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    元スレ不良「俺たちが」秀才「事件を」オタク「解決しよう!」

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    51 = 1 :

    音がした方に向かうと──

    ドカッ! ドゴッ! バキッ!

    暗がりで、数人が一人に対して寄ってたかって暴力を振るっていた。

    不良仲間A「おぉ、すげぇ」

    不良仲間A「ガリ勉どももやるこたァやってんだな。ちょっと見直したぜ」

    不良仲間B「受験勉強のストレス発散ってヤツだろ?
          ああいうヤツらって手加減知らないっぽいから、俺らよりヤバイかもよ」

    不良「どこにでもあるんだな、イジメってのは」

    不良「…………」

    不良「!」

    52 :

    こういうの好き
    支援

    53 = 45 :

    ヒャハハハ

    54 = 1 :

    予備校生A「ちょっと成績いいからってよ、澄ましすぎなんだよお前は!」ハァハァ

    予備校生B「こないだの校内模試でトップだったからっていい気になりやがって……」ハァハァ

    秀才「なるほど、勉強で勝てないからって暴力ってワケかい……。
       まぁ、そろそろこう来るだろうと思ってたけどね……」

    秀才「こんなことしてる暇があったら、公式の一つでも覚えなよ。
       そんなんだから、いつまでも上のクラスに上がれないんだよ」

    予備校生A「うるさいっ!」

    ドボォッ!

    秀才「ごふっ!」

    55 = 48 :

    おもすろえ

    57 = 1 :

    不良(なんで秀才がボコられてんだよ……。
       少なくとも学校じゃ、わりかし人気者だってのに……)

    不良「俺、ちょっと行ってくる」

    不良仲間A「はぁ? あんなのほっとけって」

    不良仲間B「ヒャハハッ! 正義の味方ってか?」

    不良「ちげぇよ、ガリ勉どもに本当の喧嘩ってヤツを拝ませてやるんだよ。
       停学明けてから、すっかりご無沙汰だったしな」

    不良仲間A「な~る、お前も鬼だねぇ。
          ここらのワルでさえ、お前の相手にゃならないってのに」

    不良「ふん」

    不良(アイツにゃ勉強教えてもらってる借りがあるからな。
       あのクソバカども、全員ブチのめしてやる!)

    59 = 1 :

    秀才「でも、ぼくだっていつまでもやられっ放しじゃないよ……」スッ

    予備校生A「ふん、この人数相手に──」

    バキィッ!

    秀才の右ストレートが、キレイに顔面に入った。

    予備校生A「ギャッ! ──ひぃぃっ!」

    予備校生B「なんてことを!」

    秀才「さぁ、次はだれが殴られたい……?」ゲホッ

    予備校生A「うわぁぁぁっ!」ダッ
    予備校生B「ま、待ってくれよぉっ!」ダッ

    思わぬ反撃に面食らったのか、秀才を囲んでいた集団はあっさり逃げ出してしまった。

    秀才「……げほっ、げほっ」

    秀才(ふぅ、我ながらけっこういいパンチだったな。これも不良君のおかげ、か。
       やれやれ、彼に借りができてしまったな)

    60 :

    なんてことをwwww

    61 :

    くじけずに書き続けるんだ!

    62 = 1 :

    不良「…………」

    不良(……やるじゃねーかよ、秀才。
       ったく、勉強できる上に喧嘩もできるようになるとはな。ホント尊敬するぜ)

    不良「やっぱやめた。よそ行こうぜ、よそ」クルッ

    不良仲間A「なんだよ、つまんねーの」

    不良仲間B「ガリ勉相手に無双するとこ見たかったのによ、ヒャハハッ!」

    不良「やっぱ喧嘩は同じ不良(バカ)相手に限るってもんよ」

    64 = 45 :

    ヒャハハハ

    65 = 1 :

    翌日、不良のグループと秀才のグループが、学校の廊下でばったり出会った。

    勉強仲間A(うわっ、不良だ。人間こうなったら終わりだよな~)
    秀才「…………」

    不良仲間A(ちっ、ガリ勉どもか。ビビった目でこっち見やがって)
    不良「…………」

    ちなみに、彼ら三人は校舎裏での交流を、仲間には秘密にしている。

    しかし──

    秀才「どうもありがとう」ボソッ
    不良「こっちこそ」ボソッ

    不良仲間B「え、今お前、あのガリ勉どもになんかいわなかったか?」

    不良「さぁな」

    勉強仲間B「秀才君、あの不良たちになにかつぶやかなかった?」

    秀才「さぁね」

    66 :

    嵐の夜にを思い出した

    67 :

