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元スレやよい「チキンライス」

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>>107
だがその優しさが仇に…
だがその優しさが仇に…
──12月15日──
P「うーん……真美とやよいの収録は夕方に終わるけど……生っすか司会組は8時まで……」
P「竜宮小町のライブは9時閉演で、真と雪歩のラジオが……響が帰ってくるのは……貴音は……」
P「……んあー! 難しい!」
小鳥「!?」
P「音無さん、みんなの予定が全然合わないんです……!」
小鳥「そ、それは……仕方ありませんよ、いいことでもあるし……」
P「……どうすれば……」
小鳥「でも、場所はここなんですから。いっぺんに集合する必要もないと思いますけど」
P「……そうですかね」
小鳥「というより、プロデューサーさんは一体最近何の考え事をしてるんですか?」
P「えっ?」
>>109
逮捕
逮捕
>>109
ちょっと職務質問いいかな?
ちょっと職務質問いいかな?
小鳥「……なんだか、パーティー以外のことも考えててんやわんや、って感じですけど……」
P「……そう見えます?」
小鳥「お仕事のこともあるんですから、しっかりしてくださいね?」
P「あはは……かたじけない」
ガチャッ
律子「戻りましたー」
亜美「たっだいまーピヨちゃん兄ちゃん」
伊織「ただいま」
あずさ「ふぅ~、お外は寒いです……」
小鳥「おつかれ様ー。温かい飲み物を入れますからね」
P「お帰り」
亜美「兄ちゃん兄ちゃん、パーチーの計画は進んでるかい?」
P「……まあ、ぼちぼちな」
亜美「よろしく頼むよ? 亜美たちチョー楽しみにしてっかんね! ……それとさ」
P「ん?」
亜美「こないだスパイ作戦~とかいって、やよいっちのお家に泊まりに行ったのはなんだったの?」
P「ん? ああ、最近やよいのご両親の帰りが遅いらしくて兄弟が退屈してるらしかったからな」
亜美「もー、亜美たちはピエロじゃないんだからね。次はもっと意味のあるミッチョンにしてほしーよ!」
P「あはは、ごめんごめん。 だけどスパイ作戦って言って乗ってきたのもお前たちだろう」
小鳥「亜美ちゃんもお茶いるー?」
亜美「あっ、いるいる! 次からああいうのはナシね。んじゃー頼んだよ、兄ちゃん!」タタタ
亜美「……おっと、忘れてた。広さ的には全然問題なかったっぽい感じ! だけど何で?」
P「いや、大したことじゃない。ありがとうな」
亜美「…………? まあいいや」タッタッ
P「…………」
伊織「あの様子じゃ、亜美も真美も事情を把握してるようには思えないわね。何を言ったの?」
P「いや。直前にサンタの話題を振ってたら、あの二人から勝手に切り出すかなと思って」
伊織「あいつらの言動を先読みするなんて、危なっかしくてしょうがないわね……私がいてよかったわ」
P「そうだな、助かったよ」
伊織「本当よ。あの二人もサンタのこと信じてるんだもの、いつ地雷踏むかハラハラしたのよ?」
伊織「……それで、ちょっと話があるの」
P「?」
伊織「回収した手紙のことよ」
──────
春香「…………それで、最後に全員で挨拶して終わり……分かりました!」
千早「了解です。次のリハーサルは……3日後ですね。はい」
美希「ミキはもうカンペキだから、明日が本番でも全然OKなの!」
春香「あはは……じゃあ、失礼します! またよろしくお願いします!」
千早「ふぅ……なかなか大変そうな企画ね」
春香「でもせっかくクリスマスイブのゴールデンにテレビに出られるんだから、頑張らないと!」
美希「そうなの。それに、このお仕事終わったらみんなでパーティーするんでしょ?」
千早「そうね。パーティー目当てで仕事を頑張るのもどうかと思うけれど……」
春香「……あっ、そうだ。ごめん、ちょっと電話したいからさ、二人先に控え室に戻ってて!」
千早「そう。じゃあまた後で、春香」
美希「またねー。千早さん、行こっ」
春香「…………」ピッピッ
prrrrr
春香「あ、もしもし。お疲れ様ー」
春香「……うん。その話。 順調だよ? おかげさまでね」
春香「それでね……まつり縫いがキレイにできないんだけど……」
──────
響「……だからさ、自分の専門は編み物だから……裁縫はそんなに詳しくないんだって」
貴音「お待たせしました、響……誰と話しているのです?」
響「んー、春香。 なんでもない、貴音が一緒なんだ……で、どうやったらって言われてもな……」
響「いいか? 春香。どうしてもって言うなら、材料と似た質感の布で練習するんだ。分かった?」
貴音「……響、早くしないと茶が冷めてしまいますよ」
響「……うん。……うん……いや、別にいいけど……それで、何作ってるの?」
貴音「…………」キュポッ ゴクゴク
響「……秘密? ……まあいいや。んじゃね! 頑張って」ピッ
貴音「…………」キュポッ ゴクゴク
響「ふぅ。お待たせ貴音……あっ! 飲み干したのか!?」
貴音「ふぅ……温かく、まこと美味でした」ホッコリ
響「じ、自分の分まで……!」
貴音「心配せずとも、響の分はちゃんと買いなおして差し上げますよ」
響「……じゃあ最初から飲むなよ……」
──────
[サンタさんへ
野球のグローブとボールをください
高槻長介]
[サンタさんへ
ぬいぐるみがほしいです
高槻かすみ]
[サンタさんえ
兄ちゃんとキャッチボールがしたいな
たかつきこうたろう]
[サンタさんへ。
車のおもちゃをください。
高槻浩司]
伊織「……これが長介、かすみの。でこれが浩太郎……浩司のは私が書いたわ」
P「……なるほど」
伊織「あの子達、とってもはしゃいでたわ。きちんと希望はかなえてあげないとね」
P「…………うん。それは大丈夫だ、準備しておくよ」
伊織「……ただ………」
P「?」
伊織「あの子の……やよいが書いたものもあるの。これ……」ピラッ
P「そうなのか。どれどれ……」
────
サンタさんへ。
私は何もいりません。
いろいろ大変だと思うから。
ただ家族が笑顔でありますように
高槻やよい
────
P「…………」
伊織「あの子は長女だし、歳も亜美たちより上だもの……だからサンタの正体くらい気づいてるんだと思う」
P「……苦労も多いみたいだしな。きっとこれはご両親に宛てたつもりで……」
伊織「でも……いえ、私みたいなのがつべこべ言えることじゃないのかも」
伊織「私……ただやよいに喜んでもらいたかったのに……余計なことして、嫌な思いさせたのかしら」
伊織「そもそも……こんな覗き見るような真似……」
P「……伊織、すまなかったな」
伊織「……スン……いいの……平気よ」
伊織「自分で決めて加勢したことだもの、最後まで協力するわ」
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