元スレ凛「まどか……? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
801 = 705 :
お帰りなさい
ガチ聖職者って大変なのな
802 = 473 :
「ねえキャスター。キャスターは聖杯に何を願うの?」
「私? 私はね。おはなしするの」
「おはなし?」
「そう。私のお仕事の話はしたよね。悪い人を反省させる仕事」
それはお伽話のよう。第二魔法を使いこなし、世界を管理する組織。
かつて一度宝石翁が言及しただけで、誰も存在を信じていない夢物語。
「でも本当は、悪い人なんていないんだよ。分かり合えなかった相手をそう呼んでいるだけ。
だから私はおはなしをしたい。最後まで話しあえなかった人達と、おはなしをしたい」
「悪い人は、いるよ……」
「ダメな人はいるよ。努力が空回りする人、目的が見つからない人、勘違いしている人。
でもそれは決して悪いことじゃない。迷惑かもしれないし、惨めかもしれない。でも悪くはないよ」
「なら……」
キャスターは嫌いじゃない。でもキャスターと話すのはとても辛い。
彼女と『おはなし』した人はみなこんな苦しみを味わったのだろうか。
――そうだとしたらキャスターはとてつもなく迷惑な存在で、でも確かに悪人じゃない。
803 = 606 :
おかえり
805 = 638 :
そのキャスター悪魔につき
806 = 637 :
正しすぎたり純粋すぎる人がそばにいたらそうなれない周囲の人は苦しかったりするのかもな
化物語の羽川とか、うしおととらの秋葉流にとってのうしおとか
808 = 473 :
「なら! 妻を殺して娘を一人ぼっちにした父親は悪人じゃないの!?」
これまでイリヤの周りにいた人は、誰もが口をそろえて衛宮切嗣を罵った。
だから衛宮切嗣が不倶戴天の敵であることは、数少ない不動の真理で、心のどこかで疑っていた仮説。
「答えが欲しいなら、イリヤちゃんはお父さんとおはなしするしかないの」
悪人ではないと、全て間違いだったと言ってくれたら楽だったのに。
キリツグの行動を肯定する理路整然とした説明を与えてくれたなら、きっと自分を騙してでも信じただろうに。
「でも! だってキリツグはアインツベルンを裏切って……。私が殺すべき相手で、私は、私は!」
「愛の反対は無感情、って知ってる? イリヤちゃんがそれだけお父さんを想ってるなら、きっと二人は分かり合える」
キリツグが憎いのは、それまでキリツグと過ごした時がかけがえのないものだったから。
そんなことは当たり前すぎて、意識すると自分が壊れてしまいそうで。
「おはなし、しよ?」
こんな時に頭を撫でてくるのは反則だと思う。
キャスターの胸は柔らかくて、キャスターの髪はいいにおいがして、キャスターの声が優しくて、我慢できるはずがない。
堰を切って流れ出た涙がキャスターの服に吸い込まれていく。
イリヤが泣き疲れて眠ってしまうまで、キャスターはイリヤを抱きしめて撫でつづけた。
809 = 625 :
なのはさん、まじでママ
813 = 624 :
お話するためにはまず大人しくさせないとね
815 = 473 :
独特の気配遮断によって一般人と区別がつかないアサシンだが、人の気配は残している。
そこにいれば気配を感じられるはずなのだが、部屋の向こうでは何の音もしない。
「アサシン、いる……?」
桜が扉を開けて間桐慎二の部屋に入っていく。
今は亡き慎二の部屋は、主がいなくなってからは掃除されることも無くなり、埃を積もらせている。
アサシンは机の上だけを簡単に掃除して、そこにデスクトップ型のPCを置いている。
ディスプレイには何も映っておらず、アサシンは机に向かって倒れ込んでいた。
眠っているのかと思って声をかける。一向に起きないので軽く頭を叩いてみる。
それでも何の反応も無く、心配になって手首を触ってみれば、脈はあるものの弱い。
「あ、アサシン!? 大丈夫!?」
魔術的な攻撃を受けた痕は見られないが、アサシンの魔術回路が稼働している。
キャスターあたりの未知の攻撃でも受けたのかと思って臓硯を呼びに部屋を出ようとした時、ようやくアサシンが声を発した。
「ん……マスターか。ちょっと待って。ダイブのあとはしばらく休まないと頭が上手く働かないんだ。
どら焼きまだ残ってたよね? 一つ持ってきてくれるかな」
817 = 637 :
ハチワン…!?
819 = 703 :
820 = 767 :
血を見ただけで気絶する子がアサシンなんて…某エミヤ並の苦労があったのかしら
821 = 606 :
>>819
おら不意打ちやめろや
822 = 703 :
ほ
823 = 473 :
アサシンはどら焼きを一つ平らげたあと、「やっぱりもう一つ食べたい」と言いだした。
そんなに頻繁に食べるなら部屋に持ち込めば早いだろうに、「埃のある場所に食べ物を置くのはよくない」そうだ。
部屋を出て扉をそっと閉めて、振り返るとそこに間桐臓硯がいる。
珍しいことではない。音も無く忍び寄り、人の後ろに立って暗い笑みを浮かべる姿は臓硯のイメージそのものだ。
「何をしている? お前にはやるべきことがあったのではないか?
