私的良スレ書庫
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元スレ咲「野球って楽しいよね。安価でいっしょに楽しもうよ!!」
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乃枝「……いやー何というか……」
乃枝「まさかここまで弱いとは……」
櫻花會先発小笠原、立ち上がりを捕まり炎上。
先頭打者宮永に四球を与え、続く染谷・原村両選手にも安打を浴び早々に失点。
更に4番・竹井にレフトオーバーのスリーベースを打たれると、調子を崩したか5番・片岡に四球。
更に続く6番・須賀の肩口へ当ててしまい、満塁のピンチを招く。
7番・夢乃が貧打を発揮し捕手・鈴川のナイスフィールディングも手伝いホームゲッツー。
しかし続く8番・室橋相手に再び四球を与え、ツーアウトながら早々に打者一巡の憂き目にあった。
打 宮永(清澄高校) VS 投 小笠原(櫻花會)
ツーアウトランナー満塁
1回裏
清澄3-0櫻花
バシーン!
記子「またボール……」
咲(フォアボールで押し出しでいいか……)
咲(もいっこ、ボール……っと)
晶子「もう! なんなんですの!!」
咲(あ、でも、これ以上四球させるとあの人爆発しちゃうかも……)
咲(怒られるのは嫌だしなあ……)
咲(エラーを誘発する方向にしようかな……)
咲(フォアボールさせるよりは面倒なんだけど……)
咲(まぁでも、安打0を維持しながら出塁するためだもん、しょうがないよね)
咲(と、考えてたら投げられちゃった)
咲(まだ準備は不十分だから、ここはカットして……勝負は次かな)
カン
まこ「ファール、か……」
京太郎「3ボールからの糞ボールにそれってどうなん!?」
京太郎「素人にもほどがあるよっ」
和「……」
咲(でもそしたら他の人があのピッチャーさんに怒られそうだし……)
咲(あんまり、人が争ってるのは見たくないなぁ……)
咲(私のせいで、ってなると、尚更気分が悪いし……)
咲(そうだ。犠牲フライを打ち上げよう)
咲(それならチームの皆も文句はないだろうし、向こうもアウトカウントが増えるから怒らないよね)
咲(それに、部長さんのあの感じ――私の異質さに、気付いちゃってるかもしれないし)
咲(1塁を踏まずに戻れる犠牲フライが一番だよね)
咲(私の能力『打率0を維持しながらもチームに貢献』の全貌まではわかってないだろうし……)
咲(1塁を踏むっていう分かりやすいパフォーマンスがなくなったら、変な期待はなくなるよね……?)
咲(万が一にも落とされないように、ボールには回転をかけないように……)
咲(ライトの人は何かメモを取ってて試合に集中してないし)
咲(足が速かったセンターの娘は前進守備で最悪本塁アウトになるから……)
咲(深めに守ってるレフトの丁度真上に落ちるように……と)
咲(風に流されたり日光が邪魔にならないような角度と高さで……)
カン
ちょwwwwwwwwwwwwww
大将野球娘キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
これは期待wwwwwwwwwwww
京太郎「あちゃー、レフトフライか……」 ユーターンッ
ムロ「……犠牲フライには余裕ですね」
鏡子「え? ええ?」 ヘディング
小梅「あ……」
京太郎「お、落としたァ!?」
咲(えええええええええ!?)
咲(何で!? どうして!? 無回転打球の捕球くらい幼稚園の頃叩き込まれるのが普通でしょ!?)
