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    元スレ穏乃「一〇年前にタイムスリップしてしまった……」

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    51 = 19 :

    郁穏……新しいな

    52 = 1 :

    ~スーパー阿知賀~

    穏乃「なにか夕飯のリクエストはありますか?」

    郁乃「そ~やね~、フグ刺しがええ~な~」

    穏乃「スーパーでフグなんて売ってるワケないでしょ」

    郁乃「その言い方なら~、フグが売ってたらフグにしてくれるん~?」

    穏乃「まあ、フグのさばき方ぐらいなら知ってますけど……」

    郁乃「なんで!?」

    穏乃「あ、新ジャガが売ってますね。今日は肉じゃがにしましょう」

    郁乃「ねえなんで!?」

    53 :

    シズが出来る子すぎる

    54 = 25 :

    代行かわいいな

    55 = 1 :

    ~赤阪家 台所~

    郁乃「ほえ~、穏乃ちゃんは手慣れてるんやね~」

    穏乃「人並みですよ……って、摘み食いしないでください」

    郁乃「味見や味見~。うん、おいしい~」

    穏乃「お口に合ったのなら幸いですが、邪魔をするならテレビでも見て大人しく待っていてください」

    穏乃「もう少しでできあがりますから」

    郁乃「はいは~い」

    穏乃「返事は一回ですよ」

    郁乃「は~い」

    56 = 49 :

    この穏乃はニホンザルじゃなくてボノボだな

    57 :

    この穏乃賢い!

    58 :

    和菓子屋の手伝いしてるから多少はね…

    59 = 1 :

    ~夕食~

    穏乃「はい、できあがりましたよ」

    郁乃「ありがと~な。う~ん、食欲をそそるいい匂いやね~」

    郁乃「いただきま~す」

    穏乃「どうぞ召し上がれ」

    パクパク

    郁乃「やっぱり穏乃ちゃんはええ腕しとるよ~。こりゃ将来はええお嫁さんになるな~」

    穏乃「相手がいませんよ」

    郁乃「そうな~ん? 穏乃ちゃんかわええから相手ぐらいおりそうやけど~」

    穏乃「そういうのは私じゃなく、憧や玄さんでしょうね。それに、今はそれよりも重要な事がありますから」

    郁乃「そういうもんなんか~?」

    穏乃「そういうものです」

    61 = 1 :

    郁乃「ごちそうさ~ん」

    穏乃「お粗末様でした」

    郁乃「なあ穏乃ちゃ~ん、お風呂入ろ~?」

    穏乃「ダメですよ、食器の片付けがあります。先に入っちゃってください」

    郁乃「え~、一緒に入りたいや~ん」

    穏乃「そもそも、この家のお風呂じゃあ二人は入れないでしょう?」

    郁乃「なら待ってるから松実館の温泉に行こうや~。あそこは温泉だけでもオーケーやったはずやし~」

    穏乃「松実館……」

    郁乃「……温泉関係なく、行ってみる?」

    穏乃「そう……ですね……」

    62 :

    誰だこのサル

    63 = 1 :

    郁乃「あれ? でもこの時代やったら、まだ松実姉妹ちゃんは知り合いやないんやないの~?」

    穏乃「宥さんと玄さんとはまだですけど、お二人のお母さんとは少し面識があるんです」

    穏乃「……あと一年、だったかな」

    郁乃「一年?」

    穏乃「松実さん、亡くなられるんです」

    郁乃「そう……なん……」

    穏乃「でも、悲しい事ばかりでもないんです。別れがあれば出会いもある」

    穏乃「玄さんと知り合ったのは、松実さんのお葬式の時でしたから」

    郁乃「……松実さんが、二人を引き合わせてくれたんかね~」

    穏乃「そう思っています」

    穏乃「さて、洗い物も終わりましたし、行きましょうか」

    郁乃「お~!」

    65 :

    穏乃と郁乃だと、ちょっと混乱する
    保守

    66 = 1 :

    ~松実館~

    郁乃「温泉貸してくださいな~」

    松実「いらっしゃいませ。温泉ですね? あちらの通路の奥にございますので、ご利用ください」

    穏乃「……ありがとうございます」

    穏乃(松実さん、まだ元気そうだ……)

    松実「あれ? 貴女……」

    穏乃「……」

    松実「もしかして……穏乃ちゃん?」

    穏乃「!?」

    穏乃「……判るんですか?」

    67 = 25 :

