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元スレマミ「暁美さん。私は貴女を幸せにするためにやってきたの」
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【序幕】
―魔女の結界―
マミ「その前に、っと」パン
ゲルトール「」グシャ
さやか「現実に!?」
まどか「もどった?」
ほむら(振り向きもせず魔女だけを撃ちぬくなんて、相変わらずチートがかってるわね)
ほむら(味方になれば心強いけど、今回はどうかしら)
―魔女の結界―
マミ「その前に、っと」パン
ゲルトール「」グシャ
さやか「現実に!?」
まどか「もどった?」
ほむら(振り向きもせず魔女だけを撃ちぬくなんて、相変わらずチートがかってるわね)
ほむら(味方になれば心強いけど、今回はどうかしら)
QB「ふたりとも、僕と契約して魔法少女になってよ」
さやか「あ、あんたもう大丈夫なんだ。ところで魔法少女って…?」
ほむら(インキュベーター)ギリギリ
マミ「そうね。二人には魔法少女について説明しておかなきゃいけないわね」
マミ「これから私の家にきてくれるかしら?」
まどか&さやか「はい」
マミ「後は……」
マミ「出てらっしゃい。いるんでしょ?」
ほむら「……」トン
さやか「あ、あんたもう大丈夫なんだ。ところで魔法少女って…?」
ほむら(インキュベーター)ギリギリ
マミ「そうね。二人には魔法少女について説明しておかなきゃいけないわね」
マミ「これから私の家にきてくれるかしら?」
まどか&さやか「はい」
マミ「後は……」
マミ「出てらっしゃい。いるんでしょ?」
ほむら「……」トン
さやか「アイツ……」
まどか「この子を傷つけようとした……」
マミ「貴女も一緒にきてくれないかしら。彼女たちに魔法少女について説明したいの」
ほむら「私は……」
マミ「二人に魔法少女について『正しく』教えたいと思って。そのための先生は多いほうがいいでしょ」
ほむら「……そうね」
マミ「これもも忘れずにもっていかないと」グリーフシード
まどか「この子を傷つけようとした……」
マミ「貴女も一緒にきてくれないかしら。彼女たちに魔法少女について説明したいの」
ほむら「私は……」
マミ「二人に魔法少女について『正しく』教えたいと思って。そのための先生は多いほうがいいでしょ」
ほむら「……そうね」
マミ「これもも忘れずにもっていかないと」グリーフシード
―マミほーむ―
QB「僕と契約して魔法少女になってよ」
QB「魔法少女になれば願いを一つ叶えられるんだ」
さやか「なんでも?」
QB「なんでもは無理だね。その子の素質に応じた願いだけ」
さやか「うーん。じゃあ、さやかちゃんの素質なら、どれくらいの願いが叶えられるんでしょうか」
QB「死人を生き返らせることや、大富豪になるぐらいなら可能だね」
さやか(てことは恭介の手を治すことも……)
マミ「QB、メリットばかり話すのはフェアじゃないわよ」
QB「きゅっぷい」
QB「僕と契約して魔法少女になってよ」
QB「魔法少女になれば願いを一つ叶えられるんだ」
さやか「なんでも?」
QB「なんでもは無理だね。その子の素質に応じた願いだけ」
さやか「うーん。じゃあ、さやかちゃんの素質なら、どれくらいの願いが叶えられるんでしょうか」
QB「死人を生き返らせることや、大富豪になるぐらいなら可能だね」
さやか(てことは恭介の手を治すことも……)
マミ「QB、メリットばかり話すのはフェアじゃないわよ」
QB「きゅっぷい」
マミ「デメリットは私から話させてもらうわ」
マミ「魔法少女になると魔女と戦い続けなければならないの」
まどか「魔女ってあの変な空間で私達を襲った?」
マミ「あれは使い魔ね。魔女は私が撃ちぬいた奴よ」
さやか「なんで戦わないといけないんですか?」
マミ「このグリーフシードが魔法少女には必要不可欠だからよ」
マミ「そしてこれが魔法少女の力の源ソウルジェム」
マミ「魔法少女が魔法を使ったり、深く落ち込んだりすると、ソウルジェムはどんどん濁っていくわ」
マミ「その濁りを取るために、このグリーフシードをあてて……」キュピン
まどか「すごい。輝きが増してく」
マミ「ええ。魔法少女はソウルジェムを濁らさないために、魔女を倒してグリーフシードを集めなきゃならないわ」
