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    元スレほむら「まどかに嫌われてみようかしら」

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    みんなの評価 : ★★
    タグ : - まどほむ + - キョン + - 厨二病 + - 巴マミ + - 志筑仁美 + - 暁美ほむら + - 美樹さやか + - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    ほむら「いっそのこと自分の欲望に忠実になって、まどかに嫌われてみようかしら」

    ほむら「どうせひと月経てば、砂時計をひっくり返せばいい」

    ほむら「これは別に、ほむ得というわけじゃなく、まどかのためなのよ」

    QB「君はあの魔女を見て何も感じないのかい?」

    ほむら「お生憎さま、私の戦場はここじゃないのよ」

    QB「逃げるのかい? あの魔女はこの星を確実に滅ぼすだろう、逃げ場なんて――」

    ほむら「あなたってほんとバカ」

    2 = 1 :

    ほむら「転入する25日まであと少し」

    ほむら「今まではまどかにあいつが接触しないようにしていたけど」

    ほむら「今回はあいつよりも先にまどかに接触しましょう」

    ほむら「なんて言ってまどかと絡もうかしら?」

    ほむら「思い切って、電波系を演じるというのは」

    ほむら「こういうのって、新しい自分っていうのかしらね?」

    3 = 1 :

    ほむら「この日は美樹さやかと一緒に帰っている」

    ほむら「ということは彼女と接触することになる」

    ほむら「やはり電波系で攻めてみましょう」

    ほむら「彼女はああ見えて、自分より弱い立場の人間には優しいからね」



    ほむら「鹿目サン!」

    まどか「わ、誰!?」

    さやか「な、何この人! 突然現れたよ!?」

    ほむら「ああ、私の勇者さま! こんなところにいらしたのですね!」

    ほむら「(電波っていうのがよくわからなかったから仕方ないわね……)」

    4 = 1 :

    さやか「勇者って……」

    まどか「あの、人違いじゃ」

    ほむら「いいえ! あなたは勇者さまです! 前世の約束をお忘れですか!」

    ほむら「(前世って、なんか涙が出そうになってくるわね)」

    さやか「まどか……」

    まどか「ああ、さやかちゃん違う! わたし、そういうんじゃないよ!?」

    さやか「ったく、とりあえず離しなよ、まどか嫌がってんじゃん」

    ほむら「ああ、ごめんなさい武闘家さま」

    さやか「あたしもメンバーなの!?」

    5 = 1 :

    ほむら「ええ、勇者鹿目さん、武闘家美樹さん、龍騎士巴さん、シスターの佐倉さんで魔王を倒したんです!」

    まどか「さやかちゃん、巴さんって人と、佐倉さんって知ってる?」

    さやか「知らない、大体このことも初対面だし」

    まどか「わたしも初対面だから!」

    ほむら「特に、武闘家の美樹さんのナックルボンバーは素晴らしかったです……」

    さやか「え、マジで?」

    ほむら「ええ、もしや格闘技をなさっているのでは?」

    さやか「えー、マジかー、あたしに隠された才能? みたいな」

    まどか「さやかちゃん、すっかり信じ切っちゃってる……」

    ほむら「鹿目さん、あなたもすごい魔法を使ってたんですよ」

    6 :

    ほむほむ

    7 = 1 :

    まどか「魔法?」

    さやか「あー、残念だったねーまどか、ここじゃ魔法(笑)なんて使えないよ」

    ほむら「いいえ、使えます」

    さやか「またまたぁ、嘘ばっかり」

    ほむら「私、変身です!」

    まどか「わっ! 洋服が!」

    さやか「一瞬で変な衣装に!?」

    ほむら「(変な衣装とか言うな)」

    ほむら「どうです、これが鹿目サンが勇者である証です!」

    8 = 1 :

    さやか「うわぁ……実在するんだ、魔法って」

    まどか「な、ななな、何かのトリックかもしれないよ!?」

    ほむら「勇者さまが信じてくださらないなら仕方ありません、とっておきを見せて差し上げます」

    さやか「ん……そういえばあんたの職業を聞いていないような……」

    ほむら「と、その前に鹿目サンの手を握ります」

    まどか「あ、うん」

    ほむら「ザ・ワールド!」

    まどか「……? え!? みんなの時間が止まってる!?」

    ほむら「この手を離せば、あなたの時も止まってしまう」

    まどか「え、え、もしかしてわたしって本当に勇者なの!?」

    9 = 1 :

