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元スレ竜「なにをしに、ココにきた?」村娘「食べられに」
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<村>
村娘「あの……なにかお手伝いできることは──」
村人A「ふん、魔女の娘に手伝ってもらうようなことはねぇよ!」
村人B「けがらわしい……」
村娘「は、はい……」
村人A「図々しい女だ!」
村人B「あっち行けよ」シッシッ
村娘「……すみません」スタスタ
村娘「あの……なにかお手伝いできることは──」
村人A「ふん、魔女の娘に手伝ってもらうようなことはねぇよ!」
村人B「けがらわしい……」
村娘「は、はい……」
村人A「図々しい女だ!」
村人B「あっち行けよ」シッシッ
村娘「……すみません」スタスタ
婆「アンタたち、またあの女に話しかけられたのかい」
村人A「バアさん」
婆「あの女の母親は魔女だったんだからね」
婆「絶対に気を許しちゃいけないよ」
村人A「もちろんだ!」
村人B「もっとも……例外はいるけどね」
婆「あの青年と、浮浪児かい」
婆「まったく、困ったもんだよ」
村人A「バアさん」
婆「あの女の母親は魔女だったんだからね」
婆「絶対に気を許しちゃいけないよ」
村人A「もちろんだ!」
村人B「もっとも……例外はいるけどね」
婆「あの青年と、浮浪児かい」
婆「まったく、困ったもんだよ」
<村外れ>
村娘「ふぅ……」
少年「お姉ちゃん、またいじめられたのかい」
少年「もう出てった方がいいんじゃないの、この村から」
少年「ここにいても、ろくなことないじゃん」
村娘「うん……ありがとねボウヤ」
村娘「でも、ここを出ても行くアテはないし……」
村娘「ふぅ……」
少年「お姉ちゃん、またいじめられたのかい」
少年「もう出てった方がいいんじゃないの、この村から」
少年「ここにいても、ろくなことないじゃん」
村娘「うん……ありがとねボウヤ」
村娘「でも、ここを出ても行くアテはないし……」
青年「やあ、村娘ちゃん」
村娘「あ、青年さん!」
青年「……さっきも村の人たちに、なにかいわれてたみたいだね」
村娘「うん……でも、仕方ないわ」
村娘「お母さん、魔女だったんだし……」
青年「ちがう!」
青年「君のお母さんは魔女なんかじゃないよ!」
村娘「あ、青年さん!」
青年「……さっきも村の人たちに、なにかいわれてたみたいだね」
村娘「うん……でも、仕方ないわ」
村娘「お母さん、魔女だったんだし……」
青年「ちがう!」
青年「君のお母さんは魔女なんかじゃないよ!」
青年「たしかに君のお母さんは、魔力を宿していた」
青年「そして、この国では禁じられている“一般人の魔法使用”を犯してしまった……」
青年「だけどそれは世を惑わすためではなく、病気の君を助けるためだ!」
青年「もし君のお母さんが法に触れることを恐れていたら、今頃君はここにはいない」
青年「君のお母さんは……命を賭けて君を助けたんだ」
青年「断じて魔女なんかじゃない!」
村娘「うん、ありがとう……」グスッ
少年「へへへ、なかなかいいこというじゃん」
青年「そして、この国では禁じられている“一般人の魔法使用”を犯してしまった……」
青年「だけどそれは世を惑わすためではなく、病気の君を助けるためだ!」
青年「もし君のお母さんが法に触れることを恐れていたら、今頃君はここにはいない」
青年「君のお母さんは……命を賭けて君を助けたんだ」
青年「断じて魔女なんかじゃない!」
村娘「うん、ありがとう……」グスッ
少年「へへへ、なかなかいいこというじゃん」
100人からなる隊商がドラゴンと遭遇した。
いけ好かない隊長は一計を案じ、奴隷娘を1人馬車から蹴り落とした。
残り99人の命を奴隷1人の命で救えるなら安い買い物。
ドラゴンは娘1人と護衛兵の付いた手強そうな99人を見比べると、迷いなく後者を襲撃した。
大きい肉と小さい肉。導かれる答えはひとつだ。
いけ好かない隊長は一計を案じ、奴隷娘を1人馬車から蹴り落とした。
残り99人の命を奴隷1人の命で救えるなら安い買い物。
ドラゴンは娘1人と護衛兵の付いた手強そうな99人を見比べると、迷いなく後者を襲撃した。
大きい肉と小さい肉。導かれる答えはひとつだ。
青年「──でも、さっきのはボウヤにも一理ある」
青年「村人たちの君への態度は、日に日に厳しくなっている」
青年「俺がずっとついていればいいんだが……時々かばいきれなくなって、ごめん」
村娘「ううん、いいの……ありがとう」
少年「お兄ちゃんは優しいなぁ」
青年「……それと、心配事がもう一つ」
青年「君も知っているだろう? 近くの山に住む、竜のことを……」
村娘(竜……!)
