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    元スレ竜「なにをしに、ココにきた?」村娘「食べられに」

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    51 = 1 :

    一週間後──

    「じゃあアンタたち、頼んだよ」

    村人A「竜の巣の近くに、こいつを置いてくりゃいいんだよな?」

    村人B「夕方になったら死体を取りに来よう」

    村人A「もしその時生きてたら、俺たちがぶっ殺してやるからな!」

    村人A「手をわずらわせるんじゃねえぞ!」

    村娘「は、はい……」

    少年「行ってらっしゃい……お姉ちゃん」

    青年「…………」

    52 :

    唐突にファンタジーSSとは珍しい

    53 = 1 :

    <山>

    村人A「これでようやく村の疫病神を始末できるな」

    村人B「ホントだよ、もっと早くこうしとけばよかったんだ」

    村人A「しっかし俺たちまで山に入って大丈夫か?」

    村人B「竜が若い男を殺した、という事例はない。大丈夫さ」

    村娘「…………」

    村人A「オラ、ちゃっちゃと歩け!」ドンッ

    村娘「は、はいっ!」ヨロッ

    54 = 1 :

    村人B「この辺でいいだろう」

    村人A「よし、じゃあこっからはお前一人で行け」

    村人A「せいぜいむごたらしく殺されることを期待しとくぜ」

    村人A「あばよ」ザッ

    村人B「もう会うこともないだろうさ」ザッ

    ハッハッハッハッハ……!

    村娘「…………」

    村娘「……さてと、あとは竜に会うだけね」

    55 :

    私怨

    56 = 1 :

    グルルルル……

    村娘「!?」ビクッ

    村娘(これが竜の声……? なんて大きい唸り声なの……!?)

    村娘(怖い……)

    村娘(でも……もっと近づかなくちゃ!)

    村娘(あれ以上村にいたら、青年さんに迷惑をかけてしまうし)

    村娘(村を出て、生きていくアテもない……)

    村娘(やっと……楽になれるんだわ)

    村娘(お母さん……助けてくれたのに、本当にごめんなさい……)

    57 = 1 :

    グルルルル……

    村娘「どんどん声が大きくなってきた」

    村娘「こっちの方にいるのね」

    村娘「!」

    グルルルル……

    村娘「これが……竜!」

    「ホウ、こんなトコロにニンゲンがくるとはな」

    村娘(鋭い牙、硬そうなウロコ……青年さんのいったとおりだわ!)

    59 :

    グウェインか

    60 :

    しえむ

    61 = 1 :

    「なにをしに、ココにきた?」

    村娘「食べられに」

    「たべられに、だと……?」

    「ハッハッハッハッハ……!」

    「かわったニンゲンがいたもんだ。イノチがいらないのか?」

    村娘「私にはもう……こうするしかないんです」

    村娘「もうこの国に、私が生きられる場所なんてない」

    村娘「できれば……一瞬で楽にして下さい」

    村娘「私にはもう、こうするしかないんです!」ポロポロ…

    62 = 1 :

    「たべないよ」

    村娘「え?」

    「だって、アレだけ優しくしてもらったんだしナ」

    村娘「優しく……?」

    「まだわからないかい。ってわかるワケがないか、ハハ」

    「ボクだよ、ボク」

    村娘「…………」ハッ

    村娘「まさか、あなた──」

    63 :

    少年だろ?

    64 = 60 :

    とりあえず青年は早まるな
    バッドエンドは勘弁してくれ

    65 = 1 :

    <村>

    青年「お待ちしておりました」

    剣士「うむ」

    青年(なんて巨大な剣だ……!)

    青年(人間なんか一振りで胴体ごとちぎれ飛んでしまいそうだ)

    青年(もっともこのくらいの剣でなきゃ、竜には通じないんだろう)

    青年「その剣で、数々の戦乱を生き延び、“竜殺し”の異名を勝ち取られたのですね?」

    剣士「うむ、これは私にしか扱えまい」

    青年「その腕を見込んで、ぜひドラゴン退治をお願いします!」

    剣士「任せておけ」

    青年(村娘ちゃん、必ず助けるからね……!)

    66 = 55 :

    ほう

    67 = 33 :

    こういうすれ違い系嫌いじゃないぜ

    68 = 60 :

    剣士を返り討ちにする展開きぼん

    69 = 1 :

    <山>

    「今まで、ダマっててごめんね」

    村娘「あなた……あのボウヤなの!?」

    村娘「でも、どうして……!?」

    「村のヒトたちはオネエちゃんをコロそうとしてた」

    「だから竜にくわせてやれってアドバイスしたのはボクなんだよ」

    「ボク、どうしてもオネエちゃんを助けたかったから」

    村娘「そうだったの……」

    70 :

    なんやかんやで竜と結ばれるに1000ジンバブエドル

    72 :

    嫌な予感しかしない

    73 = 33 :

    >>70
    少年と結ばれて青年が嫉妬に怒り狂うのも見てみたい

    74 = 1 :

