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元スレ高槻「高槻やよい、22歳です。」
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高槻「そうですか。お笑い芸人さんがMCの歌番組で、無茶な振りばかりされて…」
高槻「千早さんが怒られているってことですね?」
高槻「二人とも、その番組出るの、初めてなんですか?」
春香『番組自体は知ってたけど…出演は今日が初めてかな…』
高槻「もう少し、状況訊いていいですか?収録場所はどこですか?………」
・
・
・
高槻「じゃあ、ちょっと待っててくださいね!私が行きますから!お疲れ様です!!」
ガチャン
小鳥「や、やよいちゃん…?」
高槻「千早さんが怒られているってことですね?」
高槻「二人とも、その番組出るの、初めてなんですか?」
春香『番組自体は知ってたけど…出演は今日が初めてかな…』
高槻「もう少し、状況訊いていいですか?収録場所はどこですか?………」
・
・
・
高槻「じゃあ、ちょっと待っててくださいね!私が行きますから!お疲れ様です!!」
ガチャン
小鳥「や、やよいちゃん…?」
高槻「小鳥さん!私、ちょっと現場に行ってきます!」
小鳥「え、ええ~!?そんなことして大丈夫なの?」
高槻「大丈夫です!私がまずは状況を把握してきます!」
高槻「今のままだと、こちら側の都合はわかりましたけど、番組側の話も聞いて…」
高槻「いわゆる『おとしどころ』を探ってきます!」
高槻「行ってきますねー!」
高槻「あ、本物のプロデューサーさんも“至急”現場に駆けつけるように連絡してください!」
小鳥「な…」
小鳥「なんという行動力…。さすが、3足の草鞋を履いているだけあるわ…」
真「…女らしく、おんならしく…」ブツブツ…
雪歩「…厳重に管理、げんじゅうにかんり…」ブツブツ…
小鳥「え、ええ~!?そんなことして大丈夫なの?」
高槻「大丈夫です!私がまずは状況を把握してきます!」
高槻「今のままだと、こちら側の都合はわかりましたけど、番組側の話も聞いて…」
高槻「いわゆる『おとしどころ』を探ってきます!」
高槻「行ってきますねー!」
高槻「あ、本物のプロデューサーさんも“至急”現場に駆けつけるように連絡してください!」
小鳥「な…」
小鳥「なんという行動力…。さすが、3足の草鞋を履いているだけあるわ…」
真「…女らしく、おんならしく…」ブツブツ…
雪歩「…厳重に管理、げんじゅうにかんり…」ブツブツ…
<問題の現場>
高槻「失礼します!お疲れ様です!」
春香「え?えっと…誰?」
高槻「お助けプロデューサーです!」
春香「ああ、あなたがさっきの…。よろしくお願いします」
高槻「あれ?千早さんが見当たりませんね」
春香「あ、ちょっとお手洗い。帰ったわけじゃないよ?」
高槻「そうですか。じゃあ先に番組ディレクターさんにお話し訊きます!もうちょっと待っててくださいね!」
春香「あ、はい」
春香(初対面のはずなのに、なんだか既視感というか、妙な安心感というか…なんだろ?)
高槻「失礼します!お疲れ様です!」
春香「え?えっと…誰?」
高槻「お助けプロデューサーです!」
春香「ああ、あなたがさっきの…。よろしくお願いします」
高槻「あれ?千早さんが見当たりませんね」
春香「あ、ちょっとお手洗い。帰ったわけじゃないよ?」
高槻「そうですか。じゃあ先に番組ディレクターさんにお話し訊きます!もうちょっと待っててくださいね!」
春香「あ、はい」
春香(初対面のはずなのに、なんだか既視感というか、妙な安心感というか…なんだろ?)
中学生の時点で家庭を支えつつアイドルしてたバイタリティ!
最強やで!
最強やで!
千早(そもそも歌番組にお笑いの人なんて入れるべきではないわ…)
千早(私たちは歌を歌いに来ているのに)
千早(歌や音楽に興味のない人に、歌番組なんてやってほしくない…)
高槻「時代が変わっても、こうして動き回ると仕事してるって気分で楽しいなー」
高槻「よーし、頑張るぞー…!」
高槻「うっうー!!」
千早(高槻さん!?)ピクッ
千早(病気で休んでいるはずじゃ…?)
