元スレほむら「この時間軸には、まどかがいない? 」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
101 = 1 :
ほむら(そろそろ、基礎代謝量が増えて、食事を我慢するのが一番つらくなってくる時期ね。ここが正念場だわ)
ほむら「きょうの夕飯は、ハンバーグよ」
マミ「えっ、いいの?」
ほむら「といっても、おからとトリ肉のローカロリーのものだけれど。はいどうぞ」
まどか「肉ってだけでもうれしいよ! いただきまーす!」
さやか「わーい…って、うわ! 手が滑って! (ガシャン)」
ああああっ! は、ハンバーグが床に!
……あのー、ほむら。お替わりは…」
ほむら「……え、えっとごめんなさい。余分には買っていなかったの」
102 :
ほむらなんでそんなにダイエットに詳しいんだよ
103 = 27 :
なんかつまらなくなってきたな
105 = 1 :
さやか「……」
マミ・杏子(ムシャムシャ)(←空気を悟って急いでかきこんでる)
さやか「まどか、あんた前に、おから苦手だって言ってたわよね。
私が食べてあげるから、それよこしなさいよ」
まどか「そんな…無理だよ! それに、そんなのさやかちゃんのためにならないよ」
さやか「あたしの為にって何よ。私がこんなに空腹で苦しんでいるのに、分けてくれないで、何が私の為になるって言うの? いいからよこしなさいよ!」
まどか「あっ、そんな無理やり!」
さやか(むしゃむしゃ)
まどか「あ、……あ、さやかちゃんの、さやかちゃんのばかああああ!」(ダッ)
106 = 1 :
ほむら「まどか! ……飛び出して行っちゃった。 私、まどかを探してくる!」
マミ「……美樹さん、今のはいくら何でもないと思うわよ」
さやか「はっ、私。まどかに何て事言ってんのよ…。」(←おなかがふくれて理性が戻ってきた)
さやか「ホントに私って馬鹿だ。もう救いようがないよ…
一度は正義の魔法少女になろうと思ったこともあったのに…。
マミさんにも顔向け出来ないよぉ!」
マミ「そりゃ今のあなた、首に肉が付きすぎて、座ったままだと顔の向き変えられないものね」
さやか「うわああああああん!」(ダッ)
杏子「さやか!」
107 = 1 :
~公園のベンチ~
まどか「えぐ、ぐすっ。 さやかちゃんはね、本当は優しくていい子なんだよ?
いつだって私のことを助けてくれて…。
でも太ってショックを受けたり、ダイエットのせいでストレスがたまって、
それでついああなっただけなんだろうけど。でも、でも私……」
QB「……」
まどか「元通りやせていたら、優しいさやかちゃんのままだったのかなぁ?
ねえ、キュウべえ、私があなたと契約したら、私たちの体を元に戻せる?」
QB「その程度、きっと造作もないだろうね。その願いは君にとって、魂を差し出すに足る物かい?」
まどか「…いいよ。いくら食べても太らない体と、魔法少女は女の子の夢と希望だもん!
私、魔法少女に」
パァン!(銃声)
QB「!!」
まどか「ひ…ひどいよ、何も殺さなくても」
ほむら「鹿目まどか。どこまであなたは愚かなの?
命がけで戦う魔法少女になる覚悟があるなら、その前にその心意気でダイエットしてちょうだいよ!」
108 = 1 :
ほむら「あなたを大切に思う人のことも考えて! いい加減にしてよ!
あなたが死んでしまったり、太ったりすれば、それを悲しむ人がいるって、どうしてそれに気づかないの!
あなたを守ろうとしてた人はどうなるの!」
まどか「それ、ほむらちゃんのこと?」
ほむら「!」
まどか「どこかで会ったことあるの? 私と。
痩せていたころの私を知っているの?」
ほむら(…これ以上隠せそうにないわね。でも…)
ほむら「言っても信じてくれないかもしれないけど、私は未来からきたの…。」
109 = 89 :
くぅ~?
110 = 1 :
……
まどか「…そうか、それでほむらちゃんは何度もこの1か月間を繰り返してきたんだね」
ほむら「し、信じてくれるの?」
まどか「だって、魔法少女が存在するんだから。今さら何を聞いても驚かないよ。
それにほむらちゃんが戦う時に使っていた魔法も時間を操っていたんでしょう?
