元スレ久「全国姉巡り」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
101 = 3 :
久「皆いるわね。それじゃあお待ちかねのお土産タイムよ。今回は多く捌けるから楽しみだわ」
久「まずは永水印の焼き芋ね。次に福岡は新道寺のうんしゅうみかん。それとお菓子詰め合わせ」
久「そして長野のりんご。それと最後に長野のからすみよ」
恭子「随分とたくさん…」
由子「おいしそうなのよー」
洋榎「いやカラスミてお前…」
漫「永水や新道寺にも行ったんですか」
絹恵「重かったでしょう」
久「まあまあね。皆で食べちゃって。私たちじゃ食べきれないから。ほら洋榎、からすみ開けて」
103 = 3 :
洋榎「いや開けろてお前これ……箱はなんやお菓子みたいやな」ガサガサ
絹恵「中身もお菓子やったりしてな」
洋榎「そんなわけあれへんやろお」パカ
洋榎「…」
絹恵「…」
洋榎「ホンマにお菓子かい紛らわしいわボケ!…………満足か?」
久「流石ね、展開がわかっていてなお反応するなんて大阪人の鑑よ」
洋榎「騙されへんで……まあ、菓子の礼だけは言っとくわ。ありがとうございます」
久「こちらこそお礼を言わなきゃならない立場なんだから…ありがとう」
洋榎「…菓子食べるか。ほれ皆も開け。絹、林檎剥いたり。咲、こっちに来」
104 = 43 :
姫松組好きだわー
105 = 3 :
咲「どうしたの?」
洋榎「ちょっと座れ。ここやで」ポンポン
咲「膝に?じゃあ…お邪魔します」ストン
洋榎「ん……懐かしいな」キュ
咲「懐かしいの?」
洋榎「せや。昔はようこうして絹を膝に乗せてやったんや。そしたらすごい喜んでなあ…」
洋榎「まあ絹の奴がうちより大きなってからはしとらんのやけど」
洋榎「まあ、なんや…久々にしたくなったんや。うちのわがまま、聞いてくれるか?」
咲「うん、いいよ」
107 = 49 :
身長どころか胸まで大きく・・・
108 = 3 :
洋榎「お……咲、口開け」
咲「あー…ん?」
洋榎「えん餅ていうらしいわ。美味いか?」
咲「うん、おいしい」
洋榎「そか」
絹恵「出来ましたー、てあら、懐かしいことしとるね」
洋榎「おお、すまんな絹。まあ昔を偲んで、ちゅうやつや」
絹恵「久しぶりに私も後でやってや」
洋榎「アホ言いな。重おて足が潰れるわ」
絹恵「そんなあ…あ、そんなら私がお姉ちゃんにしたげるわ」
洋榎「あかんな、全くあかん。これは姉が妹にやるからええんや。妹が姉にやったかて何もええことないわ」
絹恵「うぅ……!じゃあ後で咲ちゃんにやればええんやな!」
洋榎「本人次第やけどな」
絹恵「咲ちゃん、私も後でしてええやろか?」
咲「うん、大丈夫だよ」
109 = 3 :
―――――
洋榎「…」チラ
久「…」コク
久「革命」
由子「のよー!?」
恭子「これを狙って序盤にあんな高い手を…」
洋榎「しっかし、トランプも飽きてきたな」
恭子「お、メール来ました。今家を出たらしいです」
洋榎「こっちも来たわ。もうすぐ出るて」
由子「じゃあそろそろ行くのよー」
111 = 3 :
―――――
漫「お待たせしました」
絹恵「戻りましたー」
久「悪いわね、荷物運ばせちゃって」
絹恵「いえ、気にせんといてください」
洋榎「ほな行こか」
112 = 3 :
―――――
絹恵「こっちのがええやろか」
洋榎「いや、こっちやな」
恭子「これなんかどうや」
漫「あ、それいいですね」
由子「次はこれなのよー」
114 = 3 :
洋榎「完璧や…!」
絹恵「議論に議論を重ねた甲斐があったな」
恭子「これはイケるわ」
漫「こうしてみると達成感ありますわ…」
久「……咲は着せ替え人形じゃないのよ?」
由子「写真撮っておくのよー」
洋榎「撮れたか?よし、古着屋行こか」
絹恵「アウトレットのがええと思うんやけどなー」
恭子「最悪、年末年始のバーゲンセールや」
116 = 3 :
漫「後はアクセサリーやなんか欲しいところですね」
洋榎「せやな…このネックレスとかどや?」
由子「こっちのペンダントもいいのよー」
絹恵「コーディネート完了…」
恭子「ミッションコンプリート…」
漫「パーフェクト…」
由子「なのよー…」
洋榎「素材がええんやな、可愛いわ…似合とるで」
117 = 3 :
―――――
漫「うわ暗っ」
恭子「そろそろ晩御飯の時間やしな」
絹恵「お姉ちゃん…そろそろアレやな?」