久「今度はエラー、か……」
まこ「無安打出塁記録、順調に更新中じゃのう」
鏡子「ぼ、ぼーる! ボールどこぉ」 アセアセ
まこ「……しかも相手の守備のおかげで本塁まで帰ってこれとるし」
久「さすがにこれは狙ってやったわけじゃないと思うけどね……」
○打 宮永(清澄高校) VS 投 小笠原(櫻花會)●
レフト桜見のエラー
清澄8-0櫻花
ステルスモモは盗塁し放題 でも和に刺される
こどもは必ずカウントツースリーになってからヒット
マホはバッティングフォームを真似ることで色々な選手の実力を再現できる
玄は運動神経悪いけどなぜか打球が集まってくるから守備が凄い
姉はデッドボールが集まってくるから包帯だらけ
怜は次に投げる球種とコースが分かる でも牽制・盗塁でずれる
こどもは必ずカウントツースリーになってからヒット
マホはバッティングフォームを真似ることで色々な選手の実力を再現できる
玄は運動神経悪いけどなぜか打球が集まってくるから守備が凄い
姉はデッドボールが集まってくるから包帯だらけ
怜は次に投げる球種とコースが分かる でも牽制・盗塁でずれる
>>66
てめぇ宥お姉ちゃんになんの恨みがあるんだおら
てめぇ宥お姉ちゃんになんの恨みがあるんだおら
晶子「ああ、もう! なんなんですの!」 ピュッ
まこ「うおお!?」
ガッ
京太郎「顔面!?」
久「いや、バットに当たったわ」
走者を一掃されるも心機一転とは行かず、ボールは2番・染谷の顔面へと向かう。
間一髪で染谷はこれを回避するも、運悪くボールはバットに直撃。
櫻花會の捕手・小梅がこれを掴み、長い攻撃が終わった。
優希「ふっはっは! このまま逃げ切ってやるじぇー!」
2回の表、攻撃が長すぎて集中力が切れたのか、ここに来て清澄のエース・片岡がど真ん中への失投。
櫻花會の4番・月映(巴)の一振りで櫻花會が一点を返す。
しかし片岡、なんとかここで立ち上がり、5番・月映(静)をわずか2球でショートゴロに抑える。
その後6番・鈴川を四球で歩かせてしまうも、7番・小笠原をゲッツーに仕留めた。
咲「凄い……」
久「ま、和はウチの期待の星だからねぇ」
その裏、先頭打者原村がライト方向にホームランを放つと、流れは再び清澄に。
4番・竹井がセンター前に安打を放つと、5番片岡がライト前ツーベースで1点を追加。
6番須賀の打球はサード前内野安打となって、ランナー1・2塁のチャンス。
2点返せばコールド勝ちの清澄は、7番夢乃にバントをさせる。
夢乃のバントは拙かったが、櫻花會のバント対策が不十分だったこともあり、
打者はアウトになるもののワンナウト2・3塁の一打サヨナラのチャンス。
ゲッツーを狙ってか、8番室橋を敬遠し、今日安打のない1番・宮永との勝負に出た。
咲(どうしよう、ここで下手にエラーさせたらサヨナラになっちゃうよ……)
咲(決勝点をあげるなんて、怖くて出来ないし……)
咲(相手のピッチャーさんがさらにカッカしそうだけど、ここは四球を選んだ方がいいよね……)
久「なんて考えているんじゃないでしょうねぇ」
咲「へ?」
久「てなわけで、ターイム!」
久「宮永さん、野球は勝利を目指すものよ」
久「次は、打ってみなさい」
久「勝つための打球を打ってみなさい」
咲「わ……わかりました」
マホ「な――わかりましたって……」
まこ「確実に打てるっちゅーんか!!」
咲「勝つって……コールドってことですよね」
咲「でも――」
咲「さすがに前進守備してますし、ただのエラーで二人返すのは難しいですよ」
和(……どんな打者がどんな棒球を相手にしても、打率10割なんてことはない……)
和(それなのに、確実に打って、狙った通りの展開にさせるなんてことが……)
久「まぁ確かに、須賀君の足は速くはない……」
久「女子に比べたら速くても、走塁技術に無駄が多いし、“曲がる”時のロスは大きい……」
久「内野のエラーじゃ厳しいかもね」
咲「それじゃあやっぱり、確実に一人返した方が……」
久「そうね……じゃあ、こんなのはどうかしら」
久「えーっと、尾張さーん」
久「……って、ことでいいかしら」
記子「まぁ、別に構いませんけど……」
久「それじゃ、よろしく」
まこ「やれやれ、人使いが荒いのう」 タッタッタッタッタ
和「……」 タッタッタッタッタ
マホ「マホも行きます!」 タッタッタッタッタ
咲「あの、これは……?」
久「ん? ああ、選手交代」
久「外野を清澄の面々で固めてみたわ」
咲「へ?」
久「咲シフト、とでも呼ぼうかしら」
久「外野を、和とまことマホちゃんの三人だと思いなさい」
咲「でもあそこって、フェンスとして設定した白線の向こうじゃ……」
久「気にしない気にしない」
久「元から今回グラウンドにした面積は狭いんだし」
久「プロの球場だとあそこまで外野だったりするよの」
咲「そうなんですか……」
久「だから、そうね――ライトを守ってる和に対して打ち上げて、犠牲フライにしてみせなさい」
咲「なるほど……あそこに犠牲フライを打てたら勝てるんですね」
咲(確かに、あの距離なら返球は際どそうだし、仮に勝ってもクロスプレーで勝利を収めた京ちゃんの方が目立つかな?)