千早「…空耳?でも、今、確かに…」
千早(私たちは歌を歌いに来ているのに)
千早(歌や音楽に興味のない人に、歌番組なんてやってほしくない…)
高槻「時代が変わっても、こうして動き回ると仕事してるって気分で楽しいなー」
高槻「よーし、頑張るぞー…!」
高槻「うっうー!!」
千早(高槻さん!?)ピクッ
千早(病気で休んでいるはずじゃ…?)
千早「…空耳?でも、今、確かに…」
高槻「お疲れ様です!お邪魔します!」
番組D「…。えーっと、どちらさん?ここ、関係者以外立ち入り禁止なんだけど?」
高槻「765プロのプロデューサー代理です!よろしくお願いします!」
番組D「…あー、天海さんと如月さんの。困るんだよね、765さん」
番組D「今、収録が完全に止まっちゃってるんだよ。お宅のアイドルさんがご機嫌損ねて…」
番組D「最近勢いに乗っているのはいいんですけど、こういう勢いの乗り方は受け入れられないな」
高槻「はい!そのことについて、ちょっとお時間頂けますか?状況を確認したいです!」
高槻「収録した映像も用意いただけますか?番組プロデューサーもいらっしゃったらご同席を。」
番組D「…まー別に良いですけど。あまり時間取らせないでくれるかな。こっちだって暇じゃない」
高槻「お手数おかけします!あと、お電話お借りします!」
番組D「どうぞご勝手に」
ピピピ…
高槻「もしもし、お疲れ様です!高槻やよいです!」
高槻「音無さん。可能だったら、ちょっと調べてほしいんですけど。………」
番組D「…。えーっと、どちらさん?ここ、関係者以外立ち入り禁止なんだけど?」
高槻「765プロのプロデューサー代理です!よろしくお願いします!」
番組D「…あー、天海さんと如月さんの。困るんだよね、765さん」
番組D「今、収録が完全に止まっちゃってるんだよ。お宅のアイドルさんがご機嫌損ねて…」
番組D「最近勢いに乗っているのはいいんですけど、こういう勢いの乗り方は受け入れられないな」
高槻「はい!そのことについて、ちょっとお時間頂けますか?状況を確認したいです!」
高槻「収録した映像も用意いただけますか?番組プロデューサーもいらっしゃったらご同席を。」
番組D「…まー別に良いですけど。あまり時間取らせないでくれるかな。こっちだって暇じゃない」
高槻「お手数おかけします!あと、お電話お借りします!」
番組D「どうぞご勝手に」
ピピピ…
高槻「もしもし、お疲れ様です!高槻やよいです!」
高槻「音無さん。可能だったら、ちょっと調べてほしいんですけど。………」
千早「もう帰ろう、春香」
千早「ここにいても無意味よ」
春香「千早ちゃん…。でも、そんなことしたら」
千早「私たちは正当よ。プロデューサーも、話せば、きっとわかってくれる」
春香「でも…」
コンコン
高槻「失礼します!お疲れ様です!」
春香「あ。お助けプロデューサーさん」
千早「お助けプロデューサー…?」
高槻「番組プロデューサーさんとディレクターさんに話をつけました!」
高槻「もう大丈夫です。なので、もう一度、スタジオに戻って頂けますか?」
千早「ここにいても無意味よ」
春香「千早ちゃん…。でも、そんなことしたら」
千早「私たちは正当よ。プロデューサーも、話せば、きっとわかってくれる」
春香「でも…」
コンコン
高槻「失礼します!お疲れ様です!」
春香「あ。お助けプロデューサーさん」
千早「お助けプロデューサー…?」
高槻「番組プロデューサーさんとディレクターさんに話をつけました!」
高槻「もう大丈夫です。なので、もう一度、スタジオに戻って頂けますか?」
>>62
やよっぽい低音うっうーかもしれない。
やよっぽい低音うっうーかもしれない。
>>62
何か問題でも?
何か問題でも?
