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元スレまどか「さやかちゃんって、いつもその髪留めしてるよね」
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>>101
ちょっとわろた
ちょっとわろた
さやか「……そっか」
恭介「さて、と。それじゃ次は、さやかの番だ」
さやか「えっ?」
恭介「ホラ、この髪留めをプレゼントした時の約束」
さやか「………っ!!」
恭介「ホントなら去年だったんだろうけど、去年はこうしてお祝い出来なかったからね。今年に持ち越しになっちゃったけど」
恭介「さやかの心に決めた人、教えてよ?」
さやか「え、ええといやそれはホラあの……」アタフタ
恭介「ホラ、この髪留めは、僕とさやかの絆の証だろ?隠し事は無し、だ」
さやか「か、カウンターですか……」
恭介「さて、と。それじゃ次は、さやかの番だ」
さやか「えっ?」
恭介「ホラ、この髪留めをプレゼントした時の約束」
さやか「………っ!!」
恭介「ホントなら去年だったんだろうけど、去年はこうしてお祝い出来なかったからね。今年に持ち越しになっちゃったけど」
恭介「さやかの心に決めた人、教えてよ?」
さやか「え、ええといやそれはホラあの……」アタフタ
恭介「ホラ、この髪留めは、僕とさやかの絆の証だろ?隠し事は無し、だ」
さやか「か、カウンターですか……」
恭介「ちょっと、イジワル、だったかな?」
さやか「………」
恭介「まぁ、こうして二人とも覚えてたんだしさ。僕だって、流石にそこまで鈍くは無いし」
さやか「恭介……」
恭介「ただ、僕の方からは絶対に言わない。自惚れになるだろうから、ね」
さやか「っ……」
恭介「さやかの口から、聞きたい」
さやか「………け」
恭介「え?」
さやか「あ、あたしの心に決めた人ってのは、その、か、上条……け……です」カァァァァ
さやか「………」
恭介「まぁ、こうして二人とも覚えてたんだしさ。僕だって、流石にそこまで鈍くは無いし」
さやか「恭介……」
恭介「ただ、僕の方からは絶対に言わない。自惚れになるだろうから、ね」
さやか「っ……」
恭介「さやかの口から、聞きたい」
さやか「………け」
恭介「え?」
さやか「あ、あたしの心に決めた人ってのは、その、か、上条……け……です」カァァァァ
恭介「んん?ごめんさやか、よく聞こえなかったよ」
さやか「~~~……もうっ!!そ、そんな、わかりきったこと、いちいち聞いてこないでよ恥ずかしい!」
恭介「ちょっ、え、なんで!?」
さやか「何さ!あんたは、あたしを恥ずかしがらせたいの!?」
恭介「いやいや、だって僕の口から言ったら絶対自惚れになるだろ!?」
さやか「天才ヴァイオリニストなら、自惚れのひとつやふたつ、どうってことない!!」
恭介「それはおかしいだろ!?絶対僕の方からは言わないからねっ!」
さやか「ひ、卑怯モノー!!」
恭介「第一、教えてくれるって約束したのはさやかの方じゃないか!!」
ワーワー ギャーギャー
さやか「~~~……もうっ!!そ、そんな、わかりきったこと、いちいち聞いてこないでよ恥ずかしい!」
恭介「ちょっ、え、なんで!?」
さやか「何さ!あんたは、あたしを恥ずかしがらせたいの!?」
恭介「いやいや、だって僕の口から言ったら絶対自惚れになるだろ!?」
さやか「天才ヴァイオリニストなら、自惚れのひとつやふたつ、どうってことない!!」
恭介「それはおかしいだろ!?絶対僕の方からは言わないからねっ!」
さやか「ひ、卑怯モノー!!」
恭介「第一、教えてくれるって約束したのはさやかの方じゃないか!!」
ワーワー ギャーギャー
さやか「はぁっ……はぁっ……」
恭介「や、病み上がりにさやかとの言い合いはキツイっ……」
さやか「じ、自業自得!女の子から、そういうことは言わせないでよもうっ……」
恭介「あーもう……仕方ないな。自惚れだろうとなんだろうと知ったことか。言うよ、言うからね!?」
さやか「………っ、す、ストップ!」
恭介「なんだよ、結局止めるんじゃないか!」
さやか「こ、心の準備を……っ!」スー ハー スー ハー
さやか「よ、よしっ!オッケー!ドンと来いっ!」
恭介「あ、ゴメン。今度は僕の方の心の準備が」
さやか「ちょっ……はぁ……もういいよ……」
恭介「や、病み上がりにさやかとの言い合いはキツイっ……」
さやか「じ、自業自得!女の子から、そういうことは言わせないでよもうっ……」
