元スレ杏子「巻きますか、巻きませんか」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
251 :
ほしえ
253 :
ローゼン知らないけど面白い
254 = 1 :
こんな時に居眠りしてしまってた……。保守本格的に感謝です。
杏子「くそっ!何でまどかに!?」
ギリッ……
まどか「い、痛……!か、体が締めつけられ……」
ギゥギゥ……
翠星石「スィドリー……す、翠星石の如雨露にも茨が!」
杏子「もがけばもがくほど棘が食い込みやがる……!早く何とかしてくれ!」グィグィ
蒼星石「くっ、僕の鋏も茨が絡まって……!さっき上条君から切り落とした茨が……伸びてきて……!」
真紅(私の足にまで……!)
まどか「い、痛いよぉ……!い、茨がどんどんと……」
ギリギリ…
魔女(第二形態)「――」グゥゥーン
真紅「魔女が来――は、早いわ!」
さやか「ど、どうし、よ……し、親友が、ヤ、ヤバイって、のに……こ、腰が、抜け、ちゃっ……」ガクガク
魔女(第二形態)「――」ズイッ
255 = 1 :
まどか(え、魔女が…わたしの目の前に……?……え?)
魔女(第二形態)「……」
グパァ
雪華綺晶 in 魔女「ごきげんよう」
真紅(ま、魔女の口の中に雪華綺晶が……!?)
まどか(え……何でさっきのお人形が、魔女の口の中にいるの……?)
真紅(ローズテイルッ!)バッ
雪華綺晶 in 魔女「いただきます……」ズ…
まどか(いただきます……?)
まどか(あれ……?これってわたし、食べられちゃう……?)
真紅(……だ、だめ、このままでは……!)
さやか「ま、まどかアアァッ!!」
まどか(……わたし、死んじゃうの?)
ガツッ
256 = 1 :
マミ「――ッ!」
マミ「い……い……」
マミ「いやああぁぁ……ッ!」ガクッ
金糸雀「あ……あわわ……」
マミ「か、鹿目、さ、が……鹿目さん、が……わ、私……かな……」ガクガク
金糸雀「マッ、マミッ!お、おおちおちおちち落ち着いててっ……!」
マミ「か、かなっ……わたっ……私が……鹿目さん……巻き込ん……から……」ブルブル
マミ「私のせいで……鹿目さんが……」ガクッ
さやか「……え?嘘……だよね」プルプル
翠星石「……ま、まどかが、食べられ……」
杏子「くそ……!こんなことって……!」ワナワナ
蒼星石「……ん?」
蒼星石「ま、待って!いつの間にか茨が切れてるよ……」
翠星石「あ、そういえば……それに……辺りに羽根が散らばって……。黒い羽根……!?」
257 = 1 :
ごめん、また少し席を外す。なるべく急いで戻ってきます…
262 = 1 :
真紅「……何とか間に合ったようだわ」
さやか「ふぇ?」
杏子「な、何にしても動けるようになったからには!覚悟しやがれ魔女てめぇ!!」ダッ
魔女「――?」パクパク
まどか「あ……ああ……わたし……死んじゃった……いやだよぉ……いやだよぉ……」ガタガタフルフル
――まどか
まどか「……誰か、わたしを、呼んでる……?ここは……天国?」
――まどか
まどか「わあ……天国だよねここ。だって、お菓子が一杯あるもぉん……」
「まどか!」
まどか「……は!……こっ!……この声は……!」
まどか「ほむらちゃん!?」
ほむら「まどか……助けに来たわ」
263 = 1 :
まどか「ほ、ほむらちゃん……どうしてここに?」
ほむら「聞くまでもないわ。それより何故あなたが魔女に襲われていたの?」スタッ
まどか「わ、わからないよ……」
ほむら「取りあえず降ろすわよ?」
まどか「……え?降ろす?」
まどか「……あっ!わ、わたしってば、ほ、ほむ、ほむらちゃんに、お、お姫様だっこされて……///」アタフタ
ほむら「……降ろすわね?」スッ
まどか「あ、うん……」シュン
ほむら「茨の束縛は解けたわね。大丈夫?まどか」
まどか「う、うん……ありが……あ!ほ、ほむらちゃん!?」
ほむら「何?」
まどか「手が傷だらけだよ!!だ、大丈夫?!」
264 = 1 :
ほむら「……ええ、茨が刺さったからかしらね。大した傷じゃあないわ」ダラダラ
まどか「そ、そんな……腕も血が滲んでる……まさか、す、素手で解いたの!?」
ほむら「まさか。アーミーナイフくらい持ってるわ。腕はまどかに絡まった茨の棘が抱えた際に刺さったもののようね」
ほむら「それよりも私の血でまどかの制服を汚してしまったわ。ほら、肩や背中にべっとり」
まどか「あ、ほんとだ……ってそんなことよりも」
まどか「ほむらちゃん……こんなケガしてまでわたしを……!」ウルウル
まどか「ほむらちゃぁん……うぅ……ひどいケガだよぉ……ひぐっ……」フルフル
ほむら「大した傷ではないってば。大丈夫よ。刺さっただけだから。……さて、散々まどかを危険な目に遭わせないと自負していた巴マミは、っと……」
まどか(ほむらちゃん怒ってる……?)