……私のためにこんなに一生懸命になってくれるのにも、つじつまがあうし。
……ところで、ほむらちゃんが初めて会った時の私ってそんなに勇ましかったの?」
ほむら「ええ、あなたはとっても格好良くて、勇気があって、優しくて、私にとっての憧れだった」
まどか「何だか照れちゃうなあ。よしわかったよ。わたし契約しない!
奇跡の力を借りなくたって痩せてみせるよ!」
111 :
くぅ疲
112 = 89 :
くぅ~…
113 = 1 :
まどか「私って、昔から得意な学科とか、人に自慢できる才能とか何もなくて
魔法少女になれば、誰かの役に立てる胸を張れる生き方ができるんじゃないかって思っていた。でも今、違うってわかったよ」
ほむら「……」
まどか「魔法さえあれば、なんて考えている人間が、魔法少女になったってきっと大したことはできないよ。
独善的なことに力を使って自滅するか、自分の欲望に負けて悪用するのが関の山だよ。
…きっと本当の意味での魔法少女は心に魔法を持っているんじゃないかな。
私たちみんなの心の中にある「勇気」と「信念」が本当の魔法なんじゃないかな?」
114 = 22 :
って、なんで俺くんが!?
115 = 8 :
魔法で痩せるのはやっぱ無理なのか…w
116 = 1 :
ほむら「まどか、あなたは……、あなたはやっぱり姿かたちは変わっても
私の大好きな鹿目まどかだわ。私があこがれた鹿目まどかだわ」
まどか「大好きだなんてそんな、照れちゃうよお」
ほむら「まどか…、抱きしめてもいい?」
まどか「ちょっと恥ずかしいけど。こんな私でよかったら……いいよ」
ほむら「ありがとう!……(ギュッ)」
まどか「!……」
ほむら「まどか」
まどか「何?」
ほむら「ごめん、やっぱり暑苦しいから離れて」
まどか「……ああ、うん」
117 = 73 :
ひでえ
118 = 1 :
マミ「暁美さん! 鹿目さん! 大変なの!」
まどか「マミさん! 一体どうしたの?」
マミ「美樹さんが飛び出して行ってしまったの!
鹿目さんにしてしまったことを後悔して、激しい自己嫌悪でやけを起こしたみたいで。
今、佐倉さんと一緒に探しているのよ」
ほむら「わかったわ。私たちも探しましょう。まどか。」
まどか「うん!」
119 :
>>90
あのパンツからイイハナシなったアレかwwwwwwww
120 = 9 :
>>119
あれいい話なのか?w
121 = 1 :
~駅のベンチ~
杏子「やっと見つけた…。」
さやか「悪いね、手間かけさせちゃって」
杏子「何だよ、らしくないじゃんかよ」
さやか「うん。別にもう、どうでも良くなっちゃったからね
希望と絶望のバランスは差し引きゼロだって、言うけどさ。今ならそれ、よく分かるよ」
杏子「……?」
さやか「確かに私は美味しいものを食べるたびに幸せになったけどさ、
だけどその分、体には脂肪やコレステロールが溜まって。一番大切な友達さえ傷付けて」
杏子「! さやか、アンタまさか?」
さやか「美味しいものを食べた分、カロリーを消費しなければ太っていく。
私達人間って、そう言う仕組みだったんだね。
……あたしって、ほ ん と バ カ」
杏子「さやかぁぁっ!! 」
(バキッ)
122 = 1 :
さやか「いたぁ! ちょっと何で殴ったりなんかするの!?」
杏子「ああ、すまん。なぜか分からんが、さやかが人間以外のモノになりかけてる気がして。
正気を取り戻させようと、つい」
さやか「いくら太ってるからって「人間以外のモノになりかけてる」は言いすぎでしょう!?
