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元スレ幼女「にーさん」
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幼「──こんにちは、男さん。お見舞いに来ました」
男「あれ、制服は?」
幼「ふふ、今日はプライベートで来たんです。男さんのために色々買って来ちゃいました」
男「え、本当? ありがとう、幼ちゃん」
幼「この前はすみません、田中さんがご迷惑を掛けてしまって。神出鬼没の変な人なんですよ」
男「あ、ああ、田中さんね。少し話したけど、良い人だと思うよ、うん」
幼「女性のお尻ばかり触ってる人に良い人はいません。ええと、お昼は過ぎましたね」
幼「よしっ、ちょっと待っててください」
ごそごそ
男「それは、く、果物ナイフ!?」
幼「どうしたんですか? そんなに驚いて……」
男「まさか幼ちゃん、日頃の恨みをこの場で……!?」
幼「ち、違います、恨んでなんかいません! これ、りんごを買ったので、皮を剥くためについでに買ってきたんですよ!」
男「嘘だよ、嘘。やっぱりプライベートだと良い反応が返ってくるね」
幼「もー、からかわないでくださいよ。子供じゃないんですから……」
男「あれ、制服は?」
幼「ふふ、今日はプライベートで来たんです。男さんのために色々買って来ちゃいました」
男「え、本当? ありがとう、幼ちゃん」
幼「この前はすみません、田中さんがご迷惑を掛けてしまって。神出鬼没の変な人なんですよ」
男「あ、ああ、田中さんね。少し話したけど、良い人だと思うよ、うん」
幼「女性のお尻ばかり触ってる人に良い人はいません。ええと、お昼は過ぎましたね」
幼「よしっ、ちょっと待っててください」
ごそごそ
男「それは、く、果物ナイフ!?」
幼「どうしたんですか? そんなに驚いて……」
男「まさか幼ちゃん、日頃の恨みをこの場で……!?」
幼「ち、違います、恨んでなんかいません! これ、りんごを買ったので、皮を剥くためについでに買ってきたんですよ!」
男「嘘だよ、嘘。やっぱりプライベートだと良い反応が返ってくるね」
幼「もー、からかわないでくださいよ。子供じゃないんですから……」
>>152
おまい……まさか……
おまい……まさか……
しゃり しゃり
男「……懐かしいな」
幼「ん、何がですか?」
男「幼ちゃん、俺にみかんの皮剥きを頼んだことがあったよね」
幼「ありましたね。白い筋も丁寧に取ってくれて、さながら皮剥きの達人に見えてました」
男「今じゃ幼ちゃんの方がプロだ、りんごの皮を剥くプロ」
幼「誰でもなれそうなプロじゃないですか」
幼「でも、わたしが剥いたりんごには愛情が詰まってますから。わたしはひと味違うプロですね」
男「くくっ」
幼「な、何がおかしかったんですか。男さんが振ってきたのに」
男「幼ちゃん、良い子に育ったなぁって」
幼「……ぼかさないでください。男さんが悪いんですよ」
男「ずっと慕ってくれた女の子がモノを言うようになって、まるで娘を持つ父親みたいな気分だ」
幼「べっ、別にそういう……。……お慕いしてますよ、今でも」
男「ありがとう、嬉しいな」
男「……懐かしいな」
幼「ん、何がですか?」
男「幼ちゃん、俺にみかんの皮剥きを頼んだことがあったよね」
幼「ありましたね。白い筋も丁寧に取ってくれて、さながら皮剥きの達人に見えてました」
男「今じゃ幼ちゃんの方がプロだ、りんごの皮を剥くプロ」
