元スレミレイ「ラブアターック!!!」ルルーシュ「はいはい」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
101 = 1 :
ルルーシュ「俺に渡してくれると助かる」
アーニャ「わかった」テテテッ
ルルーシュ「アーニャは場所を知っているんじゃないのか?」
ジノ「いーえ。知りませんよ」
ルルーシュ(ギアスを使うか……?いや、こんな下らないことでは使えない……)
ジノ「さてと、私も自分の帽子を探しましょうか」
ルルーシュ「ちぃ……!!誰よりも先に俺の帽子を見つけなくては……!!」
咲世子「帽子……帽子……」タタタタッ
ルルーシュ「咲世子!!!何をしている!!!」
咲世子「ルルーシュ様……」
ルルーシュ「お前、今まで何をしていた!?」
咲世子「お腹が痛くて……」
ルルーシュ「ロロやヴィレッタは地下室にいるのか?」
咲世子「はい。ただ、通信機はまだ不具合を起こしています」
ルルーシュ(一度、地下室に行くか……。ジノがどこに捨てたのか分かるかもしれない……)
102 = 1 :
中庭
「こっちにはないぞー!!!」
「ルルーシュくんの匂いをたどればー!!」
「くん……くん……」
ミレイ(なんか、勢いで出てきちゃったけど……)
シャーリー「もー!!どこにあるのー?!」ガサガサ
ミレイ「シャーリー、貴方傍に居たんじゃないの?」
シャーリー「ジノが持って行っちゃったんですよぉ」
ミレイ「そうなの……」
シャーリー「この広い学園を探すのなんてむーりー」
ミレイ「そうね」
シャーリー「会長も真剣に探す!!」
ミレイ「え?そ、そうか。よーし!!探してシャーリーにプレゼントするわよ!!!」
シャーリー「私は会長にプレゼントします!!」
ミレイ「な、なんでよ!?」
103 = 1 :
シャーリー「会長、なら自分で見つけたら自分のモノにしてください!!」
ミレイ「シャーリー……?」
シャーリー「じゃないと、フェアじゃないですから」
ミレイ「もしかして……」
シャーリー「負けませんからね、会長」
ミレイ「でも……私は……」
シャーリー「ガーッツ!!」
ミレイ「……!?」ビクッ
シャーリー「元気でました?会長直伝のガッツの魔法です」
ミレイ「……うん。でたっ」
シャーリー「よーし!!さがすぞー!!ルルの帽子!!!」
ミレイ「私だって負けないんだから!!!」
シャーリー「うぉぉぉ!!!」ガサガサガサ
ミレイ(シャーリー……ごめん……)
ミレイ(それでも私は……)
105 :
学園モノみたいだな
106 = 82 :
支援ぬ
107 = 1 :
地下室
ルルーシュ「ロロ、ヴィレッタ。いる―――」
ロロ「うぅ……ぅ……」
ヴィレッタ「……」
ルルーシュ「ロロ!!どうした!?」
ロロ「お腹が……いたいよぉ……兄さん……」
ルルーシュ「ヴィレッタ!!薬を飲ませろと言っただろう!?」
ヴィレッタ「……」
ルルーシュ「ヴィレッタ?おい?」
ヴィレッタ「……」
ロロ「兄さん……だめだ……ヴィレッタはもう……」
ルルーシュ「なにがあったんだ?!」
ロロ「咲世子が……ヴィレッタを喋れなく……した……んだ……」
ルルーシュ「喋れなくだと!?」
ヴィレッタ(喋れば扇が殺される……扇が……)ウルウル
111 :
ルルーシュ(咲世子め……なんてことをしてくれたんだ……!!!)