何気ない言葉が人を傷つけることだってある! デブにだって心はあるんだよ!?」
杏子「正直すまんかった。言い過ぎた。
……とにかく、みんなの所に帰ろうぜ。きっと心配してる」
さやか「でも何だか顔あわせづらいし。とくにまどかとは……」
杏子「まどかだって、謝ればきっと許してくれるって、な?」
さやか「……う、うん」
123 :
一瞬ベンチが逝った音かと……
124 = 8 :
ベンチが壊れた音じゃなくてよかった…
126 = 1 :
杏子「たとえ、他の二人が先に痩せちゃっても、あたしが最後まで付き合ってやる。
一人ぼっちでダイエットは寂しいもんな。 一緒にいてやるよ、さやか」
さやか「杏子、……ありがとおおおおお! (泣)」
まどか「さやかちゃあああん! 戻って! お願いだから」
ほむら「美樹さやか! そこにいたの!」
さやか「まどか! 私を探しに来てくれたの? うう……私なんかのために。
さっきは本当にごめんなさああい! (泣)」
マミ「うう、ぐすっ。美しい友情ね(ムシャムシャ)」
ほむら「……マミ、どうでもいいけど、どさくさに紛れて買い食いしないでくれる?」
127 = 1 :
ほむら(こうして紆余曲折はあったけれど、私たちの心は、一つにまとまり目標達成に向けて一丸となった。
そして、ダイエットを始めて、数週間が過ぎた)
ほむら「いいわよ、みんな。鏡を見て!」
まどか「やったあああ! 服が! 服が着られるようになってる!」
さやか「これなら、水着だって大丈夫だよ!」
マミ「やったわ。元通りの体型に戻ったわ!」
杏子「やれやれ」
ほむら(やっと……、やっと、私の可愛いまどかが戻ってきたわ!)
まどか「ありがとう、ほむらちゃん! ほむらちゃんのおかげだよ!」
さやか「本当にありがとう!」
マミ「暁美さん、ありがとう!」
ほむら「私も一緒に喜びをかみしめたいところなんだけど、実は大事な話があるの」
128 = 1 :
……
マミ「なるほど、2,3日後にこの街にワルプルギスの夜がやってくるのね」
さやか「そんなに恐ろしい魔女が? じゃあ私たちも契約して魔法少女になった方が良いんじゃ……」
ほむら「いいえ、それはやめてちょうだい。今から魔法少女になってもろくに戦い方を覚える暇もないわ。
言い方は悪いけど、足手まといになってしまうと思う。
だけど、あなたたちを守りたいと思う気持ちが私たちの力になるから
陰から私たちのことを応援してくれれば、それで十分よ」
まどか「ほむらちゃん、……死なないでね」
ほむら「大丈夫、マミと杏子と3人で力を合わせればきっと勝てるわ。
この戦いが終わったら、約束通りみんなで泳ぎに行きましょう、ね?」
まどか「うん」
130 = 1 :
~ワルプルギスの夜 襲撃の日~
杏子「畜生! なんて嵐だ! これもあいつの力の影響か!」
ほむら「杏子、使い魔の群れが近づいてきているわ!
できるだけ私が引き付けるから、大技で一気に仕留めましょう」
杏子「マミのやつはまだなのか?」
ほむら「それが、あの娘、最近ダイエットばかりで攻撃魔法とか使っていなかったでしょう?
ちょっと練習してくるって言って、昨日から戻っていないの」
杏子「まじかよ? ……おい、きやがったぞ!」
使い魔「……」
131 = 1 :
ほむら「杏子! バックアップをお願い! 行くわよ! 使い魔ども!
たっぷり弾丸をご馳走してあげるわ! (ダダダダダ!)」
杏子「よし、集まってきたな! くらいやがれ!」
ほむら「やった……いや、また集まってきたわ!」
杏子「きりがねえよ! こういう集団相手にするのはマミの方が得意だったんだよな、畜生!」
ほむら「杏子! 後ろ!」
杏子「えっ」
使い魔「……」
マミ「トッカ・スピラーレ!」
使い魔「ギィエエエ!」(断末魔)
133 :
股間軸に見えた
134 = 1 :
杏子「マミ! 待たせやがって!」
ほむら「ひやひやさせてくれるわね」
マミ「遅れてごめんなさいね。ここは私が突破口を切り開くわ。さがっていて!」
杏子「えっ」
マミ「無限の魔弾!」ズドドドドド!
杏子(て、敵の大半が吹き飛んだ!?)
使い魔「ウゥゥゥゥ」
マミ「まだ、来るわけね! 魔弾の舞踏!」
使い魔「ギイィィィ」」(断末魔)
マミ「ボンバルダメント!」
135 :
脂肪はマミさんの拘束具だったのだよ
136 = 123 :
マミさんの封じられていた力が……
137 = 1 :
マミ(体が軽い!(物理的に))
マミ(こんな気持ちで戦うなんて初めて……)
マミ(もう何も(体重計に乗るのも、成人病も)怖くない!)
