元スレP「プロデューサー争奪戦企画書……?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
1 :
P「なんだこりゃ……?」
P「『プロデューサー』って俺か?」
P「いやいや、まさかな……」
P「新しい番組の企画書とか……それにしては手作りっぽい感じが……」
ガタッ!
P「はっ!? 殺気――がはっ!」
ドサッ!
??「……」
??「……ふふっ」ピヨッ
4 :
P「…………はっ!?」
P「ど、どこだここは?」
P「確か事務所で背後から誰かに殴られて……って! なんで俺、椅子にぐるぐる巻きにされてるんだ!?」
小鳥「ふふっ。お目覚めですか? プロデューサーさん」
P「小鳥さん!?」
小鳥「さーて。主賓が起きたところで! 早速、始めちゃいましょう!」
パンパカパーン!
小鳥「題して! 『765プロP争奪! アイドルガチンコ勝負』!!」
P「はあっ!? ちょ、小鳥さん? 一体、何の話を――」
小鳥「実況・進行役は、私、音無小鳥が務めさせていただきます!」
P「いや、だから、俺はなんで拘束されて――」
小鳥「会場は事務所近くのスタジアムを貸し切っております」
P「それ、誰に対する説明で――」
小鳥「今回はアイドルたちの超超超プレイベートな問題なので、メディアは完全シャットアウ――」
P「俺の話を聞けええええええ!」
5 :
続けて
6 = 4 :
小鳥「もうっ! 折角順調に進んでるのに……なんですか、プロデューサーさん?」
P「『なんですか』じゃないでしょう! まずは状況の説明を求めます!」
小鳥「面倒だから察してください。そもそも元凶はプロデューサーさんなんですからね?」
P「責任転嫁も甚だしい」
小鳥「プロデューサーさんが見境なく、本能のままにあっちに手を出し、こっちに手を出しするから――」
P「普通にアイドルたちに接していただけでしょう! それが俺の仕事ですよ!?」
小鳥「ふ~ん。仕事で年頃の女の子に指輪を買っちゃうんですかぁ」
P「うっ……」
小鳥「自宅で食事をおよばれされたり、プライベートで『お兄ちゃん』なんて呼ばせたりするのがお仕事ですか~」
小鳥「他のみんなには言えないから、って事務所でそれぞれから自慢される私の気持ちが分かりますか!?」
P「私が全ての原因です」
小鳥「分かればよろしい」
7 = 4 :
小鳥「さて。人呼んでフラグメイカー! 誠氏ねルートを爆走中のプロデューサーさん救済企画!」
P「その悪意のある評価はなんだ!?」
小鳥「『765プロP争奪! アイドルガチンコ勝負』! 選手入場です!」
ホンノササイナコトバニキズツイター
P「選手ってみんなうちの事務所の……ん? なんかもめてる?」
8 = 2 :
誠君www
9 :
やよいは策士だなあ
11 = 4 :
春香「ちょっと! 誰が指輪なんか買ってもらったの!?」
美希「一人だけずるいの! ミキもハニーから3か月分の指輪が欲しいの!」
雪穂「プロデューサーから指輪プロデューサーから指輪プロデューサーから指輪……」
律子「自宅にって……! それってもう一線を……!?」
貴音「困りました。私の古都に招くには少々時間が必要なのですが……」
真「ぼ、僕の家にも……あぁ~、でも父さんが……!」
伊織「誰よ! 『お兄ちゃん』なんて呼んでるのは!?」
亜美「兄ちゃんって呼ぶのは亜美たちの特権だぞー!」
真美「そうだそうだー! 真美たちのあいでんててーを奪うなー!」
響 「自分だって妹キャラなんだから呼ぶ権利はあるはずだぞ!」
千早「……ふふっ」
あず「あらあら~」
やよ「うー///」
12 :
ちーたんかわいいよちーたん
14 = 4 :
小鳥「ここでさくっとルール説明です」