ほむら(あんなところで落ち込んじゃってなにしてるのかしら)
265 = 1 :
ほむら(テレパシー)『巴マミ。SAN値が大幅に減ったみたいになってないで合流しなさい。まだ魔女が生きているのよ』
マミ「あ……あ……?暁……美さん……?わ、わたし……」
ほむら(テレパシー)『まどかなら無事よ。だからさっさと来なさい』
マミ「え!?……か、鹿目さんが無事?!」ガバッ
マミ「……ほ、ほんとだ……生きていたのね!!」
マミ「よ、よかったぁ……」ヘナッ
金糸雀「ほむらがまどかを抱えてるわ!ヒーローみたいかしらー」
金糸雀・マミ「でも……」
金糸雀(何で水銀燈までいるのかしら……!)
マミ(暁美さんの声のトーンが怖いわ……!)ビクビク
266 = 1 :
ホーリエ「!」チカッチカッ
真紅「おかえりなさい。ホーリエ。よくほむらを誘導してくれたわ」
水銀燈「真紅ゥ~。こんなの相手にこぉんなに束になってるくせに苦戦しちゃってるのぉ~?ねぇ今どんな気持ち?どんな気持ちぃ?」ニヤニヤ
真紅「……貴女、どうしてことある毎に私がいる所にいるのかしら?ストーカー?」
水銀燈「せぇ~っかく巻き付いた茨を切ってあげたのに。ほんっとかわいくないわね」
真紅「私はほむらを人工精霊で呼び出したのであって、貴女は本来お呼びでなくてよ」
水銀燈「何よブサイク」グヌヌ
真紅「黙りなさい性悪」グヌヌ
蒼星石「えっと……取りあえず助かったのは事実だよ」
翠星石「癪ですが取りあえず礼を言うです」
水銀燈「双子の妹は割と素直ね。真紅は姉を見習いなさぁい」
真紅「フン!」
水銀燈「まあいいわ。末妹退治の見学でもしてるといいわ」
267 = 1 :
杏子「くっそ!魔女め……!何てパワーだ……ちっきしょっ!」バシッ
ほむら「杏子。後は私に任せて」スッ
杏子「ほむら……!」
ほむら「巴マミのとこへ行ってあげて」
杏子「お、おう!あ、ほむら!茨の傷口には気を付けろ!」
ほむら「ありがとう。でも心配には及ばないわ。すぐ終わる」
マミ「……佐倉さぁん」トボトボ
杏子「おいマミ!魔女がこっち来た時はやられたかと思っ……」
マミ「よかったよぉ……鹿目さんが助かって……よかったよぅ……ひぐっ……鹿目さんにもしものことがあったら……私……うえぇぇん……」プルプル
杏子「お、おいおいおい……泣くなよ……仕方ないって。誰だって魔法少女無視して一般人を襲うなんて思わないって。……ほれっ」ポイ
マミ「え……?グリーフシード……?」パシッ
杏子「何かほむらが渡せって……ってマミのソウルジェムめっちゃ黒いな!」
マミ(ほ、ほんとだ……。…………暁美さん、それも見越して……)
杏子「えーっと……それはさておき、水銀燈もいるのはどして?」
268 = 1 :
金糸雀「それはわからないわ。……とにかく今は目の前の敵を何とかしないと!」
さやか「まどかァーーーーーー!」ダダダダダ
まどか「わわっ!さやかちゃん!」
さやか「無事でよがっだあ゙ぁぁーーーー!!」ギュゥー
まどか「ちょ、さやかちゃん……ちょ、強っ!茨とは別に痛いよさやかちゃん!」
さやか「って制服血まみれじゃないかまどかァーー!」アタフタ
まどか「こ、これはほむらちゃんの血だよ」
さやか「この言葉だけ聞いたらすげー怖いんですけど」
270 = 1 :
ほむら「お菓子の魔女……」
水銀燈「頭がジャンクな白薔薇の末妹もいてよぉ」
雪華綺晶 in 魔女「黒薔薇のお姉様……ごきげんよう。……紹介しますわ。こちらは私のお友達。名はシャルロッテ……」グパァ
ほむら「こいつが末妹、雪華綺晶……。魔女の口内に取り憑くなんてまるでタイノエね」ファサ
水銀燈「こんなどブサイクな魔女を取り入れようだなんてホンット、悪趣味ぃ」
