元スレ美希「ハニー、ミキ結婚するね?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
P「え?」
美希「ミキにふさわしい人、見つけちゃったんだ」
P「い、いやちょっと待てよ! アイドルはどうするんだ!」
美希「ごめんね、バイバイ」
P「お、おい美希! 嘘だろ、待ってくれ、美希!!」
――
P「美希……いかないでくれ……頼む」
P「美希……」
P「……はっ」
P「これまたベタな夢だな……」
P「仕事行くか……」
2 :
はよしろボケ
3 = 1 :
P(よりによって朝からあんな夢を見てしまうとは)
P(……美希は、うちの事務所のアイドルで)
P(今からちょうど1か月前くらいだったかな? 事務所に初めて来たときに、出会った)
P(きっとその時から惹かれていたというか、一目惚れに近いような……)
―
P「よろしくお願いします」
律子「えっとそれじゃ、プロデューサー殿はそちらの……ちょっと美希?」
美希「んー?」
P「……この子は」
律子「あぁ、えぇと……」
美希「ミキ? 美希は星井美希って言うの! よろしくね?」
P「あ、あぁよろしく。ちなみに俺は……」
美希「ねぇねぇそこの人。ミキ眠たいからちょっと寝るね? だから時間になったら起こして欲しいな」
P「え?」
律子「ちょ、ちょっと美希! アンタプロデューサーになんてこと!」
美希「え? プロデューサー?」
4 = 1 :
P(律子が散々叱って、その最中にも言ってしまえばほとんど話を聞かずに)
P(ただ見てた俺の方をチラチラ覗いて。目が合った時、俺はもう)
P(……もちろんルックスもさながら。後で年齢を聞いたときは、それこそ驚いた)
P(自分がプロデュースするアイドルとしてなのか……一人の女性としてなのか)
P(どちらにせよ、俺にできることは一つだった。気に入ってる相手ともなれば、それなりにやる気もでる)
―
美希「ねぇねぇプロデューサー! どうだった?」
P「すごいじゃないか美希! またこのオーディションも合格だな!」
美希「えへへ、ミキにかかればこれくらい簡単なの!」
P「……それにしても、それだけ力が合ったのにどうして」
美希「何が?」
P「あ、いや……今までだってアイドルやってたんだろう? なのに無名ってのがどうも信じられないというか」
美希「うーん、やる気の問題かな?」
P「やる気?」
美希「なんとなくやる気が出たってだけだよ? 今までは、なんていうか退屈だったの」
5 = 1 :
P「退屈、か」
美希「だからプロデューサーが来るって聞いて、すっごくワクワクしてたの!」
P「それはそれは」
美希「ねぇねぇ、次のお仕事は!」
――
P(それはもう天才としか形容し難いほど、優秀で素晴らしい人材だった)
P(……逆に、そのことを聞いて。初日に俺のことを見ていたのは単なる好奇心だと)
P(男性としての興味ではないんだと実感して、少しだけがっかりした。というのが本音だ)
P(美希のことを知っていくと、男性関係は軽くいなしてきた、とも聞くし。もともと期待する方がおかしいのだが)
P(舞台で輝く美希を見てると、その気持ちは高まる一方で……とそんなある日)
――
美希「ねぇねぇハニー!」
P「なんだ美……え?」
美希「どうしたの?」
P「いや、美希……その、今なんて」
6 :
あえて結末がどうであるかは聞かないけど、これ俺が読んだほうがいいss?
7 = 1 :
美希「……ハニー?」
P「そうだ、それ! なんでそんな……」
美希「プロデューサーは、ただのプロデューサーじゃない、って思ったから」
P「え?」
美希「ミキね、ずっとキラキラしたいって思ってたの! 舞台の上でいろんなダンスや歌をして」
美希「今まで全然できなかったことが、今毎日できてるってことがすっごく嬉しいの」
P「……」
美希「プロデューサーのおかげだって、思ってる。だから、プロデューサーはミキのハニーなの!」
P「い、いや……」
美希「……嫌?」
P「いやじゃ、ないが……その、仕事では押さえてくれると」
美希「お仕事が終わったらいいの?」
P「そういうことでもなく! わ、わかった……好きにしてくれ。でも、できるだけ外では、気を付けてくれ」
美希「はいなの!」
P「……」
9 = 1 :
――
P(もちろん嬉しかった。でもそれ以上に不安の方が大きくて)
P(急にそんなふうに慕われては、どう対応していいかもわからず……いわゆる勘違いをしてしまいそうで)
P(そんな勘違いがいいのか悪いのか、順調に進み、ついには日常的にスキンシップがはかられるようになった現在)
P(……さっきの夢を見てしまった。どうしてこうも、夢のダメージは大きいのか)
P「……はぁ」
P(精神的なところだけ強く感じるのか、結構胸が痛む)
P(……あれだけ慕ってくれている美希も、いつかは。なんて、父親でもあるまいし)
