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元スレ七咲「先輩、部活やめちゃいました」
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美也「………」
七咲「これからどうなるかなって、思ったりするけれど。大丈夫、ちゃんと前を向いてられるよ」
七咲「もう以前の私は居ない、だからもう何かに怖がったりすることはないから」
美也「……そっか」
七咲「……うん」
美也「…うんっ! わかった!」
七咲「え…?」
美也「みゃーはもう、逢ちゃんとお兄ちゃんにちょっかいすることはしません! ここに近いマース!」
七咲「…ちかいまーすって」
美也「にしし! でもね? これからはずっとみゃーと逢ちゃんは、友達だよ?」
七咲「…うん、私も友達で居たいって思ってる」
美也「当たり前だよっ! にっしし!」
七咲「…ふふっ」
七咲「これからどうなるかなって、思ったりするけれど。大丈夫、ちゃんと前を向いてられるよ」
七咲「もう以前の私は居ない、だからもう何かに怖がったりすることはないから」
美也「……そっか」
七咲「……うん」
美也「…うんっ! わかった!」
七咲「え…?」
美也「みゃーはもう、逢ちゃんとお兄ちゃんにちょっかいすることはしません! ここに近いマース!」
七咲「…ちかいまーすって」
美也「にしし! でもね? これからはずっとみゃーと逢ちゃんは、友達だよ?」
七咲「…うん、私も友達で居たいって思ってる」
美也「当たり前だよっ! にっしし!」
七咲「…ふふっ」
一カ月後
純一「よう、梅原。テストはどうだった?」
梅原「…聞くなぁ…聞くんじゃねえ…」ぞぞぞ…
純一「お、おう…負のオーラ満載じゃないか…どうしたって言うんだよ」
梅原「………多分、補修」
純一「あ~」
梅原「あーってなんだよ、大将! お前はなんだ? ん? そのヨユーな感じはぁ!?」
純一「え? そう見える?」
梅原「これでもかってぐらいに優等生な雰囲気を出してやがるぞー!」
純一「…まあ、自分で言うのもなんだけど。多分、良い点数取れると思うよ」
梅原「マジで?」
純一「このクラスは上位に食い込むと思う」
梅原「…数学だけ、なんてオチは?」
純一「ほぼ全教科だなぁ~、ま! これも出来の差かね? 梅原くん!」ばしっ
純一「よう、梅原。テストはどうだった?」
梅原「…聞くなぁ…聞くんじゃねえ…」ぞぞぞ…
純一「お、おう…負のオーラ満載じゃないか…どうしたって言うんだよ」
梅原「………多分、補修」
純一「あ~」
梅原「あーってなんだよ、大将! お前はなんだ? ん? そのヨユーな感じはぁ!?」
純一「え? そう見える?」
梅原「これでもかってぐらいに優等生な雰囲気を出してやがるぞー!」
純一「…まあ、自分で言うのもなんだけど。多分、良い点数取れると思うよ」
梅原「マジで?」
純一「このクラスは上位に食い込むと思う」
梅原「…数学だけ、なんてオチは?」
純一「ほぼ全教科だなぁ~、ま! これも出来の差かね? 梅原くん!」ばしっ
梅原「なんつぅこった……橘…」
純一「どうした」
梅原「……病気なんだな!? そうだろ!? 悪いモン喰ったに違いねェ!」
純一「あっはっはっは、いいぞいいぞ梅原ぁ! もっと嫉妬するがいい!」
梅原「ぎゃー! ムカつくを通り越してもう、尊敬しちまうぜー!」
純一「存分に敬いたまえ、僕はもう……」
純一「───以前の橘さんとは、違うのだからなっ!」キリッ
梅原「ぐぐっ…くそったれ、棚町にチクッてやるかならな! 憶えてろォー!」だだっ
純一「なんで薫が関係あるんだよ…って待て! それだけはやめろ! 何を奢らされるか分かったもんじゃない!」
梅原「ぐははー!」
純一「梅原ぁー!」だだっ
~~~~~
純一「…くそ、足の速い奴め…」すたすた…
純一「一体どこに消えて行ったんだ……必ず見つけ出してやる…」
純一「どうした」
梅原「……病気なんだな!? そうだろ!? 悪いモン喰ったに違いねェ!」
純一「あっはっはっは、いいぞいいぞ梅原ぁ! もっと嫉妬するがいい!」
