元スレほむら「もしまどかがちょっとだけ淡泊だったら」

みんなの評価 : ★
252 = 192 :
杏子「まどか?って、確か前に傘を持ってきた……」
ほむら「ええ……鹿目まどか」
マミ「暁美さん、本当に鹿目さんの事を随分と気に掛けるのね?」
ほむら「……―――そういえば、わたしの目的はまだ話していなかったかしら」
QB「そうだね。結局まだ聞いてはいなかったね」
さやか「うわっ!?」
杏子「毎回思うけどよ、あんたはどっから湧いて出て来るんだ……?」
QB「そろそろ聞かせてもらおうかな。暁美ほむら、キミの目的を」
ほむら「ええ……少しだけ長くなるけれど、構わないかしら?」
杏子「おう、いいぜ」
マミ「聞かせてもらおうかしら」
さやか「まぁ、まどか関連なことはまず間違いないんだろうけど」
ほむら「……………そうね、どこから話したものかしら……」
253 :
避難しないとアカン!
254 = 198 :
傘差してれば大丈夫だよ
255 = 192 :
~~~
ほむら「………これが、わたしの全て」
マミ「……っ……ヒック……」ポロポロ
杏子「いい話じゃねえか……」
さやか「なるほどなぁ……まどかに拘るわけだ」
マミ「そんな事も知らずに、わたしは鹿目さんを巻き込もうと……っ!!」ポロポロ
ほむら「気にしないで、マミ。この調子で行けば―――きっと」
QB「僕の推論は、間違っていなかったというわけだね」
ほむら「………」
QB「まどかの膨大な素質は、ほむら、キミのおかげだったというわけだ」
ほむら「それについては、聞きたくないわ」
QB「でも、契約してくれなければ意味はないんだよね、結局のところは」
256 = 220 :
(´・ω・`)まどっち透明はシリアスがちょっと長かったのが原因だね
257 = 192 :
ほむら「させない……まどかを……―――鹿目さんを守れるわたしに、なるんだ」
さやか「ん!あたし達も、微力ながら支援させてもらうから!まどかはあたしの親友だしね!」
マミ「そうね。暁美さんの気持ち―――それを成就させることが、なによりのあなたへの恩返しになるわね」
杏子「あたしも、一度そいつと話してみてーな」
ほむら「ワルプルギスの夜を無事乗り越えられたら、いつでも話すことは出来るわよ」
杏子「なんか不安になる言葉だなオイ……」
まどか「へっくち!」
まどか「? 風邪かな……」チーンッ
258 :
Oh...淡泊まどっち
259 = 192 :
そして日は明けて、ワルプルギスの夜襲来当日。
「さやかちゃん、ほむらちゃん、マミさん、あと、えっと……」
「杏子だ。佐倉杏子」
「杏子ちゃん!な、なんだかよくわかんないけど、頑張ってきてね!」
「まどか……」
「ん、なに、ほむらちゃん?」
「帰ってきたら、話したい事があるの。……聞いて、くれる?」
「うん、いいよ」
「そろそろ行きましょう、みんな」
「それじゃ、行って来るわ、まどか」
「………」
鹿目まどかを一人残し、四人の魔法少女は嵐の見滝原へと赴いた。
260 :
嵐の祭祀場
261 :
>>260
ストームルーラー置いときますね
262 = 192 :
「……まどか。みんなが心配かい?」
白い獣が、まどかの側に寄り添う。
「キュゥべえ……」
「心配なら、キミも契約すればいい。そうすれば、みんなを守る力を手に入れる事だって出来るんだよ?」
キュゥべえは、尚もまどかとの契約を諦めてはいなかった。
そして、まどかも自身の気持ちに変化はなかった。
「しつこいなぁ、キュゥべえは。何度言ったらわかるの?契約するつもりは、無いってば」
「どうしてだい?キミなら、どんな大きな願いでも大抵は叶えられるというのに」
「……どうして最初にあなたに会った時、すぐにほむらちゃんに手渡したのか……その理由は、分かる、キュゥべえ?」
「いや、残念だけれどわからないね。何か理由があったのかい?」
263 = 203 :
>>261
あなたのコメントは評価されました。
264 = 260 :
苦しいです。評価してください
265 = 261 :
白くベタつくなにかが必要
266 = 192 :
「簡単なことだよ。あんなに必死そうな顔をしてる人の邪魔は、わたしには出来ないもん」
「必死……」
数多のループを繰り返してきた暁美ほむら。
彼女の悲痛なまでの必死さを、まどかはあの時に見抜いていた。
「なんだか、それにあてられちゃったって言えばいいのかな。なんとなく、どうすればいいのかが、わかるみたいな」
「………」
「そしてそれは逆に、これだけはやっちゃいけないって事も」
「そうかい。その、『これだけはやっちゃいけない』ものに、僕との契約が該当している、というわけだね」
「そういうこと」
267 = 192 :
―――危ない、さやか!!――― ―――ティロ・ボレー!!―――
アハハハハハハハハハハハハハ!!アーッハッハッハッハッハッハ!!!