幼「誰でもなれそうなプロじゃないですか」
幼「でも、わたしが剥いたりんごには愛情が詰まってますから。わたしはひと味違うプロですね」
男「くくっ」
幼「な、何がおかしかったんですか。男さんが振ってきたのに」
男「幼ちゃん、良い子に育ったなぁって」
幼「……ぼかさないでください。男さんが悪いんですよ」
男「ずっと慕ってくれた女の子がモノを言うようになって、まるで娘を持つ父親みたいな気分だ」
幼「べっ、別にそういう……。……お慕いしてますよ、今でも」
男「ありがとう、嬉しいな」
幼「はい、食べやすいように、小さく切りました。プラスチックの受け皿も用意してありますよ」
男「うわ、すごく綺麗に切られてる。幼ちゃん、家事の勉強まで学んでたの?」
幼「遊んでる余裕がなかったとは言え、お嫁に行けないような腕前では女性としてダメですからね」
幼「今では一人暮らしもしてるんですよ」
男「へえ、偉いね」
幼「偉いも何も、わたしは大人ですし……」
男「そういえばお母さんは元気?」
幼「……あれからですか? それとも今ですか?」
男「ふむ、それじゃああれからの話を聞こうかな」
幼「引っ越したあと、お母さんはいつも通り仕事の毎日でしたが、」
幼「わたしの側にいてくれる時間が増えたので、その持てる時間全てを使って、わたしに愛情を注いでくれたんです」
男(結果的に、引っ越しは本当に良い決断だったんだな)
幼「わたしがたまに男さんのことを思い出してぐずってた時も、優しく宥めてくれました」
幼「片親でもわたしをここまで育ててくれて……とても自慢できる良い母親ですよ、掛け値なしに」
男「うわ、すごく綺麗に切られてる。幼ちゃん、家事の勉強まで学んでたの?」
幼「遊んでる余裕がなかったとは言え、お嫁に行けないような腕前では女性としてダメですからね」
幼「今では一人暮らしもしてるんですよ」
男「へえ、偉いね」
幼「偉いも何も、わたしは大人ですし……」
男「そういえばお母さんは元気?」
幼「……あれからですか? それとも今ですか?」
男「ふむ、それじゃああれからの話を聞こうかな」
幼「引っ越したあと、お母さんはいつも通り仕事の毎日でしたが、」
幼「わたしの側にいてくれる時間が増えたので、その持てる時間全てを使って、わたしに愛情を注いでくれたんです」
男(結果的に、引っ越しは本当に良い決断だったんだな)
幼「わたしがたまに男さんのことを思い出してぐずってた時も、優しく宥めてくれました」
幼「片親でもわたしをここまで育ててくれて……とても自慢できる良い母親ですよ、掛け値なしに」
幼「今は、ですね……」
男(……口籠もってる?)
幼「あっ。長々と話をしてるとりんごが食べづらくなっちゃいますね、すみません」
男「あ、いや。まあいっか。りんご頂くよ」
幼「はい。あーんってしてください」
男「え?」
幼「え? ──はっ」
幼「あの、あのっ! 仮にも病人さんですからっ、食べさせてあげようと思いまして!」
男「ははっ。じゃあお言葉に甘えさせてもらうよ。あーん」
幼「うぅ、し、下心があった訳じゃないんですよ。……はい、どうぞ」
男「──うん、瑞々しくて甘い。愛情たっぷりだ」
幼「わたしが食べさせてあげましたから、更に──。……いえ、何でもありません」
男「そうだね、幼ちゃんが食べさせてくれたから愛情が八割くらい増してる」
幼「も、もう、言わないでください……」
男(たまに茶目っ気がある所も、変わってないんだなぁ)
男(……口籠もってる?)