千早「え?でも…」
高槻「お願いします、千早さん」
千早「…?」
高槻「仕事をしていたら、面白くないことや辛いことだってあります…」
高槻「心無い行動や言動をする人も、いたりします」
高槻「でも忘れないでください。千早さんが向き合っている相手は…」
高槻「目の前の仕事相手ではなく、その先で見守ってくれている、ファンの皆さんなんです」
高槻「千早さんの姿や歌声を楽しみにしている人が沢山いるんです!」
千早「……」
高槻「仕事が沢山あるときは忘れがちになりますけど…」
高槻「限られた時間、限られた枠で、自分の姿を披露できる機会を…」
高槻「是非、ひとつひとつ、大事にして下さい!」
高槻「千早さんも、かつて、叶えたくても叶えられなかったという思い、忘れていないはずです!」
高槻「お願いします、千早さん」
千早「…?」
高槻「仕事をしていたら、面白くないことや辛いことだってあります…」
高槻「心無い行動や言動をする人も、いたりします」
高槻「でも忘れないでください。千早さんが向き合っている相手は…」
高槻「目の前の仕事相手ではなく、その先で見守ってくれている、ファンの皆さんなんです」
高槻「千早さんの姿や歌声を楽しみにしている人が沢山いるんです!」
千早「……」
高槻「仕事が沢山あるときは忘れがちになりますけど…」
高槻「限られた時間、限られた枠で、自分の姿を披露できる機会を…」
高槻「是非、ひとつひとつ、大事にして下さい!」
高槻「千早さんも、かつて、叶えたくても叶えられなかったという思い、忘れていないはずです!」
千早「で、でも!そのために私個人の気持ちを犠牲にするべきではないわ!」
高槻「大事なのは、対話です、千早さん」
千早「……!」
高槻「何かが歪んでいるときは、ちゃんと話し合って、歪みを互いで修正しましょう」
高槻「一方的に自分の主張を押し付けるだけでは、ルール違反です」
千早「……」
高槻「ごめんなさい…千早さんを責めているわけではありません」
高槻「今回の件は、そもそも、向こうがずっと悪い感じだったので…」
高槻「だから、もう大丈夫なんです。安心してスタジオに戻ってください。…どうか、私を信じて。」
春香「千早ちゃん。もう一回、いこうよ?私だってこのまま帰りたくないし」
春香「きっと大丈夫だって。ね?」
千早「……。わかったわ。私もちょっと大人げなかった。行きましょう、春香」
春香「うん!」
高槻「大事なのは、対話です、千早さん」
千早「……!」
高槻「何かが歪んでいるときは、ちゃんと話し合って、歪みを互いで修正しましょう」
高槻「一方的に自分の主張を押し付けるだけでは、ルール違反です」
千早「……」
高槻「ごめんなさい…千早さんを責めているわけではありません」
高槻「今回の件は、そもそも、向こうがずっと悪い感じだったので…」
高槻「だから、もう大丈夫なんです。安心してスタジオに戻ってください。…どうか、私を信じて。」
春香「千早ちゃん。もう一回、いこうよ?私だってこのまま帰りたくないし」
春香「きっと大丈夫だって。ね?」
千早「……。わかったわ。私もちょっと大人げなかった。行きましょう、春香」
春香「うん!」
高槻「ふぅ…何とかなった、かな…」
番組D「…おいあんた」
高槻「はい!何ですか?」
番組D「あんた…何者だ?」
高槻「お助けプロデューサーです!」
番組D「なんだよそりゃ」
高槻「さっきは厳しいことを言ってごめんなさい」
高槻「でも、そもそもルール違反を犯したのは、そちらです」
番組D「はっ、ルール、ねえ。よくもまあ、この世界にいながら『ルール』なんて語れるな。あんた、この世界長いんだろ?」
高槻「だからこそです」
高槻「こんな世界だからこそ、守るべきルールがあるんです。なければ作り上げるべきです」
高槻「私たちや…アイドルのみんなは、お人形さんじゃないんです」
高槻「心を持った、感受性豊かで繊細な、一人の人間なんですから」
番組D「…おいあんた」
高槻「はい!何ですか?」
番組D「あんた…何者だ?」
高槻「お助けプロデューサーです!」
番組D「なんだよそりゃ」
高槻「さっきは厳しいことを言ってごめんなさい」
高槻「でも、そもそもルール違反を犯したのは、そちらです」
