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元スレ勇者「俺が死んでしまっただと……」
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勇者母「勇者!」ガバッ
勇者(死)「ウボァ?」
勇者母「いいのよ!そんなこと心配しなくて!生きてくれててよかったわ」
勇者「会話できてる!?」
勇者(死)「ウボァ!」
勇者父「ははは、さすが俺の息子だぜ。うれしいことを言ってくれる」
勇者「うそだろ!?なにこれ」
勇者母「でも、そうする?今更生きてたなんて……」
勇者父「だな……あれだけ盛大に葬式やっておいて……」
勇者「俺の両親が屑な件について……」
勇者母「とりあえず王様呼びましょうか」
勇者父「だな」
魔法使い「王様にもあたしの天才っぷりを見てもらえるのね。きゃー!ご褒美楽しみ!」
勇者(死)「ウボァ?」
勇者母「いいのよ!そんなこと心配しなくて!生きてくれててよかったわ」
勇者「会話できてる!?」
勇者(死)「ウボァ!」
勇者父「ははは、さすが俺の息子だぜ。うれしいことを言ってくれる」
勇者「うそだろ!?なにこれ」
勇者母「でも、そうする?今更生きてたなんて……」
勇者父「だな……あれだけ盛大に葬式やっておいて……」
勇者「俺の両親が屑な件について……」
勇者母「とりあえず王様呼びましょうか」
勇者父「だな」
魔法使い「王様にもあたしの天才っぷりを見てもらえるのね。きゃー!ご褒美楽しみ!」
王様「いつつ……こんな時に何事だ」フラフラ
勇者母「ど、どうなされたんですか。その傷は」
王様「勇者の埋葬中に突然爆発が起こってな……ん?両親のおぬしたちはおらんかったのか?」
勇者母「あ」
勇者父「旅行の準備に夢中で……」
魔法使い「それは災難でしたねー。王様」ニコニコ
勇者「お前が言うな」
王様「お前は……葬式にもきておらんかった魔法使いがなんでここに……」
魔法使い「ふふふ、よくぞ聞いてくれました」
魔法使い「ジャーン!ご対面!こちらをご覧ください」
王様「げっ」
勇者(死)「ウボァアアア!」ズルズルッ
勇者母「ど、どうなされたんですか。その傷は」
王様「勇者の埋葬中に突然爆発が起こってな……ん?両親のおぬしたちはおらんかったのか?」
勇者母「あ」
勇者父「旅行の準備に夢中で……」
魔法使い「それは災難でしたねー。王様」ニコニコ
勇者「お前が言うな」
王様「お前は……葬式にもきておらんかった魔法使いがなんでここに……」
魔法使い「ふふふ、よくぞ聞いてくれました」
魔法使い「ジャーン!ご対面!こちらをご覧ください」
王様「げっ」
勇者(死)「ウボァアアア!」ズルズルッ
王様「勇者……確かに死んだはずでは……」
勇者「死んでます」
王様「ん?勇者ってこんなだったか?」
勇者(死)「グゲゲゲ」ゲラゲラ
魔法使い「こんな感じだったでしょ?」
王様「た、たしかに、こんな風にボーっとしたところがあったな」
勇者「ねーよ!」
王様「しかし、これはまずいぞ」
勇者「死んでます」
王様「ん?勇者ってこんなだったか?」
勇者(死)「グゲゲゲ」ゲラゲラ
魔法使い「こんな感じだったでしょ?」
王様「た、たしかに、こんな風にボーっとしたところがあったな」
勇者「ねーよ!」
王様「しかし、これはまずいぞ」
魔法使い「え?なんで?」
王様「今更、勇者は生きてましたでは国民が納得すまい」
王様「しばらく隠れててもらったほうがよい。その後のことは考えておこう」
勇者母「じゃあ勇者はお留守番ってことで」
勇者父「ではそろそろ行くか」
勇者「生き返ったばっかの息子ほうっておいて旅行行く気か!?」
