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    元スレシンジ「ターミナルドグマ最大トーナメント……!?」

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    102 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 15:13:03.84 ID:a0usk/oQ0 (+95,+30,-242)
    シンジ(痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い!)

    シンジ(とてつもなく痛いッ! だけど──これでいい!)

    シンジ(闘争は楽しい、闘争は痛い……この二つは決して矛盾しない!
        闘争は痛いからこそ──楽しいんだッッッ!)ザッ

    マヤ『碇シンジ、痛みに涙しながらも構えを取りましたァッッッ!』

    シンジ(綾波にもこの楽しさを伝えたい!)

    シンジ「目標をセンターに入れて……スイッチ(鞭打)ッッッ!」

    ベッチィィィッ!

    シンジの鞭打が、レイに炸裂した。

    レイ「~~~~~~~~~~ッッッ!」

    トウジ「アイツ……技をコピリよった! さすがやな!」

    シンジ「どうだい、痛かっただろう?」

    レイ「ごめんなさい……こんな時どんな顔をすれば分からないの」

    シンジ「笑えばいいと思うよ」ニィ~

    レイ「…………」ニィ~
    103 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 15:15:10.35 ID:79+6dQIlO (+17,+29,+0)
    笑うなwwwwwwwww
    104 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 15:19:05.81 ID:a0usk/oQ0 (+95,+30,-159)
    ベッチィィィッ! ベッシィィィッ! ビッタァァァッ!

    マヤ『両者、笑いながら鞭打を撃ち合っていますッッッ!』

    ケンスケ『いやァ~こりゃすごい。もうマゾの域を通り越しちゃってるよ』

    アスカ「なによこれ……バッカみたい!」

    ミサト(またひとつ成長したみたいね、シンジ君)

    シンジ「どうやらもう、鞭打じゃ決着はつきそうにないね」ハァハァ…

    レイ「そうね」ハァハァ…

    シンジ「だったらお互い一番自信のある技で決着をつけようッッッ!」ザッ

    レイ「分かったわ」ザッ

    シ~ン……

    会場が静まり返る。

    動くのは、同時だった。

    シンジ&レイ(──今ッッッ!)
    105 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 15:20:06.66 ID:cBaQkyiP0 (+19,+29,-3)
    これで鞭打だったらうける
    106 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 15:25:16.84 ID:a0usk/oQ0 (+95,+30,-166)
    シンジ「目標をセンターに入れて──スイッチ(中段突き)ッッッ!」
    レイ「あなたは勝てないわ、私が貫くもの」

    シンジの中段突きと、レイの貫き手が激突する!

    ズドォッ!!!

    レイ「…………ッ!」ベキボキバキ…

    シンジの中段突きが、レイの貫き手を粉砕した。

    だが、レイは砕けた貫き手を何度もシンジにぶつける。

    シンジ「綾波……君は本当にスマートだね。 ──邪ッッッ!」

    ズドンッ……!

    中段突き、再び。

    マヤ『綾波レイ……完全に沈黙……ッッ!』

    青葉「勝負ありッッッ!」
    107 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 15:31:29.76 ID:a0usk/oQ0 (+93,+30,-274)
    試合後──

    ミサト「おめでとう、シンちゃん」
    アスカ「まっさか、バカシンジがベスト4まで残るなんてねぇ」

    シンジ「これもみんな、ミサトさんが修業をつけてくれたおかげだよ。
        あとアスカと綾波の試合を見てたってのも大きかったし」

    ミサト「じゃ、次は私ね」

    ミサト「シンちゃん、準決勝で会いましょ」



    ゼルエル≪すまんみんな……仮にも使徒最強を名乗っている私が、
         あんな無様な試合をしてしまった……ッッ!≫

    アルミサエル≪うぅ……!≫グスッ
    レリエル≪ゼルエルさん……≫シクシク
    サンダルフォン≪くぅ……ッッ≫ウルッ

    サキエル≪ゼルエルさん。ゼルエルさんの無念、どうか俺に背負わせて下さい≫

    ゼルエル≪サキエル……!≫

    サキエル≪この大会──俺が必ず優勝しますッッッ!≫
    108 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 15:40:44.85 ID:oOAETiJvO (-19,-9,-1)
    支援
    109 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 15:43:54.19 ID:a0usk/oQ0 (+95,+30,-217)
    <試合場>

    マヤ『Bブロック二回戦第二試合!』

    マヤ『酔拳で洞木ヒカリを退けた、葛城ミサトと──
       巨体でもって時田シロウを瞬殺した、使徒サキエルの対決ですッッッ!』

    サキエル「…………」ズシンッ

    ミサト「あ~……飲みすぎちったわ」ヨロヨロ…

    日向「開始(はじ)めいッッッ!」

    ドゴォッ!

