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    元スレ不良「俺たちが」秀才「事件を」オタク「解決しよう!」

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    151 :

    >>148
    プリキュアにそんなの出たっけ?

    152 :

    オタクが・・・

    153 = 144 :

    秀才(くそっ、まさかオタク君が刺されるなんて……!)

    秀才「君らは……そんなに恵まれた才能を持っていて、
       なぜこんな下らない事件を起こしたんだっ!?」

    大声で怒鳴りつける秀才。

    エリート「お、キレたふりして叫んで、助けを呼ぼうって作戦かい?
         無駄だよ、ここら辺は人通りがないからね」

    秀才(バレたか……! しかし早く助けを呼ばないとオタク君が死ぬ!
       ──いや、みんな殺される!)

    エリート「まぁせっかくだ、答えてあげよう」

    エリート「ぼくのような一流にはねえ、やっぱり周囲の期待も大きいんだ。
         だから重圧から生じるストレスを解消するため……
         彼らと組んで人狩りをするようになったのさ」

    秀才「天才ならではの悩みってヤツかい?」

    エリート「…………」プッ

    エリート「アハハハハハハハハハッ!」

    154 :

    不良とキモオタに対する期待って・・・・・・・

    155 :

    いや期待されてるのはエリートだけだろ
    >>1頑張れ、しかし俺そろそろ眠くなってきた

    156 = 144 :

    エリート「──なぁんてねぇ、ぼくにとって周囲の期待なんてどうでもいいさ。
         なんでカスどもの期待なんかを気にする必要がある?」

    エリート「というか、ぼくは適当にやってても周囲の期待以上になっちゃうんだよね」

    秀才「!」

    エリート「ぼくが人狩りをやったのはね、ヒマだったからだよ。
         それ以上でも、それ以下でもないさ」

    エリート「ぼくって何でもできちゃうから、いっつも退屈しててねぇ」

    エリート「そんな時、暴力の権化みたいなDQN君と、
         エアガンとかナイフが大好きなキモオタ君に出会ったのさ」

    エリート「彼らもまた、ぼくとはちがう分野でのエリート。
         引かれ合うところがあったのかもしれないね」

    エリート「ぼくが計画を立て、DQN君の暴力とキモオタ君の武器で、
         次々とカスどもを無差別に病院送りにしてやったよ」

    エリート「君らもどうやらタイプのちがう三人がそろったトリオのようだが、
         まさにぼくらの下位互換って感じだね、アハハハハッ!」

    秀才「……ぐっ!」

    157 :

    158 = 144 :

    ムクッ

    オタク「ボクらが君らの下位互換……? とんでもない思い上がりだねぇ~」グフフッ

    腹をナイフで刺されたはずのオタクが、起き上がった。

    キモオタ「おぅわっ! バカな……おぬし生きてたでござるか!?」

    オタク(腹の中に漫画を隠し持っててよかったよ……。
        ちょっとだけ刺さったけど……これくらいなら平気だ)

    オタク「ボクはね、あのサボりスポットで二人に会えたことを感謝してるよ。
        勉強教えてもらったり、アニメの話をしたり……楽しかった。
        今だって殺されかけてるけど、一緒に戦えて嬉しい」

    オタク「ボクらはれっきとした仲間なんだ!
        それに引きかえ、君たちはただ人を傷つけたいだけの三人組だ!」

    オタク「君たちなんかボクらの上位互換どころか、下位互換ですらない」

    オタク「ただのどうしようもないダメ人間が、三人集まっただけじゃないかぁ~!」

    159 :

    オタク…

    160 :

    南田まさお「ただのどうしようもないダメ人間が、三人集まっただけじゃないかぁ~!」ドンデンドンデンッ

    161 :

    やだ…かっこいい…

    163 = 144 :

    DQN「この俺に向かって、ダメ人間だとぉ!?」ギロッ
    エリート「ほう、ぼくに向かってそんな口を叩いたのは君が初めてだよ」ピクッ
    キモオタ「ぐしゅしゅっ、小生を愚弄するとは……!」イラッ

    オタクの言葉は三人の自尊心をひどく傷つけた。

    秀才「────!」ハッ

    秀才「二人とも、ぼくのところに集まってくれ!」

    不良「……お、おう!」ダッ
    オタク「分かったよ!」ダッ

    秀才の号令で、三人が一ヶ所に固まる。

    DQN「逃がすかよ、テメェらまとめて殺してやる!」ダッ
    キモオタ「今度は首をサクッと切ってやるでござるよ!」ダッ

    164 = 155 :

    このスレにいぬまるを知ってる人がいるなんて嬉しいぜ

    166 = 144 :

    DQN「くたばれやぁっ!」ブオンッ

    秀才「しゃがめっ!」

    バッ!

