元スレ不良「俺たちが」秀才「事件を」オタク「解決しよう!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
<学校>
昼休み──
不良「あ~……メシ食ったら眠くなっちまった」ファ~
不良(五限は数学か……かったりーな)
不良「おい」
不良仲間A「あ?」
不良「俺、午後サボるわ」
不良仲間A「またサボりかよ。ホントどうしようもねぇな、オメェは」
不良仲間B「まぁコイツは授業出たって、なんも分からねぇからな!
ヒャハハハッ!」
不良「うっせぇ」
3 :
長くなりましたがこのSSはこれで終わりです。
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいました!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです(正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じています。
皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、どのような感情に浸れたのか、それは人それぞれだと思います。
少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」という気持ちになってくれた方がいれば嬉しいです。
長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にありがとうございました。
またいつかスレを立てることがあれば、その時はまたよろしくお願いします!ではこれにて。
皆さんお疲れ様でした!
4 :
ヒロイン次第だな
6 :
池袋ウエストゲートパークだな。
7 :
ヒャハハ
8 :
また再放送スレか
9 = 1 :
<校舎裏>
この学校の校舎裏には、知られざるサボりスポットがある。
絶妙な広さの空きスペースがあり、昼寝をするのに持ってこいなのである。
不良(まったく我ながら、いい場所を見つけたもんだぜ)スタスタ
不良(夏は涼しく、冬は暖かいんだよな~あそこは)スタスタ
しかし──
10 = 1 :
今日は先客がいた。
不良「!?」ビクッ
不良「な、なんだ、お前ら!?」
秀才「ん?」カリカリ
オタク「うん?」ヌリヌリ
不良(たしか同じ学年の他のクラスのヤツらだったよな……なんでここに……)
不良「お前らここで何してんだよ!」
秀才「勉強だけど」
オタク「ボク、フィギュアを作ってるんだ」
不良(ちっ、ジャマくせぇな。どかすか……)
11 :
書いてて恥ずかしくならないのかなあ
12 :
>>11
創作家自体がそう思ったら負けの世界だからそれは禁句
13 :
これはウケる!
と思ったのかな
14 :
キモいからやめろ なんでこういう奴に限って意志が固くて創作意欲溢れてんだよ
途中で「すみません無理でした」とか言ってやめろよ
15 :
とりあえず、乙
前々から言おうと思ってたから言わせてもらう
もっと原作を読むべき、ないなら他作品を読む
何て言うか、登場人物がたまに「誰?」ってなる
それに加え、全体的な内容が中学生レベル
口調とか展開とか、もっと人の作品読んで、良いところは盗む(丸パクリは駄目だけど)
さらに補足すると、展開早すぎる
考えたり、想像してみると、そんな簡単に泣かないし、さっさと行動に移さない
例えるなら、前戯なしのセ○クス
まぁ、この例え方は微妙すぎる……
もぅ少し遠回りでもいいかな、って思った
あと、口調と擬音が変を通り越して、何か幼稚
使いすぎってわけでもないけど、これが雰囲気壊してるのは事実
チューとか「ふぇ」、強いて言うなら「//」も控えた方がいい
批判として受け取らず、自分のSSのステップアップとして受け取ってほしい
まだ成長できるから、頑張って書き続けてね!
次の作品に期待する
16 = 1 :
不良「おい、お前ら」
秀才「なんだい?」
オタク「なにかな?」
不良「ここは俺の昼寝場所なんだ。お前ら、どけや」
秀才「イヤだ」
オタク「今いいところなんだよねぇ~」グフフッ
不良「…………」イラッ
不良「さっさとどかねえと、ブチ殺すぞ! あぁ!?」
17 = 1 :
秀才「殺せるものなら殺してみるといい」
不良「ンだと!?」
秀才「ただし」
秀才「ただでさえ少年犯罪に対する風当たりが強くなっている昨今、
君の処分も今までのような軽いものではすまないだろうね」
秀才「両親は悲しむだろうし、殺人者の親という汚名を着ることになるだろう。
その覚悟があるなら、殺してみるがいいさ」
不良「(よく分からねえけど、反論できねえ……!)うぐぐ……!」
不良「だったらそっちのテメェ! 作ってる人形壊されたくなかったら、どけや!」
オタク「ボクをナメてもらっては困る!」
不良「!?」
オタク「たとえフィギュアが壊されても、ボクの魂までは壊せない!