番組D「はっ、ルール、ねえ。よくもまあ、この世界にいながら『ルール』なんて語れるな。あんた、この世界長いんだろ?」
高槻「だからこそです」
高槻「こんな世界だからこそ、守るべきルールがあるんです。なければ作り上げるべきです」
高槻「私たちや…アイドルのみんなは、お人形さんじゃないんです」
高槻「心を持った、感受性豊かで繊細な、一人の人間なんですから」
番組D「まったくもって正論だ。だが、その考えは絶望的に甘い」
番組D「あんた一人が生真面目にルールを主張しても、ほかの連中はそうとは限らない」
番組D「守られたサラリーマンじゃねえんだ。そんな生ぬるいことで、この世界じゃ一発逆転は生まれない」
高槻「一発逆転じゃダメなんです。」
高槻「私達は、彼女たちの人生を預かっているんですよ?」
高槻「彼女たちのやりたいことを、こちらの都合でつぶすことの無いように」
高槻「彼女たちのなりたい未来を支えて、組み立ててあげることが、私たちの、本当の仕事です」
高槻「かりそめの人気やお金が目当てで動いていたら、私やあなたにも、明日はないですよ?」
番組D「…平行線だな。あんたと俺は違うってことだ」
番組D「だが、面白いな、あんた。見た目若いってのに」
番組D「またどっかでお会いしましょうや。んじゃー」
高槻「………。」
高槻(あの人…こんな頃から同じようなことを繰り返してたんだ…。)
番組D「あんた一人が生真面目にルールを主張しても、ほかの連中はそうとは限らない」
番組D「守られたサラリーマンじゃねえんだ。そんな生ぬるいことで、この世界じゃ一発逆転は生まれない」
高槻「一発逆転じゃダメなんです。」
高槻「私達は、彼女たちの人生を預かっているんですよ?」
高槻「彼女たちのやりたいことを、こちらの都合でつぶすことの無いように」
高槻「彼女たちのなりたい未来を支えて、組み立ててあげることが、私たちの、本当の仕事です」
高槻「かりそめの人気やお金が目当てで動いていたら、私やあなたにも、明日はないですよ?」
番組D「…平行線だな。あんたと俺は違うってことだ」
番組D「だが、面白いな、あんた。見た目若いってのに」
番組D「またどっかでお会いしましょうや。んじゃー」
高槻「………。」
高槻(あの人…こんな頃から同じようなことを繰り返してたんだ…。)
P「ゼェゼェ…」
P「す、すいません!765プロのものです!あの、ウチの天海と如月の件ですが…」
高槻「あの二人なら、大丈夫ですよ!ほら!」
P「え?」
春香「あ、プロデューサーさ~ん!」
P「おお、春香、千早。小鳥さんから、なんかトラブったって訊いてたけど。大丈夫か?」
春香「ええ!MCの芸人さんが、しつこくってさっきまで酷かったんですけど…」
春香「今度はすんなり!」
P「そうか…この仕事、俺も警戒していたんだ…悪い。余計な気苦労させたな」
千早「…それはいいんですが、プロデューサー。さっきの『お助けプロデューサー』って…」
P「お助けプロデューサー…?なんだそれ?」
春香「ほら、そこにいる…」
春香「あれ?いなくなった」
P「??」
P「す、すいません!765プロのものです!あの、ウチの天海と如月の件ですが…」
高槻「あの二人なら、大丈夫ですよ!ほら!」
P「え?」
春香「あ、プロデューサーさ~ん!」
P「おお、春香、千早。小鳥さんから、なんかトラブったって訊いてたけど。大丈夫か?」
春香「ええ!MCの芸人さんが、しつこくってさっきまで酷かったんですけど…」
春香「今度はすんなり!」
P「そうか…この仕事、俺も警戒していたんだ…悪い。余計な気苦労させたな」
千早「…それはいいんですが、プロデューサー。さっきの『お助けプロデューサー』って…」
P「お助けプロデューサー…?なんだそれ?」
春香「ほら、そこにいる…」
春香「あれ?いなくなった」
P「??」
高槻「お疲れ様です、高槻です!小鳥さんですか?」
高槻「先ほどはありがとうございました!無事、円満に進みました!」
小鳥『そ、そう…よかったわ。』
小鳥『でも、今日の仕事の話はともかくとして』
小鳥『どうして来年公開の映画の件なんて…?』
高槻「えっと…、話せば長くなるので、また今度です!」
高槻「それよりも…」
高槻「私のいる病院の場所、教えてもらえませんか?」
