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    元スレP「神崎蘭子と同棲を初めてから他のアイドルが中二病パンデミック」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - アイドルマスター + - モバマス + - 蘭子 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    52 :

    鈍感だなあ、俺。

    54 = 1 :

    亜美「蘭姉ちゃん!」ニコ
    真美「太陽、煩わしいっスねー!」ニッ

    蘭子「……。(そ、そうだね)」
    蘭子「蘭姉ちゃん……?」

    亜美「よくぞ聞いてくれました!」
    真美「ここにおわすはかの有名な敗戦探偵双海亜美様であらされるぞっ!」

    亜美「ほらー、名探偵には"蘭姉ちゃん"が付き物じゃん?」ニシシ
    蘭子「……是。(そ、そう…)」

    千早『おはよう、神崎さん』

    蘭子「(ぁ……如月さん)」
    蘭子「おは……」チラ
    亜美「」キラキラ
    真美「」ワクワク

    蘭子「……」タラ
    蘭子「わ、煩わしい太陽ね……歌姫」
    亜美「でたー!!」
    真美「本家はちがうね~やっぱっ!」ウンウン

    千早「じゃ、じゃあ私はこれで……」
    蘭子「ククク……視える。衆人共が平伏す姿が。(頑張ってきてくださいねっ!)」

    ――…
    蘭子「……」ガク
    蘭子「(どうして上手くいかないんだろう……)」ハァ

    55 = 1 :

     少し、落ち着いて考えよう。
     私はたぶん……特別な力を持っている。それが前世からの繋がりなのか、隔世遺伝ならぬ覚醒遺伝なのかは定かではない。
     吸血鬼の血が薄れたのか、幼少の頃に天から降り注いだシャインシャワーをこの身に浴びたからか。地獄の悪魔に見定められ、『力』を供給されているのかもしれない。
     『瞳』の眷属として恥ずかしくないように生きる。それが、先祖だか天界や地底の番人だかわからない使い魔へのせめてもの礼儀だろう。

     そんな『人ならざる』私が恋をしたと定義しよう。
     ……常識の範疇では収まりきらないものであるのは確かだ。だって『人ならざる者』なんだもん。人とは違う存在なのだから。
     そう、きっと特別な魔方陣や悪魔の契約書があって初めて、恋人の契りが可能になるのだ。口約束や、言葉のみの告白では足りない…………はず。
     世の中からすれば、私のような『気付いた』側の存在は……『中二病』などという低俗な存在として周知されているらしい。なんたる羞恥、なんたる仕打ちだろう。
     もし、仮の仮に……地球の自転が逆になるくらいの確率で、私に『特別な力』が無かったとしよう。その時は…
     ……その時は、努めて、人として生きようと思う。甘んじて。絶対ないけど。

     だから、人を好きになったらどうすればいいのだろうか。
     ごちゃごちゃ思考を巡らせたが、結局なにも解決していない。

    「あ~……悩み、ほうらつかね。」

     とりあえず。プロデューサーがくるまで、一眠り……しよう…。


     スピー。

    56 = 1 :

     8:30から9:00まで用事があるので離れます。
     落ちたら諦めます。

    57 :

    落とさない

    58 = 14 :

    落とすなんてありえない、なぁそうだろ?

    59 :

    主はプリキュア見にいったのか

    60 :

    プリキュアなら仕方ない

    61 = 14 :

    そういうことかwww

    62 :

    親が居るからプリみれないじゃないか

    63 :

    プリキュア終わったんならはよ続き

    64 :

    ほしゅほしゅ
    美希が出てこないのは何かの伏線かな

    65 :

    もしもしやるな

    66 :

    なんでこうモシモシマスターのアイドルは盛り上がらないのか
    型取りしたキャラでつまらないからですね。

    67 = 57 :

    ほっしゅ

    68 :

    声もなく動きもなく、たった四枚の絵とセリフだけが元でSS書かれるキャラって結構凄いと思うんだが

    69 = 57 :

    人間の補間力は果てしないだろうからな

    70 = 1 :