―――うわっ!?あ、ありがと!―――
キャハハハハハハハハハハハハ!!アヒャヒャヒャヒャヒャヒャハハハハハハ!!!!
―――バカでけぇ奴だな!!これでも食らえ!!――― ―――ティロ・フィナーレ!!―――
ウフフフフフフフフフフフ!!!アハハハハハヒャヒャハハハヒャヒャハハヒャハヒャ!!!
―――これならどう!?――― ―――スパークエッジィィィ!!―――
アハハハハハハ……キャハハハハ……アーッハッハッハッハ……
―――どんだけタフなんだ、こいつ――― ―――トッカ・スピラーレ!!―――
アハハ……キャハ……フフフフファファファハハハアアハハハ………
―――弱ってきているわ!!手を緩めないで――― ―――ぐっ……まだっ……―――
ヒャヒャハハ……ウフ……ハハハハ……アハ……キャハ………
―――マミ!?大丈夫!?――― ―――わ、わたしなら心配いらないわ!!―――
アハ……グ……ハハハ……アハババババ…ゴフフフ……
―――ほんっとしぶといっ!!なんなのこいつ!?――― ―――戦車砲を使うわ、みんな下がって―――
ヒヒヒハハハハ………ガガガガガ……オオオオオオオオ……
―――わたしも最大火力をぶちかますわ!!ボンバルダメント!!!!――― ―――食らえ鉄槌!!!―――
ア…………ハ………ハハ………ハ………ヒャ………
―――トドメと行きましょう、ワルプルギスの夜―――
キ ャ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ …………
268 :
まどっち達観しとる
269 :
続き気になって寝れん
270 = 192 :
―――ひと際大きな爆破音。それを最後に、或いは最期に……忌々しい笑い声は、とうとう聞こえなくなったと言う―――
272 = 247 :
反転しないで良かった
273 = 192 :
ほむら「はぁ……はぁ……」
杏子「はぁ……はぁ……」
マミ「はぁ……はぁ……」
さやか「もう、動きたくない……」
ほむら(倒した……撃退ではなく、撃破という形で……)
杏子「な、なぁ……グリーフシード……落としたのか、あいつ……?」
さやか「さ、さあ……崩れながら、川の中に落ちて行ったから……あるとしたら、川のなかじゃないかな……」
杏子「よし、さやか……ちょっと、泳いで取ってこいや……」
さやか「冗談、言わないでよ……もう、ピクリとも動きたくないっての……」
274 :
お・・・これは・・・!?
