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    元スレ春香「テレビの前の皆さん! カーナビですよ! カーナビ!」

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    1 :


    「今をときめく765プロダクションのアイドル達がカーナビになってやってきた!」

    「その名も765アイドルナビ!」

    「メニュー画面はアイコンのデザインした可愛らしいアイコンに彩られ、さらに案内音声はなんと各メンバー200種類以上!」

    「楽しいイベントも盛りだくさんで、ファン必見のカーナビです!」

    2 = 1 :

    ・・・

    あずさ「すごいわね~。私達のカーナビだなんて」

    春香「技術の進歩ですね!」

    あずさ「でも、私にきちんと道案内できるかしら……?」

    貴音「心配ありませんよ、あずさ」

    貴音「心に芯を持てば、迷う事はあれども目的地を見失う事はありませんから」

    あずさ「ありがとうね貴音ちゃん。そうね、諦めなければいつか辿り着けるものね……」

    春香「トップアイドルへの道もそれに同じ、ですね!」

    あずさ「うふふ。その道はカーナビがあっても時間がかかりそう」

    貴音「近道は時に邪道となりますから、大事に歩いて行きましょう」

    春香「それじゃあそろそろ、765プロのスタッフによる体験VTRを見てみましょうか!」

    3 :

    あずささんのナビは…

    4 = 1 :

    ・・・

    律子「みなさんこんにちは! 竜宮小町プロデューサーの秋月律子です!」

    小鳥「事務員の音無小鳥です」

    律子「小鳥さん。今日はよろしくお願いしますね!」

    小鳥「うふふ。気合充分ですね! 律子さん!」

    律子「はい! 私も開発に関わってますから! しっかりアピールしていきますよ!」

    小鳥「でも今日は行楽の紹介も兼ねてるんですから、あまり根を詰め過ぎないようにしないと」

    律子「あはは、それもそうですね。ドライブを楽しみつつ、頑張りましょう」

    小鳥「そうそう。その調子です。それじゃあ駐車場に移動しましょうか。プロデューサーさんと社長が待ってます」

    律子「えっ、二人がですか?」

    小鳥「ええ。今日は二つのチームに分かれてドライブに出かける事になってるんですよ」

    5 = 1 :

    ・・・

    P「おーい」

    高木「律子君、音無君。こっちだよ」

    小鳥「あ、二人とも居ましたよ、律子さん。車もありますね」

    律子「車って……ワンボックスですか?」

    高木「ああ、立派なものだろう」

    律子「でも、私たちってこれから二つに別れるんですよね?」

    律子「二人乗りするには、少し大き過ぎるような……」

    P「まあ、そこは追い追い分かってくるよ」

    律子「はあ……」

    高木「楽しみにしてくれて構わないよ。さあ音無君、チーム分けの準備を」

    小鳥「はーい」

    6 = 1 :

    小鳥「くじ引きでパッと決めちゃいましょう!」

    P「じゃあ俺から引きますね」

    律子「次は私が」

    高木「よし、ティンと来た。右を頂こう」

    小鳥「紅白が一つずつです。せーので行きますよ……」

    小鳥「せーの!」

    P「>>+1」

    律子「>>+2」

    社長「>>+3」

    小鳥「>>+4」

    ※赤か白で

    7 :

    あずささんのナビに振り回されたい

    8 :

    ジャパネットはるか

    9 :

    でこちゃん

    10 = 1 :

    分かりづらくてごめん
    P 律子 社長 ピヨちゃん
    の面子で二人組を作って欲しいんです

    気を取り直して
    >>+1

    11 :

    12 = 11 :

    13 :

    14 = 1 :