    ミサト「~~~~~ッ! ……効いたわッ!」

    ベシィッ!

    サキエル「…………!」グラッ

    ケンスケ『サキエルのパンチに対して、ミサトさんもローキックで返すとはね。
         こいつはすごい打撃戦になりそうだ!』

    ケンスケの予想通り、試合は激しい打撃戦となっていく。
    110 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 15:45:15.28 ID:GrA7b8wH0 (-3,+8,-2)
    なんかワロタ
    111 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 15:47:29.59 ID:Vf8zWnCm0 (+22,+29,-3)
    素直に見れていいな
    112 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 15:48:22.04 ID:RstZJbJl0 (+27,+29,-18)
    確認だけど本当に使徒のサイズそのままなんだよね?
    113 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 15:52:40.41 ID:a0usk/oQ0 (+93,+30,-241)
    ミサト「酒(シュ)ッッッ!」バキィッ
    サキエル「…………」ズドンッ

    ドゴォッ! ベキィッ! ドズゥッ! ズドンッ! ガゴォッ!

    シンジ「すごいな……ミサトさんも、使徒も、鬼気迫るって感じだ」

    アスカ「うわっ……ちょっとあそこ見てよ、さっき負けた使徒が見に来てるわ」

    シンジ「ホントだ。彼らにも仲間意識とかあるのかな?」

    アスカ「あんたバカァ? あるわけないじゃない、そんなの」

    ゼルエル「…………」

    メキャッ! ズギャッ! ギャドォッ! ドボッ! ズガンッ!

    攻防は互角。両者、間合いを開ける。

    ミサト「やるじゃない……ビールが足らなかったかしら」ゼェゼェ
    サキエル「…………」

    ミサト(15年前の南極での格闘大会──あれには父も参加していた)
    114 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 15:54:16.33 ID:a0usk/oQ0 (+95,+30,-269)
    ミサト(だけど父は敗れ……この世を去った)

    ミサト(私はこの最大トーナメントで優勝して、父の無念を晴らしたいのかもしれない。
        だから酔拳のことを、弟子のシンジ君にすら話さなかった。
        その方がトーナメントで彼と当たった時に、有利だから……)

    ミサト(私はなんてズルイ女なの……ッッ!)

    ドゴォンッ!

    マヤ『一瞬動きの鈍った葛城ミサトに、サキエルのローキックが決まったッッッ!』

    ミサト「ゲホッ!」ドザァッ

    アスカ「なにやってんのよ、ミサト!」
    シンジ「ミサトさんッッッ!」

    ケンスケ『先ほどご昇進されたミサトさん、ここでさらに二階級特進かァッッッ!』

    サキエル「…………」ズンズン

    ミサト(ここまでね……)

    ミサト(師匠失格の私に、これ以上戦う資格はないわ……)

    シンジ「動いてよッッッ!」

    ミサト「!」
    115 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 15:55:04.04 ID:Vf8zWnCm0 (+17,+29,-13)
    ケンスケwwwwwww
    116 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 15:56:15.32 ID:oOAETiJvO (-11,-1,-1)
    支援ッ
    117 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 15:56:52.73 ID:sbbF7BZt0 (+22,+29,-16)
    ケンスケの解説酷すぎだろwww
    118 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 15:57:00.09 ID:a0usk/oQ0 (+95,+30,-241)
    シンジ「今動かなきゃ、負けちゃうじゃないかッッッ!」

    シンジ「ミサトさん、ぼくと準決勝で会うんじゃなかったの!?」

    ミサト「シンジ君……ッッ!」ググッ…

    マヤ『葛城ミサト、再起動ッッッ!』

    ズドッ! ドゴッ! バゴッ! ガゴッ! バシッ!