P「だから、その解説って誰に向けてるんですか?」
小鳥「選手たちは各ブロックに分かれて真剣勝負を行い、最終的に勝利した1人が優勝です!」
小鳥「なお、選手には事前に1人1つずつ『自分が行いたい勝負方法』を提出してもらっています!」
小鳥「提出された勝負方法が書かれた紙を箱の中に入れ、くじ引きで勝負方法を決定!」
小鳥「運も実力のうち! 何が出るかは神のみぞ知る!」
P「小鳥さん、ノリノリですねぇ」
小鳥「そして! 優勝者には『プロデューサーさんを自由にできる権利』を贈呈です!」
P「はああああっ!?」
小鳥「すでに社長の了解も得ているので、どんな命令でもOKですよ! ……はい、こちらが証拠です」
P「これって……俺が入社した時の契約書? 一通り読んだはずだけどそんな内容は……」
【最後に。プロデューサー業に就く者は身も心もアイドルたちの物となり、どんな無理難題にも応えなければならない】
P「明らかに最後付け足してるじゃねえか!?」
15 :
はるるんだって自室に呼んだじゃないかケーキ作ったじゃないか
16 = 1 :
支援。
17 = 4 :
小鳥「それでは電光掲示板にご注目! 本日の対戦カードは……こちらです!」
1回戦:貴音 vs 伊織 vs 真美 vs 千早
2回戦:律子 vs 美希 vs あずさ
3回戦:春香 vs 亜美 vs やよい
4回戦:真 vs 雪穂 vs 響
P「小鳥さんは入ってないんですね」
小鳥「私は進行役ですからね。けど、報酬は貰う予定ですよ?」
P「報酬?」
小鳥「はい。今後、週1でプロデューサーさんを貸してもらえる契約になってます」
P「俺の人権はどこに……」
小鳥「一晩あれば既成事実なんて幾らでも作れますよね?」フフッ
18 = 4 :
~観覧席~
小鳥「では参りましょう! まずは1回戦!」
P「やっと自由になれた。けど、俺が何言っても止められないだろうなー」
小鳥「大盛り特盛りなんのその! 栄養分は全て胸部に! 食われる前に食ってやる! 銀色の王女――四条貴音!!」
貴音「ぷろでゅーさー。あなた様の身が1つである以上、それを手に入れられるものもまた1人」
貴音「ならば私は勝ちましょう。頂点となり、真の王女となり、あなた様を夫として古都へと連れ帰りましょう」
貴音「立ち塞がるものは全て蹴散らして……!」
小鳥「いきなりのプロポォォォォォズ!? 序盤から大胆発言!?」
P「相変わらず我が道を言ってるな、貴音は」
19 :
貴音可愛い
20 = 4 :
伊織「ちょっとちょっと! あんまり勝手なこと言わないでくれる!?」
小鳥「続いて! 今日も燦然、おデコがキラリ! あ、あんたのために光ってるんじゃないんだからね! ツンデレ王女――水瀬伊織!!」
貴音「伊織……」
伊織「あいつはこの伊織ちゃんのものよ!」
伊織「他の連中も勘違いしてるみたいだけど、あいつの主人はこのわ・た・し!」
伊織「あいつは一生、私の執事として働くっていう未来が決定してるんだから!」
伊織「どんな手を使ってでも手に入れるわ!」マネー
P「……伊織の執事って給料いいのかなぁ」ボソッ
P「転職かぁ……」ボソッ
21 = 4 :
小鳥「思春期まっさかり! おませなお姉ちゃんは最近色気もついてきた!? 765プロの小さな怪獣王女――双海真美!」
真美「んっふっふ~。兄ちゃんも真美のセクシーさでイチコロだよ!! 『あいがんぐ』にするって決めてるんだからね!」
P「ちょっと待て! どこでそんな言葉覚えた!?」
真美「事務所にある兄ちゃんのパソコーン」
P「……」
真美「履歴を見たら載ってたんだぜい!」
亜美「他にも『きんばく』とか『さんかくもくば』とかたくさんあったよー」
