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元スレ麻倉葉「ひぐらしのなく頃に」
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某日
梨花「今日はだいぶ遅くなっちゃったわね……沙都子、心配してるかしら」
梨花「……少し、急いで帰ったほうが良さそうね」
葉「なあ、何をそんなに急いでるんだ?」
梨花「!」
梨花(誰……?こんな人、この村じゃ見たことが……)
梨花「今日はだいぶ遅くなっちゃったわね……沙都子、心配してるかしら」
梨花「……少し、急いで帰ったほうが良さそうね」
葉「なあ、何をそんなに急いでるんだ?」
梨花「!」
梨花(誰……?こんな人、この村じゃ見たことが……)
梨花「もう夜も遅いのです、子供のボクには怖い怖いなのですよ」
葉「そっか。オイラは夜、好きだけどな」
梨花「みぃ?」
葉「ウェッヘッヘ、ここいいなぁ。星が綺麗だ。すげえよく見える」
梨花「星はボクも好きなのです……それより、あなたは誰なのですか?このあたりでは見たことのない顔なのです」
葉「おお、こっちにはまだ来たばっかりなんよ。これからよろしくな」
梨花「よろしく……なのです」
梨花(雛見沢には来たばかり……でも、圭一以外に外部から誰かがやってくる未来なんて数少ないはず……)
梨花(特に……圭一たちと同年代が来たことなんて今までには一度も……)
葉「そっか。オイラは夜、好きだけどな」
梨花「みぃ?」
葉「ウェッヘッヘ、ここいいなぁ。星が綺麗だ。すげえよく見える」
梨花「星はボクも好きなのです……それより、あなたは誰なのですか?このあたりでは見たことのない顔なのです」
葉「おお、こっちにはまだ来たばっかりなんよ。これからよろしくな」
梨花「よろしく……なのです」
梨花(雛見沢には来たばかり……でも、圭一以外に外部から誰かがやってくる未来なんて数少ないはず……)
梨花(特に……圭一たちと同年代が来たことなんて今までには一度も……)
翌日
知恵「……はい、朝の連絡はここまでですね」
魅音「ねえねえ圭ちゃん、今日の部活は何にしようか?」
圭一「そうだなぁ……原点回帰ってことでジジ抜きなんかいいんじゃないか?」
魅音「おっ、ここでジジ抜きを持ってくるか。なかなかいいセンスしてるねぇ」
知恵「ああ、それと皆さんにもう一つ。重大な連絡があります」
レナ「重大な連絡?何だろ、なんだろ?」
知恵「今日からしばらくの間、この学校に体験入学することになった生徒さんが二人います」
知恵「……はい、朝の連絡はここまでですね」
魅音「ねえねえ圭ちゃん、今日の部活は何にしようか?」
圭一「そうだなぁ……原点回帰ってことでジジ抜きなんかいいんじゃないか?」
魅音「おっ、ここでジジ抜きを持ってくるか。なかなかいいセンスしてるねぇ」
知恵「ああ、それと皆さんにもう一つ。重大な連絡があります」
レナ「重大な連絡?何だろ、なんだろ?」
知恵「今日からしばらくの間、この学校に体験入学することになった生徒さんが二人います」
沙都子「体験入学……?初耳ですわね、そんなこと」
圭一「俺も知らなかったな、前から言ってたっけ?委員長」
魅音「さ、さあ……あはは、おじさん基本的にあんまり話聞いてないから」
知恵「じゃあ二人とも、入ってください」
葉「…………」
アンナ「…………」
梨花「!」
知恵「麻倉葉くん、それに恐山アンナさんです。みなさん、仲良くしてくださいね」
葉「なんというか、オイラは結構人見知りだけど色々とよろしく頼むぞ」
アンナ「よろしく」
圭一「俺も知らなかったな、前から言ってたっけ?委員長」
魅音「さ、さあ……あはは、おじさん基本的にあんまり話聞いてないから」
知恵「じゃあ二人とも、入ってください」
葉「…………」
アンナ「…………」
梨花「!」
知恵「麻倉葉くん、それに恐山アンナさんです。みなさん、仲良くしてくださいね」
葉「なんというか、オイラは結構人見知りだけど色々とよろしく頼むぞ」
アンナ「よろしく」
魅音「……どう見る?圭ちゃん」
圭一「一人は見るからに……なんというかユルそうな感じだよな、あっちの女の子は……なんか敵に回したくないオーラを感じる」
魅音「うんうん、確かにちょいと怖い感じがするね。でも……おじさんは見抜いたよ、あの二人……相当できる!」
圭一「見抜いたって、どうやってだよ?」
魅音「いや、なんとなくだけど」
梨花「…………」
梨花(麻倉葉……昨日、古手神社で会った彼……そして、恐山アンナ……)
梨花(この世界は……今までに私が経験してきた世界とは明らかに違う?)