    マヤ『連打がサキエルに炸裂ゥッッッ!』

    サキエル「~~~~~ッッッ!」

    ミサト「できれば使用(つか)いたくなかったけど……
        あなたに敬意を表し、最大の技で終了(おわ)らせてもらうわ」

    すると──

    ミサト「ウボオオオオオオオオッッッ!!!」
    サキエル「!?」

    マヤ『こ、これは……ッッ! 葛城ミサト、胃液とビールが混ざった液体を、
       凄まじい水圧で吐き出したァァァッッッ! 見たくありませんッッッ!』

    加持「いい年して戻すなよ……ッッ!」
    119 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 15:57:52.38 ID:rmoTWDWZ0 (-21,-6,-2)
    ワロタ
    120 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 15:59:07.23 ID:a0usk/oQ0 (+95,+30,-304)
    ミサトの最大奥義をまともに受けたサキエルに、もはや力は残っていなかった。

    ミサト「胃袋のセカンドインパクト……名づけて“ストマックインパクト”」

    ミサト「碇司令と当たった時のとっておきだったんだけどね……」オエッ…

    シンジ「これがミサトさんの切り札……ッッ!」
    アスカ「下品な技だわ……!」

    サキエル「…………」ヨロッ…
    ミサト(まだ動けるの!?)

    サキエル「…………」ガシィッ

    マヤ『これはサキエル、自爆するつもりかァッッッ!?』

    ミサト(まずいッッッ! 今の体力で自爆を受けたら──)

    ゼルエル≪──やめろッッッ!≫

    サキエル「!」

    ゼルエル≪お前の負けだ、サキエル……受け入れるんだ≫

    サキエル≪はい……ッッ!≫ガクッ

    マヤ『なにをいってるのか分かりませんが、使徒、戦意喪失したもようです!』

    青葉「勝負ありッッッ!」
    121 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:00:55.11 ID:7fI2QnMw0 (+14,+29,-1)
    汚いさすが汚い
    122 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:01:09.88 ID:Hje9d+aJ0 (+23,+30,-16)
    さすがゼルエルさん・・・男前やでぇ
    123 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:02:46.35 ID:oOAETiJvO (+19,+29,-2)
    汚れやな…
    124 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:06:11.40 ID:85Uu6zpL0 (+22,+29,-14)
    試合に負けて勝負に勝ったゼルエル
    125 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:06:57.16 ID:a0usk/oQ0 (+95,+30,-154)
    試合後──

    サキエル≪ゼルエルさん……優勝するといっておきながら俺は……ッッ!≫

    ゼルエル≪ナイスファイト、ナイステクニック、ナイススピリット……。
         お前は我々使徒の誇りだ……≫ギュ…

    サキエル≪~~~~~ッッッ!≫

    ゼルエル≪最大トーナメントはなにも今日だけじゃない、出直そう≫

    サキエル≪はいッッッ!≫



    冬月「これでAブロックは二回戦終了か……」

    冬月「まったくどの試合も私を楽しませてくれるよ」ニィッ

    冬月「そして次の試合はいよいよ──」

    冬月「地上最強の夫婦喧嘩だッッッ!」
    127 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:12:04.39 ID:B3HQ2lFy0 (+27,+29,-20)
    夫婦って先生、(ネタバレは)いかんでしょ
    128 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:12:06.83 ID:a0usk/oQ0 (+95,+30,-268)
    <試合場>

    ワアァァァァァ……!

    マヤ『Aブロックが終了し、二回戦もいよいよ後半戦!』

    マヤ『青龍の方角ッ! 汎用人型決戦兵器、エヴァンゲリオン初号機ッッッ!
       白虎の方角ッ! ネルフ最高司令官、碇ゲンドウッッッ!』

    シンジ(父さんと初号機の戦いか……)

    カヲル「やぁ、シンジ君」

    シンジ「カヲル君! エヴァに全力で握り締められてたけど、もう平気なの?」

    カヲル「心配してくれてありがとう。とりあえず動けるぐらいには回復したよ。
        あと……彼女は“全力”じゃなかった」

    シンジ「(彼女?)全力じゃなかった……? ウソだよ!」

    カヲル「いや……全力を出せなかったというべきかもしれない」

    日向「開始(はじ)めいッッッ!」

    ズドォンッ!