小鳥『え?やよいちゃんのいる病院…!?』
小鳥『い、いいけど…いや、いいのかな??』
小鳥『バック・トゥ・ザ・フューチャーでドク博士が確か……』
高槻「大丈夫です!ちょっと様子を見たらすぐ戻るつもりですから!」
小鳥『そ、そう…?それじゃあ、…』
高槻「先ほどはありがとうございました!無事、円満に進みました!」
小鳥『そ、そう…よかったわ。』
小鳥『でも、今日の仕事の話はともかくとして』
小鳥『どうして来年公開の映画の件なんて…?』
高槻「えっと…、話せば長くなるので、また今度です!」
高槻「それよりも…」
高槻「私のいる病院の場所、教えてもらえませんか?」
小鳥『え?やよいちゃんのいる病院…!?』
小鳥『い、いいけど…いや、いいのかな??』
小鳥『バック・トゥ・ザ・フューチャーでドク博士が確か……』
高槻「大丈夫です!ちょっと様子を見たらすぐ戻るつもりですから!」
小鳥『そ、そう…?それじゃあ、…』
高槻「えっと、中野の方面…地図、地図…」
高槻「って、端末使えないんだった」
高槻「もとの時代に戻れたら、私もオンプレミスの地図アプリにしよう…律子さんが便利だーって言ってたし」
・・・
高槻「困った時のコンビニー♪いつの時代も、紙の地図は大事かなーって」
『そう、俺だ!ジュピター、天ヶ瀬冬馬だ!』
『俺たちの新曲、もう聴いてくれたよな?まだの奴はショップへ急げ!』
『ジュピター「恋を始めよう」。In Store Now...』
高槻「ジュピター…」
高槻「このころの冬馬君は、随分尖ってたなぁ。」
高槻「短い間だったけど、すごい人気だったこと、今でも覚えてる」
高槻「なんで落語の道に進むことにしたんだろう…?」
高槻「って、端末使えないんだった」
高槻「もとの時代に戻れたら、私もオンプレミスの地図アプリにしよう…律子さんが便利だーって言ってたし」
・・・
高槻「困った時のコンビニー♪いつの時代も、紙の地図は大事かなーって」
『そう、俺だ!ジュピター、天ヶ瀬冬馬だ!』
『俺たちの新曲、もう聴いてくれたよな?まだの奴はショップへ急げ!』
『ジュピター「恋を始めよう」。In Store Now...』
高槻「ジュピター…」
高槻「このころの冬馬君は、随分尖ってたなぁ。」
高槻「短い間だったけど、すごい人気だったこと、今でも覚えてる」
高槻「なんで落語の道に進むことにしたんだろう…?」
ら、落語wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
何があったwwwwwwwwwww
何があったwwwwwwwwwww
高槻「あ、もしかしてあの後姿…」
高槻「お疲れ様ですー!貴音さー…。」
高槻(あ、でも今の貴音さんは私ってわからないか…)
貴音「…やよい?」
貴音「その声は、やよいではありませんか?なぜこんなところへ?」
高槻「た、貴音さん、私ってわかるんですか!?」
貴音「しかし、確か今朝、やよいは病に臥せっていると…」
貴音「それに…」
貴音「随分と背が縮んでしまったのではありませんか?」
高槻「え」
貴音「いつのまにこんなに小さく…前から思っていましたが、これではまるで本物の子供ではありませんか…」
子供「…おねえちゃんだれー?」
貴音「面妖な」
高槻「………」
高槻「お疲れ様ですー!貴音さー…。」
高槻(あ、でも今の貴音さんは私ってわからないか…)
貴音「…やよい?」
貴音「その声は、やよいではありませんか?なぜこんなところへ?」
高槻「た、貴音さん、私ってわかるんですか!?」
貴音「しかし、確か今朝、やよいは病に臥せっていると…」
貴音「それに…」
貴音「随分と背が縮んでしまったのではありませんか?」
高槻「え」
貴音「いつのまにこんなに小さく…前から思っていましたが、これではまるで本物の子供ではありませんか…」
子供「…おねえちゃんだれー?」
貴音「面妖な」
高槻「………」
高槻「あの!貴音さん!私はこっちです!」
貴音「はて…?」
高槻「あ、いえ…私ともまた違うというか…」
貴音「……?」
貴音「しかし、随分と回復が速いのですね、やよい」
貴音「プロデューサーの話しぶりだと、もっと重篤な状態かと思っていたのですが」