    ほむら「そうです、正確には勇者の生まれ変わりですが」

    まどか「でも私、何のとりえもないし、ぶきっちょだし、にぶいし」

    ほむら「それはあなたがまだ覚醒していないだけです」

    まどか「覚醒……するの?」

    ほむら「はい! ですが、気を付けてください」

    まどか「?」

    ほむら「あなたのその力を狙って、魔王の手先が現れます」

    まどか「え!? ま、魔王!?」

    ほむら「そうです、魔王オ・リーコは、鹿目サンの抹殺をもくろむ極悪人です」

    まどか「わたしの……抹殺……」

    10 = 1 :

    ほむら「ですが安心してください、必ず私がお守りします」

    まどか「う」

    ほむら「信じてください」

    まどか「……わかった、とりあえず信じるよ」

    ほむら「ですから念のため、24時間体制で見守らなくちゃいけません」

    まどか「え?」

    ほむら「同居しましょう」

    まどか「うえー!?」

    ほむら「そして時は動き出す……!」

    11 = 1 :

    さやか「ん? 何で手を握り合ってんの?」

    まどか「あ、その、あの、じ、時間が止まってたの!」

    さやか「はあ? それがこの子のとっておき? 止められちゃわかんないじゃん」

    まどか「でも止まってたの!」

    さやか「はあ、まあいいけど、それで、あんた、名前は何なの?」

    ほむら「暁美ほむらと申します、美樹さん」

    さやか「ほむらか、それとあたしのことはさやかで良いよ」

    まどか「よろしくねほむらちゃん、わたしはまどかで良いよ……って、違うよこの流れ!」

    ほむら「はい、よろしくお願いします、さやかさん、まどかさん」

    さやか「んー、確かにそう言われてみればこの子、どこかで会った気がする、よもやあたしがそんなファンタジーな登場人物だったとは」

    ほむら「(んなわけねーだろ)」

    12 :

    織莉子と言えばキリカもそうとうな電波さんだったな

    13 = 1 :

    まどか「そ、それでねさやかちゃん、わ、わ、たしを狙ってる人がいるって!」

    さやか「よし、じゃあ、あたしもまどかを守ってみますかね!」

    ほむら「それには及びません」

    さやか「え?」

    ほむら「私一人で大丈夫です、それにさやかさんはまだ覚醒していないはず」

    さやか「う、確かに」

    ほむら「魔王オ・リーコは多くの使いを持っています、ですが、覚醒していない相手にまで危害を及ぼしません」

    さやか「なるほど、つまりあんたと一緒にいるとあたしまで狙われるってことか」

    ほむら「ついでに言えば、まどかさんの力も少しずつ覚醒しています、おそらく敵には気付かれているかと」

    さやか「ううー! 何もできないあたしが悔しい!」

    14 = 1 :

    ほむら「ですが安心してください」

    さやか「?」

    ほむら「まどかさんは24時間体制で私が守ります」

    さやか「へ?」

    まどか「そ、その、同居するって言ってるの! こんなのぜったいおかしいよね!?」

    さやか「うーん、その選択肢はありかも」

    まどか「さやかちゃん!?」

    さやか「ちょっと考えてみてよ、いまほむらの誘いを断る」

    まどか「うん?」

    さやか「そうしたらきっとほむらは、見えないところでまどかを監視するよ!」

    ほむら「(……さすが、美樹さやか、無駄に鋭いわ)」

    15 = 1 :

    まどか「……」

    さやか「見えないところで見守られるのと一緒にいるの、どっちがいい?」

    ほむら「……」

    まどか「ほむらちゃん、一緒に暮らすの?」

    ほむら「はい」

    まどか「お母さんとか、お父さんに駄目だって言われるかもしれないよ」

    ほむら「その時は大丈夫です」

    まどか「え?」

    ほむら「お父さんやお母さんが見えないところで一緒にいますから」

    まどか「そんなのぜったいおかしいよ!?」

    16 = 1 :

