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元スレ絢辻「あなたをあたしのものにします」中多「ふぇ……?」
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絢辻「いただきます。ぱくっ」
中多「……」
絢辻「……」
中多「あの、先輩……?」
絢辻「はぁ……」
中多(も、もしかして……美味しくなかったのかな……?)
絢辻「中多さん……とっても美味しいわ」
中多「え……」
絢辻「とっても美味しいって言ったの。聞こえなかった?」
中多「……」
絢辻「……」
中多「あの、先輩……?」
絢辻「はぁ……」
中多(も、もしかして……美味しくなかったのかな……?)
絢辻「中多さん……とっても美味しいわ」
中多「え……」
絢辻「とっても美味しいって言ったの。聞こえなかった?」
中多「よ、よかったですぅ……」
絢辻「ふふ、そんなに緊張した?」
中多「せ、先輩が急に押し黙るから、お口に合わなかったのかなって……」
絢辻「あなたのオロオロする顔が可愛いからついからかっちゃったのよ」
中多「うぅ……先輩、ひどいです」
絢辻「言ったでしょう? あたしは優しくないって。それにしてもあなた、料理もできるのね」
中多「で、できるってほどじゃ……」
絢辻「高校1年生でこのレベルなら充分できるって言っていいと思うわよ」
中多「そうでしょうか?」
絢辻「自分をおとしめるのはあなたの悪い癖よ。もっと自信を持てって前も言ったじゃない」
絢辻「ふふ、そんなに緊張した?」
中多「せ、先輩が急に押し黙るから、お口に合わなかったのかなって……」
絢辻「あなたのオロオロする顔が可愛いからついからかっちゃったのよ」
中多「うぅ……先輩、ひどいです」
絢辻「言ったでしょう? あたしは優しくないって。それにしてもあなた、料理もできるのね」
中多「で、できるってほどじゃ……」
絢辻「高校1年生でこのレベルなら充分できるって言っていいと思うわよ」
中多「そうでしょうか?」
絢辻「自分をおとしめるのはあなたの悪い癖よ。もっと自信を持てって前も言ったじゃない」
絢辻「とにかく、ここまで出来るなら橘君も絶対美味しいって言うから安心していいわよ」
中多「え? 橘先輩?」
絢辻「ええ。次は橘君に食べてもらうんでしょ?」
中多「いえ、橘先輩にはまた別のお礼をしようと思ってます」
絢辻「は……? あたしは橘君の前の練習台じゃなかったの?」
中多「練習だ……ち、違います! 先輩を練習台に使ったりなんてしません!」
絢辻「そ、そうだったの……ごめんなさい、勘違いしてたみたい」
中多「先輩、もしかして美味しいっていうのも……」
絢辻「あ、それは違うわよ。本当に美味しいから美味しいって言ったの」
中多「え? 橘先輩?」
絢辻「ええ。次は橘君に食べてもらうんでしょ?」
中多「いえ、橘先輩にはまた別のお礼をしようと思ってます」
絢辻「は……? あたしは橘君の前の練習台じゃなかったの?」
中多「練習だ……ち、違います! 先輩を練習台に使ったりなんてしません!」
絢辻「そ、そうだったの……ごめんなさい、勘違いしてたみたい」
中多「先輩、もしかして美味しいっていうのも……」
絢辻「あ、それは違うわよ。本当に美味しいから美味しいって言ったの」
絢辻「ねぇ、中多さん。変な質問していい?」
中多「変な質問……?」
絢辻「中多さんって橘君のことが好きなのよね?」
中多「す、す……っ!?」
絢辻「橘君には言わないから、本当のことを教えてほしいの。あなたは橘君が好きなのよね?」
中多「……橘先輩にはすごく感謝してます。でも、好きではないです」
絢辻「あたし、今までなにやってたのかしら……」
中多「せ、先輩?」
絢辻(つまりこの子は本当にあたしにお礼がしたいだけでお弁当を作ってきたり、仕事を手伝ってくれてるのね……)
中多「変な質問……?」
絢辻「中多さんって橘君のことが好きなのよね?」
中多「す、す……っ!?」
絢辻「橘君には言わないから、本当のことを教えてほしいの。あなたは橘君が好きなのよね?」
