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    元スレさやか「絆地獄たち」

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    タグ : - 暁美ほむら + - 美樹さやか + - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    51 = 1 :

    ほむら「流石に驚いた?」

    さやか「うん、でも何とか落ち着いたよ。で、あんたの経歴の件なんだけど……」

    ほむら「……分かってるわね?」

    さやか「うん、なんか吹っ切れたよ。それにほむら、魔法少女ってくらいだから…秘密は絶対守るんでしょ?」

    ほむら「ええ、誓うわ。口が軽い方ではないと自分でも思ってる」

    さやか「じゃああたしのこと、話せる範囲で……だけど、話すことにする」

    ほむら「…………」



    さやか「実はあたし達……最近、一度会っているんだよね」

    ほむら「え?」



    さやか「その時、互いに信用できる間柄でもないのに協力して……報酬の山分けとして、一機ずつヘリを手に入れた」



    ほむら「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

    52 = 1 :

    ほむら「ま、まさか……あの時のっ!?」

    さやか「パンツァーシュナイダーの運転、ちゃんと練習してる?」ニカッ

    ほむら「(いやいや嘘よ嘘よ美樹さやかがあの時のあいつって嘘だでもあの時の事を知っているということは真実いやあの馬鹿で無鉄砲ですぐ絶望するさやかが)」

    さやか「おーい、聞いてんのー?」

    ほむら「はっ!き、聞いてるわ!変なことなんて考えてないわ!」

    さやか「(何だ今の?でもこの狼狽ぶり、何となく勝った気分)」

    ほむら「でも声は男っぽかったし、口調も……!」

    さやか「アレは正体バレを避けるために口調を変えてたの。変声器だって最近のはハイテクだしね」

    ほむら「(そういえば、何かの機関の特殊部隊とかにしては小柄すぎたような……)」

    53 = 1 :

    さやか「詳しくは言えないんだけど、あたしは昔からあの機関で働いてたんだ」

    ほむら「昔から?」

    さやか「小さい頃に実の親を亡くして、ある人に拾われたんだけど……その人の教育が…ね」

    ほむら「ハァ…訴えれば勝てるレベルね」

    さやか「でも何だかんだで才能が開花しちゃった……というか、教育が成功してね」

    さやか「自分で言うのもなんだけど、そこそこ優秀なパイロットになったんだ」

    ほむら「パイロット……あの時ヘリを狙ってたのって、自分で乗るため?」

    さやか「そう。あたしらは近々、ある組織に襲撃する予定なんだ」

    ほむら「……どこを襲うかについては聞かない方がいいみたいね」

    さやか「(まあここまでなら言ってもいいよね。これ以上言うと多分、こいつ諸共……消されそうだ)」



    さやか「さて、ここからが重要なんだ」

    54 = 1 :

    さやか「襲撃役は志願しないとなれない。つまり拒否権はあるってこと……これはどういう意味か分かる?」

    ほむら「……余程厳しい任務と想定されているのね。それこそ死んで当たり前のような」

    さやか「近いね。答えは……完全に秘密裏の作戦にするため、襲撃役が生きて帰ることさえ許されない」

    ほむら「(え………!?)」

    さやか「……その代わりに、報酬としてどんな望みでも一つだけ要求できる。組織は責任をもってそれに応じてくれる」

    ほむら「!!!!!!!」

    さやか「あたしは今、志願しようか迷ってるんだ。これでも未来ある若い女の子だからね」

    ほむら「嘘……それって……」



    ほむら「魔法少女システムと……そっくりじゃない…!!」

    55 :

    長くなりましたがこのSSはこれで終わりです。
    ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいました!
    パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです(正直ぎりぎりでした(汗)
    今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じています。
    皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、どのような感情に浸れたのか、それは人それぞれだと思います。
    少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」という気持ちになってくれた方がいれば嬉しいです。
    長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にありがとうございました。
    またいつかスレを立てることがあれば、その時はまたよろしくお願いします!ではこれにて。
    皆さんお疲れ様でした!

