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    元スレ妹「お兄ちゃん、寒いしコタツだそうよ」兄「だな」

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    1 :

    「―――おし、準備できたぞ」

    「わーい」

    「また今年もお世話になるな」

    「一番コタツー♪」

    「あ、こら。中で丸くなるんじゃねーよ」

    「はやく、スイッチいれて」

    「はいはい」

    「……おぉ。赤くなった」

    「さて、テレビでもみるか」

    2 = 1 :

    テレビ『なんということでしょう、邪魔だった扉を天井に取り付けることでモダンな雰囲気に―――』

    「……」

    「ぐぅ……」

    「また眠ってやがる……もう毎年恒例だな」

    「あ、恒例といえば、みかんがないな」

    「また買いに行っとくか。こいつが文句言う前に」

    (にしてもこのコタツ、ホント年季入ってるよなぁ)

    (もう15年ぐらいは使ってるよ……)

    (そりゃこいつも中学生になるわな)

    「ぐぅ……」

    「おーい、風邪引くぞ。起きろー」

    3 = 1 :

    ―――夜

    「ほら、もう出ろ。寝るときはベッドに行け」

    「あぅぅ……」

    「ほら、いつまでも出れなくなるぞ」

    「はぁぁ……さむいぃ……」

    「いーから、出ろ」

    「コタツってホント、魔力があるよね~。一度、入ったら出れない」

    「出ろ」

    「でも、最初の寒さは異常だよね。暖かいと思って入ったらスイッチ切れてて、ひゃぁぁん!ってなるし」

    「出ろ」

    「みかんは?」

    「出ろ!!」

    「ひゃぁぁん!!さむいぃぃ!!」

    「ったく。スイッチはちゃんと切っとけよ」

    「はいはい……(パチン」

    4 :

    はい

    5 :

    はいじゃないが

    6 = 1 :

    ―――翌朝

    「おはよー!!今日も寒いねー」

    「だな」

    「コタツに滑り込みー!!」

    「あ、おい。まだスイッチを―――」

    「ぬへぇ……あったかーい♪」

    「え……あ、ホントだ」

    「朝から幸せ~」

    「……」

    「どうかしたの?」

    「いや」

    「あ、今日みかん買って帰ってくるね」

    「お、いいな。頼む」

    8 :

    シャアとアルテイシアで変換されてる

    9 = 1 :

    「じゃあ、そろそろ支度しろよ」

    「お兄ちゃん、歯ブラシ持ってきて」

    「アホ。もうスイッチは切っとく」

    「いじわるー!!」

    「早くしろ」

    「ひとでなしブルース」

    「うっせえ」

    (……よし。切ったな)

    「うん。切れてる」

    (相当古いからな。故障とかしてなきゃいいけど)

    「ばっくしゅん!!!」

    (アイツが文句いうし)

    10 = 1 :

    ―――午後

    「ただいまー!!寒いっ!寒っ!!」

    「コタツにダ~イブ♪」

    「―――ぬへえ」

    「あったけぇ……」

    「さてと、みかんを置きますかね」

    「はぁ……極楽じゃぁ……」

    「テレビ、なにやってるかな?」

    テレビ『―――犯人はこの中にいます!!』

    「……みかん食べよ」

    「……もぐもぐ」

    「―――すっぱ!」

    11 = 1 :

    ―――夕方

    「ただいまー」

    「よっ」

    「おま、制服のままでねてんなよ」

    「いやぁ。コタツは怖いね」

    「早く着替えてこいよ。皺になるだろ」

    「えー?」

    「えーじゃねえ」

    「よし、軍曹殿。私の服を持ってきなさい」

    「……今、俺の手でお前の顔に触れるとどうなるかな?」

    「おぉぉ……や、やめて」

    「――おら!」

    「ひゃぁぁ!!!つめたい!!!」

    「早く着替えてこい」

    「はぁーい……」

    13 = 1 :