    これはおもしろい

    68 = 1 :

    <校舎裏>

    不良と秀才とオタク。三人の密かな交流は続いた。

    オタク「これはねぇ~超オススメ!」

    オタク「かっこいいヤンキーがいっぱい出てくるんだよ!」

    不良「ふーん、よし貸してくれよ」

    秀才「……アニメもいいけど、勉強もしなよ。二人とも」

    オタク「あ、君にもお勧めのアニメがあるんだ!」グフフッ

    オタク「大学受験をテーマにしたアニメなんだけどねぇ。
        アニメなのにけっこうシビアで、泣けるんだよねぇ~」

    秀才「わ、分かった、見てみるよ」

    不良(さすがの秀才も、オタクのマイペースぶりには敵わないらしいな)

    69 :

    そろそろスレタイのシーン来るか

    71 = 1 :

    秀才「ここがこうなると……こうだろ?」

    不良「なるほど……」
    オタク「なるほどねぇ~」ニィッ

    秀才「…………」

    秀才「君たちは理解が早くて、教えがいがあるよ。
       もし君らがぼくくらい勉強してたら、
       多分ぼくより成績がよかったんじゃないかな……」

    不良「…………」

    不良「バ~カ、おまえなにいってんだよ」

    不良「俺は勉強してなかったからバカ、おまえは勉強してたから頭いい。
       勉強してた俺、なんてのはハナから存在しないんだよ。
       ──なぁ、オタク?」

    オタク「うんうん、アニメにハマってないボクなんて考えられないね!」グフフッ

    不良「どうしたんだ、らしくないじゃねぇか? 秀才」

    72 = 1 :

    秀才「ちょっとね……」

    秀才「こないだ、ぼくなんか及びもつかないくらい頭いい人を知っちゃってね。
       少し自信を失いかけていたんだ」

    不良「ふぅ~ん……」

    不良「まぁ、分からんでもないな。
       俺たちの世界にも、絶対手を出しちゃダメなヤツってのがいるからな」

    オタク「うんうん、どこにでもいるんだよねぇ~スゴイ人って」

    不良「上を見てもキリねぇし、下を見てもしょうがねぇ。
       俺は俺って、気楽にやるのがイチバンだぜ」

    秀才「フッ……まさか、君なんかに励まされるとはね」

    不良「なんかは余計だろ、ボケ」

    オタク「アニメだったらそういう強敵を倒せるようになるんだけどねぇ~」グフフッ

    不良「現実はアニメのようにはいかねーんだよ、オタク」

    73 = 45 :

    微笑ましいな

    74 :

    「不良にもガリ勉にもオタクにも友達がいるのに俺って……」

    75 :

    おもしろい

    76 = 1 :

    それからしばらくしてのことだった。

    <学校>

    教師「えぇ~ここ最近、この地域の中高生をターゲットにした暴行事件が多発している。
       警察も動いているようだが、まだ捕まっておらん」

    教師「みんなも気をつけるようにな!」

    ザワザワ…… ガヤガヤ……

    不良仲間A「オメェじゃねえの? 犯人」

    不良「ンなわけねーだろ、ぶっ飛ばすぞ」

    不良仲間A「ったく俺らを狙ってくれりゃ、返り討ちにしてやるんだけどな。
          だけど、ヤンキー連中にもけっこうやられたヤツがいるらしいぞ」

    不良仲間B「ヒャハハッ! 犯人探しでもやってみっか?」

    不良「くっだらねぇ……興味ねえや」

    77 = 39 :

    やっと事件か

    78 = 61 :

    >>74心配するな、俺がいるぜ!!

    79 = 1 :

    しかし、翌日──

    <学校>

    不良「!?」

    不良仲間A「よ、よう……」ボロッ

    不良「ひでぇケガじゃねえか! どうしたんだよ!」

    不良仲間A「昨日、バイト帰りの夜道によ、いきなり襲われて
          ボッコボコにされちまった……」

    不良「どんなヤツだったんだよ!?」

    80 = 15 :

    その頃教室の隅ではー。

    ぼっち(俺)「Zzz・・・」

    81 :

    おもしろい

    82 = 1 :

    不良仲間A「覆面つけてて顔は分からなかった……」

    不良仲間A「だが、すげぇパンチとキックだった。
          多分フツーにやっても、やられてただろう……ありゃ強いぜ」

    不良「……カタキは絶対取ってやるぜ!」

    不良仲間A「すまねぇ……が、ムチャすんなよ」

    不良「ムチャしねえ不良なんかいねえよ」

    不良(そういや今日、不良仲間Bが休んでるな……)

    不良(まさか、アイツも──)

    不良の予感は当たっていた。
    不良仲間Bも、夜道で何者かに襲われ病院送りにされてしまっていた。

    83 :

    面白いな

    84 :

    面白い

    85 = 1 :

    不良(正々堂々の喧嘩ならともかく、俺はこういう闇討ちみたいなのが
       一番キライなんだ!)

