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元スレマミ「虚ろな転校生」
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ほむら「私をあなたのかつての仲間として重ねているのならそれは筋違いよ。私は私、その子はその子」
ずっぷりと私の胸を突き刺してくる。
やめてよ。
穴を開けられたら、破裂しちゃうじゃない。
ほむら「私をそんな風に思うのなら、今後あなたと一緒に戦いたくはない。誰の代わりでもないわ」
なんであなたはそんなに――
マミ「……じゃあ見てよ」
空っぽなの?
マミ「もっと私を見てよ!しっかりと私を見てよっ!!」
虚ろなの?
ずっぷりと私の胸を突き刺してくる。
やめてよ。
穴を開けられたら、破裂しちゃうじゃない。
ほむら「私をそんな風に思うのなら、今後あなたと一緒に戦いたくはない。誰の代わりでもないわ」
なんであなたはそんなに――
マミ「……じゃあ見てよ」
空っぽなの?
マミ「もっと私を見てよ!しっかりと私を見てよっ!!」
虚ろなの?
マミ「あなた、何もかも諦めた目をしてる。冷めた目をしてる。憐れんだ目をしてる。上辺だけで終わらせる目をしてる。誰も信じないって目をしてる。悲しい目をしてる。絶望を知る目をしてる」
空っぽの目をしてる。
ほむら「……あなたに私のことなんて分かるはずない」
マミ「えぇ分からないわ!暁美さんが何を考えてるのか全然わからない!あなたの言葉から何一つ心のこもった答えが感じられないものね!」
ほむら「いい加減にしてよ……あなたにそこまで言われる筋合いなんてない」
マミ「筋合い?筋合いならあるわよ……暁美さんも魔法少女でしょ」
ほむら「だから何?」
マミ「人と壁を作ってるんでしょう?本当のことを言うのが怖いから逃げてるんでしょう」
そうだ、怖いんだ。
マミ「人を信じて裏切られるのが怖いんでしょ!」
次の瞬間、左の頬が熱を帯びた。
それからじわじわと痛みが拡散して、私はいつの間にか景色が少し横にずれたことに気付く。
耳にパチンと音が届いた。
空っぽの目をしてる。
ほむら「……あなたに私のことなんて分かるはずない」
マミ「えぇ分からないわ!暁美さんが何を考えてるのか全然わからない!あなたの言葉から何一つ心のこもった答えが感じられないものね!」
ほむら「いい加減にしてよ……あなたにそこまで言われる筋合いなんてない」
マミ「筋合い?筋合いならあるわよ……暁美さんも魔法少女でしょ」
ほむら「だから何?」
マミ「人と壁を作ってるんでしょう?本当のことを言うのが怖いから逃げてるんでしょう」
そうだ、怖いんだ。
マミ「人を信じて裏切られるのが怖いんでしょ!」
次の瞬間、左の頬が熱を帯びた。
それからじわじわと痛みが拡散して、私はいつの間にか景色が少し横にずれたことに気付く。
耳にパチンと音が届いた。
ほむら「言いたいこと言ってくれるわね……」
そこになってようやく、私は左頬を叩かれたことを知った。
ほむら「本当のことを言ったって誰も信じない。受けとめようとしない……そんなの何度だって繰り返してきた」
マミ「……」
ほむら「怖い?違うわ……人を信じて裏切られるのに、飽きたのよ」
マミ「っ……なんで、そんなこと言えるの……」
まだ私より年下なのに、そんな酷いことが言えるの。
裏切られるのに飽きたって、一体何回?
何十回裏切られたの?
誰が裏切ったの?
ほむら「今回もそう。別に期待なんてしてなかった。あなたと一緒に戦うなんて、土台無理な話だったのよ」
マミ「嘘……それは違うわ」
ほむら「違わない」
マミ「違う!」
ほむら「違わない!」
そこになってようやく、私は左頬を叩かれたことを知った。
ほむら「本当のことを言ったって誰も信じない。受けとめようとしない……そんなの何度だって繰り返してきた」
マミ「……」
ほむら「怖い?違うわ……人を信じて裏切られるのに、飽きたのよ」
マミ「っ……なんで、そんなこと言えるの……」
まだ私より年下なのに、そんな酷いことが言えるの。
裏切られるのに飽きたって、一体何回?
何十回裏切られたの?
誰が裏切ったの?
