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元スレ双葉杏「プロデューサー、今日は休んでだらだらしない?」
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P「杏、ここらへんのは片付けていいのか?」
杏「え? あー……まぁ別にいいかなー」
P「ん、わかった。じゃあそっちのは?」
杏「これはダメ。大事なんだよ?」
P「……違いがわからん」
杏「もー、ダメだなぁプロデューサーは」
P「……すまん」
杏「まぁいいや。あと洗濯もしといてー」
P「洗濯? ……うわ、これ全部か?」
杏「洗うのはともかく、干すのってすっごいめんどくさいんだよね……」
P「……まぁ、杏がいいならやるよ」
杏「いいって……あぁ、下着とかとっちゃダメだよ?」
P「誰がするか」
洗ったり干したりするのはいいんだな!?
ようし!
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>>1はフェス走らないの?
P「ふぅ……とりあえずこんなもんかな」
杏「うわぁ……すごいねプロデューサー。料理といい、家政婦にでもなったら?」
P「いや、俺はアイドルのプロデュースがしたくて家事を覚えたからなぁ」
杏「プロデューサーってそういう仕事だっけ?」
P「今、役に立ってるだろ?」
杏「……まぁ、楽でいいかな」
P「だったらいいじゃないか。な?」
杏「んー。じゃあ次は晩ご飯よろしくねー」
P「はいはい、まかせとけー」
P「杏ー、できたぞー」
杏「ありがと……んー? シチュー?」
P「昼の残りのを少しアレンジしてクリームシチュー風にしてみた」
杏「へぇ……後はご飯?」
P「あぁ、炭水化物も必要だぞ。食べれるか?」
杏「んー、まぁ……よっと」ドサッ
P「え」
杏「うん?」
P「杏……お前、それ……」
杏「それ、って……シチューにご飯入れただけだよ?」
P「なん……だと……?」
P「いやいや……」
杏「なに? それでこうやって混ぜてー」グチャグチャ
P「おぉう……」
杏「で、食べる……」パクッ
杏「……うん、美味しい。流石だねプロデューサー」
P「……うーん、シチューご飯か……」
杏「カレーはご飯にかけるでしょ。いっしょだよ」
P「うーん……だが……」
杏「納得いかないなら、ほら」
P「うん?」
杏「食べてみてよ。あーん」
P「……ん、あーん」パクッ
杏「どう?」
P「……美味い」
杏「でしょ?」ニッ
まぁ数種類の食材の味が混ざってる食い物に御飯混ぜたくらいじゃまずくなりようがない
杏「ふぅ……ごちそうさまでした」
P「はい、お粗末様でした」
杏「なんだかんだ言って、プロデューサーもシチューご飯食べたよね?」
P「……外でやるのは行儀が悪いからやらないようにな」
杏「はいはい、わかりましたよー」
P「じゃあ片付けるぞー」カチャカチヤ
杏「うん、お願い」
P「明日の朝ご飯とかも用意しとこうか?」
杏「……たぶん起きないしいらない……」
P「おいおい、朝ご飯は大切なんだぞ?」
杏「起きるのめんどくさい……」
P「早めに寝ればいいんじゃないか?」
杏「甘いね、プロデューサー。杏はいくらでも寝れるんだよ?」
P「胸をはって言われてもなぁ……」
P「それじゃ、今日はこれで帰るよ」
杏「うん、ありがと。おつかれー」
P「明日はレッスンだぞ。頑張ろうな」
杏「……うっ、持病のしゃくが……」
P「……頭をおさえてどうするんだ。しゃくならそこは痛まないぞ?」
杏「……」
P「杏ー?」
杏「……めんどくさいし休みたい……」
P「そういわずに……」
杏「んー……」
P「これからも飯は作るし、掃除もする。それに飴ももちろんやる……どうだ?」
杏「……飴に、ご飯に、掃除もかぁ……うーん、あんまり疲れる内容はやだよ?」
P「あぁ、そこはもちろん考慮してもらう。頼むよ」
杏「……仕方ないなぁ、いいよ?」
P「本当か!?」
杏「まぁ、ご飯もおいしかったし……適当でいいなら」
P「ありがとう杏! 杏がやる気になってくれて本当に嬉しいよ!」
杏「いや、そんなやる気とかじゃ」
P「俺、絶対にそれに応えるからな!」
杏「……はぁ、相変わらず聞かないんだから……」
P「うん?」
杏「いや、こっちの話……まぁ、それなりにやるよ」
P「よし。それじゃあまた明日な!」
杏「はいはい、またねー」
ガチャッ…バタンッ!