梨花(そして……)
アンナ「…………」
梨花(なぜ彼女は……ずっとこっちを見ているの……?)
圭一「一人は見るからに……なんというかユルそうな感じだよな、あっちの女の子は……なんか敵に回したくないオーラを感じる」
魅音「うんうん、確かにちょいと怖い感じがするね。でも……おじさんは見抜いたよ、あの二人……相当できる!」
圭一「見抜いたって、どうやってだよ?」
魅音「いや、なんとなくだけど」
梨花「…………」
梨花(麻倉葉……昨日、古手神社で会った彼……そして、恐山アンナ……)
梨花(この世界は……今までに私が経験してきた世界とは明らかに違う?)
梨花(そして……)
アンナ「…………」
梨花(なぜ彼女は……ずっとこっちを見ているの……?)
―――
放課後
魅音「ちょっとお二人さん、転校初日からいきなりだけど、あたしたちとゲームしない?」
葉「げ、ゲーム?」
アンナ「あたしはパス」
魅音「まあまあ、そう言わないで!絶対損はさせないからさ」
アンナ「…………」
アンナ「そう、そんなに言うならやってもいいけど」
魅音「おっ、付き合い良いねぇ!」
アンナ「あたしの代理で、葉が」
葉「オイラがやるのか!?」
放課後
魅音「ちょっとお二人さん、転校初日からいきなりだけど、あたしたちとゲームしない?」
葉「げ、ゲーム?」
アンナ「あたしはパス」
魅音「まあまあ、そう言わないで!絶対損はさせないからさ」
アンナ「…………」
アンナ「そう、そんなに言うならやってもいいけど」
魅音「おっ、付き合い良いねぇ!」
アンナ「あたしの代理で、葉が」
葉「オイラがやるのか!?」
・・・
魅音「と、言うわけで……新入りの葉くんを加えてジジ抜き大会、始めるよ!」
沙都子「オーッホッホ、以前このジジ抜きで無残に敗れ去ったときの圭一さんの顔は忘れられませんわ」
梨花「また今回も圭一がビリになる気配がするのです、にぱー」
圭一「残念だったな沙都子、梨花ちゃん。今の俺を過去の俺と同じに見ている時点で二人は既に負けてるぜ!」
レナ「確かに圭一くん、色々なゲームを経験してきて勝負勘とかすっごく磨かれたよね」
葉「なんというか、お前らすげえ本気でやってるんだな」
魅音「どんな手を使ってでも全力で勝ちに行く、それがこの部活のルールだからね!」
魅音「なんと今回は!優勝した人にはビッグプレゼントがあるよ!」
圭一「プレゼント?」
魅音「フッフッフ……それはこれ!エンジェルモートのデラックスパフェ無料券(二名様まで)!」
魅音「と、言うわけで……新入りの葉くんを加えてジジ抜き大会、始めるよ!」
沙都子「オーッホッホ、以前このジジ抜きで無残に敗れ去ったときの圭一さんの顔は忘れられませんわ」
梨花「また今回も圭一がビリになる気配がするのです、にぱー」
圭一「残念だったな沙都子、梨花ちゃん。今の俺を過去の俺と同じに見ている時点で二人は既に負けてるぜ!」
レナ「確かに圭一くん、色々なゲームを経験してきて勝負勘とかすっごく磨かれたよね」
葉「なんというか、お前らすげえ本気でやってるんだな」
魅音「どんな手を使ってでも全力で勝ちに行く、それがこの部活のルールだからね!」
魅音「なんと今回は!優勝した人にはビッグプレゼントがあるよ!」
圭一「プレゼント?」
魅音「フッフッフ……それはこれ!エンジェルモートのデラックスパフェ無料券(二名様まで)!」
レナ「は、はうぅ……それって確か最近追加されたエンジェルモートのメニューだったよね?」
梨花「豪華な分、値段もそれなりという高級品だったと思うのですよ」