    ・・・

    「俺と社長でペアですか」

    高木「大きめの車だが、運転は大丈夫かね」

    「任せてくださいよ。これでも運転は得意なんです」

    高木「ははは、頼もしいね。それじゃあ早速カーナビを取り付けてみよう」

    「年甲斐もなくはしゃがないでくださいよ……」

    「えっと、スタンドに立ててシガーソケットに電源入れて」

    高木「おお、付いたぞ」

    「こうしてみると765プロのロゴも格好良いですね」

    高木「だろう? それで、ナビをお願いするアイドルだが」

    「そうですね。>>+1で設定しましょう」

    15 :

    貴音

    16 = 1 :

    「トップバッターは貴音にお願いしましょうか」

    貴音『不肖貴音めがご案内いたします』

    高木「小さなアイコンになっても、四条君は礼儀正しいね」

    「目的地は……」

    高木「今回はアイドル毎に指定された地点に向かうことになってる」

    高木「詳しくは着いてからのお楽しみだがね」

    「はいはい。本当に社長はそういうのがお好きですね」

    「それじゃあ、出発進行だ」

    貴音『ゆめゆめ、安全運転を忘れぬようにするのですよ』

    17 = 1 :

    貴音『次の角を左です』

    「どこに連れていかれるんでしょうね」

    高木「お楽しみ、と言いたいところだが……」

    「まあ、なんとなく予想はつきますよね」

    貴音『しばし直線です』

    貴音『それにしても本日はお日柄も良く……』

    貴音『こうも天気がよろしいと、らあめんを食べたくなりますね』

    「まだ朝だって」

    貴音『お勧めのらあめん屋が近くにございます。よられてはいかがです?』

    高木「ははは、まるで本当に四条君がいるようだな」

    19 :

    双海姉妹のナビが不安でしょうがない

    20 = 1 :

    貴音『目的地周辺に到着いたしました』

    貴音『まこと、すばらしい運転でした。お疲れ様です』

    「ここからは徒歩で行きましょうか」

    高木「そうだな。ところで……」

    高木「四条君に労ってもらう感想はどうだね?」

    「最高ですね」

    高木「……」

    「……」

    貴音「もし、お二方。往来の中でそのような下品な顔をされるのはどうかと……」

    「う、うわっ!」

    高木「し、四条君か。脅かさないでくれたまえよ」

    貴音「しかし、目的地周辺からの案内を申しつけたのはお二人の方です」

    「あ、ああ。そうだったな。そうだった」

    高木「はは、ははは。さ、さてこれから何処に向かうのだろうね。楽しみで仕方ないよ」

    貴音「はて……」

    21 :

    起動画面はピヨちゃん

    22 = 1 :

    ・・・

    貴音「先程は一体、どのような話題で盛り上がっていたのです?」

    「えっと、それはだな」

    高木「お、男の秘密と言う奴だな。な、なあ!」

    「そ、そうですね。いやー、ごめんな貴音。男の秘密だから言えないわー!」

    貴音「……わたくしは仲間外れですか?」

    高木「いやいや、そんなつもりではないんだよ四条君」

    貴音「よろしいのですよ。無理に機嫌を取ろうとしなくとも」

    貴音「ふんっ」

    高木「う、ううむ……」

    23 = 1 :

    高木(ど、どうする……。四条君がへそを曲げてしまった)

    (安易なご機嫌伺いは悪手ですからね……)

    高木(……)

    (すいません責めるつもりはないんです)

    高木(……気にしていない)

    (とにかく、ここは自然に)

    24 = 1 :

    「い、いやー! それにしても腹が減ったなあ!」

    貴音「……む?」

    「そう言えば朝から何も食べていないんだったなあ!」

    貴音「……ほう?」

    「なにか美味しい物を食べたいなあ!」

    貴音「ほほう! あなた様はお腹が空いていらっしゃるのですね!」

    貴音「でしたらわたくしの紹介する場所はまさしく『おあしす』!」

    「お、おお……」

    貴音「さあ参りましょうあなた様! 高木殿も惚けて居る場合ではありませんよ!」

    高木「あ、ああ。そのようだ」

    25 = 1 :