    なかなかいいね

    68 :

    すごいな松実母

    69 = 1 :

    松実「やっぱり。大きくなったわね、高校生くらいかしら?」

    穏乃「高校一年です。……驚かないんですか? この時代の私は、まだ六歳なのに……」

    松実「長く生きていると、不思議な出来事にも出会うものよ。これぐらいじゃあ驚かないわ」

    穏乃「はあ……」

    松実「納得できない? でも今、その不思議な出来事の中心にいるのは貴女なんじゃない?」

    穏乃「それはそうなんですけど……どうしても釈然としません」

    松実「フフ、大人の余裕だと思って許してね?」

    穏乃「……変わりませんね、松実さん」

    松実「そういう穏乃ちゃんは変わったわね。一〇年経っているだから当たり前だけど……」

    松実「取り合えず温泉入ってくれば? お友達も待ってるみたいだし」

    穏乃「そうさせてもらいます」

    松実「それと、一つだけいいかしら?」

    穏乃「なんですか?」

    松実「裸ジャージはどうかと思うわ」

    穏乃「放っておいてください!」

    70 = 1 :

    確かに『穏乃』と『郁乃』は見づらいですね・・・
    『穏乃』は『シズ』という表記にした方がいいでしょうか?

    71 :

    どっちでもよか

    73 = 35 :

    好きなほうでいいよ
    ペースを崩さないならね

    75 = 57 :

    喋り方で分かるから大丈夫

    76 = 1 :

    レスありがとうございます
    一応『穏乃』表記で続けようと思います

    77 = 1 :

    ~松実館 温泉~

    郁乃「ああ~、ええお湯やね~」

    穏乃「そうですね。ここの温泉はいつの時代でも変わらない……」

    郁乃「それよりも、穏乃ちゃん」

    穏乃「なんですか?」

    郁乃「『原村和』を名乗るには、些か以上に貧相やないか? 胸が」

    穏乃「あれとは比べないでください! それに和に比べれば赤阪さんだって貧相でしょう!」

    郁乃「私は平均はあるからええんよ~」

    穏乃「クッ!」

    79 = 1 :

    ~赤阪家~

    郁乃「温泉、楽しかったな~」

    穏乃「……もうお嫁に行けない」

    郁乃「そんな大げさな~」

    穏乃「あの後松実さんまでやって来て……二人してあんな事を……」

    郁乃「まあまあ~、本物の原村和に近づく為やと思うてあきらめ~や~」

    穏乃「揉んで大きくなるなら今頃悩んでなんか……あ」

    郁乃「へぇ~。試した事あるんや~?」

    穏乃「うぅ……」

    郁乃「別に引け目を感じる事はないや~ん。自分の身体にコンプレックスを抱えるのは至極当然の事や~」

    郁乃「そういう涙ぐましい努力もな~」

    穏乃「涙ぐましいとか言わないでください!」

    郁乃「また手伝ってあげよか~?」

    穏乃「結構です!」

    80 = 1 :

    穏乃「それより、強くなる為の手伝いをしてもらえませんか?」

    郁乃「いきなり本題やね~」

    穏乃「強くならないと……なにも始まりませんから」

    郁乃「せやね~。でも、急いては事をし損じると言うで~」

    穏乃「……私はインハイまでできる限りの努力をして来たつもりでした」

    穏乃「でも、それじゃあ足りなかった。本当に強い人達の前ではどうしようもなかった……」

    穏乃「だから、急ぎすぎるなんて事はないんです」

    81 = 57 :

    大事な場面がキンクリされてますね…

    82 :

    しえんですわ!

    83 = 65 :

    ワカメの能力が、なんでキンクリと思ってたが、やっと意味がわかったぞ

    84 = 1 :

    郁乃「穏乃ちゃんは元気やな~。でも、私はもう疲れたわ~」

    穏乃「ちょっと赤阪さん!」

    郁乃「大丈夫~。明日はちゃんと修行に付き合ってあげるから~」

    穏乃「本当ですか……」

    郁乃「ホントやホント~。私はウソは吐かんよ~」

    穏乃「でしょうね」

    郁乃「判ってくれた~?」

    穏乃「貴女はウソは吐かない。けどその代わり真実も話さない。そういう人ですもんね」

    郁乃「よくご存じで~」

    86 :