幼「あっ。長々と話をしてるとりんごが食べづらくなっちゃいますね、すみません」
男「あ、いや。まあいっか。りんご頂くよ」
幼「はい。あーんってしてください」
男「え?」
幼「え? ──はっ」
幼「あの、あのっ! 仮にも病人さんですからっ、食べさせてあげようと思いまして!」
男「ははっ。じゃあお言葉に甘えさせてもらうよ。あーん」
幼「うぅ、し、下心があった訳じゃないんですよ。……はい、どうぞ」
男「──うん、瑞々しくて甘い。愛情たっぷりだ」
幼「わたしが食べさせてあげましたから、更に──。……いえ、何でもありません」
男「そうだね、幼ちゃんが食べさせてくれたから愛情が八割くらい増してる」
幼「も、もう、言わないでください……」
男(たまに茶目っ気がある所も、変わってないんだなぁ)
幼「それで、お母さんはですね……」
男「うん」
幼「今……」
男「……」
幼「……すごく元気です。年を重ねる度になぜか仕事量が増えていってるのに、ばりばりのへっちゃらなんです」
男「け、結局元気なんだね。あまりにも言い淀んでたから何かあったのかと思っちゃったよ」
幼「ずっと元気なままだから逆に怖いんですよ。いつか倒れてしまわないか、心配で仕方なくって」
男「そういうことか。きっと大丈夫だよ。幼ちゃんは強い子に育ったから、安心していつまでも元気でいられるんだと思う」
幼「わたしは、そこまで強くありませんよ……。それに、最近になってようやく気付いたことがあるんです」
幼「ピーターパンに悪いことをしちゃったなあ、って」
男「ピーターパン、か」
幼「小さい頃のわたしって、ピーターパンを執拗に嫌ってたじゃないですか。大人にならせてもらえないからって理由で、悪魔だなんて呼んだりして」
幼「……今ではもう、子供の頃に戻りたい気持ちでいっぱいなんです」
幼「大人になって良かったと思えることはたくさんありますが、その分不安に思うことも増えましたから……」
男「……うーん」
男「うん」
幼「今……」
男「……」
幼「……すごく元気です。年を重ねる度になぜか仕事量が増えていってるのに、ばりばりのへっちゃらなんです」
男「け、結局元気なんだね。あまりにも言い淀んでたから何かあったのかと思っちゃったよ」
幼「ずっと元気なままだから逆に怖いんですよ。いつか倒れてしまわないか、心配で仕方なくって」
男「そういうことか。きっと大丈夫だよ。幼ちゃんは強い子に育ったから、安心していつまでも元気でいられるんだと思う」
幼「わたしは、そこまで強くありませんよ……。それに、最近になってようやく気付いたことがあるんです」
幼「ピーターパンに悪いことをしちゃったなあ、って」
男「ピーターパン、か」
幼「小さい頃のわたしって、ピーターパンを執拗に嫌ってたじゃないですか。大人にならせてもらえないからって理由で、悪魔だなんて呼んだりして」
幼「……今ではもう、子供の頃に戻りたい気持ちでいっぱいなんです」
幼「大人になって良かったと思えることはたくさんありますが、その分不安に思うことも増えましたから……」
男「……うーん」
幼「これは現実逃避に近い気持ちだと思います。ピーターパン症候群、とも言えるかもしれません」
幼「……看護士は、医師とは違いますが、命を扱うという意味では一緒です。だからわたしは、命に対して敏感なんですね、きっと……」
幼「お母さんの未来も、男さんの未来を知るのも怖くて──」
男「幼ちゃん、指──いや、爪か」
幼「……ぁ」
男「仕事中はゴム手袋を付けてたからね、そりゃあ手袋ごと咬む訳にはいかないか」
男「でも、まだ癖が残ってたんだ。少し変わってるみたいだけど」
幼「あれから直そうと努力し続けてるんですが……その、やはり無意識の内に、爪を咬んじゃって」
男「大丈夫、いつか直るよ」
幼「……直るんでしょうか。癖が出来てから、もう何年も経ってるんですよ?」
男「じゃあさ、幼ちゃん。直すために必要なものは何だと思う?」
幼「えっと、ゴム手袋を常に着けていること……?」
男「……まぁ、それでも直りそうな気がするけど」
男「必要なものは、時間と──直そうとする意志だよ。特に時間は何事にもついて回るし、どんな時でも未来に進まざるを得ないんだ」
男「だから前向きにいこうよ、ね」
幼「……看護士は、医師とは違いますが、命を扱うという意味では一緒です。だからわたしは、命に対して敏感なんですね、きっと……」