275 = 192 :
ほむら「グリーフシードの予備なら、ここにいくつかあるわ……使ってちょうだい……」
パァァァ パァァァ パァァァ パァァァ
さやか「……!ん~~~~~~っ!!気分爽快っ!!」
杏子「さすが、この辺はこういう体の方が便利っちゃ便利だな!」
マミ「正に、生き返ったかのような心地ね……」
ほむら「終わった……やっと、終わったっ……!!」
さやか「……ねぇ、杏子、マミさん」
マミ「ええ……そうね」
杏子「………だな」
ほむら「? どうかしたの、三人とも?」
276 = 247 :
これはワルプルギス水の中から復活フラグか
277 :
ワルプルギス「まだだ! まだ終わってないッ!!」(CV:銀河万丈)
278 = 192 :
さやか「どうかしたの?じゃないよ、ホントに」
ほむら「え?え?」
杏子「避難所を出る時に、行ってただろ?あいつ、まどかに、よ」
ほむら「………」
マミ「ここから先は、あなたと鹿目さんの物語よ。わたし達は、お邪魔だろうから、ね」
ほむら「みんな……?」
マミ「さあ、美樹さん、佐倉さん!わたしの家へ行って、打ち上げでもしましょうか!」
さやか「賛成ー!」
杏子「そう来なくっちゃな!」
279 = 192 :
さやか「ホラホラ、ほむらは急ぐ!!」
杏子「愛しの鹿目まどかが待ってんだろ!行ってやれよ!」
マミ「わたし達の事なら、心配いらないから。後で暁美さんも、鹿目さんと一緒にわたしの家へ来て。ね?」
ほむら「みんな……ありがとう!」タッ
タッタッタッタッタッタ……―――
さやか「…………行った、ね」
杏子「ああ……」
マミ「………」
ポポポン
使い魔×3「アハハハハ」
さやか「正に、悪夢としか言いようがないね……」
280 = 258 :
!?
なん、だと?
281 = 247 :
鬱展開か
282 = 192 :
ザバァァァ……―――
「オオオ……オオオオオオオオオオ……」ギギギ……ギギギギ……
マミ「呆れた……ホンット、歴史に名を残す魔女って、伊達じゃないのね……」
杏子「でも、嵐は収まりつつある。もう、死に体だろ、こいつも」
「オオオオ………オオオオオオ………」ギギギギギッ……バキャッ
さやか「使い魔を召喚するので、精いっぱい―――って感じかな」
マミ「でも、放ってはおけないでしょう?さあ、やりましょう二人とも」
杏子「これで、今度こそ終わってくれるといいんだけどな……」
さやか「終わってくれなきゃ、困るよ……まだ、やり残したことはあるんだしさ……」
ズザンッ ドドドン バキャァァァァ!!
283 = 277 :
何このデビルメイクライ……淡白どころか熱すぎる
284 :
マミさんのデカパイ揉みたい
285 = 192 :
避難所―――
ほむら「まどかっ!!」
まどか「ほむらちゃんっ……」ポロポロ
ほむら「! え、え……どうして、泣いているの……まどか……?」
まどか「さやかちゃん、マミさん、杏子ちゃんは……?」
ほむら「あ、あぁ……あの三人なら、マミの家で打ち上げを―――」
―――ホラホラ、ほむらは急ぐ!!―――
―――愛しの鹿目まどかが待ってんだろ!行ってやれよ!――――
―――わたし達の事なら、心配いらないから。後で暁美さんも、鹿目さんと一緒にわたしの家へ来て。ね?―――
ほむら「………まさ、か……っ?」
まどか「ほ、ほむら、ちゃっ……!!」ギュッ
ほむら「っ……さやか、杏子、マミ!!」
286 = 192 :
―――荒廃した街―――
マミ「うっ……ぐぅっ……!!」シュルルル
杏子「こん、の…ヤロ……!」ジャララララ
さやか「いつまで、続くのよ……っ」チャキッ
使い魔s「アハハハハ」
「オオ…………オオオオオオオオオオオ…………」バキバキバキ…ボロボロ…
マミ「っ……ティロ・フィナーレ!!」ドォォォォン!!
ズダアアアアァァァァン……
「オ…オオ……オオオ………」ズドォォォォォン!!