すぐ作り直してみせるさ!」キリッ
不良「(コイツ、なんてガンを飛ばしやがる……!)う、ぐぅ……!」
18 = 1 :
不良「……だいたい、テメェら、なんでこんなところにいるんだよ!」
不良「今は授業中だろうが!」
オタク「今の発言、すごいブーメランだね! 釣り針デカすぎ!」グフッ
不良「(ブ、ブーメラン……?)俺は釣りなんかやったことねえよ!」
秀才「いいだろう、答えてあげよう」
秀才「ぼくにとってはね、学校の授業なんか出るだけ無駄なんだよ。
予備校でもっと難しいことをやっているからね」
秀才「ホントは授業なんか休んで受験勉強だけしていたいんだけどね。
さすがにそうもいかないから、時折ここで勉強してるんだよ」
不良「(くっ、ムカつくヤツ……)──で、お前は?」
オタク「ここでフィギュアやプラモ作ってると、捗るんだよねぇ~」グフフ
不良「え、お前らってツルんでるんじゃねえのか?」
秀才&オタク「全然」
20 = 1 :
秀才「今までこの場所を知っているのはぼくだけだと思ってたんだけど、
勉強してたらオタク君が来たんだ」
オタク「ボクも、ここを知ってるのはボクだけだと思ってたんだよね。
そしたら、秀才君が勉強しててビックリしたよぉ~」
不良「…………」
不良「なるほど、つまりここを自分だけのスペースだと思ってた三人が
偶然にも今日ここに集まったってワケか」
秀才「そういうことだね」
秀才「君、バカっぽそうだけど、意外と頭いいんじゃないの?」
不良「うるせえ!」
オタク「仲間が増えて嬉しいよぉ~」グフフ
不良「仲間じゃねえ!」
21 = 1 :
不良「……わぁーったよ!」
不良「じゃあ俺はここで寝るけど、ジャマすんじゃねーぞ!
したらブン殴るからな!」
秀才「するわけないだろ。君こそ、イビキとかはやめてくれよ」
オタク「いい夢が見られるといいねぇ~」グフフ
不良「うるせえ!」
不良「…………」ゴロン
不良「…………」スースー
秀才(……あれだけわめいてたのに、寝息は静かなんだな)
オタク「じゃあボクらも作業を再開しようか」ヌリヌリ
秀才「そうだね」カキカキ
22 = 1 :
放課後──
不良「ふあぁ~あ、よく寝た……」ムクッ
オタク「いい夢見れたかい?」ヌッ
不良「のわっ!?」ビクッ
オタク「おっと失敬」
秀才「さて、ぼくはそろそろ帰ろうかな。予備校があるんでね」
オタク「ボクも、仲間とアニメショップに寄りたいから帰るよぉ~」
不良「──ったく、てめぇらのせいでよく眠れなかったぜ」
秀才&オタク(嘘をつけ)
不良「もう二度とここで出会いたくないもんだな、ケッ」
秀才(それはこっちのセリフだよ)
オタク「また会う日を楽しみしてるよぉ~」
23 = 1 :
翌日──
<校舎裏>
不良(昨日は午後に出会っちまったから、今日は午前中少しサボろう)スタスタ
不良(昨日の今日で、ヤツらもいないだろうし……)スタスタ
不良「!?」
秀才「また君か」カキカキ
オタク「やぁ~仲間よ!」グフッ
不良「なんでお前ら、またいるんだよ! せっかく午前中にしてやったのに!
あと仲間じゃねえし!」
秀才「君の都合なんか知らないよ」
オタク「ボクたちは引力で引かれあってるのかもねぇ~」グフフッ
不良(くっ、俺コイツら苦手だ……)
24 = 1 :
不良「──にしてもよぉ」
秀才「なんだい?」
不良「なんでお前ってそんなに一生懸命勉強してるワケ?
やっぱり政治家とかになって、日本を変えたいとか思ってんの?」
秀才「ぼくにそんな高尚な目的はないよ」
不良「えっ?(コショウ? え、料理の話?)」
秀才「勉強しとけばいい大学に入れる……。
いい大学に入ればそれだけ将来の選択も広がるだろ?」
秀才「なにか壮大な動機を期待してたところ悪いけど、そんなものだよ。
ぼくが勉強している理由なんて」
不良「ふうん」
秀才「逆に聞くけど、君はなんで不良をやってるんだ?