梅原「ぎゃー! ムカつくを通り越してもう、尊敬しちまうぜー!」
純一「存分に敬いたまえ、僕はもう……」
純一「───以前の橘さんとは、違うのだからなっ!」キリッ
梅原「ぐぐっ…くそったれ、棚町にチクッてやるかならな! 憶えてろォー!」だだっ
純一「なんで薫が関係あるんだよ…って待て! それだけはやめろ! 何を奢らされるか分かったもんじゃない!」
梅原「ぐははー!」
純一「梅原ぁー!」だだっ
~~~~~
純一「…くそ、足の速い奴め…」すたすた…
純一「一体どこに消えて行ったんだ……必ず見つけ出してやる…」
「……」すたすた…
純一「…ん、あれは」
塚原「……」すたすた…
純一「塚原先輩……」
純一「……」
たったった
~~~~~~~
純一「先輩!」
塚原「……あら、橘くん」
純一「す、すみませんっ…急に呼びとめてしまって…ふぅ」
塚原「いいわよ、それで? 用はなにかしら?」
純一「あー…えっと、その…」
塚原「…七咲のこと?」
純一「あはは…ええ、まあそうですね…」
塚原「何時も通りよ、以前通り頑張ってるわ」
純一「…ん、あれは」
塚原「……」すたすた…
純一「塚原先輩……」
純一「……」
たったった
~~~~~~~
純一「先輩!」
塚原「……あら、橘くん」
純一「す、すみませんっ…急に呼びとめてしまって…ふぅ」
塚原「いいわよ、それで? 用はなにかしら?」
純一「あー…えっと、その…」
塚原「…七咲のこと?」
純一「あはは…ええ、まあそうですね…」
塚原「何時も通りよ、以前通り頑張ってるわ」
純一「…そうですか、それは良かったです」
塚原「それだけかしら?」
純一「は、はい! その…毎度毎度、すみません」
塚原「……いいのよ、それは」
純一「……」
塚原「気になる事は当たり前じゃない、大切だった人の事を思うのに、なにが悪い事があるの?」
純一「……はい」
塚原「それに私は……いや、これは言わなくてもわかってるわよね」
純一「……」
塚原「あの子は頑張ってる。誰に頼る事もなく、一人の力で頑張り続けてる」
塚原「───だから敢えて言わせてほしいの、ありがとうと。きみに」
純一「……はい、そんなことでお礼を言われるなんて…僕は…」
塚原「それだけかしら?」
純一「は、はい! その…毎度毎度、すみません」
塚原「……いいのよ、それは」
純一「……」
塚原「気になる事は当たり前じゃない、大切だった人の事を思うのに、なにが悪い事があるの?」
純一「……はい」
塚原「それに私は……いや、これは言わなくてもわかってるわよね」
純一「……」
塚原「あの子は頑張ってる。誰に頼る事もなく、一人の力で頑張り続けてる」
塚原「───だから敢えて言わせてほしいの、ありがとうと。きみに」
純一「……はい、そんなことでお礼を言われるなんて…僕は…」
塚原「いいえ、大したものよ。尊敬しちゃうわ」
純一「…あはは、ありがとうございます」
塚原「うん。それじゃあ…私は少し用があるから、これで」
純一「は、はいっ…今度また! その…えっと…あのー……」
塚原「くす、勉強のこと? いいわよ、いつでもいらっしゃい」
純一「あ、ありがとうございます…っ」ペコペコ
塚原「それじゃあね」ふり
純一「………」ぺこ…
純一「……はあ、良かった」
純一「七咲、頑張ってるんだな…ちゃんと一人でも、やっていけてるんだね…」
純一「………」ぐっ…
純一「…僕も、頑張らないと」
くるっ
たったったった
純一「…あはは、ありがとうございます」
塚原「うん。それじゃあ…私は少し用があるから、これで」
純一「は、はいっ…今度また! その…えっと…あのー……」
塚原「くす、勉強のこと? いいわよ、いつでもいらっしゃい」
純一「あ、ありがとうございます…っ」ペコペコ
塚原「それじゃあね」ふり
純一「………」ぺこ…
純一「……はあ、良かった」
純一「七咲、頑張ってるんだな…ちゃんと一人でも、やっていけてるんだね…」
純一「………」ぐっ…
純一「…僕も、頑張らないと」
くるっ
たったったった
たったった……
「…」ひょこ
「!!」
「……」たったった…
~~~~~~
放課後
純一「っ」だっ!
