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元スレP「世にも奇妙なアイドルマスター」
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P「人生には思わぬ転機があります。ゲームを起動したら、プロデューサーに誘われた、良くある話です」
P「しかし、その転機はいつどこで起きるか分かりません」
P「もしかしたら、今この瞬間にも、訪れるのかもしれませんよ?」
社長「ふぅ。事務所内ではタバコを吸えないからな、喫煙者には辛い世の中になったものだ」
P「あっ、お疲れ様です。社長」
社長「おや、君もタバコを吸うのかね?」
P「いえ、そうじゃなくて、社長にお会いしたいという方が来られまして」
社長「私に金?」
P「ええ」
P「しかし、その転機はいつどこで起きるか分かりません」
P「もしかしたら、今この瞬間にも、訪れるのかもしれませんよ?」
社長「ふぅ。事務所内ではタバコを吸えないからな、喫煙者には辛い世の中になったものだ」
P「あっ、お疲れ様です。社長」
社長「おや、君もタバコを吸うのかね?」
P「いえ、そうじゃなくて、社長にお会いしたいという方が来られまして」
社長「私に金?」
P「ええ」
社長「私にかね?」
P「ええ」
??「初めまして高木さん。私、芸能事務所OGプロの者なんですが……」
社長「ふむ……、なかなか大きな事務所ではないか。OGプロの方が私に何用で……」
OG「ええ。実は……」
OG「高木さんをプロデュースしたいと思いまして」
社長「はっはっは、私をプロデュースかね? なかなか面白いことを言うじゃないか、君」
OG「いえ、これは冗談でもなんでもないんですけど……」
社長「へ?」
OG「高木さん、あなたをわが社のオジドルとして、プロデュースさせてください!!」
社長「お、オジドル?」
『社長アイドル』 高木順ニ郎
P「ええ」
??「初めまして高木さん。私、芸能事務所OGプロの者なんですが……」
社長「ふむ……、なかなか大きな事務所ではないか。OGプロの方が私に何用で……」
OG「ええ。実は……」
OG「高木さんをプロデュースしたいと思いまして」
社長「はっはっは、私をプロデュースかね? なかなか面白いことを言うじゃないか、君」
OG「いえ、これは冗談でもなんでもないんですけど……」
社長「へ?」
OG「高木さん、あなたをわが社のオジドルとして、プロデュースさせてください!!」
社長「お、オジドル?」
『社長アイドル』 高木順ニ郎
OG「今の世の中、ゆとり教育だとか、年金だとか、不安な社会です」
OG「そんな中、若者たちに元気を与えようと、オジサマオバサマ方にもう一度輝いてもらおうという主旨で、オジドル……OYG40肩を企画しました」
社長「お、オヤジ40肩……」
P「ちょ、ちょっと待ってくださいよ! 社長がアイドルになるんですか!?」
OG「ええ、そうなりますね」
社長「き、君! もう少し冗談はリアリティがある方が……」
OG「冗談ではありません。現に私たちはすでにプロジェクトを進めています」
P「これは?」
OG「候補者リストです。」
社長「これは……っ」
P「名だたるビッグネームが並んでますね」
OG「そんな中、若者たちに元気を与えようと、オジサマオバサマ方にもう一度輝いてもらおうという主旨で、オジドル……OYG40肩を企画しました」
社長「お、オヤジ40肩……」
P「ちょ、ちょっと待ってくださいよ! 社長がアイドルになるんですか!?」
OG「ええ、そうなりますね」
社長「き、君! もう少し冗談はリアリティがある方が……」