青年「村人たちの君への態度は、日に日に厳しくなっている」
青年「俺がずっとついていればいいんだが……時々かばいきれなくなって、ごめん」
村娘「ううん、いいの……ありがとう」
少年「お兄ちゃんは優しいなぁ」
青年「……それと、心配事がもう一つ」
青年「君も知っているだろう? 近くの山に住む、竜のことを……」
村娘(竜……!)
青年「あの山で、俺が知ってるだけでもこの辺りの人間が9人も竜に殺されている」
青年「この村からも3人犠牲者が出てる」
青年「しかも、みんな若い女性だ」
青年「それを考えると、君なんかはうってつけの獲物だ」
青年「ヤツが山を下りてきたという記録はないが、もし下りてきたら──」
村娘「…………」ゴクッ
村娘(私が狙われる可能性が、高い……)
青年「この村からも3人犠牲者が出てる」
青年「しかも、みんな若い女性だ」
青年「それを考えると、君なんかはうってつけの獲物だ」
青年「ヤツが山を下りてきたという記録はないが、もし下りてきたら──」
村娘「…………」ゴクッ
村娘(私が狙われる可能性が、高い……)
早く喰われろよじれったいな
少年「ねえねえ」
青年「ん?」
少年「なんなのさ、竜って」
少年「ボクにも教えてよ」
青年「君もこの村に住むのなら、知っていた方がいいね」
青年「竜ってのは、数ある魔物の中でも鬼や悪魔と並び称される存在だ」
青年「屈強な牙や鱗を持ち、吐く息は岩をも溶かす」
青年「知能は人間と同等、悪知恵が働き、人に化けることすらあるという」
青年「さらに力は強いわ、空は飛ぶわ、寿命は長いわで、非の打ちどころがない」
青年「優れた戦士なら竜も倒せるとはいうけどね」
青年「ん?」
少年「なんなのさ、竜って」
少年「ボクにも教えてよ」
青年「君もこの村に住むのなら、知っていた方がいいね」
青年「竜ってのは、数ある魔物の中でも鬼や悪魔と並び称される存在だ」
青年「屈強な牙や鱗を持ち、吐く息は岩をも溶かす」
青年「知能は人間と同等、悪知恵が働き、人に化けることすらあるという」
青年「さらに力は強いわ、空は飛ぶわ、寿命は長いわで、非の打ちどころがない」
青年「優れた戦士なら竜も倒せるとはいうけどね」
少年「なんでそんなのが近くにいるのに、村の人は逃げないわけ?」
青年「あの竜がいつからあの山にいるかは知らないけど」
青年「竜が人を襲うようになったのは、ここ数年のことなんだ」
青年「それに……さっきの村娘ちゃんじゃないけど、ここを出ても行く場所がなきゃね」
青年「決して陽気な場所ではないけど、慣れ親しんだところでもあるしさ」