ロロ「兄さん……咲世子は……咲世子は……」
ルルーシュ「どうした?」
ロロ「うぅ……」ガクッ
ルルーシュ「ロロ!!ロロ!!!―――おのれ、咲世子!!こんなことをして何をするつもりなんだ……!!!」
ヴィレッタ「……」
ルルーシュ「ヴィレッタ。本当に喋れないのか?」
ヴィレッタ「……」コクッ
ルルーシュ(盗聴器もあると考えたほうがいいな。通信機の不具合はその所為か……)
ヴィレッタ「……」ウルウル
ルルーシュ(そうだ……。筆談なら……)カキカキ
ルルーシュ「……」サッ
ヴィレッタ「……」コクッ
ルルーシュ(頼むぞ)
ロロ「お腹が……いたい……いたいよぉ……にいさん……」
113 = 111 :
中庭
ミレイ「ふぅー、ないわね」
シャーリー「ですね……」
咲世子「ミレイ様」
ミレイ「咲世子さん。どうかした?」
咲世子「生徒会室にお忘れ物があるようです」
ミレイ「生徒会室に?」
咲世子「ルルーシュ様の帽子は私が捜索しておきますので」
ミレイ「そ、そう?なら、あとはよろしく」
咲世子「はい」
ミレイ(忘れものって何かしら……)
シャーリー「……?」
咲世子「さて、帽子を探しませんと」
シャーリー「はいっ」
咲世子(申し訳ありません、シャーリーさん……)
114 = 111 :
生徒会室
ルルーシュ(ヴィレッタの解析によれば、ジノはここに立ち寄っている。恐らくはここに……)
ルルーシュ「……」ガチャ
リヴァル「よう。ルルーシュ」
ルルーシュ「リヴァル……!?」
リヴァル「先に見つけておいたぜ。お前の帽子」
ルルーシュ「そうか。助かった」
リヴァル「これを今からクラブの連中に高値で売る。きっとあいつら言い値で買ってくれるよな」
ルルーシュ「リヴァル、なんのつもりだ?先ほどの続きがしたいのか?」
リヴァル「ルルーシュ。嫌なら俺から取り返してみろよ」
ルルーシュ「会長に渡してはくれないのか?」
リヴァル「ああ。気が変わった」
ルルーシュ「あのな、リヴァル」
リヴァル「お前が俺から奪うことに意味があるんだよ、ルルーシュ」
ルルーシュ「何がしたいんだ、リヴァル」
115 = 110 :
しえん
117 = 111 :
リヴァル「まだ分からないのかよ……」
ルルーシュ「分からないな」
リヴァル「本当に分からないのか?」
ルルーシュ「どうした?」
リヴァル「俺は会長のことが好きだ」
ルルーシュ「知っている」
リヴァル「でも、会長はお前のことが好きなんだ」
ルルーシュ「……」
リヴァル「だから、俺はお前と会長をくっつけたい。でも、簡単にくっつけたくはないんだ。やっぱり悔しいからな」
ルルーシュ「それで、お前から帽子を取り返せというのか?」
リヴァル「ああ。そうだよ」
ルルーシュ「その帽子はどの道、会長の手に渡る。結果は一緒だ」
リヴァル「違う」
ルルーシュ「……」
リヴァル「お前から渡されるのと、誰かが奪ったものを譲りうけるのは、全然違うだろ」
118 :
ほー
119 = 111 :
ルルーシュ「リヴァル……」
リヴァル「別に無理に取り返そうとしなくてもいい。それがルルーシュの答えだからな」
ルルーシュ「……」
リヴァル「どうするんだ、ルルーシュ?」
ルルーシュ「部の予算に大きな偏りが出るし、生徒相手に商売をするお前も止めないといけないな」
リヴァル「それでいい。会長のためじゃないっていうなら、俺は遠慮なくお前を殴れる」
ルルーシュ「何故だ?」
リヴァル「そんな奴のことを会長が惚れてるからに決まってるだろ!!!」
ルルーシュ「……!!」
リヴァル「よけるなよな……」
ルルーシュ「殴られたら痛いんだから、避けるに決まっているだろ」
リヴァル「この!!!」
ルルーシュ(どうする……素直に殴られておいたほうがいいのか……)
リヴァル「おらぁ!!!」
ルルーシュ「くっ……!!」
121 :
ほ
122 = 111 :
リヴァル「会長のことなんとも思ってないのかよ!!!」
ルルーシュ「そんなわけないだろう」
リヴァル「ならどうして応えてやらないんだよ!!」
ルルーシュ「知らなかったからだ」
リヴァル「この鈍感野郎!!!」
ルルーシュ「お前はどうなんだ?」
リヴァル「なに……?」
ルルーシュ「貴様も会長に何も伝えていないじゃないか」
リヴァル「それは……お前がいるから……」
ルルーシュ「お前はただ今の関係を崩すことが怖かったんだろ?」
リヴァル「てめぇ!!」
ルルーシュ「俺を殴ってもお前にとってはなんの解決にもならない。そんなことも分からないのか?」
リヴァル「ルルーシュ……!!」
ルルーシュ「リヴァル。戦う相手は自分だろ。俺ではないはずだ」