勇者(死)「ウボァ!」
勇者父「そうか、任せても平気か。元気でな」
勇者「元気じゃねーよ!」
王様「今更、勇者は生きてましたでは国民が納得すまい」
王様「しばらく隠れててもらったほうがよい。その後のことは考えておこう」
勇者母「じゃあ勇者はお留守番ってことで」
勇者父「ではそろそろ行くか」
勇者「生き返ったばっかの息子ほうっておいて旅行行く気か!?」
勇者(死)「ウボァ!」
勇者父「そうか、任せても平気か。元気でな」
勇者「元気じゃねーよ!」
―――教会
魔法使い「ってことで、あなたにも自慢しに来ました」
勇者(死)「ウボァ」
僧侶「何これ」
勇者「いや、これは別に俺のせいじゃなくてな……俺は成仏しようと思ってたんだけど」
魔法使い「ふふふっ、あなたにできない蘇生にあたしは成功したのよ。勇者の蘇生に」
僧侶「これが勇者?」
魔法使い「すごいでしょ」
勇者「あの……僧侶」
僧侶「そうですね。この気持ち悪い変態的な目や話しかた、臭う体臭、勇者に間違いないですね」
魔法使い「でしょでしょ?」
勇者「僧侶さん……怒ってらっしゃる?」
僧侶「町のみんなも喜ぶことでしょうね」
魔法使い「あたしもみんなに自慢したいんだけど、王様に止まられちゃってねー」
僧侶「王様が?」
魔法使い「ってことで、あなたにも自慢しに来ました」
勇者(死)「ウボァ」
僧侶「何これ」
勇者「いや、これは別に俺のせいじゃなくてな……俺は成仏しようと思ってたんだけど」
魔法使い「ふふふっ、あなたにできない蘇生にあたしは成功したのよ。勇者の蘇生に」
僧侶「これが勇者?」
魔法使い「すごいでしょ」
勇者「あの……僧侶」
僧侶「そうですね。この気持ち悪い変態的な目や話しかた、臭う体臭、勇者に間違いないですね」
魔法使い「でしょでしょ?」
勇者「僧侶さん……怒ってらっしゃる?」
僧侶「町のみんなも喜ぶことでしょうね」
魔法使い「あたしもみんなに自慢したいんだけど、王様に止まられちゃってねー」
僧侶「王様が?」
魔法使い「町のみんなが混乱するからとかなんとか言ってたけど」
僧侶「ふーん……魔法使い、あなた魔王と戦った時のこと覚えていますか?」
魔法使い「は?戦ってないじゃん。逃げちゃったし」
勇者「お前ら……」
僧侶「ではなくて逃げる時のこととその後のことです」
魔法使い「えーっと確か戦士がやばそうだから逃げるぞとか言って勇者がついてきてなくて……」
魔法使い「その後、戻ったら勇者が血まみれで倒れてて……」
僧侶「ふーん……魔法使い、あなた魔王と戦った時のこと覚えていますか?」
魔法使い「は?戦ってないじゃん。逃げちゃったし」
勇者「お前ら……」
僧侶「ではなくて逃げる時のこととその後のことです」
魔法使い「えーっと確か戦士がやばそうだから逃げるぞとか言って勇者がついてきてなくて……」
魔法使い「その後、戻ったら勇者が血まみれで倒れてて……」
ガシャ
兵「こちらにいましたか。探しました」
魔法使い「え?」
兵「そちらが勇者殿ですね。ご同行いただきます」ガシッ
勇者(死)「ウガッ?」
兵「魔法使い様もご一緒に」ガシッ
魔法使い「な、何?ご褒美?」
兵「ええ、それはもう」
魔法使い「やたっ!いくいくぅ!」
魔法使い「じゃ、またね!僧侶」
バタン
兵「こちらにいましたか。探しました」
魔法使い「え?」
兵「そちらが勇者殿ですね。ご同行いただきます」ガシッ
勇者(死)「ウガッ?」
兵「魔法使い様もご一緒に」ガシッ
魔法使い「な、何?ご褒美?」
兵「ええ、それはもう」
魔法使い「やたっ!いくいくぅ!」
魔法使い「じゃ、またね!僧侶」
バタン
勇者「あのー……僧侶さん?」
僧侶「……」
勇者「怒ってる?」
僧侶「え?」