    さやか「まあまあ、おばさんにはあたしも説得してあげるからさ」

    まどか「うー」

    ほむら「お願いします!」

    まどか「わかったよ、一緒に暮らせるように頑張るよ」

    ほむら「(計画通り……! あとは美樹さやかね)」

    ほむら「美樹さん」

    さやか「ん?」

    ほむら「私と同じように覚醒している人間が見滝原中学にいます」

    さやか「マジで!?」

    ほむら「三年生の巴さん、きっと力になってくれるはずです」

    さやか「お、おお……! と、年上か……」

    17 = 1 :

    ほむら「ですが、いきなり接触しても相手も面食らいます」

    さやか「確かに、普段は正体も隠したいだろうし!」

    ほむら「ええ、ですから、巴さん、あなたも同業者なんですね、と語りかけてみましょう」

    さやか「同業者……! つまりは、パーティメンバーってことか!」

    ほむら「ですが、相手もまだ覚醒していないあなたを巻き込むことに躊躇いを持つかもしれません」

    さやか「うんうん、確かに今のあたしじゃ戦力外になりそうだ」

    ほむら「ですから、こういうの、まずはお友達になりませんかと」

    さやか「……そんなんでいいの?」

    ほむら「ええ、彼女は毎日魔王オ・リーコの使いと戦っていて孤独です、必ずや了承してくれるでしょう」

    さやか「覚醒したら、使いとやらと戦わなくちゃいけないのか……!」

    18 :

    さやかは戦士じゃないのか、肉壁的に考えて

    19 = 1 :

    ほむら「はい、ですが先ほども申し上げた通り、覚醒していない物はよほどのことがない限り襲いかかられません」

    さやか「なるほど、少し離れたところで見守る立場ってわけね」

    ほむら「私も来週見滝原に転入します、できればそれまでに交友関係を築いてください」

    さやか「なんで?」

    ほむら「え?」

    さやか「いや、覚醒している同士なら仲良くできそうじゃん?」

    ほむら「……実は前世でちょっとした喧嘩を……」

    さやか「マジで!?」

    ほむら「ええ、だから私がいると警戒をされるかもしれません」

    さやか「わー、わかった、がんばってみるよ」

    20 = 1 :

    ほむら「では、まどかさん行きましょう」

    まどか「断られると思うけどなあ……」

    さやか「その時はあたしが説得してあげるって!」



    パパ「いいんじゃない?」



    ママ「えーんでない?」



    まどか「どうしてこうなった……」

    ほむら「(以前のループで杏子に幻術の方法を教えてもらってよかったわ)」

    まどか「しかもなぜか、従姉妹ってことになってるし」

    ほむら「好都合ね」

    21 :

    マミさんはデフォで魔王云々に食いつきそうだな

    22 = 1 :

    ほむら「(これで、準備は万端、まどかに何をしようかしら?)」

    ほむら「(濃厚なスキンシップはまだ早いわ)」

    ほむら「(まずは前戯、ペッティングってやつをしないと)」

    まどか「じゃあ、わたし宿題をするね」

    ほむら「それなら安心して」

    まどか「?」

    ほむら「私、学業は優秀なの」

    まどか「あ、でも、これはわたしがしないといけないから」

    ほむら「だから隣で見守っているわ」

    まどか「せ、せめて後ろで……」

    23 = 1 :

    まどか「一緒のベッドで寝るの!?」

    ほむら「何かおかしいかしら?」

    まどか「おかしいよ!?」

    ほむら「言ったでしょう、まどかさんのことを二四時間守り続けると」

    まどか「言ったけど、ベッドにまで入らなくても……」

    ほむら「私は床でもいいけど」

    まどか「……わかったよ、じゃあ、一緒に寝よ?」

    ほむら「(ああ、限りなくまどかの好感度が低いわ! なぜか美樹さやかとは話があったけど)」

    ほむら「(まどかと仲良くすると美樹さやかは嫉妬するのかもしれないわね、これは良い情報だわ)」

    ほむら「(そしてあんまりべったりだとまどかも困る、と)」

    24 = 1 :