    「あのオニイちゃんがいってただろう?」

    「竜はヒトに化けることもできるんだって」

    村娘「でも、どうしてあんな子供に……?」

    「いや好き好んでコドモに化けたワケじゃない」

    「好きな姿に化けられるワケじゃなく、ボク自身の年齢や性別がハンエイされるから」

    「ボクはこれでも100年は生きてるケド」

    「竜としてはまだまだコドモだってことさ」

    76 = 1 :

    村娘「……くすっ」

    「な、なにがおかしいんだよ!」

    村娘「だって、こんな大きい竜が、人間になるとあんなに可愛い子供だなんて……」

    「ウウウ……」

    「ホントウにたべちゃうぞ!」

    村娘「いいわよ、元々そのつもりだったし」

    「……たべるワケないだろ」

    「もしたべるつもりなら、ニンゲンの姿でユダンさせてとっくにたべてるよ」

    村娘「ふふっ、ありがとね」

    77 :

    これはいい

    78 = 1 :

    村娘「……でも」

    村娘「いったいどうして、アナタは人間に化けていたの?」

    村娘「それに……どうして女の人を何人も殺したりしたの?」

    村娘「私をこうして助けてくれたのに、どうして……!」

    「…………」

    「それは──」

    79 = 1 :

    ザッ ザッ ザッ……

    青年「どことなく足取りが慣れた感じですが……」

    青年「もしかして……この山は初めてではないんですか?」

    剣士「まぁな」

    剣士「だからこの山の竜のことも知らぬわけではない」

    青年「なるほど……」

    青年「とにかく急ぎましょう。村娘ちゃんが食べられてしまいます!」

    剣士「……うむ」

    80 :

    これは…

    81 = 1 :

    村娘「──えっ、あなたじゃないの!?」

    「そうさ、竜ってのはコレでもあまりたべなくてイイからね」

    「草や木、土を食べるだけでジュウブン生きていけるんだよ」

    「ヒトをコロすどころか、この山でケガした子を助けたこともあるくらいさ」

    「へへへ、ボクやさしいだろ?」

    村娘「そうだったの……ごめんなさい!」

    「でもここ数年、村の女のヒトが次々山でコロされて」

    「しかもそれが全部ボクのせいになってるっていうじゃないか」

    「だから……真犯人を見つけるために、ヒトに化けたんだよ」

    村娘「……犯人は分かったの?」

    「ううん、結局ワカらなかった」

    82 = 33 :

    剣士が犯人か

    83 = 3 :

    ネタバレやめろ

    84 = 1 :

    ザッ!

    青年「そこまでだ! 殺人ドラゴンめ!」

    剣士「……よし、お前さんはあの娘を連れて逃げろ」

    剣士「あとは俺が引き受ける」

    青年「分かりました!」ダッ

    青年「村娘ちゃん、こっちへ!」グイッ

    村娘「あっ、でも!」

    「アンタは、ダレだ!?」

    剣士「ふん……この剣のサビになる輩に、名乗る意味はないな」チャキッ

    85 = 59 :

    ミスリードかもしれない
    だがその通りでも構わない。

    王道モノとはそういうもの

    86 :

    続きはよ

    87 :

    たいがい読めた・・・かも。

    90 = 1 :

    タッタッタ……

    村娘「ねぇ、待って!」

    青年「大丈夫、もう大丈夫だよ!」

    村娘「あの竜は──」

    青年「大丈夫、あの剣士がすぐに退治してくれるさ」

    青年「彼は“竜殺し”と恐れられる剣の使い手なんだ」

    青年「彼がいうには、唸り声からしてここの竜はまだ子供だっていってたし」

    青年「絶対倒せるよ!」

    村娘「そ、そんな……ダメよ!」

    91 = 3 :

    青年が不愉快なキャラになっていく















    読み直せば始めからだった

    92 :

    予想を裏切るような落ちをお願いします

    94 = 1 :

    青年「……どうしてだい?」

    村娘「あの竜の正体は──ボウヤなのよ!」

    青年「なんだって!?」

    村娘「だけど、ボウヤは人を殺してなんかいないの!」

    村娘「真犯人を見つけるために、人に化けてたの!」

    青年「なっ……」

    青年「そんなのウソに決まってるだろう!」

    青年「品定めのために、人に化けていたに決まってる!」

    村娘「違う! だってもしそうなら、私はとっくに殺されていたわ!」

    村娘「だから一緒に戻って、あの剣士さんを止めて!」

    青年「…………」

    青年「分かったよ」ザッ

    98 = 1 :

    村娘「ありがとう……」

    青年「君を説得できないってことが、よく分かった」

    村娘「え?」

    青年「もうちょっと君とは親しくなりたかったけど、仕方ない」

    青年「今が一番のチャンスかもしれないし」

    村娘「チャンス……?」

    青年「俺はずっと君を──み」

    青年「み……み……み」

    青年「み、み……み、み、み……み……み、み……」

    村娘「!?」

    青年「み……ミ、み、ミミ、ミ……ミミミミ……」

    青年「ミンチにしたかったんだァァァァァッ!!!」

    99 = 70 :

    なん・・・だと

    100 = 60 :

    !?


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