青年「人はなかなか住む場所を変えられないものなのさ」
少年「ふうん」
青年「あの竜がいつからあの山にいるかは知らないけど」
青年「竜が人を襲うようになったのは、ここ数年のことなんだ」
青年「それに……さっきの村娘ちゃんじゃないけど、ここを出ても行く場所がなきゃね」
青年「決して陽気な場所ではないけど、慣れ親しんだところでもあるしさ」
青年「人はなかなか住む場所を変えられないものなのさ」
少年「ふうん」
最期は喰われるエンドで頼んだ
村娘「……二人とも、ありがとう」
村娘「私は大丈夫」
青年「村娘ちゃん」ガシッ
村娘「えっ」ドキッ
青年「俺はいつだって君をみ──!」
青年「い、いや……なんでもない……」
少年「君を見守っているから、かな? いやいや、魅力に感じている、かも!」クスッ
青年「コ、コラ、茶化すなよ」カァ…
村娘&青年&少年「アッハッハッハッハ……!」
村娘「私は大丈夫」
青年「村娘ちゃん」ガシッ
村娘「えっ」ドキッ
青年「俺はいつだって君をみ──!」
青年「い、いや……なんでもない……」
少年「君を見守っているから、かな? いやいや、魅力に感じている、かも!」クスッ
青年「コ、コラ、茶化すなよ」カァ…
村娘&青年&少年「アッハッハッハッハ……!」
しかし村娘への、村人からの迫害は続いた。
婆「けがらわしいから、近寄るんじゃないよ! あたしにも呪いをかける気かい!?」
村娘「す、すみません……」
村人A「失せろ、ジャマだ!」ドンッ
村娘「ごめんなさい! すぐにどきます!」
村人B「魔女の娘が……!」ボソッ
村娘「向こうに行きます……」
婆「けがらわしいから、近寄るんじゃないよ! あたしにも呪いをかける気かい!?」
村娘「す、すみません……」
村人A「失せろ、ジャマだ!」ドンッ
村娘「ごめんなさい! すぐにどきます!」
村人B「魔女の娘が……!」ボソッ
村娘「向こうに行きます……」
村娘「うぅっ……ぐすっ」
青年「村娘ちゃん、大丈夫だ!」
青年「そうだ、俺と一緒にダンスでも踊ろうよ!」
少年「あっ、ボクとも踊ってよ!」
村娘「ありがとう……二人とも」
青年「君に涙は似合わないよ。さ、踊ろう!」スッ
村娘「うん……!」
婆(ちぃっ、また余計なことを……!)
青年「村娘ちゃん、大丈夫だ!」
青年「そうだ、俺と一緒にダンスでも踊ろうよ!」
少年「あっ、ボクとも踊ってよ!」
村娘「ありがとう……二人とも」
青年「君に涙は似合わないよ。さ、踊ろう!」スッ
村娘「うん……!」
婆(ちぃっ、また余計なことを……!)