いつも教師に逆らってるし、この通り授業もサボるし、
たしかこの間も、他校の人と喧嘩をして停学になってたよね」
25 = 1 :
不良「……なんでだろうな」
不良「俺、出来ちゃった婚で生まれたガキらしくてよ。
親父にもお袋にも『お前ができなきゃ』ってしょっちゅういわれててよ」
不良「とりあえずメシ食わせとけ、みたいな感じでろくに相手もしてくれなかった……」
不良「ンな時に色々俺を可愛がってくれた先輩がいてよ。
その人の真似をしてたら……こうなってた、って感じかな」
不良「っつっても、いつまでもこんなんじゃヤベェよなぁ……。
卒業した後のことなんか、なぁ~んも考えてねぇし……」
不良(──って、俺はなんでこんなことコイツらに話してんだ!)
秀才「なるほど。単なるバカというワケではなさそうだ」
不良「だろ? ……って結局バカにしてんじゃねえか!」
オタク「泣けるぅ~」グスッ
オタク「ボクが前ハマってたアニメのキャラにも、君みたいな境遇の子がいてさぁ~」グスッ
不良「アニメと一緒にすんな!」
26 = 1 :
オタク「じゃあ、次はボクの番だねぇ?」
秀才「えっ」
不良「えっ」
オタク「ボクはやっぱり将来的にはアニメ業界に進みたいと考えててね。
世界のオタク、っていわれるようなアニメを作りたいんだぁ~」グフフッ
秀才(まったく聞いてないのに語り始めた!)
不良(コイツ……ホント恐ろしいヤツだぜ!)
27 = 15 :
読んでる
28 = 1 :
30分後──
オタク「──とまぁ、こんなとこかなぁ」コフゥ
秀才(途中から自分の話じゃなく、ほとんどアニメの授業みたいになってたぞ。
しかもすごく分かりやすかったし……。
彼、もしかしてぼくより頭いいんじゃなかろうか……)
不良(悔しいけど、コイツの話聞いてたらちょっとアニメ見たくなっちまった)
オタク「お? 不良君、俺もアニメ見たいって顔してるねぇ~」
不良「し、してねぇよ!」
オタク「まぁまぁ、さっきボクがいった君っぽいキャラが出るアニメのDVD、
……あげるよ!」スッ
不良「あげるって……もらえるワケねーだろ! 高けぇだろ、コレ!」
オタク「いいから、いいから。ほらっ」グイッ
不良(くっ……!)
「すぐ売って金にしちまうからな!」
29 = 1 :
放課後──
<不良の家>
不良(暇だ……)
不良「せっかくだから、さっきオタクがくれたアニメでも見るか……。
面白くなかったら、マジで売っちまおう」
テレビ『妹よ、愛してるぞぉ~!』
テレビ『なにぃ、ヤツは炎を操るというのか!?』
不良(くっだらねー……)
テレビ『アンタみたいなクソガキ、産まなきゃよかったよっ!』
テレビ『誰が産んでくれって頼んだよっ!』
不良(お、これが俺っぽいキャラってヤツか?)
不良「…………」ウルッ
不良(ゲ、俺なんでちょっと涙ぐんじまってんだ!?)
31 = 1 :
翌日──
<学校>
不良(やべぇ、結局徹夜して全部見ちまった……。何やってんだ、俺……)
不良仲間A「オメェ、今日はずいぶん眠たそうじゃんか。
遅くまでシコってやがったのか?」
不良「ちげぇよ、アニ──」
不良仲間A「兄?」
不良「あ、兄貴と喧嘩しちまったんだよ」
不良仲間A「オメェ、兄貴なんかいたっけ?」
不良「いねぇよ!」
不良仲間A(ワケが分からん……)
不良「──ってワケで、眠いからサボるわ。じゃあな」
不良仲間A「お、おい……!」
32 = 1 :
<校舎裏>
不良「ちっ、今日は二人ともいねぇのか」
不良「よっしゃ、久々にここを独占できるぜ」
不良「…………」
不良「いっつもサボるワケにもいかねーしな」
不良「やっぱ今日はサボるのやーめたっと」スタスタ
二人との出会いは、不良の心に変化をもたらせていた。
33 = 1 :
<校舎裏>
ある時、不良と秀才は二人きりになった。
不良「いくらいい大学に入りたいっていってもよぉ……。
いつもいつもそうやって勉強してて、楽しいか?」
秀才「楽しいよ」
不良「やっぱり成績いいとチヤホヤされるからか?」
秀才「そんなワケがないだろう。やっぱり君は頭が悪いな」
不良「ンだとぉ!?」
秀才「勉強をすることで、今まで解けなかった問題が解ける。
読めなかった文章が読める。書けなかった文字が書ける……。
こう考えるとけっこう楽しいと思うけど、勉強って」
不良「そういわれると……たしかに面白そうだ……」
秀才(ずいぶん単純だな)
34 = 1 :
不良「……なあ」
不良「もしよかったら……俺に勉強を教えてくれねーか?