    秀才のところに集まった三人が一斉にしゃがむ。
    すると、DQNの拳の前にはエリートがいた。

    エリート「え?」
    DQN「あっ」

    ガツンッ!

    エリート「ぶげぇっ……!」ドサッ

    DQNのパンチで前歯を折られ、エリートが崩れ落ちた。

    秀才(や、やった……マグレっぽいけど、うまくいった!)

    DQN「ちぃっ、しまった……!」

    しかし、DQNの次はナイフを振りかざしたキモオタが迫ってきた。

    168 :

    面白いよ

    170 :

    南田まさおのギャグ大好きなんだけど

    171 = 144 :

    オタク「ここだっ!」パシュッ

    オタクがエアガンを放つ。

    BB弾が、キモオタの右手にヒットした。
    その拍子にナイフが投げ出され、DQNの頬をかすめた。

    DQN「!」

    DQN「いってぇ……」

    抑え役のエリートが退場したこともあり、ついにDQNがキレた。

    DQN「…………!」ブチブチッ

    172 = 144 :

    DQN「なにしやがんだ、このクソがぁっ!」

    ドゴッ!

    キモオタ「ぐげ──っ!」

    DQNの中段蹴りが、キモオタを吹っ飛ばした。

    DQN「テメェら、殺してやる、殺してやるぜ!
        腹かっさばいて、内臓引きずりだしてやっからよォォォッ!」

    目を血走らせ、DQNがキモオタのナイフを拾おうとする。
    だがそこに、猛然とオタクと秀才が突っ込んだ。

    秀才&オタク「うわあぁぁぁっ!」

    ドガッ!

    DQN「うごぉっ!?」

    173 :

    南田まさおわロタ

    174 = 144 :

    DQN「テメェらくっつくんじゃねえ、離れやがれ! ゴミどもがっ!」バッ

    オタク「うひぃっ!」
    秀才「ぐうっ!」

    あっけなく振りほどかれる二人。

    ここでDQNは次の行動をどうするか、一瞬悩んだ。
    ナイフを拾うのが先か、あるいは二人にトドメを刺すのが先か。

    だが──

    不良「うおらあぁぁぁぁっ!!!」
    DQN「!?」

    DQNが行動を選択するよりも、不良が飛びかかるのが早かった。

    ガゴォンッ!

    全体重を乗せた捨て身の右ストレートが、DQNの顎を射抜いた。
    いかにDQNといえど、無防備な状態でこの一撃に耐えられるはずもなく──

    DQN「あぐぁ……っ」グラッ

    ドザァッ……!

    ──白目をむき、ぶっ倒れた。

    175 :

    いいぞ

    176 :

    ワンパターンだけど好き

    177 = 161 :

    個々のスペックの高さ故の慢心
    それに対してスペックの低さを補うチームワーク
    王道で好きです

    178 = 144 :

    不良「よ……っ」

    不良「よっしゃ、よっしゃあああっ!」

    オタク「やったぁ~!」

    秀才「……さてと、通報しようか」

    不良「──ったく、相変わらずクールなヤツだな。もっと喜べよ」

    オタク「そうだよ、ボクの頭の中でファンファーレが鳴ってるよ。
        きっと経験値がいっぱい手に入ったよ」

    オタク「レベルアップしまくってるよ、きっと」

    秀才「やれやれ、君たちは相変わらずだな」

    180 = 144 :

    気絶している犯人らをロープで縛り、一息つく不良たち。

    不良「いてて……勝つには勝ったが、全身殴られまくっちまったぜ。
       お前らは大丈夫か?」

    秀才「ぼくもあちこち殴られたけど、なんとか……」

    オタク「ボクも刺されたけど、漫画のおかげで助かったよぉ~」

    不良「ふぅ~……ま、よくやったよ、俺たち」

    オタク「だからいったろう?
        アニメキャラにできることが、ボクらにできないハズがないって」グフフッ

    不良「ハハ、どうせならもう少しかっこよく勝ちたかったがな」

    182 :