<村の集会所>
婆「ちょっとアンタ」
青年「なんでしょう……?」
婆「アンタは村一番優秀で、将来はこの村を背負って立つ人材なんだ」
婆「なのに、なんであんな魔女の娘に関わってるんだい」
婆「あんなのと関わったら、アンタまでおかしくなっちまうよ」
村人A「そうだそうだ!」
村人B「悪いことはいわない……関わるのはやめとけ」
青年「…………」
婆「ちょっとアンタ」
青年「なんでしょう……?」
婆「アンタは村一番優秀で、将来はこの村を背負って立つ人材なんだ」
婆「なのに、なんであんな魔女の娘に関わってるんだい」
婆「あんなのと関わったら、アンタまでおかしくなっちまうよ」
村人A「そうだそうだ!」
村人B「悪いことはいわない……関わるのはやめとけ」
青年「…………」
青年「彼女は魔女なんかじゃないっ!」
婆「!」ビクッ
青年「彼女の母親はただの子供想いの母親でっ!」
青年「彼女は普通の人間なんだっ!」
青年「俺はいつだって彼女のことをみ──……」ハッ
村人A「彼女のことを、なんだぁ!?」
青年「…………」
村人A「いってみろよ、オイ!」
青年「…………」
村人A「……ちっ!」
村人B「あ~あ……やれやれ、そういうことか……」フゥ…
婆「!」ビクッ
青年「彼女の母親はただの子供想いの母親でっ!」
青年「彼女は普通の人間なんだっ!」
青年「俺はいつだって彼女のことをみ──……」ハッ
村人A「彼女のことを、なんだぁ!?」
青年「…………」
村人A「いってみろよ、オイ!」
青年「…………」
村人A「……ちっ!」
村人B「あ~あ……やれやれ、そういうことか……」フゥ…
青年「ちっ、ちがう! ──俺はそんなんじゃないっ!」
青年「とにかく、俺は彼女を見捨てることはしないよ! 絶対に!」ダッ
婆「ちょっと、お待ち!」
婆「……行っちまったか」
婆「ちっ、バカな奴だよ、まったく」
村人A「やれやれ困ったことになったなぁ、バアさん」
村人B「まさか彼をたぶらかすなんてね、やはり魔女の血を引いているよ」
婆「まったくどうしてくれようか、あの魔女の娘……!」
青年「とにかく、俺は彼女を見捨てることはしないよ! 絶対に!」ダッ
婆「ちょっと、お待ち!」
婆「……行っちまったか」
婆「ちっ、バカな奴だよ、まったく」
村人A「やれやれ困ったことになったなぁ、バアさん」
村人B「まさか彼をたぶらかすなんてね、やはり魔女の血を引いているよ」
婆「まったくどうしてくれようか、あの魔女の娘……!」
村娘「──聞いたわ、集会で私のことが議題に上がったって」
村娘「青年さん、もう私に関わらない方が……」
青年「なにをいってるんだ!」
青年「俺のことなら気にしなくていい!」
青年「君は自分が幸せになることだけを考えればいいんだ!」
村娘「うん……ごめんなさい……ありがとう……」グスッ
青年「さて今日は俺も暇だし、ボウヤと三人で何かして遊ぼうか」
少年「賛成!」
村娘「うん……!」
村娘「青年さん、もう私に関わらない方が……」
青年「なにをいってるんだ!」
青年「俺のことなら気にしなくていい!」
青年「君は自分が幸せになることだけを考えればいいんだ!」
村娘「うん……ごめんなさい……ありがとう……」グスッ
青年「さて今日は俺も暇だし、ボウヤと三人で何かして遊ぼうか」
少年「賛成!」
村娘「うん……!」
<村の集会所>
婆「今日の議題は、あの魔女の娘についてだよ」
婆「奴の母親のせいで、この村は王からの助成金を打ち切られちまった」
婆「そろそろなんとかしないといけないねえ」
青年「…………」
村人A「こっちから誠意を見せないといけねえな」
村人B「そうだね。この村全体としての総意としてね」
婆「今日の議題は、あの魔女の娘についてだよ」
婆「奴の母親のせいで、この村は王からの助成金を打ち切られちまった」
婆「そろそろなんとかしないといけないねえ」
青年「…………」
村人A「こっちから誠意を見せないといけねえな」
村人B「そうだね。この村全体としての総意としてね」
婆「追放するだけじゃなまぬるい」
婆「だから……いっそ始末するってえのはどうかねえ?」
青年「!?」
村人A「そりゃあ名案だ」