さやか「ソウルジェムが濁るとどうなっちゃうんですか?」
マミ「魔法少女になると魔女と戦い続けなければならないの」
まどか「魔女ってあの変な空間で私達を襲った?」
マミ「あれは使い魔ね。魔女は私が撃ちぬいた奴よ」
さやか「なんで戦わないといけないんですか?」
マミ「このグリーフシードが魔法少女には必要不可欠だからよ」
マミ「そしてこれが魔法少女の力の源ソウルジェム」
マミ「魔法少女が魔法を使ったり、深く落ち込んだりすると、ソウルジェムはどんどん濁っていくわ」
マミ「その濁りを取るために、このグリーフシードをあてて……」キュピン
まどか「すごい。輝きが増してく」
マミ「ええ。魔法少女はソウルジェムを濁らさないために、魔女を倒してグリーフシードを集めなきゃならないわ」
さやか「ソウルジェムが濁るとどうなっちゃうんですか?」
マミ「魔女になるの」
まどか「え?」
さやか「え?」
ほむら「え?」
QB「え?」
ほむら(なぜ巴マミが……)
QB「……なぜマミがそれを知ってるんだい?」
マミ「ネット掲示板に書かれていたわ」ドヤ
QB「」
ほむら「」
まどか「え?」
さやか「え?」
ほむら「え?」
QB「え?」
ほむら(なぜ巴マミが……)
QB「……なぜマミがそれを知ってるんだい?」
マミ「ネット掲示板に書かれていたわ」ドヤ
QB「」
ほむら「」
さやか「じゃあさっきマミさんが倒したあれも?」
マミ「ええ。元は魔法少女かもしれないわね」
まどか「そんなのってないよ……」
マミ「私としては貴女達に魔法少女になってもらいたくないと思ってるわ」
マミ「戦いは辛く厳しいわ。いつ命を落とすとも限らない」
マミ「それに貴女達が魔法少女になれば、それだけ沢山のグリーフシードが必要になるわ」
マミ「魔女の数は限られてるわ。最悪の場合、貴女達とグリーフシードの取り合いになることだって考えられるの」
まどか「……」
さやか「……」
マミ「ええ。元は魔法少女かもしれないわね」
まどか「そんなのってないよ……」
マミ「私としては貴女達に魔法少女になってもらいたくないと思ってるわ」
マミ「戦いは辛く厳しいわ。いつ命を落とすとも限らない」
マミ「それに貴女達が魔法少女になれば、それだけ沢山のグリーフシードが必要になるわ」
マミ「魔女の数は限られてるわ。最悪の場合、貴女達とグリーフシードの取り合いになることだって考えられるの」
まどか「……」
さやか「……」
ほむら(この時間軸の巴マミはおかしい)
ほむら(彼女は魔法少女の真実は知らないはず)
ほむら(仮に……仮に本当にネット掲示板で知ったとしても、彼女がこんな冷静でいられるわけない)
ほむら(いったいどうして……)
マミ「ところで、ふたりはどうしても叶えたい願いはあるのかしら?」
まどか「私は……ないです」
さやか「私は………………」
さやか「……………………」
さやか「……………………」
マミ「美樹さんはあるのね」
さやか「はい。でも魔法少女になってまで叶えたい願いなのかどうか」
さやか「ちょっとわかりません」
ほむら(彼女は魔法少女の真実は知らないはず)
ほむら(仮に……仮に本当にネット掲示板で知ったとしても、彼女がこんな冷静でいられるわけない)
ほむら(いったいどうして……)
マミ「ところで、ふたりはどうしても叶えたい願いはあるのかしら?」
まどか「私は……ないです」
さやか「私は………………」
さやか「……………………」
さやか「……………………」
マミ「美樹さんはあるのね」
さやか「はい。でも魔法少女になってまで叶えたい願いなのかどうか」
さやか「ちょっとわかりません」
マミ「参考までに、美樹さんの願いを教えてくれないかしら?」
マミ「私たちは魔法少女。ひょっとしたら契約せずとも願いを叶えられるかもしれないわ」
さやか「あはは……同級生の男の子のことなんですけどね」
さやか「利き手に酷い怪我を負って、バイオリンを弾けなくなっちゃったんですよ」
さやか「あ、恭介は――恭介というのはその同級生の男の子のことなんですが」
さやか「バイオリンのコンクールで凄い賞とか一杯とってて」
さやか「それでも毎日毎日練習して、そういう凄いヤツなんです」
さやか「だから、その……」
ほむら(美樹さやかが魔法少女のシステムを知った以上、QBとの契約は避けられない)
ほむら(どのループでもそうだった……)
マミ「……それならなんとかなるかもしれないわ」
ほむら(え?)
