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元スレ魔王「女ってことがバレちゃったよ!」
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魔王「クフフ……美味だ」
部下「取れたての新鮮な人肉でございます」
魔王「しかし量が足りぬな。もっと持って参れ」
部下「ハッ!」
魔王「クフフ……」
バン!
部下「魔王様!城内に町民と見られる人間が侵入して参りました!」
魔王「なに?チッ、警備の者は何をやって……まあいい。丁度食後の運動をしたかったところだ」
魔王「私が出よう」
部下「取れたての新鮮な人肉でございます」
魔王「しかし量が足りぬな。もっと持って参れ」
部下「ハッ!」
魔王「クフフ……」
バン!
部下「魔王様!城内に町民と見られる人間が侵入して参りました!」
魔王「なに?チッ、警備の者は何をやって……まあいい。丁度食後の運動をしたかったところだ」
魔王「私が出よう」
ザッ!
魔王「控えろ愚民ども!!」
「あ、あれが魔王!?」「なんて強そうなんだ」「あの装備は何だ!?」
魔王「私は今気分が良い。今なら命だけなら見逃してやらんこともないぞ」
町民「ふざけんな!うちの村、何人がてめえのエサになったと思ってんだ!」
魔王「ふん。貴様は今までに食べた飯粒の数を覚えているか?」
町民「この野郎……!みんな、かかれェーッ!!」
魔王「一分、いや三十秒だな」
ザクッ!グサッ!ギャシュ!
町民「ぐああーっ!」
魔王「他愛もない……。部下ども、きちんと食料室まで運んでおけよ」
魔王「控えろ愚民ども!!」
「あ、あれが魔王!?」「なんて強そうなんだ」「あの装備は何だ!?」
魔王「私は今気分が良い。今なら命だけなら見逃してやらんこともないぞ」
町民「ふざけんな!うちの村、何人がてめえのエサになったと思ってんだ!」
魔王「ふん。貴様は今までに食べた飯粒の数を覚えているか?」
町民「この野郎……!みんな、かかれェーッ!!」
魔王「一分、いや三十秒だな」
ザクッ!グサッ!ギャシュ!
町民「ぐああーっ!」
魔王「他愛もない……。部下ども、きちんと食料室まで運んでおけよ」
魔王「ふう。疲れてはいないが、汗をかいてしまった」
魔王「私は今からシャワーを浴びる。誰も入ってくるでないぞ」
部下「ハッ!了解しました!」
ガチャッ!
魔王「…………」
魔王「あー、つかれたぁ……。よっこらせ」
ガシャン、ガシャン
魔王「装備めっちゃ重いし……女だと舐められるから、わざと重装備にしたんだけど失敗かなあ」
魔王「でも今更バラすことなんて出来ないよね。魔王だし」
魔王「……シャワー浴びちゃおっ」
魔王「私は今からシャワーを浴びる。誰も入ってくるでないぞ」
部下「ハッ!了解しました!」
ガチャッ!
魔王「…………」
魔王「あー、つかれたぁ……。よっこらせ」
ガシャン、ガシャン
魔王「装備めっちゃ重いし……女だと舐められるから、わざと重装備にしたんだけど失敗かなあ」
魔王「でも今更バラすことなんて出来ないよね。魔王だし」
魔王「……シャワー浴びちゃおっ」
魔王「ふんふふ~ん♪」
魔王「泡風呂~!くらえ泡光線ーっ」
魔王「あはははっ!ぎゃあ~」
魔王「よーし今度はすぺしゃる泡ミサイルを」
コンコン!
魔王「あおうッ!!」
部下「魔王様!」
魔王「…………なんだ!私は今入浴中だぞ」
部下「申し訳ございません。しかし、どうやらあの騒ぎは陽動だったらしく、町民の一人が城内へ侵入している模様です」
魔王「なに……?フン、ネズミ一匹。放っておいても問題ないだろう」
部下「ですが万が一に備えて、魔王様のお部屋も警備の増強を……」
魔王「いらんいらん!ネズミ一匹殺せぬようで何が魔王だ。私のことは心配せず、とっととひっ捕らえてこい!」
部下「ハッ!了解しました!」
魔王「……もお。せっかく楽しんでたのにぃ」
魔王「泡風呂~!くらえ泡光線ーっ」
魔王「あはははっ!ぎゃあ~」
魔王「よーし今度はすぺしゃる泡ミサイルを」
コンコン!