    次の日

    まどか「じゃあほむらちゃん、行ってくるね」

    ほむら「何を言っているの? 私も付いて行くわ」

    まどか「いやいやいや、転入は来週なんでしょ?」

    ほむら「学校の中にまでは入らないわ」

    まどか「……ついてこないって選択肢はないんだよね?」

    ほむら「ないわ」

    まどか「……わかった、じゃあ、一緒にいこ?」



    さやか「おー、ほむらにまどかおーっす!」

    ほむら「おはようございます」

    まどか「おはようさやかちゃんに仁美ちゃん」

    25 :

    ほむっ♥

    26 :

    支援やな

    27 = 1 :

    仁美「おはようございます、勇者さまに賢者さん」

    まどか「!?」

    ほむら「はい、おはようございます王女様」

    仁美「あら、私は前世で王女だったんですの?」

    ほむら「はい、シーウィード王国のお姫様です」

    さやか「まじかよ!? 非戦闘員とはいえ、王女はうらやましいな~」

    まどか「(仁美ちゃんも天然だと思ってたけど、さやかちゃんも……)」

    仁美「もしかしたら、前世の縁で今もこういう生活を送っているのかもしれませんね」

    さやか「王女様ならお似合いだって、あたし武闘家かー、もっとかわいいのがよかったなー」

    ほむら「前世でもそう言ってました」

    さやか「そうだよねー、殴るよりこう、スマートにさー」

    28 = 1 :

    まどか「(わたしがおかしいのかな……)」

    さやか「ねえねえ、ここにいない人もその、前世にいたりするのかな?」

    ほむら「と言いますと?」

    さやか「あたしにさ、幼なじみとかいなかったの?」

    ほむら「ああ……彼は……」

    さやか「か、彼は?」

    仁美「ごくり」

    ほむら「世界を回る吟遊詩人として有名でした」

    さやか「吟遊詩人?」

    仁美「まあ、でしたら楽器が得意というのも……」

    29 = 26 :

    さるよけ

    30 = 1 :

    さやか「やっぱり、楽器なんだ、恭介、苦しいだろうな」

    仁美「ええ」

    ほむら「? 今世での彼は何か?」

    さやか「うーん、その、事故で左腕がさ」

    仁美「……」

    さやか「もしも魔法があるんなら、あいつの腕治せる人とかいないかな?」

    ほむら「残念ですが……魔法は覚醒したものにしか効果が無いのです」

    さやか「? 治癒魔法ってけがとか治せるんじゃないの?」

    ほむら「はい、正確には魔力でできた身体を魔力で修復するんです」

    仁美「つまり、魔力を持たない覚醒していない者には効果が無いと?」

    さやか「かぁー! 恭介が覚醒してればなー!」

    31 :

    これじゃ魔法少女になりたくなっちゃうだろ

    32 = 1 :

    まどか「でも、なんて言うか信じられないよ、わたしが勇者なんて」

    仁美「あら? まどかさんはお似合いだと思いますよ?」

    さやか「そうそう、心優しいあたしの嫁!」

    ほむら「ふふ、そういって前世でもいろんな方と嫁争いをしていました」

    さやか「でしょでしょ、まどかは可愛いからねー」

    仁美「勇者、魔王、魔法、なんだかそんなのは縁遠いと思っていましたけど、まさか身近にそんなものがあったなんて」

    ほむら「それは、前世のまどかさんが願ったからそうなってたんです」

    さやか「え?」

    ほむら「魔王や勇者が存在しない世界、そんな世界にするために命をかけて、世界の決まり自体を改変してしまったんです」

    仁美「それはつまり、勇者の力で魔法や魔王が封印されたと?」

    ほむら「はい、ですが、魔王は復活し、覚醒したものも多く出ています」

    さやか「歴史は繰り返すってやつだね」

    33 :

    なんださやほむか

    34 = 1 :

    ほむら「もしも勇者であるまどかさんが本当に覚醒したら……」

    仁美「魔王との一騎打ちということに?」

    ほむら「いえ、この世界自体が無くなってしまうでしょう」

    さやか「そんなのまどかの力ってすごいの!?」

    ほむら「はい、前世の勇者でさえ、世界の決まりを何百年にも渡って改変しましたから」

    仁美「そうなると、今世のまどかさんは」

    さやか「魔王や勇者などでないように世界自体を終わらせちゃうかもってこと!?」

    まどか「いやいやいや、わたしはそんなお願い事はしないよ」

    ほむら「もしも、勇者さまが戦い続け、魔王を倒せたとしても世界が変わらないのなら」

    まどか「いやいやいや、わたしのお話聞いてる?」

    35 = 1 :