真「プロデューサー……それはちょっと」
雪穂「不潔ですぅ」
やよ「『あいがんぐー』ってなんですか~?」
22 :
PはMだったのか
23 = 4 :
小鳥「歌以外には興味なし! だけども今はPさんにメロメロ! どうしてこうなった!? 熱き氷の王女――如月千早!」
千早「め、メロメロなんかじゃありません!」
千早「こ、コホン! プロデューサーは私の恩人です」
千早「私の歌を認めて、私に翼をくれた人。この翼をもがれるわけにはいきません」
千早「勝って……一緒にアメリカで暮らしてもらいます!」
P「この歳になって英語の勉強かぁ」
あず「私が言うのもなんだけど、千早ちゃんも結構重いわよね~」
P「……」
春香「どうしたんですか、プロデューサーさん?」
P「前二人はいいとして……あとの二人は『王女』がちょっとこじつけじゃないか?」
律子「そこはスルーしてあげましょうよ」
24 = 10 :
雪歩な
25 :
妙におもろいな
26 :
お姫ちんマジ天使
27 = 22 :
胸は軽いのにな
28 = 4 :
>>24 ごめん、変換ミスった
小鳥「では、運命のくじ引きです! 1回戦の勝負は……これだあ!」
【胸囲の大きさ】
小鳥「勝者、四条貴音!」
伊真千『ちょっ』
貴音「ふふ。玉座に一歩近づきました」
P「誰一人として勝負にならねぇ」
29 :
なんという出来レース
30 = 9 :
ステータスは反則だろ
31 = 4 :
律子「っていやいや! それってありなの!? 誰よあんなの書いたの!?」
あず「あらあらぁ。最初に引かれちゃいました~」
真「あずささん……」
響「本気で勝ちにいってるな、あずさ……」
小鳥「うーん。さすがに身体的特徴で決めてしまうのは可哀想なので、ここは仕切り直しで!」
伊真千『ほっ』
貴音「残念です」
小鳥「では改めて……これだぁ!」
【胸囲の小ささ】
小鳥「勝者、如月千早!」
真伊貴『ちょっ』
千早「……っ!」ガッツポーズ
P「あれ書いたの千早だろ」
美希「千早さんも必死なの~」
32 = 26 :
キャー!お姫ちーん!
33 :
ミンゴスきたない!
34 = 4 :
小鳥「えー……コホン。今度こそ仕切り直して……これだあ!」
P「まさかとは思うが【年齢の若さ】とか【髪の短さ】なんてものばっかりじゃないよな?」
【お菓子作り】
P「よりによってこの面子でそれかよ!?」
春香「ああ! 私が書いた奴!」
真「あーやっぱり」
響「ありきたりというか……」
美希「ひねりがないの」
春香「べ、別にいいでしょ! みんなだって自分の得意分野を書いてるはずでしょ!?」
貴音「お菓子……」
伊織「作り……」
真美「兄ちゃんのハートをビリビリにするようなものを作るぜぃ!」
千早「……」
P「……。……死亡フラグが立った気がする」
35 = 4 :
小鳥「制限時間は1時間。その間に【お菓子】を作る。ただそれだけ!」
小鳥「参考用にレシピ本もお渡しします!」
小鳥「ある程度の材料はこちらで準備しますが、自分で食材を追加するのも自由です!」
小鳥「判定は……」チラッ
P 「っ!」ビクッ
小鳥「賞品に判定してもらうのはさすがにあれなので。後ほど、第三者に行ってもらいます!」
P 「っしゃあ!」
貴伊真千『!』ムカッ
小鳥「では、早速スタート!」
貴音「四条貴音、参ります!」
伊織「返り討ちにしてあげるわ!」
真美「なにができるかお楽しみー!」
千早「くっ……」
37 = 4 :
貴音「ふむ。興味深い内容です。……『胃袋掴んで彼氏もゲットだぜ』? 面妖な」
貴音「困りました。殿方はどのようなお菓子を好むものなのでしょうか」
貴音「そういえば。以前食べたラーメン二十郎のアイスは真に美味でした」