アンナ「……ふーん、葉」
葉「ん?」
アンナ「勝ちなさい、絶対。どんな手を使ってでも」
葉「うええっ!?」
阿弥陀丸『はっはっはっ、なんだかんだでアンナ殿も甘いものが好きでござるな』
アンナ「あんたも協力すんのよ」ボソッ
阿弥陀丸『せ、拙者もでござるか!?』
魅音「よーし……じゃあ、始めるよ!」
梨花「豪華な分、値段もそれなりという高級品だったと思うのですよ」
アンナ「……ふーん、葉」
葉「ん?」
アンナ「勝ちなさい、絶対。どんな手を使ってでも」
葉「うええっ!?」
阿弥陀丸『はっはっはっ、なんだかんだでアンナ殿も甘いものが好きでござるな』
アンナ「あんたも協力すんのよ」ボソッ
阿弥陀丸『せ、拙者もでござるか!?』
魅音「よーし……じゃあ、始めるよ!」
・・・
圭一「まさか……こんなことが……!」
沙都子「この何でもありのジジ抜きを初めてやったはずの葉さんが……」
レナ「魅ぃちゃんと一騎打ちの状態になってる……!?」
梨花「これは……なんだかとんでもないことが起こっている気がするのです」
魅音「……やるねぇ。どうも全員の手札を見抜いてるみたいだけど、一体どんなからくりなんだろ?」
圭一「まさか……こんなことが……!」
沙都子「この何でもありのジジ抜きを初めてやったはずの葉さんが……」
レナ「魅ぃちゃんと一騎打ちの状態になってる……!?」
梨花「これは……なんだかとんでもないことが起こっている気がするのです」
魅音「……やるねぇ。どうも全員の手札を見抜いてるみたいだけど、一体どんなからくりなんだろ?」
葉「……なんというか、すまん」
魅音「なんで謝ってんのさ、この部活じゃ勝つためにはなんでもありだからどんな手を使ったってオッケーなんだよ?」
葉「……それでも、なんかすまん」
葉(なんでもありって言っても、まさか……)
阿弥陀丸『葉殿、左から菱形の赤の3、5、黒の三つ葉の5、8、10でござる』
葉(阿弥陀丸が相手の手札を全部見て教えてくれてるとは言えねえよなぁ……)
魅音「何はともあれ……こりゃものすごい新人みたいだね、おじさんの目に狂いはなかった!」
葉「い、いやあ……そんな褒められるようなことはしてねえんだ」
魅音「でも!手札がわかるくらいでこのジジ抜きで優勝できると思ったら大間違いだよ」
葉「……ん?」
魅音「なんで謝ってんのさ、この部活じゃ勝つためにはなんでもありだからどんな手を使ったってオッケーなんだよ?」
葉「……それでも、なんかすまん」
葉(なんでもありって言っても、まさか……)
阿弥陀丸『葉殿、左から菱形の赤の3、5、黒の三つ葉の5、8、10でござる』
葉(阿弥陀丸が相手の手札を全部見て教えてくれてるとは言えねえよなぁ……)
魅音「何はともあれ……こりゃものすごい新人みたいだね、おじさんの目に狂いはなかった!」
葉「い、いやあ……そんな褒められるようなことはしてねえんだ」
魅音「でも!手札がわかるくらいでこのジジ抜きで優勝できると思ったら大間違いだよ」
葉「……ん?」
・・・
魅音「はっはっはっ、おじさんが優勝だね!」
葉「……すまんアンナ、負けちまった」
圭一「いや、でも初めてで二位になるなんてすごいぞ!」
梨花「さりげなく圭一がビリになってるのはナイショなのですよ」
圭一「ぎくっ」
沙都子「あら、圭一さん……このゲームが始まる前になんとおっしゃってましたっけ?」
沙都子「『今の俺を過去の俺と同じに見ている時点で』とかなんとか……もう一度言ってくださりませんこと?」
