    悪童「勢力拡大は順調か?」

    側近「はい」

    側近「この辺りの小学校は全て傘下に収めました」

    悪童「ふふん」

    側近「ですが、ボスのご命令通り……ヤツのいる小学校には手を出していません」

    側近「なぜヤツだけ特別扱いを?」

    悪童「知りたいか?」

    側近「ぜひ」

    悪童「俺はヤツと幼稚園の時、一度だけ戦った──……」

    84 = 41 :

    悪童「カレーだ」

    85 = 1 :

    ~ 回想 ~

    <幼稚園>

    当時5歳だった兄と悪童は、ある一人の保母さんに恋をしていた。

    そしてある日、どちらが先にプロポーズするかで揉めて、決闘となった。

    七日七晩にも及ぶ死闘の末、兄は敗れ──

    その時には幼稚園および半径100メートル以内にある建物は消滅していた。

    ちなみに勝負に勝った悪童は保母さんにプロポーズしたが──



    悪童「せんせー、ぼくとけっこんしてください!」

    保母「あたしゃチン毛も生えてねえクソガキに求婚されて喜ぶほど、軽い女じゃねんだよ」

    保母「その青いケツに根性焼きされたくなきゃ、とっとと消えな」

    86 = 34 :

    保母がクズだwwwww

    87 = 1 :

    悪童「俺は勝った……」

    悪童「だが俺はフラれ……ヤツはこの俺に決して消えぬ傷をつけた!」

    悪童「見ろ、これを!」スッ

    側近「!」



    悪童の右腕には、青黒い点がついていた。

    これは兄が悪童の右腕を鉛筆で刺した際に生じた、不名誉の負傷である。



    悪童「俺が戦いで傷を負ったのはあの時が最初で最後だった」

    側近「ボスに傷をつけるとは──なんと恐ろしい男!」

    悪童「あの鉛筆の痛かったこと、痛かったこと……!」ギリッ…

    悪童「これを見るたび、俺は保母さんとヤツを思い出しちまう」

    悪童「だから俺は誓った! ヤツには究極の敗北を味わわせてやるのだと!」

    88 = 1 :

    悪童「もうすぐ俺たちの兵力は10万に達する!」

    悪童「その時こそ、ヤツに戦争を仕掛ける時!」

    悪童「ヤツの最期の時だ!」

    側近「はっ!」



    兄に唯一の黒星をつけた大不良、悪童。

    彼は死闘と失恋でできた決して消えぬ傷(トラウマ)を、

    兄にぶつけることで解消するつもりでいる。

    決戦の日は近い──

    90 :

    十万て中国の超大戦レベルwwww

    91 = 56 :

    保wwwwwwww母wwwwwwww

    92 = 1 :

    <家>

    「お兄ちゃん、なんだかさいきんピリピリしてるね」

    「…………」

    「お兄ちゃん?」

    「いいか」

    「ボクは近いうち、大きな戦いに巻き込まれるかもしれない」

    「もしボクになにかあっても、絶対助太刀になんかくるなよ」

    「え、やだよ、そんなの!」

    「──分かったな!」

    「ひっ!」ビクッ

    「うえぇ~ん……お兄ちゃんのバカッ!」タタタッ

    (ごめんな……)

    94 :

    ポチ『近頃、坊っちゃんピリピリしてるよな。どうしたんかな』

    タマ『ピリピリといえば……』

    タマ『ピリピリィ~! ガケの上をゆくよぉ~にぃ~!』

    タマ『フラフラァ! したって、いいじゃ、ないか、よぉ!』

    タマ『だよな』

    ポチ『それピリピリじゃなくて、ギリギリだぞ』

    タマ『え、マジで』

    ポチ『マジ』

    タマ『……こないだ近所の猫の集会に、特別ゲストとして参加した時さ』

    タマ『これ熱唱したんだけどさ』

    タマ『どうりでみんな拍手しつつも、なんか微妙なツラしてたわけだ』

    ポチ『みんな空気読んでくれたんだな……虎に恥かかせちゃ悪いって』

    タマ『…………』

    タマ『死にてぇ~っ! うわぁ~っ! もう集会行けねえわぁ~!』ゴロゴロ…

    ポチ『また黒歴史できちゃったな』

    95 = 94 :

    数日後──

    <小学校>

    「ん?」

    (ボクの下駄箱に……手紙?)カサッ…

    (ハートマーク……まさかラブレター!?)

    (どれどれ……)



    あなたのことが好きです。

    ぜひお返事を聞かせて欲しいので、授業が終わったら

    町外れの空き地まで来て下さい。



    「…………」ムフッ

    (ボクには幼馴染がいるけど、ちょっと会うくらいいいよね、うん!)

    (行くっきゃない!)

    96 :

    バカか、兄…

    97 = 94 :

    <空き地>

    「なんだこれ!?」

    「女の子どころか、悪そうな児童が10万人もいるなんて!」



    空き地で兄を待ち受けていたのは、悪童と手下10万人であった。

    なんとラブレターは罠だったのだ。



    悪童「クックック、待ってたぞ」

    「お前は……悪童!? よくもだましたな!」

    「ラブレターを使って誘い出すなんて、なんて卑怯なヤツだ!」

    悪童「卑怯? 褒め言葉だねぇ! クゥ~ックックックック!」



    男子小学生にとって、ラブレターとはロマンスの結晶である。

    ラブレターの偽造は、この世でもっとも卑劣な行為といえよう。

    98 :

    空き地でかすぎワロタwwww

    99 = 94 :

    悪童「今ここには俺の配下である小学生10万人がいる。その内訳は──」



    機関銃やショットガンで武装、重火器部隊、1万!

    カッターナイフと彫刻刀とお土産の木刀が相棒、剣士部隊、1万!

    縄跳びは運動用具ではない武器なのだ、鞭部隊、1万!

    自転車で時速150km、暴走部隊、1万!

    目指すは有名私立中学、お受験軍団、1万!

    他人のランドセルを持たされ続けた結果マッチョに、下剋上軍団、1万!

    鬼ごっこを極めたあまりもはや本物の鬼、鬼神兵団、1万!

    ポケモン1日24時間、廃人チーム、1万!

    子供の作り方を聞いて大人を困らせる、マセガキーズ、1万!

    目立たない子がいてもええじゃないか、その他大勢、1万!



    悪童「俺一人でもお前如き十分倒せるが、俺はお前だけは徹底的に負かしたい」

    悪童「10万の大軍で叩き潰してやる!」

    100 :

    廃人多すぎだろよく空き地まで着いてきたな


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