杏子「あの歯車が、奴の本体……か……?」
さやか「くっ……たたっ切って……終わり……!!」フラフラ
使い魔「アハハハ」バキッ
さやか「うぐっ…」ドサッ
288 = 192 :
杏子「おい……マミ……」
マミ「………」
杏子「さやか……?」
さやか「………」
杏子「くそっ……これで、どうだっ……!」ズンッ
ダダダダァァァン!!
「オオオオ………」バキャアアアア……ギギ……ギギギ……ギ……―――
杏子「はんっ……やっと、止まったか……歯車馬鹿め……」ドサッ
289 = 192 :
ほむら「はっ、はっ、はっ……」
まどか「み、みんなは……?」キョロキョロ
ほむら「っ……これ……は……」
コロコロ―――
ヒョイ
ほむら「初めて見るグリーフシード……まさか、ワルプルギスの夜の……?」
まどか「み、みんなあああ!!!」
ほむら「っ!!」ダッ
さやか「―――あ、あれ―――おかしいな―――まどかの姿が、見える―――?」
マミ「か―――鹿目、さん―――?」
杏子「―――」
まどか「みんなしっかりしてよ!!」
291 = 192 :
ほむら「みんなっ!?………!!」
杏子「ンだよ、ほむら……戻って来たのかよ……」
さやか「せっかく、カッコつけようと思ったのに……これじゃ、台無しじゃん……」
マミ「でも、今度こそ本当にワルプルギスの夜は倒れた……のよね……?」
ほむら「ええ……ええ!!ここにあるわ!!あいつのグリーフシードが!!」
杏子「へへ……トドメを差したのは、あたしだからな……」
さやか「おいしい所、持ってかれたみたいだねぇ……」
マミ「ふふっ……美樹さんも、佐倉さんも……軽口をたたくくらいの余裕はあるのね……」
ほむら「待ってて、今他の予備のグリーフシードも……!!」
ボロボロボロ
ほむら「さあ、使って!!」
杏子「あー……そうさせて、もらうっかなぁ……」
さやか「だるっ……ごめん、まどか……ひとつ、持ってきてくれる……?」
まどか「う、うんっ!」
マミ「首の皮一枚、と言ったところね……」
292 :
ここまで来てさるとか…
293 = 208 :
1時間内に10回連続同じスレに書き込むとなるのかね
少なくとも俺はそうだった
294 = 247 :
すまない
296 = 192 :
―――――
―――
―
ほむら「歯車が……あいつの本体だったの?」
マミ「ええ……人型部分がボロリと崩れ落ちて、中で複雑に組み込まれた機械仕掛けのような姿……」
杏子「その中の、ひと際大きなモンが本体だったみたいだな」
さやか「そりゃ、表面をいくら攻撃しても倒れないわけだわ」
まどか「ワルプルギスの夜……そんな姿、してたんだ……」
杏子「見たかったら、ほむらが今持ってるあいつのグリーフシードを孵化させてやればいいんじゃねえのか?」
ほむら「じ、冗談じゃないわ!!」
297 = 247 :
休憩しつつ構想してくれれば
298 = 260 :
人間性を捧げよ…
299 = 203 :
>>298
闇霊が侵入しました。
300 = 192 :
―――――
―――
―
ほむら(ワルプルギスの夜のグリーフシードは、結局わたしが預かる形で落ち着いた)
さやか「ほむらー、まどかー!帰ろうー!」
ほむら(それというのも、どうもキュゥべえに処理させるのは信用できないからだった)
まどか「あ、待ってよさやかちゃん!」
ほむら(わたしの盾の中に入れておけば……少なくとも、あのグリーフシードが孵化する事は、まずない)
さやか「ホラ、急がないと置いてくぞー!」
ほむら(奴の魂は……わたしが、ずっと見張って行く)
まどか「ほむらちゃん、行こう!」
ほむら(淡泊だったまどかも……今は、笑顔を向けてくれている)
さやか「ほらほむら、急ぐっ!」
ほむら(これで、全てが終わったとは言わないけれど……わたしの旅路は、一旦ここで終曲、ね)
ほむら「ええ、今行くわ」
終わり
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