    不良(どこのどいつか知らねーが、ふざけやがって……!)ギリッ

    不良(絶対許さねぇ!)

    不良(俺がブチのめしてやる!)

    それから数日間、不良は夜道を当てもなくさまよったが、
    結局犯人と遭遇することはなかった。

    86 = 45 :

    しえん

    87 = 1 :

    暴行事件の猛威は、秀才とオタクの周辺にも及ぶようになった。

    <予備校>

    講師「この地域で発生してる暴行事件に、ウチの生徒も巻き込まれています。
       受験を控える大事な時期、くれぐれも気をつけるようにしましょう!」

    秀才「…………」

    秀才(手当たり次第、って感じだな)

    <アニメショップ>

    オタク「なんだってぇ!?」

    オタク仲間A「あぁ、ひどいことするヤツがいたもんだよ。
           散々殴られた上に、金とか全部奪われたんだってさ」

    オタク仲間B「我々も気をつけましょうぞ」

    オタク「うん……」

    88 = 1 :

    そして──

    不良、秀才、オタク。
    三人は、自然と校舎裏に集結していた。

    ザッ

    不良「よう」

    ザッ

    秀才「やぁ」

    ザッ

    オタク「久しぶり~」グフフッ

    90 = 1 :

    不良「……俺のダチがやられた。カタキを取ってやりてぇ。
       だが、俺一人じゃ犯人にはたどり着けない。お前らの力を借りてぇ」

    秀才「ぼくの予備校もだいぶ被害に遭っているよ。
       落ち着いて勉強するためにも、犯人の蛮行を放っとくわけにはいかないね」

    オタク「ボクもさ。アニメ好きな仲間が何人かやられてしまったよ……。
        絶対許せないよ、こんなの!」

    不良「俺たちが」

    秀才「事件を」

    オタク「解決しよう!」

    三人の志が一つとなった。

    91 = 36 :

    あらすじなげえ
    でもすごくおもろい
    映画化決定だ

    92 :

    面白い

    93 = 15 :

    おお
    ついに

    94 = 61 :

    前振り長いけど面白いド

    95 :

    ハイスクールララバイ思い出した

    97 :

    見てるぞ
    早く漫画化しろ

    98 = 1 :

    不良「とはいっても、どうやって犯人を探す?
       警察のパトロールすらかいくぐるようなヤツなんだぜ?
       聞いた話じゃ、他校のヤンキーどもも餌食になってるらしい」

    秀才「ああ、犯人はかなりの知能犯のハズだ。
       しかも腕っぷしも強く、武器を使うこともあるらしい……」

    オタク「ハイスペックだねぇ」

    秀才「でも優秀な犯人だからこそ、
       事件を起こす日時や場所に法則性を持たせている可能性が高い」

    オタク「どうして?」

    秀才「捜査している人たちを心の中であざ笑うためさ。
       法則性に気づけば防げるのにバカじゃないの、ってね」

    秀才「とりあえず、この町の地図が欲しいな。
       今までの事件の情報を整理すれば、なにか分かるかもしれない」

    不良「地図帳持ってくるか?」

    秀才「地図帳にはこの町の地図はないよ。仕方ない、買って──」

    オタク「よぉし、ボクに任せてくれよ!」

    99 = 1 :

    オタクはカバンからノートパソコンとプリンターを取り出した。

    オタク「ネットに接続して、と……縮尺はこんなものでいいかな?」

    秀才「う、うん」

    オタク「よぉ~し、この辺の地図を印刷しちゃうよ、少し待っててねぇ~」カチャカチャ

    不良(コイツ、こんなもん学校に持ってきてるのか……!)

    秀才(う~む、恐ろしいほどの手際のよさだ)

    まもなく地図が出てきた。

    オタク「はい、オッケー」

    秀才「ありがとう、オタク君。事件のことは先生に聞いてきたから、
       地図に覚えてる限りの犯行場所と時間を埋めていこう」

    100 = 1 :

    しかし──

    不良「う~ん、法則性なんてないぜ? 日時も場所もバラバラだ」

    オタク「うん、とにかく色んな場所でやってるってことは分かったけどねぇ~」

    秀才「…………」

    秀才「不良君」

    不良「なんだ?」


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