――
――――
杏(そこからの毎日は、それまでとはかなり変わった)
杏(昼前にプロデューサーが起こしに来て、ご飯を作ってくれて食べる)
杏(そのあと、飴をもらって、レッスン場に)
杏(疲れるけど、最初みたいにめちゃくちゃな内容じゃないからだいぶ楽だった)
杏(それで時々雑誌のモデルみたいなこともして……)
杏(……小学生用のファッションモデルとかだったりしたけど)
杏(まぁ、少しずつだけど……楽しいかも、って思うようになってきた)
杏(そんな日の、こと)
トレーナー「はい、そろそろ休憩にしましょうか」
杏「あー、疲れた……飴、飴……」ガサガサ
トレーナー「でも、かなり体力もつきましたね……前なら倒れてもおかしくないぐらいのメニューですよ?」
杏「え、そんなにやってたの? じゃあ休憩長くしようよ!」
トレーナー「はいはい、考えておきますね」
杏「考えて、って今この場の話を……」
ドタドタ……ガチャッ!
P「杏! ニュースだ!」
杏「んぇっ、プロデューサー? え、今日はもう帰っていいの?」
P「違う、曲だ!」
杏「きょく……?」
P「そう、杏が歌う曲! メロディーができたんだよ!」
杏「……ほんと!?」
P「あぁ!」
杏「やるじゃん、プロデューサー! これで杏の印税生活が一歩近づいたよ!」
P「そうだな、もう少しだ!」
杏「それで、どんなの?」
P「あ、あぁ。サンプルもらってきた!」
杏「どれどれ……」
杏「……んー、思ったより激しい曲なんだね」
P「今の杏なら歌い切れるんじゃないかな。あと歌詞なんだが……」
杏「歌詞? あー、そっか……どんなの?」
P「これ。どうかな」
杏「どれどれ……」
杏「……」ペラッ
P「ちなみに曲名は杏のための曲だし『アプリコット・ジャム』とか……」
杏「……んー」
P「ん、どうした?」
杏「愛も夢も全部 キラキラ……とか、杏のキャラじゃない……」
P「そうか? いい歌詞だと思うんだけどなぁ」
杏「だいたい、靴ひも結んで全力ダッシュなんて何年もやってないよ?」
P「う……だが……」
杏「そうだなー、杏らしい歌にするなら……」
杏「愛も夢も全部 ふとんに詰まってるー♪」
杏「こんな感じかな。もっと全体的にけだるくしようよ」
P「うーん……」
杏「ほら、こういう感じで……」カリカリ
P「……ありかもしれないな」
杏「ね。こっちのほうが杏っぽいでしょ?」
P「うん……仮歌詞だったが確かに……こっちのほうが……」
杏「さっすがプロデューサー。話がわかるなぁ」
P「……しかしこれ、頼んだ人のメンツとか……いや、でも……」
杏「え、なんの話?」
P「……なんでもない。そうだな、これでいってみようか」
杏「あ。歌詞を自分で作ったんだから印税多めにもらえるかな?」
P「それはどうだろう。元の歌詞があるわけだし」
杏「じゃあもっと変えちゃおう。ここら辺のメロディーに合わせるならこうやって……」
P「これ、歌えるのか……?」
杏「歌えないならしゃべればいいんだよ!」ドヤッ
P「……その発想はなかったな」
昨日杏ちゃんのズボン?そっくりなのが近所に干してあった興奮した
杏「じゃあ歌詞、杏が作ってきてあげる」
P「え?」
杏「このままじゃ歌いづらいし、キチンとすればちゃんと作詞者として印税もらえるよね?」
P「まぁ……そう、かな」
杏「そしたら……うーん、そうだな……杏の作った歌……」
P「うん?」
杏「……あんずのうた。うん、あんずのうた! どうだ!」
P「まんまじゃないか……」
杏「ダメ?」
P「……まぁ、それぐらいストレートな方が杏らしいかな?」
杏「でしょ?」
P「それじゃあ元作詞の人と話をしてくるよ」
杏「うん、あとお願いね」
P「あぁ!」
杏「よーし、じゃあ作詞しないといけないし家に……」
トレーナー「杏ちゃん♪」
杏「……ダメかな?」
トレーナー「今日のレッスンはまだ終わってないですよ?」
杏「ほら、今すっごくいそがしいから……」
トレーナー「じゃあ軽めにしときますから。ね?」
杏「えー、疲れるのは嫌……」
トレーナー「あぁー、姉さんからならった特性ドリンクがあるのになー」
杏「……えっ?」ピクッ
杏「特性ドリンクって、美味しいの?」
トレーナー「えぇ、しかも栄養たっぷり! 元気もでますよ?」
杏「……じゃ、じゃあ少しだけ……やろうかな」
トレーナー「はい、じゃあ軽めの内容からいきますよー。体ほぐし直すところから……」
杏「柔軟だけずっとやってたい……」
トレーナー「はいはい、ドリンクのためですよー」
杏「うあー……あー……」
杏「あー疲れた。終わりでいいよね?」
トレーナー「お疲れさまでした! はい、ドリンクです」
杏「うん、我ながらよく働いたなぁ……もうこりごりだよ……」
杏「……」ゴクゴク
杏「……このドリンク、美味しいね」
トレーナー「でしょう?」
杏「毎回これくれるならもうちょっとだけまじめにやってもいいのになー」
トレーナー「毎回……それはちょっと……」
杏「えー。ケチー」
トレーナー「ケチとかじゃなくてですね、うーん……飲み過ぎは身体によくないんですよ?」
杏「ふーん……」
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