    56 = 1 :

    さやか「そこなんだよ……あたしがキュゥべえに胡散臭さを感じたのは」

    ほむら「キュゥべえじゃないわ。『インキュベーター』、それがあいつらの本当の名称」



    さやか「……インキュベーターは、願いをかなえる代わりに魔女と戦えと言った。正直腰を抜かしたよ」

    さやか「こっちは完全に命と引き換えに願いを叶えるって言われてるのに、あいつの言う事は……戦死でもしない限り命の心配は無いってことじゃん」

    ほむら「……魔法少女が初戦で死ぬ確率は半分以上、と聞いたことがあるわ。大して変わらない」

    さやか「変わらない?ふざけないでよ。少なくともインキュベーターはそういう事言ってない」

    ほむら「あいつは都合の悪い情報は決して自分からは言わないわ。そういう奴」

    さやか「そこが問題なんだよ。つまり何も知らないあたし達は、命とかのリスクを負わずに願いを叶えてもらえる、って思い込まされるんだから」

    57 = 1 :

    さやか「そもそもあたしみたいなのはともかく、普通の女の子は小さい時、一度くらいは魔法少女もののアニメを見たことがあるはず」

    ほむら「ええ……」

    さやか「あいつはそれを分かっているからこそ、『魔法少女』なんていう名称を使ったんだと思う。昔から居たんだよね?」

    ほむら「私もそう思うわ。アニメの魔法少女なんて、大したピンチにもならずに華やかな快勝の連続だしね」

    さやか「幼い頃に誰もが一度は憧れた魔法少女。何も知らない少女が、契約の時にするイメージは……きっとそれと全く同じなんだよ」

    さやか「その実態は知らされてない分もあって、あたしの境遇さえ随分マシに思えるくらいの絶望。もちろん誰も気づかない」

    さやか「だから優雅に、華麗に戦おうとする……マミさんみたいにね」

    ほむら「…………」

    58 = 1 :

    さやか「マミさんの戦いは美しかった。それだけならともかく、ソウルジェムが濁るとどうなるかは全く知らない様子だった」

    さやか「つまりマミさんも、キュゥべえに騙されたクチなんだよね」

    ほむら「キュゥべえって……まあいいわ、インキュベーターじゃ長いし」

    ほむら「あなたの言う通りよ。確かに巴マミは何も知らない」

    さやか「マミさんだけじゃない。まどかだって、今は多分怪しんでさえいない。他の魔法少女や、魔女たちも……」

    ほむら「まどか……」

    さやか「……ずっと思っていたんだけど、あんた随分まどかにご執心のようだね。昔会ったことでもあるの?」

    ほむら「……いえ、あのまどかは私と会うのは初めてのはず」

    さやか「じゃあそろそろ教えてほしいな。あんたの過去。まどかはあたしの親友だから、そんなにまどかを気にするほむらのことが知りたい」

    ほむら「……そうね、まどかのためにも…全部話すわ」

    59 = 1 :

    ほむら「私は元々心臓病で入院していた。退院してすぐに見滝原中学に通う事になった」

    ほむら「あの時は今と何もかもが違っていた。私は貧弱で気弱だったし、あなたは馬鹿で無鉄砲な民間人。EI社も存在していなかった」

    さやか「……へ?意味分かんないんだけど。それになんであたしが出てくるの?」

    ほむら「黙って聞いて。気弱な私はクラスに馴染めなかったんだけど、まどかが助けてくれた」

    さやか「あの弱虫なまどかが……ますます分からないや」

    ほむら「まどかは学校で私にとても良くしてくれた。その後、私は帰り道で魔女に襲われ……また、まどかに助けられた」

    さやか「……それって、魔女から助けたって意味?」

    ほむら「あの時のまどかは既に契約していたわ。そのおかげか、今のまどかより自信にあふれていた印象ね」

    60 = 1 :

    さやか「さっきからわけのわからないことを……あんた、平行世界から来たとでも言うつもり?」

    ほむら「今はそう思ってくれて構わないわ。とにかく私は、まどか達と友達になった。マミも一緒だったわ」

    ほむら「こうして友達ができた私は楽しい日々を過ごしていたんだけど……一か月でそれは終わった」

    さやか「……その時に何があったの?」

    ほむら「『ワルプルギスの夜』という、超大型の魔女が現れたの。外からはスーパーセルとして観測され、出るだけで何万という人々が犠牲になる」

    さやか「……!?」

    ほむら「あいつとの戦いでマミは戦死し、まどかは…あいつと差し違えた」

    さやか「…………」

    ほむら「その時、私はキュゥべえに願ったの。『まどかとの出会いをやり直したい。彼女を守れる私になりたい』と」

    ほむら「そして私は、一か月の時を遡り、私が転校してくる前の見滝原に戻ってきた」

    さやか「…………!!」

    61 = 1 :