魔王「あおうッ!!」
部下「魔王様!」
魔王「…………なんだ!私は今入浴中だぞ」
部下「申し訳ございません。しかし、どうやらあの騒ぎは陽動だったらしく、町民の一人が城内へ侵入している模様です」
魔王「なに……?フン、ネズミ一匹。放っておいても問題ないだろう」
部下「ですが万が一に備えて、魔王様のお部屋も警備の増強を……」
魔王「いらんいらん!ネズミ一匹殺せぬようで何が魔王だ。私のことは心配せず、とっととひっ捕らえてこい!」
部下「ハッ!了解しました!」
魔王「……もお。せっかく楽しんでたのにぃ」
魔王「でも町民もよくやるよなあー。死ぬって分かるでしょフツー」
魔王「たっく命知らずはこれだから……」
ドン!
魔王「んぁ?」
町民「ついに突き止めたぞ魔王部屋!出て来い、諸悪の原因よ!!」
魔王「げっ、まじかよ。あいつら何やって……」
町民「っ!?な、何故こんなところに裸の娘が……!貴様、もしや囚われて」
魔王「わわ!こっち見んな変態!まおうキック!」
町民「げぷやぁッ!!」
魔王「ふう。この魔王の肉体が見れるとは運の良いやつめ……」
部下「いたぞ!!侵入者だ!!」
魔王「んあ?」
魔王「たっく命知らずはこれだから……」
ドン!
魔王「んぁ?」
町民「ついに突き止めたぞ魔王部屋!出て来い、諸悪の原因よ!!」
魔王「げっ、まじかよ。あいつら何やって……」
町民「っ!?な、何故こんなところに裸の娘が……!貴様、もしや囚われて」
魔王「わわ!こっち見んな変態!まおうキック!」
町民「げぷやぁッ!!」
魔王「ふう。この魔王の肉体が見れるとは運の良いやつめ……」
部下「いたぞ!!侵入者だ!!」
魔王「んあ?」
魔王「侵入者なら私が倒して……」
部下「早く取り囲め!魔王様の安否を確かめるんだ!!」
魔王「わっ、何で私を囲むんだよ!服、服着させろ!」
部下「魔王様の姿がないぞ!!」
部下「貴様ァ!魔王様をどこにやった!!」
魔王「魔王ならここにいるわ!早く服――」
魔王(っ!そっか、この姿だと私がわからないのか!)
魔王「み、皆の者、一度下がれ!」
部下「黙れ暴君めが!一糸纏わぬ身とは舐められたものよ!」
魔王「わ、こっち見んなよ変態!」
部下「早く取り囲め!魔王様の安否を確かめるんだ!!」
魔王「わっ、何で私を囲むんだよ!服、服着させろ!」
部下「魔王様の姿がないぞ!!」
部下「貴様ァ!魔王様をどこにやった!!」
魔王「魔王ならここにいるわ!早く服――」
魔王(っ!そっか、この姿だと私がわからないのか!)
魔王「み、皆の者、一度下がれ!」
部下「黙れ暴君めが!一糸纏わぬ身とは舐められたものよ!」
魔王「わ、こっち見んなよ変態!」
部下「さて、もう逃げ場はないぞ。大人しく魔王様の居場所を吐け」
魔王「だから魔王は私だっつに……頼むから服だけでも着させてよ」
部下「娘の分際で何を申すか!その命今に終わらせてくれる!」
魔王「やば……」
魔王(さすがにこの人数で装備無しはキツイ……ど、どうしよ)
部下「かかれェ!!」
魔王「くっそ、魔王チョップ!」
部下「ぐひ!」
魔王(ひとまず撤退しかないっ!)
部下「!窓から飛び降りたぞ!追え、追ええ!」
魔王「だから魔王は私だっつに……頼むから服だけでも着させてよ」
部下「娘の分際で何を申すか!その命今に終わらせてくれる!」
魔王「やば……」
魔王(さすがにこの人数で装備無しはキツイ……ど、どうしよ)
部下「かかれェ!!」
魔王「くっそ、魔王チョップ!」
部下「ぐひ!」
魔王(ひとまず撤退しかないっ!)