OG「冗談ではありません。現に私たちはすでにプロジェクトを進めています」
P「これは?」
OG「候補者リストです。」
社長「これは……っ」
P「名だたるビッグネームが並んでますね」
OG「ええ、今の社会において、年よりの発言は老害と揶揄されます」
P「まあ実際そんな人もいますけどね」
OG「今の社会、若者が目上の方を敬っていない、それもこの国の衰退の原因の一つでしょう」
P「しかしですね……」
OG「しかし私たちは、65歳以上を殺すようなビデオも見せませんし、平和的、かつ革新的な手段で、オジサマ方の威光を取り戻そうとしているのです」
社長「それが……、オジドルというのかね?」
OG「はい。このアイドル絶対社会、31歳のアイドルだってデビューするんです。ナイスミドルな皆様がデビューしちゃいけない決まりがありますか!? いや、ない」
P「ですが、社長は多忙で……」
OG「そうでしょうか? 朝に流行情報を提供して、夜に結果報告をするだけの、簡単なお仕事に見えますが」
P「見えないところで頑張ってんです!」
P「まあ実際そんな人もいますけどね」
OG「今の社会、若者が目上の方を敬っていない、それもこの国の衰退の原因の一つでしょう」
P「しかしですね……」
OG「しかし私たちは、65歳以上を殺すようなビデオも見せませんし、平和的、かつ革新的な手段で、オジサマ方の威光を取り戻そうとしているのです」
社長「それが……、オジドルというのかね?」
OG「はい。このアイドル絶対社会、31歳のアイドルだってデビューするんです。ナイスミドルな皆様がデビューしちゃいけない決まりがありますか!? いや、ない」
P「ですが、社長は多忙で……」
OG「そうでしょうか? 朝に流行情報を提供して、夜に結果報告をするだけの、簡単なお仕事に見えますが」
P「見えないところで頑張ってんです!」
P「どうかしてますよ。社長も一つ言って……」
社長「私が、アイドルになれるのかね?」
P「えー、社長?」
OG「はい。全力でプロデュースいたしますよ」
P「あ、あれ? この流れってまさか……」
社長「もう1つ、なぜ私を選んだのか、教えてくれないか?」
OG「そうですね、アイドル事務所経営者としてのノウハウもなんですが、何より」
OG「ティンときました」
社長「そうか! ティンと来たか!」
OG「ええ、ティンと!!」
社長「私も君にティンと来たよ!!」
P(ティンティンうるせーよ)
社長「私が、アイドルになれるのかね?」
P「えー、社長?」
OG「はい。全力でプロデュースいたしますよ」
P「あ、あれ? この流れってまさか……」
社長「もう1つ、なぜ私を選んだのか、教えてくれないか?」
OG「そうですね、アイドル事務所経営者としてのノウハウもなんですが、何より」
OG「ティンときました」
社長「そうか! ティンと来たか!」
OG「ええ、ティンと!!」
社長「私も君にティンと来たよ!!」
P(ティンティンうるせーよ)
社長「君、私はデビューするよ!!」
P「ああ、そうですか……。っては?」
社長「その間、事務所の経営は君に任せよう」
P「ちょちょちょ! 何言ってるんですか社長!?」
社長「オジドルとしてデビューすると言っているのだよ」
P「はああああ!? どうかしてますって!! 大体年を考え……」
社長「どっせーーーーい!!」
P「ごふぅ!」
社長「君! 夢はな……、夢ぐらいは……」
社長「おじさんになっても見てるものなのだよ!!」
P「!?」
P「ああ、そうですか……。っては?」
社長「その間、事務所の経営は君に任せよう」
P「ちょちょちょ! 何言ってるんですか社長!?」
社長「オジドルとしてデビューすると言っているのだよ」
