元スレ春香「キモいから話しかけてこないで下さい」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
552 :
はぁ
553 = 528 :
ひぃ
554 = 319 :
こんなの嫌だよ。
俺は独りじゃ生きていけないんだ。
いつだってアイドルたちに囲まれて楽しく生きていきたいんだ……!!
ポロポロ……
見知らぬ場所で……
独り涙を流す……
俺が誘拐した女の子も……同じ気持ちだったのか?
こんな……こんな終わり方って……
いやだよぉ……
『ぬわああああああ!! はあわあああああああ!!』
別室から社長が掘られてる音がする。
社長だって家族のために働いてたのに……お気の毒に……
555 = 319 :
それから三日目の朝を迎えた。
何の音さたもなかったのが逆に怖かった。
警察「今日は面会人が来てるそうだ」
P「うぅ……まだ起きたばっかりのなのにぃ」
警察「会いに来てるのは星井という少女だ」
P「み、美希? 美希に会えるんですか!!」
警察「黙ってついてきたまえ。彼女の身柄を
拘束されたくなければな……」
背筋が凍りつきそうな笑みだ。
なんで同じ人間なのにこんな笑い方ができるんだ?
美希「ハニーは無罪なの……。
こんなとこにいるなんておかしいの」
P「ああ。でも実行犯が俺だから言い訳しようがないな。
美希達もあと一歩でトップアイドルに慣れたのにな……。
本当にすまないと思ってる」
557 :
おはようの保守
559 = 377 :
あらまだのこってたのか
560 = 330 :
残ってたのか
561 = 429 :
帰ってきたと聞いて
564 = 319 :
美希「警察の人たちにはハニーの無罪を主張したけど
ダメだったの。全部雪歩たちのせいなんだよっ
て教えてあげたのに……信じてくれないの」
P「まあ当然だろうな。雪歩みたいな外面だけが良い
アイドルが犯罪とかしそうに見えないもんな」
美希「ハニーとのキス、あれが最後だなんて思いたくないの」
P「お、俺だって……もっとおまえと一緒にいたかった……。
だけど俺はもう……終わりなんだよ。しょせんは犯罪者……
犯罪者は……罪を償わなくちゃならない……うぅ……」
美希「泣かないで? 美希はこれからもずっとハニーの味方だから……」
P「ひぐっ……ぐすっ……豆腐でごめん……」ポロポロ
美希「諦めちゃダメだよ。デコちゃんに頼んでみるから。
デコちゃんちの財閥ならきっと助けてくれるよ。
警察にも繋がりがあるだろうし」
警察「ふふふ。君たち? 面会時間は終わりだよ」
P「ええ!? まだ五分しか話してないのに厳しすぎませんか!?」
警察「規則なのでな。ソビエトだったら拷問の末、自白を強要されてる。
人道を守る国に生まれたことを光栄に思いたまえ」
566 = 480 :
いい加減にクズアイドルさっさと絶望しろ
568 = 319 :
無理矢理自白させるってマジかよ……。
それって裁判とかにかける意味あるのか?
どのみち死ぬのが確定してるじゃねえか。
警官「粛清を諸外国へ露呈するわけにはいかんだろう?
表向きには裁判で裁かれた罪人とするわけだ」
P「そんなの……人間のすることじゃありませんよ!!」
警察「そうかな? かつて同志レーニンも幼少のころから
人間の不平等さを嘆いていた。この世界は明らかに
支配される側とする側に分かれてるのだよ。マルクス・エンゲルス
の基礎理論も今日までの歴史を人類の階級闘争と定義してる」
P「人間は生まれながらに平等じゃなかったんですか!!」
警察「むしろ逆だ。資本家連中が生産手段を独占し、
弱者は従業員として酷使されてるだけの社会だ。
現に君が特定のアイドルに使役されていたことも調べがついてるよ」
P「……そこまで分かっていながら、俺を逮捕したんですか!!」
警察「悪の圧力に対し、抵抗しなかったからだ」
P「抵抗って……逆らったら社長や響の家族が……!!」
警察「だから君は弱者なのだ」
569 = 319 :
強い口調で断言された。なんて鋭い眼光だ。
警察「君のアイドルたちが思惑に溺れたのも、
資本主義の競争社会が招いた結果だ。
勝利をもくろむあまり、悪に溺れた」
P「ばかな!! 悪なのは闇の四人だけでしゅよ!!