レナ「そ、そこまで言ってビリになっちゃったのは確かにちょっと恥ずかしいかな……かな」
圭一「うがあああああっ!?」
魅音「はっはっはっ、おじさんが優勝だね!」
葉「……すまんアンナ、負けちまった」
圭一「いや、でも初めてで二位になるなんてすごいぞ!」
梨花「さりげなく圭一がビリになってるのはナイショなのですよ」
圭一「ぎくっ」
沙都子「あら、圭一さん……このゲームが始まる前になんとおっしゃってましたっけ?」
沙都子「『今の俺を過去の俺と同じに見ている時点で』とかなんとか……もう一度言ってくださりませんこと?」
レナ「そ、そこまで言ってビリになっちゃったのは確かにちょっと恥ずかしいかな……かな」
圭一「うがあああああっ!?」
魅音「さて、優勝したのはおじさんだけど……個人的にはこのチケット、葉くんに譲ろうと思う」
葉「え?いいのか?」
沙都子「確かに、初めてにして私たちを押さえ込んで堂々の二位の椅子の座ったのでございますから……」
レナ「うん、それだけでも賞品を受け取るだけの価値はあると思うな!」
梨花「みー、僕も認めざるを得ないのです」
魅音「というわけで、はい葉くん。おめでとさん!アンナちゃんと二人で行ってきなよ」
葉「おお、ありがとう!」
アンナ「ちゃん付けで呼ばないで……って言いたいけど、ここは大目に見るわ」
魅音「よし……こうして、我らが部活に更なる強者が加わったところで今日の部活はお開きにしようか!」
葉「え?いいのか?」
沙都子「確かに、初めてにして私たちを押さえ込んで堂々の二位の椅子の座ったのでございますから……」
レナ「うん、それだけでも賞品を受け取るだけの価値はあると思うな!」
梨花「みー、僕も認めざるを得ないのです」
魅音「というわけで、はい葉くん。おめでとさん!アンナちゃんと二人で行ってきなよ」
葉「おお、ありがとう!」
アンナ「ちゃん付けで呼ばないで……って言いたいけど、ここは大目に見るわ」
魅音「よし……こうして、我らが部活に更なる強者が加わったところで今日の部活はお開きにしようか!」
―――
帰宅路
魅音「へえ、葉くんは出雲から来たんだ」
葉「ああ、まあ最近は東京だとかアメリカだとかに行って色々やってたんだけどな」
圭一「アメリカってすごいな、時間があるときに話とか聞かせてくれよ」
葉「おお、いいぞ!あんまり面白い話はねえけどな」
魅音「じゃあ二人とも、ここの道を真っ直ぐ行けば大通りに出るから。多分すぐに見つかると思うよ」
葉「色々とサンキューな」
レナ「じゃあ葉くんにアンナちゃん!また明日ね!」
圭一「今度は負けないからな!葉!」
沙都子「それでは二人とも、また明日に」
梨花「さよなら、なのです」
帰宅路
魅音「へえ、葉くんは出雲から来たんだ」
葉「ああ、まあ最近は東京だとかアメリカだとかに行って色々やってたんだけどな」
圭一「アメリカってすごいな、時間があるときに話とか聞かせてくれよ」
葉「おお、いいぞ!あんまり面白い話はねえけどな」
魅音「じゃあ二人とも、ここの道を真っ直ぐ行けば大通りに出るから。多分すぐに見つかると思うよ」
葉「色々とサンキューな」
レナ「じゃあ葉くんにアンナちゃん!また明日ね!」
圭一「今度は負けないからな!葉!」
沙都子「それでは二人とも、また明日に」
梨花「さよなら、なのです」
梨花(……ほんの少し引っかかる部分もあったけれど、総合的に見れば二人とも普通……ね。)
羽入『あうあう……本当にそうでしょうか?』
梨花(なにか思うところでもあった?)