P「はああああ!? どうかしてますって!! 大体年を考え……」
社長「どっせーーーーい!!」
P「ごふぅ!」
社長「君! 夢はな……、夢ぐらいは……」
社長「おじさんになっても見てるものなのだよ!!」
P「!?」
社長「そもそもだ、私が芸能プロダクションを設立したのは……」
社長「私がアイドルになりたかったからなんだ」
P「えー」
社長「かつて私は、みんなと同じようにアイドル候補生だった。しかし、目が出るまもなく終わってしまったよ」
社長「ただ私の人を見る目は正しかったらしく、アイドルを辞めても、事務所に残って数年間スカウトを行っていたよ」
社長「そして独立した。今は娘のようなわが社のアイドル達の活躍を楽しみにする一方で、私の中の夢は燻ったままだった」
社長「しかし今! 最後の転機が来たのだよ! 形式も目的も何でもいい! あのころの夢をかなえるためにも私は……」
P「社長……」
社長「アイドル達には、最後の最後で迷惑をかけてしまったな。しかし、これだけは譲れない夢なのだよ……」
社長「すまない……。みんなには、私から説明しよう」
??「その必要はありません!」
P「この声は!?」
社長「私がアイドルになりたかったからなんだ」
P「えー」
社長「かつて私は、みんなと同じようにアイドル候補生だった。しかし、目が出るまもなく終わってしまったよ」
社長「ただ私の人を見る目は正しかったらしく、アイドルを辞めても、事務所に残って数年間スカウトを行っていたよ」
社長「そして独立した。今は娘のようなわが社のアイドル達の活躍を楽しみにする一方で、私の中の夢は燻ったままだった」
社長「しかし今! 最後の転機が来たのだよ! 形式も目的も何でもいい! あのころの夢をかなえるためにも私は……」
P「社長……」
社長「アイドル達には、最後の最後で迷惑をかけてしまったな。しかし、これだけは譲れない夢なのだよ……」
社長「すまない……。みんなには、私から説明しよう」
??「その必要はありません!」
P「この声は!?」
春香「社長にもそんな夢があったなんて、親近感わきますね」
P「お前たち……」
律子「社長、私たちはみんな社長の夢を応援しますよ」
やよい「がんばってください!」
社長「き、君たち……」
春香「当然ですよ! だって私たち、」
社長「仲間だもんげ!!」
P(あんたが言うんかい)
OG「ははっ、皆様、理解が早くて助かります」
社長「ああ、自慢の娘たちだよ」
P「お前たち……」
律子「社長、私たちはみんな社長の夢を応援しますよ」
やよい「がんばってください!」
社長「き、君たち……」
春香「当然ですよ! だって私たち、」
社長「仲間だもんげ!!」
P(あんたが言うんかい)
OG「ははっ、皆様、理解が早くて助かります」
社長「ああ、自慢の娘たちだよ」
社長(こうして、私は社長から、プロデュースされる側、オジドルへと転向した)
社長(しかしそれは、老体に鞭を打つような、厳しくしんどい日々の始まりでもあった)
トレーナー「はい、ワンツーワンツー! 高木さん、ハンテンポ遅い! 黒井さんは動きが違います!!」
社長「ぜぇ……、ぜぇ……」
黒井「はぁ……、はぁ……」
社長「黒井よ、今日もいい汗をかいたな……」
黒井「ふ、ふん! これぐらい、私にとってはウォーミングアップにもならんわ!!」
トレーナー「そうですか、じゃあ黒井さんと高木さん、もう一周しましょうか」
黒井「なに!? 貴様、私を誰だと……」
トレーナー「アイドルでしょう? 芸能プロダクションの社長だろうが、ホームレスだろうが、ここにいる限りは平等であり続けますよ? はい準備して! ワンツーワンツー!! 今度は早い!!」