梅原「逃げたぞ!」
純一「くっ! だめかっ…ならこっちだ!」ばっ
ケン「へっへっへ…何処行くっていうんだ、よぉ?」
純一「なんのっ…」
マサ「~♪ お、橘じゃないか。なんかおごってくれない?」
純一「この正直者がっ! ぐぉー! 負けるかぁー!」ずさー!
薫「ふんっ!」びゅっ
純一「うぉおおおっ!? カバンンでガードだっ!」ドン!
「…」ひょこ
「!!」
「……」たったった…
~~~~~~
放課後
純一「っ」だっ!
梅原「逃げたぞ!」
純一「くっ! だめかっ…ならこっちだ!」ばっ
ケン「へっへっへ…何処行くっていうんだ、よぉ?」
純一「なんのっ…」
マサ「~♪ お、橘じゃないか。なんかおごってくれない?」
純一「この正直者がっ! ぐぉー! 負けるかぁー!」ずさー!
薫「ふんっ!」びゅっ
純一「うぉおおおっ!? カバンンでガードだっ!」ドン!
薫「ひゅ~♪ やるわねぇ、純一ぃ!」
純一「けほっ…カバン越しにっ…貫通ダメージとかっ…本当に女なのかよっ…!」
薫「制裁」びゅっ
純一「あぶっ!?」しゅっ
マサ「え、ゴハァッ!?」
梅原&ケン「マサァアアアアアアアアアアッッ!!!」
薫「あ、やっば……あははー! ごめんなさいねぇ~」
純一(今のうちに…)そそくさ…
梅原「だ、大丈夫かマサ…っ?」
ケン「お前っ…お前っ…俺たちをかばって、なにしてるんだよっ!?」
マサ「…へっ、俺はぁー……連れってモンを大切にしてんだよ、言わせんな恥ずかしい…」
ガク
梅原&ケン「マサアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
薫「うっるさいわね……ほら、馬鹿なことやってるから逃げたわよ純一」
純一「けほっ…カバン越しにっ…貫通ダメージとかっ…本当に女なのかよっ…!」
薫「制裁」びゅっ
純一「あぶっ!?」しゅっ
マサ「え、ゴハァッ!?」
梅原&ケン「マサァアアアアアアアアアアッッ!!!」
薫「あ、やっば……あははー! ごめんなさいねぇ~」
純一(今のうちに…)そそくさ…
梅原「だ、大丈夫かマサ…っ?」
ケン「お前っ…お前っ…俺たちをかばって、なにしてるんだよっ!?」
マサ「…へっ、俺はぁー……連れってモンを大切にしてんだよ、言わせんな恥ずかしい…」
ガク
梅原&ケン「マサアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
薫「うっるさいわね……ほら、馬鹿なことやってるから逃げたわよ純一」
~~~~~
純一「はぁっ…はぁっ……」
純一「よ、よしっ…ここまできたら…大丈夫だろっ…ふぅ…」
純一「……疲れた」とすんっ
校舎裏
純一「……あいつ等本気で僕にタカる気満々だったな…怖い怖い」
純一「というかどうしてテストの点数が良かったら、奢るみたいな空気なんだよまったく…」
純一「………」
純一「……勉強、頑張ったたしな。やれることはやってきたんだ…」
純一「大丈夫だ…やれるよ、僕になら」
純一「…………」
がさがさっ
純一(──あの四人組から逃げきることなんて、ははっ、大丈夫さ)ばっ
純一「出てこい! そこに居るんだろ! わかってるぞお前ら!」びしっ
がさ…
純一「はぁっ…はぁっ……」
純一「よ、よしっ…ここまできたら…大丈夫だろっ…ふぅ…」
純一「……疲れた」とすんっ
校舎裏
純一「……あいつ等本気で僕にタカる気満々だったな…怖い怖い」
純一「というかどうしてテストの点数が良かったら、奢るみたいな空気なんだよまったく…」
純一「………」
純一「……勉強、頑張ったたしな。やれることはやってきたんだ…」
純一「大丈夫だ…やれるよ、僕になら」
純一「…………」
がさがさっ
純一(──あの四人組から逃げきることなんて、ははっ、大丈夫さ)ばっ
純一「出てこい! そこに居るんだろ! わかってるぞお前ら!」びしっ
がさ…
がさがさ
純一「……!?」ドキドキ
がさぁ!