    さやか「……なるほどね。ほむらって未来人だったんだ。そりゃあまどかを知ってる筈だわ」

    ほむら「こうして過去……転校直前に戻った私は、魔法少女としてまどかと共に戦った」

    ほむら「私の能力……時間停止は、時間に関わる願いをしたからよ」

    さやか「ふーん、ってあれ?まだ今の時間軸じゃないの?」

    ほむら「(時間軸って……凄まじい適応力ね)」

    ほむら「その時は、ワルプルギスとの戦いでまどかも私も生き残った。でもまどかは……力を使いはたしてソウルジェムを濁らせた」

    さやか「……魔女になったんだね。その時初めて、あんたはソウルジェムの秘密に気付いたと」

    ほむら「そう。そして私は再び過去に戻りまどか達に警告したけど、信じてもらえなかった。……あの時は散々だったわ」

    62 = 1 :

    ほむら「その時はさやかも魔法少女になっていたわ。性格は馬鹿で無鉄砲のままだったけど」

    さやか「さっきから酷くない?あたしに恨みでもあるみたいな」

    ほむら「あなたの行動は問題だらけだったからね。その時私達はとある魔法少女と争っていたんだけど、私を敵とグルだと疑った」

    ほむら「そればかりか、魔法の素質が無い私は手製の爆弾で戦っていたんだけど、あなたは勝手に爆弾近づいては私に文句を言った」

    さやか「うへぇ、そりゃ怒らせたかもね。……というかほむらさ、魔法の素質なかったの?」

    さやか「マミさんはあんたがかなりの力を持っているって言ってたけど」

    ほむら「あんなの只のかっこつけよ。必殺技を叫ぶ辺り、マミは結構中二病入ってるし」

    さやか「……話が脱線してるよ」

    ほむら「ごめんなさい。でもあなたが欠けた迷惑はこんなものじゃないわ。あなた……幼馴染の上条恭介に想いを寄せているでしょう」

    さやか「!?///」カァ

    63 = 1 :

    さやか「……いざ面と向かって言われると、恥ずかしいね。で、それがどうしたんだよ」

    ほむら「いい事を教えてあげる。少なくとも過去の時間軸では、志筑仁美も上条恭介を慕っていた」

    さやか「仁美が……?」

    ほむら「で、簡単に言うと上条恭介は仁美を選び、あなたは失恋のショックで魔女化した」

    さやか「さらっと言うけど弱いなそのあたし!?魔力使い果たすほどのショックってwwwwww」

    ほむら「あ、言い忘れてたわね。ソウルジェムは魔力を使うだけでなく、絶望を感じることでも濁るのよ」

    さやか「それを先に言ってよ……」

    ほむら「(完全に他人事のようね)」

    さやか「……まあ、今のあたしはこんな身の上だ。この恋は実らないって、割り切ってるよ」

    ほむら「……!」

    ほむら「……それで、魔女化を目の前で見たマミは無理心中を図った。まどかに止められたけどね……ソウルジェムを撃ち抜かれて」

    さやか「マミさんが……」

    64 = 1 :

    ほむら「そして私とまどかはワルプルギスとの戦いを迎え……勝利したものの、ソウルジェムは二つとも限界寸前だった」

    ほむら「その時まどかは、最後に残った一つのソウルジェムで私を浄化して……『キュゥべえに騙される前の馬鹿なわたしを助けて』と」

    さやか「そういうことか……!」

    ほむら「それから私は、まどかを契約させないためにあらゆる手を尽くした。契約前にキュゥべえを討ったり、魔女を一人で倒したりね」

    さやか「……その様子だと、キュゥべえって簡単には殺しきれない奴だったんだ」

    ほむら「察しがいいのね、その通りよ。それで結局、ワルプルギスに勝てずに……まどかが契約し、魔女となった。まどかの魔女は……世界を滅ぼすわ」

    さやか「世界を…滅ぼす…?」

    ほむら「魔法少女の魔力と、彼女が魔女になった時の力は、背負い込んだ因果の量で決まるの」

    ほむら「私がまどかのために何回も世界をやり直したせいで……まどかは膨大な因果を溜めこんでしまい、よりキュゥべえにとって魅力的な存在になった」

    ほむら「それに私が繰り返した分だけ、たくさんのまどかが犠牲になった。あなたたちも……」

    さやか「…………」

    65 = 1 :