村人B「娘の死体を差し出せば、王もきっと許して下さるよ」
青年「ちょっと待ってくれ!」
青年「そんなこと、許せるものか! 彼女をなんだと思ってるんだ!」
青年「いくら村のためとはいえ──!」
婆「だから……いっそ始末するってえのはどうかねえ?」
青年「!?」
村人A「そりゃあ名案だ」
村人B「娘の死体を差し出せば、王もきっと許して下さるよ」
青年「ちょっと待ってくれ!」
青年「そんなこと、許せるものか! 彼女をなんだと思ってるんだ!」
青年「いくら村のためとはいえ──!」
婆「どうしてだい?」
婆「あの娘の母親のせいで、この村がさびれたのは事実なんだよ!」
婆「それにアンタの目を覚まさせるいい機会さ」
婆「アンタにゃ、あんな女にたぶらかされず、しっかり勉学に励んでもらって」
婆「村を出て──この村に巨万の富をもたらしてもらわなきゃならんのだからねぇ」
青年「ふ、ふざけるな!」
村人A「ま、お前がいくら反対しようと俺らはやるぜ」
村人B「多数決多数決、これも村のためさ」
青年「…………!」
婆「あの娘の母親のせいで、この村がさびれたのは事実なんだよ!」
婆「それにアンタの目を覚まさせるいい機会さ」
婆「アンタにゃ、あんな女にたぶらかされず、しっかり勉学に励んでもらって」
婆「村を出て──この村に巨万の富をもたらしてもらわなきゃならんのだからねぇ」
青年「ふ、ふざけるな!」
村人A「ま、お前がいくら反対しようと俺らはやるぜ」
村人B「多数決多数決、これも村のためさ」
青年「…………!」
少年「いいじゃない」
婆「ん、ガキ! どっから入ってきたんだい!?」
村人A「てめぇみたいな子供が来るところじゃねえ、とっとと出てけ!」
少年「どうせならさぁ……」
少年「山に住んでる竜に殺させればいいんじゃない?」
少年「直接手を下すのは後味悪いし、わざわざ手を汚すこともないでしょ?」
青年「君はなんてことをいうんだ!」
婆「ほぉう、悪くないね」ニヤッ
婆「クソガキのくせになかなかいいこというじゃないか」
婆「ん、ガキ! どっから入ってきたんだい!?」
村人A「てめぇみたいな子供が来るところじゃねえ、とっとと出てけ!」
少年「どうせならさぁ……」
少年「山に住んでる竜に殺させればいいんじゃない?」
少年「直接手を下すのは後味悪いし、わざわざ手を汚すこともないでしょ?」
青年「君はなんてことをいうんだ!」
婆「ほぉう、悪くないね」ニヤッ
婆「クソガキのくせになかなかいいこというじゃないか」
青年「なにをいってるんだ! アンタら本当に人間か!?」
婆「もちろん人間だよ」
婆「れっきとした、ね」
村人B「自分たちの生活のため、必要な犠牲を出す」
村人B「実に人間らしい行為じゃないか」
青年「そんな……!」
婆「そうさ、それが人間ってもんさ」
婆「そして人間じゃない魔女はどうされても文句はいえないのさ」
婆「決まりだね」
婆「竜のいる山にあの娘を送るのは、一週間後にしよう」
婆「もちろん人間だよ」
婆「れっきとした、ね」
村人B「自分たちの生活のため、必要な犠牲を出す」
村人B「実に人間らしい行為じゃないか」
青年「そんな……!」
婆「そうさ、それが人間ってもんさ」
婆「そして人間じゃない魔女はどうされても文句はいえないのさ」
婆「決まりだね」
婆「竜のいる山にあの娘を送るのは、一週間後にしよう」
集会後──
青年「見損なったぞ!」
少年「え、どうして?」
青年「君は村娘ちゃんの世話になってるのに、なんであんなこと──!」
少年「世話になってるからこそ、さ」
少年「ボクだって、あれ以上お姉ちゃんの不幸なところを見たくないんだよ……」
少年「ましてや村の人たちに袋叩きにされてるところなんか……」
青年「くっ……!」
青年「見損なったぞ!」
少年「え、どうして?」
青年「君は村娘ちゃんの世話になってるのに、なんであんなこと──!」
少年「世話になってるからこそ、さ」
少年「ボクだって、あれ以上お姉ちゃんの不幸なところを見たくないんだよ……」
少年「ましてや村の人たちに袋叩きにされてるところなんか……」
青年「くっ……!」
<村娘の小屋>
バンッ!