羽入『僕はあの二人、ただ者ではないと思うのです』
梨花(魅音も言ってたわね……あの二人、相当できるって)
羽入『そう意味ではないのです……僕が言いたいのは……』
梨花(……羽入?)
羽入『あう……でも、気のせいかもしれないのです。今の段階では、ボクはあまり口を出すべきじゃないのですよ』
羽入『あうあう……本当にそうでしょうか?』
梨花(なにか思うところでもあった?)
羽入『僕はあの二人、ただ者ではないと思うのです』
梨花(魅音も言ってたわね……あの二人、相当できるって)
羽入『そう意味ではないのです……僕が言いたいのは……』
梨花(……羽入?)
羽入『あう……でも、気のせいかもしれないのです。今の段階では、ボクはあまり口を出すべきじゃないのですよ』
―――
エンジェルモート
葉「ここがエンジェルモートか、普通の喫茶店とはちょっと違う雰囲気だな」
アンナ「……そうね。店員がずいぶんと露出が多い服を着てる辺り、悪趣味だわ」
葉「なんか可愛いなー、ここの店員さん」
アンナ「…………」
阿弥陀丸『よ、葉殿……』
葉「……はっ!」
アンナ「いやらしいっ!」
パーンッッッ!
エンジェルモート
葉「ここがエンジェルモートか、普通の喫茶店とはちょっと違う雰囲気だな」
アンナ「……そうね。店員がずいぶんと露出が多い服を着てる辺り、悪趣味だわ」
葉「なんか可愛いなー、ここの店員さん」
アンナ「…………」
阿弥陀丸『よ、葉殿……』
葉「……はっ!」
アンナ「いやらしいっ!」
パーンッッッ!
詩音「オーダーは決まりました?って……どうしたんです?そのほっぺた」
葉「ああ、気にしなくて大丈夫だぞ」
詩音「いや、そんな綺麗なもみじがついてたら嫌でも気になりますけど」
葉「ウェッヘッヘ、まあいつものことだからな…………あれ?」
詩音「?」
葉「なんで無料チケットくれたお前がここにいるんだ?」
詩音「え……え?」
葉「さっきみたいに髪まとめてなかったから分からなかったぞ」
葉「ああ、気にしなくて大丈夫だぞ」
詩音「いや、そんな綺麗なもみじがついてたら嫌でも気になりますけど」
葉「ウェッヘッヘ、まあいつものことだからな…………あれ?」
詩音「?」
葉「なんで無料チケットくれたお前がここにいるんだ?」
詩音「え……え?」
葉「さっきみたいに髪まとめてなかったから分からなかったぞ」
詩音「あ、もしかして……お姉と間違えてるんですか?」
葉「お、お姉?」
アンナ「双子ってことでしょ、あんたと同じで」
葉「双子!?お前、魅音じゃねえのか!?」
詩音「残念、違いますよ。私は妹です、魅音は私の姉ですね」
葉「……はー、双子ってこんなに似るんだなあ」
アンナ「あんたは人のこと言えないでしょ」
詩音「フフ、じゃあ改めて……初めまして。園崎詩音です、お姉との見分け方は……そうですね」
詩音「綺麗で可愛いほうが私、汚くてばっちいほうがお姉って思ってくれれば分かりやすいですよ」
葉「あ、ああ。よくわからんけど、よくわかった」
アンナ「それよりあんた店員でしょ、注文してるんだから早く持ってきなさい」
詩音「はいはい、ただいまお持ちいたします」
葉「お、お姉?」
アンナ「双子ってことでしょ、あんたと同じで」
葉「双子!?お前、魅音じゃねえのか!?」
詩音「残念、違いますよ。私は妹です、魅音は私の姉ですね」
葉「……はー、双子ってこんなに似るんだなあ」
アンナ「あんたは人のこと言えないでしょ」