部下「!窓から飛び降りたぞ!追え、追ええ!」
魔王「いっててて……部屋が四階なの忘れてた」
魔王「どーしよ。城はお祭り騒ぎだし、しばらくは近づけないよなぁ……」
魔王「てか私裸。こんなの見られたくない」
魔王「どうしよどうしよ!寒いし!外出たから体汚れちゃったし!」
部下「いたぞ!あそこだ!」
部下「侵入者め、覚悟しろォ!!」
魔王「わわ、もう見つかっちった……!」
部下「逃げるな!観念しろ!!」
魔王「ひい、服欲しいよぉ……」
魔王「どーしよ。城はお祭り騒ぎだし、しばらくは近づけないよなぁ……」
魔王「てか私裸。こんなの見られたくない」
魔王「どうしよどうしよ!寒いし!外出たから体汚れちゃったし!」
部下「いたぞ!あそこだ!」
部下「侵入者め、覚悟しろォ!!」
魔王「わわ、もう見つかっちった……!」
部下「逃げるな!観念しろ!!」
魔王「ひい、服欲しいよぉ……」
タタタタッ!ザッザッザッ!
魔王「はあ。はあ。とりあえずあそこに身を隠すか」
部下「……!チッ、見失ったか。探せ、この辺りにいるはずだ!」
魔王「…………」
部下「魔王様の居場所を何としても吐かせるのだ!!」
魔王「……だから魔王は私だってのぉ……ああ、寒い」
魔王「へっ……へっくしょーん!!」
部下「いたぞ、あそこだ!」
魔王「うわっ、何故バレた!?やば!」
部下「もう逃げられんぞ!くらえ――グハッ!?」
魔王「……え?」
勇者「よってたかって女の子相手に武器向けんなっつの。大丈夫か?」
魔王「あ……はい」
魔王「はあ。はあ。とりあえずあそこに身を隠すか」
部下「……!チッ、見失ったか。探せ、この辺りにいるはずだ!」
魔王「…………」
部下「魔王様の居場所を何としても吐かせるのだ!!」
魔王「……だから魔王は私だってのぉ……ああ、寒い」
魔王「へっ……へっくしょーん!!」
部下「いたぞ、あそこだ!」
魔王「うわっ、何故バレた!?やば!」
部下「もう逃げられんぞ!くらえ――グハッ!?」
魔王「……え?」
勇者「よってたかって女の子相手に武器向けんなっつの。大丈夫か?」
魔王「あ……はい」
魔王(え、こいつもしかして……)
勇者「みんな!この娘を守るぞ!」
魔法使い「ええ!」
戦士「おうよ!」
賢者「了解ですっ!」
ザシュッ、ガキンッ!
部下「ぐああああああ」
魔王(勇者御一行……!?)
勇者「みんな!この娘を守るぞ!」
魔法使い「ええ!」
戦士「おうよ!」
賢者「了解ですっ!」
ザシュッ、ガキンッ!
部下「ぐああああああ」
魔王(勇者御一行……!?)
勇者「ふう……怪我、してねえか?」
魔王「え、あ……おう」
魔王(どうしよ……でもま、私が魔王なんて分かるはずないし)
魔王「フン。一応礼を言っておこうか」
勇者「ああ。……でさ、」
魔王「?」
勇者「その……とりあえず、服。着たほうがいいんじゃねーか」
魔王「わわぁっ!!」
魔王「え、あ……おう」
魔王(どうしよ……でもま、私が魔王なんて分かるはずないし)
魔王「フン。一応礼を言っておこうか」
勇者「ああ。……でさ、」
魔王「?」
勇者「その……とりあえず、服。着たほうがいいんじゃねーか」
魔王「わわぁっ!!」
村・宿舎
賢者「でも良かったんですか?魔王城に向かう途中だったのでは……」
勇者「女の子をあのままにしてらんねーだろ。仕方ないさ」
魔法使い「そんなこと言って、魔王にビビッてたんじゃないの~?」
戦士「はは!勇者は臆病者だな!」
勇者「アホか……お、上がったみたいだな」
魔王「え……あ」
魔法使い「湯加減どうだった?この温泉結構有名なんだよー」
魔王「ふ、ふん。悪くはなかったな」
魔王「…………」
賢者「でも良かったんですか?魔王城に向かう途中だったのでは……」
勇者「女の子をあのままにしてらんねーだろ。仕方ないさ」
魔法使い「そんなこと言って、魔王にビビッてたんじゃないの~?」
戦士「はは!勇者は臆病者だな!」
勇者「アホか……お、上がったみたいだな」
魔王「え……あ」
魔法使い「湯加減どうだった?この温泉結構有名なんだよー」
魔王「ふ、ふん。悪くはなかったな」
魔王「…………」
魔法使い「にしても可愛いね~!どこ出身?可愛いもの好きの賢者にはたまらないでしょ~」
賢者「え、あ……はい」
魔王「!?」
勇者「おいやめろって。困ってんじゃんか」
魔法使い「なによー。この娘の裸見たやつが気取ってんじゃないわよぉ」
勇者「ふ、不可抗力だ」
戦士「ははは!裸ならいくらでもワシが見せてやるぞ!」
賢者「ちょっ、戦士さん脱ぎ始めないでください!」
魔王「…………」
賢者「え、あ……はい」
魔王「!?」
勇者「おいやめろって。困ってんじゃんか」
魔法使い「なによー。この娘の裸見たやつが気取ってんじゃないわよぉ」
勇者「ふ、不可抗力だ」
戦士「ははは!裸ならいくらでもワシが見せてやるぞ!」
賢者「ちょっ、戦士さん脱ぎ始めないでください!」
魔王「…………」
魔王「おい、主ら」
勇者「うん?」
魔王「主らは……勇者一行で、間違いないのよな?」
勇者「ああ。そうだぜ」
魔王「フン。そうか」
魔王(やっぱそうなのかぁ……。ど、どうしたらいいんだろ。油断しているうちに倒す?)