ほむら(……普段の時間軸ではマミと戦いマミを食そうとしてきた。しかしわざわざ離れた位置のまどかを襲った……。そう考えると確かに魔女の行動を操って……魔女を取り入れているようにも見えるわ……)
ほむら(何故戦っていたはずのマミよりもまどかを襲った?あの魔女と戦っていたのが最初から杏子で、その側にまどかがいたから襲われたというのならわかるけど……)
ほむら「……水銀燈。魔女を倒すに至って、中にいる妹も巻き込むかもしれないわ」
水銀燈「どうぞぉ♪」
ほむら「そうさせてもらうわ……。早急に終わらせる」
真紅「気を付けてほむら。雪華綺晶はこの結界内、自由に茨を生やし、束縛するのだわ」
ほむら「ご忠告ありがとう。でも、それまでもないわ」
ほむら「さ、悪食の魔女には苦い薬を飲んでもらう」
カチッ
271 = 1 :
ほむら「私のお手製C4爆弾よ。じっくり味わいなさい」ポイポイ
ほむら「そして時は動き出す……」
ドガァァァァン
魔女「!」
翠星石「ま、魔女が丸ごと爆発したですぅ!?」
杏子「あの一瞬で……何をしやがったんだ」
真紅「……時間を止めたようね。さらにあの盾から武器を取りだしている」
さやか「四次元ポケット+ザ・ワールドだなんて……チートかよっての」
「ああ…私のお友達が……」
マミ「……」
杏子「おい!キラ何とかの声がするぞ!?」
蒼星石「どうやらすんでの所で魔女の中から逃げ出したみたいだね」
水銀燈「言うにことかいて友達ですってぇ?ちゃっかり逃げ出しといて白々しいわよ。所詮は寄生虫のジャンクね」
「口惜しい……口惜しい……口…し……」スゥ…
272 = 1 :
真紅「あの子……」ボソッ
さやか「?」
金糸雀「雪華綺晶は逃したけど、魔女は倒せたかしら!」
杏子「おいおいおい……あの爆発で生きてるって何者だよ……」
グニャァ…
まどか「あ…空気が歪むぅ……」
――病院
マミ「……病院ね」
さやか「も、戻ってこれた……」ヘナヘナ
蒼星石「さやか、大丈夫かい。初めて力を使わせてもらったけど……無理そうなら……」
さやか「蒼星石は優しいなぁ……。大丈夫だよ。気が抜けたというか、ホッとしただけだから」
上条「スー…スー…」
仁美「バスタブニ フエルワカメヲ ヒトフクロ………ムニャ」スヤスヤ
翠星石「取りあえず堕落した貴族みたいな体制で寝ている仁美を起こすですぅ」ユサユサ
仁美「……あら?」ムクリ
273 :
やっと追いついた
274 = 1 :
まどか「おはよう。仁美ちゃん。熟睡しちゃって、お疲れだねっ」
仁美「わ、私ってば、床で寝ちゃうなんて、ど、どうしちゃったのですか!?は、はしたないですわ///」
翠星石「仁美、もう門限近いから帰るですよ」
仁美「え、……ええっ!?も、もうこんな時間ですの?!す、すみません!お先に失礼しますわ!」ダバダバ
杏子「おー慌てとる慌てとる」
さやか「それじゃ仁美、また明日ね」
仁美「ですわー!」ダバダバ
杏子「眠ったままだな」
さやか「だ、大丈夫なの?」ソワソワ
蒼星石「上条君はもうしばらく眠ったままだろうね。でも大した負傷もないし、大丈夫だよ」
真紅「ただこれだけ騒いでも起きないのは雪華綺晶の栄養にされて疲労している証拠だわ。仮宿主だった、というところかしら」
マミ「……とにかく安静ってことね」
まどか「よかった……」ホッ
マミ「…………」チラッ
まどか「……マミさん?」
275 = 1 :
マミ「あ、あの……鹿目さん……」
まどか「マミさん?」
マミ「あの……本当にごめんなさい!!」バッ
まどか「え!?ま、マミさん!?そ、そんな、頭を下げないで……」
マミ「私がいながら、鹿目さんが魔女に襲われるなんて事態に……全部私の責任だわ」フルフル