勇者「怒ってない?」
僧侶「あ、すみません。考え事をしていましたので。怒ってなんていませんよ」
勇者「じゃ、じゃあまた覗いても……」
僧侶「……」ゴゴゴゴゴゴゴッ
勇者「じょ、冗談ですよぉ~いやだなぁ僧侶さん、その手の聖水離してくださいよぉ~」フワフワ
僧侶「なんかおかしいと思いませんか?」
勇者「え?何が?」
僧侶「あなたが生き返ったのに隠すなんて」
僧侶「……」
勇者「怒ってる?」
僧侶「え?」
勇者「怒ってない?」
僧侶「あ、すみません。考え事をしていましたので。怒ってなんていませんよ」
勇者「じゃ、じゃあまた覗いても……」
僧侶「……」ゴゴゴゴゴゴゴッ
勇者「じょ、冗談ですよぉ~いやだなぁ僧侶さん、その手の聖水離してくださいよぉ~」フワフワ
僧侶「なんかおかしいと思いませんか?」
勇者「え?何が?」
僧侶「あなたが生き返ったのに隠すなんて」
勇者「いや、生き返ってないんだけど……」
僧侶「ええ、たぶんあれはゾンビですね」
勇者「俺ゾンビっす?」
僧侶「話を聞いてた限りではあなたの両親も王様も気づいているんじゃないですか?」
勇者「え?じゃあ何で生き返ったとかいってんの?」
僧侶「両親が報酬を失うのを恐れてでしょうけど……」
勇者「俺の両親って……」
僧侶「王様には何かありますね」
勇者「え?どういうことだ?」
僧侶「私にも詳しくはわかりませんが……たぶんあなたが死んだときのことが関係してるのではないのかと……」
勇者「俺が死んだとき?」
僧侶「本当に何も覚えてないんですか?」
僧侶「ええ、たぶんあれはゾンビですね」
勇者「俺ゾンビっす?」
僧侶「話を聞いてた限りではあなたの両親も王様も気づいているんじゃないですか?」
勇者「え?じゃあ何で生き返ったとかいってんの?」
僧侶「両親が報酬を失うのを恐れてでしょうけど……」
勇者「俺の両親って……」
僧侶「王様には何かありますね」
勇者「え?どういうことだ?」
僧侶「私にも詳しくはわかりませんが……たぶんあなたが死んだときのことが関係してるのではないのかと……」
勇者「俺が死んだとき?」
僧侶「本当に何も覚えてないんですか?」
勇者「えーっと、うーん、なんだっけ……」
僧侶「駄目ですか」
勇者「真っ暗だったからなぁ……」
僧侶「めった刺しにされてましたけど……」
勇者「ああ、なんか刺されたんだっけ?うーん」
僧侶「やっぱり謎は魔王城にあるみたいですね」
勇者「は?なんで?謎?調べてくれんの?」
僧侶「世界が平和になってもあなたが不幸じゃ寝覚めが悪いですからね」
勇者「不幸っていうか死んじゃってるんだけど……」
僧侶「魔王城……調べて見ますか」
僧侶「駄目ですか」
勇者「真っ暗だったからなぁ……」
僧侶「めった刺しにされてましたけど……」
勇者「ああ、なんか刺されたんだっけ?うーん」
僧侶「やっぱり謎は魔王城にあるみたいですね」
勇者「は?なんで?謎?調べてくれんの?」
僧侶「世界が平和になってもあなたが不幸じゃ寝覚めが悪いですからね」
勇者「不幸っていうか死んじゃってるんだけど……」
僧侶「魔王城……調べて見ますか」
スタスタ
僧侶「はぁ……はぁ……」
勇者「大丈夫か?」フヨフヨ
僧侶「あなたは楽そうですね……」
勇者「浮いてるからなー。楽チンだ」フヨフヨ
僧侶「これ一人旅みたいなものですね……」
勇者「何言ってんだ。魔物が出たら俺が守ってやるって」フヨフヨ
僧侶「透けちゃって攻撃できないでしょう……はぁはぁ」
ペタンッ
勇者「どうした」
僧侶「疲れました……よく考えたら変態のためにここまでやることなかったかもって……」
勇者「ちょっ」
僧侶「はぁ……はぁ……」
勇者「大丈夫か?」フヨフヨ
僧侶「あなたは楽そうですね……」
