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    元スレ咲「お姉ちゃんが先鋒で飛ばして出番がなかった」

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    101 = 6 :

    洋榎「つっかれたー。どやった?ウチどやった?」

    初美「五月蝿かったですよー」

    「うん。五月蝿かったわ」

    「五月蝿ったよ」

    「で、でも楽しそうだったですよ」

    洋榎「ウチの味方は玄だけや。たこ焼き奢ったるからな」

    初美「楽しそうだったですよー」

    「うん。楽しそうやった」

    「良い結果だったね」

    洋榎「現金な奴等やな。優勝したら奢ったるやないか」

    初美「期待しときますよー。それじゃ、行ってきますー」

    「間もなく副将戦が始まります。代表選手は対局室に移動してください」

    102 = 17 :

    エピローグの時でいいから、他校のメンバー全員を知りたい
    大きな人は姉帯さんかね

    103 = 6 :

    「始まったな」

    「始まりましたね」

    (足が痺れてきたよ……)

    『ロン7700』

    初美『はいですよー』

    「灼ちゃん、早いうちに手を作ってますね」

    洋榎「速攻で和了り続けて大将までに100000点作っときたいんやろ」

    「阿知賀の大将って信用されてんねんな」

    「穏乃ちゃんは強いですから」

    「言ってる間に前半終わりましたね」

    「フナQが上手いこと初美を抑えてたな」

    104 = 6 :

    初美「誰が抑えられてましたかー」

    「元露出狂や」

    初美「あれは巫女服が大きかったから仕方ないんですよー」

    (あっ、足の感覚がなくなってる)

    初美「それじゃ、後半行ってきますねー」

    洋榎「まっ、気楽にいけやー」

    ――
    ――――

    初美『ロン、1000ですよー』

    洋榎「気楽にとは言ったけど1000点て何やねん」

    「けれどこれで北家だね。でかいのが来るよ。知らんけど」

    105 = 6 :

    南一局 北家初美
    配牌
    112s66m9p東東東南西北北

    「東と北を決勝戦まで初美はわざと晒してたんだよ。本当は違うのに」

    「せや、後は北が来れば初美の勝ちや」

    洋榎「自分でツモってきたやん」

    「役満コースですね」

    初美『ツモ。8000・16000ですよー』

    「園城寺さん、私行きますので頭上げてください」

    「もうそんな時間なんか。ありがとうな」

    そう。私は忘れていたんだ。だから、この後に起こる悲劇も予想していなかった。

    106 = 6 :

    私は立ち上がろうとしたのだけど、足が自分の物じゃない感覚。 落ちる視界。

    ――足が痺れていたのを忘れていた。

    「危ない咲ちゃん!」

    「あっ、ありがとうございます」

    玄さんに抱き止めて貰った。
    羨ましいな、そのおもち。

    (危なかったよ。鼻にティッシュつめて対局しないといけなかった)

    「あー、咲?」

    「どうしましたか?」

    「肩貸すわ。私のせいやし」

    「すいません。ありがとうございます」

    「ほな、行こか」

    107 = 1 :

    しえ

    108 = 6 :

    園城寺さんに肩を貸してもらい、対局室の前まで。そこでちょうど副将戦が終わった。

    「ありがとうございます。もう私は大丈夫ですから」

    「……竜華」

    竜華「怜、活躍しとったな」

    「まぁ、次鋒やし。竜華、調子はどうや?」

    竜華「そこの嶺上さんに勝てるくらいの調子や」

    「そっか。それじゃ、私は行くな」

    竜華「うん。それじゃ」

    109 = 6 :

    「あっれー?まだ入れないの?」

    「いや、入れますよ」

    「そっかー。貴女が宮永咲だよね?」

    「そうですけど」

    「タメ口で良いよサキ。私もタメ口だしね」

    「うん。分かった。淡ちゃん」

    淡ちゃんからミニガンの弾の様に放たれるトーク。私はのらりくらりと答えながらも席に着いた。
    役者は揃い、賽子が回る。始まる。全国大会決勝戦の最後が。お姉ちゃんとの賭けが。

    「よろしくお願いします」

    竜華「よろしく」

    穏乃「お願いします」

    「よろしくー」

    千里山:44400
    阿知賀:62100
    白糸台:148200
    清澄:145300

    111 = 9 :

    >>110
    菫じゃないの?