    ・ラーメン屋 百郎

    貴音「さあさあ、こちらにお座りなさいな」

    「お、おい待ってくれ貴音! ここだけは勘弁してくれ!」

    高木「んん? この店に何かあるのかね? 香ばしい香りがして良いじゃないか」

    高木「……朝からくるところでは無いと思うがね」

    貴音「なにか?」

    高木「いやあ! 朝からラーメンとは豪勢だ! な!」

    「いやこの店だけはダメなんですって!」

    貴音「なにか?」

    「百郎万歳!」

    貴音「よろしい」

    26 = 13 :

    社長にそれはあかん

    27 = 1 :

    貴音「今日は一日旅をして回るのでしょう? でしたら、たんと力をつけてゆくのが吉です」

    「やめてくれ……。やめてくれ……」

    高木「ふむ。言っていること自体はまともだと思うのだが……」

    「貴方はこの先の地獄を知らないから、そんな呑気な物言いができる!」

    貴音「時に高木殿、この店には『おすすめ』があるのですが」

    高木「おお、本当かい? それじゃあお願いしようかな」

    「聞けよ!」

    28 = 1 :

    高木「いい加減腹をくくろうじゃないか。この歳になって朝からラーメンとは厳しい物があるが……」

    高木「娘のように可愛いアイドルが奨めてくれる物だ。無下には出来ん」

    貴音「ふふ、高木殿は男前にございます」

    高木「ははは! だろう! さあ、そのオススメをいただこうか」

    「社長、命が惜しかったら今すぐにやめるべきですって……」

    高木「何を言ってるんだ。男がすたるぞ?」

    貴音「そうですよプロデュサー? これでは高木殿に心が移ってしまいそうです」

    29 = 1 :

    高木「そういうことだ。さあ四条君。オーダーを」

    貴音「はい。では……」

    貴音「カラメマシマシニンニクマシマシチョモランマ」

    店員「どうぞ」

    高木「」

    30 :

    チョモランマは別の店だぞ。一応。

    31 = 1 :

    高木・P組出発と同時刻

    ・・・

    律子「小鳥さんと私でペアですか。よかった~」

    律子「プロデューサーと組まされたらどうなるか分かったもんじゃないですから」

    小鳥「プロデューサーさん、信用無いですね……」

    律子「ま、私達だけで組んだなら楽しくやっていきましょうよ!」

    律子「さっそくカーナビを取り付けて、と……」

    小鳥「律子さんは、ワンボックスの運転は大丈夫なんですか?」

    律子「免許の上では可能ですけど……」

    小鳥「やっぱり、緊張しちゃいます?」

    律子「うう……、お恥ずかしながら」

    律子「人を乗せるのも怖いって言うのに。なんでこんな不慣れな車を運転しないといけないのかしら」

    小鳥「まあまあ。練習だと思って! それより、カーナビを付けましょうよ!」

    律子「はいはい。小鳥さんもこういうの好きなんですね」

    律子「えっと、道案内は>>+1にお願いしちゃおうっと」

    32 :

    あずささん

    34 = 1 :

    律子「いくらなんでも、カーナビでも迷ったりしませんよね! あずささん!」

    律子「さあ、アイコンをタッチして……」

    小鳥「あっ!」

    律子「はい? どうかしましたか」

    小鳥「タッチ! 私にやらせてください! タッチ!」

    律子「あ、はい。いいですよ」

    小鳥「やった!」

    律子(タッチパネルに興味津々だなんて、意外と可愛いところも……)

    小鳥「そーれπターッチ!」

    律子「……なかった」

    36 :

    基本だよな!

