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元スレ竜「なにをしに、ココにきた?」村娘「食べられに」
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一週間後──
婆「じゃあアンタたち、頼んだよ」
村人A「竜の巣の近くに、こいつを置いてくりゃいいんだよな?」
村人B「夕方になったら死体を取りに来よう」
村人A「もしその時生きてたら、俺たちがぶっ殺してやるからな!」
村人A「手をわずらわせるんじゃねえぞ!」
村娘「は、はい……」
少年「行ってらっしゃい……お姉ちゃん」
青年「…………」
婆「じゃあアンタたち、頼んだよ」
村人A「竜の巣の近くに、こいつを置いてくりゃいいんだよな?」
村人B「夕方になったら死体を取りに来よう」
村人A「もしその時生きてたら、俺たちがぶっ殺してやるからな!」
村人A「手をわずらわせるんじゃねえぞ!」
村娘「は、はい……」
少年「行ってらっしゃい……お姉ちゃん」
青年「…………」
<山>
村人A「これでようやく村の疫病神を始末できるな」
村人B「ホントだよ、もっと早くこうしとけばよかったんだ」
村人A「しっかし俺たちまで山に入って大丈夫か?」
村人B「竜が若い男を殺した、という事例はない。大丈夫さ」
村娘「…………」
村人A「オラ、ちゃっちゃと歩け!」ドンッ
村娘「は、はいっ!」ヨロッ
村人A「これでようやく村の疫病神を始末できるな」
村人B「ホントだよ、もっと早くこうしとけばよかったんだ」
村人A「しっかし俺たちまで山に入って大丈夫か?」
村人B「竜が若い男を殺した、という事例はない。大丈夫さ」
村娘「…………」
村人A「オラ、ちゃっちゃと歩け!」ドンッ
村娘「は、はいっ!」ヨロッ
村人B「この辺でいいだろう」
村人A「よし、じゃあこっからはお前一人で行け」
村人A「せいぜいむごたらしく殺されることを期待しとくぜ」
村人A「あばよ」ザッ
村人B「もう会うこともないだろうさ」ザッ
ハッハッハッハッハ……!
村娘「…………」
村娘「……さてと、あとは竜に会うだけね」
村人A「よし、じゃあこっからはお前一人で行け」
村人A「せいぜいむごたらしく殺されることを期待しとくぜ」
村人A「あばよ」ザッ
村人B「もう会うこともないだろうさ」ザッ
ハッハッハッハッハ……!
村娘「…………」
村娘「……さてと、あとは竜に会うだけね」
グルルルル……
村娘「!?」ビクッ
村娘(これが竜の声……? なんて大きい唸り声なの……!?)
村娘(怖い……)
村娘(でも……もっと近づかなくちゃ!)
村娘(あれ以上村にいたら、青年さんに迷惑をかけてしまうし)
村娘(村を出て、生きていくアテもない……)
村娘(やっと……楽になれるんだわ)
村娘(お母さん……助けてくれたのに、本当にごめんなさい……)
村娘「!?」ビクッ
村娘(これが竜の声……? なんて大きい唸り声なの……!?)
村娘(怖い……)
村娘(でも……もっと近づかなくちゃ!)
村娘(あれ以上村にいたら、青年さんに迷惑をかけてしまうし)
村娘(村を出て、生きていくアテもない……)
村娘(やっと……楽になれるんだわ)
村娘(お母さん……助けてくれたのに、本当にごめんなさい……)
グルルルル……
村娘「どんどん声が大きくなってきた」
村娘「こっちの方にいるのね」
村娘「!」
グルルルル……
村娘「これが……竜!」
竜「ホウ、こんなトコロにニンゲンがくるとはな」
村娘(鋭い牙、硬そうなウロコ……青年さんのいったとおりだわ!)
村娘「どんどん声が大きくなってきた」
村娘「こっちの方にいるのね」
村娘「!」
グルルルル……
村娘「これが……竜!」
竜「ホウ、こんなトコロにニンゲンがくるとはな」
村娘(鋭い牙、硬そうなウロコ……青年さんのいったとおりだわ!)