由子「期待してるのよー」
咲「洋榎おねえちゃん、アレって?」
洋榎「着いてからのお楽しみや。楽しみにしとき」
119 = 3 :
久「ここが例の…」
絹恵「お姉ちゃんの伝説が見れるんやね…」
恭子「主将…」
由子「感動のあまり泣けてくるのよー」
漫「再び間近で見れる日が来るとは…」
咲「お好み焼き屋、なんだよね…?」
久(まるで解散したバンドの再結成ライブね)
121 = 3 :
久「ここが例の…」
絹恵「お姉ちゃんの伝説が見れるんやね…」
恭子「主将…」
由子「感動のあまり泣けてくるのよー」
漫「再び間近で見れる日が来るとは…」
咲「お好み焼き屋、なんだよね…?」
久(まるで解散したバンドの再結成ライブね)
122 = 3 :
>>121ミス
―――――
絹恵「ふう…おいしかった」
恭子「相変わらずでしたね」
漫「流石です」
由子「腕は衰えてなかったのよー」
洋榎「二人はどうやった?」
久「正直…半信半疑だったさっきまでの私を過去に戻って殴りたい気分よ」
咲「おいしかった!洋榎おねえちゃんすごい!」
洋榎「そら良かったわ」
124 = 3 :
―――――
恭子「じゃあ私らはぼちぼち帰らんと」
漫「怒られてまいますね」
由子「お別れなのよー」
洋榎「そか。まあ後はうちに任しとき」
絹恵「私もおるよ、お姉ちゃん」
久「明日は早くから空港だから、ここでお別れね」
咲「まだ一緒にいたいよ…」
漫「わがまま言うたらあかんよ、咲ちゃん」
恭子「どんなものともいつかは別れんといかん。哀しいことやけど、受け入れんとあかんの」
由子「心配しなくても、また会えるのよー」
咲「…うん、そうだね。そうですね……三人とも、ちょっと耳を貸して?」
126 = 3 :
漫「?」
由子「どうしたのよー」
恭子「何や?」
咲「うん、あのね……」
咲「…ありがとう」
漫「へっ?」チュッ
由子「ふぇぇ」チュッ
恭子「…///」チュッ
咲「これぐらいしか出来なくて、ごめんなさい」
絹恵「ええやん最高やん、ほっぺたキスやなんて」
洋榎「ほな行こうや。あんま遅いとおかん心配して警察さんに駆け込むで」
127 = 3 :
漫「はっ!いかんいかんトリップしかけた…お返しや!」チュ
由子「楽しかったのよー。また会いに来るのよー」ナデナデ
恭子「咲ちゃん…」
恭子「はは…いつの間にか震えがなくなるほど仲良くなってたな。少し前まで考えられんかった」
恭子「また会おうな、また会って遊んで…もっと仲良くなるんや」ギュッ
咲「…はいっ!」
130 = 3 :
―――――
洋榎「お?鍵掛かっとる」
絹恵「暗いし」
洋榎「帰ったでー」
絹恵「ただいまー」
久「お邪魔します」
咲「お邪魔します」
洋榎「ん、なんやまだ帰っとらんかったか」
絹恵「ん…はいもしもし……えっそうなん?はいはい、分かった……うん、お母さんもな」
洋榎「なんやって?」
絹恵「急用で泊まり込みになったて」
洋榎「ホンマか。外食で良かったわ」
絹恵「お風呂沸かしてくるからお姉ちゃん部屋案内しとってね」
洋榎「合点」
131 = 22 :
しえん
132 = 3 :
―――――
絹恵「そろそろ沸いたんやないかな」
洋榎「せやなあ、入るか。行くで、咲」
絹恵「行こうか咲ちゃん」
洋榎「は?ちょい待てや。うちの風呂そんな余裕無いやろ。お姉ちゃんに譲れや妹」
絹恵「お?なんやその喧嘩腰は。姉こそ妹に譲れや。うちは譲らんで」
洋榎「ほお?言うやないか。まあ?そろそろ格の違い見せつけたらな思うとったところや丁度ええ」
絹恵「よく言うわ。今のところ互角いや互格やないか。負けた後で駄々捏ねんようにな、お・ね・え・ちゃ・ん」
洋榎「…」
絹恵「…」
洋榎、絹恵「「最初はグー!じゃんけんポン!」」
133 :
すばらすぎるスレだ
是非とも全国横断してください
134 = 3 :
―――――
久「で、あんな回りくどい芝居を打ったのは何の目的があったの?」
洋榎「ああでもせんと、家に入ったらサシで話す機会はもうないやろ……」
洋榎「放っとくと、どうせ皆で入るやら言いだす。そうなったら咲について聞きたいことを聞けん」
洋榎「せやから、二人で入る様に仕向ける必要があったんや。咲の前では聞かれんからな」
久「もしあなたがじゃんけんに勝ってたらどうしたの?」
洋榎「そん時は絹が聞いとった」
久「妹さん知ってたの?」
洋榎「最初にメールした時に書いとった」