マミ(私、もう太っていないもの!!)
……
杏子「す、すげえ! 群がってくる使い魔どもが片っ端から吹き飛んでやがる。
マミの奴こんなに強かったか?」
ほむら「推測だけれど、魔法の力は、使い手の意志の強さ、心の力にも影響されるから…」
杏子「ということは」
ほむら「ええ、ダイエットをやりとげたという達成感が、マミに自信と意志の強さをもたらしたのね。
……なんにせよ今なら、魔女本体に攻撃が届く!」
138 = 129 :
よかった2日でリバウンドしてなくてw
そして勝てそう
139 :
祝勝会とかやるなよ・・・
140 = 1 :
ほむら「いくわよ、杏子!」
杏子「おお!」
ワルプルギスの夜「アハハハハハハ」
ほむら「いまなら邪魔は入らない!
ロケットランチャー! さらに! タンクローリーよ!」
杏子「よっしゃ、一緒に切り込むぜ! くらえ!」」
ほむら「対艦ミサイル!」
ワルプルギスの夜「ウ、アハハハハハ……、ハハハ、ハ」
……
ほむら「ワルプルギスの夜が……」
杏子「消えていく……」
マミ「やったの!?」
ほむら「やった! 私たち、勝ったんだわ!」
杏子「やったあ!」
141 :
ほむ
142 = 1 :
ほむら(こうして、私たちの戦いは終わった。私はついにワルプルギスの夜を倒し、まどかを救ったのだ)
ほむら(その後私は、心臓病の治療の事後経過の検査のため、2~3日の間、見滝原を離れた。
といっても魔法少女になった時点で身体能力の強化に伴い、心臓病は後遺症さえのこっていないのだけれど)
ほむら(そして、戻ってから、ダイエットの成功とワルプルギスの夜を無事倒せたことを祝って
まどか達とささやかなパーティをすることになっていた)
ほむら(思えば、ダイエット合宿中はいろいろきついことを言ってしまったわ。
これからはみんなで仲良く青春を謳歌しましょう。
マミやさやかにも優しく接してあげなくちゃね)
ほむら(……というわけで、今日は約束の場所のファミレスに来ているのだけれど。
おかしいわ、時間なのに。まどか達がまだ来ない。
あら? 向こうから相撲取りみたいな体型した人たちが近づいてくるわ?)
143 = 119 :
ああ、バーチャロンでも装甲脱ぎ捨てたライデンがやたら火力とスピードが上がったっけ。
144 = 1 :
マミ「あ、あのね、暁美さん。
言いづらいんだけど、私たち3日くらい前に、歩いてたらケーキ食べ放題の店見つけちゃって。
それで、お祝いの前にプチ祝いしようってことで3人で店に入ってしまったの」
ほむら(ゴシゴシ)(目の錯覚かしら、目の前の太った人からマミの声が聞こえる)
さやか「そしたら、勢いで誰が一番食べられるか競争しようってことになっちゃって。
1日目だけじゃ決着つかなくて……、結局3日連続で店に入ってしまったんだよ…」
ほむら「……」
まどか「そしたら、見事にリバウンドしちゃって……
ほむらちゃん、お願い聞いてくれないかな?
ほむらちゃん、過去に戻れるんだよね? 歴史を変えられるって、言ってたよね?
こんなことしでかす前の馬鹿な私たちを、助けてあげてくれないかな?」
ほむら「……………………………………………………………………………………」
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら(プッツン)
145 = 139 :
ああ・・・
146 = 76 :
あんこは無事でよかった
147 = 1 :
ほむら「オラオラ! 走れ! 走るのよ! この豚ども!!
体重の重さはそのまま、おのれの怠惰と暴食という罪の重さと知りなさい!」
(ダダダダダ!!)
さやか「うわあああ! 走る! 走るから! マシンガンはやめてえええ!」
まどか「ひえええええ! ほむらちゃんが鬼軍曹に!」
マミ「とほほ。結局こうなるのね」
杏子「なにやってんだか……。こりゃ、泳ぎに行くのはもう少し先になりそうだな」
おしまい
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