竜「なにをしに、ココにきた?」
村娘「食べられに」
竜「たべられに、だと……?」
竜「ハッハッハッハッハ……!」
竜「かわったニンゲンがいたもんだ。イノチがいらないのか?」
村娘「私にはもう……こうするしかないんです」
村娘「もうこの国に、私が生きられる場所なんてない」
村娘「できれば……一瞬で楽にして下さい」
村娘「私にはもう、こうするしかないんです!」ポロポロ…
村娘「食べられに」
竜「たべられに、だと……?」
竜「ハッハッハッハッハ……!」
竜「かわったニンゲンがいたもんだ。イノチがいらないのか?」
村娘「私にはもう……こうするしかないんです」
村娘「もうこの国に、私が生きられる場所なんてない」
村娘「できれば……一瞬で楽にして下さい」
村娘「私にはもう、こうするしかないんです!」ポロポロ…
竜「たべないよ」
村娘「え?」
竜「だって、アレだけ優しくしてもらったんだしナ」
村娘「優しく……?」
竜「まだわからないかい。ってわかるワケがないか、ハハ」
竜「ボクだよ、ボク」
村娘「…………」ハッ
村娘「まさか、あなた──」
村娘「え?」
竜「だって、アレだけ優しくしてもらったんだしナ」
村娘「優しく……?」
竜「まだわからないかい。ってわかるワケがないか、ハハ」
竜「ボクだよ、ボク」
村娘「…………」ハッ
村娘「まさか、あなた──」
<村>
青年「お待ちしておりました」
剣士「うむ」
青年(なんて巨大な剣だ……!)
青年(人間なんか一振りで胴体ごとちぎれ飛んでしまいそうだ)
青年(もっともこのくらいの剣でなきゃ、竜には通じないんだろう)
青年「その剣で、数々の戦乱を生き延び、“竜殺し”の異名を勝ち取られたのですね?」
剣士「うむ、これは私にしか扱えまい」
青年「その腕を見込んで、ぜひドラゴン退治をお願いします!」
剣士「任せておけ」
青年(村娘ちゃん、必ず助けるからね……!)
青年「お待ちしておりました」
剣士「うむ」
青年(なんて巨大な剣だ……!)
青年(人間なんか一振りで胴体ごとちぎれ飛んでしまいそうだ)
青年(もっともこのくらいの剣でなきゃ、竜には通じないんだろう)
青年「その剣で、数々の戦乱を生き延び、“竜殺し”の異名を勝ち取られたのですね?」
剣士「うむ、これは私にしか扱えまい」
青年「その腕を見込んで、ぜひドラゴン退治をお願いします!」
剣士「任せておけ」
青年(村娘ちゃん、必ず助けるからね……!)
<山>
竜「今まで、ダマっててごめんね」
村娘「あなた……あのボウヤなの!?」
村娘「でも、どうして……!?」
竜「村のヒトたちはオネエちゃんをコロそうとしてた」
竜「だから竜にくわせてやれってアドバイスしたのはボクなんだよ」
竜「ボク、どうしてもオネエちゃんを助けたかったから」
村娘「そうだったの……」
竜「今まで、ダマっててごめんね」
村娘「あなた……あのボウヤなの!?」
村娘「でも、どうして……!?」
竜「村のヒトたちはオネエちゃんをコロそうとしてた」
竜「だから竜にくわせてやれってアドバイスしたのはボクなんだよ」
竜「ボク、どうしてもオネエちゃんを助けたかったから」
村娘「そうだったの……」
>>70
少年と結ばれて青年が嫉妬に怒り狂うのも見てみたい
少年と結ばれて青年が嫉妬に怒り狂うのも見てみたい
竜「あのオニイちゃんがいってただろう?」
竜「竜はヒトに化けることもできるんだって」
村娘「でも、どうしてあんな子供に……?」
竜「いや好き好んでコドモに化けたワケじゃない」
竜「好きな姿に化けられるワケじゃなく、ボク自身の年齢や性別がハンエイされるから」
竜「ボクはこれでも100年は生きてるケド」