あぅ、かんじまった!!」
警察「気にせず続けたまえ」
P「うちの事務所は12人? くらいアイドルがいたと思うんですけど、
全員が悪じゃありません!! 日本人らしく正々堂々の心だってあります!!」
警察「実にくだらんね。誠実さなんて政治や外交の世界では全く通用しないよ。
無論君たちの業界でもな。芸能界など実に滑稽な社会だ。
君を使役したアイドルの様に、影でコソコソ動く方がよっぽどかしこい」
P「本当にかしこいでしょうか? 現に俺は逮捕されてますけど!?」
警察「逮捕でない。説得のための拘束だ」
P「な……?」
警察「強引な勧誘と思ってくれたまえ。
全世界に点在するインターナショナル(ソビエト共産党)
再建のためには君のような男が必要だ」
P「なにを……言ってるんですか」
571 = 377 :
多分誰しもが気づいてると思うけどもうアイマスじゃないw
572 = 319 :
警察「会場への潜入、少女の拉致など実にあざやかだった。
貴音という少女も含めて同志たちに推薦しておく」
P「俺はそんな怪しい宗教みたいな組織には入りませんよ!!」
警察「宗教だと? ソビエトでは宗教は麻薬に等しい。断固禁止だ。
どうだね君。諜報員としての枠が空いてるんだが、
ためしに話だけでも聴いてみないか?」
P「……もし断わったら?」
警察「くくくっ、実は日本の警察などとっくに買収済みでね。
君の処分は我々が決められるのだよ」
P「こ、殺されるんですか?」
警察「君ほどの逸材を殺すのは惜しい。将来的には外国の内務省へ潜入する
スパイとして教育したい。最悪の場合は洗脳もやむをえん」
P「せん……のう……?」
警察「ふふふ。最悪の場合はだよ。
最低でも一千万。何の額か分かるかね?」
P「見当もつきませんね」
警察「無名アイドルが芸能界でトップに昇り詰めるのに必要な額だ。
各スタジオ関係者への膨大なコネも必要になる。
一番重要なのは広告宣伝費の莫大な投資だがね」
P「な!?」
573 = 540 :
ここがどこの警察署なのか
それが問題だ
574 :
今北産業
576 = 319 :
警察「君たちが正々堂々と戦うのは結構だ。だが資本主義社会は
腐りきってる。才能が有れば、そこそこのランクまでは上がれるだろう。
だがトップアイドルなど夢のまた夢と知れ」
P「なてこった……だから社長は銀行強盗を二回もさせられたのか。
それに誘拐やライブの妨害までやった。あと黒井社長の粛清も。
それでもオリコンチャートでトップテンに入るのがやっとだった」
警察「そういうことだ……。努力が実を結ばない。頼り成るのは金だけだ。
こんな腐った社会が正しいと言えるのかね?」
P「言えないでしょうね。でもソビエトのスパイになんてなりたくないよ!!」
警察「そんなこと言ってられるのも今だけだ。
さ、今日の話はこれで終わりだ。収容所へ戻りたまえ。
君には推薦書として『資本論』や『共産党宣言』を渡しておく」
P「こんな難しそうな本読めませんって!! しかもすごい分量ですよ!!」
警察「どうせ獄中は暇だろう? ためにし読んでみたまえ。
きっと考えが変わるはずだ」
P「ふぇぇ……むずかしい漢字がいっぱい並んでそうだよぉ」
警察「なに。アダムスミスの国富論より少し難しい程度だ。
ゆっくり時間をかけて読みたまえ」
それから一週間、俺はなぜか本を熟読していた。
578 = 557 :
剛力あや・・・いやなんでもない
580 = 434 :
とっとと出所して美希貴音やよいといちゃつけ
581 = 319 :
資本論ってのは難しすぎて、1ページ読むのに三十分くらいかかるんだが、
読んでみると納得できないわけでもない。
大学時代にケインズは学んでいたから、まったく理解できない話でもなかった。
警察「どうだね? 生産手段を共有(共産)しなければ理想社会は築けない。
過渡期にある資本主義は共産主義へ移行すると書いてあるだろう?」
P「そうですけど……ソ連は人民の粛清とかしてたじゃないですか……。
人を殺すのとかいけないっすよ……皆にだって家族がいるのに」
警察「国家の発展のためには多少の犠牲はつきものだ。
半世紀後には粛清の正しさが証明されるだろう。
