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元スレ勇者「魔王も倒したし、ようやく帰宅できるな」
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勇者「……さすがにこじつけだろ」
僧侶「そんなことはありません! 神様もそれをしろとおっしゃっていることでしょう!」
勇者「……帰る」
僧侶「はい、お気をつけてお帰りくださいね。もしも勇者様に会うことがあれば、そろそろ自由時間はおしまいだとお伝えくださいね」
勇者「……………フン」
バタン
僧侶「そうだそうだ、そうでした! 私にはまだまだやることが残っていました!!」
コツッコツッ
神父「おや? 僧侶や、何か楽しいことでもあったのかい?」
僧侶「神父様。ええ、とっても大切なことを思い出しまして」
神父「そうかい、良かったねぇ」
僧侶「それで、神父様、少しやりたい事ができたので、教会のお仕事、あまりお手伝いできなくなるかもしれません」
神父「ええ、ええ。僧侶の好きなようにおやり」
僧侶「ありがとうございます!」
僧侶「さて、そうと決まったら早速準備に取り掛からないと!」
僧侶「そんなことはありません! 神様もそれをしろとおっしゃっていることでしょう!」
勇者「……帰る」
僧侶「はい、お気をつけてお帰りくださいね。もしも勇者様に会うことがあれば、そろそろ自由時間はおしまいだとお伝えくださいね」
勇者「……………フン」
バタン
僧侶「そうだそうだ、そうでした! 私にはまだまだやることが残っていました!!」
コツッコツッ
神父「おや? 僧侶や、何か楽しいことでもあったのかい?」
僧侶「神父様。ええ、とっても大切なことを思い出しまして」
神父「そうかい、良かったねぇ」
僧侶「それで、神父様、少しやりたい事ができたので、教会のお仕事、あまりお手伝いできなくなるかもしれません」
神父「ええ、ええ。僧侶の好きなようにおやり」
僧侶「ありがとうございます!」
僧侶「さて、そうと決まったら早速準備に取り掛からないと!」
>>104
よう勇者働けよ
よう勇者働けよ
・勇者宅
バタン
勇者「ただいま」
母「おかえり。夕食できてるわよ」
勇者「おなか空いたからすぐに食べる」
父「勇者、おまえ今日外に出たんだって? 腹減ったろうからたくさん食べなさい」
勇者「うん」
母「今日はどこまで行ってきたの?」
勇者「別に……」
父「友達に会ったか?」
勇者「別に……。いないし……友達とか……」
母「……あの、今日の野菜は取れたてのが買えたの。おいしかったらおかわりもあるから!」
父「ああ、たくさん食べろよ……」
勇者「フン…………」モグモブ
コンコン……
バタン
勇者「ただいま」
母「おかえり。夕食できてるわよ」
勇者「おなか空いたからすぐに食べる」
父「勇者、おまえ今日外に出たんだって? 腹減ったろうからたくさん食べなさい」
勇者「うん」
母「今日はどこまで行ってきたの?」
勇者「別に……」
父「友達に会ったか?」
勇者「別に……。いないし……友達とか……」
母「……あの、今日の野菜は取れたてのが買えたの。おいしかったらおかわりもあるから!」
父「ああ、たくさん食べろよ……」
勇者「フン…………」モグモブ
コンコン……
>>115
うらやましいな、人を楽しませるような思い出を作れる力があって
うらやましいな、人を楽しませるような思い出を作れる力があって
母「はい、少々お待ちください……」
「…………」ボソボソ
母「はい、ええ、ちょっと聞いてみます。あなた――――――」
父「なんだ? ええ、はい…………そういうことでしたら……」
勇者「? なんなんだいったい?」
バタン
勇者「一体なんの用だったの? 俺に関係のある話?」
父「いや、たいしたことじゃ無いんだ」
母「そうそう。夕飯の続きをしましょ?」
勇者(何か? 隠してる?)
勇者(……まあ、どうでもいっか)
勇者「もういいや、ごちそうさま」
父「なんだ少し残すのか」
勇者「うん。もう寝る。おやすみなさい」
「…………」ボソボソ
母「はい、ええ、ちょっと聞いてみます。あなた――――――」
父「なんだ? ええ、はい…………そういうことでしたら……」
勇者「? なんなんだいったい?」
バタン
勇者「一体なんの用だったの? 俺に関係のある話?」
父「いや、たいしたことじゃ無いんだ」
母「そうそう。夕飯の続きをしましょ?」
勇者(何か? 隠してる?)
勇者(……まあ、どうでもいっか)
勇者「もういいや、ごちそうさま」
父「なんだ少し残すのか」
勇者「うん。もう寝る。おやすみなさい」
勇者「さて、もう寝るか……」
勇者(今日は少し変わった日だったけど、それは今日でおしまい)
勇者(魔王もいないから、もう避難も訓練もしなくて良い……)
勇者(明日からは、また何も無い日々……)
勇者(冒険に出る前の、何も無い、日々……)
勇者(1ヵ月後、一年後、十年後……)
勇者(誰とも会わず、誰とも話さず、ただ、起きて、食べて、だらだらすごして、寝る。そんな日々……)
勇者(ずっとずっと続けて、誰からも忘れられて……)
勇者(戦士も魔法使いも、僧侶も、やがては自分の生活に忙しくなって……)
勇者(…………)
勇者(俺は一人、ここで朽ちて)
勇者(消えてくゆく……)
勇者(……)
……
ド―――――――――――――ッッッン!!!!!!!!