P(しかし、想えば想うほど。アイドルとプロデューサー、そもそも交わることなどないはず)
P(さっきの夢が、やたらリアルに思えてきて余計切なくなる。というのは、出勤中の男としては不釣り合いだろうか)
P「あーもうダメだこんなんじゃ! シャキッとシャキッと!」
律子「あ、あの……」
P「え? うわぁああ!!!」
律子「わっ……お、驚かさないでくださいよ……」
P「あ、り、律子か……すまん」
10 = 1 :
律子「びっくりしますよ……歩いてる男の人が急に大声を上げるんですから……」
P「そ、それはまあ……この通り、そんなに人多くないしさ?」
律子「まあいいんですけど……何かあったんですか?」
P「え? いや、別にそういうあれじゃないんだ!」
律子「もしよかったら相談に乗りますよ? 私も、一応プロデューサーですし」
P「……うん、ありがとう。特にアイドルの事になると、女同士の方が捗るだろうしな」
律子「アイドル?」
P「あぁいや、別になんでもないんだ。ありがとな」
律子「いえ、そういうことならいいんです」
P「……さて、と。今日も頑張るか」
律子「そうですね、頑張りましょう!」
ガチャッ
美希「あ、ハニー!」
P「おっと美希、来てたのか。おはよう」
美希「だって今日、お仕事早いんじゃなかった?」
11 :
前見たことある気がする
12 = 1 :
P「いや、いつもより早いって話でさ」
美希「えー!」
P「今からだと……3時間くらい、あるか?」
美希「……」
P「いや、それはなんていうか……俺も伝達ミスだったな、すまんすまん」
美希「……いいの」
P「そうか、次はちゃんと……」
美希「その時間、ハニーとデートするの!」
P「……え?」
美希「ハニーが悪いんだから、いいよね?」
P「あ、いや、でも、俺ちょっと仕事……」
美希「……」
P「……デートと言っても何するんだ」
美希「この時間じゃお店も空いてないの。適当に散歩しよ?」
P「……わかった」
13 :
>>11
俺も思った
ただとりあえず同じタイトルのものは無いっぽいけど
14 = 1 :
美希「~♪」
P「……」
美希「どうかした?」
P「あ、いや。その、楽しいか?」
美希「うーん、楽しくはないかな」
P「……まあ、そうですよね」
美希「~♪」
P「その……美希さん?」
美希「何?」
P「どこに向かってるんだ?」
美希「別に?」
P「……」
美希「こういうのは男の人がリードしてくれるんじゃないの?」
P「……そう、なんだろうな」
美希「……ハニーは、嫌?」
15 = 1 :
P「嫌なんてそんな……ただ、デートと言うのはさ」
美希「……」
P「……美希?」
美希「……デート、してくれるんでしょ?」
P「うん、でもその……」
美希「デートってすれば、ただ出かけるだけでいいとか思った?」
P「み、美希?」
美希「……ミキは、誰にでもハニーとか、言うと思った?」
P「あ、いやそんなこと……」
美希「……ううん、なんでもない。ごめんなさい」
P「……」
美希「うー、やっぱり朝は寒いの……そろそろ、戻ろ?」
P「あ、うん……」
16 = 1 :
P(俺には美希が何を考えてるか、何を求めているかわからない)
P(たとえ分かったとして、それが俺に対する愛情だったとしても……受け入れることは)
美希「ハニー?」
P「おっと……」
美希「どうかした?」
P「いや、ちょっと考え事をな」
美希「……さっきのことは、気にしないで?」
P「あ、うん」
美希「……今日の収録の後って、迎えにきてくれる?」
P「え? えーと、時間は合うと思うが」
美希「そっか、わかったの!」
P「迎えに行っていいのか? そのまま帰ってもいいんだぞ?」
美希「んーとね、ちょっとだけ寄りたいところがあるから付き合って欲しいなって」
17 = 1 :
P「寄りたいところ?」
美希「さっきダメだったから、チャンスを上げるの!」
P「……あー」
美希「いいでしょ?」
P「……わかった」
美希「それじゃ、行ってくるの!」
P「あぁ、行ってらっしゃい」
P(美希のわがままはなかなか厄介なものばかりで。でも、それをかなえてあげたいと心のどこかで思っていて)
P(……ひいきはしないように心がけてるが、やっぱり弱い)
律子「プロデューサー?」
P「おっと、律子か」
律子「さっき美希と出かけて、何か?」
P「……いや、まあデートと称して散歩に行ったんだが……お気に召さなかったようで」
18 = 1 :
律子「……それでなんとなくわかりましたけど」
P「具体的に何かをするわけにもいくまい……美希の気持ちはわかるけどさ」
律子「……」
P「律子はどうした方がいいと思う?」
律子「……さぁ、それは美希にしかわからないでしょうから」
P「やっぱり、そうだよなぁ」
律子「……あとは、本人と」
P「まあ、とりあえず大丈夫だろう。目立つ事はしないつもりだし」
律子「心配はしてませんよ、まあ頑張ってください」