    なにこいつらかっこよすぎ

    183 = 144 :

    秀才「オタク君の勇気と、不良君の喧嘩の強さがなきゃ……
       ぼくらは勝てなかっただろうね」

    不良「オイオイ、らしくねーな。
       そこはぼくの頭脳があればこそ、とかいっとけよ」

    オタク「うんうん、秀才君のおかげで彼らの仲間割れを誘えたんだからねぇ~」

    秀才「オタク君が彼らに“ダメ人間”っていった時、
       彼らは自分がいわれたことについてだけ、怒っていた」

    秀才「あれでピンときたんだ。彼らの間にチームワークも信頼関係もないって」

    秀才「あの三人は本当に強かったよ」

    秀才「ぼくらは個々の力では完全に負けていた……。
       でもなんていうのかな、ぼくらの結束の力が彼らを上回ったんだ」

    不良「……だな!」

    オタク「そうだねぇ~!」グフフッ

    不良&秀才&オタク「ハッハッハッハッハ……!」

    184 = 144 :

    まもなく通報によって駆けつけた警官らによって、
    連続暴行犯である、DQN、エリート、キモオタは捕まった。


    彼ら三人はいずれも、各々の分野においてトップクラスの逸材であった。
    本来なら、不良、秀才、オタクが束になっても敵う相手ではなかった。


    しかし、勝ち目のなかった三つの力が、結束することで輝きを増し、
    三つの才能の暴走を食い止めたのである。

    185 = 161 :

    後日談と第二部はよ

    186 = 144 :

    数日後──

    <学校>

    彼らは一躍ヒーローとなっていた。

    不良仲間A「さすがだぜ、まさかあのDQNを倒すなんてよ!
          これでお前の名前も一気に全国レベルになったんじゃねえか!?」

    不良仲間B「ありがとよ~、俺のカタキを取ってくれて!
          お前はバカだけど最強だよ、ヒャハハハッ!」

    不良「バ~カ、俺だけの力じゃねえよ。
       他の二人がいなかったら、まちがいなく俺は今頃あの世だったぜ」

    不良仲間A「まっさか、お前があの秀才やオタクとつるんでたとはな。
          今までああいうヤツらをバカにしてたが、ヤツらもやるもんだな」

    不良仲間B「ああ、今回ばかりはまいったよ」

    不良(まったくだぜ……。こうしていられるのも、あの二人のおかげだ……)

    187 :

    第2章やるよな?

    189 = 144 :

    三人はこれまで、交流していることを周囲には秘密にしていたが、
    今回の件ですっかり公になってしまった。


    しかし、彼らはそれに後ろめたさを感じることもなく、
    人がいるところでも堂々とコミュニケーションを取るようになった。


    彼らはそれぞれ不良であり、秀才であり、オタクであり続けたが、
    生き方はちがえど彼らが結んだ友情はたしかなものであった。


    やがて、彼らが校舎裏でサボることはなくなっていった……。

    190 :

    なにこれかっこよすぎ

    191 = 144 :

    <学校>

    不良「ようオタク、こないだ借りたアニメ、面白かったぜ!
       やっぱ俺はああいう単純な話のがいいな」

    オタク「いや~気に入ってもらえてよかったよ!」

    不良「秀才、お前のおかげで中間テスト全部平均点以上だったぜ。
       いっつも赤点の常連だったってのによ!」

    秀才「まぁ、ぼくの教え方がヘタじゃなかったことで、よかったよ。
       君こそ、すごい飛び蹴りを教えてくれるって約束忘れてないだろ?」

    不良「おう、任せとけ! ただし、使うんじゃねえぞ」

    オタク「おっとボクにも教えてくれよぉ~」



    彼ら三人はこの学校の名物トリオとして、末永く語り継がれることになったという──


                                       ~おわり~

    192 :

    乙んこ
    二部は無し?

    193 = 167 :


    面白かった

    195 :

    面白かった!

    196 = 159 :

    乙  面白かったよ

    197 :

    スレタイの台詞って出た?

    198 = 190 :

    これは乙だろjk!!

    200 :


    面白かったよ!


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