    さやか「あ、そういえばさ、同じ覚醒した人って、巴さんだっけ」

    ほむら「はい」

    仁美「私も存じ上げない方ですね?」

    ほむら「覚醒したものは、魔王の使いと戦う運命を背負いますから、孤独なんです」

    さやか「学校には来てるんだよね?」

    ほむら「はい、日常も大事にしたいみたいですから」

    まどか「日常か……」

    まどか「(ほむらちゃんが来て、わたしの生活めちゃくちゃなんだけど言わないほうがいいかなあ)」

    さやか「よし、あたしは覚醒してないけど、同じパーティメンバーとして支えになるぞ!」

    ほむら「それがいいと思います」

    ほむら「(これで巴マミが拒絶すれば、まどかや美樹さやかが巴マミに近づくことはなくなるはず!)」

    36 = 1 :

    放課後

    さやか「というわけで、前世からの仲間、巴マミさん!」

    ほむら「(……なん…・だと?)」

    ほむら「ええ、よろしく、龍騎士の巴さん」

    マミ「正直、私がそんなメンバーだって知らなかったわ、でも、言われてみれば納得できる」

    ほむら「(何が納得できたのかしら……)」

    マミ「記憶のほうはまだ戻ってはいないけれど、よろしくね勇者まどかさん」

    まどか「あ、あはは、よろしくおねがいします」

    さやか「じゃあ、パーティ一同、今日は魔王の使い狩りを始めますか!」

    38 = 1 :

    マミ「魔王の使いはね、このソウルジェムで探すの」

    さやか「へぇー、ってことは、覚醒したものはみんな持ってるんですか?」

    ほむら「勇者のパーティか、同じく魔王を倒すために立ち上がった者に限られるわ」

    マミ「キュゥべえは魔法少女なんて言っていたけれど、勇者のパーティのほうがしっくりくるわね」

    ほむら「ええ(……そう、なのかしら……?)」

    さやか「マミさんはどうして覚醒したんですか?」

    マミ「ああ、そうね、私はキュゥべえと契約したからかしら」

    ほむら「前世の因縁を無理に起こさせる悪魔のような奴よ」

    マミ「もう、彼のおかげで私は助かったんだからそんなこと言わないで」

    さやか「前世の因縁か……」

    39 :

    中々凝ってるな支援

    40 = 1 :

    まどか「あはは、確かに無理に覚醒させられちゃっても嫌かも」

    マミ「そうねえ、魔王の使いを倒すのは命がけだし、それなら目覚めないほうがいいかもね」

    さやか「毎日戦ってるんですか?」

    マミ「そうよ、使いは見境ないから、場合によっては一般の人も犠牲になるし」

    ほむら「……!? それは私の持っていない情報よ!(大嘘)」

    マミ「ええ、あなたも覚醒してから日が浅いのでしょう? 今世の使いは人間を襲うの」

    さやか「じゃ、じゃあ、あたしもまどかも襲われちゃったりしちゃうの!?」

    マミ「それをされないように暁美さんや私がいるのよ」

    ほむら「ええ、あなたたちのことは守ってみせるわ」

    41 = 1 :

    さやか「で。マミさん、その覚醒させたキュゥべえというのはいずこへ?」

    マミ「一緒に暮らしているんだけど、時折どこかへと行ってしまうのよ」

    ほむら「気をつけなさい、覚醒後は修羅の道、さらにまどかは覚醒すれば世界を終わらせる可能性があるわ」

    マミ「そうね、鹿目さんからは強い力を感じるわ」

    まどか「二人とも……そんなわけないじゃないですか」

    さやか「あー、でも、願い事を叶えてくれるっていうのは迷うなあ」

    ほむら「願いと一生戦い続ける道と秤にかけて、冷静な判断をお勧めする」

    ほむら「(まあ、いざとなれば美樹さやかは切り捨てましょう、志筑仁美をけしかけてもいいし)」

    さやか「二者択一、いや、迷いますなー!」

    43 = 1 :