高木「ぜぇぜぇ」
黒井「コヒュー」
社長(しかしそれは、老体に鞭を打つような、厳しくしんどい日々の始まりでもあった)
トレーナー「はい、ワンツーワンツー! 高木さん、ハンテンポ遅い! 黒井さんは動きが違います!!」
社長「ぜぇ……、ぜぇ……」
黒井「はぁ……、はぁ……」
社長「黒井よ、今日もいい汗をかいたな……」
黒井「ふ、ふん! これぐらい、私にとってはウォーミングアップにもならんわ!!」
トレーナー「そうですか、じゃあ黒井さんと高木さん、もう一周しましょうか」
黒井「なに!? 貴様、私を誰だと……」
トレーナー「アイドルでしょう? 芸能プロダクションの社長だろうが、ホームレスだろうが、ここにいる限りは平等であり続けますよ? はい準備して! ワンツーワンツー!! 今度は早い!!」
高木「ぜぇぜぇ」
黒井「コヒュー」
社長(しかし辛いことばかりでもない。私もよく知る顔が、同じくプロジェクトに参加していたのだ)
黒井「げ、限界だ……」
社長(961プロ社長、黒井崇男。根は悪い奴ではないが、やることなすことが度を過ぎており、幾度もわが社に迷惑をかけてきた旧友だ)
社長「まさかこんな形でお前と組むことになるとはな」
黒井「組む? 甘ちゃん弱小事務所はこれだから困る! 誰も組んだとは言っておらん! 周りにいるやつ全員が、蹴落とすべき敵だ!!」
社長「その通りかもしれんが……、だんとつ落ちこぼれのお前には言われたくないだろう」
黒井「お、落ちこぼれじゃないもん! 少しペースがつかめないだけだもん!」
社長(昔から運動はダメ、歌もダメ、ビジュアルは普通より上ってぐらいだからな。その割にプライドが高いのがこいつの悪い癖だ)
黒井「い、今に見ておれ! 私が頂点に立ち、貴様ら全員を見下してやるわ! ふーっはっはっは!!」
社長「まあ元気そうで何よりだな」
黒井「げ、限界だ……」
社長(961プロ社長、黒井崇男。根は悪い奴ではないが、やることなすことが度を過ぎており、幾度もわが社に迷惑をかけてきた旧友だ)
社長「まさかこんな形でお前と組むことになるとはな」
黒井「組む? 甘ちゃん弱小事務所はこれだから困る! 誰も組んだとは言っておらん! 周りにいるやつ全員が、蹴落とすべき敵だ!!」
社長「その通りかもしれんが……、だんとつ落ちこぼれのお前には言われたくないだろう」
黒井「お、落ちこぼれじゃないもん! 少しペースがつかめないだけだもん!」
社長(昔から運動はダメ、歌もダメ、ビジュアルは普通より上ってぐらいだからな。その割にプライドが高いのがこいつの悪い癖だ)
黒井「い、今に見ておれ! 私が頂点に立ち、貴様ら全員を見下してやるわ! ふーっはっはっは!!」
社長「まあ元気そうで何よりだな」
社長がたまに高木になったりしてて一瞬レッスンの場に3人キャラがいるのかと思った
社長「ふむ……」
テレビ『~♪』
社長「なるほど、このよう表現があるのか!!」
社長(アイドルと言う立場になって見えて来たものもある。それは、私たちの娘、765プロのアイドル達のポテンシャルの高さだ)
黒井「ふん! 1人では何もできない小娘どもが群れているだけではないか!」
社長「確かに、1人1人は弱いかもしれない、しかしだ。それを正しく導く者と、彼女たちを向かいいれる場所、そして絆があればどんな困難にも立ち向かえるのだよ」
黒井「下らん理想論を! 私はもう寝るぞ!!」
社長「そうか、お休み」
黒井「高木」
社長「なんだ?」
黒井「枕が違って眠れない……」
社長「修学旅行の女子かね?」
テレビ『~♪』
社長「なるほど、このよう表現があるのか!!」
社長(アイドルと言う立場になって見えて来たものもある。それは、私たちの娘、765プロのアイドル達のポテンシャルの高さだ)