     同時期にデビューしたアイドルの子が、恋愛観に関してまるで一家言あるかのような言い方で偉そうに語っていた。
     (『――…恋愛は、キチンと火を通してキチンと皿に盛り付けるもの。』)
     恋愛を料理に例えるなんて……現世の女はなんて粗野なのだろう。要約すると『段階をふんで、告白をする。そして晴れて恋人同士になれる』だったか、
     『キチンと盛り付ける』の方は、恋人同士になった後もまともな身の振り方をしろという意味でもあったような……どちらにせよ私には理解が難しい。
     血の契約書があれば一発で主従関係が結べるし、サモンであれば身体の契りで結びつけられる。うだうだ小難しい言葉を並べるだけ、無駄なこと。
     と、また別の同期に言うと……その子は『血の契約書ww あんず的には恋愛自体、面倒くさいけど~』だと。『あとなに? 身体の契り(笑)って。エロ……最近の若い子こわいわぁー』だって。ははん。

    「愛想無しもニートも、わかったような口を聞いて……」

     愚痴を溢したが、愛想無しは私よりは愛想があるし。ニートはなんだかんだで働いている。努力せずとも、やたらキュートなアイドルの原石だ。
     そもそも『ただの人』に相談した私が悪かった。そんな私にも一目置く先輩アイドルがいるのだが……

    「蘭子。どうしました? 難しい顔をして」

     銀髪の……正体が一切不明なかぐや姫(私独断認定)四条貴音。

    71 = 66 :

    >>68
    それだけの魅力があるとでもいいたいのか
    モバマスってニートのアイドルもそうだけど
    属性を前面に押し出して逆に個性を無くしてるキャラばっかりだ
    材料が少なすぎるから属性のテンプレから抜き出したような事しか言わない

    72 = 64 :

    貴音とか楓とかの不思議系年上と相性良さそう

    74 = 1 :

    蘭子「四条さん……」

    貴音「蘭子。いつもの"ゆにーく"な話し方はやめたのですか?」

    蘭子「……ええと」
    蘭子「今は、四条さんと……二人きりの時だけは、キャストオフと言いますか…力を封印しているといいますか……」

    貴音「……」
    貴音「なるほど。わかりました」クス

    貴音「では、少しだけお話をしましょうか」

    蘭子「話……ですか」

    貴音「都合が悪いのなら無理にとは言いませんが……」

    蘭子「い、いえ……喜んで…」

    貴音「そうですか……」クス
    貴音「では、紅茶を煎れますので少々お待ちになってくださるよう」

    ――…

    蘭子「(し、四条さんと二人きりで会話……)」

    貴音「?」

    75 = 12 :

    この二人大好き支援

    76 = 47 :

    おやみちん

    77 = 1 :

    蘭子「……四条さんは、出身地やそれ以外も色々と謎ですが…」
    貴音「……秘匿情報ですから」

    蘭子「あえてミステリアスを演出しているとか?」
    貴音「"みすてりあす"……さあ、よくわかりません」

    蘭子「……」

    貴音「蘭子には……」
    貴音「真実の姿。もしくは"第二段階"があると聞き及んでいました」

    蘭子「そ……そう」
    蘭子「ククク……この身体はただの借宿…真の姿を知るものは存在しない…」
    蘭子「……知ったとしても、気付いた時にはこの世の住人では無くなっているだろう…」

    貴音「……驚きました」
    蘭子「……?」

    貴音「貴女も……そう、ですか」
    蘭子「はあ……」

    貴音「では、今日はこの変にしておきましょう」
    蘭子「あ、あの……」

    貴音「お互い、帰るべき故郷があります。それがどれだけ離れていようとも、夜……水面に映るソレであろうとも…」クス
    蘭子「……く、クク…ペテルギウス…懐かしい名よ……(四条さん。わかりやすくお願いします!)」

    貴音「それでは……」ニコ

    蘭子「や、闇に飲まれよ……(お、お疲れさまです……)」ハァ

    78 = 14 :

    こぇーよ

    79 :

    おい、貴音ぇ

    80 = 1 :

     ……結果。謎が深まるだけで終了。
     かぐや姫クラスまでいくと、話のキャッチボールがうまくいかないみたいだ。
     私が壁に球をぶつけ、話し相手に捕球させるとすれば。四条さんは壁の上を飛び越える投球で捕球者のやる気ではどうしようもない……球広いすら難しい。むしろ我那覇さんがスゴいのではないかと勘繰ってしまうくらい。