幼「お母さんの未来も、男さんの未来を知るのも怖くて──」
男「幼ちゃん、指──いや、爪か」
幼「……ぁ」
男「仕事中はゴム手袋を付けてたからね、そりゃあ手袋ごと咬む訳にはいかないか」
男「でも、まだ癖が残ってたんだ。少し変わってるみたいだけど」
幼「あれから直そうと努力し続けてるんですが……その、やはり無意識の内に、爪を咬んじゃって」
男「大丈夫、いつか直るよ」
幼「……直るんでしょうか。癖が出来てから、もう何年も経ってるんですよ?」
男「じゃあさ、幼ちゃん。直すために必要なものは何だと思う?」
幼「えっと、ゴム手袋を常に着けていること……?」
男「……まぁ、それでも直りそうな気がするけど」
男「必要なものは、時間と──直そうとする意志だよ。特に時間は何事にもついて回るし、どんな時でも未来に進まざるを得ないんだ」
男「だから前向きにいこうよ、ね」
>>170
だからあれほど慎重にと
だからあれほど慎重にと
幼「……男さん」
男「あと、幼ちゃんが大人になってから一番したがってたことも、まだ出来てないままだよね」
男「それのために、ピーターパンは一旦忘れた方が良いと思うよ」
幼「わたしがやりたがっていたこと?」
男「ほら、結婚したいって」
幼「っ!!」
男「俺をまだ好きでいてくれて、尚且つこんなおじさんでも良いなら、の話だけど」
男「あー、それと退院したら、も追加しないと──」
幼「……男、さん。お手を、お借りします」
男「え、あ、うん」
男「──え、え、っと、幼ちゃん?」
幼「……唇はその時まで取っておきたいので、まずは手の甲にさせて貰いました」
幼「わたしの想いは、あの時から寸分たりとも変わっていません。男さんを常にお慕い申し上げております」
幼「どうか、わたしを傍に置いてください。お願いします……」
男「あと、幼ちゃんが大人になってから一番したがってたことも、まだ出来てないままだよね」
男「それのために、ピーターパンは一旦忘れた方が良いと思うよ」
幼「わたしがやりたがっていたこと?」
男「ほら、結婚したいって」
幼「っ!!」
男「俺をまだ好きでいてくれて、尚且つこんなおじさんでも良いなら、の話だけど」
男「あー、それと退院したら、も追加しないと──」
幼「……男、さん。お手を、お借りします」
男「え、あ、うん」
男「──え、え、っと、幼ちゃん?」
幼「……唇はその時まで取っておきたいので、まずは手の甲にさせて貰いました」
幼「わたしの想いは、あの時から寸分たりとも変わっていません。男さんを常にお慕い申し上げております」
幼「どうか、わたしを傍に置いてください。お願いします……」
男「ど、どうしたの、急に改まっちゃって」
幼「もう、我慢できませんでした。どうせ時間が勝手に過ぎていくのなら、わたし自身の意志でケジメを付けたかったんです」
幼「男さんも、前向きにいこうと仰いましたよね? それに従ったまでですよ」
男「……マジか」
幼「必ずあなたを元気にしてみせますから、絶対に退院させますから……」
幼「……わたしと、」
男「……」
幼「……」
男「わたしと?」
幼「ごめんなさい、田中さんが現れそうな気がしたんです……。あの人はこういう時に限って敏感ですから」
男「ああ、確かにね……。それじゃあ、」
男「結婚、しようか」
幼「──!」
男「いや、やっぱりこういったことは男性側から言わないとさ。というかこの歳だからね、真剣に行き遅れる前に言っておきたかったんだ」
幼「……はい。結婚、してください」
幼「もう、我慢できませんでした。どうせ時間が勝手に過ぎていくのなら、わたし自身の意志でケジメを付けたかったんです」
幼「男さんも、前向きにいこうと仰いましたよね? それに従ったまでですよ」
男「……マジか」
幼「必ずあなたを元気にしてみせますから、絶対に退院させますから……」
幼「……わたしと、」
男「……」
幼「……」
男「わたしと?」
幼「ごめんなさい、田中さんが現れそうな気がしたんです……。あの人はこういう時に限って敏感ですから」
男「ああ、確かにね……。それじゃあ、」
男「結婚、しようか」
幼「──!」
男「いや、やっぱりこういったことは男性側から言わないとさ。というかこの歳だからね、真剣に行き遅れる前に言っておきたかったんだ」
幼「……はい。結婚、してください」
うぃるおおおおおるうぇいず
らああぶゆううううううううあああああああああああああ