リヴァル「……」
123 = 110 :
ルルーシュとリヴァルが凄い学園ものの親友っぽいなこの感じ
124 = 111 :
ルルーシュ「帽子、返してくれるか?」
リヴァル「……なぁ、ルルーシュ。一つだけ、いいか?」
ルルーシュ「どうした?」
リヴァル「俺が振られたら……慰めてくれるか……?」
ルルーシュ「俺でよければ」
リヴァル「本当だな?」
ルルーシュ「親友の頼みだ。断れない」
リヴァル「……じゃあ、行ってくる」
ルルーシュ「ああ」
リヴァル「ほらよ」
ルルーシュ「確かに受け取った」
リヴァル「よし。リヴァル・カルデモンド、男を見せてくる」
ルルーシュ「ふっ。玉砕してこい」
リヴァル「うるせぇ!!」
ルルーシュ「……」
125 = 110 :
リヴァルはもっと報われても良かった
126 = 111 :
リヴァル「よっし!!」
ミレイ「……」
リヴァル「あ……」
ミレイ「えっと……みちゃった。ごめん」
リヴァル「俺、会長のことずっと好きでした」
ミレイ「知ってる」
リヴァル「付き合ってください」
ミレイ「うーん……ゴメン」
リヴァル「……ですよね」
ミレイ「あ、でも。キープしておいてあげてもいいけど?」
リヴァル「マジで!?」
ミレイ「それでもよければ」
リヴァル「……会長。卒業、おめでとうございます」
ミレイ「ありがとう、リヴァル」
リヴァル「それじゃあ……」
128 = 111 :
ルルーシュ「あとは……」
ミレイ「ルルーシュっ」
ルルーシュ「会長……。リヴァルに会いませんでしたか?」
ミレイ「すぐそこで会った」
ルルーシュ「何か言われませんでしたか?」
ミレイ「好きって言われた。すごく今更だけど」
ルルーシュ「なんて答えたんですか?」
ミレイ「君にはもっといい女がいるはずだ!!私なんかで満足するな!!喝っ!!って」
ルルーシュ「ふっ。そうですか」
ミレイ「……その帽子、どうするの?」
ルルーシュ「勿論、会長にお渡しします」
ミレイ「……ありがとう」
ルルーシュ「それでは……」
ミレイ「待ってよ。これ、帽子を奪ったら強制的にカップル成立しちゃうんだけどなぁ」
ルルーシュ「それがなにか?」
129 = 121 :
青春っていいな~
130 = 110 :
しえん
131 = 111 :
ミレイ「つまり、今の私とルルーシュは恋人になるわけ」
ルルーシュ「そうですね」
ミレイ「甲斐性を見せてみなさい、ルルーシュ」
ルルーシュ「どのように?」
ミレイ「彼女の我侭を許せないと話にならないでしょ?」
ルルーシュ「なるほど」
ミレイ「まずは私の隣に来なさい」
ルルーシュ「はいはい」
ミレイ「これぐらいはルルーシュでも余裕か」
ルルーシュ「これで終わりですか?」
ミレイ「えーと……。私と見つめなさい」
ルルーシュ「こうですか?」
ミレイ「う、うん……」プイッ
ルルーシュ「会長が目を背けてどうするんですか?」
ミレイ「いや……なんか、恥ずかしくなってきたから……」
132 = 112 :
かわかわ
133 :
会長かわええ
134 = 111 :
ルルーシュ「これで我侭は終わりですか?」
ミレイ「うーんと……。なら、だ、抱きしめなさい……」
ルルーシュ「え?」
ミレイ「で、できないなら、いいんだけど……」
ルルーシュ「こうですか?」ギュッ
ミレイ「おぉ……!!」
ルルーシュ「……」
ミレイ「……」
ルルーシュ「それから?」
ミレイ「それから……」
ルルーシュ「それから……?」
ミレイ「キ……」
ルルーシュ「……?」
ミレイ「はい!!おしまい!!」ドンッ!
ルルーシュ「な……!?会長、いきなり突き飛ばさないでください。危ないですから」
135 = 121 :
会長かわええええええ
136 = 111 :
ミレイ「いい練習になったでしょ?」
ルルーシュ「練習?」
ミレイ「はい、帽子。返すから。渡すべき人に渡すように。会長命令」
ルルーシュ「会長……」
ミレイ「ほら、行った行った」
ルルーシュ「会長?」
ミレイ「……なに?」
ルルーシュ「卒業、おめでとうございます」
ミレイ「ありがと」
ルルーシュ「それでは」
ミレイ「……」
ルルーシュ「……」スタスタ
ミレイ「―――ルルーシュ」
ミレイ「……行っちゃったか」
ミレイ「ま、いっか。十分、楽しかったし。最後に抱きしめてもらえたし。うん。満足、満足」
137 :
なにこれ切ない
139 :
おのれシュナイゼル
140 :
おのシュナ
141 = 111 :
中庭
シャーリー「ないなぁ……どこだろう……」ガサガサ
ゴォォォ!!!!