     悩めば悩むほど、絵を描くのが捗る。それはもう……初代スケブを超える勢いで白が漆黒に染まっていく。

    「この衣装、格好よく描けたなぁ」

     最新作は上出来だ。いつか、こんな素敵な装束に身を包み、ステージの上に立ちたいと夢見るのは……人ならざる私でも、女なら仕方のない事だろう。

    『格好良いな……被服のデザインでも食っていけるんじゃないか?』

    「ふぇ?」

    「ん?」

    「っ、ぷ、プロデューサー……っ!」

     この雄は……我が聖域探査範囲を乗り越え、いとも容易く最重要機密書類を盗み見る。北だったら即死刑だ。

    81 = 8 :

    ほう

    85 = 17 :

    88 = 47 :

    89 :

    90 :

    昨日言ってたやつだよねしえん

    92 = 14 :

    93 = 47 :

    95 = 47 :

    96 = 1 :

    蘭子「……また、見た…」カァ
    「たまたま視界に入っただけだ。現場に向かうぞ」

    蘭子「天と地、どちらの裁きがご所望かしら(どちらにせよ正拳突き!)」

    「ええと……天国? まだ優しそうだs…ぐぇっ!?」
    「物理攻撃かよ……お得意のスピリチュアルなアレはどうした?」イテテ

    蘭子「人は脆い……。(べ~っだ!)」
    「……まあそれより仕事だ。速やかに移動しろ」
    「ああ、画用紙は責任を持って預かっておくから」

    蘭子「……」スッ
    「たしかに、受け取った」
    蘭子「……」
    「……どうした?」

    蘭子「……ぁの」
    「?」

    蘭子「ぁ……」カァ
    蘭子「や、闇に飲まれよ!」カアァ
    ドスッ!

    「ぐぇっ、言葉の使い方が違うっ!?」
    「痛た……なんだよ…闇飲まってそんな時に使う言葉じゃないだろう……」

    蘭子「サクリファイスは深淵に……。(は、はずかしいよー)」

    蘭子「……」ハァ

    98 = 11 :

    きたあああああ

    100 = 1 :

    ――…

     確信した。
     嫌いの逆……賛成の反対なのだ~と、捻りハチマキのキャラクターが言うように。
     『嫌悪の反対なのだ~!』と、同じく捻りハチマキをした小さい私が……デフォルメされたそのナリで、何人も両手を上げて騒いでいる。
     早い話が『大好きなのだ~!』ということ。否定はしない。事実なのだから、受け入れよう。
     気持ちを再確認したところで、脳内では捻りハチマキを巻いた私の前に二つの立て看板が立っている。二択らしい。
     目を凝らして見る。左には、『YES』。右には『NO』。これでは答えようが無い。
     視点を上に向けていくと、案の定、大きめの釣り看板が下がっていた。内容は、『この恋を成就させたいか』――…なるほど。

     さて、悩む。
     『NO』を選んだ場合に起こりうること。
     ①関係は維持される。②日々、悶々としてしまう。③余計、引っ込み思案が強くなる。
     しかし、今『NO』を選んでも。後々、『YES』を選択することが可能だ。急がずとも、賢い者はこちらを選ぶ。
     して、『YES』を選択した場合。《失敗》
     ①微妙な空気になる。②悶々としてしまう。③引っ込み思案がマッハ。
     ……良いことが無い。しかし、リスクがあるならメリットも存在する。
     『YES』《成就》
     ①恋人同士になる。②日々、悶々とする。③少しは、前向きになれる。④天空の光よ!(訳:毎日楽しい!)⑤ちゅ、チュー…とか……

     『保留』が一番、楽なのだが……。
     脳内の私は、頭の捻りハチマキを脱いで――…
     ……『NO』の看板を覆い隠した。そして、『YES』をタッチ。
     瞬間、強い光に世界は包まれる。

    「………………よし!」

      不運(ハードラック)とダンスっちまう未来しか浮かばないが、決断したのだ。私は……好きだから、成就…させたいと思う。


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