    マヤ『碇ゲンドウのハンマーパンチが、初号機にクリーンヒットォッッッ!』
    129 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:14:50.07 ID:7fXzuwdkP (+24,+29,-4)
    ここはゲンドウ敗北か?
    130 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:18:04.88 ID:ovoLUZ/uO (-21,-9,-1)
    支援
    131 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:18:10.88 ID:a0usk/oQ0 (+95,+30,-295)
    ドゴォッ! ベキィッ! ズドンッ! ──ドザァッ!

    マヤ『碇ゲンドウの猛攻で、エヴァ初号機、あっという間に沈黙ゥッッッ!』
    ケンスケ『ペンペンとの一回戦は、全然本気じゃなかったってことか……』

    ゲンドウ「どうしたユイ……この程度か」

    初号機「やはり、このままじゃアナタには勝てないわね」

    シンジ「!?」
    ケンスケ『エ……エヴァがしゃべったッッッ!?』

    ズチャッ……

    マヤ『~~~~~ッッッ!? な、な、なんとォ~~~~~ッッッ!
       無人のはずのエヴァ初号機から、一人の女性が出現(あらわ)れました!!!』

    ゲンドウ「11年ぶりか……いや、毎日会ってはいたがな」
    ユイ「えぇ」

    冬月「復ッ!!! 活ッ!!!」

    冬月「碇ユイ復活ッッ! 碇ユイ復活ッッ! 碇ユイ復活ッッ! 碇ユイ復活ッッ!」

    冬月「碇ユイ復活ッッ! 碇ユイ復活ッッ! 碇ユイ復活ッッ! 碇ユイ復活ッッ!」

    冬月「碇ユイ復活ッッ! 碇ユイ復活ッッ! 碇ユイ復活ッッ! 碇ユイ復活ッッ!」
    132 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:19:51.30 ID:MRUAGs9+0 (+19,+29,-2)
    セリフの予想がつかない
    133 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:20:03.74 ID:CzgDeEe20 (+19,+29,-2)
    この冬月ノリノリである
    134 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:20:18.86 ID:Hje9d+aJ0 (+16,+28,-1)
    これは熱い展開
    135 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:24:09.83 ID:a0usk/oQ0 (+95,+30,-246)
    シンジ(碇ユイって……まさかあの人はぼくの母さん!?
        父さんは自分のせいで死なせてしまったっていってたのに……)

    ゲンドウ「よもやの自力サルベージ……やはりアレは事故ではなかったか」

    ゲンドウ「飽くなき強さを求める我々人類はアダムやリリスをベースに
         人造人間エヴァンゲリオンを作り上げたが──」

    ゲンドウ「お前はさらなる強さを得るために、わざと取り込まれたのだなッッッ!」

    ユイ「そのとおりよ、アナタ」

    ゲンドウ「……で、どうだった。10年以上エヴァと同化しての感想は……?」

    ユイ「一回戦の渚カヲル君との試合で、はっきりと理解(わか)ったわ。
       生身で戦った方が強い、と」

    シンジ「~~~~~ッッッ!」

    カヲル「やはり……」
       (もし生身の彼女が相手だったら、ボクはまちがいなく死んでいた……ッッ!)

    ゲンドウ「ユイ、お前はたしかに強かった。
         だが、10年以上のブランクがある今のお前では──
         私には決して勝てんッッッ!」

    マヤ『試合再開ィッッッ!』
    136 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:30:09.22 ID:a0usk/oQ0 (+95,+30,-207)
    メキャアッ!

    ゲンドウの拳がユイにヒットするが──
    攻撃後のスキを逃さず、ユイがゲンドウの右腕を掴む。

    パァンッ!!!

    マヤ『握撃ィッッッ! 碇ゲンドウの鋼鉄の腕が爆ぜたァッッッ!』

    ゲンドウ「なんだと……ッッ」ブシュウウ…

    さらに、アッパーがゲンドウの顎を打ち抜く。

    ガゴォンッ!

    ゲンドウ「ぐほっ……がはっ……!」
        (なぜだユイ……ッッ! ブランクがあるハズなのに、強くなっている!?)