勇者「浮いてるからなー。楽チンだ」フヨフヨ
僧侶「これ一人旅みたいなものですね……」
勇者「何言ってんだ。魔物が出たら俺が守ってやるって」フヨフヨ
僧侶「透けちゃって攻撃できないでしょう……はぁはぁ」
ペタンッ
勇者「どうした」
僧侶「疲れました……よく考えたら変態のためにここまでやることなかったかもって……」
勇者「ちょっ」
―――魔王城
僧侶「ぜぃ……ぜぃ……」
勇者「なんだかんだ言ってここまで来てくれるのな」フヨフヨ
僧侶「べ、別にあなたのためじゃありません」
勇者「じゃあ、なんでここまでしてくれんの?」フヨフヨ
僧侶「そ、それは……」
勇者「それは?」
僧侶「魔物がいませんね……」
勇者「あ、ごまかした」
僧侶「もう魔物も全滅したんでしょうか……」
勇者「どうだろうな……お、もう魔王の部屋だぞ」
僧侶「あの後よく調べなかったですからね。ここに何かが……」
ギギィ
僧侶「ぜぃ……ぜぃ……」
勇者「なんだかんだ言ってここまで来てくれるのな」フヨフヨ
僧侶「べ、別にあなたのためじゃありません」
勇者「じゃあ、なんでここまでしてくれんの?」フヨフヨ
僧侶「そ、それは……」
勇者「それは?」
僧侶「魔物がいませんね……」
勇者「あ、ごまかした」
僧侶「もう魔物も全滅したんでしょうか……」
勇者「どうだろうな……お、もう魔王の部屋だぞ」
僧侶「あの後よく調べなかったですからね。ここに何かが……」
ギギィ
勇者「うおっ!血だ」
僧侶「これは前も見ました。あなたの倒れていたところです」
勇者「すげえ……こんなに血が出たのか」
僧侶「周りを調べてみますか」スタスタ
僧侶「ん?」
勇者「何かあったか?」
僧侶「足跡が……」
勇者「そりゃ足跡くらいあるだろう。魔物の巣窟だからな」
僧侶「これは人の足跡ですよ。それも……たくさん……」
勇者「は?捕虜かなんかか?」
僧侶「それに血がそこかしこに……これは……」
勇者「何かわかった?」フヨフヨ
僧侶「勇者……あなたって……」
勇者「ん?なになに?惚れた?」
僧侶「何の役にも立ちませんね……」
僧侶「これは前も見ました。あなたの倒れていたところです」
勇者「すげえ……こんなに血が出たのか」
僧侶「周りを調べてみますか」スタスタ
僧侶「ん?」
勇者「何かあったか?」
僧侶「足跡が……」
勇者「そりゃ足跡くらいあるだろう。魔物の巣窟だからな」
僧侶「これは人の足跡ですよ。それも……たくさん……」
勇者「は?捕虜かなんかか?」
僧侶「それに血がそこかしこに……これは……」
勇者「何かわかった?」フヨフヨ
僧侶「勇者……あなたって……」
勇者「ん?なになに?惚れた?」
僧侶「何の役にも立ちませんね……」
勇者「僧侶が冷たい……」
僧侶「ここはもういいです。勇者あなたも少しは役に立ってください」
勇者「な、なんでもやるぞ!」フヨフヨ
僧侶「……お手」
勇者「わんっ!って何をやらせる」
僧侶「犬みたいでしたので。では……」ゴニョゴニョ
勇者「ふむふむ」
僧侶「では、私はここから戻らないといけないので……先に行っててください。はぁ……」
勇者「任せろ!」ヒューンッ
僧侶「便利ですね……幽霊って……」
僧侶「帰ろ……」
スタスタ
僧侶「ここはもういいです。勇者あなたも少しは役に立ってください」
勇者「な、なんでもやるぞ!」フヨフヨ
僧侶「……お手」
勇者「わんっ!って何をやらせる」
僧侶「犬みたいでしたので。では……」ゴニョゴニョ
勇者「ふむふむ」
僧侶「では、私はここから戻らないといけないので……先に行っててください。はぁ……」
勇者「任せろ!」ヒューンッ
僧侶「便利ですね……幽霊って……」
僧侶「帰ろ……」
スタスタ
―――戦士の家