咲(京ちゃんも目立たせてあげたいし……頑張ってあそこまで打たなきゃ)
咲「大変そうだ……」
打 宮永(清澄高校) VS 投 小笠原(櫻花會)
ワンナウトランナー満塁
2回裏
清澄9-1櫻花
晶子「くっ……何を投げてもファールに……!」
咲「…………」
カン
咲「……今日はこれ、フルスイングでもいいんですよね」
小梅「え……?」
晶子「今度こそ、三振――!!」 ビュュッ
小梅(あ、いいコース……!)
咲「ツモ」
グワラガキーーーーーン
咲「私……柵越えしたの初めてだ……」 プルプル
咲「いつもは打ててもギリギリファールにしてたよ……」
久「…………」 ポカーン
優希「……って、咲ちゃん何戻って来てるんだじぇー」
久「そうよ、早く塁を回ってらっしゃい」
咲「え……」
咲「だって今回も犠牲フライじゃないですか」
京太郎「!?」
優希「はぃ? 何言ってますか咲ちゃんは……」
咲「ライトの原村さんに捕球されたから犠牲フライですよ」
咲「京ちゃんが帰ってきたから、勝てはしたみたいだけど……」
久「いやいや宮永さん」
久「私ゃ勝手にフェンス向こうに守備みたいに選手を配置させて下さいって尾張さんにお願いしただけで」
久「ホントに皆が守備してたわけじゃないのよ」
久「実際櫻花會の人達の外野はそのままだったわけだし」
咲「え」
咲「じゃあ」
優希「実際の成績はこんなだじょ」
○打 宮永(清澄高校) VS 投 小笠原(櫻花會)●
ライトスタンドに満塁ホームラン
清澄13×-1櫻花
咲「じゃあ……」
久「あなたのグランドスラムよ」
なんか京太郎が活躍できそうな気がしたけどこのままだと絶対飲まれるな
京太郎「咲にも取り柄があったんだな」
まこ「しかもまーた毎回1塁踏んだりしょぉったなんて……」 ←戻ってきた
優希「すごいよ咲ちゃん」
久「そう。よくやったぞ」
咲「打ったー?」 ←ダイアモンドを回ってきた
咲(私が……ヒットを打った――――!!)
和「…………」
優希「のどちゃん?」
和「…………」 ダッ
タッタッタッタッタ
優希「またですかっ」
優希「……泣いてた?」
まこ「まさか」
久「そうそう宮永さん」
久「約束の本は部室にあるから」
久「暇な時の読書本棚があってね」
久「野球部に入れば読み放題!」
ムロ(そんな部室だから弱いんじゃないかなーこのガッコ……言わないけど)
咲「…………」
久「和が気になる?」
久「行ってらっしゃい」
久「本は泣いて逃げたりしないから」
咲「……!」 ダッ
タッタッタッタッタ
久「……さて、私達は櫻花會の皆さんにお礼の挨拶するわよー」
久「その後はみっちりミーティング!」
おい、俺の嫁がさりげなく司書してるじゃねぇかw
おしっこ我慢キャラつながりなのか
おしっこ我慢キャラつながりなのか
[通学路]
咲「原村さん!」
和「…………」
咲「私にとって、野球は体育会系ノリでいじめられるイヤな儀式にすぎませんでした」
咲「でも今日原村さんと打てて嬉しかった」
和「……なんだって勝てば嬉しいものですよ」
咲「ちがうよ」
咲「原村さんと一緒にホームランを打ったから!」
咲「家族の人がホームランを打った感じと違ってたし……」
咲「勿論、敵の人が打った時とも違って……」
咲「楽しかった!」
>>85
イチローとホモリンの愛の結晶か
イチローとホモリンの愛の結晶か
和「…………」
和「私は……悔しいです」
咲「……?」
和「私は、野球が好きです」
和「だから貴女にかなわないのではと一瞬でも思ってしまったことがとても悔しい」
和「野球を好きでもないあなたに……」
咲「…………!」
和「それに……」
和「手強い相手はたくさんいますよ……」
和「全国に」
咲「…………」
[自宅]
和『野球を好きでもないあなたに……』
咲「…………」
咲父「……珍しーじゃねーか、バットなんか出して」
咲「お父さん……おかえり」
咲父「売っちまうか、それ」
咲父「家族で白球打つことももーないだろ」
咲「…………」
咲「いや、まだ取っとこうよ。ねっ」
咲「おかーさん達戻ってくることもきっとあるよ」
咲父「フン……どーだか」
咲「…………」 ショボン
バサッ
咲「!」
咲「これ……光れ甲子園の星……?」
咲父「57ページ」
咲「…………」
[雑誌]
スキルの高さで男子を超えるスーパー女子!