魔法使い「やーん、何でそんな仏頂面なのー?ほら笑顔笑顔~!」
魔王「ぬ、ぐ……」
勇者「おい魔法使い!」
戦士「ガハハハ!パンツを穿き忘れた!」
賢者「もうっ、やめてください戦士さん!」
魔王(……四対一だし、まだいいよね……)
勇者「うん?」
魔王「主らは……勇者一行で、間違いないのよな?」
勇者「ああ。そうだぜ」
魔王「フン。そうか」
魔王(やっぱそうなのかぁ……。ど、どうしたらいいんだろ。油断しているうちに倒す?)
魔法使い「やーん、何でそんな仏頂面なのー?ほら笑顔笑顔~!」
魔王「ぬ、ぐ……」
勇者「おい魔法使い!」
戦士「ガハハハ!パンツを穿き忘れた!」
賢者「もうっ、やめてください戦士さん!」
魔王(……四対一だし、まだいいよね……)
夜
魔王「はあ……やっと外に出てこられた」
魔王「にしてもどうしよ……。今城に向かったところで、部屋に入れなければ意味ないし」
魔王「最悪味方に殺されるかもしれんのよなあ」
魔王「……いやでも、もし勇者たちの首を持っていけば、すんなりいくのではないか……?」
魔王「そうだ。それがいい。今やつらは寝ているし、私なら音を立てずに」
勇者「よっ。こんなところで何やってんだ?」
魔王「わああ!!」
勇者「うわあっ!?」
魔王「はあ……やっと外に出てこられた」
魔王「にしてもどうしよ……。今城に向かったところで、部屋に入れなければ意味ないし」
魔王「最悪味方に殺されるかもしれんのよなあ」
魔王「……いやでも、もし勇者たちの首を持っていけば、すんなりいくのではないか……?」
魔王「そうだ。それがいい。今やつらは寝ているし、私なら音を立てずに」
勇者「よっ。こんなところで何やってんだ?」
魔王「わああ!!」
勇者「うわあっ!?」
勇者「どうしたんだよいきなり……びっくりした」
魔王「そ、そっちが急に話しかけるから!」
勇者「くすっ」
魔王「……?」
勇者「ああいや、やっと砕けた話し方になったなあって。今まで無理してたからよ」
魔王「む、無理などしておらんわ。こっちが素である」
勇者「そうかあ?俺はさっきの方が好きだけど」
魔王「!き、貴様の好みなど関係ないわ!」
勇者「あはは。ま、元気そうでよかったぜ」
勇者「一人でこんなとこいるから、落ち込んでるのかと思ってさ」
魔王「そ、そっちが急に話しかけるから!」
勇者「くすっ」
魔王「……?」
勇者「ああいや、やっと砕けた話し方になったなあって。今まで無理してたからよ」
魔王「む、無理などしておらんわ。こっちが素である」
勇者「そうかあ?俺はさっきの方が好きだけど」
魔王「!き、貴様の好みなど関係ないわ!」
勇者「あはは。ま、元気そうでよかったぜ」
勇者「一人でこんなとこいるから、落ち込んでるのかと思ってさ」
魔王「別に……」
勇者「そっか」
魔王「……な、何故隣に座る」
勇者「ん? 駄目か?」
魔王「だ、だめじゃないけど……フン。まあよいわ」
勇者「…………」
魔王「……お主ら、魔王城に向かう途中だと行ったな」
勇者「え?ああ」
魔王「やめておけ。返り討ちにあうのがオチだ」
勇者「…………」
魔王「あの城の魔物は特別強い。命を捨ててまで向かうところではなかろう」
勇者「……そういうわけにもいかねーよ」
勇者「そっか」
魔王「……な、何故隣に座る」
勇者「ん? 駄目か?」
魔王「だ、だめじゃないけど……フン。まあよいわ」
勇者「…………」
魔王「……お主ら、魔王城に向かう途中だと行ったな」
勇者「え?ああ」
魔王「やめておけ。返り討ちにあうのがオチだ」
勇者「…………」
魔王「あの城の魔物は特別強い。命を捨ててまで向かうところではなかろう」