戦士「がははははは。これが光の剣かー」ジャキンッ
戦士「すげー、やっと手に入れたぜ」
戦士「まぁ、そのうち手に入ることになってたんだけどな」
戦士「あんな化物に付き合わされた報酬としては妥当かもな」
戦士「でもまったく、王様もえげつないことするよなー」
戦士「ま、俺も地位と名声にこんないいものまで貰えちまって……」
勇者「そうか……戦士……」ゴゴゴゴゴゴッ
戦士「!?」ゾクゾクッ
戦士「うおっ!寒気が……」
勇者「初めて出来た友達だと思ってたんだけどな……」
ガタガタッ
戦士「なぁ!?地震!?いや……揺れてねぇ!?ポルターガイスト!?」
戦士「ま、まさか……」
戦士「がははははは。これが光の剣かー」ジャキンッ
戦士「すげー、やっと手に入れたぜ」
戦士「まぁ、そのうち手に入ることになってたんだけどな」
戦士「あんな化物に付き合わされた報酬としては妥当かもな」
戦士「でもまったく、王様もえげつないことするよなー」
戦士「ま、俺も地位と名声にこんないいものまで貰えちまって……」
勇者「そうか……戦士……」ゴゴゴゴゴゴッ
戦士「!?」ゾクゾクッ
戦士「うおっ!寒気が……」
勇者「初めて出来た友達だと思ってたんだけどな……」
ガタガタッ
戦士「なぁ!?地震!?いや……揺れてねぇ!?ポルターガイスト!?」
戦士「ま、まさか……」
―――王城
王様「まさか生きを吹き返すとはな。まったく」
大臣「今、兵に再度殺すよう命じましたので……」
王様「そうかそうか」
大臣「それで魔法使いはいかがいたしましょう。余計なことを話される前に処刑しますか」
王様「いや、なかなかいい女のようじゃからな。むふふっ」
大臣「王様も好きですねー」
王様「ふはは、お前にも貸してやるから楽しみにしていろ」
大臣「あざっす!」
王様「まさか生きを吹き返すとはな。まったく」
大臣「今、兵に再度殺すよう命じましたので……」
王様「そうかそうか」
大臣「それで魔法使いはいかがいたしましょう。余計なことを話される前に処刑しますか」
王様「いや、なかなかいい女のようじゃからな。むふふっ」
大臣「王様も好きですねー」
王様「ふはは、お前にも貸してやるから楽しみにしていろ」
大臣「あざっす!」
王様「しかし勇者とは本当に化物だな」
大臣「まったくです、死んでまで迷惑をかけるとは」
王様「まぁ、あれはあれで役には立ったがな。魔物を殲滅させる程度にはな」
大臣「ええ、でもあの強さで町でも襲われたらと思うと……」
王様「ああ……よかった……本当に殺せてよかった……」
大臣「魔王がいるなんて話も作っちゃいましたしね」
王様「途中でやられて死んでくれるものと思っておったのだがな」
大臣「戦士を送り込んでおいて正解でしたね」
王様「まったくだ。あれの協力がなければ今頃は……」
勇者「……」ゴゴゴゴゴゴッ
オオーン
王様「!?」
大臣「!!?」
ゾクゾクソクッ
大臣「まったくです、死んでまで迷惑をかけるとは」
王様「まぁ、あれはあれで役には立ったがな。魔物を殲滅させる程度にはな」
大臣「ええ、でもあの強さで町でも襲われたらと思うと……」
王様「ああ……よかった……本当に殺せてよかった……」
大臣「魔王がいるなんて話も作っちゃいましたしね」
王様「途中でやられて死んでくれるものと思っておったのだがな」
大臣「戦士を送り込んでおいて正解でしたね」
王様「まったくだ。あれの協力がなければ今頃は……」
勇者「……」ゴゴゴゴゴゴッ
オオーン
王様「!?」
大臣「!!?」
ゾクゾクソクッ
王様「なんか寒気が……」
大臣「わ、私も……」
ダダダッ
兵「お、王様!」
王様「なんじゃ」
大臣「お前は勇者の処刑を命じた……」
兵「勇者が……死にません」