竜「竜としてはまだまだコドモだってことさ」
竜「竜はヒトに化けることもできるんだって」
村娘「でも、どうしてあんな子供に……?」
竜「いや好き好んでコドモに化けたワケじゃない」
竜「好きな姿に化けられるワケじゃなく、ボク自身の年齢や性別がハンエイされるから」
竜「ボクはこれでも100年は生きてるケド」
竜「竜としてはまだまだコドモだってことさ」
村娘「……くすっ」
竜「な、なにがおかしいんだよ!」
村娘「だって、こんな大きい竜が、人間になるとあんなに可愛い子供だなんて……」
竜「ウウウ……」
竜「ホントウにたべちゃうぞ!」
村娘「いいわよ、元々そのつもりだったし」
竜「……たべるワケないだろ」
竜「もしたべるつもりなら、ニンゲンの姿でユダンさせてとっくにたべてるよ」
村娘「ふふっ、ありがとね」
竜「な、なにがおかしいんだよ!」
村娘「だって、こんな大きい竜が、人間になるとあんなに可愛い子供だなんて……」
竜「ウウウ……」
竜「ホントウにたべちゃうぞ!」
村娘「いいわよ、元々そのつもりだったし」
竜「……たべるワケないだろ」
竜「もしたべるつもりなら、ニンゲンの姿でユダンさせてとっくにたべてるよ」
村娘「ふふっ、ありがとね」
村娘「……でも」
村娘「いったいどうして、アナタは人間に化けていたの?」
村娘「それに……どうして女の人を何人も殺したりしたの?」
村娘「私をこうして助けてくれたのに、どうして……!」
竜「…………」
竜「それは──」
村娘「いったいどうして、アナタは人間に化けていたの?」
村娘「それに……どうして女の人を何人も殺したりしたの?」
村娘「私をこうして助けてくれたのに、どうして……!」
竜「…………」
竜「それは──」
ザッ ザッ ザッ……
青年「どことなく足取りが慣れた感じですが……」
青年「もしかして……この山は初めてではないんですか?」
剣士「まぁな」
剣士「だからこの山の竜のことも知らぬわけではない」
青年「なるほど……」
青年「とにかく急ぎましょう。村娘ちゃんが食べられてしまいます!」
剣士「……うむ」
青年「どことなく足取りが慣れた感じですが……」
青年「もしかして……この山は初めてではないんですか?」
剣士「まぁな」
剣士「だからこの山の竜のことも知らぬわけではない」
青年「なるほど……」
青年「とにかく急ぎましょう。村娘ちゃんが食べられてしまいます!」
剣士「……うむ」
村娘「──えっ、あなたじゃないの!?」
竜「そうさ、竜ってのはコレでもあまりたべなくてイイからね」
竜「草や木、土を食べるだけでジュウブン生きていけるんだよ」
竜「ヒトをコロすどころか、この山でケガした子を助けたこともあるくらいさ」
竜「へへへ、ボクやさしいだろ?」
村娘「そうだったの……ごめんなさい!」
竜「でもここ数年、村の女のヒトが次々山でコロされて」
竜「しかもそれが全部ボクのせいになってるっていうじゃないか」
竜「だから……真犯人を見つけるために、ヒトに化けたんだよ」
村娘「……犯人は分かったの?」
竜「ううん、結局ワカらなかった」
竜「そうさ、竜ってのはコレでもあまりたべなくてイイからね」
竜「草や木、土を食べるだけでジュウブン生きていけるんだよ」
竜「ヒトをコロすどころか、この山でケガした子を助けたこともあるくらいさ」
竜「へへへ、ボクやさしいだろ?」
村娘「そうだったの……ごめんなさい!」
竜「でもここ数年、村の女のヒトが次々山でコロされて」
竜「しかもそれが全部ボクのせいになってるっていうじゃないか」
竜「だから……真犯人を見つけるために、ヒトに化けたんだよ」
村娘「……犯人は分かったの?」
竜「ううん、結局ワカらなかった」
ザッ!