恭介「あーもう……仕方ないな。自惚れだろうとなんだろうと知ったことか。言うよ、言うからね!?」
さやか「………っ、す、ストップ!」
恭介「なんだよ、結局止めるんじゃないか!」
さやか「こ、心の準備を……っ!」スー ハー スー ハー
さやか「よ、よしっ!オッケー!ドンと来いっ!」
恭介「あ、ゴメン。今度は僕の方の心の準備が」
さやか「ちょっ……はぁ……もういいよ……」
さやか「いい?あたしが心に決めた人ってのはね」」
恭介「問答無用なの!?ちょっ、待っ……」
さやか「上条恭介、って言う、天才ヴァイオリニストだよ」
恭介「おぉう……」
さやか「……こ、これで満足?」
恭介「胸がいっぱいです」
さやか「……なんか恭介、この状況楽しんでない?」
恭介「正直楽しんでました」
さやか「もうっ……あたしがどんだけ頭を悩ませたと思ってんのさ……」
恭介「だってさやか、からかいがいがあるんだもん」
さやか「普段からかわれるのはいいけど、こう言う時くらいはシリアスになってよ……」
恭介「あはは、ゴメンゴメン」
恭介「問答無用なの!?ちょっ、待っ……」
さやか「上条恭介、って言う、天才ヴァイオリニストだよ」
恭介「おぉう……」
さやか「……こ、これで満足?」
恭介「胸がいっぱいです」
さやか「……なんか恭介、この状況楽しんでない?」
恭介「正直楽しんでました」
さやか「もうっ……あたしがどんだけ頭を悩ませたと思ってんのさ……」
恭介「だってさやか、からかいがいがあるんだもん」
さやか「普段からかわれるのはいいけど、こう言う時くらいはシリアスになってよ……」
恭介「あはは、ゴメンゴメン」
恭介「そっか、さやかが心に決めた人は、僕、か……」
さやか「いつから気付いてたの?」
恭介「うーん……確信が持てたのは、さやかも約束をしっかりと覚えてたって所辺りからかな」
さやか「ついさっきじゃん……」
恭介「そりゃあ、ね。考えてみれば、だいぶ昔に貰った髪留めを未だに大事にしてるなんて、普通に考えたらありえないな、って思ったし」
恭介「それに気付いたら、なんか、妙に気恥ずかしくなってさ」
恭介「それで、こういう感じになってしまいました、と」
さやか「他人事みたいに言って……で?」
恭介「はい?」
さやか「はい?じゃないよ。人に告白させといて、返事も無しなの?」
恭介「!?」
さやか「いつから気付いてたの?」
恭介「うーん……確信が持てたのは、さやかも約束をしっかりと覚えてたって所辺りからかな」
さやか「ついさっきじゃん……」
恭介「そりゃあ、ね。考えてみれば、だいぶ昔に貰った髪留めを未だに大事にしてるなんて、普通に考えたらありえないな、って思ったし」
恭介「それに気付いたら、なんか、妙に気恥ずかしくなってさ」
恭介「それで、こういう感じになってしまいました、と」
さやか「他人事みたいに言って……で?」
恭介「はい?」
さやか「はい?じゃないよ。人に告白させといて、返事も無しなの?」
恭介「!?」
さやか「何驚いてんのさ?」
恭介「え?それ、今更答えなきゃダメ?」
さやか「自惚れになるからちゃんと返事聞かなきゃあたしも納得出来ませーん」
恭介「くっ、意趣返しのつもりかい……?」
さやか「ま、さっきの恭介の言ってた通りなら、返事はわかりきってるけどね」
恭介「え?」
さやか「『今の僕は、ヴァイオリンに忙しい』……だったっけ?」
恭介「………」
さやか「だから、あたしのこの気持ちも恭介には届かないわけで」
恭介「参ったな……」
恭介「え?それ、今更答えなきゃダメ?」
さやか「自惚れになるからちゃんと返事聞かなきゃあたしも納得出来ませーん」
恭介「くっ、意趣返しのつもりかい……?」
さやか「ま、さっきの恭介の言ってた通りなら、返事はわかりきってるけどね」
恭介「え?」
さやか「『今の僕は、ヴァイオリンに忙しい』……だったっけ?」
恭介「………」
さやか「だから、あたしのこの気持ちも恭介には届かないわけで」
恭介「参ったな……」
さやか「だから、あたしの答えは決まってるの」
恭介「………」
さやか「『これからは今まで以上に、距離を縮めるからね』……と」
恭介「さやかは、それでいいのかい……?」
さやか「何言ってんのさ。仁美にだって、そういう風にさせたわけだし。仁美とは付き合うの無理で、あたしとはオッケーなわけ?」
恭介「まぁ、理屈で言ったらそうなるんだけどさ……」
さやか「もし、ヴァイオリン以外のことを考える余裕が出来たらさ。その時、また、あたしは恭介にアタックするよ」
さやか「それまでは、あたしと恭介は、幼馴染」
恭介「………」
さやか「『これからは今まで以上に、距離を縮めるからね』……と」