詩音「フフ、じゃあ改めて……初めまして。園崎詩音です、お姉との見分け方は……そうですね」
詩音「綺麗で可愛いほうが私、汚くてばっちいほうがお姉って思ってくれれば分かりやすいですよ」
葉「あ、ああ。よくわからんけど、よくわかった」
アンナ「それよりあんた店員でしょ、注文してるんだから早く持ってきなさい」
詩音「はいはい、ただいまお持ちいたします」
詩音「デラックスパフェ二つ、お待たせいたしました」
葉「ウェッヘッヘ、こんなデカいパフェ食えるなんてオイラ幸せだ」
アンナ「そうね、遠慮せずに食べておきなさい」
葉「もう少し日常的にこういうの食えればなあ……」
アンナ「何言ってんの。今回はたまたまタダだったから注文したのよ、無駄遣いは許さないわ」
葉「…………うい」
葉「ウェッヘッヘ、こんなデカいパフェ食えるなんてオイラ幸せだ」
アンナ「そうね、遠慮せずに食べておきなさい」
葉「もう少し日常的にこういうの食えればなあ……」
アンナ「何言ってんの。今回はたまたまタダだったから注文したのよ、無駄遣いは許さないわ」
葉「…………うい」
詩音「あはは、彼女さんのお尻に敷かれちゃってるんですね」
アンナ「あんたはなんで勝手に座ってんの」
詩音「今はお客さんがいなくて暇なんです、ちょっとくらいいいじゃないですか」
葉「おお、オイラは別にいいぞ」
詩音「フフ、話が分かりますね……ところで、二人はこの辺じゃ見ない顔ですけど……」
葉「こっちにオイラたちが来たのもつい最近だからな、知らなくって当然だと思うぞ」
詩音「お姉と間違えたってことはお姉とは知り合いなんですよね?せっかくですから名前、教えてくださいよ」
葉「オイラは麻倉葉。そんで、こっちがアンナだ」
アンナ「よろしく」
アンナ「あんたはなんで勝手に座ってんの」
詩音「今はお客さんがいなくて暇なんです、ちょっとくらいいいじゃないですか」
葉「おお、オイラは別にいいぞ」
詩音「フフ、話が分かりますね……ところで、二人はこの辺じゃ見ない顔ですけど……」
葉「こっちにオイラたちが来たのもつい最近だからな、知らなくって当然だと思うぞ」
詩音「お姉と間違えたってことはお姉とは知り合いなんですよね?せっかくですから名前、教えてくださいよ」
葉「オイラは麻倉葉。そんで、こっちがアンナだ」
アンナ「よろしく」
詩音「……二人は、まだこっちに来て日が浅いって言ってましたよね」
葉「ああ、まだこの村のこともよくわかんねえ」
詩音「じゃあ……知りませんよね、『鬼隠し』のこと」
葉「『鬼隠し』……?」
アンナ「…………」
葉「ああ、まだこの村のこともよくわかんねえ」
詩音「じゃあ……知りませんよね、『鬼隠し』のこと」
葉「『鬼隠し』……?」
アンナ「…………」
―――
詩音「……そういうわけなんです」
アンナ「毎年一人が死んで、そして一人が行方不明になる……ね」
葉「うええ……なんかおっかねえな」
詩音「村の人はこの鬼隠しを『オヤシロさまの祟り』なんて呼ぶ人もいるくらいですから」
葉「オヤシロさま?」
詩音「この村で信仰されてる神様です、お姉と会ってるってことは梨花ちゃまにも会ってますよね?」
葉「おお、オイラがここに来て最初に会ったのがアイツだったぞ」
詩音「オヤシロさまは梨花ちゃまの家……つまり古手家が宮司を務める古手神社の主神なんですよ」
アンナ「…………」
詩音「そして、古手家最後の血縁である梨花ちゃまはオヤシロさまの生まれ変わりだって、村のみんなから敬愛されてるんです」