まどか「そ、そんな!責任なんて……」
マミ「でも、私、完全に油断していたの!だから……だからあんな怖い目に……」
杏子「あ、あたしも……その、何か……茨くらっちまったし……。……悪ぃ」バッ
さやか「その、あたしも……まどかを助けようと思ったのに腰が抜けて……ただ見てるだけしかできなかったし……」バッ
まどか「そ、そんな……、み、みんな頭をあげて!」
マミ「うぅ……」
真紅・蒼星石・金糸雀「私(僕・カナ)達も不甲斐なかったわ(よ・かしら)……」
水銀燈「そうね」
真紅「貴女は黙ってなさい」
276 = 1 :
ほむら「巴マミ あなたはなんて 愚かなの 仲間がいると 油断しないで」
マミ「57577で説教された!」
ほむら「お馬鹿さん 佐倉杏子の お馬鹿さん」
杏子「手抜きで怒られた!」
ほむら「美樹さやかのばーか」
さやか「ちょっ!」
ほむら「巴マミ。貴女はローゼンメイデンの力を見下しているの?」
マミ「なっ、そ、そんなことは……!」
ほむら「あの結界に雪華綺晶がいるってわかっていたでしょ?その上で雪華綺晶に対しての警戒を特にしなかったから、まどかが襲われた。襲われても何も対処できなかった……と見受けられるけど」
マミ「ううっ……その通りです」
ほむら「まどかや金糸雀達にいいとこ見せようとカッコつけようとするから慢心や油断が生じたってとこでしょう。どうせ」クドクド
277 = 1 :
ほむら「何故魔女が、もとい雪華綺晶がまどかを狙ったかはさておき、私が来なかったらどうなっていたことか。危険な目に遭わさない等と自信満々だったあなたの姿はお笑いよ」クドクド
マミ「はうぅ……ご、ごめんなさい。全部その通り……。しかもあろうことか……あなたからグリーフシードまでもらっちゃったし……」
ほむら「でも……助かってよかった」
マミ「えっ……(デレた?)」
ほむら(雪華綺晶の影響で予定より早くグリーフシードが孵化したとすれば……下手したらマミを救えなかったかもしれなかった……危ない綱渡りでもあった……)
ほむら「ま、これに懲りたらもう二度と何も怖くないとか調子乗ったこと抜かさないことね」
マミ「う……返す言葉もないわ……」
ほむら「杏子は雪華綺晶がいたとは言え何故ベテランの魔法少女が二人もついていながらこうなったのか、という意味を込めて。美樹さやかは何か謝ってたから流れで言わせてもらったわ」ファサ
杏子・さやか「「えっと……ごめん」」
水銀燈「帰っていい?」
真紅「駄目よ」
278 = 1 :
ドヨーン
まどか(く、空気が……重い……)
まどか「……あ!そ、そうだ!」
ほむら「過ぎた事は仕方な……何?まどか」
まどか「ほむらちゃん!さっきの手の怪我は?!」ニギッ
ほむら「……あ、ちょっ、まどか。これくらい大丈夫って何度も……」
ほむら「それよりも私の血がベッタリついた制服だけど……、ちゃんと弁償するわ」
まどか「そ、そんな必要ないよ!私を助けてくれたんだもん!そんな……」ウルウル
まどか「うぅ……包帯もこんなボロボ……あれ?」
まどか「……包帯の中に何か……」
ほむら「ッ!」
杏子(そういえばあいつ、ずっと左手に包帯を巻いてるな……)
真紅(…………)
280 = 1 :
ほむら「そ、それは魔法少女の方の指輪ね。気にすることはないわ。まどか。は、離してもらえる?」グイグイ
蒼星石「……魔法少女『の方』?」
ほむら「あっ」
まどか「……ほむらちゃん!」ギュウッ
真紅「ほむら。包帯を取りなさい。もう、無理よ」
ほむら「……」スッ
杏子「……おっと、妙な動きはすんなよ」ガッシ
ほむら「く……」
杏子「別に取って食いやしねえさ。包帯を取るだけさ。ほれ、まどか」