高槻「え、えっと…」
貴音「今日は、来月から始まるドラマの台本読み合わせがあって」
貴音「目がすっかり疲れていたといいますか、今も周りが、かなりぼんやりしており…」
貴音「まさか、やよいのことを見間違えるとは、恥ずかしい限りです」
貴音「はて…?」
高槻「あ、いえ…私ともまた違うというか…」
貴音「……?」
貴音「しかし、随分と回復が速いのですね、やよい」
貴音「プロデューサーの話しぶりだと、もっと重篤な状態かと思っていたのですが」
高槻「え、えっと…」
貴音「今日は、来月から始まるドラマの台本読み合わせがあって」
貴音「目がすっかり疲れていたといいますか、今も周りが、かなりぼんやりしており…」
貴音「まさか、やよいのことを見間違えるとは、恥ずかしい限りです」
高槻「貴音さん…。あの、私のことなんですけど」
高槻「今ここにいる私と、貴音さんの知ってるやよいは、ほんのちょっと違うんです…」
高槻「どちらかというと、私のほうが偽物…ってわけでもないですけど」
高槻「本来、ここにいちゃいけない、高槻やよいなんです」
貴音「…なるほど。」
貴音「ここにいるのは、確かにやよいですが、妙な違和感があったのはそのせいですね」
貴音「それで…あてはあるのですか?」
高槻「え?」
貴音「いつまでも、ここにいるわけにはいかないのでは?」
高槻「あ!貴音さん、まだこれからお仕事あるんですか?引き留めてごめんなさい!」
貴音「ふふ、私は、今日はこのまま事務所に戻るだけですよ?」
貴音「そういうわけではなく。やよい。あなた自身のことです」
高槻「今ここにいる私と、貴音さんの知ってるやよいは、ほんのちょっと違うんです…」
高槻「どちらかというと、私のほうが偽物…ってわけでもないですけど」
高槻「本来、ここにいちゃいけない、高槻やよいなんです」
貴音「…なるほど。」
貴音「ここにいるのは、確かにやよいですが、妙な違和感があったのはそのせいですね」
貴音「それで…あてはあるのですか?」
高槻「え?」
貴音「いつまでも、ここにいるわけにはいかないのでは?」
高槻「あ!貴音さん、まだこれからお仕事あるんですか?引き留めてごめんなさい!」
貴音「ふふ、私は、今日はこのまま事務所に戻るだけですよ?」
貴音「そういうわけではなく。やよい。あなた自身のことです」
高槻「そ、それって…?」
貴音「…奇怪な事件に巻き込まれた様子ですね」
貴音「しかし、焦りは禁物です。」
貴音「事象は、一回限りでその後二度と起こらない、ということはあり得ないのです」
貴音「どこかでまた再び同じような機会が、必ず訪れる」
貴音「いまのやよいは、心落ち着かせ、時を見定め…」
貴音「必ずや自分本来の居場所へ戻るという気構えと心積りが必要です」
貴音「今のやよいの力を、求めている人たちはたくさんいるのでしょう?」
高槻「……そうですね、そうです。」
高槻「でも、どうすればいいのか、見当がつかなくて…」
貴音「私も、心当たりは探りますが、やよいはやよいで、焦らず。」
貴音「しかし心のどこかで常に可能性を探ってほしいのです」
貴音「大事なのは、願い続けること。そうすれば、必ず次につながるのですから」
貴音「…奇怪な事件に巻き込まれた様子ですね」
貴音「しかし、焦りは禁物です。」
貴音「事象は、一回限りでその後二度と起こらない、ということはあり得ないのです」
貴音「どこかでまた再び同じような機会が、必ず訪れる」
貴音「いまのやよいは、心落ち着かせ、時を見定め…」
貴音「必ずや自分本来の居場所へ戻るという気構えと心積りが必要です」
貴音「今のやよいの力を、求めている人たちはたくさんいるのでしょう?」
高槻「……そうですね、そうです。」
高槻「でも、どうすればいいのか、見当がつかなくて…」
貴音「私も、心当たりは探りますが、やよいはやよいで、焦らず。」
貴音「しかし心のどこかで常に可能性を探ってほしいのです」
貴音「大事なのは、願い続けること。そうすれば、必ず次につながるのですから」
貴音「せっかくですし、今のこの状況を楽しむということも、良いかもしれません」
貴音「…などと、私から敢えて言うまでもなく、やよいは既に実践するでしょうけど」
高槻「貴音さん…」
貴音「では、また。」
