元スレさやか「 あ は 」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
夕方から書き溜めた分有り
3 :
東京大学物語?
5 = 1 :
恭介復学から数日後
夜
上条宅
恭介「~♪」(ヴァイオリン練習中)
恭介「…ふう。今日の練習はこれくらいにしておこうかな」
恭介「左手…」ジー
恭介「本当に治ったんだ…!」サスサス
恭介「これからもっと練習して、ブランクを早く取り戻さないと!」
コンコン
恭介「ん?」
6 = 1 :
コンコン
恭介「窓?」
恭介(なんだろう。虫か何かでも当たっているのかな…?)
恭介「ま、まさか泥棒とかじゃないよな…?」
恭介「それにこの部屋は2階だし…」
「…けて……」コンコン
恭介「人の声…?」
「あけ………うす…」コンコンコン
恭介「うわ!だ、誰だ!?」ガタンッ
恭介(カーテンで誰かは見えないけれど…人影が…!)
「ねえ」コンコン
恭介(家族が全員1階で寝ているはず。大声をあげて…!)
「開けてよ。恭介…」
恭介「!」
8 = 1 :
恭介「この声!まさか、さやか!?」ガラッ
さやか(魔法少女姿)「ああ、良かった。開けてくれてありがとう、恭介」
恭介「さやか…?その格好は…」
さやか「えへへへ。ねえ、入ってもいいかな?…靴は脱ぐね」
恭介「あ、ああ…」
9 :
やっぱり百合とか邪道だよね恭介だよね
10 = 1 :
さやか「えへへ。おじゃまします…」
恭介「いらっしゃい。ところで、どうしたんだい?さやか。こんな夜更けにやって来るなんて。
それに、ここは2階だよ?どうやってベランダまで登ってきたんだ?第一、その格好は一体…」
さやか「ちょっと待ってよ、もう。そんなに一遍に質問されなくても、答えるから」
恭介「…あ、ああ。すまない」
さやか「まったく。急かす男子は女の子にもてないぞ?」
恭介「なんだよそれ…」
さやか「あは。先輩の受け売り」
恭介「…ふふっ」
さやか「アハハハハハハ」
11 = 1 :
恭介(こうして何のわだかまりも無くさやかと話せるのも、腕が治ったお陰なんだろうか…)
恭介「そういえば、僕が復学してから、こうしてちゃんと話をするのは初めてだったっけ?」
さやか「そうだよ!恭介ったら、中沢とか、クラスの男連中とばっか話して、こんなに可愛い幼馴染の事、無視してくれちゃって!」
恭介「ごめんごめん。さやかはよくお見舞いに来てくれてたけど、みんなとは随分久しぶりだから…」
さやか「なにさ!じゃあ私もお見舞いに行かなかったら良かったっての!?」
恭介「とんでもない!僕が入院中、どれだけ君の元気に救われてきた事か!」
さやか「…!」
恭介「けれど、他の友達の事だって大事だしね?さやかは病院でも良く会っていたから、確かに優先順位を下げていたのかもしれない。
すまなかったね。決して無視していたとか、そういう訳じゃないんだ」
さやか「ん…」
恭介「でも、これからはいくらでも時間があるんだし。また今までどおり、よろしく頼むよ」
12 = 1 :
さやか「……もう遅いんだけどね……」ボソ
恭介「ん?」
さやか「…」
恭介「…で、どうしたんだい?こんな夜更けに…」
さやか「…その前に、他の質問から答えるのでもいいかな?」
恭介「?別にいいけど…」
さやか「じゃあ、この格好の事と、なんで2階のベランダに登れたのかって事の答えから」
恭介「うん」
さやか「実はさ…」
さやか「私ね、魔法少女になっちゃったんだ」
13 = 1 :
恭介「は?」
さやか「聞こえなかった?じゃあもう一回言うね。私、魔法少女になったの。だから、2階のベランダくらい、ジャンプでポーンって、ひとっ跳び」
恭介「…ふざけているのかい?ははは。衣装まで作って、手の込んだ悪戯だね…」
さやか「ううん。ふざけてなんかいないよ?これは本当の事」
恭介「…魔法少女って、あのテレビでやってる小さい女の子用アニメの?」
さやか「まあ、現実はもうちょっとシビアなもんだけどね。命がけだし」
恭介「…いやいや。そんな馬鹿な。さやかはちょっと疲れているのかな?今日のところは…」
さやか「…」スッ
恭介(何も無いところから剣が!?)
さやか「…」ブンッ
恭介「うわ!」
チッ
恭介(左手に掠った…)
恭介「…」
恭介「…血だ……」
14 :
さやか「次は耳だ」
15 = 1 :
さやか「…信じた?」
恭介「…!な、なにするんだよさやか!?危ないじゃないか!」
さやか「…信じたよね?」ズイ
恭介「あ。ああ…信じたよ」コクリ
さやか「ごめんね。こうすんのが信じて貰うには一番手っ取り早いって思ったから」
恭介「それにしてもやり方ってものが…」
さやか「左手…血が付いちゃったね?」スッ
言って恭介の左手を取るさやか
さやか「血、もったいないな…チロ…」
恭介「…!?」ゾワッ
16 = 1 :
恭介「ちょ、さやか!?」
さやか「んぅ…チロ…チロ…」
恭介(さ、さやかが僕の左手の血を舐めている…!?)