    ほむら「でも私は止められない。まどかを救うまで、何度でもやり直し続ける……。これが私の過去よ。満足したかしら?」



    さやか「……割と重要な部分が抜けてるんだけど」

    ほむら「何かしら?」

    さやか「あたしのこと。『馬鹿で無鉄砲な民間人』だったあたしが、何故今回はパイロットになってんの?」

    ほむら「……私が繰り返すたびに、少しずつ世界線が変わった。二人組の魔法少女がまどか暗殺を図ったこともあったわ」

    さやか「…………、ひょっとして、あたしがこうなったのって……たまたま?」

    ほむら「そう、たまたまよ。EI社なんてのがあったのも、あなたが秘密組織のパイロットだったのも、今回が初めて」

    さやか「何だそりゃ……(一応秘密組織じゃなくて国連だけどね)」

    66 = 1 :

    さやか「(恭介は、あたしを選んでくれない……か。まあ今回は仕方ないよね、住む世界が違うんだし)」

    さやか「(……過去のあたしって、一体何を願って魔法少女になったんだろう……)」

    さやか「(EI社が無い、平和な世界のあたしは……やっぱり、恭介の手を……?)」

    67 = 1 :

    ほむら「さてこれで、お互いの秘密を暴露したことになったのだけれど……あなたに頼みがあるわ」

    さやか「何だよ?」

    ほむら「近々病院に魔女が現れる。あなたはその結界に取り込まれ、マミはまどかを連れて結界に攻め込むわ」

    さやか「…………」

    ほむら「そこで、マミは油断して殺される」

    さやか「!?」

    ほむら「追いかけた私は、結界の入り口でマミのリボンに捕縛されたわ。だから助けることができなかった」

    さやか「……今回はそれを防ぐためにあんたを助けろ、って言いたいんだね」

    ほむら「魔女の目の前で、過去のあなたはマミの戦いを見ていたわ。あなたにはマミに捕縛を解いてもらうよう、説得してほしい」

    68 = 1 :

    さやか「(こいつはまどかまどか言ってるけど、何だかんだで仲間想いじゃないか……)」

    さやか「なるほど、なら話は早い。引き受けたよ、その依頼」



    ほむら「…………ありがとう」ポロッ

    さやか「!?」

    ほむら「私……っ、こんな風に…誰かに頼ったの……、信頼できる相手に、出会ったの……本当に…久しぶりでっ」グスッ

    さやか「や、やめてよ……確かに一回共闘したけど、買いかぶりすぎじゃ……」

    69 = 1 :

    ―――――――見滝原・使い魔結界―――――――



    マミ「ティロ・フィナーレ!」ズドーン



    まどか「あ……グリーフシード、落としませんでしたね」

    キュゥべえ「今のは魔女から分裂した使い魔でしかないからね。グリーフシードは持ってないよ」

    まどか「魔女じゃなかったんだ……」

    マミ「使い魔だって放っておけないのよ。成長すれば、分裂元と同じ魔女になるから。さぁ、行きましょう」

    70 = 1 :

    ―――――――見滝原・夜の郊外―――――――



    まどか「魔法少女って……結構大変なんですね」

    マミ「ええ。でもやりがいはあるわよ。この街を護れているのだから」

    まどか「凄いですね……憧れちゃいます」

    マミ「もう、褒めたって何も出ないのよ///」

    まどか「……もしわたしが魔法少女になったとして、マミさんの足を引っ張ったりしないでしょうか」

    マミ「…………」

    キュゥべえ「……まどかが魔法少女になれば、マミよりずっと強くなれるよ」

    まどか「え?」

    キュゥべえ「もちろん、どんな願い事で契約するかにもよるけれど」

    まどか「マミさん、本当なんですか?」

    マミ「ええ。私にもすぐに分かるくらい、あなたは素晴らしい素質を持っている。間違いなく即戦力になれるわね」

    キュゥべえ「まどかが産み出すかもしれないソウルジェムの大きさは、僕にも測定しきれない。これだけの資質を持つ子と出会ったのは初めてだ」

    71 = 1 :