大臣「なに?」
兵「心臓を貫こうと首を撥ねようと再生してしまって……」
兵「あ、あれはまさにゾン……」ガクブル
大臣「ええい!うろたえるな」
王様「死なぬか……化物め……魔法使いを尋問しろ!」
大臣「あ、それ私やってもいいですか?」
王様「……このエッチめ」
大臣「わ、私も……」
ダダダッ
兵「お、王様!」
王様「なんじゃ」
大臣「お前は勇者の処刑を命じた……」
兵「勇者が……死にません」
大臣「なに?」
兵「心臓を貫こうと首を撥ねようと再生してしまって……」
兵「あ、あれはまさにゾン……」ガクブル
大臣「ええい!うろたえるな」
王様「死なぬか……化物め……魔法使いを尋問しろ!」
大臣「あ、それ私やってもいいですか?」
王様「……このエッチめ」
―――教会
僧侶「はぁはぁ……やっと戻ってきました」
僧侶「勇者ー?いますかー?」
勇者「……」オオーン
僧侶「!?」
僧侶「な、なんか死霊が取り巻いてますよ?ど、どうしたんですか?勇者」
勇者「俺は勇者じゃない……」
僧侶「え?」
勇者「もう消えたい……」
僧侶「何を言ってるんですか。戦士や王様から何か聞けましたか?」
勇者「俺は化物だ……」
僧侶「あなたは化物なんかじゃ……」
勇者「化物だったんだよ!みんな俺を殺すために全部……全部……」
僧侶「はぁはぁ……やっと戻ってきました」
僧侶「勇者ー?いますかー?」
勇者「……」オオーン
僧侶「!?」
僧侶「な、なんか死霊が取り巻いてますよ?ど、どうしたんですか?勇者」
勇者「俺は勇者じゃない……」
僧侶「え?」
勇者「もう消えたい……」
僧侶「何を言ってるんですか。戦士や王様から何か聞けましたか?」
勇者「俺は化物だ……」
僧侶「あなたは化物なんかじゃ……」
勇者「化物だったんだよ!みんな俺を殺すために全部……全部……」
僧侶「とにかく話を聞かせてください」
勇者「魔王なんていなかったんだ……僧侶、お前の言ったとおりだった」
僧侶「やっぱり魔王城の部屋にいたのは人間でしたか」
勇者「ああ……戦士にお前たちを逃がさせて俺一人だけにして……」
僧侶「闇の中から大勢で串刺しに……。それであの足跡と刺した剣から落ちた地がそこかしこにあったんですね」
勇者「お前は……知らなかったんだよな、なぁ僧侶」
僧侶「ええ、何も聞いてませんでした……」
勇者「魔法使いはどうなんだろうか」
僧侶「彼女は……そんなことに協力する性格には思えませんが……」
勇者「僧侶……俺は……憎い……」オオーン
勇者「憎くて憎くてしかたないんだ……俺はこのまま悪霊に……」
ガタガタガタッ
僧侶「ポルターガイスト……」
僧侶「なってしまうでしょうね……このままでは……」
勇者「魔王なんていなかったんだ……僧侶、お前の言ったとおりだった」
僧侶「やっぱり魔王城の部屋にいたのは人間でしたか」
勇者「ああ……戦士にお前たちを逃がさせて俺一人だけにして……」
僧侶「闇の中から大勢で串刺しに……。それであの足跡と刺した剣から落ちた地がそこかしこにあったんですね」
勇者「お前は……知らなかったんだよな、なぁ僧侶」
僧侶「ええ、何も聞いてませんでした……」
勇者「魔法使いはどうなんだろうか」
僧侶「彼女は……そんなことに協力する性格には思えませんが……」
勇者「僧侶……俺は……憎い……」オオーン
勇者「憎くて憎くてしかたないんだ……俺はこのまま悪霊に……」
ガタガタガタッ
僧侶「ポルターガイスト……」
僧侶「なってしまうでしょうね……このままでは……」
>>95
違う気がするなあこの人は
違う気がするなあこの人は
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