さやか「本当ですか!!」
マミ「ええ、知り合いに治癒の得意な魔法少女がいるの」
マミ「私たちは魔法少女。ひょっとしたら契約せずとも願いを叶えられるかもしれないわ」
さやか「あはは……同級生の男の子のことなんですけどね」
さやか「利き手に酷い怪我を負って、バイオリンを弾けなくなっちゃったんですよ」
さやか「あ、恭介は――恭介というのはその同級生の男の子のことなんですが」
さやか「バイオリンのコンクールで凄い賞とか一杯とってて」
さやか「それでも毎日毎日練習して、そういう凄いヤツなんです」
さやか「だから、その……」
ほむら(美樹さやかが魔法少女のシステムを知った以上、QBとの契約は避けられない)
ほむら(どのループでもそうだった……)
マミ「……それならなんとかなるかもしれないわ」
ほむら(え?)
さやか「本当ですか!!」
マミ「ええ、知り合いに治癒の得意な魔法少女がいるの」
QB「いつの間にそんな知り合いを?」
マミ「ネット掲示板で出会ったの」
QB「」
さやか(出会い厨乙……。っていけないいけない。マミさんは私を助けようとしてくれてるのに)
マミ「ちょっと電話するから待っててね」
==========マミ電話中==========
マミ「まみ? まみまみ? まみっ!! まみぃ……」
マミ「まみ…まみまみまみ!! まみ!! まみっ!!!」
=========================
QB(わけがわからないよ)
まどか(頭がティロティロしてきたよ…)
マミ「話がまとまったわ」
さやか「それでどうでした?」
マミ「ネット掲示板で出会ったの」
QB「」
さやか(出会い厨乙……。っていけないいけない。マミさんは私を助けようとしてくれてるのに)
マミ「ちょっと電話するから待っててね」
==========マミ電話中==========
マミ「まみ? まみまみ? まみっ!! まみぃ……」
マミ「まみ…まみまみまみ!! まみ!! まみっ!!!」
=========================
QB(わけがわからないよ)
まどか(頭がティロティロしてきたよ…)
マミ「話がまとまったわ」
さやか「それでどうでした?」
マミ「ええ。治療してくれるって。彼女、腕は確かだから期待していいわ」
マミ「ただし……。対価としてグリーフシードを数個要求されてしまったわ」
さやか「ええっと……それはマミさんが出してくれるんですか?」
マミ「さっき説明した通り、グリーフシードは魔法少女の生命線とも言えるもの。タダでってわけにはいかないわね」
マミ「ただし……。対価としてグリーフシードを数個要求されてしまったわ」
さやか「ええっと……それはマミさんが出してくれるんですか?」
マミ「さっき説明した通り、グリーフシードは魔法少女の生命線とも言えるもの。タダでってわけにはいかないわね」
さやか「お願いします! なんでもします! だから、恭介の腕を直してやって下さい!!」ザッ
マミ「土下座はしなくていいわ。……じゃあ美樹さん。私がこれから言うことを絶対に守ってね」
さやか「はい」
マミ「絶対に魔法少女にならないで」
さやか「え……、そんなことでいいんですか」
マミ「ええ。見滝原に魔法少女が増えると、私の取り分が減るのよ」
マミ「それを避けるために魔法少女に増えてもらっては困るの。だから絶対に魔法少女にならないでね」
さやか「はい。絶対に守ります」