    ―――夜

    「みかん、すっぱいな」

    「うん」

    「ちゃんと選んでこいよ」

    「みかんソムリエじゃないもーん」

    「しらねーよ。……そろそろ寝るか」

    「じゃあ、コタツさん、お邪魔しまーす」

    「あほ。出ろ」

    「あーん」

    「ほら、もう電源落としたし、ベッドに行け」

    「ちくしょう……コタツは私がここで寝ることを望んでいるんだぞ!!」

    「コタツだって主に風邪をひいてほしいとは思ってねーよ」

    「コタツと会話できるの!?」

    「できねーよ」

    14 :

    内田で再生される

    15 = 1 :

    ―――翌朝

    「寒い!!朝一コタツ!!」

    「ぬっへぇ……丁度いい、温度……」

    「ふわぁぁ……おはよう」

    「おはよっ。お兄ちゃんも早く早く」

    「早くって、そんなにすぐに温まらないだろ」

    「え?もういい感じだよ?」

    「え……?」

    「朝のニュースでもみようかな?」

    (マジだ……おかしいな……ちゃんとスイッチは……)

    「どうかした?」

    「いや……」

    (やっぱ故障してんのか、これ?)

    16 = 1 :

    (まあ、古いしな。でも、勝手にスイッチが入るのはやばいな。家事の原因になる)

    テレビ『最近、不法投棄が多いようですね。このように色んな物が山に捨てられています』

    「うわぁ……もったいないなぁ」

    「おい。そろそろ支度しろ。遅刻するぞ」

    「歯ブラシ」

    「洗面所にいけ」

    「はいはい……」

    (そういえば、プラグを刺しっぱなしにしてたな。今日からはきちんと抜いて行こう)

    「うし」

    「あ、お兄ちゃん。私、今日はちょっと遅くなるよ」

    「そうなのか。晩飯までには帰ってこいよ」

    「はぁーい」

    17 = 1 :

    >>16
    (まあ、古いしな。でも、勝手にスイッチが入るのはやばいな。家事の原因になる)

    (まあ、古いしな。でも、勝手にスイッチが入るのはやばいな。火事の原因になる)

    訂正

    18 = 1 :

    ―――夕方

    「ふう……寒いな」

    「コタツにでも……あれ?」

    「プラグが……スイッチも入ってる……?」

    「温かい……」

    「おーい!!帰ってきてるのかぁ?!」

    「……いないよな」

    「……どういうことだよ」

    「泥棒か……?」


    「―――荒らされた形跡はなしか。コタツを温めていくだけの不法侵入者でもいるのか」

    「なんか気味悪いな……」

    「ま、今はコタツでゆっくりしとこ」

    19 :

    プラグ抜け、乾燥怖いだろ

    20 = 1 :

    ―――夜

    「ふう……」

    「ただいまーんもす!!」

    「おかえり」

    「寒い!!」

    「なあ」

    「ぬへぇ……なに?」

    「今日、家に帰ってきたか?」

    「ううん。今日は友達の家で遊んでたよ」

    「だよな」

    「どうかしたの?」

    「いや……」

    (余計なことをいったら怖がらせるだけだな)

    「……?」

    「なんでもない。早く着替えてこい」

    21 = 12 :

    こいつ、動くぞ…ッ!

    22 :

    ほう...

    23 = 1 :

    「―――そろそろ寝るか」

    「今日は意地でも出ない所存」

    「はいはい」

    「あーれー」

    「―――よし、スイッチ切って、プラグも抜いた」

    「なんの確認?」

    「火事怖いだろ」

    「まあ、そだね」

    「だからだ」

    「ふーん」

    「じゃ、おやすみ」

    「ふわーい」

    24 :

    こたつの感動ストーリーの予感!?