授業聞いててもサッパリだしよ、俺の仲間バカばっかだし……」
不良「なぁ~んてな、冗談だよ冗談」
不良「俺みたいなバカの相手してると、お前までバカになっちまうよ」
秀才「別にいいよ」
不良「へ?」
秀才「ここで君と知り合って分かったけど、君はバカだけど単なるバカじゃない。
磨けば光るバカって感じがするからね。やる気があるんなら、教えるよ」
不良「マ、マジか!? ……でも、バカバカいいすぎ」
秀才「ゴメン」
35 = 1 :
秀才「その代わり、条件がある」
不良「なんだよ?」
秀才「喧嘩のやり方を……教えてくれないか?」
不良「え、お前だれかブン殴りたいのか?」
秀才「ち、ちがうよ。自分とベクトルの違う生き方をしている人から
何かを教わるってのも悪くないなと思ってさ。
さっきもいっただろ? こういうことも勉強のうちさ」
不良「ふぅ~ん……。そんなんでいいなら、お安いご用だ」
36 :
すげえおもしれえ
37 = 1 :
<校舎裏>
またある時、不良はオタクと二人きりになった。
オタク「やぁ、久しぶりだねぇ~」
不良「お、おう」
オタク「こないだ渡したアニメ、見てくれたかい?」
不良「……一応な。あとで返すよ」
オタク「律儀だなぁ、君も。で、どうだった?」
不良「別に、フツーだったよ」
オタク「よかったぁ~」
オタク「で、ボクがいった通り、君に似たキャラが出てきたろう?」
39 :
NHKとかでこんなドラマありそう
40 :
勉強できる
喧嘩強い
オタク
最強じゃねーか
41 :
なかなか面白そう
VIP界隈の一次創作SSってまおゆうやら男女ばかりだだし新鮮
42 = 1 :
不良「全然似てねーよ」
オタク「……え?」
不良「たしかに親が望んでない子で、全然可愛がってもらえず、
グレちまったヤツだったがよ」
不良「最終的にはきっちりスジ通して、仲間と一緒に化け物相手に大活躍して、
親とも和解しやがった」
不良「俺があんな風になれるワケねえよ……」
オタク「…………」
43 :
ズッコケ3人組じゃん
44 = 1 :
オタク「そんなことないよぉ~!」
不良「おわっ!?」
オタク「君はあのキャラよりずっとスゴイよ! ボクが保証するよ!」
不良「…………」
不良「お前に保障されても嬉しくもなんともねえよ。むしろ不安になるくらいだ」
オタク「たしかにそうだ! 常識的に考えて!」グフフッ
不良「……ホント変なヤツだな、お前って」
45 :
オタクがデブだといつから錯覚していた
46 = 8 :
オタクはショタだろ
47 = 1 :
その夜、不良は不良仲間たちと町を遊び歩いていた。
不良仲間A「おう」
不良「あ?」
不良仲間A「オメェさ、最近変わったよな」
不良「なにも変わってねぇよ」
不良仲間A「いいや、変わった。なぁ?」
不良仲間B「お~たしかに変わったかもしれねえな」
不良「どこがだよ」
48 :
ええやん
49 = 1 :
不良仲間A「授業イコール睡眠タイムだったオメェが、最近寝なくなったしよ。
なんつうか、まともになったよな」
不良仲間B「停学喰らって、牙がなくなったんじゃねえのか?
ヒャハハハッ!」
不良「うるせぇ、ブン殴るぞ!」
不良仲間B「わ、悪かったよ」
不良「……ふん」
不良仲間A「──ん、アレは予備校じゃねえか」
不良(予備校……)
不良仲間A「知り合いのハナシじゃ、あそこすげぇ厳しいトコらしくてよ。
成績の良し悪しに応じて、露骨に対応が変わるらしいぜ」
不良仲間B「俺たちにゃ全く縁がないところだな」
不良「……なんか音が聞こえないか?」
ドスッ…… ドカッ…… ドゴッ……
みんなの評価 : ★
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