    キュゥべえ「まどかには遠く及ばないけど、美樹さやかの素質にも目を見張るものがあるね」

    まどか「え、本当なの?」

    キュゥべえ「本当さ。彼女も平均的な魔法少女からは抜きんでている」

    キュゥべえ「何故これほどまでに強力な魔法少女候補が二人もこの街に居るのか、想像もつかないよ」

    マミ「さやかさん、色々と穿った見方ができる人みたいね。魔法少女になれば、すぐに闘い方を学習できそう」

    マミ「それにあの素質。力と技を両方備えているあの子には、どんな魔女でも勝てないでしょうね」

    マミ「……でも、彼女の素質でも遠く及ばない……鹿目さんって本当にすごいわ」

    まどか「ふえぇ~~……」

    72 = 2 :

    73 :

    >>1の腕前はどれくらい?

    74 = 2 :

    75 = 2 :

    76 = 2 :

    77 = 2 :

    78 = 2 :

    80 :

    さやかぁぁああぁ

    81 = 80 :

    さやかぁぁああぁ

    82 :

    しょうがねえな

    83 :

    何でも願い叶えてくれる代わりに死確定の任務ってなんか境遇が似てる気も

    84 = 80 :

    さやかぁぁああぁ

    85 :

    >>83
    あの男にとっちゃいい迷惑だな

    86 = 80 :

    さやさや

    87 :

    デデッデデッデデ

    89 :

    そういやふと思ったけど恭介って別に選んで無かったよね

    91 :

    スレタイみてクリック余裕でした
    知名度は低いけど良いゲームだよな、A機体裏2周ALLまでやりこんだわ

    92 = 80 :

    さや

    93 :

    第三章「夕暮の結界」


    ―――――――電話回線:日本⇔国連軍事部―――――――



    オペ子「今日も演習していたのですか?」

    さやか「うん。……念には念を入れてね」

    オペ子「…………」

    さやか「あたしはとっくに出撃の覚悟はできてる。危険な任務なんでしょ?し過ぎる演習は無いから」

    オペ子「……どうして、そこまで……!」

    さやか「オペ子さん……あたしは、これ以上まどか達が危険にさらされるのは耐えられない」

    オペ子「だからっ!あなたは若すぎる!あなたには人生を楽しむ権利があるんですよっ!!」

    オペ子「それに、すでに志願者の二名はEI社の各施設に向けて出撃しました。あなたが行かなくても彼らが……!」

    さやか「分かってる。でも、たとえ志願しないことになっても、この演習は無駄じゃないよ。これからの任務に生きてくるはず」

    オペ子「さやかさん……!」

    さやか「それにね、迷ってはいるけど……そもそもあたしには、叶えたい望みがあるから」

    94 = 93 :

    オペ子「(……さやかさんは『ティーゲルハーケン』の機体、そして『パンツァーシュナイダー』の設計図。この二つをEI社から持ち帰った)」

    オペ子「(正直、あの任務が遂行できるはず無いと思っていた。でもあの子はやり遂げた)」

    オペ子「(それだけでもあの子は国連……いや世界平和に非常に貢献してくれた)」

    オペ子「(さやかさんはまだ子供。これ以上あの子に重荷を背負わせることはできない)」

    オペ子「(分かってるのに……私には、さやかさんを止められないの?)」

    95 = 93 :