郁夫「!」びしぃっ
純一「とぉおりゃああ! って郁夫君!?」
郁夫「!?」ばっ
純一「あ、ああっ!? ごめんごめん! 怖がらせたよね? う、うん! いきなり殴りかかろうとしてごめんね…!?」
郁夫「っ……っ…」ビクビク…
純一「け、決して郁夫君を殴ろうとか…」
郁夫「!?」びくっ
純一「違う違う! 殴ろうとしたわけじゃなくてっ…えーとその、なんていうのかな…」
純一「──そうそう! 悪い四人組を成敗してやろうって思ってたんだよ! ここら辺に隠れてるらしくてね!」
郁夫「…?」
純一「そうなんだよ…この辺で、出るらしくてさ。郁夫くんも見なかった?」
郁夫「…」フルフル
純一「……!?」ドキドキ
がさぁ!
郁夫「!」びしぃっ
純一「とぉおりゃああ! って郁夫君!?」
郁夫「!?」ばっ
純一「あ、ああっ!? ごめんごめん! 怖がらせたよね? う、うん! いきなり殴りかかろうとしてごめんね…!?」
郁夫「っ……っ…」ビクビク…
純一「け、決して郁夫君を殴ろうとか…」
郁夫「!?」びくっ
純一「違う違う! 殴ろうとしたわけじゃなくてっ…えーとその、なんていうのかな…」
純一「──そうそう! 悪い四人組を成敗してやろうって思ってたんだよ! ここら辺に隠れてるらしくてね!」
郁夫「…?」
純一「そうなんだよ…この辺で、出るらしくてさ。郁夫くんも見なかった?」
郁夫「…」フルフル
純一「そっか…えっとね、顎が長い奴と…なんかこう全てが微妙な奴と…寿司屋の次男坊と…そうそう! もじゃこ!」
郁夫「…?」
純一「やっぱり知らないか……うん、でもね? これは正義の味方の活動なんだ」
純一「──この名称を、学校のみんなに言いふらして来るんだよ? いい? 出来るよね?」
郁夫「!」こくこく
純一「顎長と、微妙な奴と、寿司屋の次男坊、そしてもじゃこ!」
郁夫「っ…!」びしぃっ!
純一「よし! 良い子だ郁夫くーん」なでなで
郁夫「!」ニコニコ
純一(よし、これで復讐はすんだっと)
純一「…それで郁夫君、どうしてここにいるの?」
郁夫「?」
純一「へ? えーと、もう一回言ってくれるかな」
郁夫「…! …!」
純一「………え、嘘だよね?」
郁夫「…?」
純一「やっぱり知らないか……うん、でもね? これは正義の味方の活動なんだ」
純一「──この名称を、学校のみんなに言いふらして来るんだよ? いい? 出来るよね?」
郁夫「!」こくこく
純一「顎長と、微妙な奴と、寿司屋の次男坊、そしてもじゃこ!」
郁夫「っ…!」びしぃっ!
純一「よし! 良い子だ郁夫くーん」なでなで
郁夫「!」ニコニコ
純一(よし、これで復讐はすんだっと)
純一「…それで郁夫君、どうしてここにいるの?」
郁夫「?」
純一「へ? えーと、もう一回言ってくれるかな」
郁夫「…! …!」
純一「………え、嘘だよね?」
郁夫「……?」
純一「知らなかったのかって、それは……当たり前じゃないか…」
郁夫「………」くるっ
純一「郁夫くん!? 何処に行くの!?」
郁夫「………っ…」だだっ
たったった…
純一「風と共に去るものなりって……郁夫くんそれはちょっと…」
純一「………」
純一「──い、いやいや! そうしてる場合じゃない!」
純一「七咲が…っ」だだっ!
~~~~~
がら!
純一「──塚原先輩っ!」
森島「ん? たっちばなくーんじゃない。ひびきちゃんに用事?」
純一「知らなかったのかって、それは……当たり前じゃないか…」
郁夫「………」くるっ
純一「郁夫くん!? 何処に行くの!?」
郁夫「………っ…」だだっ
たったった…
純一「風と共に去るものなりって……郁夫くんそれはちょっと…」
純一「………」
純一「──い、いやいや! そうしてる場合じゃない!」
純一「七咲が…っ」だだっ!