らああぶゆううううううううあああああああああああああ
幼「──あ」
男「?」
幼「と、突然ですが、この前のクイズの続きですっ」
男「……本当に突然だね」
幼「どんな流れでどんな内容のクイズを出したか、覚えてますか?」
男「幼ちゃんが俺を緑色で描いてた理由について聞いたら、幼ちゃんの好きな宝石は何かっていう問題を出されたような」
幼「そうです。答え、わかりますか?」
男「なんとなくだけど、思いつく限りではね」
男「緑色で、一番メジャーな宝石と言えば──エメラルドとかかな、やっぱり」
幼「……やっと当ててくれましたね。正解です、わたしは昔からエメラルドが好きでした」
男「ということはエメラルドが好きだからって理由のみで、わざわざ俺を緑色に?」
幼「──ところが、そこの理由も含めてまた新たに答えて貰いたいんです」
幼「どうして男さんにエメラルドの色を使ったのか? これが最後の問題です」
男「結構、勿体ぶるなぁ」
幼「とっても大事なことなんですよ。小さい頃に言いましたよね、わたしにだってこだわりはある──って」
男「?」
幼「と、突然ですが、この前のクイズの続きですっ」
男「……本当に突然だね」
幼「どんな流れでどんな内容のクイズを出したか、覚えてますか?」
男「幼ちゃんが俺を緑色で描いてた理由について聞いたら、幼ちゃんの好きな宝石は何かっていう問題を出されたような」
幼「そうです。答え、わかりますか?」
男「なんとなくだけど、思いつく限りではね」
男「緑色で、一番メジャーな宝石と言えば──エメラルドとかかな、やっぱり」
幼「……やっと当ててくれましたね。正解です、わたしは昔からエメラルドが好きでした」
男「ということはエメラルドが好きだからって理由のみで、わざわざ俺を緑色に?」
幼「──ところが、そこの理由も含めてまた新たに答えて貰いたいんです」
幼「どうして男さんにエメラルドの色を使ったのか? これが最後の問題です」
男「結構、勿体ぶるなぁ」
幼「とっても大事なことなんですよ。小さい頃に言いましたよね、わたしにだってこだわりはある──って」
男「綺麗な色を俺に塗りたかったから、なんて安直な理由じゃないよね」
幼「それはそれで答えになりますが、本質的な部分としては少し違いますね」
男「……何だろう」
幼「主に女性が好む分野を理由にしていますから、男さんには難しいかもしれません」
男「女性が好む……」
男「宝石言葉──とか」
幼「……ふふっ」
男「あれ、これも違う?」
幼「エメラルドの石言葉は、希望や幸運、そして愛。誠実さや一途さの証でもあると言われてます」
幼「正解です。小さい頃のわたしはエメラルドの石言葉を真に受けて、男さんに精一杯の想いを込めつつ、緑色にして描いたんです」
男「な、なるほど、確かにこだわってるね。でもまさかそんな理由で描かれてたなんて、わかる訳ないよ……」
幼「ピーターパンを嫌っていた理由の一つもそれでして、ピーターパンにエメラルドの色なんて似合わない、と思っていたからなんですよ」
幼「……ふふふ、答えてくれた男さんに、ご褒美があります」
男「……ごほうび」
男(いかん、変な想像が)
幼「それはそれで答えになりますが、本質的な部分としては少し違いますね」
男「……何だろう」
幼「主に女性が好む分野を理由にしていますから、男さんには難しいかもしれません」
男「女性が好む……」
男「宝石言葉──とか」
幼「……ふふっ」
男「あれ、これも違う?」
幼「エメラルドの石言葉は、希望や幸運、そして愛。誠実さや一途さの証でもあると言われてます」
幼「正解です。小さい頃のわたしはエメラルドの石言葉を真に受けて、男さんに精一杯の想いを込めつつ、緑色にして描いたんです」
男「な、なるほど、確かにこだわってるね。でもまさかそんな理由で描かれてたなんて、わかる訳ないよ……」
幼「ピーターパンを嫌っていた理由の一つもそれでして、ピーターパンにエメラルドの色なんて似合わない、と思っていたからなんですよ」
幼「……ふふふ、答えてくれた男さんに、ご褒美があります」
男「……ごほうび」
男(いかん、変な想像が)
>>181
ホイットニー2月に亡くなったやん…
ホイットニー2月に亡くなったやん…
幼「目、瞑ってください」
男「……うん」
幼「……」
男(く、唇は取っておくって言ってたから、アレか、ほっぺか、それともおでこか!?)