黒井「ふん! 1人では何もできない小娘どもが群れているだけではないか!」
社長「確かに、1人1人は弱いかもしれない、しかしだ。それを正しく導く者と、彼女たちを向かいいれる場所、そして絆があればどんな困難にも立ち向かえるのだよ」
黒井「下らん理想論を! 私はもう寝るぞ!!」
社長「そうか、お休み」
黒井「高木」
社長「なんだ?」
黒井「枕が違って眠れない……」
社長「修学旅行の女子かね?」
トレーナー「それじゃあボーカルレッスンしますよ!」
社長「~♪」
トレーナー「高木さん、しっかり音程は取れてますね。しかしもう少しこうした方が……」
社長「ふむ、勉強になるな」
トレーナー「つぎ、黒井さん」
黒井「俺はガムリン 格好いい軍人 見上げれば俺の乗った 黒いヴァルキリー♪」
トレーナー「黒井さん! 無理に歌わないでください! それと音程が滅茶苦茶ですよ!」
社長「お、おう……」
黒井「くそっ! なぜだ! なぜ私は音痴なのだ!! こうなったら地獄のカラオケ……」
社長「くだらないぞ、そんなもの」
トレーナー「はぁ……。黒井さん、あなたは確かに指導者としては光るものがあるかもしれません。しかし、プライドを捨てなければ……」
黒井「う、うるさいうるさいうるさい! もうやってられるかバーカバーカ! お前の母ちゃんでべそー!!」
トレーナー「黒井さん! 行っちゃった……」
社長「~♪」
トレーナー「高木さん、しっかり音程は取れてますね。しかしもう少しこうした方が……」
社長「ふむ、勉強になるな」
トレーナー「つぎ、黒井さん」
黒井「俺はガムリン 格好いい軍人 見上げれば俺の乗った 黒いヴァルキリー♪」
トレーナー「黒井さん! 無理に歌わないでください! それと音程が滅茶苦茶ですよ!」
社長「お、おう……」
黒井「くそっ! なぜだ! なぜ私は音痴なのだ!! こうなったら地獄のカラオケ……」
社長「くだらないぞ、そんなもの」
トレーナー「はぁ……。黒井さん、あなたは確かに指導者としては光るものがあるかもしれません。しかし、プライドを捨てなければ……」
黒井「う、うるさいうるさいうるさい! もうやってられるかバーカバーカ! お前の母ちゃんでべそー!!」
トレーナー「黒井さん! 行っちゃった……」
社長「すみません、あいつはこんなやつなんです。呼び戻してきますので、気になさらずレッスンを続けたまえ」
トレーナー「は、はぁ……」
社長「黒井よ……。お前はまた逃げるのか……っ?」
トレーナー「行っちゃった……。んじゃ次は、菊地真一さん」
社長「黒井……、お前のことだ。あの日のままのお前でいたならば……」
子供「見ろよー、おっさんがブランコ漕いでるぜ」
子供「ぎゃっはははは! 負け犬って言うんだぜ!!」
子供「やーい負け犬ー! ティンティンしろよー!!」
黒井(そうだ……、私は負け犬と同じじゃないか! 高木に勝っていたつもりでも、常に世間は765プロの味方だった。正しいのは力だろうが!!)
社長「ぜぇ……、ぜぇ……。やはりここにいたか、黒井……」
トレーナー「は、はぁ……」
社長「黒井よ……。お前はまた逃げるのか……っ?」
トレーナー「行っちゃった……。んじゃ次は、菊地真一さん」
社長「黒井……、お前のことだ。あの日のままのお前でいたならば……」
子供「見ろよー、おっさんがブランコ漕いでるぜ」
子供「ぎゃっはははは! 負け犬って言うんだぜ!!」
子供「やーい負け犬ー! ティンティンしろよー!!」
黒井(そうだ……、私は負け犬と同じじゃないか! 高木に勝っていたつもりでも、常に世間は765プロの味方だった。正しいのは力だろうが!!)