    25 = 1 :

    ―――翌朝

    「もう!!冬いや!!!コタツさーん!!!」

    「いや、だから、ちゃんとスイッチを―――」

    「はぁ……いつもありがとね、コタツさん♪……ナデナデ」

    「……温かいのか?」

    「え?うん」

    「……なあ」

    「ん?」

    「早起きしてコタツのスイッチを入れたか?」

    「はぁ?そんなわけないよ、今起きたし。お兄ちゃんが温めてくれてたんじゃないの?」

    「……俺も今、起きたところだ」

    「……え。あー、お母さんとお父さんじゃないの?」

    「二人はコタツを使う前に出勤してるだろ」

    「だ、だよね……わざわざ入れていかないよね……」

    「どうなってんだ?」

    27 :

    感動期待

    28 = 1 :

    「……」

    「ま、まあ、いいじゃない。こっちは朝から温かい思いができるんだし」

    「だけど……」

    「あれだよ、コタツさんが私達のことを思って自分から電源を入れてくれてるんだよ」

    「そんなわけあるか」

    「でもぉ」

    「お前、夢遊病なんじゃねーの?」

    「ひどいなぁ」

    「……」

    「どーする?片付ける?」

    「今日、また勝手に電源が入ってたらもう片付けよう。流石に気味悪いしな」

    「そ、そうだね……」

    「―――よし、支度だ」

    「うん」

    (……スイッチも切った、プラグも抜いた……よし)

    29 :

    自販機の人か?

    30 :

    「ねえ…お兄ちゃん… お兄ちゃん?」

    「…」

    「し、死んでる…」

    31 = 1 :

    ―――午後

    「ただいまー」

    「コタツ……は?」

    「あ、ちゃんと切れてる」

    「なーんだ。やっぱりお母さんかお父さんが電源入れてたんだ」

    「よーし、スイッチオウン♪」

    「ひゃぁぁ……まだつめたいなぁ……」

    「今のうちに着替えてこよっと」

    「ふんふーん♪」


    「コタツさーん、温かくなった?」

    「―――ぬへぇ……いい感じー」

    「みかん♪みかん♪」

    「すっぱ!!」

    32 = 1 :

    ―――夕方

    「あ、お兄ちゃん。おかえりんこ」

    「ただいま。電源はどうだった?」

    「ちゃんと切れてたよー」

    「そっか」

    「やっぱりお母さんかお父さんがスイッチを入れていってたんだよ」

    「そういうことになるのか」

    (でも、夕方にスイッチが入っていたのは説明がつかないぞ)

    「どうかした?」

    「いや」

    「あ、ねえねえ。週末、友達が遊びにくるんだけど、いいかな?」

    「あんまりうるさくすんなよ?」

    「わかってますって」

    33 :

    しゃべるコタツがエアコンに嫉妬する奴思い出した

    34 = 1 :

    ―――週末 午前

    「お邪魔します」

    「あがってー」

    「んじゃ、俺昼飯買いに行く」

    「あ……お、おはようございます……」

    「おはよう」

    「……」

    「どうかしたか?」

    「い、いえ!!」

    「お兄ちゃん、甘いみかん買って来てね」

    「はいよ。君も昼飯たべてくか?男の手料理で良かったらだけど」

    「あ、はい!!も、もちろんです!!」

    「よし。わかった。いってきます」

    「いってらー」

    「い、いってらっしゃい……」

    35 :

    俺の妹にそっくりだな



    いないけど

    36 :

    おれがコタツになる

    37 = 1 :

    「入って入って」

    「ありがとう……あ、コタツだ」

    「へへーん。いいでしょ」

    「うん。私の家はエアコンだけだから、ちょっと新鮮」

    「コタツ、使ったことないの?」

    「うん。幼稚園ぐらいのときにはあったみたいだけど、覚えてない」

    「そっか」

    「……ふぅ」

    「にっしっし」

    「な、なに?」

    「いや、いつになったらお兄ちゃんに告白するのかなーって」

    「な……!?!?わ、わわ、私は別に……お、おにいさんのことなんて……」

    「うそばっかりー」

    「ほ、ほんとだよ!!」

    「顔まっかですが、まだそんなこといいますか?」

    38 = 1 :