~~~~~
がら!
純一「──塚原先輩っ!」
森島「ん? たっちばなくーんじゃない。ひびきちゃんに用事?」
純一「ええ、まあっ…そうなんですけど! 塚原先輩は何処に!?」
森島「ひびきちゃんなら~、えっと、多分部活中かな?」
純一「部活っ…プールに居るのかっ…!」だだっ
森島「それにちょっと忙しそうで、焦ってたようなっ…あれ? 橘くん?」
森島「……」
森島「くすん……」ショボーン
~~~~
純一「はぁっ…はぁっ…失礼します!」がらっ
「きゃああっ!? 男子よ! 男子が乗り込んできた!」
「ノゾキぃー! …って、あれ橘くんじゃない?」
「あ、橘君か。みんなー! 橘君だってー!」
「橘? 久しぶり、覗きに来たの?」
純一「あのっ…すみません! ちょっといいですか!?」
森島「ひびきちゃんなら~、えっと、多分部活中かな?」
純一「部活っ…プールに居るのかっ…!」だだっ
森島「それにちょっと忙しそうで、焦ってたようなっ…あれ? 橘くん?」
森島「……」
森島「くすん……」ショボーン
~~~~
純一「はぁっ…はぁっ…失礼します!」がらっ
「きゃああっ!? 男子よ! 男子が乗り込んできた!」
「ノゾキぃー! …って、あれ橘くんじゃない?」
「あ、橘君か。みんなー! 橘君だってー!」
「橘? 久しぶり、覗きに来たの?」
純一「あのっ…すみません! ちょっといいですか!?」
「聞きたい事?」
純一「えっと、塚原先輩を探してまして…!」
「塚原部長なら……さっきいたよね?」
「うん、だけどすぐにどっか行っちゃったような…あ! そうそう!」
「確か先生が来て、塚原部長と会話してたら…急に何処かへ飛び出して行ったよ?」
純一「飛び出して行った?」
「うん、なんだか凄い焦っていたような……」
純一「…何処に向かったまでは、わかりませんか?」
「どうだろうね……そこまではちょっと」
「というか橘、もうちょっと覗きに来なよ~。みんな結構、見つけ出すの楽しみにしてるんだから」
「今日は堂々と入って来たね、次は天井裏にいたりして」
「壁と同化するって、風呂敷持って入ってきた時は爆笑したわ~w」
純一「えっと、塚原先輩を探してまして…!」
「塚原部長なら……さっきいたよね?」
「うん、だけどすぐにどっか行っちゃったような…あ! そうそう!」
「確か先生が来て、塚原部長と会話してたら…急に何処かへ飛び出して行ったよ?」
純一「飛び出して行った?」
「うん、なんだか凄い焦っていたような……」
純一「…何処に向かったまでは、わかりませんか?」
「どうだろうね……そこまではちょっと」
「というか橘、もうちょっと覗きに来なよ~。みんな結構、見つけ出すの楽しみにしてるんだから」
「今日は堂々と入って来たね、次は天井裏にいたりして」
「壁と同化するって、風呂敷持って入ってきた時は爆笑したわ~w」
純一(一体、何処に居るんだ塚原先輩…! あの人に聞かないと、
僕は七咲の事はなにも知ることは出来ないのにっ…!)
「…橘くん?」
純一「っ……すみません、今日はこれで!」ばっ
純一「──また来ますので、その時はよろしくお願いします!」くるっ たったった…
「頑張ってね~」
「何時も通りだったわね、橘くん」
「ね~、さ! 練習はじめるわよ~!」
~~~~~
純一「はぁっ…はぁっ…」
純一(僕が予想するに、塚原先輩はっ……七咲の所へ向かったはずだ!)
純一(先生から何か言われて、飛び出して行った。それはつまり、郁夫君からきいた話と同じことなのかもしれない!)
純一「はぁっ、はぁっ……というか僕…七咲の家知らないんだけど…」
純一「……どうしよう、飛び出してきたけど」
僕は七咲の事はなにも知ることは出来ないのにっ…!)