マミ「土下座はしなくていいわ。……じゃあ美樹さん。私がこれから言うことを絶対に守ってね」
さやか「はい」
マミ「絶対に魔法少女にならないで」
さやか「え……、そんなことでいいんですか」
マミ「ええ。見滝原に魔法少女が増えると、私の取り分が減るのよ」
マミ「それを避けるために魔法少女に増えてもらっては困るの。だから絶対に魔法少女にならないでね」
さやか「はい。絶対に守ります」
さやか「‥‥‥」
さやか「‥‥‥‥‥‥」
さやか「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」グスッ
まどか「さやかちゃん?」
さやか「これで恭介が治ると思ったら感慨深くてね」グスッグスッ
まどか「さやかちゃん!」ダキッ
さやか「まどか!」ダキッ
マミ「ふふふ……。あら、もういい時間ね。ふたりともそろそろ帰りなさい」
まどか「わっ、もうこんな時間。はやく帰らないとまたママに小言言われちゃう」
さやか「えーっと。ありがとうございました」
マミ「気をつけて帰るのよ」
さやか「‥‥‥‥‥‥」
さやか「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」グスッ
まどか「さやかちゃん?」
さやか「これで恭介が治ると思ったら感慨深くてね」グスッグスッ
まどか「さやかちゃん!」ダキッ
さやか「まどか!」ダキッ
マミ「ふふふ……。あら、もういい時間ね。ふたりともそろそろ帰りなさい」
まどか「わっ、もうこんな時間。はやく帰らないとまたママに小言言われちゃう」
さやか「えーっと。ありがとうございました」
マミ「気をつけて帰るのよ」
ほむら「……」
マミ「……」
QB「……」
ほむら「じゃあ私もそろそろお暇」
マミ「暁美さんにはもう少し残ってもらわないと困るわ」
マミ「本題はこれからよ」
マミ「その前に、っと。QB、夜の散歩に行ってきてもらえるかしら」
QB「え」
マミ「夜の散歩。行きたいでしょ?」
QB「え」
マミ「行ってきて」ジト
QB「きゅっぷい」パタパタ
マミ「……」
QB「……」
ほむら「じゃあ私もそろそろお暇」
マミ「暁美さんにはもう少し残ってもらわないと困るわ」
マミ「本題はこれからよ」
マミ「その前に、っと。QB、夜の散歩に行ってきてもらえるかしら」
QB「え」
マミ「夜の散歩。行きたいでしょ?」
QB「え」
マミ「行ってきて」ジト
QB「きゅっぷい」パタパタ
マミ「さて、邪魔者もいなくなったことだし、本題に入りましょうか」
ほむら「……」
マミ「……」
ほむら「あなたは何者なの?」
マミ「単刀直入ね。せっかちな女はモテないわよ」
ほむら「何が目的なの?」イラッ
ほむら「あなたは私の味方? それとも敵?」
マミ「私の名前は巴マミ。見滝原中学三年生」
マミ「暁美さん。私は貴女を幸せにするためにやってきたの」
ほむら「……」
マミ「……」
ほむら「あなたは何者なの?」
マミ「単刀直入ね。せっかちな女はモテないわよ」
ほむら「何が目的なの?」イラッ
ほむら「あなたは私の味方? それとも敵?」
マミ「私の名前は巴マミ。見滝原中学三年生」
マミ「暁美さん。私は貴女を幸せにするためにやってきたの」
ほむら「私を幸せにするですって……貴女が?」イラッ
マミ「やっぱり魔法少女の真実を知っただけで魔女化してしまうような先輩は信じられない?」
ほむら(やっぱり私と同じ時間遡航者!?)