恭介「な、何してるんだよ、さやか…」
さやか「んぐ。チュパ…ジュル…」
恭介(熱くてぬるぬるして、変な感触…って、や、止めさせないと!)
恭介「離してよ、さやか!」
さやか「…」チラリ
さやか「……んあーーーー…レロォー」
恭介「ひゃっ!?」ゾワゾワ
さやか「クスクス…」
恭介(なんなんだよいったい!!)
17 = 1 :
さやか「チュパチュパ」
恭介(なんか変な気分だ…)
恭介「さやかぁ…」
さやか「…ふう。綺麗になった。何?」
恭介「あ…」
さやか「何?まだして欲しい?」クスクス
恭介「い、いや!そういうんじゃなくて!」
18 = 1 :
さやか「…左手の怪我さ、治って良かったね?」
恭介「あ…う、うん」
さやか「お医者さんには、絶望的って言われてたのに」
恭介「本当に、突然治ってしまったよね。…ねえ、さやか?」
さやか「ん?」
恭介「いつだったか、君が言ってたよね?奇跡も魔法もあるって…」
さやか「…」
恭介「あの時は何を馬鹿な事をって思っていたけれど…こうして僕の腕は奇跡的に治り、君が魔法使いになって…本当に君の言うとおりになったんだね」
さやか「…」
恭介「あの時は、色々とごめんね…気が動転していて」
さやか「…いいんだよ。もう、いいんだ…」
20 = 1 :
さやか「ねえ、恭介…」
さやか「その左腕も、私が治したんだって言ったら、信じる?」
恭介「え?」
さやか「魔法少女はね。なる条件として、代わりに一つだけ、何でも願いを叶えられるんだ」
恭介「…」
さやか「だから、私は恭介の腕の怪我の回復を願った」
恭介「…」
さやか「いやぁ、『左腕を治して』って願ったら、本当に左腕だけ治っちゃって、流石においおいそりゃ無いぜ!って思ったけどさ!アハハハ!」
恭介「さやか…」
さやか「…ねえ、本当だと思う?…こんな馬鹿みたいな話…信じられる?」
恭介「…いや、信じるよ。急に僕の腕が治った理由。何も無いところから急に奇跡が起こっただなんて言われるより、ずっと納得がいった」
さやか「ありがとう」
恭介「こちらこそ、ありがとうさやか。僕の腕を治してくれて…」
21 = 1 :
さやか「…お礼は言わなくていいよ」
恭介「そんな訳にはいかないよ。さやかだって知っているだろう?ヴァイオリンは僕にとって人生そのものだったんだ」
さやか「…私は恭介の左手を治したけどさ?それは、私自身のためでもあったの。魔法少女になってやりたい事もあったし…
だから、怪我が治ったのは、私がそうしたいからそうしたってだけ。恭介が感謝する必要はない」
恭介「なら、なおさらお礼を言わなくちゃ。そこまで僕のヴァイオリンを好きでいてくれてありがとう。さやかは僕にとって最高の親友だよ」
22 :
もう許した
23 = 1 :
さやか「クス」
恭介「…さやか?」
さやか「クスクス…やっぱり…」ボソッ
恭介「ど、どうしたんだい…?」
さやか「クスクスクス。本当にお礼は言わなくていいのに」
恭介「くどいよ?さやか…だから…」
さやか「だって、ねえ?恭介」
さやか「クスクスクス…」
さやか「クスクスクスクスクス…」
さやか「クスクスクスクスクスクスクス…」
24 = 1 :
恭介「さや、か…?」
さやか「私は確かに恭介の左手を治したけど…」
さやか「同時に呪いにもかけたんだから…」
恭介「え?」
25 = 7 :
し…しえ…
26 = 1 :
恭介「…さやか、それはいったいどういう意味だい…?」
さやか「さっき説明したよね?私の願い事は、『恭介の左腕が治して』だったって」
恭介「あ、ああ…」
さやか「おかげで恭介の左腕はすぐに治った。ここまではいいよね?」
恭介「あ、ああ…」
さやか「けどさ、私は、その願いに条件を付けたんだ」
恭介「条件…?」
さやか「一日一回、恭介は私の身体に触れないといけないの。
朝、日が昇ってから、日が沈んで…また夜が明けて太陽が昇るまでの時間に、恭介が私の身体に触れなくてはいけない。
もしこの約束が果たされる事がなかったら…」
さやか「恭介の左腕は、また動かなくなって、もう二度と動く事は無い」
恭介「!?」
27 :
なん・・・だと・・・
28 = 1 :
恭介「え…でも、今までは…」
さやか「退院後すぐはバタバタしてて、会えない日も出てくると思ってたんだ。私も魔法少女に成り立てで、余裕なんて無いかもしれないし」