    ―――――――数日後…見滝原・市街地―――――――



    ほむら「分かってるの?あなたは無関係な一般人を魔法少女に誘導し、危険に巻き込んでいる」

    マミ「彼女達はキュゥべえに選ばれたのよ。もう無関係じゃないわ。それが面白くないわけ?」

    ほむら「ええ…大変迷惑よ。特に鹿目まどか、あの子だけは契約させるわけにはいかない」

    マミ「ふぅん…。そう、あなたも気づいてたのね。あの子の素質に」

    ほむら「(よく言うわ。私の素質の無さを見抜けなかったくせに)」

    マミ「自分より強い相手は邪魔者ってわけ?いじめられっ子の発想ね」

    ほむら「……あなたに言われたくないわ」

    マミ「……どういう意味よ」ムッ

    ほむら「とにかく、あなたとの戦いはなるべく避けたいんだけど」

    マミ「なら二度と会わないように努力して。話し合いだけで事が済むのは、きっと今夜で最後だろうから」



    ほむら「(マミは先輩という立場に酔っている。さやかの強さにも気付けない。でも……実力は一級品。どうしたものかしら)」

    96 = 93 :

    ―――――――次の日…見滝原・帰り道―――――――



    仁美「今日は秘密の逢瀬は無しですのね」

    まどか「い、いつまで誤解してるの仁美ちゃん……!」

    仁美「あら……もうこんな時間」

    さやか「今日もお稽古ごと?」

    仁美「ええ………御機嫌よう」

    まどか「うん、じゃあね」



    さやか「仁美さ、最近疲れてない?」

    まどか「そういえば、何だか元気がないね。平気だといいけど……」





    さやか「……まどか、今日も病院寄っていっていい?」

    まどか「うん」

    97 = 93 :

    ―――――――見滝原・夕刻の病院前―――――――



    さやか「はあ…よう、お待たせ」

    まどか「あれ?上条君、会えなかったの?」

    さやか「何か今日は都合悪いみたいでさ。わざわざ来てやったのに、失礼しちゃうわよね……って、ん?どうしたの?」

    まどか「あそこ…何か…」

    キュゥべえ「グリーフシードだ!孵化しかかってる!」

    さやか「(病院に孵化直前のグリーフシード……そうか、これがほむらの言ってた!)」

    まどか「嘘…何でこんなところに」

    キュゥべえ「マズいよ、早く逃げないと!もうすぐ結界が出来上がる!」

    98 = 93 :

    さやか「まどか、マミさんの携帯、聞いてる?」

    まどか「え?ううん」

    さやか「まずったなぁ。まどか、一緒にマミさんを呼んでこよう」

    さやか「キュゥべえ……悪いけど、こいつを見張っててもらえる?」

    キュゥべえ「!」

    まどか「そんな!」

    キュゥべえ「心配無いよ。僕はこれでも、魔女にやられたりするほど弱くないから」

    さやか「(やっぱり、簡単に殺せる奴じゃないってのは本当だったか)」

    キュゥべえ「マミならここまで来れば、テレパシーで僕の位置が分かる」

    キュゥべえ「ここでグリーフシードを見張っていれば、最短距離で結界を抜けられるよう、マミを誘導できるよ」

    まどか「……ありがとう、キュゥべえ。わたしたち、すぐにマミさんを連れてくるから」

    99 = 93 :

    マミ「ここね。【キュゥべえ、状況は?】」

    キュゥべえ「【まだ大丈夫。すぐに孵化する様子はないよ】」

    キュゥべえ「【むしろ、迂闊に大きな魔力を使って卵を刺激する方がマズい。急がなくていいから、なるべく静かに来てくれるかい?】」

    マミ「【わかったわ】」



    ―――――――見滝原・魔女結界入口―――――――



    マミ「それにしてもキュゥべえをこき使い過ぎ……って怒りたいところだけど、今回は冴えた手だったわ。これなら魔女を取り逃がす心配も……?」

    まどか「え…あっ」

    さやか「……!」

    100 = 93 :

    マミ「言ったはずよね。二度と会いたくないって」

    ほむら「今回の獲物は私が狩る。あなたは手を引いて」

    マミ「そうもいかないわ。キュゥべえを迎えに行かないと」

    ほむら「今度の魔女は、これまでの奴らとはわけが違う。二人の安全は保証するから……」

    マミ「信用すると思って?」



    ………マミのリボン発動、ほむら捕縛………



    ほむら「……こんなことやってる場合じゃないでしょう!」

    マミ「もちろん怪我させるつもりはないけど、あんまり暴れたら保障しかねるわ。おとなしくしていれば帰りにちゃんと解放してあげる」

    マミ「行きましょう、鹿目さん、美樹さん」

    さやか「(……なるほどね)」



    さやか「待ってください」


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