    郁乃「んじゃそろそろ下の世話もしてもらおか~」

    87 = 1 :

    穏乃「では、明日はサプライズのような物があると思っていいんですね?」

    郁乃「それじゃあサプライズにならんや~ん」

    穏乃「もうその反応がサプライズですよ」

    郁乃「え~?」

    穏乃「まあ、今日は色々あって疲れました。私ももう寝かせてもらいます」

    郁乃「だったら~」ギュッ

    穏乃「なんで急に抱きついてくるんですか?」

    郁乃「判っとるクセに~」

    穏乃「子供じゃないんですから一人で寝てください」

    郁乃「でも穏乃ちゃんはまだ子供やろ~?」

    穏乃「なら大人になる為にも、一人で寝る練習をしなくてはいけませんね」

    郁乃「も~! 穏乃ちゃんのいけず~!」

    88 :

    この代行何歳やねん

    89 = 1 :

    ~翌朝 赤阪家~

    郁乃「おはよ~……」ネムネム

    穏乃「おはようございます、赤阪さん。もう少しで朝食できますからね」

    郁乃「ありがと~……。穏乃ちゃんは早起きさんなんやね~」

    穏乃「赤阪さんがお寝坊さんなだけです。結局、昨夜私の布団に忍び込んでくるからですよ」

    郁乃「なら条件は穏乃ちゃんと一緒やないか~。どうして穏乃ちゃんだけ早く起きられるん~?」

    穏乃「気の持ちようです。常に緊張感を持って生活していれば、寝坊なんかしませんよ」

    郁乃「え~、穏乃ちゃんも寝坊してそうやのに~」

    穏乃「べ、別にインハイ当日に寝坊しそうになったとかはありませんよ……」

    郁乃「それはそれですごい事やな……」

    90 = 49 :

    これ本物の和ちゃんじゃね?

    91 :

    >>90
    なん……だと……
    そういえば未来の回想シーンが全然ない……

    92 = 1 :

    穏乃「できましたよ」

    郁乃「朝はアジの開きやね~、美味しそうや~。いただきま~す」

    穏乃「はい、召し上がれ」

    パクパク

    郁乃「う~ん、やっぱ日本人の朝食はこうでないとな~」

    穏乃「赤阪さんは、朝食は和食派なんですか?」

    郁乃「別に和食やないとダメって事はないで~。パンがいいと思う日もあるしな~」

    穏乃「それでは朝食はランダムでいいですね。前日に安かった物、という事で」

    郁乃「穏乃ちゃんに任せるで~」

    穏乃「はい、任されました」

    93 = 1 :

    穏乃「そうそう。お弁当も作っておきましたから、持って行ってくださいね」

    郁乃「……」

    穏乃「あれ? もしかして余計でしたか?」

    郁乃「いや、そうやないんよ~。ただ、お弁当なんて学生の時以来やから、ちょっと感慨深くてな~……」

    穏乃「喜んでい頂けたのなら幸いです」

    郁乃「毎日作ってくれるん~? 大変やない~?」

    穏乃「朝食を作るついでに作れますから、問題ありませんよ」

    郁乃「穏乃ちゃん、ホンマに女子力高いな~。惚れてまうわ~」

    穏乃「惚れる前に学校へ行く支度をしてください。ほら、髪の毛まだ跳ねてますよ」

    郁乃「穏乃ちゃん髪とかして~」

    穏乃「はぁ、判りましたよ」

    郁乃「ありがとうなぁ~♪」

    95 :

    食が(ry

    96 :

    郁乃「穏乃ちゃんはこっちの方も達者やねんな~///」ビクンビクン

    97 = 1 :

    ~教室 朝のHR~

    郁乃「さあ、出席確認するで~♪」

    晴絵「先生、今朝はやけにご機嫌ですね。なにかいい事でもあったんですか?」

    郁乃「まあ~ねえ~♪」

    「今日は髪がサラサラみたいですけど、それですか?」

    郁乃「あ、判っちゃう~? 実は~、今日の髪は和ちゃんがセットしてくれたんよ~♪」

    クラス全員「「「!?」」」

    穏乃「あ、赤阪さん! 学校でそういう事を――」

    クラス全員「「「キマシタワー!!!」」」

    穏乃「!?」

    99 :

    今日はここをキャンプ地とする!

    100 :



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