あのフランス革命も赤色テロルなしには遂行できなかったのだよ?」
P「うぅう……難しくて頭いたいよぉ。チョコレートちょうだい?」
警察「しかたないな。ソ連製だ。ほら」
P「わーい」キャピキャピ
そんな感じで俺は手名づけられていった。
だってチョコがおいしいんだもん。
それからさらに数日が立ち、正義の伊織嬢が襲来した。
582 :
わーい
583 :
夜遅くまで保守支援ありがとうございました。
>>1さんの引き継ぎということで書かせてもらいました。
初めてなかなか思うようにいかなかったところもありましたが最後まで書けて満足です。
やっぱり765プロは団結が一番ですよね。
まとめの時は>>1さんの書いてある通り欄外、は抜きでお願いします。
途中の訂正、等は含めないようお願いします。
ではではお付き合いいただきありがとうございました。
ただ、思ったよりも反応が良かったので、もし今日起きて残っていたら
こちらその後の物語、エピローグの方書かせていただきますので、よろしければご覧下さい。
それではまた。
584 = 319 :
伊織「今どき共産主義とか時代遅れなのよ。えいっ」
警察「うわああああああっ!! 女の子にぶたれたあああ!!」
軽くビンタされただけなのに、警察はしっぽを巻いて逃げて行った。
外には水瀬家が出動要請をかけた米兵が待機してるらしく、
共産党の同志たちは一網打尽にされてしまった。
米兵に手錠され、外へ締め出される警察もどきたち。
警察「さらばだPよ……。最後に君のような男に出会えてよかった」
P「おっちゃん……」
警察「君には赤軍創始者トロツキーのような面影を感じていた。
懐かしかったよ……まるで同志が生き返ったかのようで。
私はこれから米国本土に監禁されるようだが、
いつかこの国に帰ってくる。……また会おう、同志よ」
P「おっちゃん、おっちゃああああん!!」
米兵「ほらほら、どいてどいて。仕事の邪魔っすwww」
過ごした日が短くないせいだろう。
別れをこんなにも惜しんでしまうのは。
585 = 319 :
ついに出所して事務所に戻った俺。
ああ、懐かしい空気だ。このまったりしてるが殺伐とした空気。
小鳥「プロデューサーさん……よかった。生きてたんですね?」
P「うっす」
律子「まったくあなたって人は……心配かけないでください」ウルウル
P「色々迷惑かけちまったな。すまん」
美希「ハニー、会いたかったのおおお!!」
やよい「うっうー。プロデューサーが生きててよかったですぅ」
おいおい。俺のデスクの上に遺影が飾ってあるのは気のせいか?
春香「遺影だけにイエエエエエイwwww!!」
千早「ちょっと春香wwwそのギャグは不謹慎よwwww」
真「つーかプロデューサーwww何逮捕されてるんですかwww」
雪歩「社長が強盗したお金で日本の警察は買収済みだったのにwww
おかしいですねぇwww」
586 = 434 :
Pが戻ってきてテンション上がっちゃうクズ組可愛い
587 = 319 :
負のカルテットは相変わらずだな。
つーか警察って共産党と萩原組で二重に買収されてたのか。
P「おまえらは変わってなさそうだな」
雪歩「はいwwwプロデューサーがいない間も
セルフプロデュースでなんとかしましたよwww」
春香「私達のランクになると余裕だよねwwww」
やよい「あのー、春香さんって頭のねじ外れてませんか?」
春香「は?」ギロ
やよい「プロデューサーがいない間大変だったじゃないですか。
そもそも春香さんみたいな地味リボンがAランクなのが
信じられないです。うっうー。ミラクルファッキンガールです」
P「ぶふっ!!」
雪歩「ちょwwwプロデューサーwww笑っちゃかわいそうですよwww
春香ちゃんは大量の裏金で成りあがったんですからwww」
千早「ちょっと雪歩wwwそのことは秘密にする約束でしょwww」
春香「もーwwひどいなぁ二人ともwww思わずやよいちゃんを
蹴とばしたくなっちゃうじゃんwwww」
588 = 319 :
やよい「やってみろです。春香さんなんてぶっ飛ばしてやるですー」
春香「へえ。そう?」
P「おい待てよおまえら!! 暴力とかしゃれになんねえから!!
