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元スレP「朝起きたら律子が隣にいた……」

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ブロロロ……
P「……女の人を助手席に乗せたのは初めてですよ」
小鳥「え? でもいつも、アイドルの子たちを乗せてるじゃないですか」
P「ああ、すいません。プライベートで、ってことです」
小鳥「プライベート……」
P「アイドルの子たちを異性として見るわけにはいきませんからね。もちろんみんな、可愛い子たちですけど……」
小鳥「……私、女としてカウントされてる、ってこと?」
P「当たり前じゃないですか、実は男でしたー、とかじゃないでしょう?」
小鳥「……」
P「……小鳥さん?」
小鳥「……律子さんに怒られちゃうわ」
P「ええ? な、なんで……?」
小鳥「なんでもありません。プロデューサーさんが悪いんです」プイ
小鳥「……」クルン
P「律子の様子、どうですか?」
小鳥「気持ち良さそうに眠っています。体丸めちゃって、かわいいですよ」
P「そうですか、それは是非見てみたいな」
小鳥「……そーいうの、本人が起きてるときに言ってあげてください。きっと喜びますから」
P「……恥ずかしくて、そんなの言えませんよ」
小鳥「でも律子さん、言ってましたよ? 『プロデューサー殿はテキトーなこと言って相手を喜ばす天才だ』って」
P「んなっ、なんてことを……!? 今まで適当なつもりで発言したことないですよ!?」
小鳥「ふふっ、わかってます♪ ……ねえ、プロデューサーさん?」
P「なんですか?」
小鳥「……律子さんのこと、どう思います?」
P「……」
P「……」
小鳥「……」
キキッ
小鳥「いま、少し急げば赤信号になる前にいけたんじゃないですか?」
P「今日は大切なゲストを乗せてますから、安全運転でいかないと」
小鳥「それって……」
P「……」
P「好きですよ」
律子「……っ!」
小鳥「……友人として?」
P「……どうなんでしょう。まだ、はっきりとは……」
小鳥「そうですか……それじゃあ、脈アリってところですね」
P「……トップシークレットです」
小鳥「あ、私の家、このへんです。この辺りで降ろしてもらえば……」
P「わかりました」
キキッ
ガチャリ
小鳥「わざわざ送っていただいて、ありがとうございました」
P「いえいえ、いいんですよ。気にしないでください」
小鳥「ふふっ、やっぱりプロデューサーさんはお優しいですね」
P「いつも優しい人止まりで印象が終わってしまうのが、たまにきずですけどね。ははは……」
小鳥「大丈夫です、プロデューサーさんには、彼女くらいきっとすぐに出来ますよ」
P「そうでしょうか……」
小鳥「そうです、そうなんですっ。ふふふ、私が保証しますよ!」
P「音無さんだって彼氏できたことないじゃないですか」
小鳥「そ、そそ、それを言うのはズルイです~!」
このまま律子を持ち帰るとして
オナニー中断されたP(ムラムラ)
片付けてなかった律子のDVD(律子に見つかる)
ふむ
おまえら、パンツをいつでも脱げるようにスタンバイだ
オナニー中断されたP(ムラムラ)
片付けてなかった律子のDVD(律子に見つかる)
ふむ
おまえら、パンツをいつでも脱げるようにスタンバイだ
P「それじゃあ、おやすみなさい」
小鳥「おやすみなさい。また、明日」
ガチャ
P「さて……次は律子か」
律子「……」
コンコン
P「ん? 音無さん?」
ウィーン
小鳥「ごめんなさい、言い忘れてました。プロデューサーさん、耳貸してください」
P「え……?」
小鳥「……送り狼になっちゃ、だめですよ?」ボソボソ
P「!? な、何を……!? そんなことあるわけ……!」
小鳥「昨日みたいに♪」
P「!?」
小鳥「それじゃあ、今度こそおやすみなさい!」タタタッ
律子は普段プロデューサーで照れ隠しの時だけプロデューサー殿だろうが
P(送り狼、って……またへんなこと言って)
P「……」チラ
律子「……」
P「……いやいやいや、何を考えているんだ俺は……」
P「昨日のは事故、そう事故だ。二日連続でなんて、そんな……」
P「……」
P(それは、たしかに今の俺にとってはとても魅力的なアイデアだった)
P(しかし……それをしたら、大切な何かが失われてしまう気がする)
P(律子に嫌われることだけは、決してしたくないし……)
P「……やっぱり、普通に送っていこう。うん……」
律子「……く……なし……」ボソボソ
P「ん?」
律子「……z、zzz……」
P「気のせいか……」
―――
P「えっと、このへん……かな?」
P「……」
P(やばい。送っていくと言っても、音無さんからもらったアバウトな地図じゃさっぱりわからん)
P(律子を起こして聞くしかないか……)
P「おーい、律子~」ユサユサ
律子「う、う~ん……」
P「起きてくれ、もう朝だぞ~」
律子「……」
P「……寝てるなら、ちゅーしちゃうぞ~」
律子「!?」ガバッ
P「おお、起きたか。おはよう」
律子「お、おは、おはようございます……」ドキドキ
ガバッと起きたら
ぶつかってキス状態‥‥‥
という王道ではなかったか
ぶつかってキス状態‥‥‥
という王道ではなかったか
律子「……」ポー
P「律子、色々状況がわかっていないとは思うけど……」
律子「……送ってくれたんですよね? すいません……」
P「あれ、もしかして起きてたのか?」
律子「いっ、いえいえ! ただまあ、なんとなくわかりますから! それだけですっ!」
P「そうか……」
律子「……私の家、もうすぐそこです。ここからなら、歩いていけますから……」
P「玄関まで送っていくよ」
律子「……結構です」
P「いやでも、こんな夜道とはいえ、酔ったお前をひとりにするなんて……」
律子「だいじょうぶですっ、だいじょうぶですから……!」
P「……!?」
律子「ひとりに……してください……」
P(律子の目、赤くなってる……?)