高槻(…。出会った時から、貴音さんって不思議な人だと思っていたけど)
高槻(付き合う時間が長くなればなるほど、より不思議な感覚に陥る人だな…)
高槻(私の知ってるみんなは、多少なりとも今のこの時代と違う部分がいくつかあるのに)
高槻(貴音さんだけ、私の知ってる時代の貴音さんとまったく変わっていない……)
高槻(振る舞いや考え方だけじゃない、見た目そのものも)
高槻(…。まさか、ね)
貴音「…などと、私から敢えて言うまでもなく、やよいは既に実践するでしょうけど」
高槻「貴音さん…」
貴音「では、また。」
高槻(…。出会った時から、貴音さんって不思議な人だと思っていたけど)
高槻(付き合う時間が長くなればなるほど、より不思議な感覚に陥る人だな…)
高槻(私の知ってるみんなは、多少なりとも今のこの時代と違う部分がいくつかあるのに)
高槻(貴音さんだけ、私の知ってる時代の貴音さんとまったく変わっていない……)
高槻(振る舞いや考え方だけじゃない、見た目そのものも)
高槻(…。まさか、ね)
高槻「ここがその病院…」
高槻(うん、なんとなく、見覚えがある。)
高槻「すいません」
看護師「はい?」
高槻「あの、今朝こちらに入院した高槻やよいって方は…」
看護師「…すいません。私のほうからはちょっと」
高槻(そっか…アイドルだし、一応秘密なんだろうな…)
高槻「えっと…あ、そうだ。私も高槻なんです!親戚関係です!」
高槻「免許証ならありますよ??」
看護師「…確かに、高槻さん。あら?名前が…」
高槻「あ、もういいですよね?いいですよね!ありがとうございます!」
高槻「よろしければ、病室を教えていただきたいのですが…」
看護師「…わかりました。受付のほうで、お待ちいただけますか?」
高槻(うん、なんとなく、見覚えがある。)
高槻「すいません」
看護師「はい?」
高槻「あの、今朝こちらに入院した高槻やよいって方は…」
看護師「…すいません。私のほうからはちょっと」
高槻(そっか…アイドルだし、一応秘密なんだろうな…)
高槻「えっと…あ、そうだ。私も高槻なんです!親戚関係です!」
高槻「免許証ならありますよ??」
看護師「…確かに、高槻さん。あら?名前が…」
高槻「あ、もういいですよね?いいですよね!ありがとうございます!」
高槻「よろしければ、病室を教えていただきたいのですが…」
看護師「…わかりました。受付のほうで、お待ちいただけますか?」
高槻「……」
社長「…あちらの方かね?」
看護師「ええ」
社長「やよい君?」
高槻「あ…。お久しぶりです、高木さん!」
高槻「…じゃなくて、高木社長、ですね」
社長「さきほど音無君から詳しい連絡があったものの、にわかには信じ難かったが…」
社長「しかし、今ここで、私は確信したよ」
社長「まぎれもなく、君は高槻やよい君だね。目を見てピンときた!」
社長「大きくなったね、やよい君!」
社長「…あちらの方かね?」
看護師「ええ」
社長「やよい君?」
高槻「あ…。お久しぶりです、高木さん!」
高槻「…じゃなくて、高木社長、ですね」
社長「さきほど音無君から詳しい連絡があったものの、にわかには信じ難かったが…」
社長「しかし、今ここで、私は確信したよ」
社長「まぎれもなく、君は高槻やよい君だね。目を見てピンときた!」
社長「大きくなったね、やよい君!」
社長「いやはや、まさかこの台詞を口にするのがこんなに早くなるとは、まったく想定外だったよ」
高槻「はい!ありがとうございます!ところで、私の様子は…」
社長「点滴を受けて、今は静かに眠っているよ。熱はまだ高いようだが…」
社長「なにせ、元気で出来ているようなやよい君だ。ウイルスなんてすぐにやっつけてしまうに決まっている」
社長「そうだろう?」
高槻「ええ、そうです!病気なんかに負けないです!」
社長「未来のやよい君は、今以上に活躍の場が広がっているそうだね」
社長「どうだね。未来のやよい君は、今の仕事を楽しんでいるかね?」
高槻「はい、えっと…」
社長「ああ待った。その質問よりも、今、私が訊きたいとすれば…」
社長「この時代のやよい君は、仕事を楽しんでいただろうか?」
高槻「…え?」
高槻「はい!ありがとうございます!ところで、私の様子は…」