恭介「さやかは、それでいいのかい……?」
さやか「何言ってんのさ。仁美にだって、そういう風にさせたわけだし。仁美とは付き合うの無理で、あたしとはオッケーなわけ?」
恭介「まぁ、理屈で言ったらそうなるんだけどさ……」
さやか「もし、ヴァイオリン以外のことを考える余裕が出来たらさ。その時、また、あたしは恭介にアタックするよ」
さやか「それまでは、あたしと恭介は、幼馴染」
恭介「それが、さやかの答えなんだね」
さやか「そういうこと」
恭介「わかった。一人前になるまで、さやかにも、仁美さんにも、待ってもらうことにする」
さやか「あたしも仁美も、心変わりするかもしれないからね?頑張って、恭介」
恭介「……こう言う時は、なんて言ったらいいのかな?」
さやか「そりゃ、乙女を待たせるわけだし。『ゴメンね』、じゃない?」
恭介「………ゴメン」
さやか「ん!それだけ聞ければオッケー!」
さやか「そういうこと」
恭介「わかった。一人前になるまで、さやかにも、仁美さんにも、待ってもらうことにする」
さやか「あたしも仁美も、心変わりするかもしれないからね?頑張って、恭介」
恭介「……こう言う時は、なんて言ったらいいのかな?」
さやか「そりゃ、乙女を待たせるわけだし。『ゴメンね』、じゃない?」
恭介「………ゴメン」
さやか「ん!それだけ聞ければオッケー!」
さやか「ああ、後、この髪留めは恭介に返しておく」
恭介「え?」
さやか「ほら、今日貰った新しい髪留めがあるしさ。これを恭介の側に置いておけば、必要以上に頑張れるんじゃない?」
恭介「はは、ホントに参ったな……さやかには完敗だ」
さやか「今まで、仁美にはずいぶんとハンデを与えちゃったみたいだし。これくらいは、させてもらわないとね」
恭介「うん。大事に、預からせてもらいます」
さやか「ん!この新しい髪留め、大事に使うから」
恭介「そうしてくれると、僕も嬉しいかな」
恭介「え?」
さやか「ほら、今日貰った新しい髪留めがあるしさ。これを恭介の側に置いておけば、必要以上に頑張れるんじゃない?」
恭介「はは、ホントに参ったな……さやかには完敗だ」
さやか「今まで、仁美にはずいぶんとハンデを与えちゃったみたいだし。これくらいは、させてもらわないとね」
恭介「うん。大事に、預からせてもらいます」
さやか「ん!この新しい髪留め、大事に使うから」
恭介「そうしてくれると、僕も嬉しいかな」
気をつけろ!
男にとって都合の良いことを言う女に甘えると
いつかとんでもない目に遭うぞ!
男にとって都合の良いことを言う女に甘えると
いつかとんでもない目に遭うぞ!
数日後、とある魔女結界―――
さやか「でいっ!」ブゥンッ!
ズバァァ!
魔女「……」ヒュッ
さやか「おっとっ!!」ヒョイ
さやか「っ……」クシャ
さやか(よかった、無事だ)
さやか「よくもあたしの大事な髪留めを狙ったな、この魔女め!!」チャキッ
ズバァァァァァン!!
魔女「っ!!」ボロボロ…
さやか「でいっ!」ブゥンッ!
ズバァァ!
魔女「……」ヒュッ
さやか「おっとっ!!」ヒョイ
さやか「っ……」クシャ
さやか(よかった、無事だ)
さやか「よくもあたしの大事な髪留めを狙ったな、この魔女め!!」チャキッ
ズバァァァァァン!!
魔女「っ!!」ボロボロ…
さやか「よっし、完勝!」スタッ
まどか「お疲れ様、さやかちゃん!」
さやか「にしても、なんでこう…誰も助けに来ないんですかねぇ?」
まどか「あはは、仕方ないよ。みんな、それぞれパトロールしてるんだし」
さやか「この新しい髪留めだけは絶対に死守せねば……!」
まどか「そう言えば、いつの間にか新しいのに変わってるね。結局、変えちゃったんだ?」
さやか「ん、まぁね」
まどか「前に付けてたのはどうしたの?」
さやか「ん?それはね……」
さやか「未来の為に、とある場所に置いて来たのだ!」
終わり
まどか「お疲れ様、さやかちゃん!」
さやか「にしても、なんでこう…誰も助けに来ないんですかねぇ?」
まどか「あはは、仕方ないよ。みんな、それぞれパトロールしてるんだし」
さやか「この新しい髪留めだけは絶対に死守せねば……!」
まどか「そう言えば、いつの間にか新しいのに変わってるね。結局、変えちゃったんだ?」
さやか「ん、まぁね」
まどか「前に付けてたのはどうしたの?」
さやか「ん?それはね……」
さやか「未来の為に、とある場所に置いて来たのだ!」
終わり
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