    112 :

    菫さんかわいい手篭めにしたい

    115 = 1 :

    さるったかな?

    116 :

    さるよけも時既にお寿司

    117 = 1 :

    118 = 17 :

    さるさんはよ帰ってー

    121 = 6 :

    東一局 親:淡

    (始まった。前来れなかった舞台に)

    竜華「リーチや」

    (三巡目……現物が一つしかないよ)

    「速いねー」

    竜華「ツモ。2000・4000」

    「…………」

    「淡ちゃん?」

    「テルみたいに最初和了らないのってストレスたまるね」

    竜華「ごたくはええから点棒」

    122 = 6 :

    さるさん食らってたから少しスピード落とすね

    124 = 1 :

    きたー

    125 = 6 :

    東二局 親:竜華

    (配牌悪すぎるよ)

    他の人の顔を見ても似たようなものを感じ取れる。ただ、一人を除いて。

    「ツモ。3000・4000」

    (配牌操作か……それならば)

    東三局

    「ロン。2000」

    「え?配牌悪かったんじゃないの?」

    「うん。悪かった。けど、和了れるよ」

    「へー面白いじゃんサキ。はい2000点」

    (配牌が悪いのは淡ちゃんの能力。けど、それはツモまでは支配できない。他にも能力あったらどうしよう)

    128 = 6 :

    「ツモ。2000・4000」

    (また、簡単に和了れた。けれど、白糸台の大将なんだからもっと強いはず)

    「凄い!凄いよサキ!満貫だよ!だから――私も本気をだすね」

    衣ちゃんやお姉ちゃんと対局したかのような圧迫感。それを出している主は大星淡。
    今、怪物が絶望を振り撒こうとしていた。

    南一局。淡ちゃんが手を開いた。
    234m北北北白白發發發中中中

    「ロン。混一小三元。12000」

    竜華「……はい」

    「ロン。8000」

    穏乃「はい」

    やっぱり手牌は――

    456p南南南北北發發發中中中

    129 = 6 :

    >>126
    間違えた
    3000・6000ね

    131 = 6 :

    (字牌……)

    その後も淡ちゃんが連続で和了り続け前半戦が終わった。
    清水谷さんと高鴨さんが対局室を出ていったのを見計らってか、淡ちゃんは私に話しかけてくる。

    「サキ、テルの妹なんだって」

    「うん。そうだよ」

    「へー。それと、サキに謝らないといけないことがあったんだ」

    「連続で和了ってごめんね。とか嫌味は止めてね」

    「それもいいけど。サキとテルが話してたの聞いちゃったんだ」

    「お姉ちゃんとの賭けのこと?」

    「うん。ごめんね?」

    「別にいいよ。私が勝つから」

    「へー。私に勝つ気なんだ」

    「うん。淡ちゃんの能力って相手の配牌操作と字牌だよね」

    「マジックの種を教えるマジシャンがいると思う?」

    「ならいいよ。それじゃ、続き始めようか」

    132 :

    しぇーん

    133 = 6 :

    後半戦南三局 親:穏乃

    (字牌操作と配牌操作……隙はあるんだけどな)

    十三巡目。やっと、聴牌できた。
    1112233456789m

    (1-4m待ち……何局も待ったかいがあったよ。1mドラっておまけが着いてきたし)