マミ「恨まれるだけのことをしてきた自覚はあるわ。でも私を信じて欲しいの」
ほむら(別に恨んでは……)
マミ「油断して恵方巻きなんかに殺される先輩は頼りないかな?」シュン
ほむら(それはちょっとあるかもしれない……)
マミ「まぁ、失礼ね」
ほむら「心を読んだ!?」
マミ「顔に出てるわよ」
ほむら「へ?」
マミ「やっぱり魔法少女の真実を知っただけで魔女化してしまうような先輩は信じられない?」
ほむら(やっぱり私と同じ時間遡航者!?)
マミ「恨まれるだけのことをしてきた自覚はあるわ。でも私を信じて欲しいの」
ほむら(別に恨んでは……)
マミ「油断して恵方巻きなんかに殺される先輩は頼りないかな?」シュン
ほむら(それはちょっとあるかもしれない……)
マミ「まぁ、失礼ね」
ほむら「心を読んだ!?」
マミ「顔に出てるわよ」
ほむら「へ?」
ほむら「巴マミ。あなたも私と同じ時間遡航者なの?」
マミ「そうよ」
ほむら「どうやって過去に戻ったというの? あなたにそんな能力はなかったはずだけど」
マミ「『他人の人生をやり直させること』を望んだ少女がいたのよ。ずっと後の話だけど」
ほむら「ずっと後?」
マミ「ええ。今より20年ぐらい後の話になるわ」
マミ「彼女の力で過去に飛ばされた瞬間、全ての記憶が蘇ったわ」
マミ「暁美さんが鹿目さんを救うために見滝原でループを繰り返し続けていることも」
マミ「シャルロッテという恵方巻きの魔女に私が何度も殺されていることも」
マミ「…………杏子をこの手で殺してしまったことも、ね…」
ほむら「……そう」
マミ「そうよ」
ほむら「どうやって過去に戻ったというの? あなたにそんな能力はなかったはずだけど」
マミ「『他人の人生をやり直させること』を望んだ少女がいたのよ。ずっと後の話だけど」
ほむら「ずっと後?」
マミ「ええ。今より20年ぐらい後の話になるわ」
マミ「彼女の力で過去に飛ばされた瞬間、全ての記憶が蘇ったわ」
マミ「暁美さんが鹿目さんを救うために見滝原でループを繰り返し続けていることも」
マミ「シャルロッテという恵方巻きの魔女に私が何度も殺されていることも」
マミ「…………杏子をこの手で殺してしまったことも、ね…」
ほむら「……そう」
マミ「話を戻しましょう」
マミ「私たちの目的はワルプルギスの夜を無事に乗り越えること。一人の犠牲も出さずに」
ほむら「私はまどかさえ救えればそれで」
マミ「またそんなこと言って……ほんとうはみんな救いたいと思ってるのに」
ほむら「……」
ほむら「何度やっても駄目だった」
ほむら「最初はみんな救おうとした」
ほむら「でも、あなたは真実を知っただけで魔女化するし」
ほむら「美樹さやかは自爆して魔女化するし」
ほむら「だからといって私と杏子だけではワルプルギスの夜を倒せない」
ほむら「まどかが魔法少女になればワルプルギスの夜を倒せるけれど、力を使い果たしたまどかは魔女になってしまう」
マミ「だから私が来たの」
マミ「私たちの目的はワルプルギスの夜を無事に乗り越えること。一人の犠牲も出さずに」
ほむら「私はまどかさえ救えればそれで」
マミ「またそんなこと言って……ほんとうはみんな救いたいと思ってるのに」
ほむら「……」
ほむら「何度やっても駄目だった」
ほむら「最初はみんな救おうとした」
ほむら「でも、あなたは真実を知っただけで魔女化するし」
ほむら「美樹さやかは自爆して魔女化するし」
ほむら「だからといって私と杏子だけではワルプルギスの夜を倒せない」
ほむら「まどかが魔法少女になればワルプルギスの夜を倒せるけれど、力を使い果たしたまどかは魔女になってしまう」
マミ「だから私が来たの」
ほむら「あなたに何ができるというの?」