ほむら「今回もそう。別に期待なんてしてなかった。あなたと一緒に戦うなんて、土台無理な話だったのよ」
マミ「嘘……それは違うわ」
ほむら「違わない」
マミ「違う!」
ほむら「違わない!」
久し振りの落ち着いた作風のまどマギSSだ
うしとらのクロスも面白かったけど途中で落ちてしなぁ。完結したのかあれ
うしとらのクロスも面白かったけど途中で落ちてしなぁ。完結したのかあれ
>>213
あそこで書かれてるのは3週だけど実際もっとしてるんじゃ無かったけ?
あそこで書かれてるのは3週だけど実際もっとしてるんじゃ無かったけ?
>>212
ヒントつss速報
ヒントつss速報
嘘嘘嘘。
うそ。
今まで全く感じられなかった心からの言葉が、無言だけど、物理的に私に届いたんだから。
マミ「違うから、殴ったんでしょう」
ほむら「っ……」
マミ「誰も信じないって話も、きっとあなたの本心」
ほむら「……」
マミ「だから期待してなかったなんて嘘」
ほむら「……」
マミ「あなたがいつも空っぽの言葉しか言わないから、すぐに分かる」
普段の言葉が偽りなら、いつもと違う言葉は本音。
うそ。
今まで全く感じられなかった心からの言葉が、無言だけど、物理的に私に届いたんだから。
マミ「違うから、殴ったんでしょう」
ほむら「っ……」
マミ「誰も信じないって話も、きっとあなたの本心」
ほむら「……」
マミ「だから期待してなかったなんて嘘」
ほむら「……」
マミ「あなたがいつも空っぽの言葉しか言わないから、すぐに分かる」
普段の言葉が偽りなら、いつもと違う言葉は本音。
見知らぬ人が百人死ぬのと、知り合いもしくは友人が百回死ぬのでは精神ダメージも桁違いだろうな
ほむら「……何も知らないからそんな勝手なことばかり言えるの」
マミ「なら教えてよ……暁美さんのこと私に信じさせてよ。私を信じてよ」
ほむら「……そうね。なら――」
違う、空っぽじゃない。
空っぽじゃないけど、その目は――
ほむら「死んだらわかるわよ」
あまりにも深すぎて、重くて、空っぽを埋めるんじゃなくて壊すような、そんな目。
淡く藤色の光が暁美さんを包んだかと思うと、目の前には魔法少女となった彼女がいた。
とっさに身構えるまでもなく、私はすぐに違和感に気が付いた。
左手にソウルジェムがなかった。
ほむら「苦しむことはないわ」
何が起きているのか分からないまま、死ぬと思った。
私に悟られないままソウルジェムを抜き取るような、そんな技を受けて生きていられるはずがない。
なんで?
友達になりたい人のことを知ることが、そんなに駄目なの?
マミ「なら教えてよ……暁美さんのこと私に信じさせてよ。私を信じてよ」
ほむら「……そうね。なら――」
違う、空っぽじゃない。
空っぽじゃないけど、その目は――
ほむら「死んだらわかるわよ」
あまりにも深すぎて、重くて、空っぽを埋めるんじゃなくて壊すような、そんな目。
淡く藤色の光が暁美さんを包んだかと思うと、目の前には魔法少女となった彼女がいた。
とっさに身構えるまでもなく、私はすぐに違和感に気が付いた。
左手にソウルジェムがなかった。
ほむら「苦しむことはないわ」
何が起きているのか分からないまま、死ぬと思った。
私に悟られないままソウルジェムを抜き取るような、そんな技を受けて生きていられるはずがない。
なんで?
友達になりたい人のことを知ることが、そんなに駄目なの?