    「ロン。一気通貫清一色ドラ3。24000です」

    穏乃「うぅ……はい」

    オーラス 親:淡

    千里山:28400
    阿知賀:26800
    白糸台:173200
    清澄:171600

    「サキって凄いよね。私の支配の網を掻い潜って和了り続けるんだから」

    「淡ちゃんだって凄いよね。いらない字牌を捨てるのを待つなんて。配牌操作と字牌操作の両方を使ってわざと送ってるんでしょ?」

    千里山と阿知賀は高い手を作るためにも字牌を手放さなくちゃならない。字牌は全部淡ちゃんの元に集まるから。
    そこを淡ちゃんが狙ってる。

    (だから私も狙い易いんだけどね。わざと頭を字牌で待つから)

    ともかく、2000点和了れば私の勝ちだ。

    134 = 6 :

    「よく分かったじゃん。テルだって照魔境を使わないと分からなかったのに」

    「すぐばれてるよそれ」

    (それにしても配牌が悪いよ)

    11369s259m147p

    (字牌は私も狙えるから来なかったのかな?)

    「それじゃ、サキ。勝負だよ」

    逆時計回りに回り、増える牌。九回。

    111456s567m1456p

    (これでリーチをかけて次のツモで嶺上開花。私の勝ちだ)

    135 = 51 :

    どうなる

    136 :

    あちが空気すぎwwwww

    137 = 6 :

    「リーチ」

    「……これって?」

    一巡流れる。私がツモる。1s。

    「カン」

    王牌に手を伸ばす。淡ちゃんが何か言っている。

    そして、感じる違和感。

    (違う)

    2筒。

    神様。貴方は卑怯です。

    138 = 6 :

    (いや、私がバカだったんだ)

    ここまで恵まれていたんだ。それはどこかで埋め合わせなければいけない。

    お姉ちゃんに教えて貰った嶺上開花。それを捨てなければならなかった。

    竜華「はよ、ツモ宣言か捨てや」

    穏乃「どうしたの?」

    「……グスッ……お姉……ちゃん」

    「…………」

    最悪の強制。
    だから、私は捨てないとならない。この2筒を。

    「………………ロン。断幺九のみ。1000点」

    222567s678m3488p

    本当だ。2筒待ち。

    139 = 51 :

     

    140 :

    しえんぞ

    142 = 6 :

    「あり……がとうござい……ました……」

    竜華「ありがとうございます」

    穏乃「ありがとうございました」

    「ありがとう。ありがとうサキ。楽しかった」

    インターハイ決勝大将戦終了

    千里山:28400
    阿知賀:26800
    白糸台:174200
    清澄:170600

    143 :

    何でリンシャンツモ出来るのにリーチするんだよwww

    144 = 6 :

    どうやって対局室を出たかは覚えていない。気がついたら私の周りに皆がいた。

    「すい、ません。最後の最後で……」

    洋榎「気にしんとけ。あれは仕方がないからな」

    「洋榎と同じ意見や。仕方がないわ」

    「咲ちゃん。自分を責めないで。頑張ったんだから」

    初美「私も楽しかったですからいいですよー」

    「いい勝負だったよ。それと、咲にお客さんだよ」

    後ろを振り返ると、お姉ちゃん。

    145 = 126 :

    リーチなしでもまくりじゃん

    146 = 6 :

    「咲、ちょっと来て」

    「……分かった」

    お姉ちゃんに連れられて来たのは対局室。王牌が二つ開いて、三つの手牌が閉じられている。

    「咲、一つだけ訊いていい?」

    「いいよ」

    「何でカンしたの?」

    「お姉ちゃんに教えてもらった役だから」

    「そっか。それと勝負は引き分け」

    「え?私、負けたんだよ」

    「試合では負けたけど、得失点差では淡に勝っているんだよ」

    確かに言われてみればそうだ。
    私が25300点。淡ちゃんが25000。たったの積み棒一本の差だけど確かに私が勝っている。

    「だから、私も咲も半分だけ代償を払おうか」

    「どういうこと?」

    「私が帰るのは卒業するまで待って。咲の代償は私が長野に戻ったときの麻雀の相手」

    「うん。分かった」

    150 = 6 :

    >>143
    ミスった
    演出と思ってくれ


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