律子「……」
ゴシゴシ
律子「プロデューサーには昨日からお世話になりっぱなしですから……これ以上迷惑、かけられません」
P「迷惑だなんてそんな……」
律子「本当、あとちょっとの距離ですから、心配はいりません。お礼は後日、酔いがさめたときに……」
P「お礼なんていらないよ。ただ、ちゃんと家まで入っていくのを確認させてくれ。安心したいんだ」
律子「……」
P「……律子、お前どうしたんだよ? 様子がおかしいぞ」
律子「べつに、おかしくなんて……っ!」ジワ
P「……」
律子「……失礼しますっ」
P「あ、ああ……」
Pがヘタレすぎて泣かせちゃったのかしら?
しかし、こんなにりっちゃんがかわいいSSのは久しぶりに見た
しかし、こんなにりっちゃんがかわいいSSのは久しぶりに見た
律子「……」
テクテク
律子「……っ……」
律子「ほんと、バカみたい……ひとりで舞い上がっちゃって、私……」
律子「う、うぅ……」
律子「ま、まだ、泣いちゃだめよ……」
律子「泣くのは、部屋に帰ってから……!」
P「なんで泣くんだよ」
律子「!? ぷ、プロデューサー!?」
P「……やっぱり、ほっとけないよ。フラフラじゃないか」
律子「……やっぱり、優しいですね、プロデューサー殿」
P「茶化すなよ」
律子「べ、べつに茶化してなんか……」
P「律子が俺のことプロデューサー殿って言うときは、大体そういうときだろ?」
律子「……そうでしたっけ?」
P「いや、まあ……、そうじゃないときもあるけど」
律子「……」
P「……なあ、律子」
律子「なんですか……?」
P「なんで、涙を流す必要があるんだ? 何かあったなら、相談してくれよ」
律子「……あなたには、言えません」
P「……どうして?」
律子「あなたのことだから、言えないんです……」
P「俺のこと? それなら尚更……」
律子「あっ、い、いいえ! ……やだもう、まだ酔ってるのかしら……!」
律子「と、とにかく……私はさっきも言ったように、ひとりで帰れますから」
P「……」
律子「……それじゃあ、おやすみなさい」タタッ
P「ちょ、待てよ!」
ガシッ
律子「っ! は、離して……っ!」
P「……いいや、離さない」
律子「どうして!?」
P「律子が泣いているからに決まっているだろう!? ひとりにしたくないんだよ、わかってくれよ!」
律子「そ、そんなに優しくしないでくださいっ!」
P「律子のためにやってるんじゃないっ! これは、俺がしたいからしてるんだ!」
律子「な……あなたに、なんの関係が……!」
P「関係大アリだ! 律子が泣いてるなら、俺も悲しいからだよっ!」
律子「……っ!」
律子「な、なんで……そんな風に言ってくれるの……?」
P「……それは……」
律子「そんなこと言われたら……私だって、まだいけるのかな、って……思っちゃうじゃない」
P「……り、りつ――
律子「もう本当に、私に構わないでくださいっ!」
P「っ! な、なんでそんなこと……!?」
律子「なんでって、そんなの決まってるじゃない!」
律子「だ、だって、だってあなたは……!」
律子「あなたは、小鳥さんのことが好きなんでしょう!?」
P「……は?」
律子「私、知ってるんですからっ!」
律子「小鳥さんに対して、『好きですよ』って言ってるの、ちゃーんとこの耳で聞いたんですから!」
P「いや、いやいやいや。なんの話だよ……」
律子「誤魔化す気ですか!? いいですよ、それなら教えてあげますっ!」
律子「私、本当は……車の中で、寝たふりしてたんですよ!!」
P「車の中……?」
P「……」
P(! あ、あの会話か……!)
小鳥『……律子さんのこと、どう思います?』
P『好きですよ』
小鳥『……友人として?』
P『……どうなんでしょう。まだ、はっきりとは……』
小鳥『そうですか……それじゃあ、脈アリってところですね』
―――
――
―
P(なんということだ……律子の頭の中には、一番上の音無さんの台詞がすっぽり抜けてしまっているんだ)
律子「う、うぅう……」
ポロポロ
P「……」
P(こいつ……盛大な勘違いをしておられる……!)
P(いや、まあ、ちゃんと聞かれてたら聞かれてたで、ちょっと困ることになったけど……)
律子「さっきだって……! 小鳥さんの帰り際に、仲良さそうに……!」
P「そこまで見てたのか……」
律子「だっ、だから私にはっ、もう優しくしないで欲しいんです!」
P「……」
律子「うぇええん……!」
P(酒のせいか、いつもとはまるで別人だ……)
P「……」
P(どうしよう)
P(かわいい)
P(それならそうで、ちょっと余裕が出てきたな。もう少し様子を見よう……)
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