中多「……橘先輩にはすごく感謝してます。でも、好きではないです」
絢辻「あたし、今までなにやってたのかしら……」
中多「せ、先輩?」
絢辻(つまりこの子は本当にあたしにお礼がしたいだけでお弁当を作ってきたり、仕事を手伝ってくれてるのね……)
絢辻(あたしの人を見る目もまだまだってことね……)
中多「あの、私からも1つ聞いていいですか?」
絢辻「え……なに?」
中多「先輩は……好きな人っているんですか?」
絢辻「好きな人? いるわけないでしょ」
絢辻「ずっと優等生を演じて生きてきた人間なのよ? 誰も本当のあたしを知らない」
絢辻「誰もあたしを好きにならない。好きになってもそれはあたしの表面だけ。そんな人をあたしが好きになるわけないでしょ?」
中多「でも……これからはわかりませんよね? 先輩の秘密を知ってる人なら……」
中多「あの、私からも1つ聞いていいですか?」
絢辻「え……なに?」
中多「先輩は……好きな人っているんですか?」
絢辻「好きな人? いるわけないでしょ」
絢辻「ずっと優等生を演じて生きてきた人間なのよ? 誰も本当のあたしを知らない」
絢辻「誰もあたしを好きにならない。好きになってもそれはあたしの表面だけ。そんな人をあたしが好きになるわけないでしょ?」
中多「でも……これからはわかりませんよね? 先輩の秘密を知ってる人なら……」
絢辻「それって橘君のこと? 前にも言ったと思うけど、彼とはそういう関係じゃ――」
中多「た、橘先輩じゃないですっ」
絢辻「じゃあ誰?」
中多「それは……」
絢辻「ふぅ……この話はもうやめましょう。あたしに恋愛なんてできると思えないわ」
中多「あ、諦めちゃうんですか?」
絢辻「少なくとも、今はね……ごちそうさま。お弁当、美味しかったわ」
中多「……」
中多「た、橘先輩じゃないですっ」
絢辻「じゃあ誰?」
中多「それは……」
絢辻「ふぅ……この話はもうやめましょう。あたしに恋愛なんてできると思えないわ」
中多「あ、諦めちゃうんですか?」
絢辻「少なくとも、今はね……ごちそうさま。お弁当、美味しかったわ」
中多「……」
放課後
橘「……」
絢辻「……」
中多「……」
橘(なんだか空気が重いな……いつもは絢辻さんの隣に座る中多さんが、なぜか今日は僕の隣だし)
橘「ねぇ、ふたりとも――」
絢辻「ああもうっ……面倒くさいわね!」
橘「うわっ。あ、絢辻さん?」
絢辻「橘君、悪いけど少し席を外してもらえる?」
橘「う、うん。わかった」
橘「……」
絢辻「……」
中多「……」
橘(なんだか空気が重いな……いつもは絢辻さんの隣に座る中多さんが、なぜか今日は僕の隣だし)
橘「ねぇ、ふたりとも――」
絢辻「ああもうっ……面倒くさいわね!」
橘「うわっ。あ、絢辻さん?」
絢辻「橘君、悪いけど少し席を外してもらえる?」
橘「う、うん。わかった」
絢辻「中多さん」
中多「は、はい」
絢辻「こっちに来て。あたしの隣に座って」
中多「え、え、え?」
絢辻「いいから、はやく。あたしの言うことがきけないの?」
中多「き、きけますっ」ガタッ
絢辻「いい子ね。じゃあ座って。はい、昨日みたいにあたしにもたれかかって」
中多「あ、絢辻先輩……?」
絢辻「ちゃんとあたしの匂いを感じる?」
中多「感じます……」
絢辻「そう。じゃあ少し話をしましょう」
中多「は、はい」
絢辻「こっちに来て。あたしの隣に座って」
中多「え、え、え?」
絢辻「いいから、はやく。あたしの言うことがきけないの?」
中多「き、きけますっ」ガタッ
絢辻「いい子ね。じゃあ座って。はい、昨日みたいにあたしにもたれかかって」
中多「あ、絢辻先輩……?」
絢辻「ちゃんとあたしの匂いを感じる?」
中多「感じます……」
絢辻「そう。じゃあ少し話をしましょう」
絢辻「あなたはなんであんな質問をしたの?」
中多「好きな人のことですか?」
絢辻「それ以外ないでしょ」
中多「す、すみません」
絢辻「謝らないでいいわ。あの質問をした理由は?」
中多「う……」
絢辻「答えたくないならいいわ。次ね、あなたはあたしに好きな人がいないと困るの?」