青年「そこまでだ! 殺人ドラゴンめ!」
剣士「……よし、お前さんはあの娘を連れて逃げろ」
剣士「あとは俺が引き受ける」
青年「分かりました!」ダッ
青年「村娘ちゃん、こっちへ!」グイッ
村娘「あっ、でも!」
竜「アンタは、ダレだ!?」
剣士「ふん……この剣のサビになる輩に、名乗る意味はないな」チャキッ
青年「そこまでだ! 殺人ドラゴンめ!」
剣士「……よし、お前さんはあの娘を連れて逃げろ」
剣士「あとは俺が引き受ける」
青年「分かりました!」ダッ
青年「村娘ちゃん、こっちへ!」グイッ
村娘「あっ、でも!」
竜「アンタは、ダレだ!?」
剣士「ふん……この剣のサビになる輩に、名乗る意味はないな」チャキッ
ミスリードかもしれない
だがその通りでも構わない。
王道モノとはそういうもの
だがその通りでも構わない。
王道モノとはそういうもの
タッタッタ……
村娘「ねぇ、待って!」
青年「大丈夫、もう大丈夫だよ!」
村娘「あの竜は──」
青年「大丈夫、あの剣士がすぐに退治してくれるさ」
青年「彼は“竜殺し”と恐れられる剣の使い手なんだ」
青年「彼がいうには、唸り声からしてここの竜はまだ子供だっていってたし」
青年「絶対倒せるよ!」
村娘「そ、そんな……ダメよ!」
村娘「ねぇ、待って!」
青年「大丈夫、もう大丈夫だよ!」
村娘「あの竜は──」
青年「大丈夫、あの剣士がすぐに退治してくれるさ」
青年「彼は“竜殺し”と恐れられる剣の使い手なんだ」
青年「彼がいうには、唸り声からしてここの竜はまだ子供だっていってたし」
青年「絶対倒せるよ!」
村娘「そ、そんな……ダメよ!」
青年「……どうしてだい?」
村娘「あの竜の正体は──ボウヤなのよ!」
青年「なんだって!?」
村娘「だけど、ボウヤは人を殺してなんかいないの!」
村娘「真犯人を見つけるために、人に化けてたの!」
青年「なっ……」
青年「そんなのウソに決まってるだろう!」
青年「品定めのために、人に化けていたに決まってる!」
村娘「違う! だってもしそうなら、私はとっくに殺されていたわ!」
村娘「だから一緒に戻って、あの剣士さんを止めて!」
青年「…………」
青年「分かったよ」ザッ
村娘「あの竜の正体は──ボウヤなのよ!」
青年「なんだって!?」
村娘「だけど、ボウヤは人を殺してなんかいないの!」
村娘「真犯人を見つけるために、人に化けてたの!」
青年「なっ……」
青年「そんなのウソに決まってるだろう!」
青年「品定めのために、人に化けていたに決まってる!」
村娘「違う! だってもしそうなら、私はとっくに殺されていたわ!」
村娘「だから一緒に戻って、あの剣士さんを止めて!」
青年「…………」
青年「分かったよ」ザッ
>>1GJ
村娘「ありがとう……」
青年「君を説得できないってことが、よく分かった」
村娘「え?」
青年「もうちょっと君とは親しくなりたかったけど、仕方ない」
青年「今が一番のチャンスかもしれないし」
村娘「チャンス……?」
青年「俺はずっと君を──み」
青年「み……み……み」
青年「み、み……み、み、み……み……み、み……」
村娘「!?」
青年「み……ミ、み、ミミ、ミ……ミミミミ……」
青年「ミンチにしたかったんだァァァァァッ!!!」
青年「君を説得できないってことが、よく分かった」
村娘「え?」
青年「もうちょっと君とは親しくなりたかったけど、仕方ない」
青年「今が一番のチャンスかもしれないし」
村娘「チャンス……?」
青年「俺はずっと君を──み」
青年「み……み……み」
青年「み、み……み、み、み……み……み、み……」
村娘「!?」
青年「み……ミ、み、ミミ、ミ……ミミミミ……」
青年「ミンチにしたかったんだァァァァァッ!!!」
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