葉「はー……なるほどなあ」
アンナ「…………」
詩音「……そういうわけなんです」
アンナ「毎年一人が死んで、そして一人が行方不明になる……ね」
葉「うええ……なんかおっかねえな」
詩音「村の人はこの鬼隠しを『オヤシロさまの祟り』なんて呼ぶ人もいるくらいですから」
葉「オヤシロさま?」
詩音「この村で信仰されてる神様です、お姉と会ってるってことは梨花ちゃまにも会ってますよね?」
葉「おお、オイラがここに来て最初に会ったのがアイツだったぞ」
詩音「オヤシロさまは梨花ちゃまの家……つまり古手家が宮司を務める古手神社の主神なんですよ」
アンナ「…………」
詩音「そして、古手家最後の血縁である梨花ちゃまはオヤシロさまの生まれ変わりだって、村のみんなから敬愛されてるんです」
葉「はー……なるほどなあ」
アンナ「…………」
>>42
マンキンの新作が始まったからじゃね?
マンキンの新作が始まったからじゃね?
詩音「オヤシロさまは慈悲深いですけど、村に対して祟りを起こす事もあるって伝えられてまして……」
詩音「それで、この一連の鬼隠しとオヤシロさまの祟りを結び付けて考える人が多いんです」
葉「んー……」
詩音「あれ……どうかしましたか?」
葉「祟り……ってのは多分違うと思うぞ」
詩音「え……?」
葉「そのオヤシロさまってのはそんな悪いやつじゃなさそうだったしな」
詩音「わ、悪いやつじゃないって……それってどういう……」
アンナ「つまり……その鬼隠しってのは祟りとかそういう霊的な物じゃない、人為的なものだってことよ」
詩音「それで、この一連の鬼隠しとオヤシロさまの祟りを結び付けて考える人が多いんです」
葉「んー……」
詩音「あれ……どうかしましたか?」
葉「祟り……ってのは多分違うと思うぞ」
詩音「え……?」
葉「そのオヤシロさまってのはそんな悪いやつじゃなさそうだったしな」
詩音「わ、悪いやつじゃないって……それってどういう……」
アンナ「つまり……その鬼隠しってのは祟りとかそういう霊的な物じゃない、人為的なものだってことよ」
この>1は出来る子
詩音「……二人も、そう思いますか?これは誰かが裏で動いている事件だって」
葉「事件か事故かまではわからねえさ、けど……少なくとも祟りじゃねえことは確かだ」
詩音「私も、そう思ってます。これは絶対に祟りなんかじゃないって」
葉「その鬼隠しってのが起こる綿流しって祭りは……」
詩音「もうすぐです、あと一週間ちょっとくらいですね」
葉「……今年はなにも起きねえといいな」
詩音「私もそう願ってます……あ、二人とも……もし何か鬼隠しについて分かったりしたら、私にも教えてくださいね」
葉「ああ、分かった」
アンナ「…………」
葉「事件か事故かまではわからねえさ、けど……少なくとも祟りじゃねえことは確かだ」
詩音「私も、そう思ってます。これは絶対に祟りなんかじゃないって」
葉「その鬼隠しってのが起こる綿流しって祭りは……」
詩音「もうすぐです、あと一週間ちょっとくらいですね」
葉「……今年はなにも起きねえといいな」
詩音「私もそう願ってます……あ、二人とも……もし何か鬼隠しについて分かったりしたら、私にも教えてくださいね」
葉「ああ、分かった」
アンナ「…………」
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