中多「そ、そうじゃないです。でも、先輩が恋愛を諦めちゃうのは……いやです」
中多「好きな人のことですか?」
絢辻「それ以外ないでしょ」
中多「す、すみません」
絢辻「謝らないでいいわ。あの質問をした理由は?」
中多「う……」
絢辻「答えたくないならいいわ。次ね、あなたはあたしに好きな人がいないと困るの?」
中多「そ、そうじゃないです。でも、先輩が恋愛を諦めちゃうのは……いやです」
絢辻「……今から、すごくバカな質問をするわ」
絢辻「あたしの勘違いだったら笑ってくれてかまわないから」
絢辻「あなたは、中多さんは……あたしのことが好きなの?」
中多「あ、わ……わ、私は……は、い」
絢辻「そう、やっぱりそうなのね。ふふ、今度こそ勘違いじゃなくてよかった」
中多「ご、ごめんなさ……」
絢辻「だから、謝らないでいいって言ってるでしょ。あたしはそういうことに偏見はないから」
中多「本当ですか……?」
絢辻「ええ。じゃなきゃ今頃あなたのことを突き飛ばしてるわよ」
絢辻「あたしの勘違いだったら笑ってくれてかまわないから」
絢辻「あなたは、中多さんは……あたしのことが好きなの?」
中多「あ、わ……わ、私は……は、い」
絢辻「そう、やっぱりそうなのね。ふふ、今度こそ勘違いじゃなくてよかった」
中多「ご、ごめんなさ……」
絢辻「だから、謝らないでいいって言ってるでしょ。あたしはそういうことに偏見はないから」
中多「本当ですか……?」
絢辻「ええ。じゃなきゃ今頃あなたのことを突き飛ばしてるわよ」
絢辻「でもそうなるとはっきりさせておかなきゃいけないことがあるわね」
絢辻「あなたが好きになったのは今のあたしじゃないでしょ? 特訓に付き合ってた頃の猫を被ってたあたしよね?」
中多「好きになったのは、そうです……でもっ、今の先輩も好きです!」
絢辻「あなたならそう言ってくれると思ったわ」
中多「先輩は、先輩ですから」
絢辻「それで、あなたはあたしとどうしたいの? 付き合いたいの?」
中多「そこまでは……わかりません。私も、こんなこと初めてで……」
中多「ただ、先輩のそばにいたいです」
絢辻「あなたが好きになったのは今のあたしじゃないでしょ? 特訓に付き合ってた頃の猫を被ってたあたしよね?」
中多「好きになったのは、そうです……でもっ、今の先輩も好きです!」
絢辻「あなたならそう言ってくれると思ったわ」
中多「先輩は、先輩ですから」
絢辻「それで、あなたはあたしとどうしたいの? 付き合いたいの?」
中多「そこまでは……わかりません。私も、こんなこと初めてで……」
中多「ただ、先輩のそばにいたいです」
フヒヒwwwwwwフ、フヒッwwwwwwwwww
フォカヌポゥwwwwwwwwwwwww
フォカヌポゥwwwwwwwwwwwww
絢辻「あなたの想いを知った上で、あたしの気持ちを言うわね」
絢辻「あなたに好かれているという事実は純粋に嬉しいと思う。でも」
絢辻「あたしは、あなたのことは好きじゃないわ」
中多「っ……!」
絢辻「というより、よくわからないの。誰かとここまで親しくなったことがないから」
絢辻「今あなたに抱いてる気持ちが恋なのかどうかも、判断できないの」
絢辻「でも、あなたがあたしにとって特別な人なのは間違いないわ」
絢辻「自分からこの秘密を話す気になるなんて今までありえなかった。それだけでも、あなたは他の人とは違う」
絢辻「さっき、あなたと少し気まずい空気になったとき、すごく嫌だった」
絢辻「あなたがあたしから離れてしまうんじゃないかと思うと辛かった」
絢辻「今、あたしの口からたしかに言えることはね……あなたにそばにいてほしいってこと」
絢辻「あなたに好かれているという事実は純粋に嬉しいと思う。でも」
絢辻「あたしは、あなたのことは好きじゃないわ」
中多「っ……!」
絢辻「というより、よくわからないの。誰かとここまで親しくなったことがないから」
絢辻「今あなたに抱いてる気持ちが恋なのかどうかも、判断できないの」
絢辻「でも、あなたがあたしにとって特別な人なのは間違いないわ」