まどか「うん……」シュル…
パラッ…
281 = 1 :
ほむら「…………」
マミ「……暁美さん」
さやか「転校生……」
まどか「……ほむらちゃん。その薬指の指輪って……やっぱり……」
蒼星石・杏子・金糸雀・水銀燈「……」
真紅「やはり、貴女、水銀燈と契約して、それを覚られないためにわざわざ包帯を巻いて隠してたのね」
ほむら「やはり……というと、どこで気が付いていたの?」
真紅「質問を質問で返す不躾失礼。ホーリエが貴女をここへ導いた訳だけど、よく貴女の居場所がわかったと思わない?」
ほむら「ッ?!」
ほむら「は、背後に何か……っ」チカッ
真紅「紹介するわ。彼女はベリーベル。私の第二の人工精霊。この子には常に貴女を監視させてもらったわ」
282 :
まだ投下してたのか…追いつくのは遠いけどとりあえず支援、おもしれえ
283 = 1 :
ほむら「桃色の人工精霊……い、いつから?」
真紅「貴女と出会った後お部屋で密会した時から」
マミ「み、密会?」
真紅「貴女は隠し通せていたつもりでしょうけど、貴女が水銀燈のマスターであることは私は知ってたわ」
杏子「いつの間にお前は……」
マミ「真紅ちゃん、密会のこともだけど、暁美さんがローゼンメイデンのマスターだってこと、何で黙ってたの!?」
真紅「……あの夜のことは私だけに止めてある。他言しないと約束したからよ。……この通りマミ達にも他の姉妹にさえ黙っておいた」
真紅「これで少しでも私のことを信用してくれると嬉しいのだけれど?ほむら」
ほむら「…………水銀燈は知ってた?ベリーベル?……がいたことに」
水銀燈「まぁねぇ」
284 = 1 :
まどか「ほむらちゃん……何で、秘密にしてたの?」
さやか「そ、そうだ転校生!まどかはあんたを心配してんのに……こんな重大なことを隠すなんて!」プンスカ
ほむら「……まどかに契約するなと言っておきながら、私はちゃっかり二重契約しているなんて、格好がつかないもの……」
マミ「それだけじゃないんでしょ……?」
ほむら「……」
蒼星石「事情が……あるんだね」
真紅「格好だなんて、特別に力が強い水銀燈と契約した理由にならないわ。言ったらどうかしら?」
真紅「ベリーベルに監視させていたから、貴女が何のために行動していらのかは私にはある程度わかってる。でも今はその全ては内密にする」
真紅「貴女の口から話してあげなさい。みんな力になってくれるわ。この真紅が保証する。私は貴女の味方よ」
真紅「あと杏子は私の下僕だから貴女の味方するにあたって杏子に拒否権はないわ」
杏子「おい」
ほむら「…………戦力に……なるからよ」
マミ「……戦力?」
285 = 1 :
ほむら「……ワルプルギスの夜が……見滝原に現れる……から」
杏子「!」
マミ「!」
さやか「え?何それ」
まどか「もしかしてマミさんが前にチラッと話してた、あの伝説の……?」
杏子「……何故わかる?」
ほむら
(……どうしたものか。今、未来から来たと言って、信じてもらえるかどうか……。
仮に信じてもらったとしても何故戻ってきたのか聞かれるだろう。今それは話せない……。
真紅や水銀燈も知っているのだろうか?いや、その件ばかりは口にしていないから大丈夫……)
ほむら「……今は秘密」
杏子「手札を見せてくれたっていいだろ」
ほむら(言えるわけ……ないわ……今、巴マミは危うく絶望しかけた。こんな状況で話したら……)
マミ「……私、あなたに救われるまで、あなたのことを悪い人だと思ってた。でも……今は……その全てが演技だとしても、真紅ちゃんを買収していたとしても、暁美さんを信頼したくて仕方ないわ」
ほむら「……巴マミ」
286 :
面白い
287 = 251 :
さるった?