しかし暁美さんは踵を返すと、スタスタと私から遠ざかっていった。
何が起きているかは分かったけど、やっぱり意味は分からない。
呆気に取られているうちに、滑らかな髪と共に暗闇に溶けていく。
マミ「ちょっと暁美さん!」
ほむら『そこから動かないで』
マミ『どうしてこんなことをするの……』
三つ目の街灯の下で立ち止まり、暁美さんは振り返った。
大体100メートルくらいだろうか。
ほむら『さあ、今から死んでもらうわ』
マミ『何を言ってるの……どういうこと?』
目の端に、暁美さんが一歩下がり、灯りからフェードアウトするのが見えた。
見えて――
それから――……
何が起きているかは分かったけど、やっぱり意味は分からない。
呆気に取られているうちに、滑らかな髪と共に暗闇に溶けていく。
マミ「ちょっと暁美さん!」
ほむら『そこから動かないで』
マミ『どうしてこんなことをするの……』
三つ目の街灯の下で立ち止まり、暁美さんは振り返った。
大体100メートルくらいだろうか。
ほむら『さあ、今から死んでもらうわ』
マミ『何を言ってるの……どういうこと?』
目の端に、暁美さんが一歩下がり、灯りからフェードアウトするのが見えた。
見えて――
それから――……
ほむらちゃんは両手の指の分以上の数は数えられないくらいに頭がティロティロしてるよ
◆◇◆◇◆
目が覚めると綺麗な星が見えた気がした。
しかし目が慣れてくると、それは何のことはない街灯で、そういえばこの街は夜も結構明るかったことを思い出す。
星空なんて、見えるはずがない。
背中はごつごつとして、ベッドなんかとはほど遠い材質で出来ていることを知る。
なんとなく握った手には、固く滑らかな、あるいはざらりとした感触。
何度も触ってきた、ソウルジェムの手触り。
マミ「ここは……」
ほむら「気が付いたのね」
マミ「暁美さん?」
体を起こそうとすると、あちこちに痛みが走った。
怪我はしてなかったはずなのに。
ほむら「気分はどう?」
マミ「どうも何も……意味が分からないわ」
目が覚めると綺麗な星が見えた気がした。
しかし目が慣れてくると、それは何のことはない街灯で、そういえばこの街は夜も結構明るかったことを思い出す。
星空なんて、見えるはずがない。
背中はごつごつとして、ベッドなんかとはほど遠い材質で出来ていることを知る。
なんとなく握った手には、固く滑らかな、あるいはざらりとした感触。
何度も触ってきた、ソウルジェムの手触り。
マミ「ここは……」
ほむら「気が付いたのね」
マミ「暁美さん?」
体を起こそうとすると、あちこちに痛みが走った。
怪我はしてなかったはずなのに。
ほむら「気分はどう?」
マミ「どうも何も……意味が分からないわ」
ほむら「一から説明してあげる。あなたはついさっきまで死んでたわ」
マミ「えっ……」
ほむら「ソウルジェムが私達の体から100メートルほど離れると、体は機能を停止して死ぬの」
マミ「なんで、そんな」
ほむら「名前の通り、これが私達の魂だから」
ふとどうでもいいことに、暁美さんが戦闘中に爆弾を使っていたことを思い出した。
どうやら持っている爆弾は一つじゃないらしかった。
ほむら「この宝石が砕ける時、私達の命も終わる。それが魔法少女の正体」
どういうこと?
これが、この小さな宝石が。
私の魂ですって?
これが砕けたら、死ぬですって?
今度は唐突に、両親のことを思い出した。
マミ「えっ……」
ほむら「ソウルジェムが私達の体から100メートルほど離れると、体は機能を停止して死ぬの」
マミ「なんで、そんな」
ほむら「名前の通り、これが私達の魂だから」
ふとどうでもいいことに、暁美さんが戦闘中に爆弾を使っていたことを思い出した。
どうやら持っている爆弾は一つじゃないらしかった。
ほむら「この宝石が砕ける時、私達の命も終わる。それが魔法少女の正体」
どういうこと?
これが、この小さな宝石が。
私の魂ですって?
これが砕けたら、死ぬですって?