    「こ、これは……コタツのせい……」

    「でも、もう長いよね。お兄ちゃんのこと好きになったの、もう何年前かな?」

    「……小学校二年生……」

    「早く告白しちゃいなよ。あげるから」

    「で、でも……中学生に告白されても……きっと、困るだけ……」

    「あー……お兄ちゃん、ロリコンじゃないのかなぁ」

    「……ロリって」

    「あ、何か飲む?持ってくるよ」

    「あ、うん……」

    「ちょっと待っててねー。―――ほひょぉぉ、寒い!!」

    「―――はぁ」

    (お兄さん……♪)

    「―――ん?なんか……暑い……」

    「……うわ。温度が最大になってる」

    「少しぐらい緩めてもいいよね……よいしょ」

    39 = 1 :

    「ただいま」

    「おつ!!」

    「あ、おかえりなさい」

    「少し待っててくれ、うどん作るから」

    「私、肉うどん!!」

    「えっと……たぬきそばで」

    「うどんだってば」

    「肉うどんがいいなー!!」

    「はいはい」

    「たぬき、うどん……」

    「あー、たぬきな。了解」

    「……♪」

    テレビ『―――見てください。ここにも家電の不法投棄が。全く、信じられませんね』

    「あ、またしてるよ。もったいないよね」

    「うん。そうだね」

    40 :

    この>>1出来るな。妹は兄を大好きじゃない設定
    大いに許す

    41 :

    コタツ…

    42 :

    こたつの心憎い演出が楽しみです

    43 = 1 :

    ―――午後

    「満腹じゃー」

    「ごちそうさまでした」

    「じゃあ、洗ってくるか」

    「あ、私が……」

    「いーよ。妹の相手をしててくれたほうが助かる」

    「どーいう意味だ!!」

    「でも……」

    「いいから。ゆっくりしててくれ」

    「あ、はい……」

    (鈍感なお兄ちゃんだね、全く)

    「……あ」

    「ん?どうかした?」

    「よくみると、このコタツ、傷がいっぱいあるなって」

    「あー。私が生まれる前からあるからね。仕方ないかも」

    45 :

    こたつ出そうかな

    46 = 1 :

    「そうなんだ」

    「昔は私がよくこの上で暴れてたらしいから、そのときの傷とかもあるかも」

    「ふふ、なにそれ」

    「それでもこうして今も動いてくれてるから、ホントにこのコタツさんは出来る奴だよ」

    「そうだね。普通ならもう壊れていてもおかしくないもんね」

    「でしょー?あ、でもね、最近変なことがあったんだ」

    「変なこと?」

    「うん。電源を落としてるのに、勝手に電源が点いてたの。一回じゃなくて何回も」

    「うそ……」

    「ホントホント。お兄ちゃんもみてたし」

    「そうなんだ……。このコタツ、二人のことが好きなんじゃない?」

    「あはは、まっさかー」

    「ふふ」

    「―――おーい、なんか飲むか?」

    「のむー♪」

    48 :

    こたつ恋しい

    49 = 1 :

    テレビ『―――こがはざん!!』

    「ここで秘奥義だ」

    (友達きてるのに、ゲームするか……しかもRPGとか)

    「……」

    「あ、ごめんな。アイツ馬鹿で」

    「そ、そんなこと……ありません」

    「そういえば結構久しぶりだな」

    「え、あ、はい……」

    (……この子、いつも目を合わせてくれないんだよな……嫌われてんのかな)

    (はぁ……もう、なんでこうなるの……変な子って思われてるよ……)

    (折角、二人の空間を築いてやったのに、何も喋んないのか……ったく)

    「みかん、食べる?」

    「あ、は、はい!!」

    「―――ん?なんか暑いな」

    「……げ。温度が最大じゃねーか。誰だよ……って一人しかいないか」

    50 :

    よくわからんけどこたつってこういうもんなのか


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