「…橘くん?」
純一「っ……すみません、今日はこれで!」ばっ
純一「──また来ますので、その時はよろしくお願いします!」くるっ たったった…
「頑張ってね~」
「何時も通りだったわね、橘くん」
「ね~、さ! 練習はじめるわよ~!」
~~~~~
純一「はぁっ…はぁっ…」
純一(僕が予想するに、塚原先輩はっ……七咲の所へ向かったはずだ!)
純一(先生から何か言われて、飛び出して行った。それはつまり、郁夫君からきいた話と同じことなのかもしれない!)
純一「はぁっ、はぁっ……というか僕…七咲の家知らないんだけど…」
純一「……どうしよう、飛び出してきたけど」
純一「………」
純一「だけど…本当のことなのだろうか…だってそれは…」
純一「……考えたって仕方ない、本当の事なのかわかってから考えよう」
純一「七咲っ…!」だだっ
がさっ
純一「ん?」きっ
がささっ
純一「なんだ…? 草むらが動いてる?」
がさっ!
純一「うわぁっ!?」
にゃー
純一「…ね、猫? あ、もしかてプーなのか!?」
にゃーごろろ…
純一「お、おう……べったりだな、プー」なでなで
純一「だけど…本当のことなのだろうか…だってそれは…」
純一「……考えたって仕方ない、本当の事なのかわかってから考えよう」
純一「七咲っ…!」だだっ
がさっ
純一「ん?」きっ
がささっ
純一「なんだ…? 草むらが動いてる?」
がさっ!
純一「うわぁっ!?」
にゃー
純一「…ね、猫? あ、もしかてプーなのか!?」
にゃーごろろ…
純一「お、おう……べったりだな、プー」なでなで
純一「久しぶりだな、元気にしてたか?」
にゃうにゃう
純一「そうかそうか…って、和んでる暇じゃないよ!」ばっ
純一「さ、探さないとっ…七咲の事を、いや塚原先輩を探さないと…!」わたわた
純一「七咲の事を塚原先輩に聞きたくて、塚原先輩は七咲の事を探していて、
塚原先輩のことを僕は探していて、どうしてかといえば七咲の事を聞きたくて」
純一「うっ……うわぁああああああ! よくわからなくなってきちゃったよ!」
純一「ど、どどどどどどうしよう…っ! 塚原先輩!? 七咲!? どっちを心配すればっ…!」
にゃ~!
純一「……え?」
にゃ!
純一「プー?」
純一(な、なんだ…ちょっと距離をとって僕の事を見つめている…)
純一「もしかして…案内をしてくれるのか…?」
にゃうにゃう
純一「そうかそうか…って、和んでる暇じゃないよ!」ばっ
純一「さ、探さないとっ…七咲の事を、いや塚原先輩を探さないと…!」わたわた
純一「七咲の事を塚原先輩に聞きたくて、塚原先輩は七咲の事を探していて、
塚原先輩のことを僕は探していて、どうしてかといえば七咲の事を聞きたくて」
純一「うっ……うわぁああああああ! よくわからなくなってきちゃったよ!」
純一「ど、どどどどどどうしよう…っ! 塚原先輩!? 七咲!? どっちを心配すればっ…!」
にゃ~!
純一「……え?」
にゃ!
純一「プー?」
純一(な、なんだ…ちょっと距離をとって僕の事を見つめている…)
純一「もしかして…案内をしてくれるのか…?」
にゃー
純一「ごくっ……あの時みたいに、七咲と学校で初めて出会った…あの体育館裏のように…」
純一「…僕の事、案内してくれるのか?」
にゃう!
たたたたたっ
純一「あ、まって……!」
純一「っ……迷ってる暇なんて、無いだろう橘純一!」たっ
たったった
~~~~~
純一「…」
にゃーん ぺろぺろ
純一「…あのさ、プー」
にゃん?
純一「ここ、どこ?」
純一「ごくっ……あの時みたいに、七咲と学校で初めて出会った…あの体育館裏のように…」
純一「…僕の事、案内してくれるのか?」
にゃう!
たたたたたっ
純一「あ、まって……!」
純一「っ……迷ってる暇なんて、無いだろう橘純一!」たっ
たったった
~~~~~
純一「…」
にゃーん ぺろぺろ
純一「…あのさ、プー」
にゃん?
純一「ここ、どこ?」
山の中
純一「何処をどう見渡しても、山だよこれー!