社長「ぜぇ……、ぜぇ……。やはりここにいたか、黒井……」
>>230 正式名称そんなんだったっけ? かなり昔のだからあまり覚えてないや。
黒井「高木か……、私を笑いに来たのか?」
社長「笑うものか。後で何されるか分かったもんじゃないからな」
黒井「ふん、言ってくれる」
社長「お前のことだ。どうせこの公園に来ると思ってたよ。こうやってブランコに乗るのも久しぶりだな。あの頃はおとな」
黒井「過去のことはもういい!! あれは……、もう終わったことだ!」
社長「ああ、悲しいがな。しかし、彼女は私たちを恨んでなどいない。うちで事務員しているぐらいだからな」
黒井「全く、物好きな女だ」
社長「しかし彼女は幸せそうだ。少なくとも、あの頃よりはな」
黒井「高木か……、私を笑いに来たのか?」
社長「笑うものか。後で何されるか分かったもんじゃないからな」
黒井「ふん、言ってくれる」
社長「お前のことだ。どうせこの公園に来ると思ってたよ。こうやってブランコに乗るのも久しぶりだな。あの頃はおとな」
黒井「過去のことはもういい!! あれは……、もう終わったことだ!」
社長「ああ、悲しいがな。しかし、彼女は私たちを恨んでなどいない。うちで事務員しているぐらいだからな」
黒井「全く、物好きな女だ」
社長「しかし彼女は幸せそうだ。少なくとも、あの頃よりはな」
社長「黒井よ……、戻らないか?」
黒井「ふん! 今更戻れるか! あんなもの、私に何のメリットもない! 下らん!」
社長「じゃあ何で来たんだ?」
黒井「貴様がいたからな……。貴様の邪魔を徹底的にするのも悪くないと思ったが、思ってた以上に状況が悪かった。それだけだ」
社長「世間では、ツンデレと言うんじゃないのか?」
黒井「断じて違う!」
社長「まあ何でもいい。とにかく、トレーナー君を待たせてるんだ。社長がレッスンを逃げるなんて聞いたら、961のスタッフはどう思うかね?」
黒井「クッ……」
社長「やれやれ、かつて一緒にデビューしようと言った男はどこへ行ったのやら」
黒井「貴様が変わっていないだけだ! 数十年もあれば、心境の変化の一つや二つ起きる」
社長「そうかもしれんな……」
黒井「ふん! 今更戻れるか! あんなもの、私に何のメリットもない! 下らん!」
社長「じゃあ何で来たんだ?」
黒井「貴様がいたからな……。貴様の邪魔を徹底的にするのも悪くないと思ったが、思ってた以上に状況が悪かった。それだけだ」
社長「世間では、ツンデレと言うんじゃないのか?」
黒井「断じて違う!」
社長「まあ何でもいい。とにかく、トレーナー君を待たせてるんだ。社長がレッスンを逃げるなんて聞いたら、961のスタッフはどう思うかね?」
黒井「クッ……」
社長「やれやれ、かつて一緒にデビューしようと言った男はどこへ行ったのやら」
黒井「貴様が変わっていないだけだ! 数十年もあれば、心境の変化の一つや二つ起きる」
社長「そうかもしれんな……」
社長(レッスンに戻った私たちは、これまでの遅れを取り戻そうと必死に頑張った)
黒井「~♪」
トレーナー「良いですよ黒井さん! 今のは音程もリズムも表現も完璧です!」
黒井「当然だ!! 今までのは手を抜いていただけだ」
社長「黒井……」
社長(1人カラオケに通っていたって言うのは黙っておくか)
OG「それじゃあOYG40肩のお披露目ライブの日にちを発表します!!」
社長(ライブは1か月後……。それまでに歌と振付をマスターしなければ!!)
OG「世間の関心も集まっているので、思っている以上にお客さんが来るかもしれません。ですが、皆様の年の功を見せつけてやってください!」
OYG『うっす!!』
黒井「~♪」
トレーナー「良いですよ黒井さん! 今のは音程もリズムも表現も完璧です!」
黒井「当然だ!! 今までのは手を抜いていただけだ」
社長「黒井……」
社長(1人カラオケに通っていたって言うのは黙っておくか)
OG「それじゃあOYG40肩のお披露目ライブの日にちを発表します!!」
社長(ライブは1か月後……。それまでに歌と振付をマスターしなければ!!)