勇者「……そういうわけにもいかねーよ」
勇者「ここの村。最初は百人くらいいたんだ」
魔王「?」
勇者「それがさ、日に日に減って行って、今じゃ二十人もいない」
勇者「俺が向かうのを止めるってのは、つまり、その二十人を見殺しにするってことだ」
勇者「んなことはできねー。絶対にな」
魔王「…………人を殺す奴らが、憎いということか?」
勇者「憎い? あー、ま、そうだな」
魔王「フン。しかし主らも、あちらからしてみれば同じことだろう。同胞を殺されてるのには変わりない」
勇者「殺してなんかいねーよ」
魔王「え?」
勇者「動けなくするだけだ。命まで取りはしねえ。そんなことしたら魔王と一緒だからよ」
魔王「?」
勇者「それがさ、日に日に減って行って、今じゃ二十人もいない」
勇者「俺が向かうのを止めるってのは、つまり、その二十人を見殺しにするってことだ」
勇者「んなことはできねー。絶対にな」
魔王「…………人を殺す奴らが、憎いということか?」
勇者「憎い? あー、ま、そうだな」
魔王「フン。しかし主らも、あちらからしてみれば同じことだろう。同胞を殺されてるのには変わりない」
勇者「殺してなんかいねーよ」
魔王「え?」
勇者「動けなくするだけだ。命まで取りはしねえ。そんなことしたら魔王と一緒だからよ」
魔王「フンッ。戯言だな。たとえ貴様がそんなマネをして、村人を救おうとも、それは一時的な終戦に過ぎない」
魔王「魔王を殺したところで次の魔王が生まれ、そして貴様が命を奪わなかった輩は再び武器を取り戦う」
魔王「同じだ。いたちごっこを悠々とやるに過ぎん」
勇者「……俺は殺さない」
魔王「?」
勇者「俺は魔王を殺さない。魔王と話して、そして魔物を解放してもらうんだ」
魔王「なッ……」
勇者「もう戦うのは止めよう。人と争うのは止めようってな」
魔王「…………そんなの、無理に決まってる」
勇者「でもそうしなきゃ、お前の言った通り何も変わらねえ。そうだろ?」
魔王「…………」
勇者「っと、そろそろ寝ないとな。お前も早く戻れよ?風邪引くぞ」
魔王「魔王を殺したところで次の魔王が生まれ、そして貴様が命を奪わなかった輩は再び武器を取り戦う」
魔王「同じだ。いたちごっこを悠々とやるに過ぎん」
勇者「……俺は殺さない」
魔王「?」
勇者「俺は魔王を殺さない。魔王と話して、そして魔物を解放してもらうんだ」
魔王「なッ……」
勇者「もう戦うのは止めよう。人と争うのは止めようってな」
魔王「…………そんなの、無理に決まってる」
勇者「でもそうしなきゃ、お前の言った通り何も変わらねえ。そうだろ?」
魔王「…………」
勇者「っと、そろそろ寝ないとな。お前も早く戻れよ?風邪引くぞ」
朝
戦士「ぐはぁー、よく寝た!体力満タンだぜえ」
魔法使い「いよいよだね。道具もばっちし!」
賢者「あれ、そういえば昨日の女の子はどこに行ったのでしょうか……?」
勇者「あ、そういや……」
勇者(アイツ……)
魔王「おい!」
勇者「おわっ、びっくりした。いたのか」
魔王「私も魔王城へ連れて行ってもらおうか!」
戦士「ぐはぁー、よく寝た!体力満タンだぜえ」
魔法使い「いよいよだね。道具もばっちし!」
賢者「あれ、そういえば昨日の女の子はどこに行ったのでしょうか……?」
勇者「あ、そういや……」
勇者(アイツ……)
魔王「おい!」
勇者「おわっ、びっくりした。いたのか」
魔王「私も魔王城へ連れて行ってもらおうか!」
勇者「は?」
魔王「だから、私も魔王城までお供すると言っているのだ!」
賢者「え……でも、それは」