289 = 181 :
SSの合間合間に1レスはさめばサルにならないきがしたけどきのせいかしら
290 = 1 :
マミ「フルネームで呼ばないでいいわよ?私、これからあなたの仲間になりたい……いえ、なるわ!」マミンッ
蒼星石「君が言いたくないことは、今でなくとも、いつか話して欲しいな。今は秘密のままでいい……僕も、できる限り協力する」
さやか「こらーっ蒼星石!マスターの私を差し置いて何を言うか!とにかく転……ほ、ほむら!さやかちゃんも胸を貸すからね!」
杏子「……あたしも見滝原が好きになったから、滅ぼされるなんてごめんだよ。それにあんたとは気が合うからな」
真紅「杏子は私の下僕だから理由どうこう関係なく……」
杏子「あーはいはい……」
金糸雀「かしらかしらー」
まどか「みんな絆があれば、大丈夫だよ!私には……そんな力はないけど、私もほむらちゃんを支えたいよ!」
水銀燈「絆……はぁ、くっさい……。まあ、利害は一致しているし、私も利用できる限りさせてもらうからぁ」
さやか「きっと仁美も事情を話せばわかってくれるよね!……魔法少女のことは素質がないっぽいからさっぱりかもだけどさ」
真紅「翠星石は……聞くまでもないわね」
ほむら「あなた達……」
291 = 1 :
ほむら「……ありがとう」コクッ
まどか「ほむらちゃん……」
QB「それで、結局どこでワルプスギルのことを知ったんだい?」
一同「!?」ザワッ
マミ「……キュゥべえ。あなた、いつから……」
QB「そうだね。君達が病室から白い茨で引きずり込まれたあたりからずっと近くで見てたね」
杏子「……ずっといたのかよ」
QB「うん。忙しそうだから黙ってたよ」
さやか「何でよ?!何でいるって言わなかったのさ」
QB「別に悪気はないよ。ベテランの魔法少女が二人もいるし、僕が説明するまでもないと思ってね」
QB「しかし雪華綺晶、か……彼女は一体何者なんだろうね」
QB「何にしても、僕も協力するよ。ほむら。一緒にワルプスギルを倒そうじゃないか」
水銀燈「目障りだわ。消えなさい。出ていかないとまたいじめるわよ」
QB「……やれやれ、わかったよ」キュップイ
ほむら「……(危うく気安く呼ぶなドグサレ淫獣野郎と口を滑らすとこだったわ)」
292 = 1 :
クー
まどか「あれ?何の音?」
マミ「佐倉さん。こういう時くらいお腹鳴らさないでよ……」
杏子「あたしじゃねぇよ」
ほむら「……私のよ」クー
さやか「え?……これって、お腹の虫?しかもほむらの?」
翠星石「空気の読めない腹の虫ですね」
ほむら「……///」クー
まどか(かわいい)
杏子「あたしもお腹減った」
293 = 1 :
――数日後の昼。学校の屋上
まどか「ほむらちゃん。さやかちゃん。仁美ちゃん。そしてマミさんとお昼ご飯を食べるよ!」
まどか「私以外全員ローゼンメイデンのマスターなもんだから、疎外感を感じるよ!」バーン
まどか「いいもん。ほむらちゃんとお弁当のおかずの交換ができるもん!」
マミ「あ、あの、クッキー焼いたんだけど、食べる?」
さやか「いいんですか!やったー!」モグモグサヤサヤ
まどか「わーい!」ハムハムマドマド
仁美「ですわー」モフモフヒトヒト
マミ「暁美さんもどう?」
ほむら「ええ、いただくわ」サクサクホムホム
マミ「ねぇ、放課後うちに寄っていかない?ケーキあるわよ」
ほむら「……私に気を使っているの?」
マミ「えっ」
ほむら「私が偉そうに説教をしたことなら気にしないで。ドールに憑かれた魔女の行動なんて、読めなくて当然なのだから。……まあ普通は警戒すると思うけど」
294 = 181 :
ほむらちゃん
295 = 1 :
マミ「……と、とにかくうちに来ないかしら?手作りのマドレーヌもあるわよ」
仁美「折角のご厚意ですが……習い事ですわ」
ほむら「用事があるわ」
マミ「そう……」
さやか「あの、あたしも今日も無理です。恭介のとこに行こうかな、と」
マミ「そう……。あれから大変だったものね……。やっぱり、私達も行きましょうか?」
さやか「それには及びませんっ!」
まどか「ここんとこ毎日上条君のとこに行ってるね」
さやか「お?まどか?妬いてるのかい?ん~?」
まどか「ありえないよ!」
さやか「お、おう……そんなはっきり言われるとさやかちゃんでもちょっと傷心……」
296 = 181 :
ほむらちゃん!
