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    元スレ櫻子「階段から落ちて人格が入れ替わりました!私は誰でしょー!」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - ゆるゆり + - 入れ替わり + - 綾乃「二人で紡ぐ物語」 + - + - 鬱ゆり + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 = 87 :

    ~通学路~


    櫻子「うわあ!急がないと遅刻しちゃう!」

    向日葵「す、すみません、私が着替えを持ってきていなかったから……」

    櫻子「気にしない気にしない!走れば間に合うって!」

    櫻子「というか、櫻子ちゃんの身体、かるーい!凄く早く走れる!」

    向日葵「ちょ、ま、待ってください、歳納先輩……」ハァハァ

    櫻子「っと、ひまっちゃん、ごめんね、急ぎ過ぎちゃった」

    向日葵「す、少しだけ休めば、走れますので……」ハァハァ

    櫻子「うん!」

    106 = 87 :

    プルルルー


    向日葵「あ、あれ、電話……?」ピッ

    向日葵「も、もしもし、向日葵ですが……」

    綾乃『あ、古谷さん?』

    向日葵「杉浦先輩?」

    綾乃『朝からごめんなさい、ちょっと聞きにくいんだけど……』

    綾乃『大室さんって、そちらに居るかしら?』

    向日葵「……はい、います」

    綾乃『本当に、大室さんなのね?』

    向日葵(あ、杉浦先輩、もしかして……)

    107 = 87 :

    向日葵「えーと、言いにくいのですが、櫻子であって櫻子じゃない方がこちらにいらっしゃいますわ」

    綾乃『……なるほど、お互い、状況は理解してるのね』

    向日葵「と言う事は、やっぱり、杉浦先輩も……?」

    綾乃『ええ、船見さんと私は、歳納京子と大室さんの状況を理解してるわ』

    綾乃『これから西垣先生に相談に行くから、貴女達も……』


    ≪ザザザザッ≫



    向日葵「杉浦先輩?」

    112 = 98 :

    書ききってほしい支援

    113 :


    このところどころ不思議存在を入れたがるのはさくひまSS連日投下のヤツかな

    115 = 100 :

    >>113
    多分違うと思うけど……

    116 = 87 :

    ≪ザザザザザやめて≫


    向日葵「え?」


    ≪やめて≫

    ≪やめて≫

    ≪やめて≫

    ≪本当にやめて≫


    向日葵(え、なんですのこれ、混線?)


    ≪ザザザザザザザッ≫

    ≪そんなのは、嫌なの≫

    117 = 87 :

    ≪人の想いは踏みにじられるの≫

    ≪例えどんな純粋な思いを抱いていても≫

    ≪踏みにじられて終わらされてしまうの≫

    ≪だから≫

    ≪だからね≫

    ≪    ≫


    向日葵「杉浦先輩?」

    綾乃「貴女達も合流してほしいなって」

    向日葵「え……あ、はい」

    綾乃「今私達は、○号線の近くに居るから……」

    向日葵(やっぱり混線だったのかしら……)

    向日葵「あ、それなら私達もその近くに居ますわ」

    118 = 87 :

    櫻子「あ、ひまっちゃん、見てみて」

    向日葵「は、はい?」

    櫻子「私がいるよ~」

    向日葵(あ、本当ですわ、歳納先輩と、杉浦先輩と船見先輩が)

    向日葵(意外に近くにいらっしゃったんですのね)

    櫻子「おーーーい!わたしーーーーー!」ブンブン

    119 = 87 :


    京子「あ!船見先輩!私がいますよ!ほら!道路の向こう側!」

    結衣「うん、そうだね」

    綾乃「あら、あんなに近くに居たのね」

    京子「おーーーーーい!わたしーーーーーーーー!」タッタッタッ

    結衣「あ、ちょ、大室さん、突然飛び出したら」

    綾乃「危ないわよ!」

    京子「平気ですって!」タッタッタッ


    コッ


    京子「あうっ」ズデーン

    121 = 87 :

    結衣「あ……」

    綾乃「……あ」



    向日葵「え……」

    櫻子「……!」

    京子「いてて……転んじゃった……」

    京子「歳納先輩、やっぱり運動不足なんじゃ……」

    向日葵「櫻子!危ない!」

    京子「ほえ?」

    122 = 87 :

    間に合わないと思った

    ここから歳納先輩の身体……

    もとい、櫻子が倒れてる道路まで距離があり過ぎる


    だから、助けようとしても間に合わない


    間に合わずに

    櫻子にトラックが突っ込む


    そう思った

    きっと、船見先輩や杉浦先輩も、そう思ったのだろう


    けど

    1人だけ

    そう思わなかった人がいた

    123 = 87 :

    「櫻子ちゃん!」

    その人は凄いスピードで櫻子に向かって行った

    そう、今の彼女の身体が持つ運動能力なら

    もしかしたら

    もしかしたら

    届くのかもしれない


    私が期待した通り


    その人の手は、倒れたままの櫻子が伸ばした手に届いた

    124 = 87 :




    けど、それだけだった



    126 = 87 :

    歳納先輩が伸ばした手は衝撃で払われ

    櫻子はそのまま、トラックの車輪に巻き込まれて

    引き摺られて

    塀に激突して

    潰れた

    127 = 87 :

    向日葵「……え」

    櫻子「い、いたた……」

    向日葵「え、う、うそ……」

    櫻子「あ、あれ、私……」

    向日葵「う、うそよ、うそ、こんな……」

    櫻子「頭が、ふらふらして……」

    向日葵「と、歳納先輩、ど、どうしましょう……さ、櫻子が、櫻子がっ……」ガクガク

    櫻子「え、なに?呼んだ?」

    向日葵「櫻子が!トラックの下敷きに!た、助けないとっ!」

    櫻子「なに言ってるの、向日葵」

    128 = 100 :