シャーリー「なに!?」
モルドレッド『ルルーシュの帽子……探す……』
シャーリー「ア、アーニャ!?」
ジノ「おいおい。いなくなったと思ったら……」
スザク「ジノ!!一体、何があったんだ!!」
ジノ「スザクまで来たか」
スザク「アーニャがモルドレッドを持ち出すから緊急事態でも起こったのかと……」
ジノ「いや……」
モルドレッド『草の根燃やし尽くして……ルルーシュの帽子を……』
スザク「アーニャ!!何をやっているんだ!?」
モルドレッド『スザク……。ルルーシュの帽子、探さないと。会長が欲しがってるみたいだし』
スザク「な、なんのことを言っているんだ……?」
143 = 110 :
そういやスザクだけ未参加だったな
144 = 111 :
ジノ「あのなぁ……」
モルドレッド『ルルーシュに渡せば、ミレイのところに行くし』
スザク「何があったんだい?」
ジノ「それが……」
ルルーシュ「お探しの物はこれかな?」
シャーリー「あー!!ルル!!見つけたの!?」
ルルーシュ「自力でな」
モルドレッド『ルルーシュ。なんだ、見つけたの』
ルルーシュ「スザク。色々と問題じゃないのか、これは?」
スザク「分かっている。すぐに連れて帰るよ」
ルルーシュ「頼むぞ」
スザク「アーニャ。モルドレッドは持って帰るんだ」
モルドレッド『うん』
スザク「ジノ、悪いけど、アーニャと一緒に戻ってほしい。何があったのか調査して報告するように言われているから」
ジノ「総督にか。それなら仕方ないな」
146 = 111 :
「よし!!今だ!!!ルルーシュの帽子をうばえー!!!!」
「うぉぉぉぉ!!!!」
ルルーシュ「……!!」
スザク「なんだ!?」
シャーリー「わぁぁ!?ちょっと!!ストップ!!ストーップ!!!」
ルルーシュ「スザク!!詳しいことは俺が説明する!!この場を切り抜けるために力をかしてくれ!!」
スザク「分かった!!こっちにくるんだ!!」グイッ
ルルーシュ「うわっ?!ま、まて!!シャーリーも一緒に頼む!!」
スザク「シャーリーも?なら、二人を脇に抱えよう。そのほうが逃げやすい」
ルルーシュ「なに!?どうしてそうな―――」
スザク「よいしょっと」
ルルーシュ「お、おい!!スザク!!」
スザク「シャーリー!!君もだ!!」グイッ
シャーリー「え?えぇ!?」
スザク「よっと。―――よし!!この場を離脱する!!」ダダダッ
148 = 111 :
屋上
スザク「―――なるほど。事情は概ね理解したよ」
ルルーシュ「そうか」
スザク「でも、会長もおかしなイベントを考えるんだね」
シャーリー「それはきっと、会長自身が気持ちに一区切りつけたかったからだと思う」
スザク「このイベントで?」
シャーリー「うん」
ルルーシュ「会長だけではないだろうな。何人かそう思っていただろう」
ルルーシュ(恐らく。生徒会メンバーでそれができていないのは、俺だけだろうな……)
スザク「そうか。会長も考えなしにイベントを企画しているわけじゃないんだ」
シャーリー「いや、でも、結構思いつきでやってると思うけど」
ルルーシュ「そうだな」
スザク「ありがとう、ルルーシュ。それじゃあ、僕も戻るよ」
ルルーシュ「ああ。アーニャには厳重注意を頼むぞ」
スザク「言って、聞いてくれればいいんだけどね」
149 = 110 :
ssでは珍しくスザクがやらかしてないなしかし
150 = 111 :
ルルーシュ「……」
シャーリー「……あ。ルル。えっと」
ルルーシュ「シャーリー……帽子だが……」
シャーリー「あ、うん……折角だし……」
ミレイ『はーい!!しゅーりょー!!!今、意中の帽子を持っている人たちはめでたく恋人でーす!!!』
ルルーシュ「……終わったな」
シャーリー「そうだね」
ルルーシュ「戻るか。後始末も残っているからな」
シャーリー「ねえ、ルル。会長に何か言われた?」
ルルーシュ「何かって?」
シャーリー「生徒会室とかでなんかあったんじゃないのー?」
ルルーシュ「何もないよ」
シャーリー「本当かなぁ?ルルはすぐ嘘つくから、信じられないなぁ」
ルルーシュ「嘘はつかない。言わないだけだ」
シャーリー「そーいうの屁理屈っていうんだよ。知ってる?」
みんなの評価 : ★
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