さやか「だから、呪いの発動条件も指定した。私が恭介の血を口にした瞬間から、発動するように」
恭介「!じゃあ、さっきのは…」
さやか「これからは、毎晩来るからさ。私に触って…?恭介……クスクス」
恭介「な、なんだってこんな事を…」
さやか「だって、好きだったんだもん」
恭介「!?」
29 = 14 :
うわぁ・・・
30 = 1 :
恭介「そんな、なら、そう言ってくれれば、こんな、呪いなんてかけられなくても…!」
さやか「そうなの?恭介も私の事、好きだったの?」
恭介「いや、好きとか嫌いとかじゃなくて…!さやかは大切な幼馴染で、僕の事をそんな風に見てくれていただなんて考えた事も無くて…」
さやか「つまり、私の事女の子として見た事がなかった?」
恭介「…いや!そのっ!」
さやか「…なら、やっぱり正解だったかな」
さやか「ねえ、恭介?ちょっと不自然な形かもしれないけど、これでアンタは私の事をもう手放せない」
さやか「あとは、ゆっくりと私の魅力に気付いていってくれればいいから…」
恭介「な、なんだよそれ」
さやか「じゃあ、記念すべき一日目は、どこに触れてもらおうかな…」
恭介「…」
31 = 7 :
さやか魔女化したら大変な事に。
32 :
数日後恭介のさやかへの死姦が始まるわけか
34 :
さやさやったー!
35 = 1 :
さやか「…ねえ恭介。頭、撫でて?」
恭介「え?」
さやか「…頭撫でてくれたら、それでいいよ。出来たら撫でながら、『頑張ったね』って…」
恭介「…さやか?」
さやか「…今日もね?私、魔女と戦ってきたんだよ?一人ぼっちで、傷だらけになりながら、剣を振り回して」
恭介「魔女…?」
さやか「凄く怖かった…」
さやか「凄く怖かったんだよ!!?」
さやか「けど、街のみんなを守るためには、戦うしかなくて…」
さやか「うぅ…グスッ」
36 :
ふむ
37 :
さやさやよしよし
38 = 1 :
恭介「…わかったよ、さやか。頭を撫でればいいんだよね?」
さやか「…」コクリ
さやか「お願い」
恭介「…」ナデナデ
さやか「…えへへ」
恭介(このさやかの不安定さは、一体なんなんだ?)
さやか「…」ジワ…
恭介「…頑張ったね、さやか。僕たちを守ってくれてありがとう。傷だらけになりながら戦ってくれてありがとう」ナデナデ
さやか「うん…グスッ」
39 = 37 :
さやさや
40 :
さやさや
41 = 1 :
恭介「…僕の腕を治してくれて、ありがとう」ナデナデ
さやか「…ヒグッ…」
恭介(さやか…君に何があったんだ…?)
さやか「うう…」ガタガタ
恭介(今の僕には、何もわからないけれど…)
さやか「…ううううう…」ガタガタガタ
恭介(こんなに震えている君を、放って置けるわけ無いじゃないか…)
さやか「うーーーーっ!!」ガタガタガタ
恭介「…いつも傍で笑っていてくれてありがとう…僕に元気を分けてくれて、ありがとう」ナデナデ
さやか「うわぁああああああん!!」ギュッ
42 = 37 :
さやさやさやさや
43 :
さやさやさやさやさや
44 = 1 :
さやか「…」
恭介「夜明けだ」
さやか「…じゃあ、私は行くね」
恭介「…ああ」
さやか「次は学校でね」
恭介「…ああ」
さやか「…ありがとう、恭介」
恭介「…どういたしまして……」
さやか「…」フワッ
恭介「!!」
恭介「…行ってしまった。躊躇無く二階から飛び降りるなんて」
恭介「さやか、君は一体…」
恭介「…」
恭介「…!?」
恭介「さっきさやかに付けられた傷が…治ってる…?」
45 :
これはいいヤンデレ
46 :
病んでやがる
47 :
ヤンデレなんだけど心がキュンとする
これはいいさやンデレ
48 = 1 :
朝
通学路
恭介「…」スタスタ
タタタタ
ドン!
恭介「うわ!?」
さやか「へっへーん、隙だらけだぞ恭介ー」
恭介「さやかか…」
さやか「おはよ!」
恭介「…ああ。おはよう」
さやか「なんだー?元気ないぞー?恭介ー!」
恭介「さやか、君は…「待ってー!」」
まどか「はあはあ。もう!いきなり走り出すなんて酷いよさやかちゃん!…あ、おはよう、上条君!」
仁美「おはようございます」
さやか「二人とも遅いぞー?」
49 :
ボッキンガム宮殿
50 :
生放送で放屁するのはやめろ
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