勇者(今日は少し変わった日だったけど、それは今日でおしまい)
勇者(魔王もいないから、もう避難も訓練もしなくて良い……)
勇者(明日からは、また何も無い日々……)
勇者(冒険に出る前の、何も無い、日々……)
勇者(1ヵ月後、一年後、十年後……)
勇者(誰とも会わず、誰とも話さず、ただ、起きて、食べて、だらだらすごして、寝る。そんな日々……)
勇者(ずっとずっと続けて、誰からも忘れられて……)
勇者(戦士も魔法使いも、僧侶も、やがては自分の生活に忙しくなって……)
勇者(…………)
勇者(俺は一人、ここで朽ちて)
勇者(消えてくゆく……)
勇者(……)
……
ド―――――――――――――ッッッン!!!!!!!!
ガバッ!!
勇者「!! 一体何だ!? 敵襲かっ!?」
戦士「お―――――!!! 勇者が顔を出したぞ!!」
魔法使い「久しぶりにみたな。冒険時よりひどい面になってるな」
姫「そんなことはありません! 勇者様は今でも素敵です!!」
王「さて、皆の者! 今宵の宴は魔王討伐の功労者、勇者殿を無理やり交えての祭りぞ!」
王「大臣、ありったけの酒を料理を持って参れ! 一切の出し惜しみは厳禁じゃぞ!」
大臣「国宝の酒も持ってきますか?」
王「う……む……、よし、わしも一国の王、一度口にしたことを飲んだりせぬ! 城にある全ての酒を持って参れ!」
大臣「ははっ」
僧侶「勇者様、私の初手はどうですか?」
僧侶「剣ではあなたでもかなわなかった戦士、魔法ではあなたでもかなわなかった魔法使い」
僧侶「今日はそれ以上の、あなたが打倒魔王に借りた力、その全てが敵に回っている……」
僧侶「フフ……聖戦の幕開けです」
勇者「!! 一体何だ!? 敵襲かっ!?」
戦士「お―――――!!! 勇者が顔を出したぞ!!」
魔法使い「久しぶりにみたな。冒険時よりひどい面になってるな」
姫「そんなことはありません! 勇者様は今でも素敵です!!」
王「さて、皆の者! 今宵の宴は魔王討伐の功労者、勇者殿を無理やり交えての祭りぞ!」
王「大臣、ありったけの酒を料理を持って参れ! 一切の出し惜しみは厳禁じゃぞ!」
大臣「国宝の酒も持ってきますか?」
王「う……む……、よし、わしも一国の王、一度口にしたことを飲んだりせぬ! 城にある全ての酒を持って参れ!」
大臣「ははっ」
僧侶「勇者様、私の初手はどうですか?」
僧侶「剣ではあなたでもかなわなかった戦士、魔法ではあなたでもかなわなかった魔法使い」
僧侶「今日はそれ以上の、あなたが打倒魔王に借りた力、その全てが敵に回っている……」
僧侶「フフ……聖戦の幕開けです」
>>136
くっさ
くっさ
勇者「俺の家の前で、なんで宴会!? 王様に姫様まで!?」
勇者「クソッ! こんな馬鹿なことするやつは……いた! やっぱりこいつらか!!」
勇者「戦士! 魔法使い!! ……今日言ってたのはこういうことか! 僧侶!!!」
戦士「これが国宝級の酒!?」
国王「級じゃないわい! 紛れも無い国宝じゃわい!! 流石のわしでも開栓には手が震えるわい……」
魔法使い「何年ものなのでしょうか?」
国王「知らん! ただ、建国時にはすでにあったらしいぞい!」
戦士「……」ゴクリ……
大臣「民も集まってきています。いかがいたしましょう」
国王「よし、酒に料理にたくさん振舞え! 今日は出し惜しみするなよ!」
大臣「はっ!」
勇者「うるせ―――――!!!!」
勇者「クソッ! 王様も居たんじゃ怒鳴りもできねーし……」
勇者「僧侶のやつ……クソがッ!!」
勇者「クソッ! こんな馬鹿なことするやつは……いた! やっぱりこいつらか!!」
勇者「戦士! 魔法使い!! ……今日言ってたのはこういうことか! 僧侶!!!」
戦士「これが国宝級の酒!?」
国王「級じゃないわい! 紛れも無い国宝じゃわい!! 流石のわしでも開栓には手が震えるわい……」
魔法使い「何年ものなのでしょうか?」
国王「知らん! ただ、建国時にはすでにあったらしいぞい!」
戦士「……」ゴクリ……
大臣「民も集まってきています。いかがいたしましょう」
国王「よし、酒に料理にたくさん振舞え! 今日は出し惜しみするなよ!」
大臣「はっ!」
勇者「うるせ―――――!!!!」
勇者「クソッ! 王様も居たんじゃ怒鳴りもできねーし……」
勇者「僧侶のやつ……クソがッ!!」
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