全国高校野球選手権大会を男女混合にするに至らせた伝説の虎姫・宮永照選手を直撃!
何を思って女子野球部で甲子園に乗り込んで、如何にしてその頂点に君臨できたか――
本誌独占完全インタビュー!!
[自宅]
咲「お姉ちゃん――――」 ギュッ
【6月17日(日)】
[自宅]
咲「……はぁ」
咲(本を読んでも集中できない……)
咲「…………」 チラッ
咲(…………バットなんて、見たくもなかったはずなのに……)
咲(どうしてだろう、じっとしてられないよ……)
咲「…………」
咲「……気分転換にぶらぶらしてこようかな……」
咲「バットは…………」
咲「一応、持って行こうかな」
咲「素振りでもしてたら、気分が紛れるよね」
咲「嫌な気分になるかもしれないけど、それならそれで野球と縁を切ればいいし」
[街中]
ドン!
咲「きゃ!」
咲「いたた……」
透華「あら、大丈夫ですの?」
咲「あ、はい……」
透華「そう。こちらも不注意でしたからあまり口を酸っぱくしたくはありませんけど――」
透華「もうちょっと周囲に注意をはらった方がよろしくてよ」
はじめ「もう、透華……」
はじめ「ごめんね、怪我はない?」
咲「うっわー、恥ずかしい格好!」 ゴーン
透華「なっ!」
咲「あ……つい本音が……」
透華「人のメイドに何てことを!」
咲「す、すみません……ちょっとあまりにインパクトがあったもので……」
透華「この龍門渕透華! ぶつかられても笑って許す器の大きさはあれど、友を侮辱され黙っているほどウツケではありませんわ!」
咲「龍門渕……?」
咲(その名前、どこかで……)
透華「ふふん、私の正体にようやくお気付きで?」
透華「去年甲子園に長野旋風をもたらした龍門渕高校の大エース!」
透華「未来のメジャーリーガー・龍門渕透華とは私のことですわ!」 ババーン
咲「うっわー、恥ずかしいポーズ!」
透華「本来なら将来数百億は稼ぐであろうこの体にぶつかるだけでも死刑レベルだというのに……」
透華「私が三ヶ月かけて考えた決めポーズが恥ずかしいですって……!?」
透華「今すぐ豚の餌にしてさしあげてもよろしくってよ!?」
咲「あ、あはは……」
はじめ「大会前に事件は不味いって!」
透華「そのくらいいくらでも揉み消せますわ」
透華「ですが……見たところ、その制服は清澄高校!」
透華「特別に無傷で帰して差し上げますわ」
透華「ですから、原村和に『貴女のライバル・龍門渕透華が決勝戦で待っている』と伝えて下さいまし」
透華「貴女がたの学園の英雄を目の前でボッコボコにし、絶望させて差し上げますわ!」 オーッホッホ
男のチームは雑魚扱いでスキップ方式か
はたまた他作から引っ張ってくるのか
はたまた他作から引っ張ってくるのか
咲「は、原村さんは貴女になんて負けませんっ……!」
透華「あら……原村和のお知り合いで?」
咲「原村さんは友達です!」
咲「それに……チームメイトです!」
透華「!!」
透華「なるほど……清澄の野球部員……」
透華「いいでしょう、勝負して差し上げますわ!」
咲「勝負……?」
透華「貴女は、忌々しいことに私が原村和にかなわないと思っているのでしょう?」
透華「ですから、私のスゴさを体験して、その認識を改めるといいですわっ!」
透華「水掛け論を続けるよりは、遥かに優れた解決法でしょう?」
はじめ「ちょっと透華……あんまり派手なことは……」
透華「ノープロブレム。勝てば問題ありませんわ」
はじめ「そういうことじゃなくて……」
咲「……分かりました」
咲「原村さんをバカにされて、黙ってはいられません」
咲「私が勝ったら、訂正してもらいます」
透華「いいでしょう、では、河原に行きますわよ」
咲「河原?」
透華「私としては人の目がある方が燃えるんですけど、街中で野球をしたら怒られますからね」
透華「バットが人に当たりでもして出場停止になってもたまりませんし」
透華「……先にリムジンで移動しますから、逃げるなら今のうちですわよ」 バタン
ブロロロロロロロロ
咲「う~~~~……なんなのあの人!」 プンスカ
咲「野球の勝負なら絶対に負けないもん!!」
この>>1は素晴らしい
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