    37 = 1 :

    律子「一応カメラあるんですから! 滅多なことしないでくださいよ!」

    小鳥「ごめんなさーい……」

    律子「もう。ほら。何も知らないで笑顔満面のあずささんをご覧なさい!」

    あずさ『よろしくお願いしますね?』

    小鳥「あ、可愛い」

    律子「ええ。とても」

    小鳥「……」

    律子「……そうじゃなくて、少しは申し訳ないとか思ってくださいよ!」

    小鳥「……」

    律子「返事!」

    小鳥「は、はーい!」

    あずさ『それじゃあ出発進行~! おー!』

    律子「おー!」
    小鳥「おー!」

    38 = 1 :

    小鳥「いい返事でしたね」

    律子「い、今のは忘れてくださいっ」

    39 = 1 :

    ・・・

    小鳥「えへへ、ちっちゃくなったあずささんは可愛いですね」

    律子「だからってしきりに画面に触らないでくださいよ。変に動作したらどうするんです?」

    あずさ『次の角を右です』

    小鳥「あずささんも横を向いてますよ!」

    律子「はいはい……ふふふ」

    42 :

    小鳥「……」

    律子「……」

    小鳥「……信号、変わりませんね」

    律子「……ですね」

    あずさ『それにしても今日は良い天気ですね~』

    小鳥「あーすごい。退屈をさっして話題を提供してくれましたよ」

    律子「たまたまですよ、たまたま」

    あずさ『車も進まないようですし、ちょっと散歩に行ってきますね?』

    小鳥「あはは、そうやって迷子に……!?」

    律子「どうしました?」

    小鳥「あずささん……、画面から消えちゃいました」

    43 = 42 :

    律子「はあ!? なんですかそれ!」

    律子「地図をスクロールしたんじゃないんですか」

    小鳥「何もやってませんよ~! なにもやってないのに勝手に壊れたんです!」

    律子「パソコン初心者じゃないんですから!」

    44 = 42 :

    律子「あーもう! どうなってるのよ!」

    小鳥「あ、律子さん! 画面みてくださいよ!」

    律子「今度はな、に……」

    『海が綺麗ですね~』

    律子「……小鳥さん」

    小鳥「……はい」

    律子「ここから一番近くの海辺は?」

    小鳥「次を左です」

    45 :

    765プロでは君がナビゲータを迎えに行く!

    46 = 42 :

    『車がたくさん走っててびっくりしちゃいました~』

    律子「最寄りの高速道路!」

    小鳥「直進っ!」

    『あれがスカイツリーが見えます』

    律子「どこ!?」

    小鳥「多分次の次を右ですね!」

    ・・・
    ・・

    47 = 42 :

    あずさ『あらあら~。お帰りなさい。どこにいったのか心配してたんですよ?』

    律子「よ、よく言いますよこの人も……」

    小鳥「まさかナビする人を探す羽目になるとは……」

    あずさ『それでは、ご案内を再開しますね』

    小鳥「なにはともあれ、これでようやくまともなドライブになりますね」

    律子「まったくです……。心臓にも悪いですし……」

    あずさ『あら? ここはどこかしら?』

    律子「」
    小鳥「」

    48 :

    あずささんは危ない…

    49 = 42 :

    ・・・
    「く、食った! 食ったぞ!」

    高木「もやしが踊る……、油がハイブリット……」

    「社長、お気を確かに……」

    貴音「お二人とも、すっかり精がついたようで何よりです」

    「ああ、そうね……」

    高木「黒井の白井がカラミティタイタン……」

    「あなたは後の席で休んでてください」

    貴音「では、私が助手席に失礼しますね」

    「ん? ああ、そう言えば、そういう企画だったな。じゃさっそく次に行こうか」

    貴音「実は」

    「うん?」

    貴音「実を言うと、あなた様を連れて行きたい場所が他にもあったのです」

    貴音「また今度、お付き合いいただけますか?」

    貴音「もちろん、二人きりで……」

    「お、おおう……」

    50 = 42 :

    貴音「さあ、次に参りましょう」

    「あ、ああ。そうね。じゃあ次は……」

    貴音「>>+1にお願いするのはいかがでしょう?」


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