マミ「手始めに上条君を救ってみせたでしょ。あれで美樹さやかが魔法少女になることもない」
ほむら「でもワルプルギスの夜に勝つことは」
マミ「できるわ」
ほむら「無理よ」
マミ「できるから私は帰ってきたのよ」
ほむら「…………いいわ。今回はあなたを信じましょう」
ほむら(失敗したら繰り返せばいいだけだし)
マミ「失敗しても時間を巻き戻せばいいって顔してるわね」
マミ「でもそういうわけにはいかないのよ」
ほむら「え……?」
マミ「手始めに上条君を救ってみせたでしょ。あれで美樹さやかが魔法少女になることもない」
ほむら「でもワルプルギスの夜に勝つことは」
マミ「できるわ」
ほむら「無理よ」
マミ「できるから私は帰ってきたのよ」
ほむら「…………いいわ。今回はあなたを信じましょう」
ほむら(失敗したら繰り返せばいいだけだし)
マミ「失敗しても時間を巻き戻せばいいって顔してるわね」
マミ「でもそういうわけにはいかないのよ」
ほむら「え……?」
マミ「鹿目さんの魔法少女としての素質がどんどん高まっていることには気づいてる?」
ほむら「……そうなの?」
マミ「あなたがループすればするほど、『因果』が鹿目さんに集中する」
マミ「『因果』が集中することにより、鹿目さんの魔法少女としての素質はどんどん高まっていく」
マミ「素質が高まれば魔法少女として強力になるだけではなく、叶えられる願いも強くなる」
マミ「鹿目さんがこう願ったことがあったわよね。『魔法少女の悲劇を終わらせたい』って」
マミ「その時は素質不足で願いは叶わなかったけど」
ほむら「もしかして」
マミ「そう。今の鹿目さんならおそらく叶えることができるわ」
マミ「そして彼女は『概念化』する」
ほむら「概念化?」
マミ「神様になるってこと」
ほむら「……そうなの?」
マミ「あなたがループすればするほど、『因果』が鹿目さんに集中する」
マミ「『因果』が集中することにより、鹿目さんの魔法少女としての素質はどんどん高まっていく」
マミ「素質が高まれば魔法少女として強力になるだけではなく、叶えられる願いも強くなる」
マミ「鹿目さんがこう願ったことがあったわよね。『魔法少女の悲劇を終わらせたい』って」
マミ「その時は素質不足で願いは叶わなかったけど」
ほむら「もしかして」
マミ「そう。今の鹿目さんならおそらく叶えることができるわ」
マミ「そして彼女は『概念化』する」
ほむら「概念化?」
マミ「神様になるってこと」
マミ「そうしたらオシマイ。私たちは鹿目さんのことを思い出せない」
ほむら「私はまどかのことを忘れたりなんかしないわ」キリッ
マミ「無駄よ。どんな意思の強さも魔法少女の願いには勝てない」
マミ「これは『見通す力』を持った魔法少女から聞いたこと」
ほむら「美国織莉子のこと?」
マミ「彼女ではないわ。似たような力の持ち主だけど」
ほむら「ふぅ……つまり私達に後は残されていないってわけね」
ほむら「私はまどかのことを忘れたりなんかしないわ」キリッ
マミ「無駄よ。どんな意思の強さも魔法少女の願いには勝てない」
マミ「これは『見通す力』を持った魔法少女から聞いたこと」
ほむら「美国織莉子のこと?」
マミ「彼女ではないわ。似たような力の持ち主だけど」
ほむら「ふぅ……つまり私達に後は残されていないってわけね」
マミ「そろそろ本題に入りましょう」
マミ「私たちの目的は2つあるわ」
マミ「1つ目はワルプルギスの夜を撃破すること」
マミ「現在の戦力だと確実には勝てないわ。私に秘策があるから任せておいて」
ほむら「秘策?」
マミ「あとで教えるわ」
マミ「2つ目は鹿目さんと美樹さんにQBと契約させないこと」
マミ「特に美樹さんが契約した場合、魔女化は避けられないと言っても言い過ぎじゃないわ」
