元スレまどか「さやかちゃんって、いつもその髪留めしてるよね」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
とある魔女結界―――
さやか「てやっ!」ザシュッ
魔女「―――」ブゥンッ!
さやか「っと!」ヒラリ
バチンッ
さやか「え?」ワサワサ
さやか「あ、あああぁぁぁ!!あたしの髪留めがあああ!!?」
魔女「―――」
さやか「くそっ、先に魔女を倒してから……っ!」ズバンッ
魔女「!!」ボロボロ…
さやか「結界が崩れる前に回収回収……っと」ヒョイ
2 = 1 :
さやか「ふぅ……」スタッ
まどか「あっ、さやかちゃん!大丈夫だった?」
さやか「うん、あたしは大丈夫。ただ……」
まどか「?」
さやか「あたしの髪留めが……」
ボロッ
まどか「あー……ポッキリ行っちゃてる……」
さやか「くそー……ちょっと油断したなぁ……」
3 :
ほう
4 = 1 :
まどか「もう、それじゃ使えないんじゃないかな?」
さやか「いや、直す」
まどか「え、直すの!?」
さやか「うん、直す」
まどか「新しいの買った方がいいんじゃないかなぁ……」
さやか「いや、直す!」
まどか「うーん……まぁ、さやかちゃんがそれでいいならなにも言わないけど……」
6 :
ほうほう
7 = 1 :
さやか「手で直すのは無理っぽいかなぁ……」
まどか「さやかちゃんって、いつもその髪留めしてるよね」
さやか「え?うん、まぁね」
まどか「そんなに大事な物なの?」
さやか「うん。すっごい大事な物」
まどか「誰かからの贈り物とか?」
さやか「ま、まぁ、ね」
まどか「わたしと知り合った時には既に持ってたよね」
さやか「あたしの思い出の物だからね」
まどか「ふーん……」
8 :
魔法少女姿では髪留めしてないよね?
9 = 5 :
>>8
そんなことはいいんだ重要なことじゃない
10 = 1 :
夜、さやかの部屋―――
さやか「んー……」イソイソ
さやか「よ、よし。これでとりあえずは……」パチンッ
さやか「ちょっと形が歪になっちゃったけど……まぁ、いいかな」
さやか「はぁ……ヘコむなぁ……」
さやか「昔っからずーっと大事にしてたのに……」
さやか「……恭介……」
11 :
書き溜めっぽいので、さやかがレズにならないことを期待しつつ支援
12 = 1 :
恭介『さやか、誕生日おめでとう』
さやか『ありがとー、恭介』
恭介『はい、誕生日プレゼント』
さやか『うわぁ、ありがとう!開けていい?』
恭介『うん、いいよ』
さやか『なんだろう……』ガサガサ
さやか『……髪留め?』
恭介『うん。僕一人で、何がいいかなって決めたんだ』
さやか『あ、ありがとう恭介!』
13 :
いい書き貯めだ
14 :
さやさや
15 = 1 :
恭介『付けてみてよ』
さやか『う、うん!』パチンッ
さやか『ど、どう……かな?』
恭介『すっごい似合ってるよ!僕の予想通り!いや、それ以上かも!』
さやか『えへへ……あたし、可愛い?』
恭介『可愛い!さやかの髪色に、よく合ってるね!』
さやか『これ、一生大事にするね!』
恭介『あはは、そんなに大事にするような物でもないと思うけどね』
さやか『ううん!恭介からのプレゼントだもん、一生大事にする!』
16 = 14 :
さやかわいい
17 = 1 :
恭介『そこまで喜んでくれて、僕も嬉しいよ!』
さやか『将来、誰かと結婚する時もこれ付けていたいなぁ』
恭介『結婚って……どれだけ未来の話をしてるのさ?』
さやか『女の子は、みんなそういう夢を持ってるの!』
恭介『……うーん、将来さやかと結婚する人ってどんな人かなぁ?』
さやか『もうね、心に決めた人はいるんだよ?』
恭介『そうなの!?それじゃあ、言う程遠い未来ってわけでもないんだね。で、誰なの?』
さやか『あはは、教えなーい!』
恭介『えー、いいじゃないか教えてくれたって』
さやか『絶対に教えないもん!あたしたちがもっと大きくなったら、恭介にも教えてあげる!』
恭介『約束だよ、さやか?』
さやか『うん。約束』
18 = 6 :
これで気づかない恭介をはっ倒したい
19 = 1 :
さやか「……懐かしいなぁ。恭介、あの時の約束、まだ覚えてるのかな」
さやか「でも、もう、それも無理かな。恭介には……」
さやか「ううん、いいや!考えないようにしないと!」