魔法使い「そうよ。これは遊びじゃないんだから、そもそも誰のためにここまで戻って来たと思ってんの」
魔王「フン。しかし戦力が増えるに越したことはないはずだが?」
戦士「オイオイー。娘一人増えたところで足手まといになるだけだぜー?」
魔王「ほう。ならば試してみるか……?」
戦士「はん。ガキだからってワシは容赦せんぞ」
勇者「やめろ、戦士!」
戦士「しかしのう!」
勇者「相手は、俺がする」
魔王「だから、私も魔王城までお供すると言っているのだ!」
賢者「え……でも、それは」
魔法使い「そうよ。これは遊びじゃないんだから、そもそも誰のためにここまで戻って来たと思ってんの」
魔王「フン。しかし戦力が増えるに越したことはないはずだが?」
戦士「オイオイー。娘一人増えたところで足手まといになるだけだぜー?」
魔王「ほう。ならば試してみるか……?」
戦士「はん。ガキだからってワシは容赦せんぞ」
勇者「やめろ、戦士!」
戦士「しかしのう!」
勇者「相手は、俺がする」
勇者「どちらかが参ったと言うか、気絶した時点で負けだ」
魔王「ふん、ぬるいな。よいぞ、かかってこい」
勇者「……いくぞ!」
ガシャン!
魔王「遅い」
勇者「ッ!」
魔王「くらえ魔王……じゃなかった。普通のキック!」
ゲシィ!
勇者「ぐはッ!?」
魔法使い「勇者ぁ!」
勇者「く……っそ!」
魔王「ふん、ぬるいな。よいぞ、かかってこい」
勇者「……いくぞ!」
ガシャン!
魔王「遅い」
勇者「ッ!」
魔王「くらえ魔王……じゃなかった。普通のキック!」
ゲシィ!
勇者「ぐはッ!?」
魔法使い「勇者ぁ!」
勇者「く……っそ!」
魔王「本気でかかってこないか。私はただの娘じゃない」
勇者「……そう、みてえだなァ!」
魔王「っ!」
勇者「悪いがお前はここでお留守番だ!」
魔王「遅いと言っておろう!」
勇者「おわっ!?」
魔王「ハッ!」
カキィン!
賢者「勇者さんの剣が!」
魔王「……ふん、勝負あったな」
魔王(普段の装備をしていないおかげで、体がめっちゃ軽いわ)
勇者「お前、一体……」
勇者「……そう、みてえだなァ!」
魔王「っ!」
勇者「悪いがお前はここでお留守番だ!」
魔王「遅いと言っておろう!」
勇者「おわっ!?」
魔王「ハッ!」
カキィン!
賢者「勇者さんの剣が!」
魔王「……ふん、勝負あったな」
魔王(普段の装備をしていないおかげで、体がめっちゃ軽いわ)
勇者「お前、一体……」
勇者「いや、分かった。俺の負けだ。お前を連れて行くよ」
魔王「ふん」
戦士「なぬぃ?そんなに強いならばワシとも手合わせ」
勇者「やめろ。俺の実力はお前も分かってるだろう。味方同士体力を削りあう必要はない」
戦士「ぐぬぬ……」
魔法使い「まさかあの女の子がこんなに強いなんて」
賢者「驚きです……」
勇者「だけど仲間にするには一つだけ条件がある!」
魔王(別に仲間じゃなくてもでいいのに……)
勇者「仲間ってのは、信頼し合うものだ。お前の話し方にはどうも壁を感じるから、素のままでいてもらう」
魔王「ふん」
戦士「なぬぃ?そんなに強いならばワシとも手合わせ」
勇者「やめろ。俺の実力はお前も分かってるだろう。味方同士体力を削りあう必要はない」
戦士「ぐぬぬ……」
魔法使い「まさかあの女の子がこんなに強いなんて」
賢者「驚きです……」
勇者「だけど仲間にするには一つだけ条件がある!」
魔王(別に仲間じゃなくてもでいいのに……)
勇者「仲間ってのは、信頼し合うものだ。お前の話し方にはどうも壁を感じるから、素のままでいてもらう」
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