どうせなら他所のアイドルを粛清するときに使おうぜ!!」
やよい「……うっうー」
春香「……それもそうですね。
こんなとこで力を使うのはもったいないです」
貴音(よそのアイドルを……)
伊織(粛清ですって……?)
響(前のプロデューサーとはちょっと違った発想さー)
小鳥(やだわ。警察署で洗脳でもされたのかしら)
その日は俺の遺影を片付けてお開きとなった。
戸締りを担当したので残ってるのは俺だけだ。
忘れ物がないか確認してると……
伊織「ねえプロデューサー、なんか私に言う事ない?」
591 = 373 :
しえん
592 :
P「お? まだ残ってたのか」
伊織「あんたを救ってあげたのはあたしよ?
兄様に頭を下げて私兵まで用意してもらったんだから」
P「そうだな……。まだ礼を言ってなかった。ありがとな。
伊織は一族の力に頼ることを誰よりも嫌っていたのに」
伊織「さみしかったのよ? あんたと会えない日が何日続いたと思ってんの?
雪歩に聞いても知らないって言うし。
まさか共産党に捕まってるとは思わなかったわ」
P「すまないな。俺は運のない男なんだ」
ペラッ
俺のデスクからある用紙が落ちたのだった。
伊織が何気なく拾って読んでみたら顔色が変わった。
伊織「ランキング上位にいるアイドル事務所の見取り図?
プロデューサーやマネージャーの家族構成?」
P「あぁ。邪魔だからちょっと工作してやろうと思ってな。
これも765プロのためだ」
593 :
追い付いた
スレタイからこの内容は想像できなかったがおもしろいな
594 = 592 :
伊織「何考えてんの? あんた……正気?」
P「だってライバルは消すしかないじゃないか。
競争社会で甘えは禁物だぞ?」
伊織「やっぱり地下で変なことされたのね?
正義の味方の豆腐Pはどこへ行ったのよ!!」
P「いやいや、ちょっと子供とかを誘拐するだけだって。
今の俺なら慣れてるから心配するな」
伊織「そういう問題じゃないわよ!!
私たちは961みたいな悪投とは違うのよ?」
P「黒井プロか。懐かしい名前だ。
また北斗には入院してもらおうか」
伊織「もうたくさんよ!! 目を覚まして!!」
P「なあっ!?」
急に抱き着かれ、おおいに困惑する俺。
い……伊織ってこんなに柔らかかったのか?
それにいい匂いがする……。お嬢様の匂いってやつなのか……?
596 = 592 :
伊織「あたし達にはあんたが必要なの……。
春香達みたいなゲスはもちろん、律子にだってね。
あんたがしっかりしなかったら、この事務所はどうなるのよ?」
あぁ。俺は長らく忘れていたようだ。
人の温もりってやつをな。
人間はあのコンクリートで出来た建物みたいに
カッチンカッチンに冷たいわけじゃない。
P「なあ伊織、人間ってなんなんだろうな……。
俺には分からないよ。一体何が正しくて何が間違ってるんだ?」
伊織「いいのよ。そんな難しいこと考えなくても人生は送れるわ。
もう辛かった時のことは忘れなさい」
P「で、でも……同志たちは非常だけど正しいことを言ってたと思うんだ……。
正々堂々戦っても、伊織たちはトップアイドルになれないんだよ?」
伊織「それでもいいわ。トップになることだけが全てじゃないもの。
大切なのは生きることよ。
雪歩たちもいつか間違いに気づくときが来るわ。
どれだけ正論だとしても、人が人の自由を奪う社会は間違ってるわ」
P「うぅ……伊織ぃ……いおりぃ……」ポロポロ
597 :
さすがいおりん
598 :
いおりんprpr
599 :
流石伊織
600 :
いおりん…
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