P「うん、ありがとうな」
20 = 1 :
---
美希「待ってたの、ハニー!」
P「すまんな、ちょっと遅れて」
美希「ううん、大丈夫」
バタン
P「それでどこに行くんだっけか?」
美希「……」
P「美希?」
美希「このまま……車の中でもいいよ?」
P「え?」
美希「……ミキは、それで」
P「美希……?」
美希「ミキ……ハニーのことが好き」
P「……それは前から聞いて」
美希「違うの! だって、どうせ……ハニーは適当な言葉だって思ってて……」
21 = 1 :
P「て、適当だなんてそんな……」
美希「でも、今何も思ってない……」
P「な、何が……」
美希「ミキはこんなにドキドキしてるのに……ハニーは全然変わってないの……」
P「……」
美希「……本当は、ダメなのわかってる……分かってるけど、ちゃんと言いたかったから」
美希「ハニーが優しくしてくれるから、ミキだって……期待しちゃったのに」
P「……美希」
美希「えへへ、今朝のデートのお詫びに本当は……もっと欲しいけど」
美希「……最後まで聞いてくれたから、今日はもういいの。うちに向かって?」
P「あ、うん……」
22 = 1 :
P(緊張してないわけじゃない。ただ、目の前で起こったことがにわかに信じられなくて……)
P(それを、ただ純粋に喜ぶことができない立場、というのも一つだろうが)
P(……何にせよ、らしくない美希を乗せたまま、沈黙に包まれたまま無事家に着いた)
美希「……もう着いちゃったの」
P「……あぁ」
美希「それじゃ、また……明日、ね?」
P「……あぁ」
美希「ミキなら……ミキが運転手なら、自分の家に連れて行っちゃうよ?」
P「……」
美希「……じゃあね」
バタン
P(美希は最後に、精一杯の美希らしさを俺に見せて)
P(……きっと明日からも、変わらない日常なんだろう。そう思うと、やっぱりこの想いは重たい)
P(はじめからそんな想い持っていなければ……もしかしたら、美希も悩まなくて済んだのかもしれないのに)
23 = 1 :
P(家に着いた俺は、何ということもなくベッドに倒れ込んで)
P「……はぁ」
P「……いっそ、今日あの夢を見たい」
P(というか、夢じゃなくて本当なら……諦めもつくかも。なんて弱音を吐いたりして)
P(珍しく何もせず、そのまま眠ってしまった)
P(翌日、事務所に着くと誰もいなかった)
P(……と思ったら)
P「……早いな」
美希「……おはよう、ハニー」
P「おはよう、美希」
美希「……ハニー」
P「どうした?」
24 = 19 :
見てるよ
26 :
貴音かわいいよ貴音
27 = 1 :
ギュッ
P「え? ちょ、ちょっと美希!?」
美希「……」
P「お、おい離れ……」
美希「……ハニー、ごめんなさい」
P「……美希」
美希「……ダメな子だよね、ミキ」
P「……」
美希「もうね、こんなわがままなこと言わないから……」
美希「……だから、今日だけ」
P「……」
P(ベタベタな展開……だと突っ込んだとしても俺にはどうすることもできず)
P(……数分後、美希は離れた。目は軽く赤くなっていて)
30 :
何故だか俺の中では美希は噛ませ犬というか
恋に破れるイメージが強いのだが
31 = 1 :
美希「……あはっ! なんだか、スッキリしちゃったの!」
P「美希……」
美希「大丈夫……ハニーは、ハニーは悪くないから……」
美希「それで、ミキはいいの……」
P「……」
P(何も口にしてくれない美希に対してなのか、何もわからない自分に対してなのか分からない)
P(結局ずっと見てるだけだった、という自分に対しても……とにかく苛立が押さえきれなかった)
P(もう思っていることを絡まったまま吐き出してやりたかった。でも、そんなこと流石にできず)
P(美希に対する想い、今の葛藤からひねりだした言葉は……)
P「……俺も好きだ」
美希「……え?」
P「俺も好きなんだ! でも、でも……」
32 :
他の女の子がおとなしめなアタックしてる時に、あっさり直球アタックでPをもっていくイメージ
33 :
美希が恋愛噛ませのイメージの人は
SPのムーンの影響
34 :
ほかのキャラメインのssでどうしてもかませ役になってしまうからな
35 = 1 :
ちょっと離席
よかったら保守頼む
落ちてたら立て直す
36 = 30 :
ういーす
38 :
>>34
ハニーって呼ばせなきゃ良いだけなんだがな
41 :
スレタイみたことあるって人おおいけど
やよい「長介、私幸せになるね」
じゃないの?
42 = 6 :
どう考えてもPはミキのハニー
44 = 19 :
俺がハニーだ!
45 :
期待してたのと違う
47 :
はやくはやく
48 :
ほ
49 = 6 :
ミキミキが一番可愛い
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