OG「世間の関心も集まっているので、思っている以上にお客さんが来るかもしれません。ですが、皆様の年の功を見せつけてやってください!」
OYG『うっす!!』
テレビ『今話題のOYG40肩! 今日はそのレッスン風景に密着取材です!!』
春香「あっ、社長だ!」
P「レッスンが厳しいのか、ちょっと痩せたか?」
伊織「黒井社長もいるじゃない」
小鳥「あら……。社長、夢が叶ったんですね」
P「そうですね」
テレビ『OYG40肩、まだまだ若者には負けていません!!』
社長『はっはっは、私もまだまだ現役だよ』
黒井『当然だ!!』
やよい「仲良さそうです」
小鳥(仲直りできたんだ)
社長(そして……、ライブの日が近づいてきたある日のこと……)
春香「あっ、社長だ!」
P「レッスンが厳しいのか、ちょっと痩せたか?」
伊織「黒井社長もいるじゃない」
小鳥「あら……。社長、夢が叶ったんですね」
P「そうですね」
テレビ『OYG40肩、まだまだ若者には負けていません!!』
社長『はっはっは、私もまだまだ現役だよ』
黒井『当然だ!!』
やよい「仲良さそうです」
小鳥(仲直りできたんだ)
社長(そして……、ライブの日が近づいてきたある日のこと……)
社長「どうした黒井、顔色が悪いぞ」
黒井「ふん、顔が黒いのはもともとだろうが! そんな気になるほ……」バタッ
社長「お、おい……。黒井?」
黒井「ど、どうしてだ? 体が動かな……」
社長「黒井! すみません、救急車を!!」
医者「ふーむ、無理な運動が祟ったみたいですね。命には別段影響は有りませんよ。ただ、本番は遠慮しておいた方が……」
黒井jr「そうだよオヤジ! 馬鹿じゃねえの!? タバコ吸って酒飲むくせに、無理してアイドルの真似事なんかしちゃってさ!」
社長「武人君!」
武人「大体おっさんなんかにそんなの無理に……」
社長「どっせーーーい!!」
武人「なはぁん!!」
黒井「ふん、顔が黒いのはもともとだろうが! そんな気になるほ……」バタッ
社長「お、おい……。黒井?」
黒井「ど、どうしてだ? 体が動かな……」
社長「黒井! すみません、救急車を!!」
医者「ふーむ、無理な運動が祟ったみたいですね。命には別段影響は有りませんよ。ただ、本番は遠慮しておいた方が……」
黒井jr「そうだよオヤジ! 馬鹿じゃねえの!? タバコ吸って酒飲むくせに、無理してアイドルの真似事なんかしちゃってさ!」
社長「武人君!」
武人「大体おっさんなんかにそんなの無理に……」
社長「どっせーーーい!!」
武人「なはぁん!!」
黒井「た、高木……」
武人「殴ったね! オヤジにもなぐら」
社長「人の夢は、終わらないのだよ!!」
武人「!?」
社長「武人君、君は知っているか知らないが、私と黒井は昔アイドルだったんだ」
武人「オヤジがぁ!? こんな悪人笑いしかできないのに!?」
社長「それでもだ! 夢は叶わなかったが、私たちは同じ夢を後進に託し、アイドル事務所を設立した」
社長「そして今! 私たちにもう一度チャンスが来たんだ! それを……」
社長「奪う資格は誰にもない!」
医者「し、しかし……」
黒井「私は滅びぬ! 何度でもよみがえるさ!」
黒井「ここで逃げたら、ずっと後ろ指差されそうだ。それは不愉快極まりない」
武人「殴ったね! オヤジにもなぐら」
社長「人の夢は、終わらないのだよ!!」
武人「!?」
社長「武人君、君は知っているか知らないが、私と黒井は昔アイドルだったんだ」
武人「オヤジがぁ!? こんな悪人笑いしかできないのに!?」
社長「それでもだ! 夢は叶わなかったが、私たちは同じ夢を後進に託し、アイドル事務所を設立した」
社長「そして今! 私たちにもう一度チャンスが来たんだ! それを……」
社長「奪う資格は誰にもない!」
医者「し、しかし……」
黒井「私は滅びぬ! 何度でもよみがえるさ!」
黒井「ここで逃げたら、ずっと後ろ指差されそうだ。それは不愉快極まりない」