むしろ樹海と言っても良い位だ! しかも完全に迷っちゃってるよ!」
ギャギャギャギャ!
純一「ひぃいいっ!? な、なんだろうっ…今の声…鳥…?」
のそのそ…
純一「うっ…うわぁあ……なんだ、この芋虫…凄い色だ…」
純一(ど、どうしようーーー!!? 遭難とかなのかな!? これって!?)
にゃんっ! たったたたたた
純一「あ、待ってくれプー! 僕を一人にしないでくれっ…!」たっ
純一「や、やめてくれっ…僕はこんな所に一人ぼっちになったら、死んじゃうからっ…!」ガサガサ
純一「っ……もう一人ぼっちは嫌───」ガサッ…
ひゅおおお…
純一「──あ、あれ…? 足元……ない?」
純一「落ちっ」
ずざざざざざざざあぁあああああああ!
純一「何処をどう見渡しても、山だよこれー!
むしろ樹海と言っても良い位だ! しかも完全に迷っちゃってるよ!」
ギャギャギャギャ!
純一「ひぃいいっ!? な、なんだろうっ…今の声…鳥…?」
のそのそ…
純一「うっ…うわぁあ……なんだ、この芋虫…凄い色だ…」
純一(ど、どうしようーーー!!? 遭難とかなのかな!? これって!?)
にゃんっ! たったたたたた
純一「あ、待ってくれプー! 僕を一人にしないでくれっ…!」たっ
純一「や、やめてくれっ…僕はこんな所に一人ぼっちになったら、死んじゃうからっ…!」ガサガサ
純一「っ……もう一人ぼっちは嫌───」ガサッ…
ひゅおおお…
純一「──あ、あれ…? 足元……ない?」
純一「落ちっ」
ずざざざざざざざあぁあああああああ!
まだあったんか
最近のアマガミスレは中折れするから期待してる
最近のアマガミスレは中折れするから期待してる
純一「うわぁっ、うわぁあああああああ!!」ザザザっ!
くるくる…ぽすん
純一「うわぁっ!? えっ!? プー!?」
にゃおーん!
純一「にゃおーんじゃないよ!? 僕ら絶賛、滑り落ち中だよ!?」
純一「だからっ! お前だけでもっ──」ぎゅっ
ざざざざ──ざっ…!
純一「あっ……崖…?」
ひゅううう……
純一「わぁあああああああああああああ!!」
~~~~~~
七咲「ふぅー……」ちゃぽ…
七咲「やっぱり何度来ても、ここの温泉はいいなぁ…」
七咲「……ん~! っはぁ~…気持ちいい…」
くるくる…ぽすん
純一「うわぁっ!? えっ!? プー!?」
にゃおーん!
純一「にゃおーんじゃないよ!? 僕ら絶賛、滑り落ち中だよ!?」
純一「だからっ! お前だけでもっ──」ぎゅっ
ざざざざ──ざっ…!
純一「あっ……崖…?」
ひゅううう……
純一「わぁあああああああああああああ!!」
~~~~~~
七咲「ふぅー……」ちゃぽ…
七咲「やっぱり何度来ても、ここの温泉はいいなぁ…」
七咲「……ん~! っはぁ~…気持ちいい…」
七咲「……」
七咲「今日はまた、色々と頑張ったよね…」
七咲「挫けずに、頑張って、頑張って…」
七咲「ちゃんと前を向いて、歩けたはず」
七咲「……先輩、見ててくれてますか。わたしは頑張っています」
七咲「先輩……」
「───ぁぁぁああああああああああああ!!」
七咲「へ?」
ばっしゃぁあーーーーんっ!!
七咲「………」ポカーン
パシャパシャ……
七咲「……今の…?」
ざばぁ!
七咲「ひっ」
七咲「今日はまた、色々と頑張ったよね…」
七咲「挫けずに、頑張って、頑張って…」
七咲「ちゃんと前を向いて、歩けたはず」
七咲「……先輩、見ててくれてますか。わたしは頑張っています」
七咲「先輩……」
「───ぁぁぁああああああああああああ!!」
七咲「へ?」
ばっしゃぁあーーーーんっ!!
七咲「………」ポカーン
パシャパシャ……
七咲「……今の…?」
ざばぁ!
七咲「ひっ」
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