青年「逃げよう!」
村娘「え?」
青年「たった今、集会で君を竜の餌食にすることが決定した!」
青年「このままでは、君は竜に殺されてしまう!」
青年「あいつらのいない、安全なところまで俺が送ろう」
青年「さ、早く!」
村娘「…………」
バンッ!
青年「逃げよう!」
村娘「え?」
青年「たった今、集会で君を竜の餌食にすることが決定した!」
青年「このままでは、君は竜に殺されてしまう!」
青年「あいつらのいない、安全なところまで俺が送ろう」
青年「さ、早く!」
村娘「…………」
村娘「いえ、私はここで運命をまっとうします」
青年「!?」
村娘「私のお母さんが魔法を使って私の病気を治したおかげで」
村娘「この村が王様から罰を受け、助成金を得られなくなったのは事実です」
村娘「ですから今度は私が一人で……その罰を受け入れます」
青年「だけど……!」
村娘「もういいんです……ありがとう……」ニコッ
青年(村娘ちゃんは自分の過酷な運命に疲れきってしまっている!)
青年(なんとか説得しないと……!)
青年「!?」
村娘「私のお母さんが魔法を使って私の病気を治したおかげで」
村娘「この村が王様から罰を受け、助成金を得られなくなったのは事実です」
村娘「ですから今度は私が一人で……その罰を受け入れます」
青年「だけど……!」
村娘「もういいんです……ありがとう……」ニコッ
青年(村娘ちゃんは自分の過酷な運命に疲れきってしまっている!)
青年(なんとか説得しないと……!)
婆「ひっひっひ、いい心がけじゃないか」ザッ
青年「!」
婆「あの竜は若い女を食う」
婆「ただし食うといっても、全部食うわけじゃない」
婆「一部だけ食って、あとはほとんど残してる。でかい図体して贅沢なもんさ」
婆「もっとも残った部分は弄んだのか、グッチャグッチャになってるがね」
青年「おバアさん……!」
婆「グッチャグッチャのお前の死体を王に見せれば」
婆「きっとまた村は潤うはずさ」
婆「ひぃっひっひっひっひ!!!」
村娘「分かりました……私の命、この村のために捧げます」
婆「一応逃げられないよう見張りは立てるが、逃げようとしたら承知しないよ」ジロ…
村娘「……もちろんです!」
青年「!」
婆「あの竜は若い女を食う」
婆「ただし食うといっても、全部食うわけじゃない」
婆「一部だけ食って、あとはほとんど残してる。でかい図体して贅沢なもんさ」
婆「もっとも残った部分は弄んだのか、グッチャグッチャになってるがね」
青年「おバアさん……!」
婆「グッチャグッチャのお前の死体を王に見せれば」
婆「きっとまた村は潤うはずさ」
婆「ひぃっひっひっひっひ!!!」
村娘「分かりました……私の命、この村のために捧げます」
婆「一応逃げられないよう見張りは立てるが、逃げようとしたら承知しないよ」ジロ…
村娘「……もちろんです!」
青年(くっ……ふざけるな!)
青年(あの竜に村娘ちゃんを殺させるなど! 絶対許せない!)
青年(そんなことさせるもんか!)
青年(かといって俺じゃ、竜にはとてもかなわない……)
青年(村娘ちゃんと一緒に殺されるのがオチだ)
青年(優れた戦士でなきゃ、竜は倒せない……!)
青年「そういえば、“竜殺し”の剣士が今この国にいるというウワサを聞いたな」
青年「もし連絡が取れれば──……」
青年(あの竜に村娘ちゃんを殺させるなど! 絶対許せない!)
青年(そんなことさせるもんか!)
青年(かといって俺じゃ、竜にはとてもかなわない……)
青年(村娘ちゃんと一緒に殺されるのがオチだ)
青年(優れた戦士でなきゃ、竜は倒せない……!)
青年「そういえば、“竜殺し”の剣士が今この国にいるというウワサを聞いたな」
青年「もし連絡が取れれば──……」
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