さやか「……っ、ふわぁぁ~……そろそろ寝ようっと」カチカチ
さやか「この髪留めもちゃんと外して……っと」パチンッ
さやか「………おやすみ、恭介」
20 = 14 :
さやさや……
21 = 1 :
翌日―――
さやか「行ってきまーす!」タッタッタ
さやか「おはよう、まどか、仁美!」
まどか「おはよう、さやかちゃん!」
仁美「おはようございます、さやかさん」
さやか「んじゃ、行こっか!」
まどか「さやかちゃん、髪留め、直したんだね」
さやか「うん、昨日家に帰ってからね」
仁美「髪留めですの?……あら、形が歪んでいますわ」
さやか「あー、昨日、ちょっとあってね」
仁美「それをわざわざ直したんですの?」
さやか「そうだよ」
仁美「新しいのを買えばよろしいのに……」
22 = 5 :
これはもしや…
23 = 1 :
さやか「そういうわけにもいかないんだなー、これが」
仁美「?」
さやか「なんて言うか、長年愛用してたものだから愛着が湧いてんのよ」
仁美「そうですの。物を大事にするというのはいいことだと思いますわ」
さやか「あっはは、まぁねー」
まどか(昨日は思い出の物って言ってたのに、仁美ちゃんにはその事は言わないんだ?)ヒソヒソ
さやか(その事は伏せといて、まどか)ヒソヒソ
まどか(う、うん……)ヒソヒソ
24 = 11 :
仁美「パンが無いならケーキを食べればいいのですわ」
25 = 1 :
仁美「あっ……」
さやか「おっ、あそこに見えるは恭介だね」
仁美「……」
まどか「仁美ちゃん?」
仁美「な、なんですの?」
さやか「あー、あたしには気を遣わなくっていいって。恭介んとこ、行ってあげなよ」
仁美「……すみません」タッ
仁美「―――」
恭介「―――」
さやか「はぁ……世話の焼ける二人だこと」
まどか「さやかちゃん……」
26 = 11 :
もうここから見るのキツいな…
27 :
実はメンタル崩壊寸前可愛い
28 = 1 :
学校―――
さやか「おはよ、ほむら」
まどか「おはよう、ほむらちゃん」
ほむら「おはよう二人とも……あら、さやか?」
さやか「ん、なに?」
ほむら「髪留め……」
さやか「うーん……やっぱり目立つのかなぁ、これ?」
ほむら「あら、気付いてたのね」
さやか「どういう意味?」
ほむら「てっきり歪んでいるのに気付かずに付けているのかと思ったわ」
さやか「失礼なっ!」
29 = 1 :
ほむら「そう言えば、今週の日曜はさやかの誕生日だったわね」
さやか「え、うん。覚えてたんだ」
ほむら「一応、ね」
まどか「さやかちゃんの誕生日パーティ、やらないとね!」
さやか「あ、ありがとう二人とも……」
ほむら「わたし達だけじゃないわ。マミも杏子も、すっかりその気よ?」
さやか「本当に?いやぁ、なんか気恥ずかしいですなぁ」
ほむら「当日はマミの家でやるってマミが張り切っていたから、気付いていないフリをしてあげなさいよ?」
さやか「なんでそう言うことばらすかな!それならサプライズの方が嬉しいのに!」
ほむら「あなたを喜ばせるのはわたしのポリシーに反するわ」
さやか「相変わらずですねぇほむらさんは……」
30 = 14 :
はりきりまみまみ
31 = 1 :
仁美「そういえば恭介さん、今週の日曜は何か用事ありますの?」
恭介「日曜?ごめん、その日は外せない用事があるんだ」
仁美「そうですの?」
恭介「何かあったかい?」
仁美「いえ、用事があるのならいいんですの」
恭介「ゴメンね、仁美さん」
仁美「ちなみに、どんな用事ですの?」
恭介「ちょっと、ね」
仁美(さやかさんの誕生日に、わたくしには話せない用事……)
仁美(………ちょっと、悔しいですわね)
32 = 14 :
かみかみ?
33 :
わさわさ
34 = 1 :
数日後、さやかの誕生日当日―――
マミ「みんな、準備は終わった?」
杏子「最終確認だ!」
まどか「お部屋の飾りつけ、よし!」
ほむら「お祝いのケーキ、よし」
マミ「クラッカー、準備OK!」
杏子「うしっ、完璧だな!んじゃ、さやかをお出迎えに行くとするか!」
マミ「美樹さん、家にいるのかしら?ここまで準備しておいて、美樹さんが用事あるなんてことになったら目も当てられないわ」
ほむら「心配することはないと思うわよ、マミ」
マミ「そうかしら?」
ほむら「ええ」(事前に話はつけてあるもの)
35 :
ほむらちゃんは友達思いだなぁ!