    シンジ(あの父さんが押されてるところなんて、初めて見た……ッッ!)

    ユイ「私はエヴァの中で、ずっと鍛錬を重ねていたわ……」

    ユイ「エヴァに取り込まれた私がいた世界は、ここよりも濃密な空間だったわ。
       つまりそこで鍛錬を重ねた私のトレーニング量は──
       アナタを遥かに上回るッッッ!」

    ゲンドウ「~~~~~ッッッ!」
    137 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:34:38.31 ID:16cY8XhA0 (-24,-9,-1)
    支援
    138 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:36:05.20 ID:a0usk/oQ0 (+95,+30,-239)
    冬月(二人の戦いを見ていると、大学教授時代を思い出すよ……)

    冬月(あの頃、ユイ君の白衣が血で染まっていなかったことはなかった……)

    ズガァッ!

    ゲンドウのハンマーパンチが炸裂する。

    ユイ「……さすがね、アナタ」ペッ

    ゲンドウ「お前こそ、まさかエヴァの中で鍛錬を重ねていたとは……
         私のシナリオにはなかったことだ」

    ずれたサングラスをかけ直すゲンドウ。
    四つんばいになるユイ。

    グニャ~……

    カヲル「二人の闘気がスゴすぎて……ターミナルドグマ全体が歪んでいるね」
    シンジ「本気だ……ッッ! 二人とも……ッッッ!」

    ギュアッ!

    四つんばいの姿勢から、ユイが突進する。

    ゲンドウ(なにが来るッ!?)

    ガブッ……!

    マヤ『碇ユイ、碇ゲンドウの肩に噛みつきましたァ~~~~~ッッッ!』
    140 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:39:13.54 ID:Vf8zWnCm0 (+7,+19,-13)
    二号機かよw
    141 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:39:18.44 ID:a0usk/oQ0 (+95,+30,-254)
    ケンスケ『噛みつき(バイティング)は戦場格闘技では基本中の基本だけど……
         まさか女性が使用するなんて……ッッ!』

    メリィッ!

    ゲンドウの肩を食いちぎるユイ。

    ユイ「…………」モニュ… モニュ…
    ゲンドウ「ぐおお……ッッ!」ブシュウウ…

    ミサト「夫を……食ってる……ッッ!」

    カヲル「シンジ君、目の前で両親が戦うのを見るのは辛いだろうけど──」
    シンジ「…………」ニィ~

    シンジ「これだよ、カヲル君ッッッ!
        夫婦とはこうあるべきなんだ! まさに二人はぼくの理想ッッッ!」

    カヲル「~~~~~ッッッ!」
       (血は争えない、か……ッッ)

    ズガァンッ!

    マヤ『碇ゲンドウのアッパーで、碇ユイ、第3新東京市まで吹っ飛んだッッッ!』

    地上最強の夫婦喧嘩はさらにエスカレートしていく。
    142 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:42:48.48 ID:9Y11b0ic0 (+22,+29,-14)
    シンちゃんも大分アレだった
    143 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:43:56.32 ID:a0usk/oQ0 (+95,+30,-230)
    ズガンッ! ドゴォッ! ベキィッ! ボゴォッ! ドグァッ!

    メキャッ! グシャアッ! ドボォッ! ガキィッ! ズンッ!

    果てしない殴り合いの末、ゲンドウの首筋の防御が空く。

    ユイ(好機!!!)

    すかさずユイが頸動脈に噛みつこうとするが──

    ゴキィッ!

    ゲンドウのエルボーが、ユイの顔面にヒットした。

    ユイ「え……ッッ!」グラァ…

    ケンスケ『そうか、口を開いた瞬間は、もっとも打撃にもろい瞬間でもある!』

    ゲンドウ「ユイ、お前のトレーニング量は私よりも上かもしれん。
         だが、しょせんはエヴァの中での孤独な鍛錬……
         ネルフの最前線で実戦経験を重ねてきた私には、通用しないッッッ!」

    ズドォォンンッ!

    ユイの脳天に、ゲンドウのハンマーパンチが決まった。
    144 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:46:27.20 ID:a0usk/oQ0 (+95,+30,-194)
    ユイ「…………」ピクピク

    マヤ『碇ユイ、完全に……沈黙しました……』

    青葉「勝負ありッッッ!」

    ワアァァァァァ……!