社長「点滴を受けて、今は静かに眠っているよ。熱はまだ高いようだが…」
社長「なにせ、元気で出来ているようなやよい君だ。ウイルスなんてすぐにやっつけてしまうに決まっている」
社長「そうだろう?」
高槻「ええ、そうです!病気なんかに負けないです!」
社長「未来のやよい君は、今以上に活躍の場が広がっているそうだね」
社長「どうだね。未来のやよい君は、今の仕事を楽しんでいるかね?」
高槻「はい、えっと…」
社長「ああ待った。その質問よりも、今、私が訊きたいとすれば…」
社長「この時代のやよい君は、仕事を楽しんでいただろうか?」
高槻「…え?」
社長「アイドルたちのことは、私は毎日見ているし、理解しているつもりではある」
社長「だが、彼女たちが思っている以上に、彼女たちは世間から注目され、期待されている今だ。」
社長「私は、そこが少し心配なのだよ」
高槻「……」
社長「アイドルは、その姿、生き様こそ美しく、そして充実しているものであってほしい」
社長「妙なプレッシャーや意味のない使命感で、心に負担をかけさせるつもりはないのだよ」
社長「そんなことがあれば、もちろん、私やスタッフがしっかりと支えねばならんからね」
社長「だが、やよい君はもちろん、みな気丈だ。気丈で真面目で、決して弱みを見せない」
社長「私は、真意を知りたいのだよ」
社長「君のことは他言しないし、きっと言っても信じてもらえないだろう。」
社長「だから、率直に、訊かせてはくれないか。」
社長「だが、彼女たちが思っている以上に、彼女たちは世間から注目され、期待されている今だ。」
社長「私は、そこが少し心配なのだよ」
高槻「……」
社長「アイドルは、その姿、生き様こそ美しく、そして充実しているものであってほしい」
社長「妙なプレッシャーや意味のない使命感で、心に負担をかけさせるつもりはないのだよ」
社長「そんなことがあれば、もちろん、私やスタッフがしっかりと支えねばならんからね」
社長「だが、やよい君はもちろん、みな気丈だ。気丈で真面目で、決して弱みを見せない」
社長「私は、真意を知りたいのだよ」
社長「君のことは他言しないし、きっと言っても信じてもらえないだろう。」
社長「だから、率直に、訊かせてはくれないか。」
高槻「…高木社長。いえ、私の立場から、高木さんと呼ばせてください」
高木「…。ああ、いいとも」
高槻「それはお答え致しかねます、高木さん。ごめんなさい」
高木「そうか。理由を教えてくれるかね?」
高槻「はい!なぜなら、高木さんが感じている、そのままだからです!私が答える必要は、無いからです!」
高木「…?どういうことかね?」
高槻「私たちは、高木さんの思っている以上に、いえ…思っているほどに複雑な人柄じゃないです」
高槻「辛い時は、辛いって言います。口に言わなくても、顔に出します」
高槻「それに、社長が質問していただければ、素直に思ったまま、答えます。隠したりなんか、しません」
高槻「私たちは、仲間…いえ、家族です。助け合いますし、助けてあげたいです」
高槻「逆に高木さんに問いますが…」
高槻「高木さんの思いと、アイドルたちの気持ちに相違があったことは、これまでありましたか?」
高木「…!なるほど…ね」
高木「…。ああ、いいとも」
高槻「それはお答え致しかねます、高木さん。ごめんなさい」
高木「そうか。理由を教えてくれるかね?」
高槻「はい!なぜなら、高木さんが感じている、そのままだからです!私が答える必要は、無いからです!」
高木「…?どういうことかね?」
高槻「私たちは、高木さんの思っている以上に、いえ…思っているほどに複雑な人柄じゃないです」
高槻「辛い時は、辛いって言います。口に言わなくても、顔に出します」
高槻「それに、社長が質問していただければ、素直に思ったまま、答えます。隠したりなんか、しません」
高槻「私たちは、仲間…いえ、家族です。助け合いますし、助けてあげたいです」
高槻「逆に高木さんに問いますが…」
高槻「高木さんの思いと、アイドルたちの気持ちに相違があったことは、これまでありましたか?」
高木「…!なるほど…ね」
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