    マミ「今日は使いの反応はなさそうね」

    ほむら「ええ」

    さやか「じゃあ、解散します?」

    まどか「はぁ、危険なことが無くてよかったよぉ」

    その後、私が転入するまで魔女との接触は一度、使い魔との接触は四度あった。
    インキュベーターとまどかとの初接触もあったけど、巴マミがこちら側にいることもあって、
    彼も無理に魔法少女にしようとはしなかった。
    だが、もう少し様子を見なければならない、あいつは油断のならない存在だ。



    さやか「しっかし、マミさんってすごいですよね」

    マミ「え?」

    さやか「だって、マミさんが魔法をかけてくれたら、バットで敵を攻撃できるようになりましたし」

    マミ「そ、そうね(テレテレ)」

    44 = 1 :

    ほむら「きっと、さやかに才能があったからでしょうね」

    まどか「すごいよねさやかちゃん、わたしはまだこわいよー」

    ほむら「大丈夫よ、まどかは私が守る」

    さやか「覚醒はしてないけど、出来る限りのことはするかんね」

    マミ「ここ最近のはまだ弱い相手だからいいけれど、強力な相手が出て来たら二人を置いていくことも考えないと」

    さやか「そんな使いがいるんですか?」

    マミ「ワルプルギスの夜、あいつは使いの中でも超弩級の使いね」

    さやか「ゲームで言うところの四天王みたいなものですかね」

    マミ「そうね、また、一度征伐しても復活するところが厄介だし」

    ほむら「……(ワルプルギスの夜が来ることを告げたほうがいいかしら?)」

    45 = 1 :

    まどか「ほむらちゃんとマミさんがいても難しいんですか?」

    マミ「正直一人では勝てる気がしないし……ああ、でも、暁美さんともう一人いれば」

    ほむら「それは、シスター佐倉?」

    マミ「彼女も前世からの仲間なの!?」

    ほむら「知っているの!?」

    ほむら「(まあ、知っているけど)」

    マミ「そっか、彼女も仲間なのかあ、でも、誘っても仲間になってくれるかしら?」

    さやか「覚醒していても、記憶が戻っていない可能性もありますもんね」

    まどか「ねえほむらちゃん、シスターさんはどんな子なの?」

    ほむら「そうね、一言で言うなら、聖女よ」

    46 = 39 :

    マジ聖女だから困る

    47 :

    あんこちゃんマジ聖女

    48 = 1 :

    マミ「聖女……今世の彼女はそう見えないけれど」

    ほむら「おそらくそうしなければいけない理由があるんでしょう、前世の彼女は……」

     佐倉杏子がどれほど素晴らしいか説明をした。
     困った人を放っておけない性格で。
     特に小さい子は放っておけなくて、孤児院まで作った。
     世界中の人から聖女と慕われ、かつ誰もが憧れる超有名人だと。

    ほむら「(私も嘘が上手になったわね……)」

     すぐに口から出まかせを信じてしまう美樹さやか。
     疑うけど、その疑いを口に出さないまどか。
     そして、なんかもうお近づきになりたくないレベルで中二病の巴マミ。
     ……巴マミってこんな人間だったかしら?

    マミ「へえ……世界中から……」

    さやか「そんな人がいるもんだねえ」

    まどか「ほへー」

    49 = 1 :

    マミ「なら、記憶が戻るまで接触するわけにはいかないかしら?」

    ほむら「記憶はなくても地は優しい少女のはずだわ」

    マミ「それに、ワルプルギスの夜がまだ来るとは限らないし」

    ほむら「来る」

    マミ「え?」

    ほむら「一月後、あいつは来る……と、知り合いの知り合いのエイラさんが言ってたわ」

    さやか「エイラってだれなんダ?」

    まどか「サーニャんマジ予想付かねえ」

    マミ「エイラ……あの子も覚醒していたのね……」

    ほむら「(!?!? 知り合いだった!?)」

    マミ「あの子が言うのならそうなんでしょう」

    ほむら「(エイラって誰よマジで! 巴マミの知り合いなの!? あなたはどれほど交友範囲が広いの!?)」


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