今頃遠坂の小娘は、衛宮家に押し入ってサーヴァントの奪い取りでも画策しているかもしれんぞ。
なにしろ衛宮の主は老いぼれて牙を失い、この養子は魔術刻印すら受け継いでいないできそこないだ」
聞きたくないと思っても、無理矢理に鼓膜を通り抜けて染み込む声。
言葉の意味を理解すると同時に湧き上がる暗い想いを意識すると、桜の脳裏に肉を食い破って出る寄生虫のイメージが浮かぶ。
「その零細魔術師の家があれほど強力なサーヴァントを手に入れたのだ。儂ならばまず、奪い取ることを考えるぞ?」
「……!」
「まあよい。アサシンはおぬしのサーヴァントだ。自由にするといい。
この聖杯戦争、一度を手を付けたからには悔いの無いようにの。カッカッカッ」
826 = 473 :
七時から夕礼拝になります
聖職者でも代行者でもないただの信徒です
828 = 606 :
(どちらにしろかっこよすぎだろ)
832 :
クーフーリンのマスターは言峰だろと何度言えば
833 = 473 :
臓硯の笑い声を背にして、どら焼きを取りに行く。
アサシンがやっていたようにレンジで温め直していると、少し落ち着けた。
慎二の部屋の前に戻ると臓硯は消えていて、桜は胸に手を当てて溜め息をついた。
「遅いよマスター。どら焼き一つ取ってくるのにどうしてこんなに時間がかかるんだい?」
「温めておいたんですけど……」
「ん、そうか。それはすまない。でも次はレンジで20秒で頼むよ」
言うとおりにしても文句を言うばかり。けれど嫌な感じはしない。
このサーヴァントは、いつも少しだけ笑っている。
どんな表情をしていても、何を口に出していても、その眼には光がある。
今までの間桐家には決して無かった、明るい光がある。
「さてマスター。どうやら遠坂凛は衛宮家に泊まっているよう――」
そして少し気を許した途端に、アサシンはあっさりと爆弾発言を放り込む。
「姉さんが! どうしてッ!?」
「人の話は最後まで聞いたことがいい。たとえ一を聞いて十を知る天才だったとしても、耳を傾けなければ何も学べない。
まして僕やマスターのような馬鹿ならなおさらだよ。まずは落ち着いて、そして話を聞いてくれ」
836 = 671 :
のび太がイケメン過ぎる
837 :
イケメンってかオリキャラだな
別にいいけど
838 = 596 :
>>837
ヒント※白衣
840 = 837 :
>>838
そこからしてオリジナルじゃないの
ドラえもん詳しくないけど
842 = 473 :
「とりあえず、衛宮家と遠坂家の電子機器の類を片っ端からチェックしてみた。
まだ電子ネットワークが発達してないせいで、単体で完結した機器ばかり調べることになったよ。
いや、実に疲れた。褒めてくれ、マスター」
「あの、私に理解させるつもりあります? 何を言っているか分からないんですけど」
「分からない言葉があったら後でまとめて聞いてくれ。
僕に話術の才とか教師の資質なんてものは無いんだ。話が途切れると僕まで分からなくなる」
「ごめんなさい」
アサシンは愚痴や文句が多くて、面倒くさがりで、上から目線でものを言うけれど、その実とても謙虚なのだ。
命令口調で話しながらも、自分の不足を申し訳なく思っているのだ。
だんだんこのアサシンのことが分かってくるにつれて、桜はアサシンを可愛いと思うようになってきた。
843 = 596 :
どうやって調べたんだ凄すぎる④
845 = 473 :
ではいってきます。
冬木での知名度
セイバー -
アーチャー(まどか) 世界から消失しているため知名度はほぼ0。円環の理として魔法少女やQBの間で語り継がれる存在。
ランサー 日本では知名度が低く、持ちこめた宝具は槍一本のみ。
ライダー 架空の英霊。日本でもっとも知名度の高い英霊の一人であり、藤村大河が初見で真名を看破するレベル。
バーサーカー 平行世界の英霊。ライダーと並んで最高級の知名度だが、一般に知られている姿は作り物の面が強い。
キャスター 知名度はほぼ0。第二魔法を管理する魔術師集団については宝石翁が報告しているが、実在を信じている者は少ない。
アサシン 平行世界かつ未来の英霊であるために知名度0。
四次
アーチャー(エミヤ) 未来の英霊であるために知名度0。
セイバー(故・ギルガメッシュ) 世界最古の英雄王だが、日本での知名度はマリオに劣る。
846 = 795 :
話が途切れると僕まで分からなくなるから続きはよ!いってらー
848 :
世界でもギルガメッシュよりマリオの方が知名度ありそう
849 = 606 :
気を付けてな
みんなの評価 : ★
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