297 = 181 :
ほむらちゃん?
298 = 1 :
ほむら「ふふ、残念ね」クス
まどか「あ」
さやか「お、やったね」グッ
ほむら「え?」
さやか「ついにほむらの笑顔を見れた!」
ほむら「は?」
マミ「暁美さんの笑顔が見てみたいって美樹さんボヤいてたものね」
さやか「まどかがめっちゃかわいいと豪語するほむらスマイルが見れて……余は満足じゃ」
仁美「普段クールな方ですから、とても新鮮ですわ~。鹿目さんの仰る通りの……」
ほむら「……まどか?」ジト…
まどか「ウェ、ウェヒヒ///」
299 = 1 :
真紅「――と、いうことで、学校へ行っているほむら宅を借りて、第二回、薔薇乙女会議を始めるのだわ」
真紅「第一回は私と金糸雀だけだったからろくに話せなかったけど、今回は五人なのだわ」
翠星石「イメージと違って案外生活感あるですね。ほむら宅は」
水銀燈「初めて来た時はインスタントか栄養調整食くらいしかなかったわよ。私のおかげね」
金糸雀「それにしても水銀燈ったら、結構ほむらと仲良くしてるようかしら」
真紅「私も意外だけど、どうやら取引をして平等の立場になっているようだわ」
翠星石「はーっ、あの水銀燈と対等ですか……ほえーっ」
真紅「『余計な力を使わない』『ある程度の言うことを聞く』『余計なことを言わない』というほむらの条件に対して『力』と『食事』と『鞄を時限爆弾で破壊されない権利』という条件で……」
金糸雀「え、それって脅迫……」
水銀燈「…………」
真紅「ほむらの逆鱗に触れてしまったようね」
300 = 1 :
蒼星石「えっと……これがワルプルギスの夜の資料かな」ゴソゴソ
金糸雀「勝手に漁っちゃっていいのかしら」
水銀燈「いいわよ。私達に黙って魔法少女だけで会議しようとしたんだもの。いつの間にかマミが私をどう呼ぶべきかっていう議題になってたようだけど」
真紅「その話は聞いたわ。ローゼンメイデン抜きにそういう話はどうなのかという意見が出てそうなったのよね」
金糸雀「水銀燈ちゃんと呼ぶと水銀父ちゃんみたいになるとかなんとか」
翠星石「Hgパパ……」
金糸雀「で、紆余曲折の末『銀ちゃん』に落ち着いたのかしら」
水銀燈「…………」ムカムカ
真紅「さて、銀ちゃん。話を進めるわよ。まずはワルプルギスの夜の資料を見ましょう」
水銀燈「あんたら全員潰……でも羽根を散らかしたらほむらが怒るし許してあげる」
翠星石「……」
蒼星石「この辺りの地理が無知の状態だから、こんな初見の地図を眺めてもよくわからないね」
真紅「仕方ないわ。ワルプルギスの夜を倒す話はまた役者が揃ってからするとして……」
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- 杏子「そしてあたし達は走りだした」 (182) - [55%] - 2012/2/8 7:30 ★
- 杏子「さやかっていい匂いだなぁ…」 (142) - [55%] - 2012/3/28 2:45 ☆
- 杏子「まどかばっかり可愛くてズルい」 (414) - [54%] - 2011/11/22 8:45 ★★
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