今度は唐突に、両親のことを思い出した。
ほむら「あなたは知らなかったでしょうね。こんなこと」
マミ「だって、キュゥべえは何にも……」
ほむら「言うはずないわ。あいつらはそういうやつらなのよ」
マミ「ソウルジェムがなくなったら、私はもうそこで終わり……」
ほむら「身を持って実感したでしょう。こんなこと言っても誰も信じない。だったらその体に教えるしかない」
マミ「私は……空っぽ……」
あぁ、そうなんだ。
今まで私がクラスメイトに表面上の付き合いしかできなかったのは、単に魔法少女のことを知られてないからじゃなかったんだ。
もう私の中には、私がいなかったから――
だからそんな風にしか接することができなかったんだ。
暁美さんもきっとそうに違いない。
これを知ってたから、私にも外側だけでしか接することができなかったんだ。
そう思った途端、なんだか他人との繋がりが急にどうでもよくなってきた。
結局何をやったって、私の中身と繋がることなんてできないんだから。
マミ「だって、キュゥべえは何にも……」
ほむら「言うはずないわ。あいつらはそういうやつらなのよ」
マミ「ソウルジェムがなくなったら、私はもうそこで終わり……」
ほむら「身を持って実感したでしょう。こんなこと言っても誰も信じない。だったらその体に教えるしかない」
マミ「私は……空っぽ……」
あぁ、そうなんだ。
今まで私がクラスメイトに表面上の付き合いしかできなかったのは、単に魔法少女のことを知られてないからじゃなかったんだ。
もう私の中には、私がいなかったから――
だからそんな風にしか接することができなかったんだ。
暁美さんもきっとそうに違いない。
これを知ってたから、私にも外側だけでしか接することができなかったんだ。
そう思った途端、なんだか他人との繋がりが急にどうでもよくなってきた。
結局何をやったって、私の中身と繋がることなんてできないんだから。
ほむら「みんな私の言うことなんて聞かない……だからもう、やめたの」
信じることを。
そう続けた。
ほむら「さあ、これでいい?今度はあなたが私を信じさせてみて頂戴」
マミ「……」
ほむら「……やっぱり、期待なんてしない方がいいのよ」
何時間経っただろう。
それっきり何も言わず、暁美さんはいつの間にかいなくなっていた。
私はただベンチに座っていた。
涙を流すでもなく、怒りに腕を震わせるでもなく、ただ座っていた。
そのうちお腹が鳴ったので、フラフラと立ち上がり、家に帰ったのだった。
その時は少し笑えた。
体が空っぽでお腹も空っぽ。
それでも食べたら胃は満足してくれるのに、魂はどうあってももう私に収まることはないんだ。
ちょっと面白いかもね。
信じることを。
そう続けた。
ほむら「さあ、これでいい?今度はあなたが私を信じさせてみて頂戴」
マミ「……」
ほむら「……やっぱり、期待なんてしない方がいいのよ」
何時間経っただろう。
それっきり何も言わず、暁美さんはいつの間にかいなくなっていた。
私はただベンチに座っていた。
涙を流すでもなく、怒りに腕を震わせるでもなく、ただ座っていた。
そのうちお腹が鳴ったので、フラフラと立ち上がり、家に帰ったのだった。
その時は少し笑えた。
体が空っぽでお腹も空っぽ。
それでも食べたら胃は満足してくれるのに、魂はどうあってももう私に収まることはないんだ。
ちょっと面白いかもね。
◆◇◆◇◆
学校は休んだ。
適当に理由を付け、それっぽい演技をするだけ。
昨日は無理矢理押し込んだのに、今日は全く胃が受け付けてくれなかった。
どうせソウルジェムがあれば関係ないんでしょうけど。
無くなれば機能停止するなら、逆にずっと持っておけば停止することはないに違いない。
なるほどね、確かに便利だわ。
吐き気がするほどに。
キュゥべえ「珍しいね、マミが学校を休むなんて」
扉も窓も鍵は全部閉めてたはずなのに、どこかから聞き慣れた友達の声がした。
ベッドで寝がえりを打つと、机の上にぬいぐるみの様なキュゥべえがいた。
もう、机の上に乗らないでっていつも言ってるのに。
キュゥべえ「その様子だと、何か暁美ほむらに吹き込まれたんじゃないのかい?」
言いたくない。
キュゥべえ「なるほど、何を言われたのかは分からないけど、中々酷いことを言われたらしいね」
学校は休んだ。
適当に理由を付け、それっぽい演技をするだけ。
昨日は無理矢理押し込んだのに、今日は全く胃が受け付けてくれなかった。
どうせソウルジェムがあれば関係ないんでしょうけど。
無くなれば機能停止するなら、逆にずっと持っておけば停止することはないに違いない。
なるほどね、確かに便利だわ。
吐き気がするほどに。
キュゥべえ「珍しいね、マミが学校を休むなんて」
扉も窓も鍵は全部閉めてたはずなのに、どこかから聞き慣れた友達の声がした。
ベッドで寝がえりを打つと、机の上にぬいぐるみの様なキュゥべえがいた。
もう、机の上に乗らないでっていつも言ってるのに。
キュゥべえ「その様子だと、何か暁美ほむらに吹き込まれたんじゃないのかい?」
言いたくない。
キュゥべえ「なるほど、何を言われたのかは分からないけど、中々酷いことを言われたらしいね」
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