    おい

















    おい

    129 = 87 :




    櫻子「櫻子は私だけど」



    130 = 87 :

    向日葵「……は?」

    櫻子「私、どうしたんだろ、確か、道路で転んで……」

    櫻子「そうだ、それで、私の身体が走ってきて……あれって、歳納先輩だよね、身体入れ替わったんだし」

    櫻子「え、歳納先輩は?」

    向日葵「……」

    櫻子「ねえ、向日葵、歳納先輩は?」

    向日葵「……」

    櫻子「向日葵?」

    向日葵「櫻子が、元の身体に戻ってる……じゃあ」

    向日葵「じゃあ、歳納先輩の身体には……」

    向日葵「あの身体には……」

    向日葵「あの潰れてしまった身体には……誰が……」

    131 = 87 :

    電話の最後の一言を想いだした


    ≪貴女達が≫

    ≪不幸になりますように≫


    132 = 87 :

    私と櫻子は歳納先輩のお葬式には参加しなかった

    出ると、恐らく、櫻子は「感謝」されてしまう

    公には、櫻子は道路で転んだ歳納先輩を助けようとしたのだから

    本当は逆だけど



    だから、私達は歳納先輩のお葬式には、参加しなかった

    133 :

    なんか前にも同じものを読んだ気がする

    136 = 87 :

    向日葵「……櫻子、気を落とさないで……」

    櫻子「……」

    向日葵「貴女が悪いわけじゃ……」

    櫻子「……ありがとう」

    櫻子「けど、今はその事には触れられたくない……ごめん」

    向日葵「櫻子……」

    櫻子「先に、生徒会室に行くね……」タッ

    137 = 87 :

    向日葵「……」

    向日葵(櫻子が、先に行ってくれた助かりましたわ……)

    向日葵(だって、だって、私も、泣いてしまいそうですもの……)

    向日葵(歳納先輩……)

    向日葵(う、ううっ……)グスッ

    向日葵(どうして、どうして死んでしまわれたのですか、どうしてっ……)ヒック

    向日葵(私、もっと歳納先輩のこと、知りたかったのに……なのにっ)ヒック

    138 = 87 :

    ~生徒会室前~


    向日葵(……)ヒック

    向日葵(駄目ですわ、何時までも泣いていたら……)

    向日葵(きっと、きっと船見先輩や杉浦先輩は、私よりももっと……)

    向日葵(もっと辛いはずですし……)

    向日葵(当事者である櫻子も……きっと……)


    『納得いかないよ!そんなの!』


    向日葵「……!」ビクッ

    139 = 87 :

    向日葵(い、今の声、生徒会室の中から……?船見先輩の声みたいでしたけど……)


    『どうして、どうしてそんな事の為に、京子が!』

    『ふ、船見さん、落ち着いて!』

    『綾乃だって、こんなの納得できないって言ってただろ!』

    『そ、そうだけど……』


    向日葵(誰かと、喧嘩してる……)

    向日葵(誰と?)

    向日葵「あ……」

    向日葵「ま、まさか……」


    ガラッ


    141 = 111 :

    京子ちゃんマジ名演技…?

    142 = 87 :

    結衣「はぁ……はぁ……」

    櫻子「……」

    綾乃「あ……古谷さん……」

    向日葵(う、うそ、櫻子が……櫻子が……2人に攻められて?)

    向日葵「や、やめてください……」

    綾乃「古谷さん、違うの……」

    向日葵「や、やめてください!さ、櫻子を攻めたって、歳納先輩は、歳納先輩はっ……」

    結衣「……」ギリッ

    櫻子「ひ、向日葵、違うの、これは……」

    結衣「……」タッ

    綾乃「あ、ふ、船見さんっ!」タッ

    143 = 87 :

    向日葵「さ、櫻子が悪いわけじゃ……ありませんっ……」

    向日葵「櫻子は、悪くない、悪くありませんわ……」ウルッ

    櫻子「向日葵……」

    向日葵「さ、櫻子、大丈夫、私が、私が守って差し上げますから……」ヒック

    向日葵「大丈夫、大丈夫ですからっ……」グスッ

    櫻子「……ごめん」

    向日葵「だって、櫻子にだって、弱いところはあるんですから、幾ら強そうに見えても、何時も笑っていてもっ……」ヒック

    144 = 87 :




    櫻子「ごめんね、向日葵」



    145 = 100 :

    まさか……

    146 = 87 :

    ~数週間後~


    向日葵「櫻子、今日も生徒会の仕事、御苦労さまでしたわね」

    櫻子「うん、杉浦先輩達がいない分、私達が頑張らないとね……」

    向日葵「そう……ですわね……」

    櫻子「ま、私の手にかかれば生徒会の一つや二つ、全然大したことじゃないんだけどさ!」

    向日葵(櫻子、辛い癖に、それを隠すのが上手になりましたわね……)

    向日葵「……ええ、最近の櫻子は、見違えるように頑張ってますわね」

    櫻子「でしょー?」

    向日葵「……杉浦先輩も、そのうち、きっと戻って来てくれますわよ……」

    櫻子「……うん」

    147 = 87 :



    「ウエーンウエーン」


    櫻子「あれ、子供が泣いてるや」

    向日葵「ほんとですわ、どうしたのでしょう」

    櫻子「おーい、どうしたの?」トテトテ


    「風船が、また木に引っかかっちゃったの」


    向日葵「あー……あれですわね……櫻子、ここれくらいの木ならちゃちゃっと登って……」

    櫻子「んー、登るのは無理っぽいなあ……ちょっと何か道具探してくるよ」

    向日葵「……え?」

    148 :

    世にも奇妙っぽい

    149 = 111 :

    うわ


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