社長「黒井……」
黒井「高木、貴様に譲れないものがあるように、私にもある。それだけだ。武人」
武人「な、なんだよオヤジ……」
黒井「オヤジは何も出来ないかどうか、その目にしっかりと焼き付けるのだな」
社長「そういうことだよ。殴ってしまって悪かったね」
武人「クッ、好きにしろよ!」
黒井「ふん! 一体誰に似たんだか」
社長(お前以外にだれがいるよ)
黒井「そういうわけだ、俺はライブに出るぞ。そして馬鹿にしてきたやつの鼻をあかしてやる!」
社長「うむ、私も若い者に何かを伝えることが出来ればよいのだが……」
黒井「高木、貴様に譲れないものがあるように、私にもある。それだけだ。武人」
武人「な、なんだよオヤジ……」
黒井「オヤジは何も出来ないかどうか、その目にしっかりと焼き付けるのだな」
社長「そういうことだよ。殴ってしまって悪かったね」
武人「クッ、好きにしろよ!」
黒井「ふん! 一体誰に似たんだか」
社長(お前以外にだれがいるよ)
黒井「そういうわけだ、俺はライブに出るぞ。そして馬鹿にしてきたやつの鼻をあかしてやる!」
社長「うむ、私も若い者に何かを伝えることが出来ればよいのだが……」
そしてライブ当日
P「凄い客だな……」
律子「あれだけバンバン宣伝してましたからね」
真「父さん大丈夫かな……」
雪歩「真ちゃんのお父さんもオジドルになったんだっけ?」
真「そうだよ。ホント、無茶しちゃってさ。この前なんかボクにダンスを教えてくれなんて言うし……」
P「おっ、舞台の幕が開くぞ――」
社長「OYG」
全員『40肩!!』
P「これ、AKBじゃ……」
律子「大丈夫です。秋元氏も踊ってますから」
P「凄い客だな……」
律子「あれだけバンバン宣伝してましたからね」
真「父さん大丈夫かな……」
雪歩「真ちゃんのお父さんもオジドルになったんだっけ?」
真「そうだよ。ホント、無茶しちゃってさ。この前なんかボクにダンスを教えてくれなんて言うし……」
P「おっ、舞台の幕が開くぞ――」
社長「OYG」
全員『40肩!!』
P「これ、AKBじゃ……」
律子「大丈夫です。秋元氏も踊ってますから」
♪♪ 親父REST@RT ♪♪
四十までの生き方を否定するだけじゃなくてこれから進む道が見えてきた
口だけの男より我慢とか加齢臭がしてもカッコつけた自分が好きだから
今すぐ心のドアちょっと開いて旅に出てみたい気分
ぼやぼやしてると大切なチャンス逃してしまいそう
輝いたステージに立てば最高の気分を味わえる
すべてが報われる瞬間いつまでも続け夢なら覚めないでいて
大空を飛ぶ鳥のように翼を広げて羽ばたきたい
どんなに遠くても行こう 憧れの世界 夢だけでは終わらせたくない
P「殆ど原曲ママじゃねーか!」
四十までの生き方を否定するだけじゃなくてこれから進む道が見えてきた
口だけの男より我慢とか加齢臭がしてもカッコつけた自分が好きだから
今すぐ心のドアちょっと開いて旅に出てみたい気分
ぼやぼやしてると大切なチャンス逃してしまいそう
輝いたステージに立てば最高の気分を味わえる
すべてが報われる瞬間いつまでも続け夢なら覚めないでいて
大空を飛ぶ鳥のように翼を広げて羽ばたきたい
どんなに遠くても行こう 憧れの世界 夢だけでは終わらせたくない
P「殆ど原曲ママじゃねーか!」
P「でも、みんな」
美希「すっごく輝いてるの!!」
伊織「新堂、やるじゃない」
真「へへっ、父さん、ダンスちゃんとできてんじゃん」
武人「オヤジ……」
P「社長、今のあなたを俺は尊敬しますよ……」
輝く舞台に、最後の花火を打ち上げよう。笑われたってもいい、それでも大きな夢を見たい。
まだ死んじゃいないんだ、いつだって新しい自分へと変われるんだから――。
社長『ドキドキで壊れそう』
一同『1000%ラブ!』
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