絢辻「自分からこの秘密を話す気になるなんて今までありえなかった。それだけでも、あなたは他の人とは違う」
絢辻「さっき、あなたと少し気まずい空気になったとき、すごく嫌だった」
絢辻「あなたがあたしから離れてしまうんじゃないかと思うと辛かった」
絢辻「今、あたしの口からたしかに言えることはね……あなたにそばにいてほしいってこと」
仕方ないんだけど百合ガミの橘さんがいつも空気か噛ませすぎて少し悲しい
絢辻「だからね……あなたをあたしのものにします」
中多「ふぇ……?」
絢辻「なによ、その反応は。いやなの?」
中多「あ、いえ、嬉しいですっ。そばにいてもいいんですよね?」
絢辻「いてもいい、じゃないわ。いなきゃいけないの。あなたはこれからあたしのものなんだから」
中多「は、はい! 先輩のそばにいます!」
絢辻「あたしの方だけ気持ちをはっきりさせてないことはどうでもいいの?」
中多「先輩のそばにいられるだけで嬉しいですから」
絢辻「単純ねぇ……そんなことじゃいつか悪い男に騙されるわよ」
中多「先輩は騙したりしないって信じてます」
絢辻「もう……調子狂うわね、ほんと」
中多「ふぇ……?」
絢辻「なによ、その反応は。いやなの?」
中多「あ、いえ、嬉しいですっ。そばにいてもいいんですよね?」
絢辻「いてもいい、じゃないわ。いなきゃいけないの。あなたはこれからあたしのものなんだから」
中多「は、はい! 先輩のそばにいます!」
絢辻「あたしの方だけ気持ちをはっきりさせてないことはどうでもいいの?」
中多「先輩のそばにいられるだけで嬉しいですから」
絢辻「単純ねぇ……そんなことじゃいつか悪い男に騙されるわよ」
中多「先輩は騙したりしないって信じてます」
絢辻「もう……調子狂うわね、ほんと」
中多「しぇんぱい……」ギュッ
絢辻「ちょ、ちょっと……図書室なんだから、あんまりそういうのは……」
中多「でも、先輩から離れたくないです」
絢辻「抱きつかなくてもいいでしょ?」
中多「ダメなんです、先輩のものだからもっとくっつかないと」
絢辻「どういう理屈よ、もう……しょうがないんだから」
ナデナデ
中多「んっ……しぇんぱぁい」
絢辻「橘君が戻ってくるまでだからね」
橘(そろそろ終わったかと思って戻ってみれば……なんだこれは)
絢辻「ちょ、ちょっと……図書室なんだから、あんまりそういうのは……」
中多「でも、先輩から離れたくないです」
絢辻「抱きつかなくてもいいでしょ?」
中多「ダメなんです、先輩のものだからもっとくっつかないと」
絢辻「どういう理屈よ、もう……しょうがないんだから」
ナデナデ
中多「んっ……しぇんぱぁい」
絢辻「橘君が戻ってくるまでだからね」
橘(そろそろ終わったかと思って戻ってみれば……なんだこれは)
絢辻「橘君、戻ってこないわねぇ」
中多「戻ってきてもらいたいんですか……?」
絢辻「そうね……もういいかなって思ってきてるところよ」
中多「えへへ、私もです」
絢辻「でもこれじゃあいつまで経っても仕事が片付かないのよね」
中多「じゃあ、あと5分経ったら始めませんか?」
絢辻「あら、5分でいいの?」
中多「……やっぱり10分はほしいです」
橘(なにを話してるんだろう……出ていくタイミングがつかめない)
中多「戻ってきてもらいたいんですか……?」
絢辻「そうね……もういいかなって思ってきてるところよ」
中多「えへへ、私もです」
絢辻「でもこれじゃあいつまで経っても仕事が片付かないのよね」
中多「じゃあ、あと5分経ったら始めませんか?」
絢辻「あら、5分でいいの?」
中多「……やっぱり10分はほしいです」
橘(なにを話してるんだろう……出ていくタイミングがつかめない)
>絢辻「そうね……もういいかなって思ってきてるところよ」
なんか俺が傷つくんだけど…
なんか俺が傷つくんだけど…
これは素晴らしいな
まだまだアマガミは終わってないことが理解できたよ
たまんねーー
まだまだアマガミは終わってないことが理解できたよ
たまんねーー
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