貴音「ぷろでゅーさーも食した後、あまりの美味しさに言葉を失っていましたし……あれが殿方の好む味なのでしょうか?」
貴音「しかし、あれをそのまま作るのもインパクトにかけますね……」
貴音「ここは一つ、アレンジを加えてプリンにしてみましょう」
貴音「そうと決まれば――まずはスープ作りからですね! らぁめん作りならば得意です!」
貴音「楽しくなってきました。ふふふっ!」
響 「……貴音、どうして豚骨を刻んでるんだ?」
あず「あら~。美味しそうな匂いがしてきたわね~」
律子「確かに美味しそうですけど。これって明らかにラーメンの香りじゃ……」
38 = 2 :
第三者誰だ
39 = 9 :
ピヨじゃないのか
40 = 4 :
伊織「……う。け、結構難しいのね、お菓子作りって」
伊織「それに種類もたくさんあるし……」
伊織「うぅ……あぁーもう! とにかく! 美味しければなんでもいいんでしょう!?」
伊織「新堂!」
新堂「はっ」
伊織「キャビア、トリュフ、フカヒレ……高級食材を片っ端から買ってきなさい!」
新堂「は……?」
伊織「高いものを使えば大抵のものは美味しく作れる……はずよ!」
新堂「……お菓子作り、でございますよね?」
伊織「文句あるの!?」
新堂「……いえ。すぐに買ってまいります」
やよ「プロデューサー。あの食材ってなんですか~? 私、見たことないです~」
真「ちょ、あれってフォアグラじゃない!?」
41 = 4 :
真美「ここでハチミと練乳を投入だー!」
真美「んっふっふ~。お菓子はやっぱり甘くなくちゃだよね!」
真美「甘過ぎて兄ちゃんのハートも溶けちゃうかもね!」
真美「でも、甘いだけだとインパクトにかける気がするな~。あずさお姉ちゃんみたいな目立つものが欲しいな~」
真美「パンチのある食べ物……」
真美「兄ちゃんがビックリする食べ物……」
真美「……」
真美「……梅干し?」
雪歩「あのぅ、どうして梅干しをつけた壺が材料の中に置いてあるんでしょうか?」
小鳥「意外性のある材料ってやっぱり必要でしょ?」
42 = 10 :
千早なら!千早ならまともなものを!
43 = 4 :
千早「お菓子だなんて、自炊すらまともにしていない私には……」
千早「いえ。諦めちゃ駄目よ」
千早「私には私にしか出せない味があるはず!」
千早「……そういえば、最近のプロデューサーは疲れがたまってるように見えたわ」
千早「なら『健康的なお菓子』を作れば喜んでくれるかも」
千早「……歌のため。夢のため。私とプロデューサーとの甘い生活のため」
千早「勝ってみせる……!」
春香「千早ちゃん、何をミキサーで混ぜてるんだろう?」
亜美「あ! 亜美、あれ知ってる! すっごい苦い野菜だよね!」
律子「さっきは玉ねぎを抱えてたけど……」
美希「カオスなの~」
44 :
>>42
板チョコとか?
45 :
>>44
屋上
46 :
>>44
お前72言ってんの?
48 :
カカオ72ですね分かります
49 :
>>44
起訴も辞さない
50 = 4 :
~1時間後~
小鳥「しゅーーーーりょーーーー!!」
貴音「完成です!!」
伊織「できたわ!!」
真美「スペシャルデザート、お待ち!」
千早「やった……!」
小鳥「さて。時間もないので早速審査開始です!」
真「結局誰が審査するんですか?」
響「じ、自分は遠慮したいぞ……」
春香「私もちょっと……」
伊織「あんたたち何引いてるのよ!?」
律子「だって……ねえ?」
美希「完全に死亡フラグなの~」
P(あ、やっぱり誰でもそう感じるのか)
みんなの評価 : ★★
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