    マヤ『地上最強の夫婦喧嘩、ついに決着ゥゥゥッ!
       激闘を制したのは地上最強の司令、碇ゲンドウッッッ!』

    マヤ『しかし、妻である碇ユイもすばらしいファイトを見せてくれましたッッッ!』

    <医務室>

    シンジ「母さん……」

    ユイ「シンジ……あなたがいるのに、エヴァに取り込まれてまで強さを求めて、
       私は母親としても武術家としても失格ね」

    シンジ「そんなの関係ないよッッッ!」

    シンジ「母さん、いつかぼくとも戦ってくれるかい?」

    ユイ「えぇ……もちろんよ」ニコッ
    145 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:47:13.94 ID:a0usk/oQ0 (+95,+30,-265)
    <試合場>

    マヤ『二回戦最終試合ッッッ!』

    マヤ『青龍の方角ッ! フォースチルドレン、鈴原トウジッッッ!
       白虎の方角ッ! 人類補完委員会議長、キール・ローレンツッッッ!』

    ヒカリ「鈴原……ファイト」
    レイ「鈴原君……」
    アスカ「あんな爺さん、ちゃっちゃとやっつけなさいよ!」
    シンジ「トウジなら勝てるよ!」

    トウジ「みんな、ありがとな!」ザッ

    向かい合う二人。

    キール「フォースチルドレン……君はボクシングが得意だそうだな」

    トウジ「だったらなんや?」

    キール「ならば私も……ボクシングで相手をしよう」スッ…

    トウジ「なんやと……!?」

    日向「開始(はじ)めいッッッ!」
    146 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:51:45.59 ID:oOAETiJvO (-11,-1,-1)
    支援ッ
    147 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 16:54:41.99 ID:M7s6gKKz0 (+23,+30,-22)
    ミサト「夫を……食ってる……ッッ!」

    おかしい…すごくエッチなセリフなのに全然やらしくしない
    148 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 17:02:00.74 ID:TsrdAR5u0 (+45,+30,+0)
    バゴォンッ!

    マヤ『鈴原トウジ、ダウ~~~~~ンッッッ!
       キール・ローレンツのたった一発のブローで、地に伏してしまったァッッッ!』

    トウジ「げほっ、ごほっ……ゲボォッ!」ビチャビチャ…

    シンジ「トウジッッッ!」

    キール「私が合気だけだと思ったら、大きな間違いだ。
        私の拳は、ゼーレのモノリス10枚を粉砕する」

    アスカ「10枚!? ウソでしょ……ッッ!」

    ゼーレのモノリスは、瓦よりもはるかに頑丈で、
    たった一枚を割れる武術家ですら世界に10人いないといわれている。

    トウジ(これがハッタリやないとしたら……ワシのパンチより遥かに上や……)ハァハァ

    トウジ「──だが!」

    トウジ「ボクシングは拳の威力だけが、勝敗を決めるんやない!」
    149 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 17:08:53.67 ID:TsrdAR5u0 (+45,+30,-294)
    トウジ「地上最速の打撃──受けてみいッッッ!」

    スパァンッ! スパパァンッ! パパパッ!

    トウジのジャブが、キールに連続ヒットする。

    ケンスケ『ボクサーのパンチ……特に左ジャブはどんなテクニシャンでも
         かわせないといわれている……いくらあの爺さんでも──』

    キール「ふむ、まだ若いのにボクシングの利点をよく理解(わか)っている」

    キール「だが、君のいる場所は、すでに20年前に通過した場所だッッッ!」

    ドズゥンッ!

    キールの超音速ボディブローが、トウジの腹を射抜いた。

    トウジ「20年……ワシらが生まれる前や、ないか……」

    ドザァッ……!

    青葉「勝負ありッッッ!」

    アスカ「あの爺さん、優勝持ってっちゃうわよ!」
    シンジ(トウジをこうも簡単に沈めるなんて……ッッ!)

    キール「人類補完計画の遂行は近い……」ザンッ

    こうして最大トーナメント二回戦は全て終了した。
    150 : 以下、名無しにか - 2012/12/01(土) 17:12:41.72 ID:GrA7b8wH0 (-27,-15,+0)
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