久「意外と細かいことも出来るのね」
洋榎「伊達で姫松の中堅張っとったわけやあらへん……まあそれはええ…………本題や」
136 = 3 :
洋榎「なあ、ホンマに行く気か?」
久「…本当は行きたくないわよ。でも、行かないとダメよ」
洋榎「まあ……そうやろうな。このままはやっぱあかんよな」
洋榎「うちとしてはそう悪い気分でもなかったんやけど…………あかんよなあ」
久「……そうね。やっぱり駄目よ」
洋榎「よなあ…………なあ、もいっこあるんやけど」
久「何?」
洋榎「その……な、咲の趣味とか好きな食べ物とか聞きたいんや」
洋榎「い、いやちゃうで!そんなそういうんやない!その、あれや!姉心をくすぐられたんや!」
久「別に聞いてないわよ…」
137 = 3 :
―――――
洋榎「そろそろ寝よか」
久「明日も早いし…この子も船漕いでるしね」
絹恵「それなら寝床を決めようか、お姉ちゃん」
洋榎「いやさっき一緒に風呂入ったんやから寝る時はうちでええやろ」
絹恵「むぅ……まあええか。お姉ちゃん、任せたで」
洋榎「勿論や……咲、起きいな。寝床はこっちやで」
咲「ん………おんぶして……」
洋榎「……も、もおおしょうがないやっちゃなあ。今回だけやで?どっこいしょういち、っと」
久「重くない?」
洋榎「羽のように軽いわ。軽すぎて空飛んでまうで」
洋榎「ああでもほれ、しがみついとかんと落ちるで……そや、しっかりとな」
咲「んふふ…………ありがとー……」
絹恵「……」ドンッドンッ
久「まあ抑えて抑えて。しかし姉心をくすぐられるなんて言ってたけどあれ、寧ろ…」
絹恵「孫を可愛がる祖父母ですね」
140 :
ドムッドムッ
141 = 22 :
ふんふむ
142 = 22 :
さるよけ
144 = 3 :
―――――
洋榎「こんくらい軽いと運ぶんも楽やな」
洋榎「とうちゃーく、っと。咲、もう放してええで」
咲「んん……」
洋榎「よしよし…ええ子や……」
咲「ありがとー……優しいおねえちゃん………だいす…き……」
洋榎「…………ごめんなあ…うち本当はそない優しくないんや……」
洋榎「小さい頃思い出して……あの頃の絹に重ねて…思い出に浸っとった」
145 = 22 :
実は妹大好きなお姉ちゃん あると思います
支援
146 = 3 :
洋榎「絹とは今も仲はええ…ただ、あの頃より…なんていうか離れてる気がして……」
洋榎「絹がうちのこと、いつかお姉ちゃんて呼んでくれんくなる気がして……」
洋榎「お姉ちゃんらしいことして、いつまでもお姉ちゃんて呼んでくれる様に………………」
洋榎「…妹離れ出来ん姉の現実逃避……やったんかもなあ。結局、咲の面倒見たんも…」
洋榎「なんてことない、ただ絹の代用品にしとっただけやないか…………」
洋榎「最低や…………ホンマ、ごめんなあ……」
咲「大丈…夫だよ……全部大…丈…夫……おねえちゃん………」
洋榎「咲は優しいなあ………………うち、ホンマにお姉ちゃんやれとるやろうか?」
洋榎「こんなお姉ちゃんで……大丈夫やろうか……?」
咲「大丈ぶだよ……ひろえ……おねえちゃん………す……きだ……よ………スー………スー…」
洋榎「ありがとう……咲…」ナデナデ
148 = 3 :
―――――
久「お世話になり通しで申し訳ないわ。ぶどうやらけし餅やらみたらし餅やら、いいの?」
絹恵「ええですよ、私も咲ちゃん可愛がれたんで」
咲「絹おねえちゃんまた遊ぼうね」
絹恵「勿論や」チュッ
咲「えへへ…じゃあお返し」チュ
洋榎「咲、あのな…」
咲「何も言わなくていいよ」
洋榎「……あーもう可愛いなあ咲は!愛らしい妹や!」ダキッ
洋榎「また遊びに来や。いつでも来たらええ…困った時はいつでも呼んだら駆けつけるで」
洋榎「うちかて咲の姉なんやからな」ナデナデ
咲「うん、ありがとう洋榎おねえちゃん」
150 = 3 :
洋榎「そ、それでな……その…うちには……してくれんのんか?」モジモジ
咲「そんなわけないよ」
咲「…ありがとう…本当に」チュ
洋榎「…あーこれアカンわー。惚れてまいそうやわ、ホンマ」
絹恵「なんやえらい積極的。昨日なんかあったん?」
洋榎「秘密や。ならな、お二人さん。元気でな」
絹恵「もう……お気を付けて」
久「ええ、お互いにね」
咲「それじゃまた今度ね」
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