男(マズい、これは非常に滾る……っ!)
ごそごそ
男(ん、首に何か)
幼「はい、もう目を開けていいですよ」
男「──うわ、これってペンダント……」
幼「安物で申し訳ないんですが、気に入っていただけたら嬉しいです」
男(しかも綺麗なエメラルドが添えられてある、どう見ても安物とは思えない……)
男「幼ちゃん」
幼「はい」
男「必ず、お返しをするよ。ありがとう」
幼「……えへへっ。……どういたしまして」
男「……うん」
幼「……」
男(く、唇は取っておくって言ってたから、アレか、ほっぺか、それともおでこか!?)
男(マズい、これは非常に滾る……っ!)
ごそごそ
男(ん、首に何か)
幼「はい、もう目を開けていいですよ」
男「──うわ、これってペンダント……」
幼「安物で申し訳ないんですが、気に入っていただけたら嬉しいです」
男(しかも綺麗なエメラルドが添えられてある、どう見ても安物とは思えない……)
男「幼ちゃん」
幼「はい」
男「必ず、お返しをするよ。ありがとう」
幼「……えへへっ。……どういたしまして」
幼「──ですが、わたしが帰る時には外してくださいね」
男「ええっ、なんで?」
幼「流石に入院中ずっとは付けさせられません。療養の邪魔になることもありますから、机の上に置いといてください」
男「幼ちゃんがプレゼントしてくれたものなのにな」
幼「わたしだって、出来るものならずっと身に付けていてほしいですよ。でも、」
幼「あなたは大切な人ですから、大事に扱ってあげたいんです」
幼「……どうか、わかってください」
男「……わかった。未来のお嫁さんに言われちゃ仕方ないな」
幼「そ、そうですよ。男さんは、大切な、大切な未来の旦那様です」
ぎゅ
幼「愛してますよ、いつまでも」
幼「絶対に治して、結婚して、それから永遠に、わたしを愛してください……」
男「……うん、がんばるよ」
幼「……大好きです、にーさん────」
男「ええっ、なんで?」
幼「流石に入院中ずっとは付けさせられません。療養の邪魔になることもありますから、机の上に置いといてください」
男「幼ちゃんがプレゼントしてくれたものなのにな」
幼「わたしだって、出来るものならずっと身に付けていてほしいですよ。でも、」
幼「あなたは大切な人ですから、大事に扱ってあげたいんです」
幼「……どうか、わかってください」
男「……わかった。未来のお嫁さんに言われちゃ仕方ないな」
幼「そ、そうですよ。男さんは、大切な、大切な未来の旦那様です」
ぎゅ
幼「愛してますよ、いつまでも」
幼「絶対に治して、結婚して、それから永遠に、わたしを愛してください……」
男「……うん、がんばるよ」
幼「……大好きです、にーさん────」
>>192
こうやってほんわかできるだけでも、生きてる価値はあると思うよ。
こうやってほんわかできるだけでも、生きてる価値はあると思うよ。
───
幼「……男さん。お薬を取り替えますね」
男「ありがと、幼ちゃん」
幼「……」
男「幼ちゃん?」
幼「……はい?」
男「気のせいかな、今日は何か元気がないね」
幼「そっ、そんなこと……」
ぽろっ
幼「ぁ……っ」
男「……何かあったの?」
幼「ごめっ、なさ……っく、ごめんなさい。仕事中なのに、すみませっ……」
男「全然大丈夫だよ。理由があるなら、出来れば教えてほしいけど」
幼「あの……、あのっ」
幼「……田中さん、亡くなられたんです」
幼「……男さん。お薬を取り替えますね」
男「ありがと、幼ちゃん」
幼「……」
男「幼ちゃん?」
幼「……はい?」
男「気のせいかな、今日は何か元気がないね」
幼「そっ、そんなこと……」
ぽろっ
幼「ぁ……っ」
男「……何かあったの?」
幼「ごめっ、なさ……っく、ごめんなさい。仕事中なのに、すみませっ……」
男「全然大丈夫だよ。理由があるなら、出来れば教えてほしいけど」
幼「あの……、あのっ」
幼「……田中さん、亡くなられたんです」
>>150の予言がっ……!
>>193
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