ほむら「あなたのおかげで、これは既に達成できたと言ってもいい」
マミ「美樹さんと上条君をくっつけることができればより確実だけど……」
マミ「私たちの目的は2つあるわ」
マミ「1つ目はワルプルギスの夜を撃破すること」
マミ「現在の戦力だと確実には勝てないわ。私に秘策があるから任せておいて」
ほむら「秘策?」
マミ「あとで教えるわ」
マミ「2つ目は鹿目さんと美樹さんにQBと契約させないこと」
マミ「特に美樹さんが契約した場合、魔女化は避けられないと言っても言い過ぎじゃないわ」
ほむら「あなたのおかげで、これは既に達成できたと言ってもいい」
マミ「美樹さんと上条君をくっつけることができればより確実だけど……」
ほむら「無理ね」キリッ
マミ「……それはおいおい考えていきましょ。私たちは魔女を倒せばいいわ」
マミ「二人が魔女の結界に入ったところにQBが登場、これが最悪のパターンよ」
ほむら「ええ」
マミ「私達の持っている情報を整理して、魔女はできる限り先回りして倒しましょう」
マミ「じゃあ、これで同盟成立ってことでいいかしら」
ほむら「いいわ。私の他の選択肢は残されていないみたいだし」
マミ「……そうね。じゃあ同盟成立のお祝いに紅茶をでも飲む?」
ほむら「それは……午後の紅茶?」
マミ「ええ。嫌いだったかしら?」
マミ「……それはおいおい考えていきましょ。私たちは魔女を倒せばいいわ」
マミ「二人が魔女の結界に入ったところにQBが登場、これが最悪のパターンよ」
ほむら「ええ」
マミ「私達の持っている情報を整理して、魔女はできる限り先回りして倒しましょう」
マミ「じゃあ、これで同盟成立ってことでいいかしら」
ほむら「いいわ。私の他の選択肢は残されていないみたいだし」
マミ「……そうね。じゃあ同盟成立のお祝いに紅茶をでも飲む?」
ほむら「それは……午後の紅茶?」
マミ「ええ。嫌いだったかしら?」
ほむら「嫌いじゃないわ……」
マミ「それじゃあ、秘策についてお話するわ」
マミ「この設計図を見て」ドサッ
ほむら「なんて量の紙……これは、兵器の設計図?」
マミ「ええ。陽電子対局所消滅砲。隕石を破壊するために米国が開発した兵器よ」
ほむら「隕石?」
マミ「ずっと先の話だから気にしなくていいわ」
ほむら「この兵器ならワルプルギスを倒せるの?」
マミ「ええ。魔法少女が使えば、見滝原に出てきたワルプルギスの夜ぐらいなら一撃。実証済みだから安心して」
ほむら「実証済み…ですって?」
マミ「何度か試したことがあるってこと」
ほむら「ふぅ…今のあなたはなんだか頼もしく思えるわ」
マミ「それはありがとう」
ほむら「でも、こんなものどこで作れば……」
マミ「この近くの工場を買い取ったわ。私達が頑張ればワルプルギスの夜が出てくる前に完成するはずよ」
ほむら「工場を買い取ったって…?」
マミ「ちょっと裏金を強奪しただけよ。多くの人命のためだもの。これくらい許されるわ」
ほむら「私が言うのもなんだけど、随分過激になったのね。巴マミ」
マミ「長く生きてれば嫌でも変わってしまうものよ」
マミ「何度か試したことがあるってこと」
ほむら「ふぅ…今のあなたはなんだか頼もしく思えるわ」
マミ「それはありがとう」
ほむら「でも、こんなものどこで作れば……」
マミ「この近くの工場を買い取ったわ。私達が頑張ればワルプルギスの夜が出てくる前に完成するはずよ」
ほむら「工場を買い取ったって…?」
マミ「ちょっと裏金を強奪しただけよ。多くの人命のためだもの。これくらい許されるわ」
ほむら「私が言うのもなんだけど、随分過激になったのね。巴マミ」
マミ「長く生きてれば嫌でも変わってしまうものよ」
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