36 = 5 :
クラッカーには苦い思い出がある
38 = 1 :
まどか「それじゃ、杏子ちゃん、行こう!」
杏子「おう!マミとほむらは、留守番な!」
マミ「ええ、わかっているわ。お出迎え、よろしくね」
ほむら「待っている間、暇すぎてクラッカーを全て使いきってしまうかもしれないわね」
まどか「だ、ダメダメほむらちゃん!」
ほむら「ふふ、流石にそれは冗談よ」
杏子「ほら、行くぞまどかー!」
まどか「あっ、待ってよ杏子ちゃーん!」タッタッタ
マミ「うふふ、美樹さん驚くかしら?」
ほむら「きっと驚くわ。反応が楽しみね」(さやかのリアクションが楽しみ、という意味なのだけれど)
39 = 1 :
数十分後、マミの家―――
杏子「ほれ、さやか」
まどか「今日の主役はさやかちゃんだよ!」
さやか「あはは、なんか照れるなー」
ガチャ
マミ「いらっしゃい、美樹さん!」パァァン!
ほむら「クラッカー、ちゃんと残しておいてあげたわよ」パァァン!
QB「マミの家に来たのは間違いだった……どうして僕までクラッカーを鳴らさなきゃダメなんだ」パァァン!
さやか「おぉう!?クラッカーまで用意してくれたの!?いやーさやかちゃんは幸せものですなー!」
ほむら「……」(ちっ、無難にこなしたか)
40 = 5 :
フライングもしけってもいない…だと?
41 = 35 :
ちっ
42 = 1 :
マミ「えーコホン。それじゃ、改めまして……」
マミ「美樹さん、お誕生日おめでとう!」パァァン!
まどか「おめでとう、さやかちゃん!」パァァン!
杏子「おめでとう、さやか!」パァァン!
ほむら「一応わたしも言っておくわ。おめでとう、さやか」パァァン
QB「おめでとう、美樹さやか」パァァン
さやか「ありがとー、みんな!あと、キュゥべえ。こういう時くらい、もう少し嬉しそうに言ってくれてもいいんじゃない?」
QB「そんなことを言われてもね。クラッカーを鳴らすのだって僕にとっては重労働なんだよ?」
さやか「まぁ、体小さいしね……」
43 = 14 :
きゅっぷいきゅっぷい
44 = 1 :
マミ「はい、美樹さんの分のケーキ。チョコに文字入れしたのは……まぁ、誰か言わなくっても見ればわかるわね」
さやか「?」
『はっぴーばーすでー美樹さやか』
さやか「………ほむら」
ほむら「なにかしら?」
さやか「バレバレですよこれ」
ほむら「あなたの為にわざわざやってあげたのだから感謝なさい」
さやか「いや、いくらなんでもフルネーム書きにひらがなで『はっぴーばーすでー』って……」
まどか「ほむらちゃんなりの照れ隠しだと思えばいいんだよ、さやかちゃん」
ほむら「ちょっ、まどか!?」
さやか「ほほう?そう考えると、なんだか急に可愛げが出て来たように見えますなぁ?」
ほむら「くっ……」
杏子「素直じゃねぇなぁほむらは」
45 = 14 :
てれてれほむほむ
46 = 1 :
恭介の家―――
プルルルル プルルルル ガチャ
恭介「……あっ、もしもし。上条恭介です。はい。さやか、いますか?」
恭介「え、いない?友達の家にお呼ばれして行ってる……ですか」
恭介「はい、はい……わかりました」
恭介「うーん……さやか、忘れてるのかなぁ……」
恭介「携帯に電話、入れてみよう」
ピ ポ パ プルルルル プルルルル……
47 = 35 :
忘れてるぅぅぅ!?!?!
48 = 1 :
プルルルル プルルルル
さやか「うーん、相変わらずマミさんの作ったケーキは美味ですなぁ♪」
マミ「美樹さん、すっかりご機嫌ね」
さやか「あっはは、そりゃお祝いされちゃったらご機嫌になりますよ!」
杏子「チョコは食わねぇのか?」
さやか「ん、これは最後のおたのしみに取っておくのだ!」
ほむら「そんなことせず、ひと思いに食べてしまいなさい」
さやか「ん?んん?恥ずかしいのですかな?これを残しておくのが」ニヤニヤ
ほむら「そっ、そんなわけないでしょう?」
まどか「じゃあ、そのまま残しておいても問題ないよね!」
ほむら「まどかぁ……」
QB(なんだか話しかけにくいな。さやかの電話、鳴っているのだけど)
プルルルル プルルルル……
QB(おや、止まったね)
49 :
うむ
50 = 35 :
ほむらちゃんやわ~
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